JP4684066B2 - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に発生するノッキングの発生状態に応じて、内燃機関の点火時期を制御する内燃機関の点火時期制御装置に関する。
一般に内燃機関のノッキング(以下「ノック」と記す)制御は、エンジンの振動を検出するノックセンサからの電気的信号が、ある定められたレベル(ノック判定レベル)を越えた場合にノックが発生したものと判定し、点火時期を遅角させ、逆に所定期間ノックが検出されない場合には点火時期を進角させることにより、点火時期を常にノック限界付近に制御し、エンジンの燃費、出力特性を最大限に引き出すものである。
この場合、従来においては、ノック振動を検出するノックセンサを内燃機関のシリンダブロックに取り付け、ノックセンサの出力信号からノック周波数成分をバンドパスフィルタで1燃焼(1点火)毎に抽出し、1燃焼毎のノック周波数成分のピーク値をノック判定用閾値と比較することによってノックの発生を検出して、ノックが検出された場合は所定量点火時期を遅角するとともに、ノックが検出されない場合は所定時間毎に遅角量を減衰させる(進角させる)ことによって、点火時期制御を行っていた。
このように1燃焼毎のノック検出結果を用いるため、万が一検出ミスなどによりノックが発生していないのにノックが発生したと誤検出した場合には、点火時期を誤遅角し、エンジンの出力を十分に引き出せなくなる。逆にノックが発生しているにもかかわらず検出されない場合は、点火時期が誤進角し、ノックが多発し、ひいてはエンジンの破損にもつながる恐れがある。
このため、本出願人は、上述した1燃焼毎のノック周波数成分のピーク値をノック判定用閾値と比較してノック判定を行うノックフィードバック制御を用いる手法とは別個のノック発生状態判定手法を用い、各々の手法を独立して作動させると共に、ノック発生状態判定結果に基づき、1燃焼(点火)毎のノック検出に用いる閾値を修正することによって行うことを提案している。
このように2つの手法を独立して作動させる上述の制御方法では、仮に1燃焼毎のノック判定用閾値の初期適合ミスにより誤遅角が発生したとしても、他方のノック発生状態判定手法によりノックが発生していないことが判定される場合には、ノック判定用閾値を適切に修正することが可能であるため、従来のノック発生状態判定手法を使用しない場合と比較してロバスト性が向上する。
しかしながら、微小ノック発生状態に制御させようとした場合、従来のノック検出結果に基づき、ノック発生状態判定手段を作動させる従来の手法では、ノック発生頻度が少ないために十分な遅角補正ができず、微小ノック発生状態に制御するためには、1燃焼毎のノックフィードバック制御におけるフィードバックゲイン(遅角量)を大きくする必要がある。しかしながら、それは、点火時期変動幅を大きくすることにつながる。この点火時期変動は、出力トルクの変動やエミッションの悪化につながるため望ましくない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、微小ノック発生状態となる点火時期近傍まで遅角することができ、ノックフィードバック制御による点火時期変動幅を小さくすることができる内燃機関の点火時期制御装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の請求項に記載の内燃機関の点火時期制御装置を提供する。
請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置は、内燃機関のノック状態に応じた振動波形の信号を出力するノックセンサと、このノックセンサにより出力された1点火毎のノック信号によりノックの発生を判定し、その判定結果に基づいて点火時期遅角量又は進角量(eaknk)を算出するフィードバック制御手段と、このノックセンサにより得られる複数点火分のノックセンサ出力の統計的性質に基づきノック発生状態を判定し、その判定結果に基づいて点火時期を遅角補正又は進角補正された学習量(eaknk)を算出する点火時期学習制御手段とを備えていて、フィードバック制御手段と点火時期学習制御手段とに基づいて内燃機関の最終点火時期を算出するようにしたものである。これによって、1点火毎のノック検出に依存しないノック発生状態判定に基づき点火時期を学習することで、微小ノック発生状態となる点火時期近傍まで遅角補正することができ、ノックフィードバック制御による点火時期変動幅を小さくすることができる。
