JP4678220B2 - インクカートリッジの着脱装置、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

インクカートリッジの着脱装置、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置、該着脱装置を備えた記録装置、および該着脱装置を備えた液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、インクジェット式記録装置あるいは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタを採り上げて説明する。インクジェットプリンタにおいてインクカートリッジを装填する場合には、比較的大きな押込み力が必要になる。この場合、各色ごとにインクカートリッジが分かれている場合には4.9〜6.9N程度の押込み力で足りるが、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジの場合には、例えば6色のものであれば7本(6色プラス廃液タンク分)の針を備えることになるから、34.3〜48.3Nという非常に大きな押込み力が必要になる。このような大きな押込み力は、インクカートリッジを垂直方向に装填する場合にはどうにか可能であるが、インクカートリッジを水平方向にスライドさせて装填するとなるとインクジェットプリンタにも無理な力がかかり、現実的には不可能である。
特許文献1は、てこの原理を利用して大きな押込み力を得るインクカートリッジの着脱装置を示している。即ちカートリッジ着脱用レバーの回動運動をリンク板に伝達し、リンクレバーのロック解除と、インクカートリッジのホルダへの装填とを可能にしている。しかし各色ごとのインクカートリッジの装填を目的にして開発されたものであり、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジに対応できるような大きな押込み力を備えていない。またカートリッジ着脱用レバーやリンク板を各色ごとのインクカートリッジに対して設けることは、部品点数の増加につながり部品コストの増大をもたらす。
またインクカートリッジは、装填中及び装填後において、これと連結する流路部材からインクカートリッジを押し戻そうとする力を受けている。従ってこの力を上回る押込み力によってインクカートリッジを装填し、その状態を維持しなければ、両者の間に隙間ができてしまい、インクカートリッジ及び流路部材のそれぞれに設けられている接点がずれ、インク残量等の検出ができなくなってしまう。また部品寸法の公差のばらつき等によっても上記接点の位置ずれは生ずる。しかし特許文献1には、このような大きな押込み力を確保し、密着状態を確保するための構成は開示されていない。
特開平11−157094号公報
そこで本発明は、このような問題に鑑みなされたものであって、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジを使用した場合にあっても、極めて小さな力で大きな押込み力を得ることができ、インクカートリッジを確実に装填し、装填後の位置ずれも生ぜず、簡単にインクカートリッジを取り出すことのできるインクカートリッジの着脱装置、該着脱装置を備えた記録装置、および該着脱装置の備えた液体噴射装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、インクカートリッジを第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動運動により、てこの原理を利用してインクカートリッジの装填に必要な押し込み力を確保すると共に、レバーアームの回動運動を前記カートリッジ保持手段に保持された状態のインクカートリッジの装填に必要な第2の所定ストロークの動きに変換する動力伝達変換機構とを備え、前記動力伝達変換機構は、前記カートリッジ保持手段を前記第2の所定ストローク移動させる第1のカム部を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置である。
ここで、「インクカートリッジの挿入」とは、記録装置外から記録装置内へ挿入されて、カートリッジ保持手段によってインクカートリッジが保持された状態を意味する。また、「インクカートリッジの装填」とは、カートリッジ保持手段によって保持されたインクカートリッジが、レバーの回動によってカートリッジ保持手段と一体に押し込まれてインク供給針に刺さった状態を意味する。
歯車が直に前記カートリッジ保持手段を押し込む場合、歯車を用いた機構に発生する歯車間の隙間に公差、所謂バックラッシによる歯車の回動角度のバラツキによって第2の所定ストロークにバラツキが生じる虞がある。
そこで、本発明の第1の態様によれば、前記動力伝達変換機構は、前記カートリッジ保持手段を前記第2の所定ストローク移動させる第1のカム部を備えているので、確実にインクカートリッジを第2の所定ストロークだけ押し込むことができる。即ち、前記カートリッジ保持手段をカム機構によって押し込むときは、常に高精度な位置決めを実行することができる。
さらに、作用点と支点との距離を比較的長く取れるレバーアームを使用したことにより比較的大きなてこ比を得ることができる。これにより、てこの原理を利用して極めて小さな力で大きな押込み力を得ることができるから、単一パッケージタイプのインクカートリッジであっても容易に装填し、取り出すことができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記動力伝達変換機構は、ラック、ピニオン、およびカム機構によって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置である。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、比較的簡単な構成によってレバーアームの回動運動をカートリッジ保持手段ないし、カートリッジ保持手段によって保持されるインクカートリッジの装填に必要な前記第2の所定ストロークの動きに変換することができる。また、ラックを使用することによって伝達経路ないし、その作用長を比較的長く取ることができるから、歯車列を多用した伝達経路を構成した場合に比べて部品点数を少なくすることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記動力伝達変換機構は、レバーアームの基端側に対して取り付けられ、レバーアームと一体に回動する第1ピニオンと、第1ピニオンと噛み合う第1ラックおよび第1ラックの動きを伝達経路下流に伝達する第2ラックとを備えるスライドバーと、第2ラックと噛み合う第2ピニオンと、第2ピニオンと噛み合うギアおよび該ギアの回転を伝達経路下流に伝達する前記第1のカム部とを一体に備えるギア付きカムユニットと、カートリッジ保持手段側に設けられ、前記インクカートリッジを押し込む方向へ移動させる際に前記第1のカム部と当接可能な第1の壁部とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置である。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、伝達経路の最下流に前記第1のカム部が設けられているので、インクカートリッジの最終的な押し込みは、該第1のカム部によって実行される。従って、伝達経路上流のピニオンおよびラックにバックラッシがあっても、前記第1のカム部が、前記第1の壁部と当接し直に前記カートリッジ保持手段を前記第2の所定ストローク押し込むので、該第2の所定ストロークを精度よく一定に保つことができる。