JP4682830B2 - 車載画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両周囲を撮像して、当該画像を視点変換し、車両周囲の画像を運転者等に提示する車載画像処理装置に関する。
従来より、車載カメラにより撮像された画像データを車両内のモニタに正確に表示するために、車載カメラの校正を行う技術としては、下記の特許文献1などに記載された車載カメラの校正装置が知られている。
この特許文献1に記載された車載カメラの校正装置は、車載カメラの取り付け向きのパラメータであるyaw角,pitch角,roll角を調整するために、車両停止面に配置した校正指標を撮像して、当該校正指標が画像内の所定範囲に入るようにしている。このとき、車載カメラの校正装置は、画像に映り込む校正指標を基に、モニタ上に描画したウィンドウのサイズ及び角度を調整して、校正後のカメラのパラメータを取得する。
特開2001−245326号公報
上述した車載カメラの校正装置において、カメラの光軸ずれ誤差及び取り付け誤差が大きい場合、校正指標は、想定した位置と比較してモニタの表示範囲の端部付近、すなわちカメラ画像の端部付近に映り込む。また、カメラ画像に含まれる校正指標の画像は、車載カメラのレンズ歪みの影響を受けて変形する。そして、車載カメラの校正装置は、当該変形した校正指標に対してウィンドウのサイズ及び角度を調整することになるため、正確なカメラパラメータを検出することができない。このように正確なカメラのパラメータを取得できないことは、校正後にモニタに表示される画像が所望の画像と一致しなく、カメラの光軸ずれ及び取付誤差が校正されていないことになる。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、車載カメラの取付誤差を校正して実際の周囲の状況を正確に運転者に提示することができる車載画像処理装置及び車両用画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、車両の周囲を撮像してカメラ画像データを生成するカメラモジュールと接続され、該カメラ画像データを表示手段で表示させる車載画像処理装置であって、車両に周囲に配設された校正指標を含むカメラ画像データのうち、当該校正指標が含まれるべき位置にマーカ線を重畳させて、表示手段に表示させるマーカ線重畳手段と、マーカ線重畳手段によってカメラ画像データに重畳されたマーカ線と、校正指標とを重ね合わせるようにマーカ線の描画位置を変更させる描画手段と、描画手段によってマーカ線と校正指標とが重ね合わされた時のマーカ線の移動量を、カメラモジュールの車両に対する取付誤差を画像処理によって修正するパラメータとして設定するパラメータ設定手段とを備えることにより、上述の課題を解決する。
このような車載画像処理装置は、パラメータ設定手段によってパラメータを設定することにより、カメラモジュールで撮像したカメラ画像データを当該パラメータによって修正させることができ、カメラモジュールの車両に対する取付誤差を画像処理によって修正する。
本発明によれば、カメラモジュールの車両に対する取付誤差があっても、マーカ線と校正指標とを重ね合わせるという単純な処理でパラメータが設定でき、当該パラメータによって画像処理を行ってカメラ画像データを修正して、実際の周囲の状況を正確に運転者に提示することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明は、例えば図1に示すように構成された車載画像処理装置1に適用される。この車載画像処理装置1は、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dで撮像した車両周囲のカメラ画像データを、それぞれのカメラモジュール2A,2B,2C,2Dに対応した入力バッファ12A,12B,12C,12Dで入力し、CPU13及び画像変換部14によって、テーブル記憶部15に記憶されたアドレス変換テーブルを使用して視点変換処理を行って車両周囲の俯瞰画像を作成し、出力バッファ16に画像データを記憶させてモニタ3に出力するものである。この車載画像処理装置1は、デフォルトのアドレス変換テーブルが再構成させて、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dの取付誤差を抑制して、撮像画像又は当該撮像画像を変換した俯瞰画像をモニタ3に表示させる。なお、以下の説明では、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dで撮像したそのままの未処理画像を撮像画像と呼び、視点変換処理を施した複数の画像によって自車両を上方からみた画像を俯瞰画像と呼ぶ。