以下、図面に従って本発明の実施の形態における内燃機関の点火時期制御装置について説明する。
図1に基づいて、本発明に基づく点火時期制御装置を含んだエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流には、吸入空気量を検出するエアフロメータ14が設けられている。このエアフロメータ14の下流側には、モータ10によって開度調節されるスロットルバルブ15とスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
さらに、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホルド19が設けられ、各気筒の吸気マニホルド19の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ21が取り付けられ、各点火プラグ21の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
一方、エンジン11の排気管22には、排出ガス中のCO、HC、NOx等を浄化する三元触媒等の触媒23が設けられ、この触媒23の上流側に、排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ24が設けられている。また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ25と、ノック振動を検出するノックセンサ28と、エンジン11のクランク軸が所定クランク各回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ26が取付られている。このクランク角センサ26の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。なお、ノックセンサ28の代わりに、図示しない筒内圧センサを用いるようにしてもよい。
これら各種センサの出力は、エンジン制御ユニット27(以下、「ECU27」と称する)に入力される。このECU27は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、燃料噴射弁20の燃料噴射量や点火プラグ21の点火時期を制御する。また、ECU27に内蔵されたRAMは、各プログラムを実行する際のデータおよび各種の所定値の記憶のために使用される。
このECU27は後述するノック発生状態判定のためのプログラムを実行することにより、ノック発生状態の有無を判定し、その判定結果により、点火時期を制御する点火時期学習制御手段を含んでいる。さらに、このECU27は後述する1燃焼毎にセンサ出力のノック周波数成分のピーク値をノック判定用閾値と比較して1燃焼毎にノックの有無を判定し、その判定結果により、点火時期を制御するフィードバック制御手段を含んでいる。そして、ノック有りと判定した場合には点火時期を遅角補正してノックを抑制すると共に、ノック無しの判定が連続してなされた場合には点火時期を進角補正する。これにより、聴感で許容できるノック音の範囲内で点火時期を進角させてエンジン出力や燃費を向上させるようにしている。
図2は、本発明の内燃機関の点火時期制御装置による点火時期制御全体の流れを示すフローチャートであり、図3は、点火時期制御における最終点火時期を説明する図であり、図4は、点火時期制御全体のタイムテーブルである。
本発明の内燃機関の点火時期制御装置においては、図2に示すようにフィードバック制御手段によるフィードバック制御(ステップS1)と点火時期学習制御手段による点火時期学習制御(ステップS2)とが並列的に行われて、最終点火時期(ステップS3)が決められている。即ち、図3に示すように最終点火時期(eaop)は、ベース点火時期(eabse)から、フィードバック制御により算出された遅角量又は進角量及び点火時期学習制御により遅角補正又は進角補正された学習量(eagknk)とを差し引いたもので与えられる。なお、フィードバック制御及び点火時期学習制御については、後に詳細に説明する。