即ち、前記カム機構は、伝達経路上流のバックラッシを除去することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記動力伝達変換機構は、カートリッジ保持手段側に設けられ、前記インクカートリッジを押し出す方向へ移動させる際に前記第1のカム部と当接可能な第2の壁部を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置である。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記インクカートリッジを押し出す方向へ移動させる際に前記第1のカム部と当接可能な第2の壁部を備えているので、確実に前記第2の所定ストローク分だけ、前記インクカートリッジを押し出すことができる。従って、確実にインクカートリッジからインク供給針を抜くことができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記第1のカム部は、該第1のカム部の回動支点から距離が最長となる位置に角部を備え、前記インクカートリッジを押し出す際に該角部が、前記第2の壁部と当接することを特徴とするインクカートリッジの着脱装置である。
インクカートリッジを押し出す際、即ち、インク供給針がインクカートリッジから抜ける際、前記インク供給針が中途半端に刺さった状態が長いとインク漏れが発生する虞が生じる。
そこで、本発明の第5の態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、前記第1のカム部は、該第1のカム部の回動支点から距離が最長となる位置に角部を備え、前記インクカートリッジを押し出す際に該角部が、前記第2の壁部と当接する。即ち、該角部は、前記第1のカム部の回動支点から距離、所謂レバー長が最長となり、被作用部である前記第2の壁部の移動速度にメリハリを設けることが可能である。従って、前記インクカートリッジを押し出す際、特に、インク供給針が前記インクカートリッジから抜ける瞬間の速度を速くすることが可能である。その結果、前記インク供給針が中途半端に刺さった状態での時間を短くすることができるので、前記インク供給針が中途半端に刺さった状態によるインク漏れを低減することができる。
本発明の第6の態様は、第1〜第5のいずれか一の態様において、前記第1のカム部は、弦部と、弧部とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置である。
本発明の第6の態様によれば、第1〜第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記第1のカム部は、弦部と弧部とを備えているので、該弦部と前記カートリッジ保持手段の当接部と、該弦部とを面接触させて安定位置を設けることができる。即ち、前記インクカートリッジを前記第2の所定ストロークだけ押し込んだときに、前記インクカートリッジを押し込んだ力と対抗する力、言い換えると、前記インクカートリッジがインク供給針から逃げようとする力が作用した場合であっても、前記カートリッジ保持手段は、前記第1のカム部を回動させることなく前記第2の所定ストローク押し込まれた所定位置に安定して位置し続けることができる。
さらに、前記第1のカム部側の前記カートリッジ保持手段との接点が、前記弧部から前記弦部に換わる際、即ち、前述したように前記カートリッジ保持手段の当接部と前記弦部とが面接触する際、前記カートリッジ保持手段が、前記インクカートリッジがインク供給針から逃げようとする力によって、最大押し込み位置より僅かに押し戻される。即ち、僅かに押し戻された分、前記インクカートリッジがインク供給針から逃げようとする力を減らすことができる。その結果、着脱装置内部に蓄積される力を減らすことができ、高温条件下において、部材が変形する虞を低減することが可能である。
本発明の第7の態様は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、インクカートリッジを第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動運動により、てこの原理を利用してインクカートリッジの装填に必要な押込み力を確保すると共に、レバーアームの回動運動を前記カートリッジ保持手段に保持された状態のインクカートリッジの装填に必要な第2の所定ストロークの動きに変換する動力伝達変換機構とを備え、該動力伝達変換機構は、前記インクカートリッジに挿入される針を備えた流路ユニットを前記第2の所定ストローク移動させる第2のカム部を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置である。
本発明の第7の態様によれば、該動力伝達変換機構は、前記インクカートリッジに挿入される針を備えた流路ユニットを前記第2の所定ストローク移動させる第2のカム部を備えているので、確実にインクカートリッジに対して、前記針を備えた流路ユニットを第2の所定ストロークだけ押し込むことができる。即ち、前記針を備えた流路ユニットをカム機構によって押し込むときは、常に高精度な位置決めを実行することができる。
本発明の第8の態様は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置を備える記録装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は上記第1〜第7の態様のいずれかに記載のインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、記録装置は、上記第1〜第7の態様のいずれかに記載された前記着脱装置を備えているので、記録装置において、上記第1〜第7の態様のいずれかに記載された作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第9の態様は、液体カートリッジをスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置を備える液体噴射装置であって、液体カートリッジを第1の所定ストローク挿入することによって液体カートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動運動により、てこの原理を利用して液体カートリッジの装填に必要な押し込み力を確保すると共に、レバーアームの回動運動を前記カートリッジ保持手段に保持された状態の液体カートリッジの装填に必要な第2の所定ストロークの動きに変換する動力伝達変換機構とを備え、前記動力伝達変換機構は、前記カートリッジ保持手段を前記第2の所定ストローク移動させる第1のカム部を備えていることを特徴とする液体噴射装置である。
以下、本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。図1はインクカートリッジ装填時のインクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。
インクジェットプリンタ100には、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう。)に記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向(図1において紙面に直交する方向)に往復可能にキャリッジガイド軸12によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行なう液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10の下方の記録装置本体3の下部スペースには、液体カートリッジの一例である単一パッケージのインクカートリッジ11が後述する本発明の着脱装置1を介して装填されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、キャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向と直交する副走査方向(図1において左右方向)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向に一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行われる。
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の構成を更に説明する。先ず、最も搬送方向上流側に用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である給送用トレイ5が設けられている。また、給送用トレイ5には用紙Pの側端面に当接し、副走査方向への円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。
また、これらの給送用トレイ5、給送用ローラ14及びホッパ16を含む装置が自動給送装置2である。そして、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部の一例である分離パッド等の力を借りて単位数ずつピックアップして搬送方向下流に向かって送られる。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられている。そして、検出レバーの下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬送用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支されている。当該ローラホルダ18は、図示しない回転軸を中心に回動可能に設けられ、かつ図示しないねじりコイルばねによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ヘッド13の下方の記録ポジション26に導かれ、上述のキャリッジ10及び用紙Pの動作によって用紙Pの記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。記録ヘッド13とその下方において、これと対向して設けられるプラテン28とのギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には、排出用駆動ローラ20aと、排出用ギザローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。この排出用ローラ20によって排出された用紙Pは、更に下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
排出用ギザローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用ギザローラ用の図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用ギザローラ20bの上流には補助ギザローラ22が設けられ、用紙Pは該補助ギザローラ22によってやや下方に押し付けられるようになっている。また、搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されている。更に排出用ギザローラ20bは、排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
このような構成によって、用紙Pは、搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となる。そして、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pは、プラテン28に押し付けられ、これにより用紙Pの浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。尚、補助ギザローラ22は、排出用ギザローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、図示しない補助ギザローラ用のローラホルダに軸支されている。
また、本形態に係るインクジェットプリンタ100は、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジ11を使用し、当該インクカートリッジ11を記録装置本体3後方の給送用トレイ5の下方から水平方向にスライドさせて装填するタイプのプリンタである。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して適用される本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置について説明する。
図2はインクカートリッジを挿入する前の状態を示す着脱装置の分解斜視図、図3は同状態の平面図、図4はインクカートリッジが装填される際の偏心カム部172の動作を示す平面図、図5はインクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す底面図、図6はインクカートリッジ挿入前のカートリッジ保持手段を示す側面図である。図7はカートリッジ保持手段を拡大して示す分解斜視図である。
また図8はインクカートリッジの挿入開始位置におけるカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図、図9はインクカートリッジ挿入完了時の着脱装置を示す平面図、図10はインクカートリッジの挿入完了位置におけるカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図である。
また図11は、インクカートリッジを装填する途中の状態を示す着脱装置の平面図、図12は同状態のカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図である。また図13はインクカートリッジを完全に装填した状態を示す着脱装置の平面図、図14は同状態のカートリッジ保持手段を示す側断面図及び底面図である。また図15はインクカートリッジを取り出す場合におけるロック解除の瞬間を示す着脱装置の平面図、図16はインクカートリッジが取り出される際の偏心カム部172の動作を示す平面図、図17は同状態のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図である。
尚、図3、5、9、11、13、15の記録装置の左側に示すカートリッジ保持手段および偏心カム部は、それぞれの記録装置内における状態である。
本発明のインクカートリッジの着脱装置1は、インクカートリッジ11を第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジ11を保持するカートリッジ保持手段30と、レバーアーム163の回動運動により、てこの原理を利用してインクカートリッジ11の装填に十分な押込み力を確保すると共に、レバーアーム163の回動運動をカートリッジ保持手段30に保持された状態のインクカートリッジ11の装填に必要な第2の所定ストロークSの方向の動きに変換する動力伝達変換機構32とを備え、動力伝達変換機構32は、カートリッジ保持手段30を前記第2の所定ストロークS移動させる第1のカム部としての偏心カム部172を備えていることによって構成されている。
