JP4689044B2 - ワクチン用の肺炎連鎖球菌タンパク質と免疫原断片 - Google Patents
ワクチン用の肺炎連鎖球菌タンパク質と免疫原断片 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4689044B2 JP4689044B2 JP2000589215A JP2000589215A JP4689044B2 JP 4689044 B2 JP4689044 B2 JP 4689044B2 JP 2000589215 A JP2000589215 A JP 2000589215A JP 2000589215 A JP2000589215 A JP 2000589215A JP 4689044 B2 JP4689044 B2 JP 4689044B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- polypeptide
- amino acid
- acid sequence
- sequence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/02—Bacterial antigens
- A61K39/09—Lactobacillales, e.g. aerococcus, enterococcus, lactobacillus, lactococcus, streptococcus
- A61K39/092—Streptococcus
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/10—Antimycotics
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/195—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
- C07K14/315—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria from Streptococcus (G), e.g. Enterococci
- C07K14/3156—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria from Streptococcus (G), e.g. Enterococci from Streptococcus pneumoniae (Pneumococcus)
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/12—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from bacteria
- C07K16/1267—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from bacteria from Gram-positive bacteria
- C07K16/1275—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from bacteria from Gram-positive bacteria from Streptococcus (G)
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/505—Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Immunology (AREA)
- Oncology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Mycology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【技術分野】
本出願は1998年12月21日に受理された合衆国暫定特許出願番号第60/113,048号に基づくものであり、それはここでその全体を本出願に組み込まれている。
【0002】
本発明は一般に細菌抗原とその用途、例えば免疫応答を刺激するためヒトおよび動物の免疫原薬としての細菌抗原とその用途に関する。より特異的には、これは病原体肺炎連鎖球菌の広範な血清型による感染からワクチン受容体を保護する抗体の産生を刺激する機構として、肺炎連鎖球菌から得られる少なくとも1個の保存ヒスチジン三つ組残基(HxxHxH)と少なくとも1個のへリックス形成ポリペプチドより成るポリペプチドでの哺乳類へのワクチン接種に関する。更に、本発明はそのような肺炎球菌感染の診断と処置に関連する診断と受動免疫療法に有用なポリペプチドに対する抗体に関する。
【0003】
特殊な見地において、本発明は肺炎球菌細菌により生じる中耳、鼻咽頭、肺、気管支の各野、血液、脳脊髄液、その他の感染などの肺炎球菌感染の予防と処置に関する。
【0004】
【背景技術】
肺炎連鎖球菌はグラム陽性細菌であり、それは動物およびヒトの侵襲性感染症、例えば敗血症、髄膜炎、中耳炎、大葉性肺炎などでの主要な作因となる(トゥオマネン他、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン、322巻、1280〜1284ページ(1995年))。感染過程の一部として、肺炎球菌はレクチン状のやり方で真核細胞炭水化物との結合により、上部および下部気道の非炎症性ヒト上皮細胞と容易に結合する(カンデル他、マイクロビアル・パソロジー、17巻、361〜374ページ(1994年))。結合細菌の侵襲性肺炎球菌感染への変換は炎症性因子の局所生成を伴い、それは上皮細胞を活性化してその表面で受容体の数と型を変化させる(カンデル他、ネイチャー、377巻、435〜438ページ(1995年))。明らかにそのような一つの受容体である血小板活性因子(PAF,パフ)は肺炎球菌により係合され、また非常に短時間(分単位)の間に肺炎球菌は強力に高められた粘着性と組織の侵襲を示す。ある可溶性受容体類似体は肺炎球菌感染の進行を防ぐことが示された(イダンパーン−ヘイキーラ他、ジャーナル・オブ・インフェクシャス・ディシーズ、176巻、704〜712ページ(1997年))。数多くの各種の他のタンパク質が肺炎連鎖球菌の病原性に関連してきていることが示唆されてきている。広範な種類の肺炎連鎖球菌に対する予防を提供するワクチンとしてこのようなポリペプチドを利用するために肺炎連鎖球菌の各種菌株から共同のエピトープを持つポリペプチドを同定する必要が存在する。
【0005】
【発明の開示】
本発明にしたがって、肺炎連鎖球菌から得たポリペプチドおよびまたは前記ポリペプチドの変異体およびまたはそのようなポリペプチドの活性断片を含むワクチンおよびワクチン組成物が提供される。
【0006】
ここで定義される活性断片はヒスチジン三つ組残基およびまたはそのようなペプチドのコイルドコイル(高次コイル、多段コイル)領域を含む。
【0007】
配列を引用するときに「パーセント同一性」または「同一パーセント」という用語は、配列が、比較される配列の整列(アラインメント)からの請求されまたは説明される配列(比較配列)を説明または請求された配列(基準配列)と比較されることを意味する。パーセント同一性は以下のように定義される。
【0008】
パーセント同一性=[1−(C/R)]100
ここでCは、比較配列と基準配列の間の整列の全長にわたり基準配列と比較配列の間の数の差の数であり、ここで(i)比較配列の整列塩基またはアミノ酸を持たない基準配列の各塩基またはアミノ酸、(ii)基準配列の各ギャップおよび(iii)比較配列の整列塩基またはアミノ酸とは異なる基準配列の各整列塩基またはアミノ酸、のそれぞれは差異であり、またRは、同じく塩基またはアミノ酸として計数される基準配列で創り出された、いずれかのギャップを持つ比較配列との整列の全長にわたる基準配列の塩基またはアミノ酸の数である。
【0009】
前記の計算されたパーセント同一性がほぼ同じまたはより大きい比較配列と基準配列の間に整列が存在するならば、比較配列以上の特定最小パーセント同一性は、ここで計算されたパーセント同一性が特定パーセント同一性よりも少ないようにたとえ整列が存在するとしても基準配列に対する特定の最小パーセント同一性を持つ。
【0010】
ポリペプチドおよびまたはポリヌクレオチドに関して本発明のコンテキストにおける「分離された」という用語は、物質がもとの環境(例えば、それが自然に生じる場合は自然環境)から移動されることを意味する。例えば、生体に存在する自然発生ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは分離されることはなく、自然系にある共存物質のいくらかまたはすべてから分離された同じポリヌクレオチドまたはポリペプチドが分離される。このようなポリヌクレオチドはベクターの一部であることができるし、およびまたはポリヌクレオチドまたはポリペプチドは一つの組成物の一部でもあり得るし、更にまたそのようなベクターまたは組成物が自然環境の一部ではないものとして分離される。本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオチドは望ましくは分離形態で提供され、また望ましくは均質化のために精製される。
【0011】
【発明の概要】
本発明の一つの見地に従って、一般に一つの組成物の形態でワクチンが提供され、それは(i)配列識別番号4のアミノ酸1−819より成るポリペプチド配列、または(ii)配列識別番号6のアミノ酸1−460より成るポリペプチド配列、あるいは前者の活性断片のいずれかと少なくとも90%同一である少なくとも1個のポリペプチドを含む。
【0012】
本発明のもう一つの見地に従って、一般に一つの組成物の形態でワクチンが提供され、それは(i)配列識別番号8のアミノ酸1−800より成るポリペプチド、または(ii)配列識別番号10のアミノ酸1−800より成るポリペプチド、に少なくとも90%同一であるポリペプチドの活性断片を含む。
【0013】
「活性断片」という用語は1個もしくはそれ以上のヒスチジン三つ組残基およびまたは1個もしくはそれ以上のコイルドコイル領域を含む断片を意味する。「ヒスチジン三つ組残基」は配列HxxHxHを持つポリペプチドの部分であり、ここでHはヒスチジンでありxはヒスチジン以外のアミノ酸である。
【0014】
コイルドコイル領域は「コイルズ」アルゴリズムにより予言された領域である。:ルーパス,A.,ファンダイク,M.,ストック,J.(1991年)タンパク質配列からのコイルドコイルを予言する,サイエンス,252巻:1162−1164ページ。
【0015】
一つの実施例に従って、活性断片は1個もしくはそれ以上のヒスチジン三つ組み残基と適用できるポリペプチド配列の少なくとも1個のコイルドコイル領域の両方を含む。も一つの実施例に従って、活性断片は少なくとも2個のヒスチジン三つ組残基を含む。
【0016】
も一つの実施例では、少なくとも1個のヒスチジン三つ組残基または適用でるポリペプチドの少なくとも1個のコイルドコイル領域を含む活性断片は、適用できるポリペプチドの少なくとも約10%と適用できるポリペプチドの少なくとも約85%を含む。
【0017】
配列識別番号4のポリペプチドは下記の5個のヒスチジン三つ組残基を含む。
【0018】
アミノ酸 83-88,207-212,315-320,560-565,644-649
配列識別番号6のポリペプチドは下記の5個のヒスチジン三つ組残基を含む。
【0019】
アミノ酸 83-88,205-210,309-314,396-401,461-469
更に配列識別番号4のポリペプチドは2個のコイルドコイル領域(アミノ酸139−159とアミノ酸769−791)を含み、また配列識別番号6のポリペプチドは1個のコイルドコイル領域(アミノ酸139−172)を含む。
【0020】
配列識別番号8のポリペプチドは下記の領域を含む。
【0021】
HxxHxH:アミノ酸82-87,208-213,328-333,569-574,653-658
コイルドコイル:アミノ酸137-164,425-453,481-512,743-770
本発明の更なる見地に従って、前記のワクチンは肺炎連鎖球菌により生じる感染を予防しまたは処置する目的で投与される。
【0022】
本発明に従ってワクチン、またはワクチン組成物は1個もしくはそれ以上の前記ポリペプチドまたはその活性断片を含む。1個以上のポリペプチドまたは活性断片を使用する時には、このような2個もしくはそれ以上のポリペプチドおよびまたは活性断片は2個もしくはそれ以上のポリペプチドまたは活性断片の物理的混合物または融合物として使用できる。融合断片または融合ポリペプチドは例えば組み換え技術によりまたは前もって調合されたポリペプチドまたは活性断片を融合する適切なリンカーの使用により産生することができる。
【0023】
