JP4675972B2 - 輸送用器具 - Google Patents

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Description

この発明は、物品を輸送するのに用いる輸送用器具に関する。
従来、輸送用器具として用いられている通函及び梱包箱は輸送対象物である物品の形状に合わせた最小寸法の立方体で構成し、物品の形状、特性等に合わせて輸送時の衝撃や振動に耐えるように緩衝用の段ボールや発泡スチロールで保護することが行われているが、かかる従来の通函及び梱包箱は次のような特徴がある。
イ.輸送時に荷台上に積み重ねられることがあるが梱包箱の滑りによる荷崩れ、脱落、転倒等を防止するためにテーピングするなど付帯設備や作業が必要となり、煩雑を免れない。
ロ.多数個収納する梱包箱に対して収納個数が規定量に満たない場合には、ダミー等の部品を必要とし、その装填作業も発生する。
ハ.梱包に使用する緩衝用段ボールや発泡スチロール等の緩衝材は使用後、廃棄やリサイクル等の処理を必要とする。
ニ.梱包箱内容物の数量や形状等は梱包箱の外観から確認できないため、開梱しなければならない。
ホ.梱包箱から内容物を取り出す際に梱包箱のテーピングを剥がし、或いは緩衝材の取り外し作業等が必要となる。
一方、角型の枠体内に物品を載架して保管や移動する手段として、柔軟性を備えたシート状又は網状部材を上部で支持する支持部を枠体内に所定数設け、前記シート状又は網状部材は前記枠体内に設けられた所定数の前記支持部によって支持され、隣り合う前記支持部の間にできる前記シート状又は網状部材のたわみの凹部で積載部を形成し、その積載部に物品を載架する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
この公知技術では、支持部材に支持されて吊り下げられた状態のたわみの凹部に物品を挿入しシート材の両端上部が開口状のまま吊るす構成であり、物品輸送過程における振動、衝撃に対する対策が十分とはいえない。
特開2004−196374号公報
従来の通函や梱包箱等は上記のように、輸送時の振動、衝撃に対して輸送物品を保護するため専用の緩衝材を用いるがこれらは最終的に廃材となるものであり、また、物品及び緩衝材を箱に納める作業も煩雑である等の課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、輸送物品の収納、開梱の作業が簡単で、緩衝材を多用することなく衝撃や振動から物品を保護して輸送することのできる輸送器具を提供することを目的とする。
この発明に係る輸送器具は、V字形に2つ折りにされたシート材の折曲部を下にしかつ該シート材の両端部を上にして開いた状態と、前記折曲部を下にしたままで前記両端部を閉じることでV字形からI字形に変位可能に前記両端部、前記折曲部をそれぞれ支持する支持手段と、前記シート材に対して張力が付与される態様で前記支持手段を支持している枠体とを有し、前記支持手段は前記V字形に開かれた前記シート材の各端部を保持して互いに接近し、また離間する開閉方向に相対移動可能な2つの上部支持材と、前記折曲部で前記シート材を保持する1つの下部支持材と、前記上部支持部材を開閉位置で係止する係止手段とを有することとした。
この発明によれば、輸送物品の収納、開梱の作業が簡単で、緩衝材を多用することなく衝撃や振動から物品を保護して輸送することのできる輸送器具を提供することができる。
シート材のV字形空間と物品の挿入径路を説明した斜視図である。 シート材をI字形に変形して物品を保持した状態を示した斜視図である。 シート材に対する弾性材の組み合わせ例を示した斜視図である。 シート材に対する弾性材の組み合わせ例を示した斜視図である。 シート材に対する弾性材の組み合わせ例を示した斜視図である。 輸送用器具の斜視図である。 シート材を開閉位置で係止する態様を示した斜視図である。 シート材を開閉位置で係止する係止部材の正面図である。 シート材の開閉態様を説明した図である。 シート材を開閉位置で係止する係止部材の斜視図である。 