JP4690801B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍装置、たとえば冷凍車等に積載されたコンテナ内の保温に非凝縮加温方式を採用した陸上輸送用冷凍装置等に適用される冷凍装置に関する。
陸上輸送用冷凍装置は、トラックの荷台など陸上輸送用車両(以下「冷凍車」と呼ぶ)に積載されたコンテナ(「保温庫」とも言う)内を冷却または加温し、積み込んだ荷物を所望の温度に維持して輸配送する車両に装備されるものであり、圧縮機、コンデンサユニット、エバポレータユニット等の機器類を冷媒配管で接続した冷凍サイクルを形成し、さらに、各種運転操作を行う制御部等を具備して構成されている。
このような陸上輸送用冷凍装置には、たとえば車両走行用の主エンジンで圧縮機を駆動する「直結方式」の他、車両走行用の主エンジンとは別に設けたサブエンジンで圧縮機を駆動する「サブエンジン方式」等がある。
近年、上述した陸上輸送用冷凍装置においては、被温調空間である庫内温度を高精度に制御することが求められており、冷却と加温との組み合わせにより温度制御が行われている。
このような陸上輸送用冷凍装置において、装置(圧縮機)の運転を発停させることなく連続運転を行って温調する運転パターンでは、熱負荷が極めて小さくなって冷凍装置に要求される冷却能力及び加温能力が0に近くなる。このような場合の制御として、従来より下記の方式が知られている。
第1の方式は、電気ヒータによる加熱と冷媒による冷却とを同時に行い、温調能力を調整するものである。この方式は、制御性が良好である反面、エネルギロスが大きいという問題を有している。
第2の方式は、冷凍サイクルで冷却運転と加温運転とを短時間交互に切り換えながら運転し、能力積分値を調整して温調するものである。この方式は、吹出温度の変化が大きくなり、運転の安定性に問題があるとされる。また、電磁弁を短時間で開閉操作するので、耐久性の問題も指摘されている。
第3の方式として、加温運転時において、ホットガスバイパス配管から導入した高温高圧のガス冷媒と膨張弁から導入した液冷媒とをミキシングすることにより、温調能力の調整を連続的にもしくは断続的に行うものが提案されている。(たとえば、特許文献1及び特許文献2参照)
また、圧縮機から送出された吐出ガス(ホットガス)と保温庫内の空気とを熱交換させて加温運転を行う場合、保温庫内の空気温度でホットガスが凝縮しない圧力まで減圧した後に放熱することで、冷媒を液化させないで加温運転を行うように構成した非凝縮加温サイクルの運転が提案されている。(たとえば、特許文献3参照)
特開2003−94934号公報 特開平10−141780号公報 特開2004−162998号公報
ところで、上述した第3の方式は、ホットガスバイパス量が安定しないという問題を有している。このため、加温能力が不安定になって加温能力のセーブを困難にし、結果的にはエネルギロスが大きくなって好ましくない。
また、上述した第3の方式に非凝縮加温サイクルを導入した場合、ミキシング運転により回路内の冷媒量が増加すると高低圧共に上昇するため、冷媒圧力を一定に保つ圧力制御が困難になる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加温側能力を小さく制御できてエネルギーロスの少ない高精度な吹出空気温度制御が可能な冷凍装置を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る冷凍装置は、圧縮機から吐出される気相状態の冷媒を減圧手段により被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させてエバポレータに導入する非凝縮加温運転が可能に構成された冷凍装置において、前記気相状態の冷媒をコンデンサ及び絞り機構をバイパスして前記エバポレータに導入するバイパス流路と、該バイパス流路を流通する前記冷媒を被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させる減圧能力が複数段に可変とされる減圧手段と、前記バイパス流路を開閉して前記冷媒の流通を断続する開閉手段とを備え、前記減圧手段を最も冷媒流量が小さくなる減圧能力に固定して前記バイパス流路を流通する冷媒量が最小となるように制御しながら、前記絞り機構の開度制御により前記コンデンサを通過した冷媒と略一定の最小流量に制御されて前記バイパス流路を通過した冷媒とのミキシング制御を実施することを特徴とするものである。
