JP4684164B2 - 空き缶処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空き缶処理システムに係り、より詳細には空き缶の破砕物からアルミニウムを分別して回収するための空き缶処理方法に関する。
近年、各自治体でゴミの分別処理とリサイクルが推進されている。その中で、空き缶処理はアルミニウムとスチールとを正確かつ効率的に分別することを求められている。一般に、アルミ缶は100%アルミニウム製であるのに対し、スチール缶は本体(底部および胴部)がスチール製であるものの上蓋部はアルミニウムでできている。このため、アルミ缶・スチール缶の混合再生処理はもちろん、殆どスチール缶だけの再生処理でもアルミニウムとスチールとの分別が必要とされている。
従来より、空き缶を破砕してアルミチップを回収するシステムにおいては、空き缶の中に入っていた、あるいは付着していたゴミ類たとえばたばこの吸殻、ビニール、レシート(紙片)等がアルミチップ製品の純度または歩留まりを下げる原因となっている。
この問題に対して、本願発明者は、空き缶を破砕して得られる原料チップに対して複数種類(磁性式、交流磁界式、段差吸気式)のアルミチップ選別処理を多重または多段に施すことにより、純度の高いアルミチップ製品を得るようにした空き缶破砕物分別装置を発明し、既に特許されている(特許文献1参照)。
特許第3632123号
上記特許発明はアルミチップ製品の純度を従来に比して飛躍的に向上させたが、それでも以下のような課題を残していた。
すなわち、空き缶の表面には商品のラベルや発売元等を表示するために塗料が塗られているのが常であり、アルミ缶の表面に塗られていた塗料はアルミチップに付着したまま上記のような多段階の選別処理を潜り抜けて最終のアルミチップ製品に混じっていた。また、一般のゴミ類チップでも、特に大きくて重いものは、アルミチップと一緒に上記多段階の選別処理を潜り抜けることがある。このため、分別ラインの終端付近で作業員がベルトコンベアの上を流れるアルミチップの中にゴミ類が混じっているかどうかを目視でチェックし、あればそれを手で摘んで取り除いていた。このような単調ながらも気の抜けない立ち仕事が作業員にとってきついのはいうまでもないが、人件コスト面の課題でもあった。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、空き缶から破砕および分別処理を通して得られるアルミチップ製品の純度を一層向上させる空き缶処理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の空き缶処理方法は、空き缶処理車に空き缶を回収する工程と、前記空き缶処理車に設けられている缶破砕機により、前記回収された空き缶を破砕してチップにする工程と、前記空き缶処理車に設けられている缶チップ磁選機により、前記チップを磁性のチップとアルミチップを含む非磁性のチップとに選別する工程と、前記磁性チップおよび前記非磁性チップを前記空き缶処理車上で仕切られている磁性チップ収納室および非磁性チップ収納室にそれぞれ収納する工程と、前記空き缶処理車の前記非磁性チップ収納室より前記非磁性のチップを降ろして、炭化装置に原料チップとして導入する工程と、前記炭化装置において前記原料チップを加熱して炭化する工程と、炭化した前記原料チップを前記炭化装置から分別装置までスクリュー・コンベアにより揉みながら運んで、前記炭化原料チップから炭化塗料を剥離する工程と、前記分別装置において、前記炭化原料チップに交流磁界を与え、前記交流磁界によりうず電流が生成する炭化チップを斜め下方に延在する斜面路を有する第1の回収経路上に向けてはじき飛ばし、前記交流磁界の影響を受けない炭化チップを第2の回収経路に導く工程と、前記第1の回収経路の斜面路を滑り落ちる炭化チップの一部を、その斜面路の途中に形成された1つまたは複数の段差部の吸気口より吸引して、前記第1の回収経路上から除去する工程と、前記第1の回収経路の斜面路の下端まで落ちた炭化チップを炭化アルミチップとして回収する工程とを有する。
