JP4690107B2 - 手術管理方法、手術管理システム、および手術管理サーバ - Google Patents

手術管理方法、手術管理システム、および手術管理サーバ Download PDF

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Description

本発明は、手術管理技術に関し、特に手術業務の実施に係る関連情報と使用器材情報を管理する手術管理方法ならびにそれを利用した手術管理システムおよび手術管理サーバおよび携帯端末装置に関する。
いずれの医療機関にあっても、人為ミスその他の医療ミスの根絶は重要なテーマである。そのため医療現場では患者に点滴や注射等を行う場合に、異なる看護師によって2重のチェックがなされるような規則を設けることが一般的である。しかしながら、このような規則を実行することによって、看護師等の業務がさらに繁忙になってしまう。そこで、特許文献1では、患者に対して予め識別番号を付与しておき、識別番号と、患者に投与すべき薬剤との関係をデータベースにしている。また、患者にも所定の手段によって識別番号を所持させている。このような構成において、投薬を実行する際に、看護師は、患者が所持する識別番号をハンディーターミナルによって読み込む。さらに、識別番号は、データベースを記録したコンピュータに送信される。コンピュータは、データベースを参照して、識別番号に対応した薬剤を看護師に通知する。
特開2001−344338号公報
手術業務のように1度に多くの器材や薬剤を使用する医療行為において、使用器材などの情報を正確に把握することは、医療ミスを防止するためばかりでなく、会計や在庫管理を行ったり、手術の技術的な内容を術後に検討したりする際にも有用である。特に病院などの医療機関にとって手術は主要な業務のひとつであり、手術の実施に伴う一連の業務に係るコストを術後に解析、検討することによって、適正な費用請求、コスト削減が実行できれば、経営改善に大きく貢献することに本発明者は想到した。
しかしながら、単に手術業務といっても、1度の実施に複数の診療科が関与し複数の施術内容が盛り込まれることが多く、それらの一連の行為に関わる、医師、看護師、技師などの医療行為者名、各行為に使用された器材、薬剤名およびそれらの使用量、実施された手技などの内容を、上述のような観点から全て正確に記録することは難しいことを本発明者は認識した。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、手術業務の実施に際し、それに関連し、術後に有用となる全ての情報を統括的かつ正確に取得することのできる技術を提供することにある。
本発明のある態様は手術管理システムに関する。この手術管理システムは、手術業務の実施情報を入出力する実施情報記録部と、実施情報記録部とネットワークを介して接続され、手術業務の情報を管理する管理部とを備え、実施情報記録部は、手術業務の実施に際し、当該実施手術業務に関連する情報を入力する実施情報入力部と、実施手術業務において実際に使用される使用器材に割り当てられた識別符号を外部から読み込む使用器材情報入力部と、実施情報入力部において入力した実施手術業務に関連する情報と、使用器材情報入力部において読み込んだ識別符号とを管理部に送信する送信部とを備え、管理部は、実施情報記録部からの情報を受信する受信部と、実施情報記録部から送信された前記識別符号に基づき、複数の器材に関する情報と各器材に割り当てられた識別符号とを対応づけたテーブルを参照することにより、使用器材に関する情報のうち所望の使用器材情報を取得する器材情報取得部と、前記実施情報記録部から送信された実施手術業務に関連する情報と、器材情報取得部において取得した所望の使用器材情報とを対応付けて記憶する手術実績記録部とを備えることを特徴とする。
「手術業務」とは、手術の他に、麻酔など、当該手術に伴い行われる一連の医療行為のいずれを含めてもよい。「実施情報」とは、ある手術の実施に関連する要素、例えば日時、場所、所要時間、患者名、実施者名、手技名、加算項目名、使用器材名とその使用量などのいずれを含んでいてもよい。ここで「器材」とは、一般的にいう器材の他、薬剤、ガスなど、手術業務に使用されるものであればよい。「識別符号」とは器材それぞれに割り振られた初期情報であり、数字、記号、図形などによって構成される。「実施手術業務に関連する情報」とは、「実施情報」のうち識別符号の読み取りによって判明する器材の情報以外の情報であり、以後、「関連情報」ともよぶ。「ネットワーク」とは、データの伝送を行えるものであればよく、接続線の有無や構成に限定はない。「手術の実施に際し」とは、ある手術業務の予定段階から実施情報の登録までのいずれの時点であってもよい。従って「使用器材」とは使用予定または使用中または使用済みの器材をいう。
この態様によると、手術業務に関して記録すべき全ての情報を取得し、関連付けて保存することができるため、手術業務の情報を統括的に管理、解析することが可能となる。
ここで管理部は、複数の手術業務に関連する情報と、その手術業務の目的たる、手術および麻酔を含む医療行為の種別とを対応づけたテーブルを、実施情報記録部から送信された実施手術業務に関連する情報に基づき参照することにより、実施手術業務に関連する情報を手術および麻酔を含む医療行為の種別に応じて分類する実施種別分類部をさらに備え、器材情報取得部は、複数の器材に関する情報と、その器材の使用目的たる、手術および麻酔を含む医療行為の種別を判定できる使用目的判別情報とを対応付けたテーブルを、所望の使用器材情報に基づき参照することにより、所望の使用器材情報に加え、その器材の使用目的判別情報を取得し、手術実績記録部は、実施手術業務に関連する情報と前記所望の使用器材情報とを、手術および麻酔を含む医療行為の種別とさらに対応付けて記憶することを特徴とする。
この態様によると、入力する者が意識せずとも、実施情報は自動的に、手術業務に含まれる複数の医療行為単位ごとに区別して記憶されるため、正確かつ活用しやすい情報の保存が、入力者の負担を少なく実現できる。
さらに管理部は、手術実績記録部に記憶された情報に基づき、実施手術業務に要した費用を、手術および麻酔を含む医療行為の種別ごとに算出する費用算出部をさらに備えてもよい。この態様によると、実際に要した費用が医療行為ごとに自動的に算出されるため、支出を詳細に取得することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、手術業務に関連する情報を関連づけて、正確かつ統括的に管理することができる。
本実施の形態における手術管理システムは、手術業務の予定および実施内容を管理する。具体的には手術業務の予定を作成する場面や、手術業務の実施内容を登録する場面などにおいて入力が行われ、その結果記憶された手術業務の実施情報は、会計や器材の在庫管理、コストの解析などに利用することができる。
一度の手術業務においては、患者は手術の他に麻酔を施されることが一般的である。手術現場で助手を務める看護師などにとっては、医療行為の補助をミスなく手早く行うことこそが重要であり、手術および麻酔の区別を明確に意識しながら業務を遂行することはあまりない。しかし、手術と麻酔とでは担当する診療科が異なり、かつ、麻酔で消費される器材も少なくないため、一度の手術業務全体でかかったコストや消費量などを正確に把握したり、診療科ごとにコストを管理したりするうえでは、上記のような状況はきわめて不都合であることを本発明者は認識した。
そこで本発明者は、手術現場の医師や看護師(以下、総称して「医療行為者」と呼び、とくに手術業務を実施する医療行為者を「実施者」と呼ぶ)の負担を最小限に、麻酔を含めた手術業務にかかる全ての情報を正確に記録し、かつ、麻酔と手術を明確に区別した実施情報を取得、保存する技術として、本実施の形態のような手術管理システムに想到した。なお、本実施の形態では手術と麻酔を医療行為の単位として区別する、という形態を説明するが、一度の手術業務において実施され、後の情報活用場面で区別したい医療行為の単位であれば、例えば手術の工程ごとに区別したり、麻酔以外の医療行為を含めたりすることができる。