車載画像処理装置1は、例えば、車両周囲の俯瞰画像を作成するために、カメラモジュール2Aによって前方カメラ画像を撮像し、カメラモジュール2Bによって後方カメラ画像を撮像し、カメラモジュール2Cによって左側方カメラ画像を撮像し、カメラモジュール2Dによって右側方カメラ画像を撮像する。
そして、車載画像処理装置1は、各カメラ画像をそれぞれ上方からの視点に変換した前方画像、後方画像、左側方画像、右側方画像を作成し、各カメラモジュールの光軸ずれや取付誤差が無い場合には、自車両オブジェクトを中心に配し、視点変換した画像間に跨ってずれや歪みがない俯瞰画像を作成する。
一方、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dの取付位置に誤差がある場合には、撮像画像内の物体映像が歪んだり、当該物体映像が本来の映像内位置に現れない。これに対し、以下に説明する車載画像処理装置1では、当該カメラモジュール2A,2B,2C,2Dの取付誤差に起因する撮像画像及び俯瞰画像のずれや歪みを補正するための処理を行い、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dに取付誤差があった場合であっても、撮像画像及び俯瞰画像のずれや歪みを抑制する。
このように、各カメラ画像から、歪みやずれを抑制した撮像画像又は俯瞰画像を表示させるための構成及び動作について、以下に説明する。
[車載画像処理装置1の構成及び動作]
この車載画像処理装置1を含む車両周囲表示システムは、図1に示すように、車載画像処理装置1に、4台のカメラモジュール2A,2B,2C,2D(以下、総称する場合には、単に「カメラモジュール2」と呼ぶ。)及びモニタ3を接続して構成されている。この車載画像処理装置1は、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dのそれぞれで撮像したカメラ画像データを入力とする。そして、車載画像処理装置1は、モニタ3に表示させる撮像画像を作成したり、それぞれのカメラ画像データを組み合わせて、車両上方から見た場合の俯瞰画像を作成するものである。この俯瞰画像を作成する場合、車載画像処理装置1は、上述したように車体の前方、後方、右側方、左側方をそれぞれの撮像方向とした4台のカメラモジュール2A,2B,2C,2Dが設けられており、自車両の上方を視点とした俯瞰画像を作成する。
カメラモジュール2A,2B,2C,2Dは、それぞれ車体の異なる部分に設置され、それぞれが固定された異なる撮像方向となっている。カメラモジュール2は、撮像用レンズ21及びCCD(電荷結合素子)22から構成される。このカメラモジュール2は、例えばNTSC(National Television System Committee)カメラからなり、それぞれ、NTSC方式に従って画像データを車載画像処理装置1に出力する。
車載画像処理装置1は、内部バス11に、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dのそれぞれに接続された入力バッファ12A,12B,12C,12D(以下、総称する場合には単位「入力バッファ12」と呼ぶ。)と、CPU(Central Processing Unit)13と、画像変換部14と、テーブル記憶部15と、及びモニタ3と接続された出力バッファ16とが接続されて構成されている。
入力バッファ12は、カメラモジュール2の個数に対応して設けられ、入力バッファ12Aはカメラモジュール2Aと接続され、入力バッファ12Bはカメラモジュール2Bと接続され、入力バッファ12Cはカメラモジュール2Cと接続され、入力バッファ12Dはカメラモジュール2Dと接続される。入力バッファ12は、NTSC方式のカメラ画像データを一旦格納し、CPU13の制御に従って、画像変換部14による画像変換タイミングでカメラ画像データが読み出される。
テーブル記憶部15は、ドライバーに提示する画像レイアウトごとのアドレス変換テーブル15a、15b、15c、・・・を記憶している。ここで、本例では、テーブル記憶部15には、後述のカメラキャリブレーションパラメータによって修正すべく縦横方向のシフト量又は回転量に従ったアドレス変換テーブルが格納されているものとする。
このテーブル記憶部15に記憶されるアドレス変換テーブルは、例えば、カメラ画像データ中のどの領域を切り出して撮像画像として出力バッファ16に記憶するために、カメラ画像データのメモリアドレス(入力アドレス情報)、及び、モニタ3の解像度分の表示用の撮像画像データの出力バッファ16のメモリアドレス(出力アドレス情報)とを記述したテーブルである。また、このアドレス変換テーブルは、俯瞰画像作成用として、他のアドレス変換テーブルと区別するためのカメラ番号と、モニタ3の解像度よりも縦方向又は横方向に大きい解像度のアドレス空間を有するカメラ画像データのメモリアドレス(入力アドレス情報)、及び、モニタ3の解像度分の表示用の俯瞰画像データの出力バッファ16のメモリアドレス(出力アドレス情報)とを記述したテーブルであっても良い。すなわち、アドレス変換テーブルは、出力バッファ16のメモリアドレス、すなわちモニタ3の表示座標と、入力バッファ12の座標(入力アドレス)との対応関係を記述している。このようなアドレス変換テーブルは、後述のカメラキャリブレーションパラメータ、取付位置及び撮像方向の向き(光軸)等に基づいて予め作成されている。また、このアドレス変換テーブルは、カメラモジュール2(任意のカメラ番号)ごとに入力バッファ12の入力アドレスと出力バッファ16の出力アドレスとの対応関係を記述していて、カメラモジュール2の台数と同じ数が用意されているものとする。