本発明の空き缶処理方法においては、空き缶処理車により空き缶の回収、破砕、選別の各処理を行うので、回収効率がよく、空き缶処理の低コスト化を図れる。また、空き缶処理工場では、磁性のチップと非磁性のチップとを選別するための磁選機が省けるので、分別装置の小型化および省スペース化を図れる。
そして、本発明の空き缶処理方法においては、空き缶処理工場で空き缶処理車から降ろされた原料チップ(非磁性のチップ)を炭化装置で炭化させることにより、原料チップに混じっているたばこの吸殻や紙等の一般ゴミ類も全部乾燥・炭化してぼろぼろの状態ないし粉々の状態にする。さらに、炭化装置から取り出された炭化原料チップをスクリュー・コンベアで揉みながら分別装置まで搬送するので、炭化原料チップ(特に炭化アルミチップ)に付着していた炭化塗料が搬送中に略悉く剥がれて粉状のゴミになる。このことによって、分別装置で炭化アルミチップと異物との分別精度が大幅に向上し、純度の高いアルミチップを得ることができる。また、ゴミ類除去のため、最終段階で行う人目によるチェックが不要となり、省人化ないし無人化を推進できる。
本発明の空き缶処理方法によれば、上記のような構成および作用により、空き缶から破砕および分別処理を通して得られるアルミチップ製品の純度を大きく向上させることができる。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1に、本発明の一実施形態における空き缶処理システムの構成を示す。この空き缶処理システムは、炭化装置200と、空き缶破砕物分別装置10とから構成されている。
炭化装置200は、たとえばスチール製のケーシング202と、このケーシング202内にほぼ水平に取り付けられたたとえばスチール製の円筒状回転軸204と、この円筒状回転軸204に取り付けられたたとえばスチール製のスクリュー羽根206と、円筒状回転軸204に火炎208を吹き込むバーナ210と、駆動モータ212とを備えている。ケーシング202の一端部には原料チップ導入口202aが、他端部には炭化原料チップ排出口202bが設けられている。円筒状回転軸204の一端に固着された従動プーリ214と、駆動モータ212の原動プーリ214との間に無端の駆動べルト216が掛けられ、円筒状回転軸202は駆動モータ212により回転駆動されるとともに、バーナ210の火炎208により加熱されるようになっている。
ケーシング202の原料チップ導入口202aには、たとえば空き缶破砕機(図示せず)より原料チップ送り管218を介して空き缶のチップ(破砕物)つまり原料チップBMが導入される。このチップ導入部口202aに導入される原料チップBMは、一般に数ミリcmサイズの破片であり、アルミ缶とスチール缶の混じったものを破砕して得られたもの、アルミ缶だけを破砕して得られたもの、スチール缶だけを破砕して得られたもののいずれであってもよい。
炭化装置200において、駆動モータ210により円筒状回転軸202を回転させるとともに、バーナ208から火炎206を吹き込むことにより、円筒状回転軸202を介して原料チップBMを加熱して炭化させながら、スクリュー羽根204により炭化原料チップ排出口200bまで送り、排出口200bから十全に炭化した原料チップCMを外の容器220に排出する。
上記のように、炭化装置200に導入された原料チップBMがケーシング202内で加熱されることによって、原料チップBMの大部分を構成しているアルミチップおよびスチールチップの全部が乾燥・炭化するだけでなく、原料チップBMに混じっているたばこの吸殻や紙等の一般ゴミ類も全部乾燥・炭化してぼろぼろの状態ないし粉々の状態になる。さらには、アルミチップやスチールチップに付着していた残液や塗料も乾燥・炭化して一部はチップから剥がれる。こうして炭化したアルミチップおよびスチールチップに炭化したゴミ類や異物の混じったものが炭化原料チップCMとして炭化装置200より容器220に排出される。