本発明の実施例では(a),(i)配列識別番号4のアミノ酸1乃至819より成るポリペプチド配列、または(ii)配列識別番号6のアミノ酸1−460より成るポリペプチド配列、に少なくとも95%と同一または少なくとも97%同一あるいは100%同一であるポリペプチド、もしくは(b)(a)のポリペプチドの活性断片が提供される。
【0024】
ポリペプチドが配列識別番号4または配列識別番号6の成熟ポリペプチド、あるいは本発明の活性断片のいずれかよりなるポリペプチドの変異体である場合には、ポリペプチドまたは断片での変異は一般にこれらの領域の1個以上でも行われるけれどもヒスチジン三つ組残基とコイルドコイル領域以外の部分にある。
【0025】
多くの場合、ポリペプチドまたは活性断片での変異は、他の置換も本発明の範囲内にあるが保存アミノ酸置換である。
【0026】
本発明に従って、ポリペプチド変異体は1個またはそれ以上のアミノ酸が置換され、およびまたは欠失され、およびまたは挿入されている変異体を含むポリペプチド変異体である。
【0027】
も一つの見地において、本発明は本発明のポリペプチドまたはポリペプチドの活性断片に対する抗体から形成される受動免疫ワクチンに関する。このような受動免疫ワクチンは患者の肺炎球菌感染を予防し、およびまたは処置するために利用することができる。このように、本発明の更なる見地に従って、ワクチンは本発明の合成または組換えポリペプチドあるいはそのようなポリペプチドに対する抗体から産生できる。
【0028】
更にも一つの見地において、本発明は肺炎球菌により生じる疾病の予防およびまたは処置で前に説明したように、本発明のポリペプチドに対する1個またはそれ以上の(モノクローナル、ポリクローナルまたは血清)抗体を使用する方法に関する。とりわけ、本発明は肺炎連鎖球菌により生じる感染性疾病の予防およびまたは処置のための方法に関する。更にまた望ましい見地において、本発明は本発明のワクチンを利用することによりヒトの中耳炎、鼻咽頭感染症、気管支感染症、その他の予防およびまたは処置のための方法に関する。
【0029】
一般にワクチンは水溶液または懸濁液の形態で注射可能医薬品として調製される。オイルベースのワクチンも吸入剤などで公知である。使用の前に溶解または懸濁される固体形態のものも調合される。活性成分に融和性であり薬剤用途で許容できる薬理担体が一般に加えられる。このような担体の例は、必ずしもそれに限定されないが、水、食塩水、デキストロース、またはグリセロールを含む。担体を組合わせたものも使用できる。
【0030】
ワクチン組成物は、pHを安定するために、またワクチンの効率を改良するのに役立ち得るアジュバント、湿潤剤、または乳化剤として機能するために更に追加の物質を取り込むことができる。
【0031】
ワクチンは一般に非経口投与用として調合され、皮下または筋肉内に注射される。このようなワクチンは従来公知の方法を使用して坐薬としてまたは経口投与用に調合することができる。
【0032】
病原菌に免疫を与えるのに十分なワクチン量は当業者にとって公知の方法により決定される。この量はワクチン受容体の特徴と必要とされる免疫水準に基づいて決定されるであろう。典型的には、投与されるワクチン量は熟練し医師の判断で決定されるであろう。ワクチンが皮下または筋肉内注射で投与される場合には、50乃至500μgの範囲の精製タンパク質が与えられる。
【0033】
本発明はワクチンに向けられ、ここで本発明のポリペプチドまたは活性断片はポリペプチドまたは活性断片をコード化するポリヌクレオチドの形態で送達または投与され、これによりポリヌクレオチドまたは活性断片が生体内で産生される。ポリヌクレオチドは適切な発現ベクターに含まれる薬理許容担体と組合わせられる。
【0034】
加えて、本発明のポリヌクレオチドは、受動免疫原で使用のため、診断試薬として使用のため、またアフィニティクロマトグラフィなどの他の工程で試薬として使用のために抗体の産生を刺激する免疫原として使用できる。
【0035】
も一つの見地において、本発明は前に記載した本発明のポリヌクレオチドと活性断片をコードするポリヌクレオチドを提供する。本発明のポリヌクレオチドはRNAの形態またはDNAの形態にあり、このDNAはcDNA、ゲノムDNA、および合成DNAを含む。DNAは二本鎖または一本鎖であり、一本鎖の場合にはコーディング鎖または非コーディング鎖(アンチセンス鎖)である。
【0036】
本発明のも一つの見地に従って、
(A)(i)配列識別番号4のアミノ酸1−819より成るポリペプチド、(ii)配列識別番号6のアミノ酸1−460より成るポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド配列に少なくとも90%同一である分離ポリヌクレオチド、または
(B)活性ポリヌクレオチド断片をコード化する(A)のポリヌクレオチドの断片、または
(C)(i)配列識別番号8のアミノ酸1乃至800より成るポリヌクレオチドまたは(ii)配列識別番号10のアミノ酸1乃至800より成るポリヌクレオチド、の活性断片をコード化するポリヌクレオチド配列に少なくとも90%同一であるポリヌクレオチド、
が提供される。
【0037】
特異的実施例において、ポリヌクレオチドはこのようなポリヌクレオチド配列に少なくとも95%同一であり、望ましくは97%同一であり、また更には100%同一でさえある。
【0038】
「ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド」はポリペプチドのコーディング配列のみを含むポリヌクレオチド、ならびに追加のコーディングおよびまたは非コーディング配列を含むポリヌクレオチドを包含する。
【0039】
本発明はさらにポリヌクレオチドの変異体に関する。ポリヌクレオチドの変異体はポリヌクレオチドの自然発生対立変異体またはポリヌクレオチドの非自然発生変異体であることもある。変異体は1個またはそれ以上の塩基が置換され、欠失しまたは挿入される変異体を含む。このようなコーディングポリヌクレオチドへの補体は同じまたは類似のポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを分離するのに利用される。とりわけ、このような手順は、多数の免疫区域を含む「連鎖」ポリヌクレオチドワクチンの産生に特に有用な肺炎連鎖球菌の異なった血清型からのポリペプチドの自然免疫原部分を得るのに有用である。
【0040】
配列識別番号5は配列識別番号4のポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドの代表的な例であり、また配列識別番号7は配列識別番号6のポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドの代表的な例である。配列識別番号9は配列識別番号8のポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドの代表的な例であり、また配列識別番号11は配列識別番号10のポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドの代表的な例である。遺伝子コードの既知の縮重の結果として、配列識別番号4、配列識別番号6、配列識別番号8、配列識別番号10のポリペプチドをコード化する他のポリヌクレオチドはここでの教示から当業者にとっては当然明らかであるに違いない。
【0041】
前記の免疫原ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドは、本発明のポリペプチドの精製を可能にするマーカー配列に対し骨組みに融合したコーディング配列を持つ。マーカー配列は、例えば細菌宿主の場合にマーカーに融合された成熟ポリペプチドの精製を提供するためにpQE−9ベクターで供給されるヘキサヒスチジンtagであり、あるいは例えば、哺乳類宿主、例えばCOS−7細胞が使用される時には赤血球凝集素(HA)tagであることもできる。HAtagはインフルエンザ赤血球凝集素タンパク質から誘導されるエピトープに対応する(ウイルソン,I.,他.細胞,37巻,767ページ(1984年))。
【0042】
本発明はまた本発明のポリペプチドの1個またはそれ以上をコード化するポリヌクレオチドを含むベクター、本発明のベクターで遺伝子操作された宿主細胞、組み換え手法により分離され事実上免疫原的に純粋な形態でこのような免疫原ポリペプチドの産生に関する。
【0043】
宿主細胞は本発明のポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドより成るベクターで遺伝子操作(形質導入または形質転換もしくは形質移入)される。ベクターは、例えばプラスミド、ウイルス粒子、ファージなどの形態にある。操作された宿主細胞はプロモーターを活性化し、形質転換株を選択し、あるいはこのようなポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを増幅するのに適したように修飾された従来の栄養培地で培養することができる。温度、pHおよびその他の培養条件は発現のために選択された宿主細胞でこれまでに使用されたものであり、当業者にとっては明らかなものであろう。
【0044】
ベクターは染色体、非染色体および合成DNA配列、例えばSV40の誘導体;細菌プラスミド;ファージDNA;バキュロウイルス;酵母プラスミド;プラスミドとファージDNA、ウイルスDNA、例えば痘疹、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性狂犬病の組合わせから誘導されるベクターを含む。しかし他の何れかのベクターでもそれが宿主内で複製可能で生存可能である限り使用されるであろう。
【0045】
適切なDNA配列は各種の手順によりベクターに挿入することができる。一般に、DNA配列は従来公知の技術による手順で適切な制限エンドヌクレアーゼ部位に挿入される。このような手順およびその他は当業者の範囲内にあるものと見做される。
【0046】
発現ベクターにおけるDNA配列はmRNA合成に向うように適切な発現制御配列(プロモーター)と操作的に結合される。このようなプロモーターの代表的な例として言及されるのは、LTRまたはSV40プロモーター、E.coli(エシェリキア属、大腸菌)、lacまたはtrp、ファージラムPLプロモーターおよび原核または真核細胞あるいはそのウイルスで遺伝子の発現を制御することで公知の他のプロモーターである。発現ベクターは更に翻訳開始のためのリボソーム結合部位と転写終結因子を含む。ベクターはまた発現を増幅するための適切な配列を含むことかできる。
【0047】
加えて、発現ベクターは、例えば真核細胞培養のためのジヒドロ葉酸レダクターゼまたはネオマイシン耐性など、あるいは大腸菌でのテトラサイクリンまたはアンピシリン耐性などの形質転換宿主細胞の選択のための表現型特性を提供する1個またはそれ以上の選択マーカー遺伝子を望ましくは含む。
【0048】
前記の適切なDNA配列、同じく適切なプロモーターまたは制御配列を含むベクターは宿主タンパク質を発現できるように適切な宿主を形質転換するために採用される。
【0049】
適切な宿主の代表的な例として言及されるのは、大腸菌,ストレプトミセス属、ネズミチフス菌などの細菌細胞;酵母などの真菌細胞;ショウジョウバエS2およびスポドプテラSf9などの昆虫細胞;CHO,COSまたはBowes黒色腫などの動物細胞;アデノウイルス;植物細胞などである。適切な宿主の選択はここでの教示から当業者の範囲にあるものと見做される。
【0050】
より詳細には、本発明は更に広範に前記されているように、1個またはそれ以上の配列より成る組換え構築物を含む。構築物はプラスミドまたはウイルスベクターなどのベクターより成り、それに対して本発明の配列が前向きまたは後向き配向で挿入された。本実施例の望ましい見地において、構築物は更に例えば配列に操作可能に結合されたプロモーターを含む調節配列より成る。多数の適切なベクターとプロモーターは当業者にとって公知であり、商業的に利用できる。下記のベクターが例として提供される。細菌系:pQE70,pQE60,pQE−9(キャージェン,インコーポレイテッド),pbs,pD10,ファージスクリプト,psiX174,ピーブルースクリプトSK,pbsks,pNH8A,pNH16a,pNH18A,pNH46A(ストラータジーン);ptrc99a,pKK223−3,pKK233−3,pDR540,pRIT5(ファルマチア)。真核生物系:pWLNEO,pSV2CAT,pOG44,pXT1,pSG(ストラータジーン),pSVK3,pBPV,pMSG,pSVL(ファルマチア)。しかしいずれか他のプラスミドまたはベクターでも、それが宿主内で複製可能であり生存可能である限り使用できる。
【0051】
