JP4690258B2 - 外装材用埋込金具 - Google Patents

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Description

本発明は、縦横に配筋した鉄筋が埋設された外装材に埋め込まれ、この外装材を外壁表面に取り付けるための取付金具が、外装材の裏面に固定される外装材用埋込金具に関する。
近年、住宅の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより住宅を構築するパネル工法が一部に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパネル工法では、建物の構造壁となる壁パネルと、防水透湿シートや胴縁を介して壁パネルに取り付けられる外装材とから外装材付き壁パネルを構成し、この外装材付き壁パネルを現場へ搬送することで、現場での施工効率を大幅に向上している。
特開2001−152566号公報
ところで、近年、上述のような外装材として、例えば軽量気泡コンクリートや、その他のコンクリート成形品等の建築用資材を用いたいという要望があった。
すなわち、このような建築用資材からなる外装材は、例えばポルトランドセメントと、石英及び溶融シリカを含む珪砂と、水とを混練してスラリーを製造し、このスラリーを格子状に組まれた鉄筋が配置された型枠に流し込み、さらに高温、高圧下のオートクレーブ内で蒸気養生させることにより製造されており、断熱性や防水性、防腐性、耐候性、デザイン性等に優れる。
また、この外装材は、この外装材を壁パネルに取り付けるための取付金具を、外装材裏面に固定する埋込金具が、予め前記鉄筋の所定位置に溶接されて埋め込まれた構成となっているので、外装材の壁パネルへの取付作業を容易に行うことが可能となっている。
ところが、このように埋込金具を鉄筋に溶接した際に、例えば外装材の製造段階で鉄筋が反ってしまったり、配筋に位置ずれが生じてしまうと、これに応じて埋込金具の位置もずれてしまうという問題があった。
そして、埋込金具の位置がずれてしまうと、この埋込金具によって外装材の裏面に固定される取付金具にも位置ずれが生じてしまうため、外装材の取付作業に手間取ったり、外装材を壁パネルの正確な位置に取り付けることができない場合があった。
本発明の課題は、外装材の裏面に取付金具を位置ずれなく固定することによって、外装材を外壁表面に容易、かつ確実に取り付けることが可能な外装材用埋込金具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、縦横に配筋した鉄筋3が埋設された外装材2に埋め込まれ、この外装材2を外壁4表面に取り付けるための取付金具5が、外装材2の裏面に固定される外装材用埋込金具1において、
埋込金具本体10と、この埋込金具本体10の縦横の設置位置を調整するための調整金具20と、前記埋込金具本体10と前記取付金具5とを連結する連結手段とからなり、
前記埋込金具本体10は、この埋込金具本体10と前記調整金具20とを連結するための第1連結ボルト31が挿通される挿通孔11を備え、
前記調整金具20は、隣り合う縦鉄筋3a,3a間に跨設される跨設部21と、この跨設部21に一体的に形成されて前記埋込金具本体10に当接する当接部22と、前記埋込金具本体10の縦横の設置位置を調整するための位置調整手段とを備えており、
この位置調整手段は、前記当接部22に形成され、前記埋込金具本体10の挿通孔11に挿通された第1連結ボルト31が挿通される横方向に長い長孔21aと、前記跨設部21の両端に設けられ、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに沿って縦方向に摺動可能に係合するとともに、かしめられることで前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに固定されるかしめ部22b,22bとで構成され、
さらに、前記連結手段は、前記挿通孔11および長孔21aに挿通される前記第1連結ボルト31と、前記取付金具5に設けられ、この取付金具5と前記埋込金具本体10とを連結するための第2連結ボルト32とに螺合する連結用高ナット33であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記当接部22に、横方向に長い長孔21aが形成されているとともに、この長孔21aには前記埋込金具本体10の挿通孔11とともに前記第1連結ボルト31が挿通されるので、長孔21aに沿って前記埋込金具本体10を横方向に動かして位置調整を行うことができる。また、前記跨設部21の両端に、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに沿って縦方向に摺動可能に係合するかしめ部22b,22bが設けられているので、前記調整金具20を縦方向に動かすことで、前記埋込金具本体10の縦方向の位置調整を行うことができる。