画像変換部14は、CPU13の制御に従って、テーブル記憶部15からカメラモジュール2ごとのアドレス変換テーブルを読み出し、当該アドレス変換テーブルを参照して、アドレス変換テーブルで指定された入力アドレスから読み出したカメラ画像データを、アドレス変換テーブルで指定された出力アドレスに記憶させる。ここで、アドレス変換テーブルは、画像レイアウトに従って出力バッファ16のメモリアドレスを記述しているので、画像変換部14によって出力バッファ16に置き換えられた画像データ(撮像画像データ又は俯瞰画像データ)は、使用したアドレス変換テーブルと同じ画像レイアウトに画像変換されている。なお、画像変換部14は、LSI(Large Scale Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)等で構成されていても良く、CPU13で行っても良い。
後述するが、アドレス変換テーブルは、車載画像処理装置1の製造時などに、カメラモジュール2それぞれの取付誤差(カメラ座標系のpitch角、yaw角、roll角)に応じて、当該取付誤差を修正した撮像画像又は俯瞰画像を表示させるように構成されている。例えば、画像変換部14による変換処理によって入力バッファ12のカメラ画像データが読み出されて、出力バッファ16に格納された画像データの歪みやずれを抑制するように、アドレス変換テーブルは構成されている。
出力バッファ16は、画像変換部14によって変換された4枚の画像データからなる画像データを格納し、当該画像データをCPU13の制御に従ってモニタ3に出力する。
CPU13は、図示しない操作入力部がドライバーに操作されて決定された画像レイアウト指示や画像切り換え指示を認識して画像変換部14での画像変換処理に使用するアドレス変換テーブルを決定する。また、CPU13は、画像変換部14の入力バッファ12からの画像変換タイミング及び出力バッファ16のモニタ3へのデータ出力タイミングを制御することによって、連続的に撮像画像又は俯瞰画像を出力バッファ16に格納させると共に、連続的にモニタ3に表示させる撮像画像又は俯瞰画像を切り換える。
また、CPU13は、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dの取付向き(撮像方向)の誤差を画像処理のソフトウェア処理で校正するカメラキャリブレーションパラメータを検出する。このカメラキャリブレーションパラメータとしては、カメラ座標系におけるyaw角、pitch角、roll角がある。カメラ座標系におけるyaw角の誤差は、画像座標系におけるカメラ画像データを横方向にシフトさせて補正できる。カメラ座標系におけるpitch角の誤差は、画像座標系におけるカメラ画像データを縦方向にシフトさせて補正できる。カメラ座標系におけるroll角の誤差は、画像座標系におけるカメラ画像データを回転させて補正できる。したがって、CPU13では、カメラキャリブレーションパラメータとして、カメラ座標系におけるyaw角の誤差に対する画像座標系の横方向のシフト量と、カメラ座標系におけるpitch角の誤差に対する画像座標系の縦方向のシフト量と、カメラ座標系におけるroll角の誤差に対する画像座標系の回転方向のシフト量とを設定する。
CPU13は、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dで撮像した校正指標を含む各カメラ画像データにマーカ線を重畳させ、当該校正指標とマーカ線との位置関係を調整して、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dの物理的なずれによる各カメラ画像のずれを調整する。各カメラモジュール2A,2B,2C,2Dの物理的なずれがない場合、例えば、校正指標が映り込むべき位置に描画されているマーカ線の位置が、校正指標内に入るようになっている。一方、各カメラモジュール2A,2B,2C,2Dに物理的なずれがある場合、マーカ線の位置をシフトさせて、マーカ線が校正指標内に位置させる。このマーカ線の横方向、縦方向、回転方向におけるシフト量は、それぞれカメラモジュール2A,2B,2C,2Dごとのyaw角、pitch角、roll角についてのカメラキャリブレーションパラメータとして検出できる。