プロモーター領域はCAT(クロラムフェニコール転換酵素)ベクターまたは他のベクターを選択マーカーと共に使用していずれか望ましい遺伝子から選択できる。2個の適切なベクターはpKK232−8とpCM7である。特に指定された細菌プロモーターはlac1,lacZ,T3,T7,gpt,ラムダPR,PLおよびTRPを含む。真核生物プロモーターはCMV即時初期(プロモーター)、HSVチミジンキナーゼ(プロモーター)、初期および後期SV40(プロモーター)、レトロウイルスからのLTRs(プロモーター)、およびマウスメタロチオネイン−I(プロモーター)を含む。適切なベクターとプロモーターの選択は、従来の技術の水準内に十分ある。
【0052】
更なる実施例において、本発明は前記の構築物を含む宿主細胞に関する。宿主細胞は高次の真核細胞、例えば哺乳類細胞、または低次の原核細胞、例えば細菌細胞なでどあり得る。構築物の宿主細胞への導入はリン酸カルシウム形質移入、DEAEデキストラン法、または電気穿孔法などにより実施することができる(デービス,L.,ディブナー,M.,バッティ,I.,分子生物学での基本的方法(1986年))。
【0053】
宿主細胞での構築物は組換え配列によりコード化される遺伝子生産物を産生する従来のやり方で使用することができる。選択肢として本発明のポリペプチドは従来のペプチド合成装置で合成により産生することができる。
【0054】
成熟タンパク質は適切なプロモーターの制御の下で哺乳類細胞、酵母、細菌、または他の細胞内で発現することができる。無細胞翻訳系も本発明のDNA構築物から誘導されるRNAsを用いてこのようなタンパク質を産生するために使用することができる。原核生物および真核生物宿主で使用される適切なクローニングおよび発現ベクターはサムブルック他、分子クローニング:実験マニュアル,第2版、コールド・スプリング・ハーバー,ニューヨーク(1989年)に記載されており、その開示はここで引用文献として組み込まれている。
【0055】
より高次の真核生物による本発明のポリペプチドをコード化するDNAの転写はエンハンサー配列をベクターに挿入することで増加する。エンハンサーはDNAのシス作用領域であり、通常約10乃至300塩基対で転写を増加するためにプロモーターに作用する。その側は塩基対100乃至270の複製起点の後期側にあるSV40プロモーター、サイトメガロウイルス初期プロモーターエンハンサー、複製起点の後期側にあるポリオーマエンハンサー、アデノウイルスエンハンサーなどを含む。
【0056】
一般に、組換え発現ベクターは複製起点と宿主細胞の形質転換を可能にする選択的マーカー、例えば大腸菌のアンピシリン耐性遺伝子とサッカロミセス・セレビシエ(ビール酵母菌等)TRP1遺伝子、および下流構造配列の直接転写に対して高次に発現された遺伝子から誘導されたプロモーターを含む。このようなプロモーターは解糖酵素をコード化するオペロン、例えば3−ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)、α因子、酸性ホスファターゼ、または熱ショックタンパク質などから誘導することができる。異種構造配列は、翻訳開始および終結配列で適切な相で組立てられる。選択肢として、異種配列は望ましい特性、例えば発現された組換え産物の安定性または簡素化された精製を付与するN末端識別ペプチドを含む融合タンパク質をコード化することができる。
【0057】
細菌用として有用な発現ベクターは、機能的プロモーターと共に操作可能読み取り相で適切な翻訳開始終結コドンと一緒に望ましいタンパク質をコード化する構造DNA配列を挿入することにより構築される。ベクターは1個またはそれ以上の表現型選択マーカーと、ベクターの保存を確実なものとしまた望ましければ宿主内で増幅を提供する複製起点より成るであろう。形質転換のために適した原核生物宿主は、大腸菌、枯草菌、ネズミチフス菌、ならびにシュードモナス属、ストレプミセス属、ブドウ球菌層など各種のもの、また選択の対象として選ばれるものなどを含む。
【0058】
代表的でしかし限定されない例して、細菌用としての有用な発現ベクターは公知のクローニングベクターpBR322(ATCC37017)の遺伝要素より成る商業的に利用可能なプラスミドから誘導される選択マーカーと複製起点より成ることができる。このような商業的ベクターは、例えばpKK223−3(ファルマチア・ファイン・ケミカルズ,ウプサラ,スエーデン)とGEM1(プロメガ・バイオテック,マジソン,ウィスコンシン,アメリカ合衆国)を含む。これらのpBR322「バックボーン」切片は適切なプロモーターと発現される構築配列と結合される。
【0059】
適切な宿主菌株の形質転換と宿主菌株の適当な細胞密度への成長に続き、選択されたプロモーターが適当な手段(温度シフトまたは化学的誘導)により導入され、細胞は追加の期間培養される。
【0060】
細胞は典型的には遠心分離で収穫され、物理的化学的手段で分離され、生成粗抽出物は更なる精製のために保持される。
【0061】
タンパク質の発現に使用される微生物細胞は凍結融解反復、音波破砕、フレンチプレス、機械的破砕、あるいは細胞溶解剤の使用などを含む何らかの都合のよい方法により破砕することができ、このような方法は当業者にとっては公知である。しかし望ましいものは本発明のポリペプチドを分泌し培養培地からポリペプチドの回収を可能にする宿主細胞である。
【0062】
各種の哺乳類細胞培養系もまた組換えタンパク質を発現するために使用できる。哺乳類発現系の例はグラズマン,細胞,23巻,175ページ(1981年)に記載されたサル腎臓線維芽細胞のCOS−7系、および適合性ベクターを発現できる他の細胞系、例えばC127,3T3,CHO,ヒーラおよびBHK細胞系などを含む。哺乳類発現ベクターは複製起点、適切なプロモーターとエンハンサーおよびいずれかの必要なリボーム結合部位、ポリアデニル化部位,スプライス供与体と受容体部位、転写終結配列、ならびに5′フランキング非転写配列を含むであろう。SV40スプライスから誘導されるDNA配列およびポリアデニル化部位は必要とされる非転写遺伝要素の提供するのに使用できる。
【0063】
ポリペプチドは十分公知のタンパク質回収精製方法により組換え細胞培養物から回収されおよびまたは精製することができる。このような方法は硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー、およびレクチンクロマトグラフィーを含む。必要に応じて、成熟タンパク質の配置を完成するため、タンパク質のリフォールディング(構造復元)段階を使用することができる。この点に関し、分子シャペロンがこのようなリフォールディング手順で使用される。最後に、高速流体クロマトグラフィー(HPLC)が最終的精製段階で使用できる。
【0064】
本発明の免疫原として有用なポリペプチドは自然精製産物または化学合成手順の産物、あるいは原核生物または真核生物宿主(例えば培養で微生物、酵母、高次の植物、昆虫および哺乳類などの細胞によるもの)からの組換え技術により産生される。組換え産生手順で採用される宿主に依存して、本発明のポリペプチドはグリコシル化され、また非グリコシル化される。
【0065】
個別に発現されたポリペプチドの分離の手順は従来公知の組換え発現/分離方法で分離される。このような分離の典型的な例はタンパク質構造の部分として発現されるタンパク質の保存領域またはHis tagあるいは切断リーダーまたは尾部に対する抗体を利用する。
【0066】
ポリペプチド、その断片または他の誘導体、あるいはその類似体、またはそれらを発現する細胞はその抗体を産生するための免疫原として使用することができる。これらの抗体は、例えばポリクローナル抗体であり、あるいはモノクローナル抗体である。本発明は更にキメラ抗体、一本鎖抗体およびヒト化抗体、ならびにFab断片、またはFab発現ライブラリーの産物を含む。従来技術で公知の各種技術はこのような抗体および断片の産生に使用することができる。
【0067】
本発明の配列に対応するポリペプチドに対して生成された抗体はポリペプチドの動物への直接注射により得ることができる。
【0068】
モノクローナル抗体の調製に関して、連続細胞系培養物により産生される抗体を提供する技術はいずれも使用することができる。その例はハイブリドーマ技術(ケーラーとミルシュタイン、1975年、ネイチャー、256巻:495−497ページ)、トリオーマ技術、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術(コズボー他、1983年、今日の免疫学、4巻:72ページ)、およびヒトモノクローナル抗体を産生するためのEBV−ハイブリドーマ技術(コール、他、1985年、モノクローナル抗体と癌治療、所収、アラン・R・リス,インコーポレイテッド、77−96ページ)を含む。
【0069】
一本鎖抗体の産生を記載した技術(合衆国特許第4,946,778号)としては本発明の免疫原ポリペプチドに対する一本鎖抗体の産生に適合させることができる。
【0070】
本発明は下記の実施例に関連して更に説明されるであろう。しかし、発明の範囲はそれにより限定されるものではない。
【0071】
【発明を実施するための最良の形態】
実施例1
抗Sp36での能動保護
A.Sp36のクローニング、発現、および精製
増幅の標的として使用されるゲノムDNAがゲノム配列に使用されたのと同じ菌株である肺炎連鎖球菌ノルウェー菌株(4血清型)から分離された。Sp36遺伝子の完全な配列(配列識別番号9)、およびその予想アミノ酸配列(配列識別番号8)はここに添付された配列表で与えられている。予想アミノ酸配列が疎水性リーダー配列に続きII型シグナルペプチダーゼのコンセンサス配列(LxxC.xの両方は典型的に小さいアミノ酸を表す)に類似の配列(LSVC)を含むことが注目された。プライマー(配列識別番号1−3として表示されたもの)はSp36遺伝子を増幅し、またヒスチジンで標識されたタンパク質がニッケルアフィニティークロマトグラフィーによる精製のためのシグナル配列を欠いているためにSp36のpQE10へのクローニングと発現を可能にするように設計された。配列識別番号1および3により増幅された断片のクローニングはSp36ノアミノ酸2乃至800を含むタンパク質に帰着するであろう。配列識別番号2および3により増幅された断片のクローニングはSp36のアミノ酸7乃至800を含むタンパク質に帰着するであろう(アミノ酸数は配列識別番号8を引用する)。
【0072】
B.Sp36ワクチン投与での能動保護
図1A−1Cで示される3種の実験のそれぞれにおいて、(3H/HeJマウス(グループ毎10匹)がSp36タンパク質(50μlの完全フロイトアジュバント(CFA)に乳化された50μlのPBSに15μg)で腹腔内(i.p.)で免疫化された。10匹のシャム免疫化マウスのグループがアジュバントと共にPBSを受けた。不完全フロイントアジュバント(IFA)での15μgのタンパク質の第2免疫が4週後に投与された。シャムグループはIFAでのPBSを受けた。血液が3,6,9週に(眼窩側方での瀉血で)引き出された。また各グループからの血清がエリザによる抗Sp36抗体の分析のために貯留された。マウスは約500CFUの肺炎連鎖球菌SJ2菌株(6B血清型、テネシー、メンフィス、セントジュード、チルドレンズ・リサーチ・ホスピタル、P.フリンにより提供されたもの)の腹腔内注射により10週で攻撃された。予備実験では、この菌株のLD50は約10CFUであると決定された。マウスは14日間の生存が観察された。
【0073】
図1A−1Cで示された3種の実験は組換えSp36の微妙に異なった調合物が使用された。図1Aと1Bで示された実験は、いずれもアミノ酸20−815を含むSp36を使用したが、異なったバッチのタンパク質が2種の実験で使用された。図1Cで示された実験は、アミノ酸25−815を含むSp36を使用した。
【0074】
図1Aで示された実験では、Sp36(第1バッチ)で免疫化された10匹のマウスから収集された9週の血清が1:4,096,000の端点エリザ力価を有していた。シャム免疫化マウスからの血清には抗Sp36抗体は検出されなかった。Sp36タンパク質で免疫化されたマウスの100%が14日間の攻撃(肺炎球菌の520CFU)に生存した。シャム免疫化マウスでは80%が4日までで死に、残りは生存した。
【0075】
図1Bで示された実験では、Sp36(第2バッチ)で免疫化された10匹のマウスから収集された9週の血清が>1:4,096,000の端点エリザ力価を有していた。シャム免疫化マウスからの血清には抗Sp36抗体は検出されなかった。Sp36タンパク質で免疫化されたマウスの100%が14日間の攻撃(肺炎球菌の510CFU)に生存した。シャム免疫化マウスでは80%が4日までで死に、またその全てが9日までに死んだ。
【0076】
図1Cで示された実験では、Sp36(アミノ酸25−815を含むもの)で免疫化された10匹のマウスから収集された9個の血清が1:4,096,000の端点エリザ力価を有していた。シャム免疫化マウスからの血清には抗Sp36抗体は検出されなかった。Sp36タンパク質で免疫化されたマウスの100%が14日間の攻撃(肺炎球菌の510CFU)に生存した。シャム免疫化マウスでは90%が4日までに死に、またそのすべてが12日までに死んだ。これらのデータは、組換えSp36タンパク質でのマウスの免疫化が全身肺炎球菌感染と死に対して保護できる応答を引き出すことを示している。この保護は菌株特異的ではなかった。組換え肺炎球菌タンパク質は4血清型菌株からクローンされ、一方攻撃は異種菌株SJ2(6B血清型)のものであった。
