JP4692078B2 - 調湿装置 - Google Patents

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Description

本発明は、調湿装置に関し、特に、吸着剤が担持された吸着部材を備えた調湿装置に係るものである。
従来から、吸着剤が担持された吸着部材により空気を除湿又は加湿処理して、室内に供給する調湿装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の調湿装置は、ケーシング内に、吸着剤が担持された2つの熱交換器を有する蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路を備えている。そして、この熱交換器によって被処理空気の除湿又は加湿を行い、室内に調湿空気を供給させている。また、この冷媒回路は冷媒循環方向が切換可能に構成されている。
上記調湿装置は、除湿運転において、先ず、ケーシング内に取り込まれた室外空気を、蒸発器となる第1熱交換器で除湿して室内に供給すると同時に、ケーシング内に取り込まれた室内空気に、凝縮器となる第2熱交換器の吸着剤から水分を放出させて吸着剤を再生し、加湿した室内空気を排気する第1のバッチ運転が行われる。そして、冷媒回路の冷媒循環方向及びケーシング内の空気流通路を切り換えて、ケーシング内に取り込まれた室外空気を、蒸発器となる第2熱交換器で除湿して室内に供給すると同時に、ケーシング内に取り込まれた室内空気に、凝縮器となる第1熱交換器の吸着剤から水分を放出させて吸着剤を再生し、加湿した室内空気を排気する第2のバッチ運転が行われる。
一方、上記調湿装置は、加湿運転において、室外空気が凝縮器となる第1熱交換器により加湿されて室内に供給され、室内空気が蒸発器となる第2熱交換器により除湿されて排気される第1のバッチ運転と、室外空気が凝縮器となる第2熱交換器により加湿されて室内に供給され、室内空気が蒸発器となる第1熱交換器により除湿されて排気される第2のバッチ運転とが行われる。このようにして、第1のバッチ運転と第2のバッチ運転を交互に行うことにより、室内の調湿が行われる。
特開2004−294048号公報
ところで、熱交換器に担持された吸着剤は、水気を帯びて湿潤すると不快臭を発生する。そして、この吸着剤は、調湿装置の起動前に、既に周囲の空気の水分を吸着している場合が多い。
このため、特許文献1に記載の調湿装置においては、除湿運転の起動時に、このように既に水分を吸着した吸着剤を担持した熱交換器が蒸発器となる。そして、熱交換器の蒸発温度が低いためにドレン水が発生すれば、吸着剤が湿潤して、不快臭を有する調湿空気が室内に供給されるという問題点があった。また、この吸着剤が、起動前に、既に吸着剤の水分吸着の飽和状態を超えて湿潤していることもある。この場合は、ケーシング内に不快臭を有する空気が満たされており、起動時に、この不快臭を有する空気が室内に供給されるという問題点もあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、調湿装置の起動時に、室内に不快臭を有する空気が供給されることを防止することを目的とする。
第1の発明は、空気通路(37,38)が形成されたケーシング(11)と、上記ケーシング(11)内に収容され且つ吸着剤が担持された吸着部材(51,52,111,112,151,152)及び上記吸着部材(51,52,111,112,151,152)の吸着剤を少なくとも加熱するための熱源手段(50,100,153)と、上記吸着部材(51,52,111,112,151,152)の吸着剤と接触させて調湿した調湿空気(SA)を上記ケーシング(11)の空気通路(37,38)を通して室内に供給する調湿運転手段(61)を備えた調湿装置であって、上記調湿運転の起動時に、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出する排出手段(63)を備えている。
上記吸着部材(51,52,111,112,151,152)は、第1吸着部材(51,111,151)と第2吸着部材(52,112,152)とより構成され、上記調湿運転手段(61)は、上記第1吸着部材(51,111,151)の吸着剤で第1空気(OA)の水分を吸着し且つ上記熱源手段(50,100,153)を制御して上記第2吸着部材(52,112,152)の吸着剤を加熱することにより第2空気(RA)に水分を放出する第1のバッチ運転と、上記第2吸着部材(52,112,152)で第1空気(OA)の水分を吸着し且つ上記熱源手段(50,100,153)を制御して上記第1吸着部材(51,111,151)を加熱することにより第2空気(RA)に水分を放出する第2のバッチ運転とを交互に行い、第1空気(OA)を除湿空気(SA)に生成して室内に供給する除湿運転を行う。
さらに、第1の発明は、上記排出手段(63)が上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出した後、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、上記熱源手段(50,153)によって加熱される上記第1吸着部材(51,111,151)及び上記第2吸着部材(52,112,152)の一方を流れた上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を室内に供給し、他方の吸着部材(51,52,111,112,151,152)を流れた上記第2空気(RA)又は上記第1空気(OA)を室外に排出する起動運転を行う起動制御手段(62)を備えている。
この第1の発明は、調湿運転の起動時に、上記排出手段(63)により、上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出する。この結果、上記空気通路(37,38)内に充満していた不快臭を有する空気が室内に供給されないようにする。
さらに、上記起動制御手段(62)により、加熱される上記第1吸着部材(51,111,151)又は上記第2吸着部材(52,112,152)を流れた上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を室内に供給し、他方の吸着部材(51,52,111,112,151,152)を流れた上記第2空気(RA)又は上記第1空気(OA)を室外に排出する起動運転を行う。
第2の発明は、空気通路(37,38)が形成されたケーシング(11)と、上記ケーシング(11)内に収容され且つ吸着剤が担持された第1熱交換器(51)及び第2熱交換器(52)とを有する蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路(50)と、上記第1熱交換器(51)で第1空気(OA,RA)の水分を吸着し且つ上記第2熱交換器(52)で第2空気(RA,OA)に水分を放出する第1のバッチ運転と、上記第2熱交換器(52)で第1空気(OA,RA)の水分を吸着し且つ上記第1熱交換器(51)で第2空気(RA,OA)に水分を放出する第2のバッチ運転とを交互に行う一方、上記第1空気(OA,RA)及び上記第2空気(RA,OA)の何れか一方を調湿空気(SA)に生成して室内に供給し、上記第2空気(RA)及び上記第1空気(RA)の何れか一方を排出空気(EA)として室外に排出するように上記ケーシング(11)の空気通路(37,38)を切換る調湿運転を行う調湿運転手段(61)とを備えた調湿装置であって、上記調湿運転の起動時に、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出する排出手段(63)を備えている。