容器220から炭化原料チップCMは、円筒管222の中に回転可能に収容されたスクリュー・コンベア224によって上方に位置する空き缶破砕物分別装置10の原料チップ導入部11まで搬送される。このスクリュー・コンベア224において、炭化原料チップCMは揉まれながら搬送されることにより、炭化アルミチップや炭化スチールチップから炭化塗料が略悉く剥がれて粉状のゴミになる。また、炭化している一般ゴミ類も揉まれることで更に小さくなる。
空き缶破砕物分別装置10は、上記のような炭化装置200からスクリュー・コンベア224に乗って送られてくる炭化原料チップCMを導入する原料チップ導入部11と、この原料チップ導入部11より導入された炭化原料チップCMを磁性炭化チップCSと非磁性炭化チップCKとに分離する磁選部12(第1の分別手段)と、この磁選部12で分別された非磁性炭化チップCKから炭化アルミチップCAを選別または分別する第1および第2炭化アルミチップ選別部14,16(第2および第3の分別手段)とを有している。
原料チップ導入部11は、たとえばサイクロン機構を有し、空き缶破砕機等より風力で導入した炭化原料チップCMをチップ供給口18より磁選部12内へ落とし込むようにして供給する。
磁選部12内には回転ドラム20が配置されており、チップ供給口18より落とし込まれた炭化原料チップCMは回転ドラム20の上面片側(右側)部に当たるようになっている。この回転ドラム20は、室外に設置された駆動モータ22により駆動ベルト24を介して一定速度で所定方向(図の時計回り)に回転駆動される。回転ドラム20の右側半周部の内側には、円周方向に約180゜に亘って延在する永久磁石26が固定配置されている。
回転ドラム20の上面右側部に向けて落とされる混合チップCMの中、磁性の炭化チップ(主に炭化スチールチップ)CSは永久磁石26の磁気吸引力により回転ドラム20の外周面に吸着されながらドラム右側領域を上下にほぼ半回転し、永久磁石26の終端部(下端部)を過ぎた直後に磁気吸引力を解除されて左下方に設けられた筒状の磁性チップ排出路またはシュート30に導かれ、この磁性チップ排出路30内を通って(落下して)炭化スチールチップ回収容器32に送られる。
一方、回転ドラム20の上面右側部に落下した非磁性の炭化チップCKは、永久磁石26からの磁気吸引力を受けることなく自重だけでドラム面に沿って滑り落ち、あるいは衝撃で右側にはじき飛ばされ、右側下方に設けられた非磁性チップ排出路34に送られる。上記磁性チップ排出路30の入口とこの非磁性炭化チップ排出路34の入口とは、永久磁石26の終端部(下端部)付近に垂直に立設されたチップ分離板36によって左右に仕切られている。この分離板36は、磁性炭化チップCSと非磁性炭化チップCKとの仕分けまたは分離に寄与し、磁選部12におけるチップ分別精度を向上させている。
非磁性チップ排出路34は、チップ分離板36の下端部付近から右側下方に延在する滑降傾斜面38とその両側に設けられた側壁(図示せず)とで構成されている。上記のようにして磁選部12で分別された非磁性炭化チップCKは、非磁性チップ排出路34を降りて第1炭化アルミチップ選別部14の一部を構成するベルトコンベア40の搬送始端部40aに落下する。
ベルトコンベア40は、非磁性チップ排出路34(特に滑降傾斜面38)の延長上にほぼ同じ高さ位置で配設された一対のベルト車42,44と、これらのベルト車42,44およびスナップローラ46の間に掛け渡された無端の搬送ベルト48と、駆動側ベルト車42を駆動ベルト50を介して所定方向(時計回り)に回転駆動する駆動モータ52とで構成されている。滑降傾斜面38から駆動側ベルト車42付近の搬送始端部40aに落下した非磁性炭化チップCKは、搬送ベルト48に乗って水平に搬送され、従動ベルト車44付近の搬送終端部40b付近にて後述するようなチップ分別処理を受ける。