【0077】
実施例2
抗Sp36抗血清での受動保護
A.ラビット免疫血清の発生
免疫前血清の収集に続き、一匹のニュージーランドホワイトラビットがCFA内でSp36(アミノ酸20−815を含むもの)の250μgで免疫化された。このラビットは29日と50日にIFA内で125μgのSp36の2個の抗体補助刺激剤(ブースト)を受け、39日と60日に瀉血された。第2のラビットは対照抗原である大腸菌FimCで免疫化された。
【0078】
B.マウス内での受動保護
C3H/HeJマウス(グループ当り10匹)が、ラビット血清100μlの2回の腹腔内注射で免疫化された。最初の注射は肺炎連鎖球菌SJ2菌株の172cfuで攻撃される24時間前に投与され、また第2の注射は攻撃の4時間後に与えられた。図2は肺炎球菌の2種の異なる菌株での感染後のマウスの生存%を示す。
【0079】
図2AはSJ2菌株(図2A)の172cfuで注射されたマウスの内、Sp36タンパク質に対して応答して産生されたラビット免疫血清で免疫化されたマウスの100%が21日の観察期間生存した。対照血清(抗FimC)で免疫化されたマウスの内、80%が8日までに死に、90%が12日までに死んだ。図12BはEF6796菌株862cfuを注射したマウスの内、Sp36タンパク質に対して応答して産生されたラビット免疫血清で免疫化されたマウスの90%が8日の観察期間生存した。(免疫化の前にラビットから収集された)対照血清を与えたものの内、90%は8日までに死んだ。
【0080】
これらのデータは、Sp36での免疫化から生じる肺炎球菌感染に対する保護が抗体媒介され、何故ならマウスは超免疫ラビットからの血清の受動移動により保護できることを示している。前に記載のマウス能動攻撃実験で見られるように、4血清型菌株からクローンされた組換えSp36タンパク質に対して向けられた血清は異種菌株での攻撃に対して保護的であった。
【0081】
実施例3
肺炎連鎖球菌の菌株内でのSp36の保存
A.ウェスタンブロット法
この実験で使用された23個の肺炎球菌株はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC;メリーランド,ロックビル)から入手したもので多価肺炎球菌ワクチンでの23個の血清型のそれぞれの1個の分離物を含む。全細胞溶解産物に対して、肺炎球菌は酵母抽出物(メーン、デトロイト、ジフコ)0.5%を含むドット−ヒューイット肉汁2ml内で37℃で中対数相(620nmでの光学密度、0.4乃至0.6)に成長した。細菌は遠心分離で収穫され、2回水で洗浄された。ペレットは200mlの細胞溶解緩衝液(ドデシル硫酸ナトリウム0.01%、クエン酸ナトリウム0.15M、デオキシコール酸ナトリウム0.1%)に再懸濁され37℃で30分保温され、次いで、等量の2xSSC(塩化ナトリウム0.3M、クエン酸ナトリウム0.03M)で稀釈された。溶解産物はSDS−PAGE(ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動)で分離され、ニトロセルロース膜(カリフォルニア,ハーキュリーズ,バイオ−ラド・ラボラトリーズ)に移され、また標準ウェスタンブロット手順で抗体でプローブされた。(実施例1記載の通り)Sp36で免疫化された10匹のC3H/HeJマウスからの血清が貯留され、1:3000の稀釈で使用された。結合抗体はエイマシャム,インコーポレイテッド(マサチューセッツ,ケンブリッジ)の化学発光キットを用いてペルオキシダーゼ接合ヒツジ抗マウスIgGで検出された。
【0082】
マウス抗Sp36血清は(図3で示されるように)、試験された23個肺炎球菌溶解産物すべてで97キロダルトンと100キロダルトンの明白な分子量を持つ2個の主帯域を検出した。肺炎連鎖球菌血清型1、5、17Fおよび22Fから得られたSp36シグナルは低く、これはSp36発現の水準がこれらの菌株で減少しているか、もしくはこれらの菌株でのSp36が抗原として異なっているかのいずれかを示している。
【0083】
これらのデータは、Sp36が現在の多糖類ワクチンで代表される23個の肺炎球菌血清型の菌株の間で抗原的に保存されていることを示している。
【0084】
B.サザンブロット法
ゲノムDNAが前節でリストされた23個の肺炎球菌菌株のそれぞれから、また1個のSJ2菌株から調製された。DNAはPvuIIとBamHIで消化され、アガロースゲルで電気泳動されナイロン膜に移された。プローブがノルウェー4型DNA(実施例1のもの)からのSp36遺伝子を増幅し、またエイマシャムからのキットを用いてランダムプライマー法でフルオレセインを用いて増幅断片を標識することにより調製された。雑種形成、洗浄、およびフィルムの露出はエマルシャムから提供されたプロトコルに指示された通り実効された。図4は、24個の菌株それぞれからのDNAで雑種形成されたSp36プローブが研究されたことを示している。「M」で標識されたレーンは分子量マーカーとしてHindIIIで消化されフルオレセインで標識されたラムダファージからのDNAを含んでいた。
【0085】
実施例4
ヒトにおけるSp36の免疫原性
ヒト肺炎球菌感染の間Sp36が免疫原性であるかどうかを確認するために、培養証明された肺炎球菌菌血症の患者からの血清が組換えSp36タンパク質を含むウェスタンブロット法で使用された。図5で示される実験において(1乃至5として示される)5人の患者からの血清が1:3000稀釈され、全長Sp36、Sp36のN末端半分(プロリン豊富領域に先行するもの)、またはSp36のC末端半分(プロリン豊富領域に続くもの)を含むプローブブロットに使用された。A(急性)と標識されたレーンは肺炎球菌感染の診断後すぐに収集された血清でプローブされた。レーンC(回復期)は最初の血清収集1ヶ月後(患者1,2,および3)もしくは8日後(患者4および5)に収集された血清でプローブされた。患者2,3および5では、Sp36での回復期血清の反応性は対応する急性(患者)血清の反応性よりも強かった。急性と回復期の血清間の差異はタンパク質のC末端半分での反応性で特に顕著であった。
【0086】
追加の実験(図示されてはいない)では、肺炎球菌感染での23患者からの回復期血清は全長Sp36での反応性を個別に検査された。23血清中20はウェスタンブロットでSp36を結合することが発見された。
【0087】
これらの実験は、Sp36がヒト免疫系により認識されることを示し、またSp36タンパク質に結合できる抗体がヒトでの自然の肺炎連鎖球菌感染の間に産生され得ることを示唆する。患者は多種多様の肺炎球菌菌で感染されたために、これらのデータは更にSp36が抗原として保存されることを示している。
【0088】
実施例5
表1は各種配列の間のパーセント同一性を提供する。
【0089】
レーザージーンのメガラインプログラムを使用するPhtA,PhtB,PhtD,およびPhtEの予想されたアミノ酸配列の整列は、各C末端での実質的な開散(分岐)と共に強いN末端相同性を示した。同じ遺伝子のヌクレオチド配列の整列は図7で示される。アミノ酸とヌクレオチド配列は、リップマン−ピアソン組状整列での同一性加重法を使って比較され、ここで適合する残基数が適合残基数プラス非適合残基数プラスギャップ内残基数で除される。下記の表(1)では、配列の各対の間のパーセント同一性は対応する行と列の交差部で示される。
【0090】
【表1】
【0091】
実施例6
PhtDワクチン投与での能動保護
N4菌株から誘導される組換えPhtDで免疫化されたマウスは強力な抗体力価(2,048,000乃至4,096,000にわたる相互端点力価)を生成した。PhtDで免疫化されたマウスは3種の異種菌株、すなわちSJ2(6B血清型;テネシー、メンフィス、セントジュード・チルドレンズ・リサーチ・ホスピタル、P.フリンにより提供されたもの)、EF6796(6A血清型)またはEF5668(4血清型;いずれもバーミンガム、ユニバーシティ・オブ・アラバマ、D.ブライルにより提供された菌株)のいずれかでの腹腔内注射後に死に対して保護された。図8(パネルA)で示される実験では、シャム免疫マウスの10匹すべては有毒肺炎球菌(SJ2菌株)での攻撃10日後以内に死に、一方PhtD免疫化マウスの80パーセントは15日の観察期間生存した。PhtDでの免疫化はまた6A血清型菌株、EF6796(パネルB)および4血清型菌株、EF5668(パネルC)に対して保護された。図8(パネルB)で示された実験では、シャム免疫化マウスの10匹すべてが有毒肺炎球菌(EF6796菌株)での攻撃7日後以内に死に、一方PhtD免疫化マウスの90パーセントが15日の観察期間生存した。図8(パネルC)で示された実験では、シャム免疫化マウスの10匹すべてが有毒肺炎球菌(EF5668菌株)との攻撃6日後以内に死んだが、一方PhtDで免疫化された9匹のマウスは15日の観察期間生存した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1A−1CはそれぞれSp36の異なる調合物を使用する3個の実験の結果を報告する。その結果は肺炎球菌菌株ノルウェー4血清型から誘導された組換えSp36での能動免疫化が異種菌株SJ2(6B血清型)を用いる肺炎球菌敗血症のモデルでマウスを死から保護できることを示す。示された3種の実験それぞれにおいて、Sp36で免疫化されたマウスの100パーセントが肺炎球菌約500cfuでの攻撃後14日の観察期間生存し、一方(PBSとアジュバントを注射された)シャム免疫化マウスの80乃至100パーセントが同じ期間に死んだ。
【図2】 図2A−2Bはノルウェー型から誘導されるSp36に対して応答して産生されたラビット抗血清の受動投与が2個の異種菌株を用いる肺炎球菌敗血症のモデルでマウスを死から保護できたことを示す。図2AはSp36抗血清で免疫化されたマウスの100パーセントがSJ2菌株(6B血清型)の172cfuでの攻撃後21日の観察期間生存したことを示す。対照血清(ラビット抗FimC)で免疫されたマウスの80パーセントは8日までに死に、また90パーセントが12日までに死んだ。図2BはSp36抗血清で免疫化されたマウスの90パーセントがEF3796菌株(6A血清型)の862cfuでの攻撃後8日の観察期間生存した。(免疫化の前に収集された)対照血清で免疫化されたマウスの90%は5日までに死んだ。
【図3】 異種菌株のSp36と反応するためにノルウェー4型菌株から誘導された組換えSp36に対して応答して産生された抗血清の能力を示すウェスタンブロットである。全細胞溶解産物はSp36に対するマウス抗血清でイムノブロッティングされた。Sp36タンパク質を表す帯域は試験された23個の肺炎連鎖球菌菌株すべてで検出され、それは現在の多糖類ワクチンで代表される23個の肺炎球菌血清型のそれぞれからの分離物を含んでいた。
【図4】 ノルウェー4型からのSp36遺伝子が24個の他の肺炎球菌菌株からのゲノムDNAで雑種形成することを示すサザンブロットであり、これら全ての菌株で類似の配列の存在を示している。
【図5】 患者の血清とSp36との反応性を示すウェスタンブロットである。Sp36(パネルAの全長,パネルBのN末端半分,あるいはパネルCのC末端半分のいずれか)はSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で電気泳動され、ニトロセルロースに移された。病気の発症直後(急性血清、レーンA)または8日乃至30日後(回復期血清,レーンC)に収集された患者血清がブロットをプローブするために使用された。患者2,3,5では、回復期血清は対応する急性血清が反応したより以上にSp36とより強く反応した。
【図6a】 4個の関連肺炎球菌タンパク質、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号8)、Sp36B(PhtB;配列識別番号10)、Sp36D(PhtD;配列識別番号4)、Sp36E(PhtE;配列識別番号6)のアミノ酸整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最も最大化するために導入されたギャップを示す。適合するアミノ酸残基はボックスされる。
【図6b】 4個の関連肺炎球菌タンパク質、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号8)、Sp36B(PhtB;配列識別番号10)、Sp36D(PhtD;配列識別番号4)、Sp36E(PhtE;配列識別番号6)のアミノ酸整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最も最大化するために導入されたギャップを示す。適合するアミノ酸残基はボックスされる。