さらに、第2の発明は、上記排出手段(63)が上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出した後、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、凝縮器となる上記第1熱交換器(51)又は上記第2熱交換器(52)を流れた上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を室内に供給する起動運転を行う起動制御手段(62)を備えている。
この第2の発明は、調湿運転の起動時に、上記排出手段(63)により、上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出する。この結果、上記空気通路(37,38)内に充満していた不快臭を有する空気が室内に供給されないようにする。
さらに、上記起動制御手段(62)により、凝縮器となる上記第1熱交換器(51)又は上記第2熱交換器(52)を流れた上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を室内に供給する起動運転を行う。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記起動制御手段(62)の起動運転の終了後に、上記冷媒回路(50)の冷媒の循環方向を切り換えて上記調湿運転手段(61)の除湿運転を開始させる。
この第3の発明は、上記起動制御手段(62)の起動運転の終了後に、上記冷媒回路(50)の冷媒の循環方向を切り換えて、起動運転時における冷媒回路(50)の循環方向のままで除湿運転の第1回目のバッチ運転が行われないようし、冷媒回路(50)の低圧側の圧力が低下するのを抑制する。
上記第1の発明によれば、調湿運転の起動時に、上記排出手段(63)により、上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出するようにしたために、仮に、吸着部材(51,52,111,112,151,152)に担持された吸着剤が湿潤して、ケーシング(11)内に不快臭を有する空気が充満していたとしても、この空気を室外に排出することができる。その結果、室内に不快臭を有する空気が供給されることを防止することができる。
また、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、上記起動制御手段(62)により、上記熱源手段(50,100,153)により加熱された上記第1吸着部材(51,111,151)又は上記第2吸着部材(52,112,152)を流れた上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を室内に供給する起動運転を行うようにしたために、起動運転時に室内に供給される上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を処理する上記第1吸着部材(51,111,151)又は上記第2吸着部材(52,112,152)の吸着剤は再生され、湿潤することがない。この結果、吸着剤の湿潤による不快臭の発生を防止することができることから、室内に不快臭を有する空気が供給されることを防止することができる。また、他方の吸着部材(51,52,111,112,151,152)を流れた上記第2空気(RA)又は第1空気(OA)の水分を室外に排出するようにしたために、仮に、他方の吸着部材(51,52,111,112,151,152)が湿潤して不快臭を発生しても、この不快臭を有する上記第2空気(RA)又は第1空気(OA)を室外へ排出することができる。
また、上記第2の発明によれば、調湿運転の起動時に、上記排出手段(63)により、上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出するようにしたために、仮に、熱交換器(51,52)に担持された吸着剤が湿潤して、ケーシング(11)内に不快臭を有する空気が充満していたとしても、この空気を室外に排出することができる。その結果、室内に不快臭を有する空気が供給されることを防止することができる。
また、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、上記起動制御手段(62)により、凝縮器となる上記第1熱交換器(51)又は上記第2熱交換器(52)を流れた上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を室内に供給する起動運転を行うようにしたために、起動運転時に室内に供給される上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を処理する上記第1熱交換器(51)又は上記第2熱交換器(52)の表面にドレン水が発生することがない。この結果、上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を処理する上記第1熱交換器(51)又は上記第2熱交換器(52)に担持された吸着剤が湿潤することがないので、吸着剤の湿潤により不快臭が発生することがないことから、室内に不快臭を有する空気が供給されることを防止することができる。
また、上記第3の発明によれば、上記起動制御手段(62)の起動運転の終了後に、上記冷媒回路(50)の冷媒の循環方向を切り換えるようにしたために、起動運転時における冷媒回路(50)の循環方向のままで除湿運転の第1回目のバッチ運転が行われることがない。その結果、起動運転時に蒸発器として機能する第1熱交換器(51)又は第2熱交換器(52)が、第1回目のバッチ運転においてもそのまま蒸発器となって、長時間蒸発器として機能することを防止することができるので、起動運転時に蒸発器となる第1熱交換器(51)又は第2熱交換器(52)の蒸発圧力が低くなりすぎることを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明の前提技術塔を説明した後、本発明の実施形態を説明する。
《前提技術》
本調湿装置(10)は、空気の除湿と加湿とを行う調湿装置である。上記調湿装置(10)は、いわゆる換気型の調湿装置であって、室外空気(OA)を調湿して室内へ供給すると同時に室内空気(RA)を室外に排出する。
上記調湿装置(10)について、図1及び図2を参照しながら説明する。尚、ここでの説明で用いる「上」「下」「左」「右」「前」「後」「手前」「奥」は、特にことわらない限り、上記調湿装置(10)を前面側から見た場合の方向を意味している。
上記調湿装置(10)は、ケーシング(11)と制御手段であるコントローラ(60)を備えている。また、ケーシング(11)内には、冷媒回路(50)が収容されている。上記冷媒回路(50)には、第1吸着熱交換器(51)、第2吸着熱交換器(52)、圧縮機(53)、四方切換弁(54)、及び電動膨張弁(55)が接続されている。冷媒回路(50)の詳細は後述する。
上記ケーシング(11)は、やや扁平で高さが比較的低い直方体状に形成されている。上記ケーシング(11)では、図1における左手前側に前面パネル(12)が、同図における右奥側に背面パネル(13)がそれぞれ立設されており、同図における左手前から右奥へ向かう方向が長手方向となっている。
ケーシング(11)の前面パネル(12)では、左寄りの位置に排気口(21)が、右寄りの位置に給気口(22)がそれぞれ開口している。ケーシング(11)の背面パネル(13)には、左寄りの位置に外気吸込口(23)が、右寄りの位置に内気吸込口(24)がそれぞれ開口している。