このようにして行った本発明の点火時期全体のタイムテーブルが、図4に示されている。図4において、上から順に燃焼(点火)回数、1燃焼(点火)毎のノック検出、ノックフィードバック制御の遅角量(eaknk)、ノック状態判定、点火時期学習量(eakg)、最終点火時期(eaop)を示している。即ち、2、4、5回目の燃焼でそれぞれノックが発生したと判定され、ノックフィードバック制御によってそれぞれ遅角処理がされている。右方上りになっている部分は、ノックの発生無しと判定されたため、徐々に進角処理が行われていることを示している。N回までの燃焼のデータが蓄積された時点で、この期間の燃焼状態がノック状態であるかないかが判定される。図4では、最初のN回のノック状態判定がノック発生と判定され、点火時期が学習量(eakg)だけオフセットされている。最初のN回の燃焼では6回ノックを検出して点火時期を遅角制御していたものが、これにより、次のN回の燃焼では、2回のノックを検出しただけで同程度の遅角量を実現できるため、点火時期の変動を抑えることが可能となる。したがって、エンジンのトルクが安定して得られる。
図5は、ノックフィードバック制御の手順を示すフローチャートである。まず、ステップS100でノックセンサ28によって検出された出力信号から、ノックの判定を行う。このノック判定は、図6に示すノック検出判定のフローチャートに基づいて行われる。即ち、図6に示すように、まずステップS101でノックセンサ28の出力信号から得られたノック周波数成分のピーク値Pを検出する。次いでステップS102でこのピーク値Pをノック判定閾値(knkjg)と比較する。ピーク値Pがノック判定閾値より大きい場合(YES)は、ステップS103でノック有りと判定され、ピーク値Pがノック判定閾値より小さい場合(NO)は、ステップS104でノック無しと判定される。
次いで図5のフローチャートに戻り、上記のようにしてノック検出判定(S100)が行われ、ステップS110でノック発生とされた場合(YES)は、ステップS111に進み、最大遅角量より進角側であるか否かが判断される。進角側であると判断される(YES)とステップS112に進み、所定量Arだけ加えられた遅角量(eaknk)の遅角処理が行われる。この所定量Arは、例えばピーク値Pの大きさに従って決められる。次いで、ステップS113では、遅角処理後所定時間経過したかが判断される。なお、ステップS110でノック発生無しと判定された場合(NO)及びステップS111で最大遅角量より進角側にないと判断された場合(NO)は、いずれもステップS113に進む。
ステップS113で所定時間経過したと判断された場合(YES)は、ステップS114に進み、ベース点火時期(eabse)より遅角側であるかどうかが判断される。遅角側であると判断された場合(YES)は、ステップS115に進み、所定量Aaだけ引かれた進角量(eaknk)の進角処理が行われる。進角処理後、ステップS116に進みタイマがリセットされ、時間の計測が再び始まる。なお、ステップS113で所定時間が経過していないと判断された場合(NO)は、フローチャートを終了する。また、ステップS114でベース点火時期より遅角側でないと判断された場合(NO)は、ステップS116に進み、タイマがリセットされる。このようにして、図4に示すような鋸刃状の点火時期のノックフィードバック制御が行われる。
図7は、点火時期学習制御の手順を示すフローチャートである。点火時期学習制御においては、N回の燃焼データが蓄積され、これに基づいてまずステップS200でノック発生状態の判定が行われる。このノック発生状態判定手法の1つの例が図8に示されている。
続いて、図8を参照しつつ、このノック発生状態判定手法について説明する。このノック発生状態判定手法S200においては、燃焼数カウンタによって燃焼数Nをカウンタしてこれを記録する処理を行った後(ステップS201)、ステップS202およびステップS203において、予め記録された振動強度Mの平均値Vavおよび分散Xdivの更新を行う。具体的には、これら更新作業は、なまし定数α、β(0<α、β<1)を使用して、以下の式(1)および式(2)に基づいて行われる。さらに、ステップS204において以下の式(3)に基づき標準偏差σが算出される。
Vav←α×振動強度+(1−α)×Vav (1)
Xdiv←β×(振動強度−Vav)^2+(1−β)×Xdiv (2)
σ←(Xdiv)^0.5 (3)
ところで、図9はノック発生状態判定手法で使用される領域を説明するための図である。図9に示される典型的な振動強度分布においては、平均値Vav、標準偏差σに加えて、三つの領域ZA、領域ZC、および領域ZDが示されている。図示されるように、領域ZAは「Vav+σ」よりも大きい領域であり、領域ZDは「Vav−σ」よりも小さい領域である。さらに、領域ZCは「Vav−σ」と「Vav」との間に位置する領域である。
