JP4688103B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨て紙おむつや吸収パッド等の吸収性物品に関するものである。特に、軟便の保持性能に優れた吸収性物品に関するものである。
この種の吸収性物品としては、肌に対向する尿や軟便の液分等の***液を透過する表面シートと***液を透過するセカンドシートとこのセカンドシートの裏面側にあって***液を保持する吸収体とを備えたものが汎用されている。そして、この種の吸収性物品は、従来から、軟便の吸収保持性能が問題になっている。具体的には、軟便が表面シートを透過せずに表面シート上に残るといった事態が発生し、肌のかぶれや、煩雑な肌の拭き取り作業をもたらしている。
このような観点から、軟便を速やかに肌から遠ざけるとともに、肌から遠い位置に収容保持する能力(単に、軟便の吸収保持性能ともいう。)を向上させるために、表面シートとして孔開きシートを用い、軟便の通過を容易にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、この技術は、表面シートと吸収体との間に軟便収容空間を形成して、軟便の吸収保持性能の向上を図っている。
しかしながら、この技術によると、軟便収容空間内の軟便が、面方向に関してあらゆる部位に分散してしまうため、例えば、仙骨あたり部等の体圧が高くなる部位において、軟便の逆戻りが生じるおそれがある。
そこで、吸収体をセカンドシートの裏面に対向する透孔の形成された上層吸収体とこの上層吸収体の裏面側に積層された下層吸収体とに分け、上層吸収体の透孔によって形成された凹部に軟便を保持し、もって軟便の分散部位を制御することが考えられる(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、この技術によると、吸収体表面に段差が存在することになるため、段差部分と肌とが擦れて、褥瘡等のスキントラブルが生じるおそれがある。
特開2001−269362号公報 特開平8−191857号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、軟便の逆戻り及びスキントラブルの生じるおそれがない吸収性物品を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項記載の発明〕
高吸収性ポリマーを含み尿及び軟便の液分を保持する吸収体と、この吸収体を包む要素と、この吸収体を包む要素の使用面側を覆い、尿及び軟便の液分を透過する透過シートと、肌に対向して尿、軟便の液分及び軟便の固形分を透過する表面シートと、をこの順に備えた吸収性物品であって、
前記表面シートは、少なくとも肛門に対向する領域に多数の透過孔が形成されるとともに、単一の透過孔の有効開口面積が3〜75mm 2 であり、かつ開口面積率が10〜80%であるシートであり、
前記吸収体を包む要素は、前記吸収体と透過シートとの間に位置する部位の少なくとも肛門対向領域が尿及び軟便の液分を透過する密度0.01〜0.2g/cm 3 の不織布からなり、
前記吸収体が、前記透過シートの裏面に対向する上層吸収体と、この上層吸収体の裏面側に積層された下層吸収体と、に分かれ、
前記下層吸収体における幅方向中央部に、長手方向中央部から後方には延在せずに前方に延在するように、他の領域よりも50〜100%密度の低い低密度領域が設けられて、この低密度領域と対向する上層吸収体にかかる体圧が低くなるようにされている、
ことを特徴とする吸収性物品。
〔請求項記載の発明〕
低密度領域の幅方向長さが、少なくとも長手方向中央部においては、18〜30mmとされている、請求項記載の吸収性物品。
〔請求項記載の発明〕
前記吸収体を包む要素を構成する尿及び軟便の液分を透過する密度0.01〜0.2g/cm 3 不織布が、繊度2.2〜6.5dtex、目付け量10〜45g/m2である、請求項1又は2記載の吸収性物品。
〔請求項記載の発明〕
前記下層吸収体が高吸収性ポリマーを含み、前記上層吸収体は高吸収性ポリマー粒子を含まない、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の吸収性物品。
〔請求項5記載の発明〕
表層シートは、単一の透過孔の有効開口面積が0.5〜40mm 2 であり、かつ開口面積率が1〜80%である孔開きシートからなり、
前記上層吸収体は、厚さが1〜50mm、かつ目付け量が50〜300g/m 2 のものある、請求項4記載の吸収性物品。
〔請求項6記載の発明〕
前記低密度領域は、長手方向中央部から前方に延在しつつ、その先端部が幅方向に広がる平面略T字状の形状をなしている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