上記ケーシング(11)の内部空間は、前面パネル(12)側の部分と背面パネル(13)側の部分とに区画されている。
上記ケーシング(11)内における前面パネル(12)側の空間は、左右2つの空間に仕切られている。この左右に仕切られた空間は、左寄りの空間が排気ファン室(35)を、右寄りの空間が給気ファン室(36)をそれぞれ構成している。排気ファン室(35)は、排気口(21)を介して室外空間と連通している。上記排気ファン室(35)には排気ファン(25)が収容されており、排気ファン(25)の吹出口が排気口(21)に接続されている。一方、給気ファン室(36)は、給気口(22)を介して室内空間と連通している。上記給気ファン室(36)には、給気ファン(26)が収容されており、給気ファン(26)の吹出口が給気口(22)に接続されている。また、給気ファン室(36)には、圧縮機(53)も収容されている。
一方、上記ケーシング(11)内の背面パネル(13)側の空間は、ケーシング(11)内に立設された第1仕切板(16)及び第2仕切板(17)によって左右3つの空間に仕切られている。これら仕切板(16,17)は、背面パネル(13)からケーシング(11)の長手方向に沿って延びている。第1仕切板(16)はケーシング(11)の右側板寄りに、第2仕切板(17)はケーシング(11)の左側板寄りにそれぞれ配置されている。
上記ケーシング(11)内において、第1仕切板(16)の左側の空間は上下2つの空間に仕切られており、上側の空間が排気側流路(31)を、下側の空間が外気側流路(32)をそれぞれ構成している。排気側流路(31)は、排気ファン室(35)と連通している。外気側流路(32)は、外気吸込口(23)を介して室外空間と連通している。一方、右側の空間は上下2つの空間に仕切られており、上側の空間が給気側流路(33)を、下側の空間が内気側流路(34)をそれぞれ構成している。給気側流路(33)は、給気ファン室(36)と連通している。内気側流路(34)は、内気吸込口(24)を介して室内と連通している。
第1仕切板(16)と第2仕切板(17)との間の空間は、更に中央仕切板(18)によって前後2つの空間に仕切られている。そして、中央仕切板(18)の前側の空間が第1熱交換器室(37)を構成し、その後側の空間が第2熱交換器室(38)を構成している。第1熱交換器室(37)には第1吸着熱交換器(51)が、第2熱交換器室(38)には第2吸着熱交換器(52)がそれぞれ収容されている。これら2つの吸着熱交換器(51,52)は、それぞれが収容される熱交換器室(37,38)を前後方向へ横断するように配置されている。
上記第1仕切板(16)には、開閉式のダンパ(41〜44)が4つ設けられている。具体的に、第1仕切板(16)では、前面側の上部に第1ダンパ(41)が、背面側の上部に第2ダンパ(42)が、前面側の下部に第3ダンパ(43)が、背面側の下部に第4ダンパ(44)がそれぞれ取り付けられている。第1ダンパ(41)を開くと、排気側流路(31)と第1熱交換器室(37)が連通する。第2ダンパ(42)を開くと、排気側流路(31)と第2熱交換器室(38)が連通する。第3ダンパ(43)を開くと、外気側流路(32)と第1熱交換器室(37)が連通する。第4ダンパ(44)を開くと、外気側流路(32)と第2熱交換器室(38)が連通する。
上記第2仕切板(17)には、開閉式のダンパ(41〜44)が4つ設けられている。具体的に、第2仕切板(17)では、前面側の上部に第5ダンパ(45)が、背面側の上部に第6ダンパ(46)が、前面側の下部に第7ダンパ(47)が、背面側の下部に第8ダンパ(48)がそれぞれ取り付けられている。第5ダンパ(45)を開くと、給気側流路(33)と第1熱交換器室(37)が連通する。第6ダンパ(46)を開くと、給気側流路(33)と第2熱交換器室(38)が連通する。第7ダンパ(47)を開くと、内気側流路(34)と第1熱交換器室(37)が連通する。第8ダンパ(48)を開くと、内気側流路(34)と第2熱交換器室(38)が連通する。
上記冷媒回路(50)は、図3に示すように、第1吸着熱交換器(51)、第2吸着熱交換器(52)、圧縮機(53)、四方切換弁(54)、及び電動膨張弁(55)が設けられた閉回路である。上記冷媒回路(50)は、充填された冷媒を循環させることによって、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う。
上記冷媒回路(50)において、圧縮機(53)は、その吐出側が四方切換弁(54)の第1のポートに、その吸入側が四方切換弁(54)の第2のポートにそれぞれ接続されている。第1吸着熱交換器(51)の一端は、四方切換弁(54)の第3のポートに接続されている。第1吸着熱交換器(51)の他端は、電動膨張弁(55)を介して第2吸着熱交換器(52)の一端に接続されている。第2吸着熱交換器(52)の他端は、四方切換弁(54)の第4のポートに接続されている。
上記四方切換弁(54)は、第1のポートと第3のポートが連通して第2のポートと第4のポートが連通する第1状態(図3(A)に示す状態)と、第1のポートと第4のポートが連通して第2のポートと第3のポートが連通する第2状態(図3(B)に示す状態)とに切り換え可能となっている。
図4に示すように、第1吸着熱交換器(51)及び第2吸着熱交換器(52)は、何れもクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器によって構成されている。これら吸着熱交換器(51,52)は、銅製の伝熱管(58)とアルミニウム製のフィン(57)とを備えている。吸着熱交換器(51,52)に設けられた複数のフィン(57)は、それぞれが長方形板状に形成され、一定の間隔で並べられている。また、伝熱管(58)は、各フィン(57)を貫通するように設けられている。
また、第1吸着熱交換器(51)及び第2吸着熱交換器(52)は、それぞれ、各フィン(57)の表面に吸着剤が担持され、第1吸着部材及び第2吸着部材を構成している。上記各フィン(57)の間を通過する空気は、上記吸着剤と接触する。この吸着剤としては、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、親水性の官能基を有する有機高分子材料など、空気中の水蒸気を吸着できるものが用いられる。
上記電動膨張弁(55)は、弁開度が調整自在な膨張弁に構成されている。
上記コントローラ(60)は調湿運転部(61)と起動制御部(62)とを備えている。該調湿運転部(61)は、除湿運転及び加湿運転において、室外空気(OA)を調湿処理して室内に供給する調湿運転手段に構成されている。つまり、上記調湿運転部(61)は、除湿運転時においては、上記第1吸着熱交換器(51)で室外空気(OA)の水分を吸着し且つ上記第2吸着熱交換器(52)で室内空気(RA)に水分を放出する第1のバッチ運転と、上記第2吸着熱交換器(52)で室外空気(OA)の水分を吸着し且つ上記第1吸着熱交換器(51)で室内空気(RA)に水分を放出する第2のバッチ運転とを交互に行い、室外空気(OA)を除湿空気(SA)に生成して室内に供給する除湿運転を行う調湿手段に構成されている。
また、上記起動制御部(62)は、上記除湿運転の起動時に、上記調湿運転部(61)の制御に代わり、上記室外空気(OA)の水分を吸着する上記第1吸着熱交換器(51)又は上記第2吸着熱交換器(52)における冷媒の蒸発温度が上記室外空気(OA)の露点温度以上となるように上記電動膨張弁(55)の開度を制御して起動運転を行う起動制御手段を構成している。