【図6c】 4個の関連肺炎球菌タンパク質、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号8)、Sp36B(PhtB;配列識別番号10)、Sp36D(PhtD;配列識別番号4)、Sp36E(PhtE;配列識別番号6)のアミノ酸整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最も最大化するために導入されたギャップを示す。適合するアミノ酸残基はボックスされる。
【図7a】 4個の関連肺炎球菌遺伝子、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号9)、Sp36B(PhtB;配列識別番号11)、Sp36D(PhtD;配列識別番号5)、Sp36E(PhtE;配列識別番号7)のヌクレオチド整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最大化するために導入されたギャップを示す。
【図7b】 4個の関連肺炎球菌遺伝子、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号9)、Sp36B(PhtB;配列識別番号11)、Sp36D(PhtD;配列識別番号5)、Sp36E(PhtE;配列識別番号7)のヌクレオチド整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最大化するために導入されたギャップを示す。
【図7c】 4個の関連肺炎球菌遺伝子、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号9)、Sp36B(PhtB;配列識別番号11)、Sp36D(PhtD;配列識別番号5)、Sp36E(PhtE;配列識別番号7)のヌクレオチド整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最大化するために導入されたギャップを示す。
【図7d】 4個の関連肺炎球菌遺伝子、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号9)、Sp36B(PhtB;配列識別番号11)、Sp36D(PhtD;配列識別番号5)、Sp36E(PhtE;配列識別番号7)のヌクレオチド整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最大化するために導入されたギャップを示す。
【図7e】 4個の関連肺炎球菌遺伝子、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号9)、Sp36B(PhtB;配列識別番号11)、Sp36D(PhtD;配列識別番号5)、Sp36E(PhtE;配列識別番号7)のヌクレオチド整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最大化するために導入されたギャップを示す。
【図7f】 4個の関連肺炎球菌遺伝子、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号9)、Sp36B(PhtB;配列識別番号11)、Sp36D(PhtD;配列識別番号5)、Sp36E(PhtE;配列識別番号7)のヌクレオチド整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最大化するために導入されたギャップを示す。
【図7g】 4個の関連肺炎球菌遺伝子、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号9)、Sp36B(PhtB;配列識別番号11)、Sp36D(PhtD;配列識別番号5)、Sp36E(PhtE;配列識別番号7)のヌクレオチド整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最大化するために導入されたギャップを示す。
【図7h】 4個の関連肺炎球菌遺伝子、すなわちそれぞれSp36A(PhtA;配列識別番号9)、Sp36B(PhtB;配列識別番号11)、Sp36D(PhtD;配列識別番号5)、Sp36E(PhtE;配列識別番号7)のヌクレオチド整列比較である。配列内でのダッシュは配列類似性を最大化するために導入されたギャップを示す。
【図8】 PhtD組換えタンパク質でのマウスの免疫化の結果を示し、それは致死的敗血症からの保護に導く。C3H/HeJ(パネルAおよびB)またはBalb/cByJ(パネルC)マウスはPhtDタンパク質(完全フロイントアジュバント(CFA)50μlで乳化されたPBS50μl内の15μg)で皮下で免疫化された。保護実験で使用された組換えPhtDタンパク質は819アミノ酸残基より成り、システィン(残基20)で出発していた。10匹のシャム免疫マウスのグループはアジュバントと共にPBSを受けた。不完全フロイントアジュバント(IFA)を用いた15μgのタンパク質の第2免疫化は3週後に投与された。シャムグループはIFAと共にPBSを受けた。血液は7週に(眼窩側方での瀉血で)引き出された。また各グループからの血清はエリザによる抗PhtD抗体の分析のために貯留された。マウスは約550cfuの肺炎連鎖球菌SJ2菌株、6B血清型(パネルA)、850cfuのEF6796菌株、6A血清型(パネルB)、または450cfuのEF5668菌株、4血清型(パネルC)の腹腔内(i.p.)注射で8週に攻撃された。予備実験では、SJ2とEF6796菌株に対するLD50は両菌株とも約10cfuであると決定された。EF5668菌株に対するLD50は<5cfuであると決定された。生存が以後15日間のコースにわたりすべてのグループで決定された。データは実験グループ当り10匹のマウスの全体に対する生存のパーセントとして提示される。組換えPht免疫化マウスをシャム免疫化マウスと比較する統計分析のために2個のサンプルのログ−ランクテストが使用された。
【配列表】
Claims (28)
- 配列識別番号4のアミノ酸20−838に少なくとも95%同一性を持つポリペプチドを含む組成物であって、前記ポリペプチドは、前記組成物が哺乳類に投与される時に肺炎連鎖球菌に結合する抗体の産生を引き出すのに有効な量で薬理許容担体に存在する、組成物。
- 前記パーセント同一性が少なくとも97%である請求項1記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが配列識別番号4のアミノ酸配列を含む請求項1記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが少なくとも2個のコイルドコイル領域を含む請求項1記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが少なくとも5個のヒスチジン三つ組領域を含む請求項1記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが少なくとも2個のコイルドコイル領域と少なくとも5個のヒスチジン三つ組領域を含む請求項1記載の組成物。
- 前記ポリペプチドのアミノ酸配列と前記配列識別番号4のアミノ酸配列との間のいずれかの可変性がコイルドコイル領域またはヒスチジン三つ組領域以外のアミノ酸残基でのみ生じる請求項1記載の組成物。
- 図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtDのアミノ酸に少なくとも95%同一性を持つポリペプチドを含む組成物であって、前記ポリペプチドは、前記組成物が哺乳類に投与される時に肺炎連鎖球菌に結合する抗体の産生を引き出すのに有効な量で薬理許容担体に存在する、組成物。
- 前記パーセント同一性が少なくとも97%である請求項8記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtDのアミノ酸配列を含む請求項8記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが少なくとも2個のコイルドコイル領域を含む請求項8記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが少なくとも5個のヒスチジン三つ組領域を含む請求項8記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが少なくとも2個のコイルドコイル領域と少なくとも5個のヒスチジン三つ組領域を含む請求項8記載の組成物。
- 前記ポリペプチドのアミノ酸配列と前記図6(a)、6(b)、および6(c)のアミノ酸配列との間のいずれかの可変性がコイルドコイル領域またはヒスチジン三つ組領域以外のアミノ酸残基でのみ生じる請求項8記載の組成物。
- 前記ポリペプチドが残基20のシスティンで開始するPhtDタンパク質の少なくとも819アミノ酸残基である請求項8記載の組成物。
- 図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtDのアミノ酸配列に少なくとも95%同一性を持つアミノ酸配列を含む単離ポリペプチドであって、前記ポリペプチドが肺炎連鎖球菌に結合する抗体に結合する単離ポリペプチド。
- 前記パーセント同一性が少なくとも97%である請求項16記載の単離ポリペプチド。
- 前記アミノ酸配列が図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtDのアミノ酸配列である請求項16記載の単離ポリペプチド。
- 組成物が哺乳類に投与される時に肺炎球菌感染を予防し、肺炎球菌感染に結合する抗体の産生を引き出すのに有効な量で薬理許容担体に前記ポリペプチドを含有する前記組成物を調製するための、請求項16乃至18のいずれか1項に記載の単離ポリペプチドの使用。
- 第1および第2ポリペプチドを含む組成物であって、前記第1ポリペプチドが図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtDのアミノ酸配列に少なくとも95%同一性のアミノ酸配列を含み、前記第1および第2ポリペプチドは、肺炎連鎖球菌に結合する抗体の産生を引き出すのに有効な量で薬理許容担体に存在する、組成物。
- 前記パーセント同一性が少なくとも97%である請求項20記載の組成物。
- 前記第1ポリペプチドが、配列識別番号4のアミノ酸残基20−838のアミノ酸配列を含む請求項20記載の組成物。
- 前記第2ポリペプチドが図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtEに少なくとも95%同一性を持つアミノ酸配列を含む請求項20記載の組成物。
- 前記第2ポリペプチドが図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtEのアミノ酸配列を含む請求項20記載の組成物。
- 前記第2ポリペプチドが図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtAに少なくとも95%同一性を持つアミノ酸配列を含む請求項20記載の組成物。
- 前記第2ポリペプチドが図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtAのアミノ酸配列を含む請求項20記載の組成物。
- 前記第2ポリペプチドが図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtBに少なくとも95%同一性を持つアミノ酸配列を含む請求項20記載の組成物。
- 前記第2ポリペプチドが図6(a)、6(b)、および6(c)のPhtBのアミノ酸配列を含む請求項20記載の組成物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US11304898P | 1998-12-21 | 1998-12-21 | |
US60/113,048 | 1998-12-21 | ||
PCT/US1999/030390 WO2000037105A2 (en) | 1998-12-21 | 1999-12-21 | Streptococcus pneumoniae proteins and immunogenic fragments for vaccines |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002532561A JP2002532561A (ja) | 2002-10-02 |
JP2002532561A5 JP2002532561A5 (ja) | 2007-02-15 |
JP4689044B2 true JP4689044B2 (ja) | 2011-05-25 |
Family