例えば、図2に示すように、車両101のリアカメラによって撮像される各カメラ画像データの校正をするために、車両101を所定の規定位置に停止させる。この状態で、車両後方(例えば、前輪の車軸原点から3500mm後方)の位置に、T字状の校正指標102を車幅と平行かつ中心に配置する。
ここで、校正指標102及び後述のマーカ線をT字状としたのは、2次元のカメラ画像データ上で校正指標102とマーカ線の位置、角度を合わせる場合に、2点が重なることが最低限必要となるからである。そのため、マーカ線は横方向に伸びる直線であれば良いが、実際に校正指標102とマーカ線との重なり度合いを調整する際に、マーカ線が直線のみであると、調整しづらいために、マーカ線もT字にしている。また、校正指標102及びマーカ線の形状は、T字に限定するものではなく、双方の位置合わせがカメラ画像上で容易となるものであれば、L字であっても良い。
なお、校正指標102の幅は50mmとし、厚みが少なくカメラ画像の2次元空間で扱っても問題ないものとする。このような車両101と校正指標102との関係は、予め地面上に配置された校正指標102に対して車両101を規定の位置関係になるように正確に停車させることと同義である。
カメラパラメータは、車両101車幅方向の中心と前輪車軸が交わる点を原点とするカメラ座標系(車両座標系)において、車両101の停止位置X,Y,Zと、及び車両101の停止したyaw角,roll角,pitch角で設定される。また、カメラ特有のスペックとして、水平画角、解像度等のパラメータがある。これらのパラメータと後述のレンズモデルから、図2に示す地面上(車両座標系)に配置された校正指標102がリアカメラのカメラ画像データ上のどの位置に映り込むかが計算できる。例えば、入射角θでレンズに入射した光がレンズから距離fだけ離れた投影面のレンズ光軸中心から距離d離れた位置に結像した場合、当該入射角θと像高dと距離fとの関係がレンズモデルとなる。
したがって、リアカメラが物理的なずれがない場合、校正指標102は、カメラ画像データ内の所定位置に含まれることになる。
このような車載画像処理装置1において、各カメラモジュール2A,2B,2C,2Dのカメラキャリブレーションパラメータを検出するとき、図3に示すように、モニタ3のカメラ画像には、校正指標画像112と、マーカ線画像111とが含まれる。図3(a)は、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dが物理的にずれている場合、カメラ画像上に車載画像処理装置1がマーカ線画像111を重畳したものである。カメラモジュール2A,2B,2C,2Dが設計要件よりも物理的にずれているために、校正指標画像112とマーカ線画像111とは離れた位置となる。なお、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dに物理的なずれが無い場合、マーカ線画像111は校正指標画像112の中心と重なるはずである。
図3(b)は、マーカ線画像111を画像内で回転及び/又はピクセルシフトして、当該マーカ線画像111をカメラ画像に映り込む校正指標画像112内に入るよう調整した後の状態を表す。ここでは、マーカ線画像111を校正指標画像112の中心と重なるよう位置調整することにより、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dの取り付け角度yaw角,roll角,pitch角のずれ度合いを、カメラ画像において2次元的に何ピクセルシフトしているか、何度回転しているかで検出し、当該検出値をカメラキャリブレーションパラメータとする。
しかし、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dのレンズ特性により、マーカ線画像111の形状と校正指標画像112の形状とが、特にカメラ画像の端の方で一致しない問題点が起こるため、最終的に校正指標画像112内のどこにマーカ線画像111を合わせるべきかがわかりづらく、正確なカメラキャリブレーションパラメータが検出できない。この現象が起こる理由は、カメラ画像が画面中心から画面の端に移るに従って、カメラ画像の歪みが大きくなることと、1ピクセル当たりの実環境領域面積(長さ)が大きくなることが挙げられる。
これに対し、車載画像処理装置1は、マーカ線画像111を校正指標画像112に重ねるように調整する際に、レンズモデル(レンズ特定)に従って回転及び/又はピクセルシフトさせるマーカ線画像111の形状を、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dのレンズ特性に合わせて簡易的に変形させる。マーカ線画像111を変形させることによって、調整後のマーカ線画像111の形状と、校正指標画像112の形状をほぼ一致させることができ、正確なキャリブレーションパラメータの検出ができる。