尚、図示しないが、上記調湿装置(10)には、室外空気(OA)の露点温度を測定する露点温度センサが設けられている。
−運転動作−
本調湿装置(10)では、除湿運転と加湿運転とが行われる。除湿運転中や加湿運転中の調湿装置(10)は、取り込んだ室外空気(OA)を調湿してから供給空気(SA)として室内へ供給すると同時に、取り込んだ室内空気(RA)を排出空気(EA)として室外へ排出する。つまり、除湿運転中や加湿運転中の調湿装置(10)は、室内の換気を行っている。そして、除湿運転において、室外空気(OA)が第1空気を構成し、室内空気(RA)が第2空気を構成している。
〈除湿運転〉
除湿運転中の調湿装置(10)では、給気ファン(26)及び排気ファン(25)が運転される。給気ファン(26)を運転すると、室外空気(OA)が外気吸込口(23)からケーシング(11)内へ取り込まれる。排気ファン(25)を運転すると、室内空気(RA)が内気吸込口(24)からケーシング(11)内へ取り込まれる。
調湿装置(10)では、運転開始時の所定期間(例えば、2分間)、起動制御部(62)による起動運転が行われる。
そして、上記起動運転における冷媒回路(50)では、図3(B)に示すように、四方切換弁(54)が第2状態に設定される。この状態の冷媒回路(50)では、冷媒が循環して冷凍サイクルが行われる。その際、冷媒回路(50)では、圧縮機(53)から吐出された冷媒が第2吸着熱交換器(52)、電動膨張弁(55)、第1吸着熱交換器(51)の順に通過し、第2吸着熱交換器(52)が凝縮器となって第1吸着熱交換器(51)が蒸発器となる。
図6に示すように、起動運転中には、第2ダンパ(42)、第3ダンパ(43)、第5ダンパ(45)、及び第8ダンパ(48)だけが開状態となり、残りのダンパ(41,44,46,47)が閉状態となる。
外気吸込口(23)から外気側流路(32)へ流入した室外空気(OA)は、第3ダンパ(43)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し、その後に第1吸着熱交換器(51)を通過する。第1吸着熱交換器(51)では、室外空気(OA)中の水分が吸着剤に吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に吸熱される。第1吸着熱交換器(51)で除湿された室外空気(OA)は、第5ダンパ(45)を通って給気側流路(33)へ流入し、給気ファン室(36)を通過後に給気口(22)を通って室内へ供給される。
一方、内気吸込口(24)から内気側流路(34)へ流入した室内空気(RA)は、第8ダンパ(48)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し、その後に第2吸着熱交換器(52)を通過する。第2吸着熱交換器(52)では、冷媒で加熱された吸着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が室内空気(RA)に付与される。第2吸着熱交換器(52)で水分を付与された室内空気(RA)は、第2ダンパ(42)を通って排気側流路(31)へ流入し、排気ファン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外へ排出される。
そして、起動運転中には、上記起動制御部(62)に、調湿装置(10)に備えた露点温度センサから室外空気(OA)の露点温度が入力される。上記起動制御部(62)は、所定の制御周期(例えば10s)毎に、上記第2吸着熱交換器(52)における冷媒の蒸発温度が入力された室外空気(OA)の露点温度以上となるように上記電動膨張弁(55)の開度を制御する。
具体的には、第n回目(nは1以上の整数)の制御周期において、冷媒の蒸発温度が室外空気(OA)の露点温度より低い場合は、第(n+1)回目の制御周期において、冷媒の蒸発温度を室外空気(OA)の露点温度より高くするために、冷媒の蒸発圧力を高くする必要があるので、電動膨張弁(55)の開度を大きくするようにフィードバック制御を行う。そして、第n回目の制御周期において、冷媒の蒸発温度が室外空気(OA)の露点温度よりやや高い場合は、第(n+1)回目の制御周期においても、冷媒の蒸発温度が室外空気(OA)の露点温度よりやや高くなるように、第n回目の制御周期における電動膨張弁(55)の開度を維持する。以上のような制御を繰り返し、第2吸着熱交換(52)の表面にドレン水が発生して、第2吸着熱交換器(52)のフィン(57)表面に担持された吸着剤が湿潤しないようにする。
上記起動制御部(62)による起動運転の終了後、上記調湿運転部(61)による除湿運転が開始する。除湿運転中の調湿装置(10)では、第1のバッチ運転と第2のバッチ運転が所定の時間間隔(例えば3分間隔)で交互に繰り返される。
除湿運転の第1のバッチ運転について説明する。
まず、上記起動運転の終了後に、上記第1のバッチ運転が開始される。第1のバッチ運転における冷媒回路(50)では、図3(A)に示すように、四方切換弁(54)が第1状態に設定される。つまり、上記冷媒回路(50)の冷媒の循環方向は、起動運転時と切換わる。この状態の冷媒回路(50)では、冷媒が循環して冷凍サイクルが行われる。その際、冷媒回路(50)では、圧縮機(53)から吐出された冷媒が第1吸着熱交換器(51)、電動膨張弁(55)、第2吸着熱交換器(52)の順に通過し、第1吸着熱交換器(51)が凝縮器となって第2吸着熱交換器(52)が蒸発器となる。
図5に示すように、上記第1のバッチ運転中には、第1ダンパ(41)、第4ダンパ(44)、第6ダンパ(46)、及び第7ダンパ(47)だけが開状態となり、残りのダンパ(42,43,45,48)が閉状態となる。
外気吸込口(23)から外気側流路(32)へ流入した室外空気(OA)は、第4ダンパ(44)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し、その後に第2吸着熱交換器(52)を通過する。第2吸着熱交換器(52)では、室外空気(OA)中の水分が吸着剤に吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に吸熱される。第2吸着熱交換器(52)で除湿された室外空気(OA)は、第6ダンパ(46)を通って給気側流路(33)へ流入し、給気ファン室(36)を通過後に給気口(22)を通って室内へ供給される。
一方、内気吸込口(24)から内気側流路(34)へ流入した室内空気(RA)は、第7ダンパ(47)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し、その後に第1吸着熱交換器(51)を通過する。第1吸着熱交換器(51)では、冷媒で加熱された吸着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が室内空気(RA)に付与される。第1吸着熱交換器(51)で水分を付与された室内空気(RA)は、第1ダンパ(41)を通って排気側流路(31)へ流入し、排気ファン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外へ排出される。
次に、除湿運転の第2のバッチ運転について説明する。
上記第2のバッチ運転における上記冷媒回路(50)では、起動運転時と同様に、図3(B)に示すように、四方切換弁(54)が第2状態に設定される。そして、第2吸着熱交換器(52)が凝縮器となって第1吸着熱交換器(51)が蒸発器となる。