ID=22347343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000589215A Expired - Fee Related JP4689044B2 (ja) | 1998-12-21 | 1999-12-21 | ワクチン用の肺炎連鎖球菌タンパク質と免疫原断片 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (5) | US6582706B1 (ja) |
EP (2) | EP2050464B1 (ja) |
JP (1) | JP4689044B2 (ja) |
AT (1) | ATE422899T1 (ja) |
AU (1) | AU776828B2 (ja) |
CA (1) | CA2355364C (ja) |
CY (1) | CY1109024T1 (ja) |
DE (1) | DE69940439D1 (ja) |
DK (1) | DK1140157T3 (ja) |
ES (1) | ES2322306T3 (ja) |
PT (1) | PT1140157E (ja) |
WO (1) | WO2000037105A2 (ja) |
Families Citing this family (96)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2277362T5 (es) * | 1996-10-31 | 2014-12-18 | Human Genome Sciences, Inc. | Antígenos y vacunas de streptococcus pneumoniae |
US6676943B1 (en) | 1997-04-24 | 2004-01-13 | Regents Of The University Of Minnesota | Human complement C3-degrading protein from Streptococcus pneumoniae |
US6800744B1 (en) * | 1997-07-02 | 2004-10-05 | Genome Therapeutics Corporation | Nucleic acid and amino acid sequences relating to Streptococcus pneumoniae for diagnostics and therapeutics |
US7153952B1 (en) | 1997-07-02 | 2006-12-26 | sanofi pasteur limited/sanofi pasteur limitée | Nucleic acid and amino acid sequences relating to Streptococcus pneumoniae for diagnostics and therapeutics |
EP2280072B1 (en) | 1998-02-20 | 2015-03-25 | ID Biomedical Corporation of Quebec | Group B streptococcus antigens |
WO1999051266A2 (en) * | 1998-04-07 | 1999-10-14 | Medimmune, Inc. | Derivatives of pneumococcal choline binding proteins for vaccines |
HU228700B1 (en) | 1998-07-22 | 2013-05-28 | Stichting Dienst Landbouwkundi | Streptococcus suis vaccines and diagnostic tests |
US20030134407A1 (en) | 1998-07-27 | 2003-07-17 | Le Page Richard William Falla | Nucleic acids and proteins from Streptococcus pneumoniae |
EP1801218A3 (en) * | 1998-07-27 | 2007-10-10 | Sanofi Pasteur Limited | Nucleic acids and proteins from streptococcus pneumoniae |
US7128918B1 (en) | 1998-12-23 | 2006-10-31 | Id Biomedical Corporation | Streptococcus antigens |
EP1950302B1 (en) | 1998-12-23 | 2012-12-05 | ID Biomedical Corporation of Quebec | Streptococcus antigens |
EA007409B1 (ru) * | 1998-12-23 | 2006-10-27 | Шайе Биокем Инк. | Антигенные полипептиды стрептококков, способы их получения и применения |
CA2365296A1 (en) * | 1999-03-19 | 2000-09-28 | Pierre Michel Desmons | Vaccine |
US6887480B1 (en) * | 1999-06-10 | 2005-05-03 | Medimmune, Inc. | Streptococcus pneumoniae proteins and vaccines |
AU2001269833A1 (en) * | 2000-06-14 | 2001-12-24 | Cytovax Biotechnologies, Inc. | Use of coiled-coil structural scaffold to generate structure-specific peptides |
EP1303612A2 (en) | 2000-06-20 | 2003-04-23 | Shire Biochem Inc. | Streptococcus antigens |
US7074415B2 (en) | 2000-06-20 | 2006-07-11 | Id Biomedical Corporation | Streptococcus antigens |
GB0022742D0 (en) * | 2000-09-15 | 2000-11-01 | Smithkline Beecham Biolog | Vaccine |
JP4275413B2 (ja) | 2001-02-02 | 2009-06-10 | イーデー−レーリスタット,インスティチュート フォール ディールハウデレイ エン ディールゲゾントヘイト ベー.フェー. | ストレプトコッカス・スイスの環境的に調節された遺伝子 |
WO2003054007A2 (en) * | 2001-12-20 | 2003-07-03 | Shire Biochem Inc. | Streptococcus antigens |
US8229903B2 (en) * | 2002-12-19 | 2012-07-24 | International Business Machines Corporation | Suggesting data interpretations and patterns for updating policy documents |
HUE031380T2 (en) | 2005-06-27 | 2017-07-28 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | A method for producing vaccines |
EP1754717A1 (en) | 2005-08-19 | 2007-02-21 | Université de Lausanne | Antigenic peptides and their use |
TWI457133B (zh) | 2005-12-13 | 2014-10-21 | Glaxosmithkline Biolog Sa | 新穎組合物 |
CA2808919C (en) | 2005-12-22 | 2016-04-19 | Glaxosmithkline Biologicals S.A. | Streptococcus pneumoniae capsular saccharide vaccine |
GB0607088D0 (en) | 2006-04-07 | 2006-05-17 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Vaccine |
PT2066344E (pt) | 2006-09-07 | 2011-07-05 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Vacina de combinação de poliovírus inactivado |
US8128939B2 (en) | 2007-04-13 | 2012-03-06 | The Board Of Regents Of The University Of Oklahoma | Mutants of cholesterol-dependent cytolysins and uses thereof |
UY31064A1 (es) | 2007-05-02 | 2009-01-05 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Vacuna |
DK2167121T3 (en) | 2007-06-26 | 2015-11-23 | Glaxosmithkline Biolog Sa | A vaccine comprising Streptococcus pneumoniae kapselpolysaccharidkonjugater |
US20160228500A9 (en) * | 2007-07-23 | 2016-08-11 | Martina Ochs | Immunogenic Polypeptides and Monoclonal Antibodies |
KR101595234B1 (ko) * | 2007-07-23 | 2016-02-26 | 사노피 파스퇴르 리미티드 | 면역원성 폴리펩타이드 및 단일클론 항체 |
GB0714963D0 (en) | 2007-08-01 | 2007-09-12 | Novartis Ag | Compositions comprising antigens |
EP2023143A1 (en) * | 2007-08-06 | 2009-02-11 | Boehringer Ingelheim Vetmedica Gmbh | Immunogenic streptococcus proteins |
AU2009222105B2 (en) | 2008-03-03 | 2012-05-17 | Novartis Ag | Compounds and compositions as TLR activity modulators |
HUE026586T2 (hu) * | 2008-04-16 | 2016-06-28 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Vakcina |
CA2738245A1 (en) | 2008-09-26 | 2010-04-01 | Nanobio Corporation | Nanoemulsion therapeutic compositions and methods of using the same |
RU2555757C2 (ru) | 2009-03-24 | 2015-07-10 | Новартис Аг | Комбинации менингококкового фактор н-связывающего белка и пневмококковых сахаридных конъюгатов |
KR101450958B1 (ko) | 2009-04-30 | 2014-10-15 | 콜레이 파마시티컬 그룹, 인코포레이티드 | 폐렴구균 백신 및 그의 용도 |
US8668911B2 (en) | 2009-05-14 | 2014-03-11 | The Regents Of The University Of Michigan | Streptococcus vaccine compositions and methods of using the same |
US9517263B2 (en) | 2009-06-10 | 2016-12-13 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Benzonaphthyridine-containing vaccines |
