JP4679863B2 - 水圧転写装置とその残滓排出機構 - Google Patents

水圧転写装置とその残滓排出機構 Download PDF

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Description

本発明は、水圧転写槽の水面に供給された水圧転写用フィルムの上から被転写物を押し当てて水没させる水圧転写装置に係り、特に、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓を水圧転写槽の槽外へ排出させる残滓排出機構を有した水圧転写装置とその残滓排出機構に関する。
水圧転写により柄付けした被転写物は、水圧転写の媒体としての役目を果たして不要となった水溶性フィルムを水洗洗浄により除去して、表面に付着した水分を乾燥させた後、最終仕上げとして表面保護のためのトップコートをクリア塗装によって施すのが一般的であるが、例えば自動車の内装部品や外装部品のように様々な三次元形状を有する被転写物に全体的に均一な表面保護コートを施すクリア塗装は高度な技術が要求されると同時に、その塗装作業を自動的に行なう塗装装置は煩雑な制御が必要となるので、トップコートを施すための加工コストや設備費が著しく嵩むという問題があった。
そこで、高度な技術や煩雑な制御を要しない簡易な手段によって被転写物に均一な表面保護コートを施すことができる水圧転写用フィルムが提案されている。この種の水圧転写用フィルムは、水溶性フィルムとその片面に形成した印刷層との間に、紫外線等の活性エネルギー線の照射もしくは加熱により硬化させて表面保護コートとする非水溶性の硬化性樹脂層が形成された多層フィルムで成り、該フィルムの印刷層を硬化性樹脂層と共に被転写物の表面に水圧転写した後、その硬化性樹脂層が紫外線硬化型樹脂で形成されている場合は紫外線を照射し、また、硬化性樹脂層が熱硬化型樹脂で形成されている場合はその硬化温度に加熱するだけの簡単な加工によって、被転写物の表面に均一な表面保護コートを施すことができるようになっている(特許文献1参照)。
しかし、この種の水圧転写用フィルムを使用すると、被転写物に転写されない該フィルムの余剰部分が水圧転写槽の水面に滓として残り、そのフィルムの残滓は、硬化性樹脂層を形成していた低比重で非水溶性の樹脂膜が主体となっているため、水圧転写槽の水面を浮遊して水圧転写槽から出槽する被転写物や水圧転写槽内に入槽する後続の被転写物に付着し、その表面にブツ等の欠陥不良を生じさせるおそれがある。
そのため、従来は、水圧転写用フィルムが供給される水圧転写槽の水面に該フィルムに皺を生じない程度の流速で一方向に流れる表面流を生じさせるように水圧転写槽内の水を常時循環させて、その表面流で水面に浮かんだ残滓を押し流すようにしているが(特許文献2参照)、このような手段のみでは、水圧転写槽の水面に浮かんだフィルムの残滓をその水面から短時間で効果的に取り除くことが困難であるため、水圧転写の生産タクトを早めて生産効率を高めようとすると、先行の被転写物に転写されなかったフィルムの残滓が被転写物の表面に付着してその表面にブツを生ずるおそれがあった。
特開2003−200698号公報 特開2003−261122号公報
そこで本願出願人は、水圧転写槽の水面に残った水圧転写用フィルムの残滓が被転写物の表面に付着してその表面にブツが生ずることを防止するために、水圧転写用フィルムの上から押し当てた被転写物が水圧転写槽の槽内に水没している間に、その水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓を被転写物が入出槽する水圧転写槽の入槽側と出槽側の双方から吸い込んで槽外へ排出させる一対の吸引機構付きゲートを設けた水圧転写装置を開発した(特願2004−208749号)。
この水圧転写装置に設けられた吸引機構付きゲートは、水圧転写槽の幅方向に沿ってスリット状に開口する吸込口から水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓をその槽内の水と共に吸い込んで、その吸込口に接続した吸引ホースを通じて水圧転写槽の槽外へ排出させる構成となっているが、上記の如く水溶性フィルムと印刷層との間に非水溶性の硬化性樹脂層が形成された水圧転写用フィルムは、被転写物の表面に転写されなかった余剰の硬化性樹脂層が薄い樹脂膜の残滓となって水圧転写槽の水面に浮かび、その樹脂膜は非水溶性で膜切れし難い性状を有しているので、水圧転写用フィルムの使用サイズが大きく、残滓となる樹脂膜のサイズも大きい場合は、被転写物が水圧転写槽内に水没している間にその樹脂膜の全てを前記吸込口から素早く吸い込んで槽外へ排出させることが困難であるという問題があった。
本発明は、使用する水圧転写用フィルムが水溶性フィルムと印刷層との間に非水溶性の硬化性樹脂層が形成されたものであっても、また、その使用サイズが大きい場合であっても、該フィルムの残滓を水圧転写槽の槽外へ素早く排出させて、その残滓が被転写物の表面に付着してブツが生ずることを確実に防止できるようにすることを技術的課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明は、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓を水圧転写槽の槽外へ排出させる残滓排出機構を有した水圧転写装置であって、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓をその槽内の水と共に吸い込む吸込口に接続された管を通じて前記残滓と水を真空吸引する真空チャンバが設けられ、該真空チャンバに、そのチャンバ内に吸引された前記残滓と水を排出する排出口と、該排出口を開閉するドレーン弁とが設けられ、該ドレーン弁が、前記真空チャンバ内を真空化する真空ポンプの吸引力によって閉弁し、該真空ポンプの吸引力が前記真空チャンバ内に吸引された前記残滓と水の重量に抗し得なくなったときにその重量によって開弁するように構成されている残滓排出機構を有することを特徴としている。
本発明の水圧転写装置は、真空チャンバの排出口をドレーン弁で閉鎖してそのチャンバ内を真空化することにより、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓が水圧転写槽内の水と共に吸込口から素早く吸い込まれて、該吸込口に接続された管を通じて真空チャンバ内に真空吸引される。そして、ドレーン弁を開弁させて真空チャンバの排出口を開放することにより、その排出口から真空チャンバ内に吸引された水圧転写用フィルムの残滓と水が排出される。
また、請求項7に係る発明は、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓を水圧転写槽の槽外へ排出させる残滓排出機構であって、前記残滓を水圧転写槽内の水と共に真空吸引する真空チャンバに、該チャンバ内に吸引された前記残滓と水を排出する排出口と、該排出口を開閉するドレーン弁とが設けられ、該ドレーン弁が、前記真空チャンバ内を真空化する真空ポンプの吸引力によって閉弁し、該真空ポンプの吸引力が前記真空チャンバ内に吸引された前記残滓と水の重量に抗し得なくなったときにその重量によって開弁するように構成されていることを特徴としている。
本発明の残滓排出機構は、真空ポンプの吸引力で真空チャンバ内を真空化することにより、ドレーン弁が閉弁して、該ドレーン弁で真空チャンバの排出口が閉鎖され、そのチャンバ内に残滓と水が真空吸引される。そして、真空チャンバ内に吸引された残滓と水の重量に抗することができない程度に真空ポンプの吸引力を低下させると、その残滓と水の重量でドレーン弁が開弁して真空チャンバの排出口が開放され、該排出口から真空チャンバ内の残滓と水が排出される。
本発明によれば、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓を真空チャンバで真空吸引するので、使用する水圧転写用フィルムが例えば水溶性フィルムと印刷層との間に非水溶性の硬化性樹脂層が形成されたものであっても、また、その使用サイズが大きい場合であっても、該フィルムの残滓を水圧転写槽の槽外へ素早く排出させて、その残滓が被転写物の表面に付着してブツが生ずることを確実に防止できるという効果がある。
本発明に係る水圧転写装置の最良の実施形態は、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓をその槽内の水と共に吸い込む吸込口に接続された管を通じて残滓と水を真空吸引する真空チャンバが水圧転写槽の槽外に設置され、該真空チャンバに、そのチャンバ内に吸引された残滓と水を排出する排出口と、該排出口を開閉するドレーン弁とが設けられた残滓排出機構を有している。
また、その残滓排出機構は、前記ドレーン弁が、真空チャンバ内を真空化する真空ポンプの吸引力によって自動的に閉弁し、該真空ポンプの吸引力が真空チャンバ内に吸引された残滓と水の重量に抗し得なくなったときにその重量により自動的に開弁するように構成されると共に、真空チャンバ内に吸引される残滓と水が一定量に達したときに、その真空ポンプの吸引力を低下させることによりドレーン弁を開弁させて、真空チャンバ内に吸引された残滓と水を該チャンバの排出口から排出させる制御装置が設けられている。
また、制御装置は、真空チャンバ内の真空度を検出する圧力計の検出信号もしくは真空チャンバ内の水位を検出する液面計の検出信号に基づいて、真空チャンバ内に吸引された残滓と水が一定量に達したか否かを判断するように構成されている。
また、前記ドレーン弁で開閉する真空チャンバの排出口は、該排出口から排出される残滓と水を落とし込んでその残滓を余剰水と共に槽外へ溢出させるオーバーフロー槽の水面下に配置されている。
更に、水圧転写装置は、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓がその槽内の水と共に前記吸込口から吸い込まれる際に水圧転写槽の水位が低下しないようにその槽内に水を補給する給水装置と、前記オーバーフロー槽の槽外へ溢出した余剰水を回収する回収槽と、その余剰水と共にオーバーフロー槽の槽外へ溢出した残滓を分離回収する残滓回収装置が設けられると共に、省資源のために、真空チャンバの排出口から前記オーバーフロー槽に排出されて前記回収槽に回収された水を前記給水装置に送給する送水径路が形成されている。
図1は本発明に係る水圧転写装置の一例を示す全体図、図2はその残滓排出機構の主要な動作を示す図である。
図1に示す水圧転写装置は、水圧転写槽1の槽内に、その水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓を槽内の水と共に吸い込む吸込口2が設置され、水圧転写槽1の槽外に、吸込口2から吸い込む残滓と水をその吸込口2に接続されたサイフォン管3を通じて真空吸引する真空チャンバ4が設置されている。
真空チャンバ4は、縦筒型に形成されて、その上端側に、チャンバ内を真空ポンプ5で排気して真空化するための排気口6が形成されると共に、チャンバ内の真空度を検出する圧力計7と、チャンバ内の水位を検出する液面計8が設置され、下端側に、チャンバ内に吸引された水圧転写用フィルムの残滓Fと水Wを排出するための排出口9と、該排出口9を開閉するドレーン弁10が設けられている。
ドレーン弁10は、排出口9を密閉できる程度の大きさを有した平板状の弁体11と、該弁体11が排出口9に対して進退可能なようにその弁体11の周囲を複数本のバーによって上下方向に揺動自在に支持するガイド枠12とで構成されている。そして、ドレーン弁10と排出口9が、該排出口9から排出される残滓Fと水Wを落とし込んでその残滓Fを余剰水と共に槽外へ溢出させるオーバーフロー槽13の水面下に配置されている。これにより、ドレーン弁10は、その弁体11が、図1鎖線図示の状態から、真空チャンバ4内を真空化する真空ポンプ5の吸引力でオーバーフロー槽13内の水と共に排出口9に吸い寄せられて、図1実線図示の如く、排出口9を閉鎖する閉弁状態となり、また、真空ポンプ5の吸引力を低下させてその吸引力が真空チャンバ4内に吸引された残滓Fと水Wの重量に抗し得なくなったときに、その重量で弁体11が排出口9から離脱して、該弁体11が図1鎖線図示の如く排出口9を開放した開弁状態となるように構成されている。つまり、ドレーン弁10は、真空チャンバ4内を真空化する真空ポンプ5の吸引力によって閉弁し、該真空ポンプ5の吸引力が真空チャンバ4内に吸引された残滓Fと水Wの重量に抗し得なくなったときにその重量によって開弁するように構成されている
真空ポンプ5は、ブロワを駆動するインバータモータの回転速度を制御することによってそのブロワによる真空チャンバ4の排気口6からの排気量を可変できるルーツブロワ等が用いられると共に、その真空ポンプ5の吸引力によって真空チャンバ4内に吸引された残滓Fと水Wが一定量に達したときに、該真空ポンプ5の排気量を低減させてその吸引力を低下させることによりドレーン弁10を開弁させる制御装置14が設けられている。
制御装置14は、真空チャンバ4内の真空度を検出する圧力計7の検出信号に基づいて真空ポンプ5のブロワを駆動するインバータモータの回転数を可変することにより、ブロワの排気量を調節してポンプの吸引力を加減する制御信号を出力するようになっている。すなわち、真空チャンバ4内に真空吸引される残滓Fと水Wの量が増加すると、それに応じてチャンバ内の圧力が高まり、その圧力によってチャンバ内の残滓Fと水Wの量を検出する圧力計7からその量が一定量に達したことを検出する信号が出力されると、その検出信号に基づいて、制御装置14から真空ポンプ5に対して該ポンプの排気量を低減して吸引力を低下させる制御信号が出力される。これにより、ドレーン弁10が、真空チャンバ4内に吸引された残滓Fと水Wの重量で自動的に開弁して、真空チャンバ4の排出口9が開放され、該排出口9を通じて真空チャンバ4内の残滓Fと水Wがオーバーフロー槽13内に落とし込まれる。