図6に示すように、上記第2のバッチ運転中では、起動運転時と同様に、第2ダンパ(42)、第3ダンパ(43)、第5ダンパ(45)、及び第8ダンパ(48)だけが開状態となり、残りのダンパ(41,44,46,47)が閉状態となる。
外気吸込口(23)から外気側流路(32)へ流入した室外空気(OA)は、第3ダンパ(43)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し、その後に第1吸着熱交換器(51)を通過する。第1吸着熱交換器(51)では、室外空気(OA)中の水分が吸着剤に吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に吸熱される。第1吸着熱交換器(51)で除湿された室外空気(OA)は、第5ダンパ(45)を通って給気側流路(33)へ流入し、給気ファン室(36)を通過後に給気口(22)を通って室内へ供給される。
一方、内気吸込口(24)から内気側流路(34)へ流入した室内空気(RA)は、第8ダンパ(48)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し、その後に第2吸着熱交換器(52)を通過する。第2吸着熱交換器(52)では、冷媒で加熱された吸着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が室内空気(RA)に付与される。第2吸着熱交換器(52)で水分を付与された室内空気(RA)は、第2ダンパ(42)を通って排気側流路(31)へ流入し、排気ファン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外へ排出される。
〈加湿運転〉
加湿運転中の調湿装置(10)では、給気ファン(26)及び排気ファン(25)が運転される。給気ファン(26)を運転すると、室外空気(OA)が外気吸込口(23)からケーシング(11)内へ取り込まれる。排気ファン(25)を運転すると、室内空気(RA)が内気吸込口(24)からケーシング(11)内へ取り込まれる。また、加湿運転中の調湿装置(10)では、上記起動運転(62)による起動運転は行われず、調湿運転部(61)による第1のバッチ運転と第2のバッチ運転とが所定の時間間隔(例えば3分間隔)で交互に繰り返される。
まず、加湿運転時の第1のバッチ運転について説明する。
上記第1のバッチ運転中の冷媒回路(50)では、図3(A)に示すように、四方切換弁(54)が第1状態に設定される。そして、上記冷媒回路(50)では、除湿運転の第1のバッチ運転中と同様に、第1吸着熱交換器(51)が凝縮器となって第2吸着熱交換器(52)が蒸発器となる。
図6に示すように、上記第1のバッチ運転中には、第2ダンパ(42)、第3ダンパ(43)、第5ダンパ(45)、及び第8ダンパ(48)だけが開状態となり、残りのダンパ(41,44,46,47)が閉状態となる。
内気吸込口(24)から内気側流路(34)へ流入した室内空気(RA)は、第8ダンパ(48)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し、その後に第2吸着熱交換器(52)を通過する。第2吸着熱交換器(52)では、室内空気(RA)中の水分が吸着剤に吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に吸熱される。第2吸着熱交換器(52)で水分を奪われた室内空気(RA)は、第2ダンパ(42)を通って排気側流路(31)へ流入し、排気ファン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外へ排出される。
一方、外気吸込口(23)から外気側流路(32)へ流入した室外空気(OA)は、第3ダンパ(43)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し、その後に第1吸着熱交換器(51)を通過する。第1吸着熱交換器(51)では、冷媒で加熱された吸着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が室外空気(OA)に付与される。第1吸着熱交換器(51)で加湿された室外空気(OA)は、第5ダンパ(45)を通って給気側流路(33)へ流入し、給気ファン室(36)を通過後に給気口(22)を通って室内へ供給される。
次に、加湿運転時の第2のバッチ運転について説明する。
上記第2のバッチ運転においては、図3(B)に示すように、冷媒回路(50)の四方切換弁(54)が第2状態に設定される。そして、上記冷媒回路(50)では、除湿運転の第2のバッチ運転中と同様に、第2吸着熱交換器(52)が凝縮器となって第1吸着熱交換器(51)が蒸発器となる。
図5に示すように、上記第2のバッチ運転中には、第1ダンパ(41)、第4ダンパ(44)、第6ダンパ(46)、及び第7ダンパ(47)が開状態となり、残りのダンパ(42,43,45,48)が閉状態となる。
内気吸込口(24)から内気側流路(34)へ流入した室内空気(RA)は、第7ダンパ(47)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し、その後に第1吸着熱交換器(51)を通過する。第1吸着熱交換器(51)では、室内空気(RA)中の水分が吸着剤に吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に吸熱される。第1吸着熱交換器(51)で水分を奪われた室内空気(RA)は、第1ダンパ(41)を通って排気側流路(31)へ流入し、排気ファン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外へ排出される。
一方、外気吸込口(23)から外気側流路(32)へ流入した室外空気(OA)は、第4ダンパ(44)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し、その後に第2吸着熱交換器(52)を通過する。第2吸着熱交換器(52)では、冷媒で加熱された吸着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が室外空気(OA)に付与される。第2吸着熱交換器(52)で加湿された室外空気(OA)は、第6ダンパ(46)を通って給気側流路(33)へ流入し、給気ファン室(36)を通過後に給気口(22)を通って室内へ供給される。
−効果−
上記起動制御部(62)により、上記除湿運転の起動時に、上記調湿運転部(61)の制御に代わり、室外空気(OA)の水分を吸着する上記第2吸着熱交換器(52)の冷媒の蒸発温度が上記室外空気(OA)の露点温度以上となるように上記電動膨張弁(55)の開度を制御したために、第2吸着熱交換器(52)の表面にドレン水が発生することがない。その結果、上記第2吸着熱交換器(52)の表面に担持された吸着剤が湿潤することがないので、吸着剤から不快臭が発生することを防止することができることから、室内に不快臭を有する供給空気(SA)が供給されることを防止することができる
また、起動制御部(62)による除湿運転の起動運転中においては、冷媒回路(50)の四方切換弁(54)を図3(B)に示すように第2状態とし、調湿運転部(61)による除湿運転の第1回目のバッチ運転では、冷媒回路(50)の四方切換弁(54)を図3(A)に示すように第1状態とし、冷媒回路(50)の冷媒の循環方向を切り換えたために、起動運転時において、蒸発器となる第2吸着熱交換器(52)が、第1回目のバッチ運転においても引き続き蒸発器となることがない。その結果、一方の熱交換器(52)が長時間蒸発器として使用されることを防止することができるので、蒸発圧力の低下を防止することができる。