〔請求項7記載の発明〕
前記低密度領域は、側縁から幅方向中央側に突出する逆戻り防止用の突部を有する形状をなしている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
〔請求項8記載の発明〕
前記透過シートは、撥水性又は疎水性のフィラメントのトウを開繊してなり、かつフィラメントがシートの面方向に配向しているものである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
本発明によると、軟便の逆戻り及びスキントラブルの生じるおそれがない吸収性物品となる。
次に、本発明の実施の形態を、成人用のパンツ型おむつの使用面にあてがう使い捨ての吸収パッドの例をもって詳説するが、本発明吸収性物品としては、成人用及び幼児用を問わず、パンツ型おむつ自体やテープ式おむつなど各種の吸収性物品に適用できることはいうまでもない。
<定義等>
一般に、軟便は、流動性が高く液体ないし液体に近い状態であったり、流動性が低く固体ないし固体に近い状態であったり、これらが入り混じった状態であったりと、さまざまな状態にある。そして、これらの状態に応じて、不織布等からなるシートの透過性に大きな違いが生じる。そこで、本明細書では、流動性が高く液体ないし液体に近い状態ある軟便を軟便の液分といい、流動性が低く固体ないし固体に近い状態ある軟便を軟便の固形分又は単に軟便といって、大まかに区別する。
なお、軟便の液分は、液体ないし液体に近い状態ではあるが、尿等と比べて粘性が高く、不織布等からなるシートの透過性が悪くなる。
<構造>
図1及び図2に示す吸収パッドは、肌に対向する尿や軟便の液分等の***液及び軟便の固形分を透過する表面シート1と、前記***液を透過する透過シート2と、この透過シート2の裏面側にあって前記***液を保持する吸収要素3と、を表面側(使用面側)から裏面側に向けてこの順に備える。さらに表面側に起立するバリヤーカフスB,Bを有する。
表面シート1には、少なくとも肛門に対向する領域に、本実施の形態では全体に、多数の軟便の固形分や***液等の透過孔H,H…が形成されている。表面シート1は、少なくとも肛門に対向する領域に形成された透過孔群において、単一の透過孔の有効開口面積が3〜75mm2であり、かつ開口面積率が10〜80%であるものが使用される。開口面積及び開口面積率が小さいと軟便の固形分の透過性が劣るものとなり、開口面積が過度に大きいと、表面シート1を透過し透過シート2表面に残留した軟便の固形分と肌とが当たるものとなり、肌のかぶれや、煩雑な肌の清拭作業が必要となる。開口面積率が過度に大きいと、強度的に弱くなり好ましくない。
表面シート1に直接対向する透過シート2は、図示例ではセカンドシートとして機能する。その詳細は後述する。
透過シート2に直接対向する吸収要素3は、尿や軟便の液分等の***液を保持する例えば綿状パルプを主体とする吸収体3B(3B1及び3B2)と、この吸収体3Bと透過シート2との間に位置するエアスルー不織布からなる表層シート3Aとを有する。この表層シート3Aは、ティッシュペーパーやクレープ紙3Cとともに、吸収要素3の吸収体3Bを包む要素を構成している。また、吸収体3Bは、透過シート2の裏面に対向する相対的に幅狭の上層吸収体3B1と、この上層吸収体3B1の裏面側に積層された相対的に幅広の下層吸収体3B2と、に分かれている。
透過シート2は、望ましくはエアスルー不織布からなるもので、その詳細は後述する。
吸収性物品の裏面側を構成する裏面シート4は、実施の形態では不透液性のシートであり、例えば、プラスチックシート等からなる。裏面シート4は、通気性を有していてもよい。裏面シート4は、吸収要素3の側縁から側方に延在し、折り返されて表面側に達し、フラップを形成し、表面シート1の側部を覆っている。
裏面シート4の側部にはバリヤーシート5が設けられ、このバリヤーシート5の外側が裏面シート4に固定され、内側の自由部分の先端側が内側に折り返され、この折り返し部分に糸ゴムなどの弾性伸縮部材5aがその伸張下で固定されることにより、着用時において自由部分が起立するバリヤーカフスB,Bを構成している。本発明において、バリヤーカフスの有無は限定されないが、軟便の横漏れ防止のためにバリヤーカフスを設けることが望ましい。
吸収要素3の表層シート3Aの下方の適宜の部位には、尿や軟便の液分等の***液の大量保持のために、高吸収性ポリマー粒子を(SAP)を設ける。この形態としては、吸収体3B上に分散散布するほか、吸収体3B中に分散させることもできる。しかしながら、本形態では、吸収体3Bを包む要素を構成する表層シート3Aが、クレープ紙等ではなくエアスルー不織布からなるため、これらの形態(吸収体3B上に分散散布する形態、及び、吸収体3B中に分散させる形態)によると、表層シート3Aを通して、高吸収性ポリマー粒子が外部に出てしまうおそれがある。そこで、図4に示すように、上層吸収体3B1には高吸収性ポリマー粒子を包含させず、下層吸収体3B2のみに高吸収性ポリマー粒子を包含させるのが好ましい。図示の○で示したものが高吸収性ポリマー粒子である。