一方、前記かしめ部22b,22bは、かしめられることで前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに固定されるので、前記埋込金具本体10の縦方向の位置調整を終えた時点でかしめ部22b,22bをかしめることによって、前記調整金具20を前記隣り合う縦鉄筋3a,3a上の所定位置に固定し、延いては、前記埋込金具本体10を所定位置に固定することができる。また、前記第1連結ボルト31には前記連結用高ナット33が螺合するので、前記埋込金具本体10の横方向の位置調整を終えた時点で、第1連結ボルト31を連結用高ナット33に螺合させて締め付けることによって、前記埋込金具本体10を所定位置に固定することができる。
これによって、例えば外装材2の製造段階で縦鉄筋3aや横鉄筋3bが反ってしまったり、配筋に位置ずれが生じてしまった場合でも、前記埋込金具本体10の位置調整を行うことができるので、この埋込金具本体10と連結する前記取付金具5を外装材2の裏面に位置ずれなく固定でき、延いては外装材2を外壁4表面に容易、かつ確実に取り付けることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図3および図4に示すように、請求項1に記載の外装材用埋込金具1において、
前記調整金具20の当接部22には、前記跨設部21と反対方向に延出し、かしめられることで前記埋込金具本体10を挟持する挟持部24が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記挟持部24をかしめて前記埋込金具本体10を挟持することによって、前記調整金具20を埋込金具本体10に強固に固定することができるので、位置調整後の埋込金具本体10のずれを確実に防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項1または2に記載の外装材用埋込金具1において、
前記埋込金具本体10は、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aよりも外装材2表面側に位置するようにして、これら隣り合う縦鉄筋3a,3a間に跨設されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記埋込金具本体10が、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aよりも外装材2表面側に位置するようにして、これら隣り合う縦鉄筋3a,3a間に跨設されていることから、例えば前記第2連結ボルト32を連結用高ナット33に螺合させて強く締め付けた際に、前記埋込金具本体10が前記隣り合う縦鉄筋3a,3aよりも外装材2裏面側への移動を規制することができるので、外装材2にひび割れ等が生じることを確実に防ぐことができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外装材用埋込金具1において、
前記埋込金具本体10には、この埋込金具本体10の一端から外装材2裏面側に突出することによって、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aのうち、少なくとも一方の縦鉄筋3aに引っ掛かる引掛片13が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記引掛片13が、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aのうち、少なくとも一方の縦鉄筋3aに引っ掛かるので、例えば埋込金具本体10の縦方向の位置調整作業を行っている最中に、前記埋込金具本体10が前記隣り合う縦鉄筋3a,3aからずれて落ちることを確実に防ぐことができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の外装材用埋込金具1において、
前記埋込金具本体10には、前記挿通孔11に並列して補助挿通孔12が形成されるとともに、この補助挿通孔12に挿通される第1補助ボルト34と、前記埋込金具本体10と前記取付金具5とを連結するための第2補助ボルト35とに螺合する補助高ナット36が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記埋込金具本体10と取付金具5とを、並列する複数の箇所で連結することができるので、例えば埋込金具本体10と取付金具5とを1箇所で連結する場合に比して、前記取付金具5を外装材2の裏面により強固に固定することができる。