《参考例1》
本調湿装置(10)は、上記前提技術の調湿装置(10)の起動制御部(62)が、蒸発器となる第2吸着熱交換器(52)の蒸発温度が室外空気(OA)の露点温度以上になるように電動膨張弁(55)の開度を制御して起動運転を行うようにしたのに代わり、起動制御部(62)により、凝縮器となる上記第2吸着熱交換器(52)に流れた室外空気(OA)を室内に供給する起動運転を行うようにしたものである。
具体的には、本調湿装置(10)では、起動制御部(62)により、運転開始時の所定期間(例えば、2分間)、起動運転が行われる。
上記起動運転では、前提技術の加湿運転における第2のバッチ運転と同様の運転が行われる。つまり、冷媒回路(50)では、図3(B)に示すように、四方切換弁(54)が第2状態に設定され、第1吸着熱交換器(51)が蒸発器となって第2吸着熱交換器(52)が凝縮器となる。
そして、図5に示すように、上記第1のバッチ運転中には、第1ダンパ(41)、第4ダンパ(44)、第6ダンパ(46)、及び第7ダンパ(47)だけが開状態となり、残りのダンパ(42,43,45,48)が閉状態となる。
外気吸込口(21)から外気側流路(32)へ流入した室外空気(OA)は、第4ダンパ(44)から第2熱交換器室(38)へ流入し、その後に第2吸着熱交換器(52)を通過する。そして、第6ダンパ(46)を通って、室内に供給される。また、内気吸込口(24)から内気側流路(34)へ流入した室内空気(RA)は、第7ダンパ(47)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し、その後に蒸発器となる第2吸着熱交換器(52)を通過する。そして、第1ダンパ(41)を通って排気側流路(31)へ流入し、排気ファン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外へ排出される。
本例では、起動運転において、室外空気(OA)が通過する第2吸着熱交換器(52)は凝縮器であるために、該第2吸着熱交換器(52)のフィン(57)表面にドレン水が発生することがない。これにより、上記第2吸着熱交換器(52)の吸着剤が湿潤して不快臭が発生することがないので、室内に供給される供給空気(SA)が不快臭を有することはない。また、仮に蒸発器となる第1熱吸着熱交換器(51)にドレン水が発生して、第1吸着熱交換器(51)の吸着剤が湿潤して不快臭が発生した場合であっても、この不快臭が第1吸着熱交換器(51)を通過する室内空気(RA)に移って不快臭を有する排出空気(EA)となり、室外へ排出することができる。
上記起動運転後、調湿運転部(61)により、上記前提技術の除湿運転における第1のバッチ運転及び第2のバッチ運転を所定の時間間隔で交互に行われる。つまり、起動運転後に、第1のバッチ運転が開始し、冷媒回路(50)は、図3(A)に示すように、四方切替弁(54)が第1状態となり、ケーシング内の各ダンパは図5に示す状態となる。起動運転と除湿運転の切換では、冷媒回路(50)の循環方向が切換わるが、ケーシング内の各ダンパは起動運転時の状態を維持する。そして、第1熱交換器(51)で除湿された室外空気(OA)が室内に供給される。一方、第2のバッチ運転では、冷媒回路(50)は、図3(B)に示すように、四方切替弁(54)が第2状態となり、ケーシング内の各ダンパは図6に示す状態となる。そして、第2熱交換器(52)で除湿された室外空気(OA)が室内に供給される。
その他の構成、作用及び効果は前提技術と同じである。
参考例2
参考例2は、上記前提技術の調湿装置(10)の起動制御部(62)が、蒸発器となる第2吸着熱交換器(52)の蒸発温度が室外空気(OA)の露点温度以上になるように電動膨張弁(55)の開度を制御して起動運転を行うようにしたのに代わり、コントローラ(60)が起動制御部(62)の代わりに空気排出部(63)を備え、該空気排出部(63)により、除湿運転及び加湿運転の起動時に、ケーシング(11)の空気通路(37,38)内の空気を室外に排出するものである。
ここで、ケーシング(11)の空気通路とは、室内空気(SA)が通過する内気側流路(34)、室外空気(OA)が通過する外気側流路(33)、室内空気(SA)及び室外空気(OA)が通過する、第1熱交換器室(37)、第2熱交換器室(38)、給気側流路(37)、及び排気側流路(31)であるが、本参考例2においては、少なくとも第1熱交換器室(37)及び第2熱交換器室(38)を意味する。つまり、上記空気排出部(63)は、運転停止中に第1吸着熱交換器室(37)及び第2吸着熱交換室(38)に充満していている空気を室外に排出するための排出手段である。
具体的には、上記調湿装置(10)の運転を開始すると、上記空気排出部(63)により、図7に示すように、第1ダンパ(41)、第2ダンパ(42)、第7ダンパ(47)、及び第8ダンパ(48)だけが開状態となり、残りのダンパ(43,44,45,46)が閉状態となる。そして、冷媒回路(50)の循環及び給気ファン(26)の運転は停止したままで、排気ファン(25)の運転が開始される。排気ファン(25)を運転すると、室内空気(RA)が内気吸込口(24)からケーシング(11)内へ取り込まれる。
そして、内気吸込口(24)を通って内気側流路(34)へ流入した室内空気(RA)は、第7ダンパ(47)及び第8ダンパ(48)を通って、第1熱交換器室(37)及び第2熱交換器室(38)へ流入する。そして、第1熱交換器室(37)及び第2熱交換器室(38)に充満している空気を押し出すようにして、第1ダンパ(41)及び第2ダンパ(42)を通って、排気側流路(31)へ流入し、排気ファン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外へ排出される。
参考例2では、上記空気排出部(63)により、起動時に第1吸着熱交換器室(37)及び第2吸着熱交換器室(38)内の空気を排出するようにしたために、仮に、運転停止中に第1吸着熱交換器(51)及び第2吸着熱交換器(52)に担持された吸着剤が湿潤して、第1熱交換器室(37)又は第2熱交換器室(38)に不快臭を有する空気が充満している場合であっても、この不快臭を有する空気を排出することができる。その結果、室内に不快臭を有する空気が供給されることを防止することができる。
その他の構成、作用及び効果は前提技術と同じである。
参考例3
本調湿装置(10)は、図8に示すように、冷媒回路(100)の熱交換器(102,103)とは別に設けられた吸着素子(111,112)を備えている。そして、本例では、上記冷媒回路(100)が熱源手段を構成し、上記吸着素子(111,112)が吸着部材を構成している。
上記冷媒回路(100)と吸着素子(111,112)は図示しないケーシング内に収容されている。該ケーシングには、室外空気(OA)を調湿処理して排出し、室内空気(RA)を室外に排出する空気通路が形成されている。
そして、本参考例3の調湿装置(10)は、参考例2と同様に、制御手段であるコントローラ(60)を備え、該コントローラ(60)は調湿運転部(61)と空気排出部(63)とを備えている。
図8に示すように、冷媒回路(100)は、圧縮機(101)と凝縮器(102)と膨張弁(103)と蒸発器(104)が順に接続された閉回路である。冷媒回路(100)で冷媒を循環させると、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。第1吸着素子(111)及び第2吸着素子(112)は、ゼオライト等の吸着剤を備えている。また、各吸着素子(111,112)には多数の空気通過路が形成されており、この空気通過路を通過する際に空気が吸着剤と接触する。
上記調湿装置(10)は、上記空気排出部(63)により、起動時にケーシング(11)内の空気通路に充満している空気を排出する。その後、上記調湿運転部(61)により、第1のバッチ運転と第2のバッチ運転を繰り返す。図8(A)に示すように、第1のバッチ運転中の調湿装置(10)は、凝縮器(102)で加熱された空気を第1吸着素子(111)へ供給して吸着剤を再生する一方、第2吸着素子(112)に水分を奪われた空気を蒸発器(104)で冷却する。また、図8(B)に示すように、第2のバッチ運転中の調湿装置(10)は、凝縮器(102)で加熱された空気を第2吸着素子(112)へ供給して吸着剤を再生する一方、第1吸着素子(111)に水分を奪われた空気を蒸発器(104)で冷却する。そして、この調湿装置(10)は、吸着素子(111,112)を通過する際に除湿された空気を室内へ供給する除湿運転と、吸着素子(111,112)を通過する際に加湿された空気を室内へ供給する加湿運転とを切り換えて行う。
参考例3では、上記空気排出部(63)により、起動時にケーシング(11)内の空気通路に充満している空気を排出するようにしたために、仮に、吸着素子(111,112)の吸着剤が運転停止中に水分を吸着して湿潤していることにより、不快臭を発生している場合であっても、この不快臭を有する空気を室外に排出することができる。この結果、室内に不快臭を有する空気が供給されることを防止することができる。
参考例4
本調湿装置(10)は、図9に示すように、調湿ユニット(150)を備えている。この調湿ユニット(150)は、ペルチェ素子(153)と一対の吸着フィン(151,152)とを備え、図示しないケーシングに収容されている。上記ペルチェ素子(153)には、その一方の面に第1吸着フィン(151)が、他方の面に第2吸着フィン(152)がそれぞれ接合され、第1吸着部材及び第2吸着部材を構成している。上記吸着フィン(151,152)は、いわゆるヒートシンクの表面にゼオライト等の吸着剤を担持させたものである。ペルチェ素子(153)に電圧を印加すると直流を流れ、2つの吸着フィン(151,152)の一方が吸熱側になって他方が放熱側になる。このペルチェ素子(153)は、熱源手段を構成している。
また、本調湿装置(10)は、前提技術と同様に、制御手段であるコントローラ(60)を備え、該コントローラ(60)は、調湿運転部(61)と起動制御部(62)とを備えている。
上記起動制御部(62)は、除湿運転の起動時にペルチェ素子(153)の印加電圧を調整することにより、2つの吸着フィン(151,152)の温度を調整する。これにより、上記起動制御部(62)は、冷却される何れかの吸着フィン(151,152)の冷却温度を被処理空気の露点温度以上となるようにして起動運転を行う。
起動運転後、上記調湿装置(10)は、上記調湿運転部(61)により、第1のバッチ運転と第2のバッチ運転を繰り返す。第1のバッチ運転中の調湿ユニット(150)は、放熱側となった第1吸着フィン(151)の吸着剤を再生して空気を加湿する一方、吸熱側となった第2吸着フィン(152)の吸着剤に水分を吸着させて空気を除湿する。また、第1のバッチ運転中の調湿ユニット(150)は、放熱側となった第2吸着フィン(152)の吸着剤を再生して空気を加湿する一方、吸熱側となった第1吸着フィン(151)の吸着剤に水分を吸着させて空気を除湿する。そして、この調湿装置(10)は、調湿ユニット(150)を通過する際に除湿された空気を室内へ供給する除湿運転と、調湿ユニット(150)を通過する際に加湿された空気を室内へ供給する加湿運転とを切り換えて行う。
本例では、除湿運転の起動時において、上記起動制御部(62)により上記ペルチェ素子(153)に印加する電圧を調整するようにしたために、吸熱側となる第1吸着フィン(151)又は第2吸着フィン(152)の温度を被処理空気の露点温度以上とすることができるので、吸熱側となる第1吸着フィン(151)又は第2吸着フィン(152)に担持された吸着剤の湿潤を防止することができる。これにより、不快臭を有する空気が室内に供給されることを防止することができる。
その他の構成、作用及び効果は前提技術と同じである。
《実施形態1》
上記前提技術と上記参考例2とを組み合わせるか、または上記参考例1と上記参考例2とを組み合わせる。つまり、空気排出部(63)により、ケーシング(11)内の空気通路(37,38)内の空気を排出した後に、起動制御部(62)により、第2吸着熱交換器(52)における冷媒の蒸発温度が室外空気(OA)の露点温度以上になるように電動膨張弁(55)の開度を制御する起動運転を行う。また、空気排出部(63)により、ケーシング(11)内の空気通路(37,38)内の空気を排出した後に、起動制御部(62)により、凝縮器となる第1吸着熱交換器(52)において室外空気(OA)を処理して室内に供給する起動運転を行う。
《実施形態2》
また、上記参考例3の調湿装置(10)が、空気排出部(63)と共に、起動制御部(62)を備えている。そして、該起動制御部(62)が、起動時に加熱された吸着素子(111,112)側に処理された空気を室内に供給するよう起動運転を行う。この場合においては、上記参考例3の調湿装置(10)は、除湿運転及び加湿運転を行うが、少なくとも除湿運転を行う調湿装置であればよい。そして、除湿運転の起動時に、空気排出部(63)による空気排出の後、起動制御部(62)による起動運転を行う。
《その他》
上記前提技術及び参考例1においては、上記調湿装置(10)が、除湿運転及び加湿運転の両方を行うが、少なくとも、除湿運転を行うように構成されていればよい。
また、上記前提技術の調湿装置(10)は、換気を行う調湿装置であるが、これに限定されず、室内空気(RA)を調湿処理して室内に供給したり、室外空気(OA)によって吸着熱交換器(51,52)に担持されている吸着剤を再生したりするように構成されていてもよい。
また、上記前提技術の電動膨張弁(55)の開度制御方法は、フィードバック制御に限定されない。例えば、予め記憶する室外空気の露点温度と冷媒の蒸発温度との数値データのテーブルや、相関式などの演算式など用いて、電動膨張弁(55)の開度を決定してもよい。
上記参考例1においては、起動運転時に室外空気(OA)を凝縮器となる第2吸着交換器(52)を通して室内に供給したが、室内空気(RA)を凝縮器となる第1吸着熱交換器(51)又は第2吸着熱交換器(52)に通して室内に供給してもよい。
また、上記前提技術及び参考例1においては、起動運転の冷媒回路(50)を図3(A)に示す第1のバッチ運転と同じ状態とし、調湿運転の開始時に、冷媒回路(50)を図3(B)に示す第2のバッチ運転の状態に切り換えてもよい。
上記参考例2においては、上記調湿装置(10)が、除湿運転及び加湿運転の両方を行うが、第1及び2の発明においては、除湿運転及び加湿運転の何れか一方を行うように構成されていてもよい。そして、不快臭を有する空気が排出されればよいので、空気排出部(63)による空気排出の流れはこれに限定されない。例えば、第1ダンパ(41)、第2ダンパ(42)、第5ダンパ(45)、及び第6ダンパ(46)を開状態にし、その他のダンパ(43,44,47,48)を閉状態にして、排気ファンを運転することで、給気側流路(33)から第1熱交換器室(37)及び第2熱交換器室(38)を通って、外気側流路(32)から排出されるようにしてもよい。