図2に、第1炭化アルミチップ選別部14の要部の構成を示す。第1炭化アルミチップ選別部14は、従動ベルト車44の内側にベルト車44から独立して回転可能に取付された円筒状の磁極回転子54と、磁極回転子54を駆動ベルト56を介して所定方向(時計回り)に高速回転させる駆動モータ58とを有している。そして、ベルトコンベア40の搬送路延長上には、従動ベルト車44の右側上端部(搬送終端部40b)から所望の隙間Gを隔てて傾斜面を有する分別調整板60を設けている。
ベルトコンベア40の搬送終端部40bまで搬送されてきた非磁性炭化チップCKは、第1炭化アルミチップ選別部14の磁極回転子54が形成する交流磁場の中に置かれる。非磁性炭化チップCKのうち、炭化アルミチップCAには交流磁場によりうず電流が生成する。そして、このうず電流による磁極と交流磁場とが反発し合うことにより、炭化アルミチップCAは搬送終端部40bにて磁極回転子54側からの斥力Fによってはじき飛ばされる。そして、はじき飛ばされた炭化アルミチップCAの大部分または多くは隙間Gを越えて分別調整板60上に落下する。
一方、炭化アルミチップCA以外の非磁性炭化チップ、特にたばこの吸殻、ビニール、レシート等の一般ゴミ類の炭化したもの、残液の炭化したもの、塗料の炭化したもの(以下、「炭化ゴミ類チップ」と総称する。)CBは、磁極回転子54からの磁界の影響を受けることはないので、搬送ベルト48に乗ったまま従動ベルト車44の外側を回ったところで(隙間Gの下に入ったところで)自重により落下し、筒状のゴミ類チップ排出路62内を通ってゴミ類チップ回収容器64に回収される。この実施形態においては、上記のように炭化ゴミ類チップCBが炭化装置200およびスクリュー・コンベア224で搬送される間に粉々に小さくなっているので、その多くがゴミ類チップ排出路62内に落ちてゴミ類チップ回収容器64に回収される。
なお、非磁性炭化チップCKの中に混入した炭化スチールチップCSも、磁極回転子54からの磁界の影響を実質的に受けることはなく、隙間Gの下に落ちてゴミ類チップ回収容器64の中に回収される。
炭化アルミチップCAの中にも、磁極回転子54による交流磁界の作用ではじき飛ばされる距離が不十分で、隙間Gの下に落ちるものがあり得る。特に、小さい炭化アルミチップCAほど隙間Gから落ちやすい。隙間Gを狭めるほど隙間Gの下に落ちる炭化アルミチップCAを少なくできる反面、他の種類の炭化チップつまり炭化ゴミ類チップCBがベルトコンベア40から隙間Gを越えて分別調整板60に移って来やすくなり、炭化アルミチップCAの分別精度は低下する。逆に、隙間Gを広げるほど炭化ゴミ類チップCBの分別調整板60上への進入を阻止し、分別調整板60上の炭化アルミチップCAの純度を上げられる反面、隙間Gの下に落ちてしまう炭化アルミチップCAが増加し、炭化アルミチップCAの回収率または回収量は低くなる。
この実施形態においては、炭化ゴミ類チップCBが上記のように小さいため、隙間Gを十分狭くすることができる。これにより、小さめの炭化アルミチップCAも隙間Gの下に落とさずに分別調整板60上へ進入させ、炭化アルミチップの回収率を上げることができる。
分別調整板60の延長上または下流側には、第2炭化アルミチップ選別部16の一部を構成する斜面路66が設けられている。この斜面路66は、炭化ゴミ類チップCBに対して良好かつ安定な滑性を与える部材たとえばステンレス鋼板からなる1つまたは複数(この例では3つ)の滑降斜面板68(1),68(2),68(3)を段差接続してなり、各段差部に吸気口70を設けている。
滑降斜面板68(1),68(2),68(3)の段差接続部69において、吸気口70の内奥または背部にはほぼ気密なバッファ室88が形成されており、バッファ室88の背面には吸排気管90が接続されている。ゴミ類収容容器の集塵機(図示せず)による吸気力が吸排気管90およびバッファ室88を介して各吸気口70に及び、滑降斜面板68(1)ないし68(2)を滑り降りてきた炭化ゴミ類チップCBが各吸気口70にてバッファ室88側に吸引され、上記ゴミ類収容容器へ送られるようになっている。