高吸収性ポリマーが外部に出てしまうのを防止するという観点からは、上層吸収体3B1は、厚さ1〜50mm、目付け量50〜300g/m2とするのが好ましい。また、本形態では、吸収要素3の上側両側部までクレープ紙3C等が回りこむ形態としたため、上層吸収体3B1を下層吸収体3B2よりも幅狭としたが(この形態は製造コストの観点から好ましい。)、表層シート3Aが吸収要素3の上側両側部を構成する形態とするのであれば、上層吸収体3B1を下層吸収体3B2よりも幅広とした方がよい。
表層シート3Aは、孔開きシートとすることができる。この場合、単一の透過孔の有効開口面積が0.5〜40mm2であり、かつ開口面積率が1〜80%であるのが***液透過性の観点から望ましい。ただし、表層シート3Aを孔開きシートとする場合は、高吸収性ポリマー粒子が外部に出てしまうのを防止するために、高吸収性ポリマー粒子を包含しない上層吸収体3B1厚く設けるのが好ましい。また、図示例では、表層シート3Aの両側端部がクレープ紙等3Cの側縁部の下側において重なる形態としたが、上側において重なる形態とすることもできる。ただし、本形態では、表層シート3Aがエアスルー不織布であり、***液が面方向にも広がり易くなっているため、吸収要素3表面ではなく吸収要素3内において***液が広がることになる前者の形態(下側において重なる形態)とする方が好ましい。
また、表面シート1の***液透過速度S1、透過シート2の***液透過速度S2、及び表層シート3Aの***液透過速度S3が、S1>S2>S3の関係にあるのが望ましい。この種の吸収性物品においては、***液を速やかに肌から遠ざけるとともに、肌から遠い位置に収容保持する能力が高いことが必要である。これを達成するためには、各構成要素が単に***液透過速度が高いだけでなく、各構成要素間において***液透過速度に関し以上の速度勾配が存在するのが好ましく、かつ速度の絶対値より速度勾配の方が支配的であることを知見している。以上の***液透過速度勾配によれば、尿や軟便の液分等の吸収保持性能に優れるものとなる。
また、透過シート2のフィラメントをシートの面方向に配向させる場合、図7の(a)のように製品の長手方向に配向させるほか、(b)のように製品の幅方向にさせることができる。製品の長手方向に配向させる方が、尿や軟便の液分等の***液を前後に拡散させつつ透過させる効果が大きい。
ところで、本形態の吸収体3Bは、下層吸収体3B2に低密度領域7が設けられて、この低密度領域7と対向する上層吸収体3B1にかかる体圧(肌から受ける圧力)が低くなるようになっている。表面シート1を透過した軟便の固形分は、体圧が低い部位に移動する(誘導される)ため、本形態によると、体圧が高くなる部位において軟便の逆戻りが生じるのを防止することができる。
より具体的には、一般に、体圧は、骨が突出する仙骨に対向する部位(以下、単に仙骨あたり部ともいう。)においてもっとも高くなる。そこで、図5に示すように、下層吸収体3B2の低密度領域7を、長手方向中央部から前方に延在するように設けるのが好ましい。この形態によると、軟便は、長手方向中央部から前方に誘導されることになり、逆戻りの生じやすい仙骨あたり部8において軟便が存在しない状態になるため、軟便の逆戻りが完全に防止される。しかも、本形態では、低密度領域7を上層吸収体3B1ではなく下層吸収体3B2に設けたため、吸収体3B(上層吸収体3B1)表面には段差が存在せず、段差部分と肌とが擦れて、褥瘡等のスキントラブルが生じるおそれもない。また、低密度領域7を上層吸収体3B1ではなく下層吸収体3B2に設けた本形態では、上層吸収体3B1に、体圧が低くなり軟便の固形分が誘導される部位が存在するものの、この部位においても吸収体3B(上層吸収体3B1)表面が透過シート2の裏側で対向する、つまり両者の間に空間が存在しないことになるため、尿や軟便の液分等の***液の透過・吸収速度が低下するおそれもない。
低密度領域7を、長手方向中央部から前方に延在するように設ける場合、低密度領域7の幅方向長さLは、少なくとも長手方向中央部において、18〜30mmとなるようにするのが好ましく、25〜28mmとなるようにするのがより好ましい。低密度領域7の幅方向長さLが短すぎると、上層吸収体3B1表面における体圧を十分に低くすることができなくなる。他方、低密度領域7の幅方向長さLが長すぎると、吸収体3B(上層吸収体3B1)表面には段差が形成されてしまうおそれがある。