このような冷凍装置によれば、減圧能力が複数段に可変とされる減圧手段を最も冷媒流量の小さい減圧能力に固定し、バイパス流路を流通する冷媒量が最小となるように制御しながら、絞り機構の開度制御によりコンデンサを通過した冷媒と略一定の最小流量に制御されてバイパス流路を通過した冷媒とのミキシング制御を実施するので、バイパス流路を流通する冷媒(ホットガス)循環量を最小とし、加温能力を非常に小さく制御することができる。このため、ホットガス循環量が少ないほど圧縮機の冷媒押退量(循環冷媒質量)は少なくてすむので、圧縮機の負荷が小さくなる。
上記の冷凍装置において、前記コンデンサの上流に、前記ミキシング制御時に冷媒の高圧圧力を一定に保つ高圧圧力制御手段を備えていることが好ましく、これにより、ミキシングにより増加した冷媒は、高圧圧力制御手段を経由してコンデンサ下流のレシーバタンク側に戻されるため、冷媒量及び冷媒圧力を一定に保つことができる。
上述した本発明によれば、減圧能力が複数段に可変とされる減圧手段を最も冷媒流量の小さい減圧能力に固定し、バイパス流路を流通する冷媒量が最小となるように制御しながら、絞り機構の開度制御によりコンデンサを通過した冷媒と略一定の最小流量に制御されてバイパス流路を通過した冷媒とのミキシング制御を実施するので、バイパス流路を流通する冷媒(ホットガス)循環量を最小として加温能力を非常に小さく制御することができる。このため、冷媒回路制御のみで0能力を創出できるようになり、電気ヒータ等の追設コストが不要となる。しかも、ホットガス循環量が少ないほど圧縮機の冷媒押退量は少なくてすむので、圧縮機の運転は低負荷となり、ミキシング運転時の必要動力を大幅に低減できるという顕著な効果が得られる。
また、本発明のミキシング制御は、冷却と加温とを交互に切り換える方式と比較して、高精度な吹出温度制御を実施することができる。
以下、本発明に係る冷凍装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図5に示す冷凍車1は、輸送用冷凍装置の一例として、荷台に積載したコンテナ(保温庫)2内を冷却または加熱して所望の庫内設定温度に維持する陸上輸送用冷凍装置10を装備している。なお、図示の陸上輸送用冷凍装置10は、コンテナ2内に設置されるエバポレータユニット3と、コンテナ2の外部に設置されるコンデンシングユニット4とに分割されたセパレート型であり、両ユニット3,4間が冷媒配管5、ホットガスバイパス配管(バイパス流路)6及び図示しない電気ケーブルで連結された構成とされる。
ここで、陸上輸送用冷凍装置10に係る冷媒回路の構成例を図1に基づいて説明する。なお、図1に示す冷媒回路は、ミキシング制御によりコンテナ2内を温調する運転状態を示している。
陸上輸送用冷凍装置10は、コンデンシングユニット4内に設置された圧縮機11からコンテナ2の庫内に設置されたエバポレータユニット3に冷媒を供給し、この冷媒と庫内の空気とが熱交換して保温庫内を温調する装置である。この場合の圧縮機11は図示省略の駆動源を備えており、たとえば車両走行用の主エンジンで駆動する「直結方式」や、車両走行用の主エンジンとは別に設けたサブエンジンで圧縮機を駆動する「サブエンジン方式」等がある
圧縮機11で圧縮された気相状態の冷媒は、冷媒配管5及び全開のコンデンサ入口電磁弁12を通り、運転状況に応じてコンデンサ(庫外側熱交換器)13または冷媒配管5の途中から分岐するホットガスバイパス配管6に導かれる。なお、上述した気相状態の冷媒は、高温高圧のガス冷媒(以下、「ホットガス」ともいう)である。
圧縮機11とコンデンサ13とを連結する冷媒配管5の途中には、コンデンサ入口電磁弁12をバイパスするようにして高圧圧力制御手段となる高圧圧力制御弁20を備えた冷媒戻し配管21が設けられている。この高圧圧力制御弁20及び冷媒戻し配管21は、後述する加温運転時のミックス制御に使用される冷媒流路である。なお、高圧圧力制御弁20は、一次側圧力が規定圧力以上になると開弁し、高圧圧力上昇を抑制する機能を有している。