図1は本実施の形態に係る手術管理システムを含むシステムの全体構成を示す。手術管理システム100は、例えば病院などの医療施設に設置され、手術業務の予定情報、実施情報の入力、表示、編集、記憶を行う管理サーバ110、112と、管理サーバ110、112へアクセスポイントを経由してワイヤレスでアクセスができ、実施情報の入力、表示を行う1つ以上の携帯端末102〜107と、複数の管理サーバ110、112の情報を統括的に管理したり、インターネットなどを通じて外部とデータの送受信を行ったりするためのネットワークサーバ120を含む。管理サーバ110、112は例えば病院内の各診療科のナースステーションに設置され、携帯端末102〜107は例えば各手術室で使用される。手術管理システム100は、1つまたは複数の手術管理システム100に登録された手術業務の予定情報、実施情報などの情報を集中的に管理する情報管理システム140にインターネットなどを介して接続される。なお、携帯端末102〜104は、ネットワークまたは管理サーバ110とケーブルなどによって接続した構成とすることもできる。また、ネットワークサーバ120をある管理サーバ110が兼ねる構成としてもよい。
図2はある手術に際して、手術管理システム100を用いて行われる処理の流れを示したフローチャートである。まず医師、看護師等の医療行為者は、管理サーバ110に手術の予定を入力する(S12)。これは手術業務に関していわば“起票”を行う処理である。このとき手術の予定として、患者名やID番号などの患者情報、予定日時、術式、手術室および実施者名などの手術情報、使用予定器材の名称や数量などの器材情報などを入力する。全ての必要事項を入力し終えたら、入力画面上で登録処理を行うことにより、当該予定を確定する(S14)。これにより当該手術の予定情報は、管理サーバ110またはネットワークサーバ120に記憶される。手術の予定情報は、ネットワークサーバ120などによって複数の診療科で共有され、管理サーバ110に一覧表示することができる。
手術業務当日、医療行為者は手術の実施に先んじて、または手術業務中に、実際に使用する器材に貼付された識別番号を、スキャナ機能を有した携帯端末102によって読み取る(S16)。このとき、S14において確定した予定情報を読み出したうえで、当該予定情報に対応するように識別番号を読み取る。識別番号は、文字、数字、図形等の形式によって、器材の名称のほか生産国、メーカ名、品番、ロット番号、使用期限などの器材情報が表現されている。器材の識別番号読み取りの他、実施者名や手技名などの予定情報を携帯端末102に表示させ、変更が生じた場合に情報の修正を行ったり、実際に要した施術時間を入力したりするなど、関連情報の入力を行う(S18)。関連情報の入力は管理サーバ110に対して行ってもよい。入力された実施情報は、修正のなかった予定情報とともに、実施情報として管理サーバ110に送信される。手術後、医療行為者は管理サーバ110において確認作業を行ったのち、管理サーバ110の画面に表示された「登録」ボタンを押下することによって、実施情報の登録を行う(S20)。その結果、当該実施情報は管理サーバ110などに記憶された過去の実施情報に追加して記憶される。
手術業務の予定情報および実施情報は、手術管理システム100とインターネットなどを介して接続した情報管理システム140にも送信され、そこで集中的に管理される。管理サーバ110や情報管理システム140に記憶された予定情報および実施情報は、会計、器材の在庫管理、レセプトの作成、財務分析、技術の検討などに利用することができる。
図3は本実施の形態における手術管理システム100の、ある単位の構成を示すブロック図である。手術管理システム100は、携帯端末102と管理サーバ110を含む。携帯端末102は、手術の実施に際し、実施情報を入力する実施情報入力部10と、手術の予定情報を選択したり実施情報入力部10において入力された情報を確認したりするための携帯端末側表示部14と、管理サーバ110のアクセスポイントにアクセスして管理サーバ110と各種データを無線送受信する携帯端末側送受信部16とを含む。実施情報入力部10は、使用器材に貼付された識別符号を読み込むことにより、当該使用器材に割り振られた識別番号を読み取る識別番号読み取り部12を含む。実施情報入力部10はさらに、携帯端末側表示部14に表示されたカーソルを移動させるためのキーなど(図示せず)が含まれ、識別番号以外の実施情報、すなわち、所要時間、実施者名、手技名、加算項目、使用ガス、使用量などの関連情報の入力は、携帯端末側表示部14に表示させた選択肢をキー操作などによって選択することにより入力する。携帯端末側表示部14の画面をタッチセンサパネルとして構成し、実施情報の選択肢をペン入力するようにしてもよい。
管理サーバ110は、予定情報を入力する予定情報入力部18と、確定した予定情報を記憶する予定情報記憶部30と、携帯端末102や、ネットワークサーバ120、インターネットを介して情報管理システム140と予定情報や実施情報の送受信を行う管理サーバ側送受信部28と、携帯端末102より送信された使用器材の識別番号などから、当該器材の名称を取得したり、使用目的が手術か麻酔かを判別したりする器材情報取得部24と、器材情報取得部24が器材の情報を取得するときおよび、使用目的が手術か麻酔かを判別するときに参照され、器材の識別番号と、器材の名称、手術または麻酔を表す値(以後、識別子と呼ぶ)などの器材情報とを組み合わせてあらかじめ記憶する器材情報マスタ34と、関連情報のうち、その目的が手術か麻酔かを判別したい情報の分類を行う関連情報分類部26と、関連情報の分類に際し参照され、関連情報の名称と識別子とを組み合わせてあらかじめ記憶する関連情報マスタ36と、医療行為者がによる実施情報の追加、修正を行ったり、および登録の受け付けや、保険点数や諸費用の算出処理など必要な後処理を行ったりするう実施情報更新部22と、予定情報を表示したり、実施情報を手術と麻酔とに分類して表示を行ったりするサーバ側表示部20と、実施情報の登録を受付け、蓄積して記憶する実施情報記憶部32とを含む。
管理サーバ110はさらに、上述の機能ブロックを動作させることのできる医療行為者たるユーザの個人情報や処理権限などの情報をあらかじめ設定したり、予定情報や実施情報の入力や更新に際し認証を行ったりするユーザ情報管理部19、および設定された各ユーザの氏名、パスワードなどを含むユーザ情報を記憶するユーザ情報マスタ31を含む。以下に述べる処理は、管理サーバ110または携帯端末102において、医療行為者が例えば自らの名前とパスワードを図示しない認証情報入力手段に入力した際、ユーザ情報管理部19がそれを取得し、ユーザ情報マスタ31に記憶されたデータとの照合を行い、認証が成功したときにのみ行われる。
以上の構成によって、本実施の形態で行われる実施情報に係る処理の手順を、図4および図5を参照して説明する。図4は手術の実施に際して行われる処理の手順を示している。これらの処理は携帯端末102と管理サーバ110との協働により行われる。まず携帯端末102において入力作業を行う前処理として、以前に登録した手術の予定情報の送信要求を携帯端末102から管理サーバ110に対して行う(S30)。管理サーバ110は例えば当日に行われる複数の手術の予定情報を、予定情報記憶部30から読み出し、携帯端末102に送信する(S32)。携帯端末102では管理サーバ110から送信された予定情報を、例えばリスト形式で表示する(S34)。医療行為者は表示されたリストの中から、これから実施する手術の予定を選択する(S36)。選択と同時に管理サーバ110にはその旨の信号を送信し、これにより管理サーバ110は実施する手術を受付け、情報の受け入れ状態となる(S38)。次に、携帯端末102の入力画面を適宜選択し、識別番号読み取り部12によって使用器材に貼付された識別符号を読み込むことにより、当該器材に割り振られた識別番号を読み取る(S40)。読み取った識別番号は、携帯端末102より管理サーバ110へ逐次送信される。管理サーバ110の器材情報取得部24は、送信された識別番号に基づき器材情報マスタ34を検索する(S42)。そして取得した器材名称を携帯端末102へ送信する。携帯端末側表示部14には識別番号を読み取った器材の名称が表示される(S44)。