また、このように並列する複数の箇所で前記埋込金具本体10と取付金具5とを連結することができるので、例えば埋込金具本体10と取付金具5とを1箇所で連結することで、前記取付金具5が外装材2に対して回転してしまうことを確実に防ぐことができる。
本発明によれば、外装材の裏面に取付金具を位置ずれなく固定することができ、これによって、外装材を外壁表面に容易、かつ確実に取り付けることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の外装材用埋込金具1は、図1〜図5に示すように、縦横に配筋した鉄筋3が埋設された外装材2に埋め込まれ、この外装材2を外壁4表面に取り付けるための取付金具5が、外装材2の裏面に固定されるものであり、埋込金具本体10と、この埋込金具本体10の縦横の設置位置を調整するための調整金具20と、前記埋込金具本体10と前記取付金具5とを連結する連結手段とからなる。
なお、本実施の形態の外装材2は、例えばポルトランドセメントと、石英及び溶融シリカを含む珪砂と、水とを混練してスラリーを製造し、図1に示すように、このスラリーを縦横に配筋した鉄筋3が配置された型枠7に流し込み、さらに高温、高圧下のオートクレーブと呼ばれる耐熱耐圧密閉蒸気窯内で蒸気養生させることにより製造されたコンクリート成形品である。
また、本実施の形態における外装材2は、正面視矩形状に形成されており、長さ方向一端が上端部、長さ方向他端が下端部、幅方向一端が左側端部、幅方向他端が右側端部とされている。
前記鉄筋3は、図2に示すように、複数の縦鉄筋3aと複数の横鉄筋3bとを格子状に組んでなり、同形のメッシュが縦横に複数配列された状態となっている。本実施の形態の外装材用埋込金具1は、前記鉄筋3の四隅に位置する各メッシュと、長さ方向の中間部に位置する各メッシュとに対応して配置されている。
また、本実施の形態の外壁4は、図5に示すように壁パネル4であり、この壁パネル4は、縦横の框材4aが矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助棧材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面に面材4bが貼設されて、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、図示しない断熱材が装填されている。
前記埋込金具本体10は、平面視略矩形板状に形成されており、図3(a)に示すように、この埋込金具本体10と前記調整金具20とを連結するための第1連結ボルト31が挿通される挿通孔11を備えている。また、この埋込金具本体10には、前記挿通孔11に並列して、後述する補助挿通孔12が形成されている。
さらに、この埋込金具本体10には、この埋込金具本体10の一端から外装材2裏面側に突出することによって、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aのうち、少なくとも一方の縦鉄筋3aに引っ掛かる引掛片13が設けられている。
すなわち、前記引掛片13が、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aのうち、少なくとも一方の縦鉄筋3aに引っ掛かるので、例えば埋込金具本体10の縦方向の位置調整作業を行っている最中に、前記埋込金具本体10が前記隣り合う縦鉄筋3a,3aからずれて落ちることを確実に防ぐことができるようになっている。
なお、本実施の形態おいて前記引掛片13は、一方の縦鉄筋3aに引っ掛かるように前記埋込金具10の一端に設けられているが、これに限られず、前記埋込金具本体10の両端に設けるようにしても良い。
一方、前記調整金具20は、図3(b),(c)に示すように、隣り合う縦鉄筋3a,3a間に跨設される跨設部21と、この跨設部21に一体的に形成されて前記埋込金具本体10に当接する当接部22と、前記埋込金具本体10の縦横の設置位置を調整するための位置調整手段とを備えている。
前記跨設部21は、この跨設部21の本体板部22aを、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aよりも外装材2裏面側に位置するようにして、これら隣り合う縦鉄筋3a,3a間に跨設することを可能とする傾斜板部23を介して、前記当接部22と一体化されている。
また、前記当接部22は、板状に形成されており、前記埋込金具本体10に直交するようにして覆い被さって当接している。
前記位置調整手段は、前記当接部22に形成され、前記埋込金具本体10の挿通孔11に挿通された第1連結ボルト31が挿通される横方向に長い長孔21aと、前記跨設部21の両端に設けられ、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに沿って縦方向に摺動可能に係合するとともに、かしめられることで前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに固定されるかしめ部22b,22bとで構成されている。