さて、図示しない冷却運転時においては、ホットガスバイパス配管6に設置されたホットガス電磁弁7A,7Bが全閉とされる。このため、圧縮機11から送出された高温高圧のガス冷媒は、主に全開状態のコンデンサ入口電磁弁12を通ってコンデンサ13に供給される。コンデンサ13では、ガス冷媒が外気と熱交換して凝縮し、気液二相を含む高温の液冷媒となる。コンデンサ13で凝縮した液冷媒は、冷媒配管5を通り、レシーバタンク14を経由して気液熱交換器15に導かれる。この気液熱交換器15では、高温の液冷媒と後述する低温低圧のガス冷媒とが熱交換する。
気液熱交換器15を通過して温度低下した液冷媒は、冷媒配管5を通って絞り機構の電子膨張弁16に導かれる。この液冷媒は、電子膨張弁16を通過して減圧されるため、低温低圧の液冷媒がエバポレータ(庫内側熱交換器)17に供給される。
エバポレータ17に供給された液冷媒は、庫内の空気と熱交換して気化し、低温低圧のガス冷媒が気液熱交換器15を通って圧縮機11に吸い込まれる。この結果、冷媒が庫内の空気から吸熱するので、庫内の空気は冷却されて庫内温度が低下する。
このように、圧縮機11で圧縮されたガス冷媒は、コンデンサ13、電子膨張弁16及びエバポレータ17の順に循環して凝縮及び気化による状態変化を繰り返すので、圧縮機11で冷媒を循環させて庫内を冷却する閉回路の冷凍サイクルが構成される。
上述した冷凍サイクルには、加温運転時に気相状態の冷媒(ホットガス)を導入して電子膨張弁16の下流に導くため、ホットガス電磁弁7A,7Bを備えたホットガスバイパス配管6が設けられている。
ホットガスバイパス配管6は、たとえば管路の途中で二つのバイパス流路に分岐した後再度合流するように構成された並列配置の第1分岐部6A及び第2分岐部6Bを備えている。両分岐部6A,6Bには、流路切換用の第1ホットガス電磁弁7A及び第2ホットガス電磁弁7Bと、減圧抵抗となる第1キャピラリ管8A及び第2キャピラリ管8Bとが設けられている。図示の例では、第1キャピラリ管8AのCv値が第2キャピラリ管8BのCv値より大きくなるように設定されている。換言すれば、第1キャピラリ管8Aを通過して生じる圧力損失δ1が、第2キャピラリ管8Bを通過して生じる圧力損失δ2より小さく(δ1<δ2)なるように設定されている。
この結果、ホットガスバイパス配管6の減圧能力は、第1ホットガス開閉弁7A及び第2ホットガス開閉弁7Bを開閉操作することにより、3種類の異なる減圧能力から適宜選択して切換することができる。
すなわち、第1ホットガス開閉弁7A及び第2ホットガス開閉弁7Bを開閉操作することにより、ホットガスが通過する分岐部6A,6Bを選択切換可能になるので、第1キャピラリ8A及び第2キャピラリ8Bの両方を通過する第1の減圧能力と、第1キャピラリ管8Aのみを通過する第2の減圧能力と、第2キャピラリ管8Bのみを通過する第3の減圧能力との中から、いずれかひとつを選択することができる。
このように構成されたホットガスバイパス配管6は、コンテナ2の庫内を加温する場合に使用される冷媒流路である。この場合の加温は、圧縮機11から吐出されたホットガスを、後述する減圧手段によりコンテナ2内の庫内温度飽和圧力以下に減圧した状態でエバポレータ17に導入する非凝縮加温運転が採用される。この非凝縮加温運転では、図4に示すように、圧縮機11から吐出されたホットガスが凝縮することなく気相のまま循環して庫内を加熱する。
そして、図1に太線及び矢印で冷媒の流れを示すように、減圧手段であるキャピラリ管8A,8Bによりバイパス流路となるホットガスバイパス配管6を流通する冷媒量が最小となるように制御しながら、絞り機構である電子膨張弁16の開度制御によりコンデンサ13を通過した冷媒とホットガスバイパス配管6を通過した冷媒とのミキシング制御を実施する。この場合、第1ホットガス電磁弁7Aを閉じ、第2ホットガス電磁弁7Bを開とすることにより、ホットガスが第2キャピラリ管8Bのみを通過する第3の減圧能力を選択する。
第3の減圧能力を選択したことにより、ホットガスはCv値が小さく圧力損失の大きい第2分岐部6Bを通過して最も大きな流路抵抗を受けるため、ホットガスバイパス配管6を流れる冷媒量が最小となるように制御される。
一方、電子膨張弁16には、たとえば図3に示すように、小流量/小開度のミキシング運転使用領域で流量変化が比較的小さく、かつ、ミキシング運転領域を過ぎた流量及び開度の大きい領域で流量変化が比較的大きくなる特性のものが採用される。すなわち、ミキシング運転領域においては、電子膨張弁16の開度制御による流量変化が小さいので、ホットガスにミキシングする液冷媒量を微調整することが可能になる。