このうちカートリッジ保持手段30には、本発明の特徴的構成の一つとしてレバーアーム163の回動操作のみによってインクカートリッジ11を記録装置本体3から取り出すことのできるロック解除機構33が設けられている。このロック解除機構33は、レバーアーム163の回動操作に伴ってインクカートリッジ11と共に移動するロック解除ピン34と、ロック解除ピン34の移動軌跡をインクカートリッジ11の挿入方向と取り出し方向とで異ならせることによってインクカートリッジ11のロック状態を解除する弾性ロック解除片35とを備えることによって構成されている。尚、ロック解除機構33についてのこれ以上の詳細な構成は、以下述べるカートリッジ保持手段30の他の構成の説明と併せて説明する。
カートリッジ保持手段30は、図7に示すようにインクカートリッジ11を直接保持するロックスライダ36と、ロックスライダ36を摺動自在に保持するスライダホルダ37と、上記ロック解除機構33とを備えることによって構成されている。ロックスライダ36は、インクカートリッジ11の両側面から突出する図2に示す押込みリブ6の当接面7に当接することによってスライドするブロック状の部材である。
ロックスライダ36は、スライダホルダ37の上板及び下板の内壁面に摺接すると共に、スライダホルダ37の内側壁に形成されている案内リブ38によって案内されて、スライダホルダ37内を移動する。ロックスライダ36には、上記案内リブ38と係合する係合溝部39が形成されており、ロックスライダ36とスライダホルダ37の双方に形成されている係止フック40、41間には、一例として引張りコイルバネによって構成される取り出しバネ42が張設されている。
ロックスライダ36には、係合爪43を回動自在に軸支する軸受部44が設けられている。軸受部44には、係合爪43の基端部に設けられている回動軸部45を受け入れる穴部が形成されている。また回動軸部45には、係合爪43をスライダホルダ37の上板内壁面に向けて付勢する一例として捩りコイルバネによって構成されるロックバネ46が取り付けられている。
係合爪43は、先端に鉤状の爪部が形成された部材で、爪部の外側面にはロック解除機構33の一部であるロック解除ピン34が平行に設けられている。また、ロックスライダ36には、インクカートリッジ11の装填方向と直交する方向に延びる案内凹部47が形成されている。そして、この案内凹部47にはスライドロック片48が係合するようになっている。
スライドロック片48は、係合する案内凹部47の形状に合わせて先端が山形にカットされた平板状の部材で、スライダホルダ37における下板側の端面には案内突起53が形成されている。案内突起53は、スライダホルダ37の下板に形成されている案内溝54と係合するように組み付けられており、案内溝54の形状に倣うように案内突起53がインクカートリッジ11の装填方向に移動することによってスライドロック片48は、インクカートリッジ11の装填方向と直交する方向にもスライドするようになっている。
即ち案内溝54は、図5、図8、図10、図12、図14、図17等に示すように、インクカートリッジ11を挿入する始端側に傾斜部55、終端側に水平部56を有している。そして更に、傾斜部55は、外方から徐々に内方に向かって傾斜するように形成されており、水平部56は、傾斜部55のうち最も内方に位置する端部と連接し、その位置を保ったまま更に終端部に向かって平行に延びている。
そして、このような形状の案内溝54と係合する案内突起53は、インクカートリッジ11を挿入する始端側で最も外方に位置し、傾斜部55の終端部で最も内方に位置した状態になってスライドロック片48をインクカートリッジ11の側面に形成されている図2に示す係合凹部57に進入させてインクカートリッジ11の両側面を保持するような構成になっている。
スライダホルダ37は、上記ロックスライダ36を収容する収容空間が内部に形成された筐体状の部材である。スライダホルダ37は、一例として門型断面をした可動フレーム58に対して係止され、可動フレーム58と一体になってスライドし得るように構成されている。スライダホルダ37における上板の内壁面には、鉤状をした係合リブ59が設けられていて、ロックスライダ36に対して回動自在に設けられている上記係合爪43と係合することによって、ロックスライダ36とスライダホルダ37とを一体化させる作用を有している。
スライダホルダ37の外側面は、開放されていて、ロックスライダ36と取り出しバネ42とを収容した後、外方からサブフレーム60を当て、該サブフレーム60によって開放面は閉塞される。尚、サブフレーム60は、固定フレーム61の一部であり、固定フレーム61のメインフレーム62に対してビス止めされることによって取り付けられる構成になっている。
また、サブフレーム60の奥部側端面には、インクカートリッジ11と接続される流路部材4が取り付けられている。流路部材4には、インクカートリッジ11の針挿入口に挿入する針4aとインクの供給流路、インク残量等を検出するための接点等が設けられている。そしてサブフレーム60には、ロック解除機構33の一部である弾性ロック解除片35が取り付けられている。弾性ロック解除片35は、板バネ様の部材で、斜め上方に延びる弾性舌片63の弾性変形作用によってロック解除ピン34の移動軌跡をインクカートリッジ11の装填方向と取り出し方向とで異ならせている(図12(A)と図17(A)参照)。
即ち、ロック解除ピン34がインクカートリッジ11の装填方向に移動する場合には、弾性舌片63を下方に撓ませて、そのままの高さを保って移動できるが、ロック解除ピン34がインクカートリッジ11の取り出し方向に移動する場合には弾性舌片63の傾斜方向等の関係で逆方向に撓ませることはできない。従って、ロック解除ピン34の方が移動軌跡を変えて下方に移動するようになって、ロック解除ピン34と一体の係合爪43を下方に回動させて係合リブ59との係合を解除させるのである。
また、レバーアーム163、即ち、アーム本体163bの一端には、つまみ部163aが設けられ、他端には、動力伝達変換機構32における伝達部材の一例である扇形をした第1ピニオン162が設けられ、第1回動ピン164を支点に回動するように取り付けられている。尚、レバーアーム163における支点と作用点との距離は、第1ピニオン162のピッチ円半径との比が実質的にてこ比となり、レバーアーム163の採用によって支点と作用点との距離を比較的長く取れるようになったことに伴い、大きなてこ比が得られている。
動力伝達変換機構32としては、一例としてラック、ピニオン、およびカム機構が採用できる。本実施例では、レバーアーム163と一体に回動する第1ピニオン162と、第1ピニオン162と噛み合う第1ラック161および第1ラック161の動きを伝達経路下流に伝達する第2ラック167とを備えるスライドバー166と、第2ラック167と噛み合う第2ピニオン168と、第2ピニオン168と噛み合うギア171およびギア171の回転を伝達経路下流に伝達する偏心カム部172とを一体に備えるギア付きカムユニット175と、カートリッジ保持手段側に設けられ、インクカートリッジ11を押し込む方向へ移動させる際に偏心カム部172と当接可能な第1の壁部173とを備えている構成とした。
また本実施例のスライドバー166には、第1ピニオン162と対向する辺に第1ラック161が形成され、第2ピニオン168a、168bと対向する辺に第2ラック167a、167bがそれぞれ形成されている。さらに、第2ピニオン168a側では第1ピニオン162と第2ピニオン168aとに案内され、第2ピニオン168b側ではメインフレームに設けられたガイドリブ165と第2ピニオン168bとに案内されて、記録装置本体3の幅方向に往復運動するようになっている。
第2ピニオン168a、168bは、第1ピニオン162と同様、扇形のギヤによって構成されており、それぞれ第2回動ピン169a、169bを支点に同一方向に回動し、それぞれギア171a、171bへ動力を伝達する。ギア171(171a、171b)は、ギア171と一体に設けられた偏心カム部172と共に第3回動ピン170を支点に回動する。偏心カム部172は、カートリッジ保持手段30のスライダホルダ37に設けられた第1の壁部173、および第2の壁部174と当接してスライダホルダ37を移動させるように構成されている。
次に、このような構成を有するインクカートリッジの着脱装置1における作動態様について説明する。
(1)挿入時(図2、図3、図5〜7参照)
インクカートリッジ11を記録装置本体3に挿入する前の段階では、図3に示すようにレバーアーム163は最も左側に回動した状態にある。この状態では、ロックスライダ36は、最も始端側に位置し、係合爪43はスライダホルダ37の上板の内壁面に当接した状態にある。そして、案内突起53は、図5に示すように、案内溝54における傾斜部55の最も外方寄りの始端位置に位置している。従って、スライドロック片48は、案内凹部47内に収容された状態にあり、インクカートリッジ11の挿入を可能にしている。
(2)挿入開始時(図8参照)
インクカートリッジ11を手に持って記録装置本体3の背面の開口部から挿入すると、インクカートリッジ11の両側面に設けられている押込リブ6先端の当接面7がロックスライダ36における案内凹部47が形成されている部位の端面に当接し、ロックスライダ36を取り出しバネ42の付勢力に抗して徐々に押し込んで行く。これに伴い、案内突起53は、案内溝54における傾斜部55、更に水平部56に案内されて記録装置本体3の内方に向かって進行する。そして、案内突起53の進行に合わせてスライドロック片48は、内方に向かって徐々に移動し突出状態へと移行して行く。
(3)挿入完了時(図9、図10参照)
インクカートリッジ11を一杯まで、即ち、第1の所定ストローク押し込むと、カチッという音がして係合爪43が係合リブ59の背面を乗り越えて係合リブ59と係合するようになって、ロックスライダ36はスライダホルダ37と一体化する。この状態では、案内突起53は、案内溝54における水平部56の終端に達している。そして、スライドロック片48は、完全に内方に突出した状態になってインクカートリッジ11の両側面に形成されている係合凹部57内に進入し、インクカートリッジ11はロックスライダ36にロックされた状態になって保持される。
(4)装填途中(図4、図11、図12参照)
レバーアーム163のつまみ部163aに指を掛け、図11に示すようにレバーアーム163を徐々に右側に回動させて行くと第1ピニオン162が回動するようになって第1ラック161に力が伝達されてスライドバー166を左方向へ移動させる。そして、第2ラック167から第2ピニオン168を介してギア171に力が伝達され、ギア171を図11中、反時計方向に回動させる。これに伴い、ギア171と一体に形成された偏心カム部172を反時計方向へ回動させる。偏心カム部172は、図4に示すように同図(A)から徐々に反時計方向へ回動して、同図(B)に示すようにカム弧部172bが、第1の壁部173と当接・押圧してスライダホルダ37を移動させる。スライダホルダ37を移動させると、カートリッジ保持手段30によって、インクカートリッジ11、可動フレーム、およびスライダホルダ37が一体となって奥部側に向けて移動する。このとき、ギア171が一定の速度で回動した場合、偏心カム部172のカム弧部172bは、第1の壁部173を一定の速度で、かつ、一定の力で押圧するように設けられている。即ち、偏心カム部172が180°回動する間、スライダホルダ37は殆ど一定の速度で移動する。
尚、この状態では、図12に示すように、ロック解除ピン34は、弾性ロック解除片35における弾性舌片63の手前側に位置し、上側の移動軌跡を進行する。また、スライドロック片48は、突出した状態にあり、係合凹部57内に進入しており、インクカートリッジ11はロックスライダ36によってロックされ、保持された状態にある。
(5)装填完了時(図4、図13、図14参照)
図13に示すようにレバーアーム163を最も右側に回動させると、インクカートリッジ11は、更に奥部側に進入し、インクカートリッジ11の針挿入口に流路部材4に形成された針4aが挿入される。具体的には、図4(B)の状態から偏心カム部172が、反時計方向へ回動し、図4(C)の状態となる直前のカム弧部172bとカム弦部172aとの境界のカムのレバー長の最長となる箇所が、第1の壁部173と当接している際に、カートリッジ保持手段の最大押し込み位置が設けられている。そして、図4(C)に示すように、カム弦部172aが、第1の壁部173と面接触する位置まで回動する。このとき、カートリッジ保持手段は、最大押し込み位置から0.5mm程押し戻される。そして、この位置まで回動すると、インクカートリッジ11の針挿入口に針4aが十分挿入され、インクカートリッジ11の装填が完了する。
尚、この状態では図14に示すように、ロック解除ピン34は、弾性舌片63を乗り起えて弾性舌片63の背面側に移動している。また、スライドロック片48は、突出した状態にありインクカートリッジ11はロックスライダ36によって保持された状態にある。
(6)取り出し時(図15〜17参照)
図15に示すように最も右側に位置していたレバーアーム163を左側に回動させて行くと、図16に示すように偏心カム部172が、時計方向へ回動して、偏心カム部172の角部172cが、第2の壁部174と当接・押圧して、装填時とは反対の方向へスライダホルダ37を移動させる。そして、図17に示すようにロック解除ピン34は弾性舌片63の傾斜に案内されて下方に移動し、弾性舌片63の下方を通る下側の移動奇跡を辿って弾性舌片63の手前側に至る。この時、ロック解除ピン34と一体の係合爪43もロックバネ46の付勢力に抗して下方に回動するようになり、係合爪43と係合リブ59との係合が解除される。そして、レバーアーム163を図3に示す最も左側に位置するまで回動させると、インクカートリッジ11は、取り出しバネ42の付勢力が作用して記録装置本体3の後端面から22mm以上飛び出し、取り出される。
このとき、レバーアーム163を等速で回動させた場合であっても、偏心カム部172の回動によって移動するスライダホルダ37の速度は、インクカートリッジ11を装填する際と、取り出す際とでは異なる。即ち、インクカートリッジ11を装填する際は、等速であったが、取り出す際では、等速ではない。以下、取り出す際の動作について説明する。
先ず、図16(A)に示す位置から偏心カム部172が、時計方向へ回動した場合であっても、角部172cが、第2の壁部174と当接するまでは、スライダホルダ37は移動しない。続いて、同図(B)に示す如く、角部172cが、第2の壁部174と当接するときの速度vは、

v=Aωcosωt (A:定数)

で与えられる。即ち、角部172cのみが第2の壁部174と当接するので、同図(B)から(C)に示す位置まで偏心カム部172が回動する際、スライダホルダ37は、所謂、等速円運動のx軸への正射影された速度で移動する。従って、同図(B)に示す偏心カム部172の位置において、スライダホルダ37の速度はMaxであり、同図(C)に示す偏心カム部172の位置へ回動するにしたがって、スライダホルダ37の速度は徐々に低くなり停止する。
即ち、前記スライダホルダ37の速度がMaxのときに、インクカートリッジ11から針4aが抜けるようにすると、中途半端に針4aが刺さっている時間を短くすることができる。その結果、インクカートリッジ11を取り出す際、針4aが中途半端に刺さった状態によるインク漏れを低減することができる。
尚、本実施例において、角部172cと回動支点を結ぶ直線部172dは、第1の壁部173および第2の壁部174と当接しないように構成されているが、少し弧状に膨らんで第2の壁部174と当接させることができるのは勿論である。直線部172dを少し弧状にすることによって、インクカートリッジk11から針4aが抜ける速度、およびタイミングを変更することができる。
本発明のインクカートリッジの着脱装置1における動力伝達変換機構32は、カートリッジ保持手段30を第2の所定ストロークS移動させる第1のカム部としての偏心カム部172を備えている。その結果、確実にインクカートリッジ11を第2の所定ストロークSだけ押し込むことができる。即ち、カートリッジ保持手段30をカム機構である偏心カム部172によって押し込むときは、常に高精度な位置決めを実行することができる。
さらに、本発明の動力伝達変換機構32は、ラックである第1ラック161、第2ラック167、ピニオンである第1ピニオン162、第2ピニオン168b、ギア171a、171bおよびカム機構である偏心カム部172によって構成されている。
その結果、比較的簡単な構成によってレバーアーム163の回動運動をカートリッジ保持手段30ないし、カートリッジ保持手段30によって保持されるインクカートリッジ11の装填に必要な第2の所定ストロークSの動きに変換することができる。また、ラックを使用することによって伝達経路ないし、その作用長を比較的長く取ることができるから、歯車列を多用した伝達経路を構成した場合に比べて部品点数を少なくすることができる。
またさらに、本発明の動力伝達変換機構32は、レバーアーム163の基端側に対して取り付けられ、レバーアーム163と一体に回動する第1ピニオン162と、第1ピニオン162と噛み合う第1ラック161および第1ラック161の動きを伝達経路下流に伝達する第2ラック167とを備えるスライドバー166と、第2ラック167と噛み合う第2ピニオン168と、第2ピニオン168と噛み合うギア171およびギア171の回転を伝達経路下流に伝達する偏心カム部172とを一体に備えるギア付きカムユニット175と、カートリッジ保持手段側に設けられ、インクカートリッジ11を押し込む方向へ移動させる際に偏心カム部172と当接可能な第1の壁部173とを備えている。
その結果、伝達経路の最下流に偏心カム部172が設けられているので、インクカートリッジ11の最終的な押し込みは、偏心カム部172によって実行される。従って、伝達経路上流のピニオンおよびラックにバックラッシがあっても、偏心カム部172が、第1の壁部173と当接し直にカートリッジ保持手段30を第2の所定ストロークS押し込むので、該第2の所定ストロークSを精度よく一定に保つことができる。即ち、偏心カム機構は、伝達経路上流のバックラッシを除去することができる。
また、本発明の動力伝達変換機構32は、カートリッジ保持手段側に設けられ、インクカートリッジ11を押し出す方向へ移動させる際に偏心カム部172と当接可能な第2の壁部174を備えている。
その結果、確実に第2の所定ストロークS分だけ、インクカートリッジ11を押し出すことができる。従って、確実にインクカートリッジ11から針4aを抜くことができる。
本発明の偏心カム部172は、偏心カム部172の回動支点から距離が最長となる位置に角部172cを備え、インクカートリッジ11を押し出す際に角部172cが、第2の壁部174と当接することを特徴とする。
その結果、角部172cは、偏心カム部172の回動支点から距離、所謂レバー長が最長となり、被作用部である第2の壁部174の移動速度にメリハリを設けることが可能である。従って、インクカートリッジ11を押し出す際、特に、針4aがインクカートリッジ11から抜ける瞬間の速度を速くすることが可能である。その結果、針4aが中途半端に刺さった状態での時間を短くすることができるので、針4aが中途半端に刺さった状態によるインク漏れを低減することができる。
さらに、本発明の偏心カム部172は、弦部としてのカム弦部172aと、弧部としてのカム弧部172bとを備えている。その結果、カム弦部172aとカートリッジ保持手段30の当接部である第1の壁部173、第2の壁部174と、カム弦部172aとを面接触させて安定位置を設けることができる。即ち、インクカートリッジ11を第2の所定ストロークSだけ押し込んだときに、インクカートリッジ11を押し込んだ力と対抗する力、言い換えると、インクカートリッジ11が針4aから逃げようとする力が作用した場合であっても、カートリッジ保持手段30は、偏心カム部172を回動させることなく第2の所定ストロークS押し込まれた所定位置に安定して位置し続けることができる。
さらに、偏心カム部側のカートリッジ保持手段30との接点が、カム弧部172bからカム弦部172aに換わる際、即ち、前述したようにカートリッジ保持手段30の当接部とカム弦部172aとが面接触する際、カートリッジ保持手段30が、インクカートリッジ11がインク供給針4aから逃げようとする力によって、最大押し込み位置より僅かに押し戻される。即ち、僅かに押し戻された分、インクカートリッジ11がインク供給針4aから逃げようとする力を減らすことができる。その結果、着脱装置内部に蓄積される力を減らすことができ、高温条件下において、各部材が変形する虞を低減することが可能である。
[他の実施例]
これまでに説明したインクカートリッジの着脱装置は、インクカートリッジを第1の所定ストローク挿入してカートリッジ保持手段30によって保持させ、インクカートリッジを移動させて装填していた。即ち、常に、インク供給針は固定であり、インクカートリッジが挿入から装填されるまで、常に移動していた。
一方、他の実施例のインクカートリッジの着脱装置は、先ず、インクカートリッジが挿入されてカートリッジ保持手段によって保持された後は、インク供給針がインクカートリッジ側へ移動して装填完了となるものであり、以下詳しく説明する。
図18に示すのは、本発明に係る他の実施例における着脱装置410の斜視図である。
また、図19に示すのは、本発明に係る他の実施例における着脱装置410の要部拡大側面図であり、同図(A)は、インクカートリッジ挿入完了、かつ、装填前の状態であり、同図(B)は、挿入完了、かつ、装填完了の状態である。
図18に示す如く、記録装置400のメインフレーム350には、インクカートリッジ308が挿入される際に、インクカートリッジ308を下方より支持する案内リブ351が設けられている。また、インクカートリッジ308が挿入される際に、インクカートリッジ308の側面308dと当接して左右幅方向を規制するガイド352a、352bが設けられている。
また、インクカートリッジの着脱装置410は、レバーアーム360と、動力伝達変換機構353と、カートリッジ保持手段354とを備えている。そのうち動力伝達変換機構353は、第5ギア361と、第6ギア362と、カム軸363と、第2のカム部364と、流路ユニット365とを備えている。また、カートリッジ保持手段354は、係合部材355を備えている。
図面奥側には、インクカートリッジ308の着脱の際に、ユーザによって操作されるレバーアーム360が設けられ、レバーアーム360には第5ギア361が設けられている。第5ギア361の動力は、第6ギア362へ伝達され一体に形成され、インクカートリッジ308の挿入面における長手方向(主走査方向X)へ延設されたカム軸363を支点に回動して複数の第2のカム部364を介して流路ユニット365を、インクカートリッジ挿入方向Yへ往復運動させる。このとき、流路ユニット365には、複数のインク供給針309が設けられており、第2のカム部364は、主走査方向Xにおいて、各インク供給針309とインク供給針309との間に設けられ、流路ユニット365に設けられた第1の壁部365a、または第2の壁部365bを当接・押圧して往復運動させる。
また、インク供給針309に近接するメインフレーム350には、インクカートリッジ308と係合可能な係合部材355が、インクカートリッジ308の長手方向Xへ延設されている。係合部材355は、係合ばね366(図19参照)によって上方へ付勢され、支軸373を支点に回動する。
図19(A)に示す如く、インクカートリッジ308の下面には、凹部308b、およびカートリッジ係合部308aが設けられている。インクカートリッジ308が矢印の方向へ挿入されると、係合部材355は、カートリッジ係合部308aと当接して一度下方へ退避し、カートリッジ係合部308aが係合部材355の上を通過した後、係合ばね366のばね力によって再び上方の凹部308bへ移動する。このとき、カチッと音を立てて係合部材355とカートリッジ係合部308aとが係合して、第1の所定ストローク挿入されたインクカートリッジ308の挿入完了状態となる。即ち、インクカートリッジ308は、カートリッジ保持手段354によって保持された状態である。
続いて、インクカートリッジ挿入完了状態からレバーアーム360を図18に示すレバーアーム360を矢印の方向へ回動させて装填する。
図19(B)に示す如く、レバーアーム360の回動によって第5ギア361が時計方向へ回動すると、第6ギア362が反時計方向へ180°回動する。第6ギア362はカム軸363と同期して回動し、第2のカム部364を180°回動させる。第2のカム部364は、流路ユニット365に形成された第1の壁部365aと当接・押圧し流路ユニット365を図面右方向へ第2の所定ストロークS移動させる。このとき、流路ユニット365に形成されたインク供給針309は、インクカートリッジ308に形成された針挿入口308cへ挿入されてインクカートリッジ装填完了状態となる。
また、インクカートリッジ308を取り出す際は、図19においてレバーアーム360を装填の際に回動させた方向とは逆の反時計方向へ回動させると、第6ギア362が時計方向へ180°回動する。従って、第2のカム部364は、図19(B)の位置から時計方向へカム軸363を支点に180°回動し、第1の壁部365aから離間して第1の壁部365aと対向する位置に形成された第2の壁部365bと当接・押圧し流路ユニット365を図面左方向へ移動させる。このとき、流路ユニット365に形成されたインク供給針309は、インクカートリッジ308に形成された針挿入口308cから引き抜かれ図19(A)に示す状態となる。
そして、さらにレバーアーム360を反時計方向へ回動させると図示しない係合解除部材が、係合ばね366の付勢力に対抗して係合部材355を下方へ押し下げる。従って、カートリッジ係合部308aと係合部材355との係合が解除されて、インクカートリッジ308を取り出すことができる。ここで、インクカートリッジ308の取り出しを容易にするために、ばね力によってインクカートリッジ308が飛び出るように、ばねを設けることができるのは勿論である。
本発明のインクカートリッジの着脱装置410における動力伝達変換機構353は、インクカートリッジ308をスライドさせて記録装置400本体に装填するインクカートリッジ308の着脱装置410であって、インクカートリッジ308を第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジ308を保持するカートリッジ保持手段354と、レバーアーム360の回動運動により、てこの原理を利用してインクカートリッジ308の装填に必要な押込み力を確保すると共に、レバーアーム360の回動運動をカートリッジ保持手段354に保持された状態のインクカートリッジ308の装填に必要な第2の所定ストロークSの動きに変換する動力伝達変換機構353とを備え、動力伝達変換機構353は、インクカートリッジ308に挿入される針であるインク供給針309を備えた流路ユニット365を第2の所定ストロークS移動させる第2のカム部364を備えている。
その結果、確実にインクカートリッジ308に対して、インク供給針309を備えた流路ユニット365を第2の所定ストロークSだけ押し込むことができる。即ち、流路ユニット365をカム機構である第2のカム部364によって押し込むときは、常に高精度な位置決めを実行することができる。
以上説明したように、第2のカム部364によって、流路ユニット365を第2の所定ストロークS移動させた場合でも、カートリッジ保持手段30を第2の所定ストロークS移動させた場合と同様の作用効果を得ることができる。従って、後者の偏心カム部172(第1のカム部)の構成を前者の第2のカム部364の構成に利用することができるのは、勿論である。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
インクジェットプリンタの概略を示す側断面図 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す分解斜視図 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す平面図 インクカートリッジが装填される際の偏心カム部の動作を示す平面図 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す底面図 インクカートリッジ挿入前のカートリッジ保持手段を示す側面図 カートリッジ保持手段を拡大して示す分解斜視面図 インクカートリッジ挿入前のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 インクカートリッジ挿入完了時の着脱装置を示す平面図 インクカートリッジ挿入完了時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 インクカートリッジ装填途中の着脱装置を示す平面図 インクカートリッジ装填途中のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 インクカートリッジ装填完了時の着脱装置を示す平面図 インクカートリッジ装填完了時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 インクカートリッジ取り出し時の着脱装置を示す平面図 インクカートリッジが取り出される際の偏心カム部の動作を示す平面図 インクカートリッジ取り出し時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 本発明に係る他の実施例における着脱装置の斜視図 本発明に係る他の実施例における着脱装置の要部拡大側面図
符号の説明
1 (インクカートリッジの)着脱装置、2 自動給送装置、3 記録装置本体、
4 流路部材、4a 針、5 給送用トレイ、6 押込みリブ、7 当接面、
10 キャリッジ、11 インクカートリッジ、12 キャリッジガイド軸、
13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、15 エッジガイド、16 ホッパ、
17 回転軸、18 ローラホルダ(搬送用従動ローラの)、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、
20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用ギザローラ、22 補助ギザローラ、
26 記録ポジション、28 プラテン、29 蓋部材、30 カートリッジ保持手段、
32 動力伝達変換機構、33 ロック解除機構、34 ロック解除ピン、
35 弾性ロック解除片、36 ロックスライダ、37 スライダホルダ、
38 案内リブ、39 係合溝部、40 係止フック(ロックスライダの)、
41 係止フック(スライダホルダの)、42 取出しバネ、43 係合爪、44 軸受部、
45 回動軸部、46 ロックバネ、47 案内凹部、48 スライドロック片、
50 排出用スタッカ、51 載置面、53 案内突起、54 案内溝、
55 傾斜部、56 水平部、57 係合凹部、58 可動フレーム、59 係合リブ、
60 サブフレーム、61 固定フレーム、62 メインフレーム、63 弾性舌片、
100 インクジェットプリンタ、161 第1ラック、162 第1ピニオン、
163 レバーアーム、163a つまみ部、163b アーム本体、
164 第1回動ピン、165 ガイドリブ、166 スライドバー、
167a 第2ラック、167b 第2ラック、168a 第2ピニオン、
168b 第2ピニオン、169a 第2回動ピン、169b 第2回動ピン、
170 第3回動ピン、171a ギア、171b ギア、172 偏心カム部、
172a カム弦部、172b カム弧部、172c 角部、173 第1の壁部、
174 第2の壁部、175 ギア付きカムユニット、308 インクカートリッジ、
308a カートリッジ係合部、308b 凹部、308c 針挿入口、
309 インク供給針、350 メインフレーム、351 案内リブ、
352a ガイド、352b ガイド、353 動力伝達変換機構、
354 カートリッジ保持手段、355 係合部材、360 レバーアーム、
361 第5ギア、362 第6ギア、363 カム軸、364 第2のカム部、
365 流路ユニット、365a 第1の壁部、365b 第2の壁部、
366 係合ばね、373 支軸、400 記録装置、410 着脱装置、
P 用紙(被記録材)、PG (記録ヘッドと被記録材との間の)ギャップ、
S 第2の所定ストローク

Claims (8)

  1. インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、
    前記記録装置本体におけるインクカートリッジが挿入される部位に位置し、該部位に挿入された状態のインクカートリッジを保持可能に構成され、前記保持によって前記装填方向にインクカートリッジと一体となってスライド可能なカートリッジ保持手段と、
    回動可能なレバーアームと、
    前記レバーアームの回動を、前記カートリッジ保持手段の前記装填方向へのスライドに変換する動力伝達変換機構と、を備え、
    前記動力伝達変換機構は、
    動力を伝達経路の下流側へ伝達するギアと、
    伝達経路の最下流に設けられ、前記カートリッジ保持手段と接触し、該カートリッジ保持手段を前記インクカートリッジのスライド方向に所定ストローク移動させる第1のカム部と、を備えており、
    インクカートリッジの前記装填は、前記レバーアームの回動により、前記カートリッジ保持手段に保持されているインクカートリッジを、前記第1のカム部が前記カートリッジ保持手段を介して前記所定ストロークスライドさせて所定位置まで移動させることにより完了する構成であることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  2. 請求項1に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記動力伝達変換機構は、
    ラック、ピニオン、およびカム機構によって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  3. 請求項2に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記動力伝達変換機構は、
    レバーアームの基端側に対して取り付けられ、レバーアームと一体に回動する第1ピニオンと、
    第1ピニオンと噛み合う第1ラックおよび第1ラックの動きを伝達経路下流に伝達する第2ラックとを備えるスライドバーと、
    第2ラックと噛み合う第2ピニオンと、
    第2ピニオンと噛み合うギアおよび該ギアの回転を伝達経路下流に伝達する前記第1のカム部とを一体に備えるギア付きカムユニットと、
    カートリッジ保持手段側に設けられ、前記インクカートリッジを押し込む方向へ移動させる際に前記第1のカム部と当接可能な第1の壁部とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  4. 請求項3に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記動力伝達変換機構は、
    カートリッジ保持手段側に設けられ、前記インクカートリッジを押し出す方向へ移動させる際に前記第1のカム部と当接可能な第2の壁部を備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  5. 請求項4に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記第1のカム部は、該第1のカム部の回動支点から距離が最長となる位置に角部を備え、
    前記インクカートリッジを押し出す際に該角部が、前記第2の壁部と当接することを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記第1のカム部は、弦部と、弧部とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  7. インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置を備える記録装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とする記録装置。
  8. 液体カートリッジをスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置を備える液体噴射装置であって、
    前記液体噴射装置本体における液体カートリッジが挿入される部位に位置し、該部位に挿入された状態の液体カートリッジを保持可能に構成され、前記保持によって前記装填方向に液体カートリッジと一体となってスライド可能なカートリッジ保持手段と、
    回動可能なレバーアームと、
    前記レバーアームの回動を、前記カートリッジ保持手段の前記装填方向へのスライドに変換する動力伝達変換機構と、を備え、
    前記動力伝達変換機構は、
    動力を伝達経路の下流側へ伝達するギアと、
    伝達経路の最下流に設けられ、前記カートリッジ保持手段と接触し、該カートリッジ保持手段を前記液体カートリッジのスライド方向に所定ストローク移動させる第1のカム部と、を備えており、
    液体カートリッジの前記装填は、前記レバーアームの回動により、前記カートリッジ保持手段に保持されている液体カートリッジを、前記第1のカム部が前記カートリッジ保持手段を介して前記所定ストロークスライドさせて所定位置まで移動させることにより完了する構成であることを特徴とする液体噴射装置。
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