前記長孔21aは、横方向、すなわち前記埋込金具本体10の長さ方向に沿って長くなるように形成されており、前記埋込金具本体10を横方向に動かすことができるようになっている。
前記かしめ部22b,22bは、断面視略U字状に形成されており、このかしめ部22b,22bを前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに係合させることで、前記埋込金具本体10を縦方向に動かすことができるようになっている。
また、前記かしめ部22b,22bは、図3(c)に示すように、断面視略U字状に形成されることで一部が開放した状態となっているが、かしめられることによって、図4(a)に示すように、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに固定されるようになっている。このようにかしめる際は、図示しない専用のかしめ治具を用いて行うようにする。
また、前記長孔21aには、前記埋込金具本体10の挿通孔11とともに第1連結ボルト31が挿通されるが、この第1連結ボルト31には、後述する連結用高ナット33が螺合するようになっており、前記第1連結ボルト31を連結用高ナット33に締め付けることによって、前記埋込金具本体10と調整金具20とを強固に接合することができる。
さらに、前記当接部22には、前記跨設部21と反対方向に延出し、かしめられることで前記埋込金具本体10を挟持する挟持部24が設けられている。
そして、このように前記挟持部24をかしめて前記埋込金具本体10を挟持することによって、前記調整金具20を埋込金具本体10に強固に固定することができるので、位置調整後の埋込金具本体10のずれを確実に防ぐことができる。なお、本実施の形態おける挟持部24は、図中において、略逆凹字状に形成されているが、これに限られるものではない。
前記連結手段は、図5に示すように、前記挿通孔11および長孔21aに挿通される前記第1連結ボルト31と、前記取付金具5に設けられ、この取付金具5と前記埋込金具本体10とを連結するための第2連結ボルト32とに螺合する連結用高ナット33である。
この連結用高ナット33は、軸方向にねじ孔33aが形成されており、このねじ孔33aは、前記第1連結ボルト31と第2連結ボルト32とを同時に螺合できる寸法に設定されて、外装材用埋込金具1の施工完了時において外装材2裏面に開放された状態となっている。これにより、前記第2連結ボルト32を螺合することが可能となっている。
ここで、前記埋込金具本体10には、前記挿通孔11に並列して補助挿通孔12が形成されるとともに、この補助挿通孔12に挿通される第1補助ボルト34と、前記埋込金具本体10と前記取付金具5とを連結するための第2補助ボルト35とに螺合する補助高ナット36が設けられている。
なお、この補助高ナット36は、軸方向にねじ孔36aが形成されており、このねじ孔36aは、前記連結用高ナット33と同じく、前記第1補助ボルト34と第2補助ボルト35とを同時に螺合できる寸法に設定されており、外装材2裏面に開放された状態となっている。
そして、このように埋込金具本体10と取付金具5とを、並列する複数の箇所で連結することができるので、例えば埋込金具本体10と取付金具5とを1箇所で連結する場合に比して、前記取付金具5を外装材2の裏面により強固に固定することができる。
また、このように並列する複数の箇所で前記埋込金具本体10と取付金具5とを連結することができるので、例えば埋込金具本体10と取付金具5とを1箇所で連結することで、前記取付金具5が外装材2に対して回転してしまうことを確実に防ぐことができる。
また、前記埋込金具本体10は、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aよりも外装材2表面側に位置するようにして、これら隣り合う縦鉄筋3a,3a間に跨設されている。これによって、例えば前記第2連結ボルト32および第2補助ボルト35を、前記連結用高ナット33および補助高ナット36に螺合させて強く締め付けた際に、前記埋込金具本体10が前記隣り合う縦鉄筋3a,3aよりも外装材2裏面側への移動を規制することができるので、外装材2にひび割れ等が生じることを確実に防ぐことができる。
さらに、前記埋込金具本体10は、図4(b)に示すように、前記埋込金具本体10の引掛片13と前記補助高ナット36との間に前記隣り合う縦鉄筋3a,3aが位置するようにして、これら隣り合う縦鉄筋3a,3a間に跨設されているので、埋込金具本体10の縦方向の位置調整を行う際に、前記引掛片13と補助高ナット36とで、前記埋込金具本体10が、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aからずれて落ちることを確実に防ぐことができる。