本形態において、低密度領域7の形状は、特に限定されない。例えば、図2に示すように、下層吸収体3B2を厚み方向に貫通孔を設けて低密度にすること(つまり、密度0g/m3)や、図3に示すように、下層吸収体3B2の表面側及び裏面側の少なくともいずれか一方、好ましくは表面側に、凹部7を設けて低密度にすることなどが考えられる。もちろん、密度が低ければ足りるので、図4に示すように、断面形状に何ら変化がない状態であってもよい。低密度領域7の密度としては、他の領域よりも50〜100%低く、好ましくは他の領域よりも80〜100%低くすることができる。
もっとも、貫通孔(図2)や凹部(図3)を設けて低密度にする場合は、これらの部位が粘性の高くて流動性の悪い軟便の液分の保持空間としても機能することになる。そこで、図5に示すように、低密度領域7を長手方向に延在させつつ、その先端部が幅方向に広がる平面略T字状とするのが好ましい。この形態によると、体圧が低くなりやすい前端側に軟便の液分が保持されることになるため、軟便の液分の逆戻りが確実に防止される。また、このように低密度領域7を前端側に軟便の液分が保持されやすい形態とする場合は、軟便の液分が前端側から後端側へ逆戻りするのを防止するために、図6に示すように、逆戻り防止用の突部7aを設けるのが好ましい。この逆戻り防止のための形状は、公知の技術を流用して、適宜設計することができる。
<構成素材など>
表面シート1については先に説明したほか、素材は不織布が肌感触を良好にならしめるために望ましいが、プラスチックシートでもよい。開口の形状は、図示の丸形のほか、楕円形、三角形、四角形、菱形、6角形等の孔Hが規則的または不規則に多数配置された形態などを挙げることができる。好適に使用できる不織布としては、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布などを用いることができる。不織布を構成する繊維は、その繊度が、2〜15dtex、特に3〜10dtex、とりわけ4〜10dtexであることが、軟便の透過性を高める点から好ましい。表面シート1の目付け量としては、5〜45g/m2が望ましい。
透過シート2は、撥水性又は疎水性の繊維を主体とするシートからなるものを使用するのが好ましい。特に、フィラメントの集合体、例えば、フィラメントを束としたトウを開繊してシート状としたもの、特にフィラメントがシートの面方向に配向しているもの、さらにはフィラメントがスパイラル捲縮しているものであるのが望ましい。
アセテートなどの親水性トウを開繊してシート状としたものでは、軟便の液分等の透過性が悪い。撥水性又は疎水性の繊維は、前述の理由により軟便の液分の透過性に優れるが、例えば、親水性のエアスルー不織布では、軟便の液分の透過性が十分でない。これに対し、例えば、撥水性又は疎水性の繊維のトウを開繊してシート状としたものを透過シート2とすると、格段に軟便の液分の透過性に優れたものとなる。
好適に使用できる撥水性又は疎水性のフィラメントとしては、PET、PP、PEなどの繊維のほか、これらを素材とする芯鞘構造のフィラメントを挙げることができる。
フィラメントの繊度は、例えば、1〜16デニール、好ましくは1〜10デニール、さらに好ましくは2〜8デニール程度とすることができる。フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。捲縮繊維を用いると、嵩高で軽量な透過シート2を製造できるとともに、繊維間の絡み合いにより一体性の高いトウを容易に製造できる。とりわけ、スパイラル捲縮繊維は最適である。トウ構成繊維(フィラメント)の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。フィラメントは、例えば、3,000〜1,000,000本、好ましくは5,000〜1,000,000本程度の単繊維を束ねることにより形成されたトウ(繊維束又はフィラメント束)の形で使用することができる。トウは、3,000〜1,000,000本程度のフィラメントを集束して構成するのが好ましい。
トウは、繊維間の絡み合いが弱いため、主に形状を維持する目的で、繊維の接触部分を接着又は融着する作用を有するバインダーを用いることができる。バインダーとしては、各種の樹脂接着剤、特に熱可塑性樹脂を用いることができる。
フィラメント集合体は公知の方法により製造できる。この代表例は、先に説明したように、フィラメントを集束してトウを形成し、このトウを開繊する形態である。トウの開繊幅は任意であり、例えば、幅100〜2000mm、好ましくは150〜1500mm程度とすることができる。トウの開繊度合いを調整することにより、フィラメント集合体の密度を調整することができる。フィラメント集合体としては、厚さを10mmとしたときの繊維密度が0.0075g/cm3以下、特に0.0060〜0.0070g/cm3であるものが好適である。過度に繊維密度が高くなると、トウからなる繊維集合体を用いることによる利点が少なくなり、軟便の液分透過性が低下する。また、透過シート2の目付けは、10〜100g/m2であるのが望ましい。透過シート2の目付けは、原反となるトウの選択、あるいはその製造条件により調整することができる。
トウの開繊方法としては、例えば、トウを複数の開繊ロールに掛渡し、トウの進行に伴って次第にトウの幅を拡大して開繊する方法、トウの緊張(伸長)と弛緩(収縮)とを繰返して開繊する方法、圧縮エアーを用いて拡幅・開繊する方法などを用いることができる。
図8は開繊設備例を示す概略図である。この例では、原反となるトウ31が順次繰り出され、その搬送過程で、圧縮エアーを用いる拡幅手段32と下流側のロールほど周速の速い複数の開繊ニップロール33,34,35とを組み合わせた開繊部を通過され拡幅・開繊された後、バインダー添加ボックス36に通され、バインダーを付与され、所望の幅・密度のフィラメントの繊維集合体40として形成されるようになっている。本形態の吸収性物品に適用する場合、所望の形状及び寸法に断裁して使用すればよい。
本発明において吸収体3B(3B1及び3B2)を包む要素は、吸収体3Bと透過シート2との間に位置する部位(表層シート3A)の少なくとも一部が、好ましくは肛門に対向する領域が、より好ましくは全部が、クレープ紙等ではなく、密度0.01〜0.2g/cm3の不織布、又は、エアスルー不織布からなる。従来の吸収性物品においては、吸収体3Bを包む要素が全てクレープ紙等でできていたため、粘性を有する軟便の液分がクレープ紙等の表面で膜(バリヤー)を形成してしまい、尿や軟便の液分等の透過阻害要因となっていた。しかしながら、本形態のように、吸収体3Bと透過シート2との間に位置する部位を、所定の密度の不織布又はエアスルー不織布とすると、軟便の液分等の***液を速やかかつ確実に吸収体3Bまで移行させることができる。特に、不織布の密度が0.01g/cm3以上であると、不織布が破れて高吸収性ポリマー粒子がこぼれ出るといったおそれが全くなくなり、また、不織布の密度が0.2g/cm3以下であると、尿や軟便の液分等の透過阻害要因になるといったおそれがまったくなくなる。もちろん、これらの不織布に替えても、クレープ紙等の場合と同様に、吸収体3Bの形状保持性能も維持される。
ここで本明細書において、不織布の密度(g/cm3)は、目付け(g/cm2)/厚さ(cm)で求めた値とする。厚さは、JIS P8118に基づき、加重0.7kPaの条件下で測定した場合の値である。
エアスルー不織布のうちでも、親水性の繊維ではなく、撥水性又は疎水性の繊維を使用することが特に望ましい。前述した透過シート2の場合と、同様の理由からである。撥水性又は疎水性の繊維としては、PET、PP、PEなどの繊維のほか、これらを素材とする芯鞘構造の繊維を挙げることができる。
表層シート3Aは、繊度2.2〜6.5dtex、目付け量10〜100g/m2であるのが好ましく、繊度4.4〜6.5dtex、目付け量20〜50g/m2であるのがより好ましい。この条件を満たすと、粘性を有する***液の透過性が確保されるうえに、高吸収性ポリマーが外部に出てしまうおそれが少なくなる。この点、粘性を有する***液の透過性という観点からは、繊度が大きく目付け量が小さい方が好ましい(つまり網戸の網状であるよりも、ザル状である方が好ましい)が、これを進めると、高吸収性ポリマーが外部に出てしまいやすくなる。そこで、これらのバランスをとったのが前記繊度及び目付け量ということである。なお、目付け量が10g/m2未満であると、強度的にも弱くなる。
表層シート3Aは、単層のほか、2層、3層、4層又はそれ以上の複数層に積層することができる。
吸収体3Bとしては、例えば、綿状パルプ、透過シート2と同様の素材を使用することができ、綿状パルプとしては、パルプを公知の方法により積繊し、空気や水流等により交絡処理することにより製造できる。パルプ繊維としては、木材から得られる化学パルプ 、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものを用いることができ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
吸収体3B中に、好ましくは下層吸収体3B2中のみに、高吸収性ポリマーを含有させる。この高吸収性ポリマーとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。製品の吸湿によるブロッキング性を抑制するためにブロッキング防止剤が添加されたものも用いることができる。また高吸収性ポリマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、ゲル状、フィルム状、不織布状等のさまざまな形態をもったものがあるが、これらはいずれも本発明において使用可能であり、特に粒子状のものが好適に使用される。
高吸収性ポリマーの含有させる方法としては、吸収体3Bに対して粉粒状の高吸収性ポリマーを散布して付与する方法、吸収体3Bにモノマー(高吸収性ポリマーとなるもの)を含浸した後に重合する方法や、未架橋のゲル状高吸収性ポリマーを吸収体3Bにコートした後に架橋処理を施す方法等を採用することができる。高吸収性ポリマーの目付け量は、当該吸収体3Bの用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、一般的には0.03g/cm2以下、特に好適には0.01〜0.025g/cm2とすることができる。
本発明は、使い捨て紙おむつや吸収パッド等の吸収性物品として、特に、軟便の保持性能に優れた吸収性物品として、適用可能である。
本発明に係る吸収性物品例の展開状態における平面図である。 図1の2−2線矢視断面図である。 下層吸収体の形態例である。 吸収性物品の別の形態の断面図である。 低密度領域の形態例である。 別の低密度領域の形態例である。 フィラメントの配向形態を説明するための吸収性物品の展開状態における平面図である。 過シートを得る場合のトウの開繊方法の概要説明図である。
1…表面シート、H…表面シートの孔、2…透過シート、3…吸収要素、3A…表層シート、3B…吸収体、3C…クレープ紙、4…裏面シート、5…バリヤーシート、B…バリヤーカフス。

Claims (8)

  1. 高吸収性ポリマーを含み尿及び軟便の液分を保持する吸収体と、この吸収体を包む要素と、この吸収体を包む要素の使用面側を覆い、尿及び軟便の液分を透過する透過シートと、肌に対向して尿、軟便の液分及び軟便の固形分を透過する表面シートと、をこの順に備えた吸収性物品であって、
    前記表面シートは、少なくとも肛門に対向する領域に多数の透過孔が形成されるとともに、単一の透過孔の有効開口面積が3〜75mm 2 であり、かつ開口面積率が10〜80%であるシートであり、
    前記吸収体を包む要素は、前記吸収体と透過シートとの間に位置する部位の少なくとも肛門対向領域が尿及び軟便の液分を透過する密度0.01〜0.2g/cm 3 の不織布からなり、
    前記吸収体が、前記透過シートの裏面に対向する上層吸収体と、この上層吸収体の裏面側に積層された下層吸収体と、に分かれ、
    前記下層吸収体における幅方向中央部に、長手方向中央部から後方には延在せずに前方に延在するように、他の領域よりも50〜100%密度の低い低密度領域が設けられて、この低密度領域と対向する上層吸収体にかかる体圧が低くなるようにされている、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 低密度領域の幅方向長さが、少なくとも長手方向中央部においては、18〜30mmとされている、請求項記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体を包む要素を構成する尿及び軟便の液分を透過する密度0.01〜0.2g/cm 3 不織布が、繊度2.2〜6.5dtex、目付け量10〜45g/m2である、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記下層吸収体が高吸収性ポリマーを含み、前記上層吸収体は高吸収性ポリマー粒子を含まない、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 表層シートは、単一の透過孔の有効開口面積が0.5〜40mm 2 であり、かつ開口面積率が1〜80%である孔開きシートからなり、
    前記上層吸収体は、厚さが1〜50mm、かつ目付け量が50〜300g/m 2 のものある、請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記低密度領域は、長手方向中央部から前方に延在しつつ、その先端部が幅方向に広がる平面略T字状の形状をなしている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記低密度領域は、側縁から幅方向中央側に突出する逆戻り防止用の突部を有する形状をなしている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記透過シートは、撥水性又は疎水性のフィラメントのトウを開繊してなり、かつフィラメントがシートの面方向に配向しているものである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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