CN102844047B (zh) | 2009-09-02 | 2017-04-05 | 诺华股份有限公司 | 含tlr活性调节剂的免疫原性组合物 |
JO3257B1 (ar) | 2009-09-02 | 2018-09-16 | Novartis Ag | مركبات وتركيبات كمعدلات لفاعلية tlr |
KR101660578B1 (ko) | 2009-09-03 | 2016-09-27 | 화이자 백신스 엘엘씨 | Pcsk9 백신 |
KR20120081587A (ko) | 2009-09-10 | 2012-07-19 | 노파르티스 아게 | 기도 질병에 대한 조합 백신 |
WO2011057148A1 (en) | 2009-11-05 | 2011-05-12 | Irm Llc | Compounds and compositions as tlr-7 activity modulators |
JP5814933B2 (ja) | 2009-12-15 | 2015-11-17 | ノバルティス アーゲー | 免疫増強化合物の均質な懸濁物およびその使用 |
JP5894083B2 (ja) * | 2009-12-22 | 2016-03-23 | サノフィ パストゥール リミテッドSanofi Pasteur Limited | 免疫原性組成物 |
WO2011075822A1 (en) | 2009-12-22 | 2011-06-30 | Sanofi Pasteur Limited | Immunogenic compositions and related methods |
GB201003920D0 (en) | 2010-03-09 | 2010-04-21 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Method of treatment |
GB201003922D0 (en) | 2010-03-09 | 2010-04-21 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Conjugation process |
GB201003924D0 (en) | 2010-03-09 | 2010-04-21 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Immunogenic composition |
KR101853513B1 (ko) | 2010-03-23 | 2018-04-30 | 노파르티스 아게 | 감염, 염증, 호흡기 질환 등의 치료를 위해 사용되는 tlr2 효능제로서의 화합물 (시스테인 기재 리포펩티드) 및 조성물 |
WO2012072769A1 (en) | 2010-12-01 | 2012-06-07 | Novartis Ag | Pneumococcal rrgb epitopes and clade combinations |
US9944680B2 (en) | 2010-12-03 | 2018-04-17 | Sandfi Pasteur Limited | Composition for immunization against Streptococcus pneumoniae |
WO2012131504A1 (en) | 2011-03-02 | 2012-10-04 | Pfizer Inc. | Pcsk9 vaccine |
GB201103836D0 (en) | 2011-03-07 | 2011-04-20 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Conjugation process |
EA201391456A1 (ru) * | 2011-05-17 | 2014-05-30 | Глаксосмитклайн Байолоджикалс С.А. | ВАКЦИНА ПРОТИВ Streptococcus pneumoniae |
US20150132339A1 (en) | 2012-03-07 | 2015-05-14 | Novartis Ag | Adjuvanted formulations of streptococcus pneumoniae antigens |
CA2899787A1 (en) | 2013-02-01 | 2014-08-07 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Intradermal delivery of immunological compositions comprising toll-like receptor agonists |
AU2014214844B2 (en) | 2013-02-07 | 2017-12-14 | Children's Medical Center Corporation | Protein antigens that provide protection against pneumococcal colonization and/or disease |
AU2015208821B2 (en) | 2014-01-21 | 2017-11-02 | Pfizer Inc. | Immunogenic compositions comprising conjugated capsular saccharide antigens and uses thereof |
US11160855B2 (en) | 2014-01-21 | 2021-11-02 | Pfizer Inc. | Immunogenic compositions comprising conjugated capsular saccharide antigens and uses thereof |
MX371453B (es) | 2014-01-21 | 2020-01-29 | Pfizer | Polisacaridos capsulares de streptococcus pneumoniae y conjugados de los mismos. |
CN105934251A (zh) | 2014-01-21 | 2016-09-07 | 辉瑞大药厂 | 肺炎链球菌荚膜多糖及其缀合物 |
ES2930318T3 (es) | 2014-02-14 | 2022-12-09 | Pfizer | Conjugados glucoproteicos inmunogénicos |
BR112017010696A2 (pt) | 2014-11-21 | 2017-12-26 | Univ Oklahoma | mutantes de pneumolisina e métodos de utilização deste mutante |
FI3244917T3 (fi) | 2015-01-15 | 2023-05-25 | Pfizer | Immunogeenisiä koostumuksia pneumokokkirokotteissa käytettäväksi |
TWI756893B (zh) | 2015-07-21 | 2022-03-01 | 美商輝瑞股份有限公司 | 包含經共軛之莢膜糖抗原的致免疫性組成物、包含該致免疫性組成物之套組及彼等之用途 |
GB201518684D0 (en) | 2015-10-21 | 2015-12-02 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Vaccine |
CA3005524C (en) | 2015-11-20 | 2023-10-10 | Pfizer Inc. | Immunogenic compositions for use in pneumococcal vaccines |
GB201610599D0 (en) | 2016-06-17 | 2016-08-03 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Immunogenic Composition |
DK3570879T3 (da) | 2017-01-20 | 2022-04-11 | Pfizer | Immunogene sammensætninger til anvendelse i pneumokokvacciner |
JP7362667B2 (ja) | 2018-02-12 | 2023-10-17 | イニミューン・コーポレーション | Toll様受容体リガンド |
WO2020016322A1 (en) | 2018-07-19 | 2020-01-23 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Processes for preparing dried polysaccharides |
US11260119B2 (en) | 2018-08-24 | 2022-03-01 | Pfizer Inc. | Escherichia coli compositions and methods thereof |
JP2022512345A (ja) | 2018-12-12 | 2022-02-03 | ファイザー・インク | 免疫原性多重ヘテロ抗原多糖-タンパク質コンジュゲートおよびその使用 |
JP7239509B6 (ja) | 2019-02-22 | 2023-03-28 | ファイザー・インク | 細菌多糖類を精製するための方法 |
JP2022528158A (ja) | 2019-04-10 | 2022-06-08 | ファイザー・インク | コンジュゲート化莢膜糖抗原を含む免疫原性組成物、それを含むキットおよびその使用 |
EP4003410A1 (en) | 2019-07-31 | 2022-06-01 | Sanofi Pasteur, Inc. | Multivalent pneumococcal polysaccharide-protein conjugate compositions and methods of using the same |
IL292494A (en) | 2019-11-01 | 2022-06-01 | Pfizer | Preparations of Escherichia coli and their methods |
AU2021224078B2 (en) | 2020-02-21 | 2024-01-18 | Pfizer Inc. | Purification of saccharides |
EP4107170A2 (en) | 2020-02-23 | 2022-12-28 | Pfizer Inc. | Escherichia coli compositions and methods thereof |
EP4232593A1 (en) | 2020-10-22 | 2023-08-30 | Pfizer Inc. | Methods for purifying bacterial polysaccharides |
TW202227467A (zh) | 2020-10-27 | 2022-07-16 | 美商輝瑞大藥廠 | 大腸桿菌組合物及其方法 |
JP2023547677A (ja) | 2020-11-04 | 2023-11-13 | エリゴ・バイオサイエンス | キューティバクテリウム・アクネス組換えファージ、その産生方法及び使用 |
KR20230097160A (ko) | 2020-11-04 | 2023-06-30 | 화이자 인코포레이티드 | 폐렴구균 백신에 사용하기 위한 면역원성 조성물 |
US20220202923A1 (en) | 2020-12-23 | 2022-06-30 | Pfizer Inc. | E. coli fimh mutants and uses thereof |
JP2024517780A (ja) | 2021-05-03 | 2024-04-23 | ファイザー・インク | 細菌およびベータコロナウイルス感染症に対するワクチン接種 |
WO2022234416A1 (en) | 2021-05-03 | 2022-11-10 | Pfizer Inc. | Vaccination against pneumoccocal and covid-19 infections |
PE20240090A1 (es) | 2021-05-28 | 2024-01-16 | Pfizer | Composiciones inmunogenas que comprenden antigenos de sacarido capsular conjugados y sus usos |