携帯端末102には実施情報の入力が完了するまでの間、読み込んだ予定情報や入力済みの実施情報を一時記憶する図示しないメモリ領域が設けられ、判明した使用器材の名称などが逐次記憶される。医療行為者は医療行為の実施中や実施後に随時、必要な実施情報を携帯端末102に入力していき(S46)、必要な全ての情報を入力し、確認し終えたら例えば「入力完了」ボタンを押下するなどの入力完了処理を行う(S48)。これによりメモリ領域に一時記憶された情報は、実施情報としてまとめて管理サーバ110側へ送信される(S50)。管理サーバ110は送信された実施情報を受付ける(S52)。なお、S46の実施情報入力処理は、S40の器材の識別番号読み取り処理の途中、または前後に行ってよい。
図5は、図4に示した処理に引き続き、手術終了後などに行われる処理の手順を示している。これらの処理は管理サーバ110において行われる。まず、携帯端末102より送信された実施情報のうち、器材の名称または識別番号に基づき、器材情報マスタ34を検索することによって(S54)、それぞれの器材に対して手術または麻酔を表す識別子を取得し、器材の分類を行う(S56)。次に、実施情報のうち、手術、麻酔の分類を行いたい関連情報の名称、例えば加算項目名などに基づき、関連情報マスタ36を検索することによって(S58)、それぞれの関連情報に対して手術または麻酔を表す識別子を取得し、関連情報の分類を行う(S60)。分類を行いたい全ての実施情報を分類したら、医療行為者の指示などによって、実施情報をサーバ側表示部20に表示する(S62)。分類された実施情報は手術と麻酔とに区別されて表示される。医療行為者は表示された実施情報を確認しながら、必要であれば情報の修正、追加を行い(S64)、例えば「実施情報確定」ボタンを押下することにより実施情報を確定する(S66)。実施情報更新部22は確定された実施情報を、実施情報記憶部32に追加して記憶させる(S68)。
図6は器材情報マスタ34において記憶されるデータの構造の例を示している。器材情報テーブル70は識別番号欄72、器材名称欄74および識別子欄76を含む。器材情報取得部24は、携帯端末102で読み取られた識別番号を識別番号欄72の識別番号と照会することにより、器材名称欄74の器材名称や識別子欄76の識別子を取得する。識別子欄76に記憶される識別子は、ここでは手術目的の場合は「0」、麻酔目的の場合は「1」という数字である。器材情報取得部24が識別子を取得する際は、器材名称に基づいて検索を行ってもよい。また器材情報テーブル70にはさらに、器材の単価や会計コードなどを記憶する欄を設けてもよい。なお、図6では器材情報マスタ34においては識別番号欄72、器材名称欄74、識別子欄76をひとつのテーブルに設けたが、識別番号欄72と識別子欄76とを別のテーブルにしてもよい。また、識別番号欄72に含まれる値の一部を識別子として用いてもよい。
図7は関連情報マスタ36において記憶されるデータの構造の例を示しており、ここでは加算項目と識別子との組み合わせである加算項目テーブル80を示している。加算項目テーブル80は、加算項目名欄82および識別子欄84を含む。関連情報分類部26は、判別したい加算項目名を加算項目名欄82の加算項目名と紹介することにより、識別子欄84の識別子を取得する。識別子欄84に記憶される識別子は、器材情報テーブル70と同様、手術目的の場合は「0」、麻酔目的の場合は「1」という数字である。関連情報マスタ36には、手技、加算項目、使用薬剤、使用ガスのそれぞれについて同様のテーブルを記憶させておく。これらのテーブルにはいずれも、識別子欄84以外の欄を設け、別の情報付加機能の参照テーブルと兼用してもよい。
次に本実施の形態の各ステップにおいて、管理サーバ110または携帯端末102に表示される画面の構成例について説明する。
図8は手術に関する個別の処理に先立ち、処理を行う医療行為者の認証のためのユーザ情報を、システム管理者などが管理サーバ110のユーザ情報管理部19に設定する際に、ユーザ情報マスタ31に登録されたデータをサーバ側表示部20に表示した画面例を示している。ユーザ情報一覧画面144は、医療行為者それぞれのID番号、氏名、ログイン名、所属、職務、パスワード、ユーザレベルなどを表示するユーザ情報欄145と、新規ユーザに関する情報を設定するための「追加」ボタン146を含む。なお同図では、ユーザのパスワードは容易に閲覧できないように伏せ字で表示しているが、表示させなくてもよい。同図においてユーザレベルとは、手術管理システム100において各処理を行う権限を階層化したものであり、例えば「管理者」とはシステム管理者、すなわち全ユーザ情報の設定、変更を含む全ての処理を行える者、「編集可能」ユーザとは自分のユーザ情報の設定、変更と、手術予定情報、実施情報などの編集を行える者、「参照可能」ユーザとは自分のユーザ情報の設定、変更と、手術予定情報、実施情報などの参照のみを行える者、といった具合にあらかじめ決めておく。
ユーザ情報マスタ31に登録済みのユーザ情報を修正する場合は、ユーザ情報欄145に表示されたユーザのうち、所望のユーザを選択してサブメニューウィンドウ147を表示させ、「変更」を選択することによって図示しないユーザ情報設定ウィンドウを表示させる。そして変更箇所に新たな情報を入力する。この場合の変更にはパスワードの変更は含まれない。すなわちシステム管理者などはあらかじめ設定されているパスワードとは独立に情報の変更を行うことができる。これにより所属名が一括して変更された場合など、多くのユーザ情報を変更する必要が生じた場合でも、登録されているパスワードを入力したり、設定し直したりする必要がなくなり、変更処理が効率的に行える。パスワードの変更は、サブメニューウィンドウ147より「パスワード変更」を選択した場合にのみ独立して行われる。一方、新規ユーザの登録には、「追加」ボタン146を押下することにより、修正する場合と同様のユーザ情報設定ウィンドウを表示させ設定を行う。この場合には、新規のパスワードを入力することができる。
なおユーザ情報管理部19は、ユーザ情報一覧画面144の表示や情報設定の受け付けを行うにあたり、現在操作を行っているユーザのユーザレベルをユーザ情報マスタ31より特定し、その結果によっては表示や入力に所定の制限を設ける。例えばシステム管理者として設定されているユーザ以外の者が操作を行っている場合は、ユーザ情報欄145に他のユーザの情報は表示しないようにする。これによりユーザ情報を容易に閲覧することができなくなり、個人情報が漏洩しにくくなる。さらに自分以外のユーザについてのユーザ情報の変更やパスワードの変更ができなくなるため、不正な処理や過誤によってユーザ情報マスタ31における登録データに誤った情報が含まれることがなくなり、適正な認証を行うことができる。さらに、システム管理者以外の者が自分のユーザ情報を変更する場合は、例えばID番号、所属、職務、ユーザレベルなどは変更できないようにする。これによりユーザレベルを「管理者」に変更して他のユーザのユーザ情報を変更したり、他人の名前で実施情報を編集したり、といった不正な処理を防止することができる。また過誤によって情報を変更してしまった場合に生じる情報の混乱を防止することができる。
さらにシステム管理者以外の者が自分のパスワードを変更する場合は、ユーザ情報管理部19は、変更後のパスワードとともに変更前のパスワードも入力させ、それに基づきユーザ情報マスタ31を参照することにより認証処理を行ってから、変更後のパスワードを有効とみなしユーザ情報マスタ31に登録するようにする。これにより、例えばユーザが処理途上で中座した場合などに他人によってパスワードを変更されたりすることがなくなり、情報が漏洩しにくくなるとともに適正な認証を行うことができる。
図9および図10は手術の予定を入力するときに管理サーバ110のサーバ側表示部20が表示する画面の例を示している。図9における予定登録画面150は個々の手術の予定を入力するにあたり、登録済みの予定情報を一覧表示する初期画面である。予定登録画面150は、表示期間欄152、「表示期間変更」ボタン154、「オーダ追加」ボタン156、および予定情報表示欄158を含む。表示期間欄152に表示された期間内に予定されている登録済みの手術の予定情報のうち基本的な事項が、予定情報表示欄158に1行ずつ表示される。医療行為者は予定情報表示欄158に表示された手術予定のうちひとつを選択することによりサブメニューウィンドウ159を表示させ、「変更」を選択することにより、当該手術予定の予定情報入力画面を表示させる。そして必要に応じて情報の変更を行う。一方、新規の手術予定を登録する際は、「オーダ追加」ボタン156を押下することにより、同様の予定情報入力画面を表示させる。予定情報入力画面については以下に詳述する。サブメニューウィンドウ159における「削除」を選択すれば、当該手術予定の登録を削除することもできる。
表示期間欄152における手術予定日の表示期間は、例えば翌週の月曜日から1週間などとする。但し、医療行為者が「表示期間変更」ボタン154を押下して、期間を設定し直すことにより、予定情報表示欄158に表示される予定情報の数を増減させることができる。これにより、本実施の形態を導入する医療機関の規模や、実施される手術内容などの実態に応じて、無駄な表示を行わないようにしたり、長期的な計画による手術予定を後に修正したりすることが可能となり、より効率的な手術予定の選択、入力を行うことができる。
図10は予定登録画面150において登録済みの予定情報の「変更」を選択した場合、または「オーダ追加」ボタン156を押下した場合に管理サーバ110が表示する、予定情報入力画面の例を示している。予定情報入力画面160は、患者のID番号、患者名、年齢、性別などを入力する患者情報入力欄161、手術の予定日時、予定所要時間、場所、術式、麻酔の種類、医師名、看護師名などを入力する手術情報入力欄162、使用予定の器材の名称および数量を入力する器材情報入力欄163、および、入力した予定情報を予定情報記憶部30に登録する「登録」ボタン164を含む。患者情報、術式、医師名、看護師名などは、管理サーバ110またはネットワークサーバ120にあらかじめ記憶された候補を選択肢として表示し、そこからひとつを選択することによって入力する。
一例として図10では、術式を入力する際に表示される術式選択ウィンドウ165も示されている。まず予定情報入力画面160において「術式」の入力欄162aの項目名領域を選択すると、当該項目名領域の色が変化し、術式の選択肢を表示した術式選択画面ウィンドウ165が表示される。項目領域の色を変化させることによって、現在入力対称となっている項目を確認しやすくなる。医療行為者は術式選択ウィンドウ165内の選択肢の行頭に表示されたボックスをチェックすることによって、術式の選択を行う。術式選択画面ウィンドウ165に表示される選択肢は、入力済みの項目「診療科」の入力内容によって絞り込まれたものである。このように、すでに入力された項目に基づき、選択肢を絞り込んで表示することにより、入力の効率が上がる。管理サーバ110またはネットワークサーバ120にはさらに、術式と、その術式において使用される器材、薬剤等の情報の組み合わせが複数記憶されており、入力した術式に応じて、器材情報入力欄163に器材の情報がリストとして表示される。医療行為者はリストを確認し、実際に必要と思われる器材の行頭に表示されたボックスにチェックをしてくことによって、準備すべき器材を確定していく。全ての項目を入力し終えたら、「登録」ボタン164を押下することにより、当該予定情報を予定情報記憶部30に記憶させて登録を完了する。
予定情報入力画面160では、選択肢として表示されなかった器材を追加することもできる。図11は、器材情報入力欄163に表示された器材に別の器材を追加するときに管理サーバ110が表示する入力画面の例を示している。器材選択画面166は検索キーワード入力欄167、「検索」ボタン168、検索結果表示欄169を含む。医療行為者が検索キーワード入力欄167に所望の器材名称のキーとなる文字列を入力し、「検索」ボタン168を押下することにより、管理サーバ110またはネットワークサーバ120のデータベースが検索され、検索結果表示欄169に検索条件に合致した名称などが表示される。医療行為者がそこから所望器材を選択することによって、予定情報入力画面160内の器材情報入力欄163に当該器材が追加される。これにより、膨大な種類が存在する医療器材から、準備すべき器材のみを効率よく選択することが可能となる。なお、器材選択画面166は、実際には予定情報入力画面160と同一の画面上に重ねて表示されてもよい。また、検索条件は名称に含まれる文字列のほか、メーカ名や属するカテゴリなど、器材の特徴を表すものでよい。
図12は登録された予定情報をスケジュール形式で一覧表示したときの画面例を示している。スケジュール形式一覧表示画面170は、形式変更ボタン171、日付欄172、時間軸174、手術室欄176、予定表示欄178a〜178hを含む。この一覧表示は、日付欄172で設定した日の全ての手術予定を、手術室ごとに時間軸に対して並べたものである。従って各予定表示欄178a〜178hの長方形の幅は予定所要時間を表し、長方形の内部には予定情報のうち基本的な事項が簡易的に表示されている。時間軸174の表示幅は、図12においては8時から20時となっているが、業務時間など医療施設の手術実施形態に応じて適宜設定を変更できる。この予定表示欄178a〜178hのいずれかを選択することによって、それぞれの手術予定情報の詳細、例えば診療科、患者ID、患者名、性別、年齢、術式、実施者名、開始時刻、予定時間などを別のウィンドウ(図示せず)で表示させることもできる。
また予定表示欄178a〜178hの左端には色付けされた領域が配され、診療科ごとに配色を設定することができる。さらに入力内容が確定している件や、手術自体が中止となった件は、予定表示欄178a〜178h内に一見して確認ができるように印が付される。図12の表示画面において、予定表示欄178a、178dおよび178eに表示された「レ」印は、当該手術の入力内容が確定していることを、予定表示欄178cに表示された「×」印は、当該手術が中止となったことを表している。中止となった手術と同じ手術室で同時間帯に新規の手術予定が登録された場合は、その予定表示欄は、中止となった手術の予定表示欄に重ねて表示する。図12の例では、中止となった手術の予定表示欄178cに予定表示欄178hが重ねて表示されている。このように、予定情報を時間軸で並べ、色分けや印付けなどを行うことによって、手術予定が視覚的にとらえやすくなり、新たな手術予定を追加したり、手術室の予定を確認したりする際に、その時点での予定を理解しやすくなる。また中止になった手術であっても印を付して表示することにより、中止された事実を視覚的に認識できるようになり、情報の厳密性を保てる。
図12で示したスケジュール形式の一覧表示とは別に、図9で示したのと同様のリスト形式の一覧表示機能をさらに設け、形式変更ボタン171によってそれらの表示の切り替えを可能とする。これにより、一度に閲覧したい予定情報の数などを医療行為者の閲覧目的に応じて切り替えることができ、その後の処理効率が向上する。スケジュール形式一覧表示画面170は個々の予定情報を、手術実施予定の手術室に基づき表示されるため、手術室が未定の手術の予定は表示されない。このような手術が存在する場合は、スケジュール形式一覧表示画面170の手術予定件数欄177にその件数が表示され、必要に応じてリスト形式の一覧表示へ切り替えを促す。これにより、表示できない手術予定についての情報の欠落を防止できる。手術予定件数欄177にはその他、スケジュール形式一覧表示画面170にその時点で表示されている手術件数についても表示を行う。
医療行為者は手術の実施後にスケジュール形式一覧表示画面170を再度、サーバ側表示部20に表示させ、一覧表示された複数の手術から実施した手術を選択することによりサブメニューウィンドウ179を表示させ、後述する実施情報の確認および入力画面を表示させたり、実施情報を手術、麻酔に分けて紙面に印刷したりすることができる。
スケジュール形式一覧表示画面170はさらに、未送信件数表示欄175および「送信」ボタン173を含む。未送信件数表示欄175は、確定した予定情報および実施情報のうち、情報管理システム140へ送信していない情報の件数をそれぞれ表示する。未送信の情報は「送信」ボタン173を押下することにより送信され、情報管理システム140において管理される。未送信件数表示欄175や「送信」ボタン173はスケジュール形式一覧表示画面170にのみ表示されるものではなく、例えば図9に示した予定登録画面150や、後に述べる実施情報表示画面270などに表示され、随時、確認や送信が可能なようにする。
図13〜図21は、例えば手術当日、携帯端末102によって実施情報を入力する際、携帯端末102の携帯端末側表示部14において表示される入力画面の構成例を示している。図13および14は、実施情報の入力に先立ち、登録された予定情報から該当手術を選択する際、すなわち図4のS36のステップにおける手術選択画面を示している。図13における手術選択画面180は、手術予定日入力欄181、診療科入力欄182、予定情報選択欄183を含む。医療行為者は携帯端末102に、手術当日であればその日の日付、および診療科を入力することによって、管理サーバ110に登録された手術予定のうち該当する予定情報を読み出す。読み出した予定情報は選択肢として予定情報選択欄183に表示される。医療行為者はこれから実施する手術を選択肢から選択する。
図14は、図13に示した予定情報選択欄183の選択肢から、これから実施する手術を選択した際に、手術選択画面180に表示される選択確認ウィンドウを示している。選択確認ウィンドウ186は、患者の基本情報欄187、および確認ボタン188を含む。予定情報選択欄183の選択肢から選択された手術について、患者の基本情報を基本情報欄187に表示することによって医療行為者に再度確認を促し、確認ができたら確認ボタン188を押下させる。携帯機器の特性上、携帯端末側表示部14はその面積が小さく、予定情報選択欄183内に一度に表示できる情報が限られてしまう。そこで、より詳細かつ、患者を識別しやすい基本的な情報を表示しなおして医療行為者に確認させる。これにより、例えば同姓同名の2人の患者が選択肢に含まれていた場合などに情報の取り違えが発生する危険性が低くなる。
以上の手続きを経て、これから実施する手術の予定情報を確定し、予定情報記憶部30から読み出すことにより、携帯端末102および管理サーバ110は実施する手術の予定情報と、これから入力される実施情報とを対応させることができ、入力が効率的に行われる。
図15は、携帯端末102によって使用器材の識別番号を読み取る際の器材情報入力画面を示している。本図のとおり、器材情報入力画面190においては、器材の識別番号を読み取るために、器材情報入力ウィンドウ198がアクティブになっている。実施情報入力部10において入力される、時間情報、実施者情報、手技情報、加算項目情報、ガス情報はそれぞれ入力ウィンドウが用意され、タグ領域196よりそれぞれのタグを選択することによって、それぞれのウィンドウがアクティブになり、情報入力が可能となる。器材情報入力画面190にはその他に、基本情報として患者名、ID番号を示す患者情報欄192および、術式を示す手術情報欄194、使用器材の数量を変更するための「数量変更」ボタン204、2段識別符号を読み取るための「2段識別符号入力」ボタン206、入力した情報を破棄する「キャンセル」ボタン208、入力した情報を確定して管理サーバ110に送信するための「実施入力完了」ボタン210が備えられている。タグ領域196、患者情報欄192、手術情報欄194、「キャンセル」ボタン208よび「実施入力完了」ボタン210は、実施情報を入力する画面、すなわち図15〜図21に共通であるため、以後、説明は省略する。
器材情報入力ウィンドウ198は、器材名称欄200および実施量欄202を含む。器材名称欄200に示された使用器材の名称は、携帯端末102によって読み取った識別番号に基づき、管理サーバ110において取得されたものであり、本図では3種類の器材を読み取った時点の器材情報入力画面190を示している。携帯端末102では、読み取られた識別番号に対応した器材名称を器材名称欄200に順次表示していく。従って入力を行う医療行為者は、その器材が手術で用いられるか麻酔で用いられるかを意識する必要はない。
図16および図17は、携帯端末102において手術業務に関連する時間を入力する画面を示している。時間入力画面220はタグ領域196の「時間」タグを選択することによって表示され、時間入力ウィンドウ222を含む。図16において、時間入力ウィンドウ222には在室、麻酔、手術の開始時刻と終了時刻をそれぞれ表示する時刻欄224がおよび、それぞれの所要時間を表示する所要時間欄226が含まれる。時間入力ウィンドウ222の初期画面には、読み出した当該手術の予定情報に設定された値が表示される。時刻の修正を行う必要が生じた場合は、修正箇所の時刻欄224を選択することによって、図17に示す時刻修正ウィンドウ228を時間入力画面220に表示させ、実際の時刻を入力する。実施情報入力部10は、入力された時刻を図16の時刻欄224に反映させるとともに、その時刻に基づき所要時間を計算し、所要時間欄226に表示する。
図18は、携帯端末102において実施者情報を入力する画面を示している。実施者情報入力画面230はタグ領域196の「スタッフ」タグを選択することによって表示され、実施者の属性、すなわち医師、看護師、技師を選択する属性タグ232、実施者選択ウィンドウ234を含む。入力は、各実施者名の行に表示されたボックスを、当該手術業務における役割に応じてチェックして選択することによって行う。例えば図18では、実施者のうち医師を表示する「医師」の属性タグ232が選択され、実施者選択ウィンドウ234には名前が表示された医師のうち、当該手術の執刀医、助手、麻酔医を特定するための「執刀」、「助手」、「麻酔」のボックスがそれぞれ設けられている。実施者選択ウィンドウ234の初期画面では、読み出した当該手術の予定情報に登録された執刀医、助手、麻酔医の氏名に対して、該当するボックスがそれぞれ選択されており、修正する必要が生じた場合のみ入力を行う。ここで執刀医を特定する「執刀」のボックスのみはチェックを必須とし、携帯端末102の誤操作などによりチェックが行われずに「実施入力完了」ボタンが押下された場合は、警告メッセージを表示することによって医療行為者に入力を促す。これにより、手術において重要かつ必須の情報である執刀医の入力漏れが防止でき、実施情報の取得を確実に行うことができる。
以上述べたように、実施者情報の入力に際し、予定情報においてあらかじめ設定された実施者情報から変更が生じた場合にのみ携帯端末102において修正を行うことにより、多くの候補から実際の実施者を選択しなおす工数が軽減される。さらに医師、看護師、技師を分類して表示、選択を行うことにより、入力効率がさらに向上し、確認も容易に行うことができるため、入力に要する時間が削減されるとともにミスの発生を抑制することができる。
図19は、携帯端末102において手技を入力する画面を示している。手技入力画面240はタグ領域196の「手技」タグを選択することによって表示され、手技選択ウィンドウ242、「数量変更」ボタン244、および「追加」ボタン246を含む。手技選択ウィンドウ242には候補となる手技の名称および実施回数が表示される。ここで候補となる手技は、管理サーバ110またはネットワークサーバ120において記憶された、術式とその術式で行われる可能性のある手術手技とを関連づけたデータベース、および麻酔種類とその麻酔種類で行われる可能性のある麻酔手技とを関連づけたデータベースから、当該手術の予定情報に含まれる術式および麻酔種類に基づき抽出されたものである。そしてそれらは手術手技、麻酔手技の区別なく表示され、入力を行う医療行為者もこれらの区別を意識する必要はない。
入力は各手技名の行頭に表示されたボックスをチェックして選択することによって行う。手技選択ウィンドウ242の初期画面では、当該手術の予定情報に登録された手技が選択されており、修正する必要があったときのみ入力を行うようにしてよい。必要があれば「数量変更」ボタン244を押下することによって数量入力ウィンドウ(図示せず)を表示させ、所望の回数を入力する。また、手技選択ウィンドウ242に候補として表示されなかった手技を選択したい場合は、「追加」ボタン246を押下することによって別の手技リスト(図示せず)を表示させ、そこから所望の手技を選択入力する。このように、術式や麻酔種類に基づきあらかじめ絞込みを行った手技の候補を当初の選択肢とし、それ以外の手技は必要に応じて選択肢とすることで、入力の効率を向上させ、入力ミスの発生を抑制することができる。
図20は、携帯端末102において加算項目を入力する画面を示している。加算項目入力画面250はタグ領域196の「加算」タグを選択することによって表示され、加算選択ウィンドウ252、「数量変更」ボタン254、および「追加」ボタン256を含む。加算選択ウィンドウ252には候補となる加算項目名および数量が表示される。ここで候補となる加算項目は、手技と同様、術式および麻酔種類とそれらに対応した手術加算、麻酔加算とを関連づけたデータベースから、当該手術の予定情報に含まれる術式および麻酔種類に基づき抽出されたものである。手技同様、それらの候補は手術加算、麻酔加算の区別なく表示され、入力を行う医療行為者もこれらの区別を意識する必要はない。
入力は加算項目名の行頭に表示されたボックスをチェックして選択することによって行う。加算選択ウィンドウ252の初期画面では、当該手術の予定情報に登録された加算項目が選択されており、修正する必要があったときのみ入力を行うようにしてよい。必要があれば「数量変更」ボタン254を押下することによって数量入力ウィンドウ(図示せず)を表示させ、所望の数量を入力する。また、加算選択ウィンドウ252に候補として表示されなかった、時間外加算や休日加算など実施の実態に即した加算項目を新たに選択したい場合は、「追加」ボタン256を押下することによって別の加算リスト(図示せず)を表示させ、そこから所望の加算項目を選択入力する。このように、術式や麻酔種類に基づきあらかじめ絞込みを行った加算項目の候補を当初の選択肢とし、それ以外の加算項目は必要に応じて選択肢とすることで、入力の効率を向上させ、入力ミスの発生を抑制することができる。
図21は、携帯端末102において使用ガスを入力する画面を示している。使用ガス入力画面260はタグ領域196の「ガス」タグを選択することによって表示され、ガス選択ウィンドウ262、「数量変更」ボタン264、および「追加」ボタン266を含む。ガス選択ウィンドウ262には候補となるガスの名称および実施量が表示される。ここで候補となるガスは、手技や加算項目と同様、術式および麻酔種類とそれらに対応して使用される可能性のある手術ガス、麻酔ガスとを関連づけたデータベースから、当該手術の予定情報に含まれる術式および麻酔種類に基づき抽出されたものである。手技や加算項目と同様、それらの候補は手術ガス、麻酔ガスの区別なく表示され、入力を行う医療行為者もこれらの区別を意識する必要はない。
入力はガス名の行頭に表示されたボックスをチェックして選択することによって行う。ガス選択ウィンドウ262の初期画面では、当該手術の予定情報に登録されたガスが選択されており、修正する必要があったときのみ入力を行うようにしてよい。必要があれば「数量変更」ボタン264を押下することによって数量入力ウィンドウ(図示せず)を表示させ、所望とする数量を入力する。また、ガス選択ウィンドウ262に候補として表示されなかったガスを選択したい場合は、「追加」ボタン266を押下することによって別のガスリスト(図示せず)を表示させ、そこから所望のガスを選択入力する。このように、術式や麻酔種類に基づきあらかじめ絞込みを行ったガスの候補を当初の選択肢とし、それ以外のガスは必要に応じて選択肢とすることで、入力の効率を向上させ、入力ミスの発生を抑制することができる。
図22は、携帯端末102において入力を完了した実施情報を、管理サーバ110のサーバ側表示部20に表示した際の画面例を示している。当該画面は例えば図12で示したスケジュール形式一覧表示画面170から実施した手術を選択し、表示されるサブメニューウィンドウ179から「実施情報入力・確認」を選択することによって表示される。実施情報表示画面270は、患者や手術業務に関する基本情報を表示する基本情報表示欄272、実施者名を表示する実施者情報欄274、手術業務に関する時間を表示する時間欄276、手術に関する実施情報を表示する手術実施情報欄278および麻酔に関する実施情報を表示する麻酔実施情報欄280、および「登録」ボタン284を含む。携帯端末102において手術および麻酔の区別を意識することなく入力した実施情報は、管理サーバ110において分類され、それぞれ区別して表示することができる。医療行為者は当該画面を確認し、必要であれば各項目や数量の部分を選択することによって修正や情報の追加を行うことができる。その後、「登録」ボタン284を押下することによって、手術、麻酔の分類情報を含んだ実施情報を実施情報記憶部32に記憶させて登録を完了する。
さらに図12で示したスケジュール形式一覧表示画面170において、サブメニューウィンドウ179より「印刷」を選択すると、実施情報の印刷画面がサーバ側表示部20に表示され、医療行為者は実施情報を紙面に印刷することができる。図23は実施情報の印刷画面の例を示している。実施情報印刷画面290は「手術」・「麻酔」切り替えボタン292、ページ切り替えボタン294、紙面表示欄296、および「印刷」ボタン298を含む。手術の実施やその後の伝票処理などにおいて、手術に関する実施情報と麻酔に関する実施情報とは別の関係者により並行して参照されることが多い。そのため本実施の形態ではそれらの情報を実施情報記憶部32から個別に読み出し、患者氏名など分類対象でない基本情報とともに別の紙面に印刷する。医療行為者は「手術」・「麻酔」切り替えボタン292を押下することにより、紙面表示欄296に表示する印刷紙面を切り替える。図23は一例として手術に関する実施情報を表示している。そして内容を確認後、所望の情報を「印刷」ボタン298を押下して印刷する。どちらの情報についても、印刷紙面が複数ページにわたる場合はページ切り替えボタン294を押下することにより各ページを確認し、「印刷」ボタン298を押下して全ページを印刷することができる。これにより、手術業務または麻酔業務の関係者が必要とする情報のみを紙面で参照することができ、作業を効率化できる。
さらに手術に関する実施情報および麻酔に関する実施情報のいずれにおいても、印刷紙面には「手技・加算」欄296a、「特定医療材料」欄296b、および「器材・薬剤・ガス」欄296cが含まれる。「手術・加算」欄296aにはそれぞれの項目について請求できる保険点数とそれらの合計点数が、「特定医療材料」欄296b、および「器材・薬剤・ガス」欄296cにはそれぞれの項目に対する価格とそれらの合計金額が、それぞれ実施情報更新部22によって計算され、記載される。このように特定医療材料や器材、薬剤など一度の手術で消費された材料に要するコストと、当該手術について請求できる保険点数とを、ともに紙面に印刷することにより、収支の比較が容易になる。これにより手術ごとの会計が明確になり、詳細な財務分析を行うことができる。
以上説明した本実施の形態によれば、手術現場において手術、麻酔の区別を意識することなく入力した実施情報が自動的に分類されるため、医療実施者に新たな業務負担をかけることなく、手術と麻酔を切り分けたコストの分析や技術的検討に対し有益な情報を集積することが可能となる。また、これまで見逃されることの多かった麻酔関係の器材消費を確実に把握することができるため、支出の詳細を明確にでき、適正な会計をおこなうことができる。手術業務は病院の財務分析に大きな影響を及ぼすため、収支を明確にできることによって病院の経営改善に有効な方策をたてやすくなる。さらに、可搬性に優れた携帯端末によって実施情報の入力を行うため、麻酔、手術を問わず全ての実施情報について、入力の必要が生じた時点、および場所で直ちに入力が可能であり、入力もれが少なくなり、正確な情報を取得することができる。携帯端末での入力は、あらかじめ登録された予定情報と異なる点のみ、携帯端末に表示された選択肢から選択する形式のため、手術現場での入力が最小限で済み、容易である。しかも登録された予定情報は、実施情報の入力作業内に自然に確認されるため、情報の2重チェックと同様の効果があり、入力ミスの発生を抑制することができる。さらに本実施の形態によれば、1回の手術業務に関する実施情報の表示や印刷などの出力を、手術と麻酔とに分けてできるため、後日に出力しても実施情報の理解が容易となる。また、実施情報を手術、麻酔の分類情報を含めて電子ファイルとして記憶できるため、会計部門、在庫管理部門、財務分析部門、医局など、実施情報を利用したい各種部門において同様に、必要な情報を引き出すことができ、検索も容易である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態では、携帯端末102によって読み取られた使用器材の識別番号を一旦管理サーバ110へ送信し、管理サーバ110において器材名称の検索を行った結果、取得できた器材名称を携帯端末102に返信する、という構成を説明したが、器材情報マスタ34に記憶されている器材情報のうち、使用頻度の高い器材の情報などを携帯端末102の図示しない記憶領域に記憶させておいてもよい。このとき器材名称の取得には、まず携帯端末102内で検索を行い、取得できなかった場合のみ管理サーバ110が検索を行う構成としてよい。これにより、携帯端末102と管理サーバ110とのデータの送受信回数が減少し、より効率のよい器材名称検索を行うことができる。
本実施の形態に係る手術管理システムを含むシステムの全体構成を示す図である。 ある手術に際して本実施の形態に係る手術管理システムを用いて行われる処理の流れを示した図である。 本実施の形態における手術管理システムの、ある単位の構成を示すブロック図である。 本実施の形態における手術管理システムが、手術の実施に際して行う処理の手順を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムが、手術終了後などに行う処理の手順を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、器材情報マスタに記憶されるデータの構造の例を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、関連情報マスタに記憶されるデータの構造の例を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、ユーザ情報マスタに登録されたデータを管理サーバが表示したときの画面の例を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、登録済みの予定情報を管理サーバが一覧表示したときの画面の例を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、手術の予定を入力するときに管理サーバが表示する画面の例を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、手術予定の入力時、器材情報入力欄に表示された器材に別の器材を追加するときに管理サーバが表示する入力画面の例を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、登録された予定情報を管理サーバがスケジュール形式で一覧表示したときの画面例を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムの携帯端末において、登録された予定情報から該当手術を選択する際の手術選択画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムの携帯端末において、登録された予定情報から該当手術を選択する際の手術選択画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、携帯端末によって使用器材の識別番号を読み取る際の器材情報入力画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムの携帯端末において、手術業務に関連する時間を入力する時間入力画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムの携帯端末において、手術業務に関連する時間を入力する時間入力画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムの携帯端末において、医療行為者情報を入力する医療行為者情報入力画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムの携帯端末において、手技を入力する手技入力画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムの携帯端末において、加算項目を入力する加算項目入力画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムの携帯端末において、使用ガスを入力する使用ガス入力画面を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、実施情報を管理サーバに表示した際の画面例を示す図である。 本実施の形態における手術管理システムにおいて、実施情報を印刷するために管理サーバに表示される画面の例を示す図である。
符号の説明
10 実施情報入力部、 12 識別番号読み取り部、 14 携帯端末側表示部、 16 携帯端末側送受信部、 18 予定情報入力部、 19 ユーザ情報管理部、 20 サーバ側表示部、 22 実施情報更新部、 24 器材情報取得部、 26 関連情報分類部、 28 サーバ側送受信部、30 予定情報記憶部、 31 ユーザ情報マスタ、 32 実施情報記憶部、 34 器材情報マスタ、 36 関連情報マスタ、 100 手術管理システム、 120 ネットワークサーバ、 110 管理サーバ、 102 携帯端末、 140 情報管理システム、 160 予定情報入力画面、 270 実施情報表示画面。

Claims (8)

  1. 手術業務の実施情報を入出力する実施情報記録部と、前記実施情報記録部とネットワークを介して接続され、前記手術業務の情報を管理する管理部と、を備え、
    前記実施情報記録部は、
    手術業務の実施に際し、当該実施手術業務に関連する情報を入力する実施情報入力部と、
    前記実施手術業務において、手術および麻酔を含む医療行為で実際に使用される使用器材に割り当てられた識別符号を外部から読み込む使用器材情報入力部と、
    前記実施情報入力部において入力した前記実施手術業務に関連する情報と、前記使用器材情報入力部において読み込んだ前記識別符号とを前記管理部に送信する送信部と、を備え、
    前記管理部は、
    前記実施情報記録部からの情報を受信する受信部と、
    複数の手術業務に関連する情報と、その手術業務の目的たる、手術および麻酔を含む医療行為の種別とを対応づけたテーブルを、前記実施情報記録部から送信された前記実施手術業務に関連する情報に基づき参照することにより、前記実施手術業務に関連する情報を手術および麻酔を含む医療行為の種別に応じて分類する実施種別分類部と、
    前記実施情報記録部から送信された前記識別符号に基づき、複数の器材に関する情報と、その器材の使用目的たる、手術および麻酔を含む医療行為の種別を判定できる使用目的判別情報と、各器材に割り当てられた識別符号とを対応づけたテーブルを参照することにより、前記使用器材に関する情報のうち所望の使用器材情報と、当該使用器材の前記使用目的判別情報を取得する器材情報取得部と、
    前記実施情報記録部から送信された前記実施手術業務に関連する情報と、前記器材情報取得部において取得した前記所望の使用器材情報とを、前記実施種別分類部が分類した結果および前記器材情報取得部が取得した前記使用目的判別情報に基づき、手術および麻酔を含む医療行為の種別に対応付けて記憶する手術実績記録部と、
    を備えることを特徴とする手術管理システム。
  2. 前記管理部は、前記手術実績記録部に記憶された情報に基づき、前記実施手術業務に要した費用を、前記手術および麻酔を含む医療行為の種別ごとに算出する費用算出部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の手術管理システム。
  3. 前記費用算出部は、前記実施手術業務に関連する情報に含まれる医療行為の所要時間、医療行為実施者、手技、加算項目、および前記所望の使用器材情報に含まれる使用器材の少なくともひとつに対する費用を前記医療行為の種別ごとに算出することを特徴とする請求項に記載の手術管理システム。
  4. 実施する手術業務に関連する情報と、実施する手術業務において実際に使用される使用器材に割り当てられた識別符号とを外部より取得する実施情報取得部と、
    複数の手術業務に関連する情報と、その手術業務の目的たる、手術および麻酔を含む医療行為の種別とを対応付けたテーブルを、前記実施情報取得部において取得した前記実施する手術業務に関連する情報に基づき参照することにより、前記実施する手術業務に関連する情報を手術および麻酔を含む医療行為の種別に応じて分類する実施種別分類部と、
    前記実施情報取得部において取得した前記識別符号に基づき、複数の器材に関する情報と、その器材の使用目的たる、手術および麻酔を含む医療行為の種別を判定できる使用目的判別情報と、各器材に割り当てられた識別符号とを対応づけたテーブルを参照することにより、前記使用器材の情報のうち所望の使用器材情報と、当該使用器材の前記使用目的判別情報を取得する器材情報取得部と、
    前記実施情報取得部において取得した前記実施する手術業務に関連する情報と前記器材情報取得部において取得した前記所望の使用器材情報とを、前記実施種別分類部が分類した結果および前記器材情報取得部が取得した前記使用目的判別情報に基づき、手術および麻酔を含む医療行為の種別に対応付けて記憶する手術実績記録部と、
    を備えることを特徴とする手術管理サーバ。
  5. 前記実施する手術業務に関連する情報と前記所望の使用器材情報とを、手術および麻酔を含む医療行為の種類ごとに表示する実施情報表示部をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の手術管理サーバ。
  6. 手術業務の実施情報を入出力する携帯端末と、前記携帯端末とネットワークを介して接続され、前記手術業務の情報を管理する管理用サーバを備えた手術管理システムが行う手術管理方法であって、
    前記携帯端末の実施情報入力部が、手術および麻酔を含む手術業務の実施に際し、当該実施手術業務に関連する情報入力を受け付けるステップと、
    前記携帯端末の使用器材情報入力部が、前記実施手術業務において実際に使用される使用器材に割り当てられた識別符号を外部から読み込むステップと、
    前記携帯端末の送信部が、前記実施手術業務に関連する情報および前記識別符号を前記管理用サーバに送信するステップと、
    前記管理用サーバの器材情報取得部が、あらかじめ前記管理用サーバに記憶された、手術業務に使用される複数の器材に関する情報と、各器材の使用目的たる、手術および麻酔を含む医療行為の種別を判定できる使用目的判別情報と、各器材に割り当てられた識別符号とを対応づけたテーブルを、前記携帯端末より送信された前記識別符号に基づき参照することにより、前記使用器材に関する情報のうち所望の使用器材情報および使用目的判別情報を取得するステップと、
    前記管理用サーバの実施種別分類部が、あらかじめ前記管理用サーバに記憶された、複数の手術業務に関連する情報と、手術および麻酔を含む医療行為の種別とを対応づけたテーブルを、前記携帯端末より送信された前記実施手術業務に関連する情報に基づき参照することにより、前記実施手術業務に関連する情報を手術および麻酔を含む医療行為の種別に応じて分類するステップと、
    前記管理用サーバの手術実績記録部が、前記実施手術業務に関連する情報と、前記所望の使用器材情報と、手術および麻酔を含む医療行為の種別とを対応付けて記憶するステップと、
    を含むことを特徴とする手術管理方法。
  7. 前記管理用サーバの費用算出部が、記憶された前記実施手術業務に関連する情報と、前記所望の使用器材情報とに基づき、前記実施手術業務に要した費用を、前記手術および麻酔を含む医療行為の種別ごとに算出するステップをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の手術管理方法。
  8. 前記携帯端末の予定情報取得部が、前記実施手術業務に関連する情報を入力するステップの前処理として、あらかじめ作成された複数の手術業務の予定情報を取得するステップと、
    前記携帯端末の予定情報表示部が、取得した予定情報の少なくとも一部を前記複数の手術業務のそれぞれについて表示するステップと、
    前記携帯端末の予定情報選択受付部が、表示された予定情報から実施する手術業務の予定情報を選択する入力を受け付けるステップと、
    前記予定情報表示部が、選択された手術業務の予定情報に含まれる、被施術者の情報をさらに表示するステップと、
    前記予定情報選択受付部が、表示された前記被施術者の情報を確認する入力をさらに受け付けるステップと、
    をさらに含み、
    前記実施手術業務に関連する情報および前記識別符号は、前記確認された被施術者の情報を含む前記手術業務の予定情報に関連づけてそれぞれ入力されることを特徴とする請求項またはに記載の手術管理方法。
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