第2炭化アルミチップ選別部16の作用は次のようになる。上記のように、第1炭化アルミチップ選別部14により炭化アルミチップCAの大部分または多くがベルトコンベア40の搬送終端部40bではね飛ばされて分別調整板60上に落下する。この際、炭化アルミチップCAは、磁極回転子54からの斥力Fに自重が加わった勢いで落ちる(ジャンプしてくる)ため分別調整板60上でバウンドし、下流の斜面路66上でもバウンドしながら降下し、斜面路66の途中に設けられている各段差部69の吸気口70を勢いよく通過する。このため、炭化アルミチップCAは各吸気口70でバッファ室88側に吸引され難い。こうして、炭化アルミチップCAの大部分は斜面路66の下端まで辿りつく。
一方、ベルトコンベア40から搬送の勢いで隙間Gを越えて分別調整板60上に乗ってしまった炭化ゴミ類チップCBは、分別調整板60上および斜面路66上を滑りながら降下し、各段差部69を落ちる際に吸気口70でバッファ室88側に吸引され、斜面路66上から除去される。この実施形態では、最上段の滑降斜面板68(1)と中断滑降斜面板68(2)との間、および中断滑降斜面板68(2)と最下段の滑降斜面板68(3)との間に設けた2箇所の段差部69および吸気口70で炭化ゴミ類チップCBを吸引するので、斜面路66の下端まで辿りつく炭化ゴミ類チップCBは極めて少ない。特に、この実施形態においては、上記のように炭化ゴミ類チップCBが炭化装置200およびスクリュー・コンベア224で搬送される途中に粉々に小さくなっているので、段差部69の吸気口70で炭化ゴミ類チップCBは殆ど確実に捕捉される。
図1において、最下段の滑降斜面板68(3)の延長上にはベルトコンベア120が設けられている。このベルトコンベア120は、ほぼ同じ高さ位置で配設された一対のベルト車122,124と、これらのベルト車122,124の間に掛け渡された無端の搬送ベルト126と、駆動側ベルト車122を駆動ベルト127を介して所定方向(時計回り)に回転駆動する駆動モータ128とで構成されている。
最下段の滑降斜面板68(3)から駆動側ベルト車122側の搬送始端部に落下した炭化アルミチップCKは、搬送ベルト126に乗って水平に搬送され、従動ベルト車124側の搬送終端部から自重で落下して炭化アルミチップ回収容器130に回収される。
この場合、従来は、ベルトコンベア120の搬送路の傍らに作業員が立って、炭化アルミチップCKの中に混じったまま流れてきた異物を手作業でピックアップ(除去)していた。本発明においては、上記のように第1炭化アルミチップ選別部14および第2炭化アルミチップ選別部16でゴミ類や塗料等の異物は殆ど完全に除去されるので、人手による異物除去作業は不要となる。
また、炭化アルミチップ回収容器130に回収される炭化アルミチップCKは塗料等の異物が炭化により剥がれて除去されているので、アルミ純度が非常に高い。
上記した実施形態では、空き缶を破砕機(図示せず)に通して得られるチップを原料チップBMとして炭化装置200に導入し、炭化装置200より取り出された炭化原料チップCMを空き缶破砕物分別装置10の初段に設けられる磁選部12(第1の分別手段)で磁性炭化チップCSと非磁性炭化チップCKとに分離または分別した。しかしながら、破砕機より得られる空き缶チップを先に磁選部または磁選機に通して磁性チップと非磁性チップとに選別し、主としてアルミチップを含む方の非磁性チップを原料チップとして炭化装置200に導入する方式または形態も可能である。
本発明の第2の実施形態によれば、図3に示すような空き缶処理車300を用いる。この空き缶処理車300は、直方体形状に構成されたアルミバンまたは荷台302と、この荷台302を車両長手方向に所望の間隔を置いて2つの仕切壁304a,304bにより仕切ることにより構成された第1室306a、第2室306bおよび第3室306cと、第1室306aに設置された缶破砕機308と、第2室306bに設置された缶チップ磁選機310とを備えている。ここで、第1室306a、第2室306bおよび第3室306cは、荷台302の後部、中間部および前部にそれぞれ位置している。図中、312は運転席、314は車輪を示す。荷台302の側面には第1〜第3室306a,306b,306cをそれぞれ個別に開閉するためのドア(図示せず)が設けられている。