上記参考例3においては、調湿装置(10)が除湿運転及び加湿運転を行うが、第1又は第2の発明においては、除湿運転及び加湿運転の何れか一方を行う調湿装置であればよい。
上記参考例4においては、上記調湿装置(10)が、除湿運転及び加湿運転を行うが、少なくとも、除湿運転を行うように構成されていればよい。
また、上記参考例4の調湿装置(10)の起動制御部(62)が、電圧の制御に代わり、放熱側となる第1フィン又は第2フィンにより処理された空気を室内に供給するようにしてもよい。この場合においては、上記参考例4の調湿装置(10)は除湿及び加湿運転を行うが、少なくとも、除湿運転を行うように構成されていればよい。
また、上記参考例4の調湿装置(10)が、起動制御部(62)と共に、空気排出部(63)を備えていてもよい。この場合においては、上記参考例4の調湿装置(10)は除湿運転及び加湿運転を行うが、何れか一方を行えばよい。そして、除湿運転を行う場合は、空気排出部(63)による空気排出の後、起動制御部(62)による起動運転を行ってもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、吸着剤が担持された吸着部材を備えた調湿装置について有用である。
前提技術の調湿装置の構成を示す斜視図である。 前提技術の調湿装置の概略構成を示す平面視、右側面視、及び左側面視の構成図である。 前提技術の冷媒回路の構成を示す配管系統図であって、(A)は第1のバッチ運転の動作を示すものであり、(B)は第2のバッチ運転と、除湿運転時における起動運転の動作を示すものである。 吸着熱交換器の概略斜視図である。 前提技術の除湿運転の第1のバッチ運転及び加湿運転の第2のバッチ運転と、参考例1の起動運転における空気の流れを示す調湿装置の概略構成図である。 前提技術の除湿運転の第2のバッチ運転及び起動運転と、加湿運転の第1のバッチ運転における空気の流れを示す調湿装置の概略構成図である。 参考例2の起動時の空気排出における空気の流れを示す調湿装置の概略構成図である。 参考例3における調湿装置の概略構成図であって、(A)は第1のバッチ運転中の動作を示すものであり、(B)は第2のバッチ運転中の動作を示すものである。 参考例4における調湿ユニットの概略斜視図である。
11 ケーシング
37 第1熱交換器室(空気通路)
38 第2熱交換器室(空気通路)
50 冷媒回路(熱源手段、冷媒回路)
51 第1吸着熱交換器(第1吸着部材、第1熱交換器)
52 第2吸着熱交換器(第2吸着部材、第2熱交換器)
55 電動膨張弁(膨張弁)
61 調湿運転部(調湿運転手段)
62 起動制御部(起動制御手段)
63 空気排出部(排出手段)
100 冷媒回路(熱源手段)
111 第1吸着素子(第1吸着部材)
112 第2吸着素子(第2吸着部材)
151 第1吸着フィン(第1吸着部材)
152 第2吸着フィン(第2吸着部材)
153 ペルチェ素子(熱源手段)
OA 室外空気(第1空気、第2空気)
RA 室内空気(第1空気、第2空気)
SA 供給空気(除湿空気、調湿空気)

Claims (3)

  1. 空気通路(37,38)が形成されたケーシング(11)と、
    上記ケーシング(11)内に収容され且つ吸着剤が担持された吸着部材(51,52,111,112,151,152)及び上記吸着部材(51,52,111,112,151,152)の吸着剤を少なくとも加熱するための熱源手段(50,100,153)と、
    上記吸着部材(51,52,111,112,151,152)の吸着剤と接触させて調湿した調湿空気(SA)を上記ケーシング(11)の空気通路(37,38)を通して室内に供給する調湿運転手段(61)を備えた調湿装置であって、
    上記調湿運転の起動時に、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出する排出手段(63)を備え、
    上記吸着部材(51,52,111,112,151,152)は、第1吸着部材(51,111,151)と第2吸着部材(52,112,152)とより構成され、
    上記調湿運転手段(61)は、上記第1吸着部材(51,111,151)の吸着剤で第1空気(OA)の水分を吸着し且つ上記熱源手段(50,100,153)を制御して上記第2吸着部材(52,112,152)の吸着剤を加熱することにより第2空気(RA)に水分を放出する第1のバッチ運転と、上記第2吸着部材(52,112,152)で第1空気(OA)の水分を吸着し且つ上記熱源手段(50,100,153)を制御して上記第1吸着部材(51,111,151)を加熱することにより第2空気(RA)に水分を放出する第2のバッチ運転とを交互に行い、第1空気(OA)を除湿空気(SA)に生成して室内に供給する除湿運転を行う一方、
    上記排出手段(63)が上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出した後、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、上記熱源手段(50,153)によって加熱される上記第1吸着部材(51,111,151)及び上記第2吸着部材(52,112,152)の一方を流れた上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を室内に供給し、他方の吸着部材(51,52,111,112,151,152)を流れた上記第2空気(RA)又は上記第1空気(OA)を室外に排出する起動運転を行う起動制御手段(62)を備えている
    ことを特徴とする調湿装置。
  2. 空気通路(37,38)が形成されたケーシング(11)と、
    上記ケーシング(11)内に収容され且つ吸着剤が担持された第1熱交換器(51)及び第2熱交換器(52)とを有する蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路(50)と、
    上記第1熱交換器(51)で第1空気(OA,RA)の水分を吸着し且つ上記第2熱交換器(52)で第2空気(RA,OA)に水分を放出する第1のバッチ運転と、上記第2熱交換器(52)で第1空気(OA,RA)の水分を吸着し且つ上記第1熱交換器(51)で第2空気(RA,OA)に水分を放出する第2のバッチ運転とを交互に行う一方、上記第1空気(OA,RA)及び上記第2空気(RA,OA)の何れか一方を調湿空気(SA)に生成して室内に供給し、上記第2空気(RA)及び上記第1空気(RA)の何れか一方を排出空気(EA)として室外に排出するように上記ケーシング(11)の空気通路(37,38)を切換る調湿運転を行う調湿運転手段(61)とを備えた調湿装置であって、
    上記調湿運転の起動時に、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出する排出手段(63)を備え、
    上記排出手段(63)が上記空気通路(37,38)内の空気を室外に排出した後、上記調湿運転手段(61)の制御に代わり、凝縮器となる上記第1熱交換器(51)又は上記第2熱交換器(52)を流れた上記第1空気(OA)又は上記第2空気(RA)を室内に供給する起動運転を行う起動制御手段(62)を備えている
    ことを特徴とする調湿装置。
  3. 請求項2において、
    上記起動制御手段(62)の起動運転の終了後に、上記冷媒回路(50)の冷媒の循環方向を切り換えて上記調湿運転手段(61)の除湿運転を開始させる
    ことを特徴とする調湿装置。
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