TW202306969A (zh) | 2021-05-28 | 2023-02-16 | 美商輝瑞大藥廠 | 包含結合之莢膜醣抗原的免疫原組合物及其用途 |
WO2023135515A1 (en) | 2022-01-13 | 2023-07-20 | Pfizer Inc. | Immunogenic compositions comprising conjugated capsular saccharide antigens and uses thereof |
WO2023161817A1 (en) | 2022-02-25 | 2023-08-31 | Pfizer Inc. | Methods for incorporating azido groups in bacterial capsular polysaccharides |
WO2023218322A1 (en) | 2022-05-11 | 2023-11-16 | Pfizer Inc. | Process for producing of vaccine formulations with preservatives |
WO2024084397A1 (en) | 2022-10-19 | 2024-04-25 | Pfizer Inc. | Vaccination against pneumoccocal and covid-19 infections |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5100664A (en) * | 1985-09-20 | 1992-03-31 | Cetus Corporation | Human IL-2 as a vaccine adjuvant |
US4946778A (en) | 1987-09-21 | 1990-08-07 | Genex Corporation | Single polypeptide chain binding molecules |
US6042838A (en) * | 1991-02-15 | 2000-03-28 | Uab Research Foundation | immunogenic compositions for mucosal administration of pneumococcal surface protein A (PspA) |
US5928900A (en) | 1993-09-01 | 1999-07-27 | The Rockefeller University | Bacterial exported proteins and acellular vaccines based thereon |
JP2000511411A (ja) | 1996-05-01 | 2000-09-05 | ザ ロックフェラー ユニヴァーシティ | 抗―肺炎球菌ワクチン用のコリン結合タンパク質 |
CA2258011A1 (en) | 1996-06-21 | 1997-12-24 | Virginia Commonwealth University | Vaccine to prevent streptococcal endocarditis |
ES2277362T5 (es) * | 1996-10-31 | 2014-12-18 | Human Genome Sciences, Inc. | Antígenos y vacunas de streptococcus pneumoniae |
US6800744B1 (en) * | 1997-07-02 | 2004-10-05 | Genome Therapeutics Corporation | Nucleic acid and amino acid sequences relating to Streptococcus pneumoniae for diagnostics and therapeutics |
CA2305016A1 (en) | 1997-09-24 | 1999-04-01 | Regents Of The University Of Minnesota | Human complement c3-degrading proteinase from streptococcus pneumoniae |
ATE361365T1 (de) * | 1998-07-27 | 2007-05-15 | Sanofi Pasteur Ltd | Streptococcus pneumoniae proteine und nukleinsäuren |
IL142017A0 (en) | 1998-09-24 | 2002-03-10 | Univ Minnesota | Human complement c3-degrading polypeptide from streptococcus pneumoniae |
EA007409B1 (ru) | 1998-12-23 | 2006-10-27 | Шайе Биокем Инк. | Антигенные полипептиды стрептококков, способы их получения и применения |
-
1999
- 1999-12-21 EP EP09001206.3A patent/EP2050464B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-12-21 CA CA2355364A patent/CA2355364C/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-21 PT PT99967460T patent/PT1140157E/pt unknown
- 1999-12-21 JP JP2000589215A patent/JP4689044B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-21 AT AT99967460T patent/ATE422899T1/de active
- 1999-12-21 DK DK99967460T patent/DK1140157T3/da active
- 1999-12-21 AU AU23731/00A patent/AU776828B2/en not_active Ceased
- 1999-12-21 US US09/468,656 patent/US6582706B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-12-21 ES ES99967460T patent/ES2322306T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1999-12-21 EP EP99967460A patent/EP1140157B1/en not_active Revoked
- 1999-12-21 DE DE69940439T patent/DE69940439D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-12-21 WO PCT/US1999/030390 patent/WO2000037105A2/en active IP Right Grant
-
2003
- 2003-03-13 US US10/387,783 patent/US20040005331A1/en not_active Abandoned
- 2003-04-14 US US10/412,850 patent/US7122194B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-04-14 US US10/412,862 patent/US20040052781A1/en not_active Abandoned
-
2006
- 2006-08-28 US US11/511,145 patent/US20070065458A1/en not_active Abandoned
-
2009
- 2009-05-08 CY CY20091100496T patent/CY1109024T1/el unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2050464A3 (en) | 2012-04-25 |
US6582706B1 (en) | 2003-06-24 |
US20040005331A1 (en) | 2004-01-08 |
CA2355364A1 (en) | 2000-06-29 |
EP1140157A2 (en) | 2001-10-10 |
WO2000037105A2 (en) | 2000-06-29 |
US20040052781A1 (en) | 2004-03-18 |
AU776828B2 (en) | 2004-09-23 |
US20070065458A1 (en) | 2007-03-22 |
EP2050464A2 (en) | 2009-04-22 |
EP2050464B1 (en) | 2019-08-07 |
CY1109024T1 (el) | 2014-07-02 |
WO2000037105A3 (en) | 2000-11-09 |
DK1140157T3 (da) | 2009-06-08 |
ES2322306T3 (es) | 2009-06-18 |
US7122194B2 (en) | 2006-10-17 |
EP1140157B1 (en) | 2009-02-18 |
PT1140157E (pt) | 2009-05-06 |
AU2373100A (en) | 2000-07-12 |
ATE422899T1 (de) | 2009-03-15 |
US20040001836A1 (en) | 2004-01-01 |
JP2002532561A (ja) | 2002-10-02 |
CA2355364C (en) | 2014-03-18 |
DE69940439D1 (de) | 2009-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4689044B2 (ja) | ワクチン用の肺炎連鎖球菌タンパク質と免疫原断片 | |
US6863893B2 (en) | Derivatives of choline binding proteins for vaccines | |
KR101078919B1 (ko) | 신규한 스트렙토코커스 항원 | |
EP1185297B1 (en) | Streptococcus pneumoniae proteins and vaccines | |
KR100771148B1 (ko) | 그룹 b 스트렙토코커스 항원 | |
US6689369B2 (en) | Immunogenic pneumococcal protein and vaccine compositions thereof | |
US6887480B1 (en) | Streptococcus pneumoniae proteins and vaccines | |
JP4749641B2 (ja) | ワクチン用の肺炎球菌タンパク質の相同体および断片 | |
AU2004242430B2 (en) | Streptococcus pneumoniae proteins and immunogenic fragments for vaccines | |
AU2004200125B2 (en) | Derivatives of Pneumococcal Choline Binding Proteins for Vaccines | |
CZ20004066A3 (cs) | Deriváty pneumokokových proteinů vázajících cholin pro vakciny |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061221 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100223 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20100524 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20100531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110118 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110216 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4689044 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |