JP4682693B2 - 集塵容器及びこれを備えた電気掃除機 - Google Patents

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本発明は電気掃除機本体に装着される集塵容器およびこの集塵容器を有する電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機としては、掃除機本体に着脱自在に装着されると共に塵埃を
捕集する集塵容器を備え、その集塵容器に開閉自在の蓋を設け、その蓋を開けて集塵容器内に蓄積した塵埃を廃棄するようにしたものが有る(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−121722号公報
しかしながら、上記のような電気掃除機の構成では、集塵容器内のごみがぎっしりと入った場合や、綿ごみや軽いごみの場合など、蓋を開いてもその塵埃が、集塵容器から落ちることなく溜まる時があり、その時は、素手或いはお箸などでごみを引きずりださなければならず、不衛生で、且つ非常に手間がかかるという課題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、集塵容器内のごみを、手を汚すことなく、一つの動作で簡単に廃棄のできる、使い勝手のよい電気掃除機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の集塵容器は、塵埃を捕集するフィルターを有する集塵部と、前記集塵部に設けられた塵埃排出用の開口部と、前記開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体を閉状態に保持する尾錠と、前記尾錠を介して前記蓋体を開状態にする操作部と、前記集塵部内で塵埃を押し出す押し出し板とを備え、前記集塵部の前記蓋体に対向する面は前記押し出し板によって構成されており、前記操作部と前記押し出し板が連動して動作するもので、集塵容器内のごみを、手を汚すことなく、一つの動作で簡単に廃棄のできる、使い勝手のよい電気掃除機を提供するものである。また、集塵部の蓋体に対向する面と押し出し板を別々に構成した場合と比較し、集塵部の蓋体に対向する面と押し出し板による2重壁を防止し構造を簡単にでき、また、集塵部の蓋体に対向する面と押し出し板の間に塵埃が挟み込むことがなく、より確実に全ての塵埃を排出できるため、使い勝手を向上できる。
本発明によれば、集塵容器内のごみを、手を汚すことなく、一つの動作で簡単に廃棄のできる、使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
第1の発明は、塵埃を捕集するフィルターを有する集塵部と、前記集塵部に設けられた塵埃排出用の開口部と、前記開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体を閉状態に保持する尾錠と、前記尾錠を介して前記蓋体を開状態にする操作部と、前記集塵部内で塵埃を押し出す押し出し板とを備え、前記集塵部の前記蓋体に対向する面は前記押し出し板によって構成されており、前記操作部と前記押し出し板が連動して動作するもので、操作部により蓋体を開き、かつ連動した押し出し板でごみを押し出すことができるため、集塵容器内のごみを、手を汚すことなく、一つの動作で簡単に廃棄できる。また、集塵部の蓋体に対向する面と押し出し板を別々に構成した場合と比較し、集塵部の蓋体に対向する面と押し出し板による2重壁を防止し構造を簡単にでき、また、集塵部の蓋体に対向する面と押し出し板の間に塵埃が挟み込むことがなく、より確実に全ての塵埃を排出できるため、使い勝手を向上できる。
第2の発明は、集塵部外周壁の2面以上にフィルターを備えたもので、フィルターの目詰まりによる吸引力の低下を抑制することができ、使い勝手を向上できる
第3の発明は、集塵容器内の負圧部の内面と、押し出し板の間の位置にパッキン体を備えたもので、集塵容器内の負圧側に押し出し板を配置し、集塵容器外部の正圧側から押し出し操作を行う際に、負圧側と正圧側の連結部分を、パッキン体により空気の漏れを防止
でき、集塵容器内の負圧ならびに吸引力を向上できるため、使い勝手を向上できる。
の発明は、操作部に遮蔽板を設け、操作部と連動して上下に摺動可能としたもので、操作部を上下に摺動させ操作を行う際に、操作部の下部に必要な操作部を摺動するための空間、ならびに操作後にできる操作部の上部の空間を、遮蔽板により遮蔽することにより、空間への異物の入り込みを防止して、確実に操作を行うことができるとともに、さらに外観性を向上できる。また、遮蔽板は上下に摺動可能なため、操作部と遮蔽板を一体に構成し操作部により空間を遮蔽したものと比較し、操作部が下方向に摺動し操作部下部の空間が狭くなる際には、遮蔽板は同時に下方向に摺動する必要がなく、操作部に対して上方向に摺動可能なため、遮蔽板の移動距離を小さくすることができ、製品全体の大きさを小さくできるため、使い勝手を向上できる。
の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の集塵容器を備えていることを特徴とする電気掃除機で、集塵容器内の操作部と前記押し出し板が連動して動作するため、集塵容器内のごみを、手を汚すことなく、一つの動作で簡単に廃棄できる掃除機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における集塵容器及びこれを搭載した電気掃除機について図1、図2を用いて説明する。
図1は本実施の形態における集塵容器を搭載した電気掃除機の全体斜視図、図2は同掃除機本体の中央断面図を示す。図1、図2において、掃除機本体1は、吸引風を発生させる電動送風機2と、電動送風機2の吸引風の上流側には着脱自在で塵埃35を捕集する集塵容器3を備え、集塵容器3は集塵容器収納部4に収納される。さらに集塵容器3の上流側には、塵埃35が流入する本体吸気口5を備え、本体吸気口5にはホース6の一端が接続され、他端には延長管7を介して床用吸込み口8を接続している。
次に図3〜図7を用いて集塵容器3の詳細について説明する。
図3は集塵容器3の全体斜視図、図4はカバー体9を取り除いた同集塵容器の斜視図、図5は同集塵容器の主要部品の断面斜視図、図6は同集塵容器の中央断面図、図7は同集塵容器のタイト部詳細図を示す。
図において、集塵容器3は、集塵容器本体10と、集塵容器本体10の後方開口部に着脱自在に装着されるフィルターユニット11から構成されている。
集塵容器本体10は、塵埃35を捕集するための集塵部12を備え、集塵部12は塵埃35を排出するための開口部13、および保持リブ38を備えている。さらに、集塵容器本体10は開口部13を開閉自在に覆う蓋体14が軸支されており、蓋体14はバネ体15により閉方向に付勢されている。さらに集塵容器本体10は蓋体14を閉状態に保持する尾錠16と、尾錠16を傾斜部36により介し、蓋体14を開状態にする操作部17を備えており、操作部17は操作部バネ18により上方向に符勢されている。
一方、集塵部12は外周の4側壁全てに1次フィルター19a、b、c、d、を有し、さらに集塵部12は天面を押し出し板20により構成している。押し出し板20の押し出し板連結部21と、操作部17の操作部連結部21は、約5mmはフリーな状態で連結し
ており、押し出し板20と操作部17は連動して動作する。また、押し出し板20は、材質がSUSでメッシュ状の金属メッシュ1次フィルター23を備え、天面外周の集塵部12との間の位置にごみタイトパッキン24を有し、集塵容器本体10の負圧部内面25との間の位置にエアータイトパッキン26を備えている。さらに集塵部12は塵埃35を捕集するための吸入口27を備え、吸気口27は中心部より上半部は外面28を、下半分は内面29を集塵容器本体10と嵌合しており、集塵部12は下方向に集塵容器10と着脱可能である。
また、操作部17は、操作部17と連動し上下に摺動可能で、操作部17の下部空間30ならびに摺動後の上部空間31を遮蔽する遮蔽板32を備え、さらに遮蔽板32の下部にはリブ体37を備える。また、操作部17は天面外周に凸部33を有した押圧ボタン34を有する。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
掃除機本体1の運転を開始すると、電動送風機2が運転して吸引力が発生し、塵埃を含んだ空気が、本体吸い込み口8から吸い込まれ、延長管7およびホース6、本体吸気口5を通り、集塵部12に入る。集塵部12では1次フィルター19a、b、c、d、ならびに金属メッシュ1次フィルター23により塵埃35と空気が分離され、塵埃35は集塵部12内で捕集され堆積していく。
この時、集塵部12の外周壁の4側面に1次フィルター19a、b、c、d、を設けているためフィルターの面積が広く、フィルターの目詰まりによる吸引力の低下を抑制することができる。さらに、押し出し板20にも金属メッシュ1次フィルター23を設けているので、フィルターの総面積をより広くでき、フィルターの目詰まりによる吸引力の低下をさらに抑制することができ、使い勝手を向上できる。
また、1次フィルター19a、b、c、d、ならびに金属メッシュ1次フィルター23を通過した空気中に含まれる微細塵は、フィルターユニット11により捕集される。
次に、捕集した塵埃35を排出する際の動作、作用を図8、図9を用いて説明する。
図8に示すように、捕集した塵埃35を排出する際には、操作部17の押圧ボタン34を下方向に押すと、傾斜部36を介して尾錠16が開方向である時計回りに回動して蓋体14の係止を解除し、蓋体14がバネ体15の付勢力により開く。この時、塵埃35が集塵部12内にぎっしり詰まった状態では、塵埃35は重力のみでは下方向に落ちず、集塵部12内に詰まった状態のままである。
次に、図9に示すように、さらに操作部17の押圧ボタン34を下方向に押すと、操作部17に連動して押し出し板20も下方向に動作し、塵埃35を押し出して開口部13より排出できるため、集塵容器3内の塵埃35を、手を汚すことなく、一つの動作で簡単に廃棄できる。この時、蓋体14を開く操作部17は押し出し板20と連動しているため、蓋体14を開く操作と、押し出し板20の塵埃を押し出す操作が分かれていることを意識することなく、一連の操作のワンタッチで塵埃35を廃棄することができる。
さらに、塵埃35を廃棄後、押圧ボタン34を手を離し押すのを止めると、操作部17ならびに押し出し板20は、操作部バネ18により元の状態に自動的に戻る。
傾斜部36は、操作部17を約5mm下方向に動作させると、尾錠16が蓋体14の係止を解除する角度設定としており、押し出し板連結部21と操作部連結部22は約5mm
はフリーな状態で連結されているため、操作部17を約5mm操作した時には押し出し板20は動作せず、先に蓋体14が開いた後、押し出し板20により塵埃35を押し出して排出する構成としている。そのため、蓋体14が開く前に塵埃35を押すことがなく、塵埃35がぎっしり詰まった状態においても、押し出し板20が、蓋体14が閉まったままの塵埃35にあたり操作部17を下方向に操作できないといったことがないため、より確実に塵埃35を排出でき、使い勝手を向上できる。
また、集塵部12の天面を押し出し板20により構成しているため、集塵部12の天面と押し出し板20を別々に構成した場合と比較し、集塵部12の天面と押し出し板20による2重壁を防止し構造を簡単にでき、また、集塵部12の天面と押し出し板20の間に塵埃が挟み込むことがなく、より確実に全ての塵埃35を排出できるため、使い勝手を向上できる。
また、ごみタイトパッキン24により、塵埃を吸引時に集塵部12と押し出し板20の間の隙間から、塵埃35が集塵部12の外に漏れるの確実に防止できるため、使い勝手を向上できる。
さらに、押し出し板20の金属メッシュ1次フィルター23はSUSによる金属で構成されているため、押し出し板20により塵埃35を押し出す際に、異物等によるフィルターの破れを防止し、耐久性を向上できる。
さらに、エアータイトパッキン26により、正圧側の操作部17から押し出し板20の操作を行う際に、負圧側と正圧側の連結部分の空気の漏れを防止でき、集塵容器本体10内の負圧ならびに吸引力を向上できるため、使い勝手を向上できる。
それに加え、エアータイトパッキン26は押し出し板20に備えられているため、集塵容器本体10内を負圧にする必要のある塵埃35を吸引の際には、エアータイトパッキン26により空気の漏れを防止でき、集塵容器本体10内を負圧にする必要のない塵埃35を押し出す際には、エアータイトパッキン26は押し出し板20と共に移動するため、エアータイトパッキン26と押し出し板20の間の摩擦抵抗がなく、押し出し板20の操作力を軽減でき、またエアータイトパッキン26の磨耗も防止することができる。
一方、遮蔽板32は、操作部17の操作前は下部空間30を遮蔽し、操作後は上部空間31を遮蔽することにより、下部空間30ならびに上部空間31への異物の入り込みを防止して、操作部17が引っ掛かることもなく、操作を確実に行うことができる。さらに空間による穴部もなくなり外観性も向上できる。また、遮蔽板32は、操作部17が下方向に摺動し下部空間30が無くなった際には、リブ体37にあたり摺動が止まり、操作部17に対しては上方向に摺動可能なため、操作部17と遮蔽板32を一体に構成し操作部17により空間を遮蔽したものと比較し、遮蔽板32の移動距離は小さくなり、製品全体の大きさも小さくできるため、使い勝手を向上できる。
また、押圧ボタン34を押す際に、凸部33により滑りが防止され、確実に押圧ボタン34を操作することができるため、使い勝手を向上できる。
次に、集塵部12を取り出してお手入れする際の動作、作用を図10、図11を用いて説明する。
図10は集塵部12を取り出した際の集塵容器3の斜視図、図11は同集塵容器3の中央断面図を示す。
集塵部12を取り出してお手入れする際には、保持リブ38を集塵容器本体10内部に撓ませ保持を外し、集塵部12を下方向に押し出して取り出す。集塵部12を集塵容器本体10より取り出すことにより、集塵部12と集塵容器本体10の間の隙間に蓄積する細塵や、1次フィルター19a、b、c、d、に付着した完全に廃棄できなかった塵埃をより簡単に取り除け、お手入れし易く、使い勝手を向上できる。
また、吸気口27は中心部より上半部は外面28を、下半分は内面29を集塵容器本体10と嵌合しているため、集塵部12の吸気口27と集塵容器3の間のごみタイト性が向上し、塵埃が漏れることなく、確実に吸気口27より集塵部12に入り捕集される。また、吸気口27の下半分を内面で嵌合しているため、下方向に引っかかることなく、集塵部12を下方向に取り外し可能であり、お手入れし易く、使い勝手を向上できる。
以上のように、本発明にかかる集塵容器は、集塵容器内のごみを、手を汚すことなく、一つの動作で簡単に廃棄のできるので、着脱自在の集塵容器を有する家庭用、業務用電気掃除機に特に有用である。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図 同電気掃除機の掃除機本体の中央断面図 同電気掃除機の集塵容器の全体斜視図 同集塵容器のカバー体を取り外した状態の全体斜視図 同集塵容器の主要部品の断面斜視図 同集塵容器の中央断面図 同集塵容器のタイト部詳細図 同集塵容器の蓋体を開く時の動作図 同集塵容器の塵埃を押し出すときの動作図 同集塵容器の集塵部を取り出すときの斜視図 同集塵容器の集塵部を取り出すときの中央断面図
3 集塵容器
12 集塵部
13 開口部
14 蓋体
16 尾錠
17 操作部
19 1次フィルター
20 押し出し板
35 塵埃

Claims (5)

  1. 塵埃を捕集するフィルターを有する集塵部と、前記集塵部に設けられた塵埃排出用の開口部と、前記開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体を閉状態に保持する尾錠と、前記尾錠を介して前記蓋体を開状態にする操作部と、前記集塵部内で塵埃を押し出す押し出し板とを備え、前記集塵部の前記蓋体に対向する面は前記押し出し板によって構成されており、前記操作部と前記押し出し板が連動して動作する集塵容器。
  2. 集塵部外周壁の2面以上にフィルターを備えた請求項1記載の集塵容器。
  3. 集塵容器内の負圧部の内面と、押し出し板の間の位置にパッキン体を備えた請求項1または2のいずれか1項に記載の集塵容器。
  4. 操作部に遮蔽板を設け、操作部と連動して上下に摺動可能とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の集塵容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の集塵容器を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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