このような領域分けを行った理由を図10(a)を参照して説明する。図10(a)はノック発生状態判定手法を説明するための図である。図10(a)においては振動強度分布D1から振動強度分布D4にかけてノック強度が増大する状態が示されている。図10(a)から分かるように、振動強度分布D1から振動強度分布D4にかけてノック強度が増大すると、右方向、つまりピークが大きくなる方向に振動強度分布が伸びる。これにより、平均値Vavも大きくなる方向にシフトすると共に、標準偏差σが増加する。その結果、ノック強度が増加すると、例えば振動強度分布D3に示されるように、振動強度分布の大部分が領域ZCに含まれるようになる。
それゆえ、本発明のノック発生状態判定手法においては、領域ZCと領域ZDとの間の比ZD/ZCを振動強度分布D1から振動強度分布D4のそれぞれについて算出し、比ZD/ZCを通じてノック発生状態の有無を判定するようにしている。この点に関し、この手法200においては、領域比の代わりに各領域ZA、ZC、ZDのそれぞれにおいて検出レベルLを越えた回数、つまりカウンタ値Na、Nc、Ndおよびカウンタ値Nd、Ncの比Nd/Ncを使用している。
図10(b)はノック状態とカウンタ値の比Nd/Ncおよびカウンタ値Naとの関係を示す図である。図10(b)に示されるように、比Nd/Ncはノックが発生していない状態においては比較的大きく、ノックが発生してその強度が大きくなるにつれて次第に低下する。図示されるように、ノック強度がさらに増大して所謂「小ノック」状態になると比Nd/Ncは一定値(概ね零)をとるようになり、ノック強度が「小ノック」よりも増大して「発散ノック」になったとしても、比Nd/Ncは変化しない。言い換えれば、比Nd/Ncは「小ノック」よりもノック強度の小さい領域においてノック発生状態の有無を判定するのに有効である。
一方、図10(a)において領域ZAに着目すると、領域ZAにおける振動強度分布はノック強度が増大するのに伴って低下する。従って、図10(b)に示されるように、領域ZAにおけるカウンタ値Naもノック強度の増大に伴って低下する。このカウンタ値は「小ノック」状態において一定値をとる。そして、「発散ノック」時の振動強度分布D4においては振動強度分布が歪んで標準偏差σが増大するものの、振動強度分布の歪みはそれ以上であるので、図10(b)に示されるようにカウンタ値Naは再び上昇するようになる。従って、カウンタ値Naは「発散ノック」発生状態の有無を判定することができる。
前述した内容をふまえつつ、図8を再び参照して、ノック発生状態判定手法S200におけるノック発生状態の判定について説明する。図8のステップS205からステップS207においては図10(a)に示される領域ZA、領域ZCおよび領域ZDへの場合分けが行われる。すなわち、ステップS205においては振動強度Mが「Vav−σ」よりも小さいか否かの判定を通じて領域ZDにおける振動強度Mを選出し、ステップS206においては振動強度Mが「Vav−σ」以上でかつ「Vav」よりも小さいか否かの判定を通じて領域ZCにおける振動強度Mを選出する。同様に、ステップS207においては振動強度Mが「Vav+σ」よりも大きいか否かの判定を通じて領域ZAにおける振動強度Mを選出する。次いで、ステップS208からステップS210のそれぞれにおいて、各領域ZD、ZC、ZAに関するカウンタ値Nd、Nc、Naを記録する処理が行われる。
次いで、ステップS211においては燃焼数カウンタのカウンタ値が所定の回数を越えたか否かが判定される。そして、所定の回数を越えた場合に、ノック発生状態判定手法によるノック発生状態の判定が行われる。
はじめに、ステップS212において比Nd/Ncと、比Nd/Ncに関する所定値とを比較し、比Nd/Ncが所定値よりも小さくないと判定された場合にはステップS214においてノック発生状態無しと判定される(図10(b)を参照されたい)。一方、比Nd/Ncが所定値よりも小さいと判定された場合には、ノック発生状態であると判定されて、ステップS213に進む。