なお、前記取付金具5は、図5に示すように、前記外壁4の平面的な箇所や出隅部など建物の各箇所で形状が異なる場合がある。また、この取付金具5を受けるための被取付金具6が、前記外壁4の表面に取り付けられている。
以上のような本実施の形態の外装材用埋込金具1によれば、前記当接部22に、横方向に長い長孔21aが形成されているとともに、この長孔21aには前記埋込金具本体10の挿通孔11とともに前記第1連結ボルト31が挿通されるので、長孔21aに沿って前記埋込金具本体10を横方向に動かして位置調整を行うことができる。また、前記跨設部21の両端に、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに沿って縦方向に摺動可能に係合するかしめ部22b,22bが設けられているので、前記調整金具20を縦方向に動かすことで、前記埋込金具本体10の縦方向の位置調整を行うことができる。
一方、前記かしめ部22b,22bは、かしめられることで前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに固定されるので、前記埋込金具本体10の縦方向の位置調整を終えた時点でかしめ部22b,22bをかしめることによって、前記調整金具20を前記隣り合う縦鉄筋3a,3a上の所定位置に固定し、延いては、前記埋込金具本体10を所定位置に固定することができる。また、前記第1連結ボルト31には前記連結用高ナット33が螺合するので、前記埋込金具本体10の横方向の位置調整を終えた時点で、第1連結ボルト31を連結用高ナット33に螺合させて締め付けることによって、前記埋込金具本体10を所定位置に固定することができる。
これによって、例えば外装材2の製造段階で縦鉄筋3aや横鉄筋3bが反ってしまったり、配筋に位置ずれが生じてしまった場合でも、前記埋込金具本体10の位置調整を行うことができる。
次に、図面を参照して前記調整金具20による埋込金具本体10の位置調整方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、前記鉄筋3を寝かせた状態にしてから、前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに対して、前記埋込金具本体10を跨設するようにして仮置きする。
そして、前記調整金具20は、前記跨設部21の本体板部22aを、隣り合う縦鉄筋3a,3aよりも外装材2裏面側に位置するようにして、これら隣り合う縦鉄筋3a,3a間に跨設し、前記かしめ部22b,22bを隣り合う縦鉄筋3a,3aに係合させる。
この時、前記調整金具20の当接部22を、前記埋込金具本体10に直交するようにして覆い被せて当接させ、前記埋込金具本体10の挿通孔11と当接部22の長孔21aとが重なり合うようにしておく。
続いて、重なり合う前記挿通孔11と長孔21aとに、前記第1連結ボルト31を挿通させて、さらに、この第1連結ボルト31に連結用高ナット33を螺合させる。この時、前記第1連結ボルト31は締め付けないようにしておく。
また、前記挿通孔11と並列して前記埋込金具本体10に形成される補助挿通孔12には、第1補助ボルト34を挿通するとともに、挿通された第1補助ボルト34を補助高ナット36に螺合させて締め付けておく。
そして、前記埋込金具本体10を、前記調整金具20とともに前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに沿って縦方向に摺動させて、埋込金具本体10の縦方向の位置調整を行う。
ここで、前記鉄筋3の1つのメッシュ内において、隣り合う横鉄筋3b,3b間の距離が、前記調整金具20を含む前記埋込金具本体10の縦方向の調整幅となる。
そして、前記埋込金具本体10の縦方向の位置調整作業が終わったら、前記かしめ部22b,22bをかしめて前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに固定し、前記隣り合う縦鉄筋3a,3a上の所定位置に前記埋込金具本体10を固定する。
なお、前記かしめ部22b,22bをかしめる際、かしめ部22b,22bの内周面に接着剤を塗布しておき、かしめると同時に接着することが望ましい。
これによって、前記埋込金具本体10の前記隣り合う縦鉄筋3a,3aに対する固定強度を高めることができる。
続いて、図4(b)に示すように、前記埋込金具本体10を、前記調整金具20の当接部22に形成された長孔21aに沿って横方向に動かして位置調整を行う。
ここで、前記埋込金具本体10の横方向の調整幅は、前記当接部22に形成された長孔21aの横幅寸法となっている。
そして、前記埋込金具本体10の横方向の位置調整が終わったら、前記第1連結ボルト31を締め付けて、前記埋込金具本体10を所定位置に固定する。