このように、画面中心と画面の端とでカメラ画像が歪むことに対して、マーカ線画像111の形状を変形させる場合には、車載画像処理装置1は、カメラモジュール2A,2B,2C,2D毎に、カメラ画像の各画素が地面上の実環境領域換算でどのくらいの面積を撮像しているか(以下、ピクセルの重みと記す)のデータベースを用意しておく。なお、このデータベースは、上述のレンズモデルより計算が可能である。
図4に示すように、カメラ画像は、画素領域毎に異なるピクセルの重みをもつ。車載画像処理装置1は、ピクセルの重みに基づいて、カメラ画像上にマーカ線画像111を描画する。この場合、画像中心の領域Aは、1ピクセルが実際の5mmの地面を撮像しており、画像の領域Bは、1ピクセルが実際の10mmの地面を撮像しており、画像の領域Cは、1ピクセルが実際の15mmの地面を撮像しており、画像の領域Dは、1ピクセルが実際の20mmの地面を撮像しているので、これに応じたデータベースを用意しておいて、マーカ線画像111を描画することになる。
このようなデータベースを用いてマーカ線画像111を変形させる処理は、図5に示すように、先ずステップS1において、CPU13は、自動又は手動によるマーカ線画像111の移動(回転、ピクセルシフト)命令を入力し、移動先の画像座標を計算する。
次のステップS2において、CPU13は、データベースから最小ピクセル重みと、ステップS1で計算したマーカ線画像111の移動先のピクセル重みとを比較する。比較した結果、ピクセル重みが同等である場合には、ステップS3に処理を進めて、ステップS1で入力した命令に従って、マーカ線画像111をプロットする。
一方、移動先のピクセル重みが、最小ピクセル重みと同等ではなく大きい場合には、ステップS4に処理を進め、CPU13は、マーカ線画素に対して実環境領域において上下左右方向にどれだけ移動したかを積み上げる。この積み上げ量は、例えば「上方向に5mm、右方向に10mm」といったものとする。
次のステップS5において、CPU13は、ステップS4で算出したマーカ線画像111の画素の積み上げ量が、移動先の領域のピクセル重みを超えるかどうかを再度比較する。比較した結果、マーカ線画像111の画素の積み上げ量が、移動先エリアのピクセル重みを超えない場合には、ステップS6に処理を進めて、当該マーカ線画像111の画素のプロット位置を変更させない。
一方、CPU13は、ステップS4で算出したマーカ線画像111の画素の積み上げ量が、移動先の領域のピクセル重みを超えるかどうかを再度比較する。比較した結果、マーカ線画像111の画素の積み上げ量が、移動先エリアのピクセル重みを超える場合、ステップS7に処理を進めて、当該マーカ線画像111の画素をステップS1で入力した命令に従ってプロット位置を変更させる。また、このステップS7において、CPU13は、位置変更したマーカ線画像111の画素についての積み上げ量をリセットしておく。
次のステップS8において、CPU13は、マーカ線画像111を構成する全ての画素についてステップS2〜ステップS7の処理を行ったか否かを判定し、そうでない場合には、ステップS2に処理を戻し、全ての画素について処理を完了した場合には、処理を終了する。
このように、車載画像処理装置1では、マーカ線画像111を校正指標画像112に重ね合わせることによって、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dの物理的なずれによるカメラ画像のずれを校正する時に、カメラ画像の歪みに合わせてマーカ線画像111の形状を変形させることができ、より正確なカメラキャリブレーションパラメータを検出することができる。
なお、上述した図5のマーカ線画像111の形状を変形させる処理は、マーカ線画像111を構成する全画素についてステップS2〜ステップS7の処理を行う場合について説明したが、これに限らず、マーカ線画像111を構成する画素のうち代表点となる画素のみについて処理を行って、それ以外の画素を線形補間等の処理により描画しても良い。例えば、マーカ線画像111をT状で構成した場合に、少なくとも各線の端部位置及び各線の中間位置での画素を代表点に設定することになる。
また、図4に示すように、ピクセル重みが同じ画像領域の部分、かつ歪みが同程度の部分に校正指標が映り込むよう校正指標を配置すると、マーカ線を変形させる際の丸め誤差が減り、より正確にカメラキャリブレーションパラメータを検出することができる。