なお、圧力計7から真空チャンバ4内の残滓Fと水Wが一定量に達したことを検出する信号が出力されるのは、真空チャンバ4内に真空吸引される残滓Fと水Wが排気口6から流出して真空ポンプ5内に流入しない程度の満杯状態に達したときである。
液面計8は、真空チャンバ4内の残滓Fと水Wが排気口6から流出して真空ポンプ5に故障が生ずることを防止するために、真空チャンバ4内に吸引される残滓Fと水Wが一定量を超えたときに真空ポンプ5の稼動を停止させる安全装置として設けられており、該液面計8で検出される水位が一定以上になると制御装置14から真空ポンプ5に対してその稼動を停止させる制御信号が出力されるようになっている。なお、圧力計7に代えて、真空チャンバ4内に吸引される残滓Fと水Wが一定量に達したか否かを液面計8で検出し、その検出信号により真空ポンプ5の吸引力を低下させるようにしてもよい。
また、真空チャンバ4の排出口9から残滓Fと水Wが落とし込まれるオーバーフロー槽13には、ドレーン弁10の弁体11やガイド枠12に付着する残滓を払拭させると同時に、その槽内の残滓を余浄水と共に槽外へ溢出させる水流を生じさせるノズル15が設置されている。更に、図1の水圧転写装置には、オーバーフロー槽13の槽外へ溢出した余剰水を回収する回収槽16と、その余剰水と共に溢出した残滓を分離回収する残滓回収装置17が設けられており、該残滓回収装置17は、例えばオーバーフロー槽13から溢出して回収槽16に落とし込まれる余剰水から残滓だけを濾し取るネットコンベア18と、該コンベアで濾し取った残滓の貯留槽19とで構成されている。
また、本例の水圧転写装置は、水圧転写槽1の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓がその槽内の水と共に吸込口2から吸い込まれる際に水圧転写槽1の水位が低下しないようにその槽内に水を補給する給水装置20が設けられている。この給水装置20は、真空チャンバ4の排出口9から排出されてオーバーフロー槽13から回収槽16に回収された水を有効利用するために、その回収槽16内の水が送水径路21を通じて送給されるようになっている。
なお、給水装置20は、回収槽16から送水径路21を通じて送給される水を貯留する給水槽22の槽内から水圧転写槽1内へ水を補給する給水配管23に、制御装置14で開閉制御される自動バルブ24が設けられて、給水量を調節することができるようになっており、給水槽22には、余剰水を水圧転写槽1内に溢流させるオーバーフロー配管25が設けられている。また、送水径路21は、送水ポンプ26と、該ポンプ26で送水する回収槽16内の水を濾過するストレーナ27と、該ストレーナ27で濾過した水を送水ポンプ26で給水装置20の給水槽22に送給する送水配管28とで構成されている。
以上が、図1に示す水圧転写装置の全体的な構成と動作であり、次に、その水圧転写装置が有する残滓排出機構の主要な動作を図2によって具体的に説明する。
未だ水圧転写槽の水面に水圧転写用フィルムが供給されていないときは、真空ポンプ5を停止もしくは低速運転して、第2図(a)の如く、ドレーン弁10が自重で開弁して真空チャンバ4の排出口9が開放状態となっている。
この状態から、水圧転写用フィルムが水圧転写槽の水面に供給されてそのフィルムの上に押し当てられた被転写物が槽内に水没すると、直ちに真空ポンプ5を稼動させて真空チャンバ4内を真空化する。これにより、図2(b)の如く、ドレーン弁10の弁体11がオーバーフロー槽13内の水と共に真空チャンバ4の排出口9に吸い寄せられてドレーン弁10が自動的に閉弁し、該ドレーン弁10で排出口9が閉鎖されると同時に、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓Wとその槽内の水Wが、図1の吸込口2に接続されたサイフォン管3を通じて図2(c)の如く真空チャンバ4内に真空吸引される。
そして、図2(d)の如く、真空チャンバ4内に吸引される残滓Fと水Wが排気口6から流出しない限界量に近い一定量に達すると、その量を真空チャンバ4内の真空度によって検出する圧力計7の検出信号に基づいて、図1の制御装置14から真空ポンプ5の排気量を低減させてその吸引力を低下させる制御信号が出力され、真空チャンバ4内の真空度が低下して該チャンバ内に吸引された残滓Fと水Wの重量でドレーン弁10が自動的に開弁し、その残滓Fと水Wが排出口9からオーバーフロー槽13の槽内に落とし込まれて、真空チャンバ4とドレーン弁10が、図2(a)の状態に復帰する。したがって、真空チャンバ4が小型のものであっても、図2(a)〜(d)の動作を繰り返すことにより、使用サイズの大きい水圧転写用フィルムの残滓を短時間で素早く吸引して水圧転写槽の槽外へ排出させることができる。
なお、本発明の吸込口は、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓をその槽内の水と共に吸い込めるものであればよく、その形状、構造及び設置場所等は限定されない。また、真空チャンバの排出口を開閉するドレーン弁は、水圧転写用フィルムの残滓を真空チャンバ内に真空吸引するときに閉弁し、そのチャンバ内に吸引された残滓を排出するときに開弁するものであればよく、その構造は実施例に限定されるものではない。
本発明は、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓が、非水溶性の樹脂膜でなるものであっても、また、サイズが大きいものであっても、その残滓を水圧転写槽の槽外へ素早く排出させて被転写物の表面にブツが生ずることを確実に防止することができるので、水圧転写の品質の向上と生産性の向上に資するものである。
本発明に係る水圧転写装置の一例を示す図 図1の水圧転写装置が有する残滓排出機構の動作を示す図
符号の説明
1 水圧転写槽
2 吸込口
3 サイフォン管
4 真空チャンバ
5 真空ポンプ
6 排気口
7 圧力計
8 液面計
9 排出口
10 ドレーン弁
13 オーバーフロー槽
14 制御装置
16 回収槽
17 残滓回収装置
20 給水装置
21 送水径路



Claims (7)

  1. 水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓を水圧転写槽の槽外へ排出させる残滓排出機構を有した水圧転写装置であって、水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓をその槽内の水と共に吸い込む吸込口に接続された管を通じて前記残滓と水を真空吸引する真空チャンバが設けられ、該真空チャンバに、そのチャンバ内に吸引された前記残滓と水を排出する排出口と、該排出口を開閉するドレーン弁とが設けられ、該ドレーン弁が、前記真空チャンバ内を真空化する真空ポンプの吸引力によって閉弁し、該真空ポンプの吸引力が前記真空チャンバ内に吸引された前記残滓と水の重量に抗し得なくなったときにその重量によって開弁するように構成されている残滓排出機構を有することを特徴とする水圧転写装置。
  2. 水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓がその槽内の水と共に前記吸込口から吸い込まれる際に水圧転写槽の水位が低下しないようにその槽内に水を補給する給水装置が設けられている請求項1記載の水圧転写装置。
  3. 前記排出口から排出された水を前記給水装置に送給する送水径路が形成されている請求項2記載の水圧転写装置。
  4. 前記真空ポンプの吸引力で前記真空チャンバ内に吸引される前記残滓と水が一定量に達したときに、その真空ポンプの吸引力を低下させて前記ドレーン弁を開弁させる制御装置が設けられている請求項1、2又は3記載の水圧転写装置。
  5. 前記ドレーン弁で開閉する前記排出口が、該排出口から排出される前記残滓と水を落とし込んでその残滓を余剰水と共に槽外へ溢出させるオーバーフロー槽の水面下に配置されている請求項1、2、3又は4記載の水圧転写装置。
  6. 前記オーバーフロー槽の槽外へ溢出した余剰水を回収する回収槽と、その余剰水と共に溢出した前記残滓を分離回収する残滓回収装置が設けられている請求項記載の水圧転写装置。
  7. 水圧転写槽の水面に浮かんだ水圧転写用フィルムの残滓を水圧転写槽の槽外へ排出させる残滓排出機構であって、前記残滓を水圧転写槽内の水と共に真空吸引する真空チャンバに、該チャンバ内に吸引された前記残滓と水を排出する排出口と、該排出口を開閉するドレーン弁とが設けられ、該ドレーン弁が、前記真空チャンバ内を真空化する真空ポンプの吸引力によって閉弁し、該真空ポンプの吸引力が前記真空チャンバ内に吸引された前記残滓と水の重量に抗し得なくなったときにその重量によって開弁するように構成されていることを特徴とする残滓排出機構。
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