従って、ホットガスバイパス6から最小流量に制御して導入されたホットガスは、電子膨張弁16の開度制御により冷媒量が微調整される液冷媒と冷媒配管5で合流してミキシングされる。このミキシングにより、液冷媒は高温のホットガスから吸熱して気化するので、液冷媒のミキシング量に応じて温度低下したホットガスがエバポレータ17に供給される。すなわち、エバポレータ17の加温能力は、ホットガスと液冷媒とのミキシングに応じて制御される。
このように、加温能力がミキシング制御により調整されたホットガスは、エバポレータ17で庫内を加温した後、気液熱交換器15を経由して圧縮機11に吸引されるので、圧縮機11、第2キャピラリ管8B、エバポレータ17を循環して庫内を加温する加温サイクルが形成される。
また、上述した加温サイクルにおいては、ホットガスに液冷媒をミキシングするので、冷媒量が増加して高低圧ともに増加する。この圧力上昇を防止して一定圧力での運転を行うため、高圧圧力制御弁20の圧力制御により、ミキシングで増加したホットガスが冷媒戻し配管21を通ってコンデンサ13に導かれる。このホットガスは、コンデンサ13で凝縮して液化した後、レシーバタンク14に戻される。
このとき、高圧圧力制御弁20は、一次側の圧力を一定に保つよう開度調整がなされるものであるから、ミキシングで増加した冷媒量が多く大きな圧力上昇が生じた場合ほど開度を増し、レシーバタンク14側に戻す冷媒量を増加させて加温サイクルの圧力調整を実施する。
ここで、上述した加温サイクルのミキシング制御時において、電子膨張弁16の開度をフィードバック制御する場合の制御例を図2のフローチャートを参照して説明する。
最初のステップS1でミキシング運転を開始すると、次のステップS2に進み、ホットガスバイパス回路の最小流量設定及び電子膨張弁16の初期開度設定が行われる。すなわち、ホットガスバイパス配管6の減圧能力を最大に設定し、ホットガスの循環量が最小となるように制御する。なお、図1の冷媒回路においては、ホットガスが第2キャピラリ管8Bのみを通過して流れるように設定される。
次のステップS3では、所定の制御マップ等により制御目標値の判定が行われる。すなわち、電子膨張弁16の初期開度設定及びユーザーが設定した庫内温度等の諸条件に基づいて、ミキシング制御を行って保温する庫内温度の制御目標値が適正であるか否かを判断する。この結果、制御目標値が不適であると判断された場合には、次のステップS4に進んで制御目標値が変更される。
上述したステップS3で制御目標値が適正と判断された場合、及びステップS4で制御目標値を変更した後には、次のステップS5に進んで庫内温度が制御目標範囲内にあるか否かを判断する。
ステップS5で冷却過剰と判断された場合、すなわち庫内温度が制御目標範囲より低い場合には、ステップS6に進んで電子膨張弁16の開度を減少させる。この結果、ミキシングされる液冷媒の量が減少するので、エバポレータ17で庫内を加温するホットガスの温度が上昇して加温能力を増す。
反対に、ステップS5で冷却不足と判断された場合、すなわち庫内温度が制御目標範囲より高い場合には、ステップS7に進んで電子膨張弁16の開度を増す。この結果、ミキシングされる液冷媒の量が増加するので、エバポレータ17で庫内を加温するホットガスの温度が低下して加温能力は減少する。
すなわち、制御目標範囲から外れた庫内温度を検出した場合に電子膨張弁16の開度を調整し、略一定の最小流量に制御されたホットガスとミキシングする液冷媒量を増減して加温能力を制御する。
そして、ステップS5で目標範囲内と判断された場合、及びステップS6,S7で電子膨張弁16の開度調整が行われた後には、次のステップS8に進む。このステップS8は上述したステップS3に戻る「リターン」であり、以下同様の手順で電子膨張弁16の開度制御を繰り返し、庫内温度を目標範囲内に高精度に保つ。
このような加温サイクルのミキシング制御では、ホットガスの循環量が最小となるように設定されているので、従来のホットガスバイパス方式によるミキシング運転と比較し、加温能力を大幅に低減した省エネルギ運転が可能となる。すなわち、圧縮機11の押退量を最小にした運転が可能になるので、圧縮機11の負荷を最小とし、駆動に必要な動力も最小となる高精度の温調運転が可能となる。