ステップS213においては、ノック発生状態が「小ノック」であるのか「発散ノック」であるのかの判定が行われる。カウンタ値Naが、カウンタ値Naに関する所定値よりも小さくない場合には、ステップS215においてノック発生状態が「小ノック」であると判定される。一方、カウンタ値Naが所定値よりも小さい場合には、ステップS216においてノック発生状態が「発散ノック」であると判定される。その後、ステップS217において各カウンタ値N、Na、Nc、Ndがリセットされて、ノック発生状態判定手法S200の処理は終了される。このようにノック発生状態判定手法S200においては、比Nd/Ncおよびカウンタ値Naを用いることにより、ノック無し状態、小ノック状態および発散ノック状態を区別して判定可能になっている。
再び図7のフローチャートに戻って、上述のようにしてノック発生状態判定手法S200によって、ステップS220でノック発生状態がノック発生と判定された場合(YES)は、ステップS221に進み、最大遅角量より進角側にあるかどうかが判断される。進角側にあると判断された場合(YES)は、ステップS222に進み、ベース学習値(eakgknk)に所定量Bを加えた学習値(eagknk)に遅角補正する。即ち、図4に示すようにN回目の燃焼において点火時期を学習量(eakg)だけオフセットさせる。なお、ステップS221で最大遅角量より進角側にない場合(NO)は、そのままフローチャートを終了する。
ステップS220でノック発生状態がノック発生なしと判定された場合(NO)は、ステップS223に進み、ベース点火時期(eabse)より遅角側にあるかどうかが判断される。遅角側にある場合(YES)は、ステップS224に進み、ベース学習値(eakgknk)から所定量Bを差し引いた学習値(Eagknk)に進角補正する。なお、ステップS223でベース点火時期より遅角側にないと判断された場合(NO)は、そのままフローチャートを終了する。
以上説明したように、本発明では、ノックフィードバック制御に用いるノック検出ロジックとノック発生状態判定ロジックとを独立して作動させるとともに、ノック発生状態判定結果を点火時期学習制御に用いている。このように1点火毎のノック検出に依存しないノック発生状態判定に基づき点火時期を学習することで、微小ノック発生状態となる点火時期近傍まで遅角補正することができ、ノックフィードバック制御による点火時期変動幅を小さくすることができる。
本発明に基づく点火時期制御装置を含むエンジン制御システム全体の概略構成図である。 本発明の実施の形態の内燃機関の点火時期制御装置が行っている点火時期制御全体の流れを説明するフローチャートである。 本発明における点火時期制御の最終点火時期を説明する図である。 本発明の点火時期制御全体のタイムテーブルである。 ノックフィードバック制御の手順を示すフローチャートである。 ノック検出判定の手順を示すフローチャートである。 点火時期学習制御の流れを説明するフローチャートである。 ノック発生状態判定手法の手順を示すフローチャートである。 図8Aから続く手順を示している。 ノック発生状態判定手法で使用される領域を説明するための図である。 (a)ノック発生状態判定手法を説明するための図である。(b)ノック状態とカウンタ値の比Nd/Ncおよびカウンタ値Naとの関係を示す図である。
符号の説明
11 エンジン
20 燃料噴射弁
21 点火プラグ
24 空燃比センサ
25 冷却水温センサ
26 クランク角センサ
27 エンジン制御ユニット(ECU)
28 ノックセンサ

Claims (1)

  1. 内燃機関に発生するノッキングを検出し、この検出結果に基づいて内燃機関の点火時期を制御する内燃機関の点火時期制御装置において、
    内燃機関のノッキング状態に応じた振動波形の信号を出力するノックセンサと、
    前記ノックセンサにより出力された1点火毎のノック信号により、ノッキングの発生を判定し、その判定結果に基づいて点火時期遅角量又は進角量(eaknk)を算出するフィードバック制御手段と、
    前記ノックセンサにより得られる複数点火分のノックセンサ出力の統計的性質に基づきノッキング発生状態を判定し、その判定結果に基づいて点火時期を遅角補正又は進角補正された学習量(eagknk)を算出する点火時期学習制御手段と、
    を具備していて、内燃機関の最終点火時期(eaop)を、ベース点火時期(eabse)から、前記フィードバック制御手段により算出された遅角量又は進角量及び前記点火時期学習制御手段により算出された学習量とを差し引くことにより算出していることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
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