缶破砕機308は、図示省略するが、缶破砕室と、この缶破砕室内で回転する羽根車と、この羽根車を囲むように固定された缶破砕刃と、羽根車を回転駆動するための内燃機関または電気モータからなる回転駆動部とを備えている。缶破砕室の入口または缶チップ導入口部316は、空き缶を連続して導入できる程度の大きさの間口を有し、ここに荷台302の外に引き出し可能な吸込みホース318が連結されている。このホース318は、巡回先の各空き缶集積場で第1室306aより荷台302の外へ引き出される。ホース318の先端を空き缶の山に当てると、空き缶がホース318の中へ吸引されて缶破砕機308へ送り込まれる(図4)。
動作において、缶破砕機308は、回転駆動部により羽根車を回転駆動させ、缶導入口部316に連結されたホース318から空き缶Mを空気と一緒に缶破砕室内に吸い込み、缶破砕室内で空き缶を回転させながら遠心力によって缶破砕刃に押しつけて破砕し、チップにする。缶破砕機308で生成されたチップは缶チップ排出管320を通って缶チップ磁選機310へ送られる。
缶チップ磁選機310は、上記第1の実施形態において空き缶破砕物分別装置10に設けられていた磁選機12(図1)と同様の構成および同様の分別機能を有するものでよい。この磁選機310の第1の出口つまりアルミチップ排出口322にはアルミチップ排出管324が接続されている。このアルミチップ排出管324は、仕切壁304bの開口部326を通り抜けて隣の第3室306cへ延び、その先端が第3室306c内で斜め下向きに開口している。磁選機310の第2の出口つまりスチールチップ排出口328は、第2室304b内で下向きに開口および終端している。
この缶チップ磁選機310においては、缶破砕機308より送り込まれた缶チップのうち、スチールチップSTはスチールチップ排出口322から落下し、図4に示すように、第2室306bの床の上に積もる。
一方、アルミチップATは、アルミチップ排出口322からアルミチップ排出管324の中へ吹き飛ばされ、第3室306c内でアルミチップ排出管324の先端開口部より放出されて落下し、図4に示すように、第3室306cの床の上に積もる。
図3および図4に示すように、第3室306c内には排気塔330が設けられている。この排気塔330は、第3室306c内を鉛直方向に貫通して荷台302の外(床の下と天井の上)へ突出する両端の開口した筒体332と、第3室306c内で筒体332の側面または周面に設けられたメッシュ状または多穴状の通気孔334とを有している。筒体332の上端には、雨避け部336が取り付けられる。
第2室306bおよび第3室306cには、缶チップ磁選機310よりスチールチップSTおよびアルミチップATだけでなくゴミ類も放出され、さらには空気およびその他のガスも放出または噴出される。両室306b,306c内に噴出された空気等のガスは、排気塔330の通気孔334から筒体332の中へ入り、筒体3326の上端および下端の開口から荷台302の外つまり大気中へ抜ける。このような排気塔330の排気作用により、第2室306bおよび第3室306c内でスチールチップSTおよびアルミチップATが圧力上昇による抵抗を受けずにそれぞれ円滑に放出される。また、室内に臭が篭もることもない。
この空き缶処理車300が各空き缶集積場の巡回を終えて本実施形態の空き缶処理システムを備える空き缶処理センターに戻ったならば、所定のチップ降ろし場所で荷台302の第2室(磁性チップ収納室)306bおよび第3室(非磁性チップ収納室)306cからスチールチップSTおよびアルミチップATをそれぞれ降ろせばよい。ここで、第2室(磁性チップ収納室)306bから降ろされるスチールチップSTにも当てはまることであるが、第3室(非磁性チップ収納室)306Cから降ろされるアルミチップATにはたばこのフィルター、ビニール類、紙などの一般ゴミ類が混じっている。また、空き缶の表面であったアルミチップATの片面には塗料が塗られている。