このように、本発明の冷凍装置は、非凝縮加温サイクルを構成する冷媒回路において、ホットガス循環量を最小とするように制御しながら電子膨張弁16の開度制御によりホットガスと液冷媒とのミキシング制御を実行するので、ホットガス循環量が少ないほど圧縮機11の冷媒押退量が少なくてすみ、圧縮機11の動力を削減した省エネルギ運転が可能となる。また、本発明の冷凍装置は、冷媒回路内の制御のみで略0の加温能力を創出できるため、電気ヒータ等の追設コストが不要な低コストの装置となる。
さらに、高圧圧力制御弁20を設けたことにより、ミキシング運転により非凝縮加温サイクル内の冷媒量が増加して高低圧ともに上昇するのを防止でき、加温サイクル内が一定圧力に維持される安定した運転により高精度な吹出温度制御が可能になる。
従って、圧縮機11を発停させることなく加温側能力を小さく制御し、エネルギーロスの少ない高精度な吹出温度の制御により、高精度な庫内温度制御が可能になる。
ところで、上述した実施形態では、ホットガスバイパス配管6の減圧能力制御がCv値の異なる複数のキャピラリ管(固定絞り)を選択切換してなされるものであったが、たとえば開度(Cv値)を連続的に調整可能な電動弁等を採用した構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、陸上輸送用冷凍装置10をセパレート型としたが、エバポレータユニット及びコンデンシングユニットが一体化された構成としてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、たとえば陸上輸送用冷凍装置に限定されないなど、冷凍装置一般に広く適用できるものであり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明に係る冷凍装置の一実施形態を示す冷媒回路図で、ミキシング制御により保温庫内を加温する非凝縮加温運転の状態である。 ミキシング制御により保温庫内を加温する非凝縮加温運転のフローチャートである。 電子膨張弁の制御特性を示す図である。 非凝縮加温運転の状態を示すモリエル線図である。 本発明の冷凍装置の一例として陸上輸送用冷凍装置を装備した冷凍車の外観斜視図である。
符号の説明
5 冷媒配管
6 ホットガスバイパス配管(バイパス流路)
6A 第1分岐部
6B 第2分岐部
7A 第1ホットガス電磁弁(開閉手段)
7B 第2ホットガス電磁弁(開閉手段)
8A 第1キャピラリ管(減圧手段)
8B 第2キャピラリ管(減圧手段)
10 陸上輸送用冷凍装置
11 圧縮機
12 コンデンサ入口電磁弁
13 コンデンサ
14 レシーバタンク
15 気液熱交換器
16 電子膨張弁
17 エバポレータ
20 高圧圧力制御弁(高圧圧力制御手段)
21 冷媒戻し配管

Claims (2)

  1. 圧縮機から吐出される気相状態の冷媒を減圧手段により被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させてエバポレータに導入する非凝縮加温運転が可能に構成された冷凍装置において、
    前記気相状態の冷媒をコンデンサ及び絞り機構をバイパスして前記エバポレータに導入するバイパス流路と、該バイパス流路を流通する前記冷媒を被温調空間内温度飽和圧力以下に減圧させる減圧能力が複数段に可変とされる減圧手段と、前記バイパス流路を開閉して前記冷媒の流通を断続する開閉手段とを備え、前記減圧手段を最も冷媒流量が小さくなる減圧能力に固定して前記バイパス流路を流通する冷媒量が最小となるように制御しながら、前記絞り機構の開度制御により前記コンデンサを通過した冷媒と略一定の最小流量に制御されて前記バイパス流路を通過した冷媒とのミキシング制御を実施することを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記コンデンサの上流に、前記ミキシング制御時に冷媒の高圧圧力を一定に保つ高圧圧力制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
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