以上詳細に説明したように、本発明を適用した車載画像処理装置1によれば、カメラモジュール2から校正指標画像112を含むカメラ画像データを入力した場合に、当該カメラ画像データにマーカ線画像111を重畳して、マーカ線画像111を校正指標画像112に重ね合わせて、マーカ線画像111の移動量をカメラキャリブレーションパラメータとして設定できる。したがって、カメラモジュール2に物理的な取付誤差があっても、当該カメラキャリブレーションパラメータによってカメラ画像データを補正して、車両の正確な周囲状況を表すカメラ画像をモニタ3で提示することができる。
また、この車載画像処理装置1によれば、複数のカメラモジュール2A,2B,2C,2Dで撮像したカメラ画像データによって俯瞰画像を作成する場合であっても、各カメラモジュール2A,2B,2C,2Dごとにカメラキャリブレーションパラメータを設定することによって、俯瞰画像を構成する各画像間でずれを無くすことができる。
更にまた、この車載画像処理装置1によれば、マーカ線画像111を移動させるときに、カメラモジュール2A,2B,2C,2Dのレンズ特定に従って当該マーカ線画像111の形状を変形させるので、どのような特性のカメラであっても、正確なカメラキャリブレーションパラメータを設定できる。
更にまた、この車載画像処理装置1によれば、マーカ線画像111を構成する画素のうち、複数の代表点のレンズ特定に基づく変形度合いを計算して、当該代表点間を補間してマーカ線画像111の形状を変形させるので、レンズ特性に合わせてマーカ線画像111を変形させる処理量を抑制することができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した車載画像処理装置の構成を示すブロック図である。 自車両と校正指標との位置関係について説明する上面図である。 カメラ画像に含まれる校正指標画像に、マーカ線画像を重ね合わせる処理について説明する図であり、(a)は調整前、(b)は調整後を示す。 カメラモジュールのレンズ特性に応じてマーカ線画像を変形させるためのデータベースについて説明するための図である。 カメラモジュールのレンズ特性に合わせて、マーカ線画像を変形させる処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車載画像処理装置
2 カメラモジュール
3 モニタ
11 内部バス
12 入力バッファ
13 CPU
14 画像変換部
15 テーブル記憶部
15a アドレス変換テーブル
16 出力バッファ
21 撮像用レンズ
102 校正指標
111 マーカ線画像
112 校正指標画像

Claims (3)

  1. 車両の周囲を撮像してカメラ画像データを生成するカメラモジュールと接続され、該カメラ画像データを表示手段で表示させる車載画像処理装置であって、
    前記車両に周囲に配設された校正指標を撮像したマーカ線画像を、当該校正指標が含まれるべき位置に表示された校正視標画像に重畳させて、前記表示手段に表示させるマーカ線重畳手段と、
    前記マーカ線重畳手段によって前記カメラ画像データに重畳されたマーカ線画像と、前記校正指標画像とを重ね合わせるように前記マーカ線画像の描画位置を変更させる描画手段と、
    前記描画手段によってマーカ線画像と校正指標画像とが重ね合わされた時のマーカ線画像の移動量を、前記カメラモジュールの前記車両に対する取付誤差を画像処理によって修正するパラメータとして設定するパラメータ設定手段とを備え、
    前記描画手段は、前記描画手段によってマーカ線画像を移動させるときに、前記カメラモジュールのレンズ特定に従って生ずるカメラ画像の歪みに基づいて当該マーカ線の形状を変形させることを特徴とする車載画像処理装置。
  2. 複数のカメラモジュールと接続され、当該カメラ画像データのそれぞれをある一点の仮想視点を基に視点変換して、車両周囲の俯瞰画像を作成する俯瞰画像作成手段を更に備え、
    前記マーカ線重畳手段は、それぞれのカメラモジュールで撮像したカメラ画像データに、マーカ線画像を重畳させて、前記表示手段に表示させ、
    前記描画手段は、それぞれの前記マーカ線重畳手段によって前記カメラ画像データに重畳されたマーカ線画像と、前記校正指標画像とを重ね合わせるように前記マーカ線画像の描画位置を変更させ、
    前記パラメータ設定手段は、前記描画手段によってマーカ線画像と校正指標画像とが重ね合わされた時のそれぞれマーカ線の移動量を、それぞれのカメラモジュールの前記車両に対する取付誤差を画像処理によって修正するパラメータとして設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の車載画像処理装置。
  3. 前記描画手段は、前記マーカ線画像を構成する画素のうち、複数の代表点のレンズ特定に従って生ずるカメラ画像の歪みに基づいて変形度合いを計算して、当該代表点間を補間してマーカ線画像の形状を変形させることを特徴とする請求項に記載の車載画像処理装置。
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