続いて、図4(c)に示すように、前記調整金具20の当接部22に設けられた挟持部24をかしめて、前記埋込金具本体10を挟持する。
なお、この挟持部24をかしめる際、挟持部24の内側面に接着剤を塗布しておき、かしめると同時に接着することが望ましい。
これによって、前記調整金具20を埋込金具本体10に、より強固に固定することができる。
以上のような位置調整作業を、図2に示すように、前記鉄筋3の各箇所で行うようにし、位置調整作業が終わったら、前記スラリーを型枠7に流し込んで、オートクレーブ養生を行い、外装材2の製造を進めていく。
本実施の形態によれば、外装材2の裏面に取付金具5を位置ずれなく固定することができ、これによって、外装材2を外壁4表面に容易、かつ確実に取り付けることが可能となる。
本発明に係る実施の形態の外装材用埋込金具が埋め込まれた外装材を示す平面図である。 図1の外装材に埋設される鉄筋および外装材埋設金具を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態の外装材用埋込金具を示し、(a)は埋込金具本体を示す断面図であり、(b)は調整金具を示す斜視図であり、(c)は埋込金具本体と調整金具とを接合した状態を示す斜視図である。 図3に示す調整金具による埋込金具本体の位置調整方法の概要を示し、(a)は埋込金具本体の縦方向の位置調整形態を示す斜視図であり、(b)は埋込金具本体の横方向の位置調整形態を示す斜視図であり、(c)は挟持部による埋込金具本体と調整金具との接合形態を示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態の外装材用埋込金具を用いた外装材の取付構造を示す断面図である。
符号の説明
1 外装材用埋込金具
2 外装材
3 鉄筋
10 埋込金具本体
20 調整金具
21a 長孔
22b かしめ部
31 第1連結ボルト
32 第2連結ボルト
33 連結用高ナット



Claims (5)

  1. 縦横に配筋した鉄筋が埋設された外装材に埋め込まれ、この外装材を外壁表面に取り付けるための取付金具が、外装材の裏面に固定される外装材用埋込金具において、
    埋込金具本体と、この埋込金具本体の縦横の設置位置を調整するための調整金具と、前記埋込金具本体と前記取付金具とを連結する連結手段とからなり、
    前記埋込金具本体は、この埋込金具本体と前記調整金具とを連結するための第1連結ボルトが挿通される挿通孔を備え、
    前記調整金具は、隣り合う縦鉄筋間に跨設される跨設部と、この跨設部に一体的に形成さて前記埋込金具本体に当接する当接部と、前記埋込金具本体の縦横の設置位置を調整するための位置調整手段とを備えており、
    この位置調整手段は、前記当接部に形成され、前記埋込金具本体の挿通孔に挿通された第1連結ボルトが挿通される横方向に長い長孔と、前記跨設部の両端に設けられ、前記隣り合う縦鉄筋に沿って縦方向に摺動可能に係合するとともに、かしめられることで前記隣り合う縦鉄筋に固定されるかしめ部とで構成され、
    さらに、前記連結手段は、前記挿通孔および長孔に挿通される前記第1連結ボルトと、前記取付金具に設けられ、この取付金具と前記埋込金具本体とを連結するための第2連結ボルトとに螺合する連結用高ナットであることを特徴とする外装材用埋込金具。
  2. 請求項1に記載の外装材用埋込金具において、
    前記調整金具の当接部には、前記跨設部と反対方向に延出し、かしめられることで前記埋込金具本体を挟持する挟持部が設けられていることを特徴とする外装材用埋込金具。
  3. 請求項1または2に記載の外装材用埋込金具において、
    前記埋込金具本体は、前記隣り合う縦鉄筋よりも外装材表面側に位置するようにして、これら隣り合う縦鉄筋間に跨設されていることを特徴とする外装材用埋込金具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の外装材用埋込金具において、
    前記埋込金具本体には、この埋込金具本体の一端から外装材裏面側に突出することによって、前記隣り合う縦鉄筋のうち、少なくとも一方の縦鉄筋に引っ掛かる引掛片が設けられていることを特徴とする外装材用埋込金具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の外装材用埋込金具において、
    前記埋込金具本体には、前記挿通孔に並列して補助挿通孔が形成されるとともに、この補助挿通孔に挿通される第1補助ボルトと、前記埋込金具本体と前記取付金具とを連結するための第2補助ボルトとに螺合する補助高ナットが設けられていることを特徴とする外装材用埋込金具。
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