この実施形態では、図5に示すように、空き缶処理車300の第3室(非磁性チップ収納室)306cから降ろすアルミチップATをそのまま炭化装置200に供給することができる。炭化装置200は、空き缶処理車300より原料チップBMとして受け取ったアルミチップACを上記と同様に炭化処理して、外の容器220に排出する。
この方式においては、図6に示すように、空き缶破砕物分別装置10において磁選機12を省いて原料チップ導入部11を第1炭化アルミチップ選別部14に直結する構成も可能である。この場合、炭化装置200より容器220に取り出された炭化原料チップCMは、スクリュー・コンベア224に乗せられて空き缶破砕物分別装置10の原料チップ導入部11まで搬送され、原料チップ導入部11から第1炭化アルミチップ選別部14の一部を構成するベルトコンベア40の搬送始端部40aに落下する。
もっとも、空き缶処理車300の第3室306cにスチールチップSTが混入する場合は、空き缶破砕物分別装置10において磁選機12を省かずに図1と同様に稼動させ、そこでスチールチップを完全に除去するようにしてもよい。
上記のように、この実施形態においては、空き缶処理車の車両上で空き缶回収、破砕、選別を行うので、回収効率がよく、低コストで、安全性に優れ、かつ高品位のアルミチップが得られる。
本発明の一実施形態における空き缶処理システムの要部の構成を示す斜視図である。 実施形態における第1アルミチップ分別部の構成を示す斜視図である。 第2の実施形態の空き缶処理システムにおける空き缶処理車の要部の構成を示す縦断側面図である。 第2の実施形態の空き缶処理システムにおける空き缶回収処理車の作用を示す縦断側面図である。 第2の実施形態において空き缶処理車より原料チップが炭化装置に供給される様子を示す側面図である。 第2の実施形態における空き缶破砕物分別装置の一変形例を示す側面図である。
符号の説明
10 原料チップ導入部
12 磁選部
14 第1アルミチップ分別部
16 第2アルミチップ分別部
30 磁性チップ排出路
34 非磁性チップ排出路
38 滑降傾斜面
40 ベルトコンベア
130 炭化アルミチップ回収容器
200 炭化装置
234 スクリュー・コンベア
300 空き缶処理車

Claims (1)

  1. 空き缶処理車に空き缶を回収する工程と、
    前記空き缶処理車に設けられている缶破砕機により、前記回収された空き缶を破砕してチップにする工程と、
    前記空き缶処理車に設けられている缶チップ磁選機により、前記チップを磁性のチップとアルミチップを含む非磁性のチップとに選別する工程と、
    前記磁性チップおよび前記非磁性チップを前記空き缶処理車上で仕切られている磁性チップ収納室および非磁性チップ収納室にそれぞれ収納する工程と、
    前記空き缶処理車の前記非磁性チップ収納室より前記非磁性のチップを降ろして、炭化装置に原料チップとして導入する工程と、
    前記炭化装置において前記原料チップを加熱して炭化する工程と、
    炭化した前記原料チップを前記炭化装置から分別装置までスクリュー・コンベアにより揉みながら運んで、前記炭化原料チップから炭化塗料を剥離する工程と、
    前記分別装置において、前記炭化原料チップに交流磁界を与え、前記交流磁界によりうず電流が生成する炭化チップを斜め下方に延在する斜面路を有する第1の回収経路上に向けてはじき飛ばし、前記交流磁界の影響を受けない炭化チップを第2の回収経路に導く工程と、
    前記第1の回収経路の斜面路を滑り落ちる炭化チップの一部を、その斜面路の途中に形成された1つまたは複数の段差部の吸気口より吸引して、前記第1の回収経路上から除去する工程と、
    前記第1の回収経路の斜面路の下端まで落ちた炭化チップを炭化アルミチップとして回収する工程と
    を有する空き缶処理方法
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