上部フレーム部材の高さ調節の手段を説明した斜視図である。 (a)は上部フレーム部材の高さ調節の手段による調節途中の状態、(b)は位置決め状態を説明した断面図である。 パイプ材で枠体を構成したときの上部フレーム部材の高さ調節の手段を説明した斜視図である。 パイプ材で枠体を構成したときの上部フレーム部材の高さ調節の手段を説明した斜視図である。 上部フレーム部材の高さ調節手段の構成を説明した斜視図である。 輸送物品の形態を説明した物品の斜視図である。 輸送物品の形態を説明した正面図である。 シート材を鉛直方向に対して傾けた構成を説明した斜視図である。 シート材を鉛直方向に対して傾けた構成を説明した説明図である。 係止部材を持ち上げる機構を説明した斜視図である。 上部フレーム部材に対する係止部材の配置態様を説明した斜視図である。 係止部材を上下するリンク機構の要部を説明した正面図である。 係止手段によりシート材を閉じ状態にして物品を保持した状態を示した正面図である。 (a)はシートの伸び量が左右でバランスしている状態、(b)はシートの伸び量が左右で不均衡な状態を説明した図である。 物品の側部にできるシート材による空隙を説明した斜視図である。 物品の側部に形成される空隙を埋める緩衝材の形態を例示した斜視図である。 物品の側部に形成される空隙を埋める緩衝材の形態を例示した斜視図である。 枠体が折り畳まれる状態を示した斜視図である。 枠体同士を横につなぐ態様を説明した斜視図である。 枠体同士を横につなぐ態様を説明した斜視図である。 枠体同士を上下方向につなぐ手段を説明した斜視図である。 ピンを支持する構造を説明した断面図である。 複数の枠体を立体構成した様子を例示した斜視図である。 (a)は枠体同士を上下方向につなぐ過程を説明した斜視図、(b)は枠体同士を上下方向につないだ状態を説明した斜視図である。 枠体の骨組を示した斜視図である。 接合継手の斜視図である。 接合継手の要部構造を説明した斜視図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
本発明による物品の支持態様の概略は次のとおりである。先ず、図1において、V字形に2つ折りにされた弾性材からなるシート材1の折曲部1aを下にし、かつ該シート材1の一端部1b、他端部1cを上にして開いた状態をつくる。一端部1bは支持手段としての上部支持材を構成する軸2bに固定され、他端部1cは同様に支持手段としての上部支持材を構成する軸2cに固定されて水平面内で間隔を開けて平行に対峙した状態を保持している。
これら軸2bと軸2cの対峙間隔を略2分する位置の下方に軸2dがシート材1に内接し、かつ、該シート材1を引っ張る態様で軸2b、2cと平行に保持されることによりシート材1の下部に折曲部1aが形成されている。シート材1は軸2b、2c、2dの間隔により張力を付与された状態にあり、上方が開き下方が谷状に狭まるV字状を保持している。軸2bと軸2cの間隔は物品3の外形寸法よりも大きく設定されていてシート材1のV字状空間への物品3の挿入開口を形成している。以下に述べる操作により物品3を確実にシート材1の上下方向の途中で保持するために、軸2b、2c、2dは物品3の外形寸法よりも十分径が小さいことを要する。また、折曲部1a近傍におけるシート材1の対向間隔は物品3が軸2dに接する前に楔状の空間で物品を保持し得るような角度と間隔を形成している。
かかる状態のもとで、物品3を例えば矢印で示す径路で物品をシート材1で形成されたV字形の上部空間から自重を利用して挿入する。物品3は折曲部1aまで落下する前の上方位置でシート材1との摩擦により自重落下が停止させられてシート材1により保持される状態となる。次に、軸2dを定置することで折曲部1aを下にしたままで軸2b、2cだけを互いに近づく向きに平行移動させることによりシート材1はV字形からI字形に概形が変位する。この変位に際し、シート材1が弾性材であることから、図2に示すように物品3はシート材1に包囲され、包囲により接触面積が増し、かつ、シート材1が弾性変形することで、軸2b、2c同士が当接する程まで変位したときには、物品3はシート材1に包み込まれた如き態様で一体的に保持される。
この保持状態では、シート材1は物品3の少なくともシート材1と略平行(対向)する2面及び物品の略平行(対向)する2面同士が接する稜線部分に弾性で伸張して密着し通気を遮断するような状態まで変形することで強固に一体化して保持している。
このようにして物品3を保持しているシート材1の張力が継続して保持されるように、つまり、軸2b、2c、2dの相互の位置関係がずれないようにこれらの軸2b、2c、2dを枠体に支持する。該枠体は、図2において、任意の同一水平面に沿って平行に配置された長尺の部材4、5と、これら部材4、5の下方位置で別の任意の水平面に沿ってかつ、部材4、5と平行に配置された長尺の部材6、7等によりその主要部を構成することができる。
軸2dは部材6、7と直交する態様で該部材6、7に固定され、軸2b、2cは軸4、5上を該軸4、5の長手方向上で双方向の矢印で示す開閉方向にスライド可能の構成とし、前記V字形での開き位置と、前記I字形での閉じ位置とにそれぞれ係止するための適宜の係止手段を設ける。この係止手段としては、軸2b、軸2cの開き方向の係止については部材4、5にそれぞれ設けた軸2b、2cの開き方向の移動を止めるための突起等のストッパで構成し、また、閉じ方向の係止については軸2dの直上で軸2b、2cに設けたもう一つのストッパと、これら2軸(軸2b、2c)を閉じ位置で一体的に束ねて拘束するバインダー等で構成することができる。
枠体を構成するこれら部材4〜7はシート材1に対して張力が付与されるように相互の関係位置を保って軸2b、2c、2dを支持しており、さらに、これら部材4〜7相互の関係位置がずれないようにするため、該部材4〜7の長手方向の一端側と他端側をそれぞれ共通の部材に固定することで変形しない枠体を構成し、該枠体を外装部材とする単体の輸送用器具が構成される。
上記例ではシート材1は全体が弾性を有するものであったが、これに限ることなく、図3に示すように折曲部1aと端部1b、1cの各部位だけに弾性素材を用い、他の部位は弾性を有しないシート材を用いて、これら2種の素材を継ぎ合わせたシート材1−1を用いることができる。別例として、図4に示すように端部1bと軸2bとの間及び端部1cと軸2cとの間をそれぞれ緊縮性のばね8で繋いだ構成のシート材1−2とすることができる。さらに別例として図5に示すように折曲部1aの上部を切断して緊縮性のばね9で繋いだシート材1−3とすることができる。なお、以下の実施の形態例では、煩雑を避けるためシート材1を用いる例で説明する。
この構成では、軸2b、2cを開いた状態で物品を輸送用器具に収納し、閉じた状態でシート材に保持することができるので、輸送物品の収納、開梱の作業が簡単である。弾性を有するシート材1は物品3に対して一定の側圧と保持力を発生して物品3と一体化し、該シート材1はその上下部を不動の部材に固定保持されているので各種外観形状の物品にも対応でき、また、他部材との間隔を適度に設定することで干渉を避けることができかつ、自己の弾性により、緩衝材を多用することなく輸送過程に物品が受ける衝撃や振動を減衰して物品を保護しつつ輸送することができる。さらに、シート材1として透過性の高い材料を選択することで、内部に収納保持した物品を直視したと同様の状態を得て、員数、形状等の外観検査が梱包状態のままで可能である。
実施の形態2.
実施の形態2では、図2で説明した枠体を直方体(立方体を含む)の稜線に対応する骨組構造で構成する。図6に示した例おいて枠体は、長尺部材を矩形に組み合わせた上部フレーム部材10A、10B、11A、11B及び下部フレーム部材12A、12B、13A、13Bと、これら上部フレーム部材及び下部フレーム部材のそれぞれ4隅を連結する4つの垂直フレーム部材14A、14B、14C、14Dの組み合わせからなる。
これらのフレーム部材を図2における部材と対応させると、上部フレーム部材10A、10Bは部材4、5にそれぞれ対応し、下部フレーム部材12A、12Bは部材6、7にそれぞれ対応する。図6において、上部フレーム部材10A、10Bの上部に軸2b、2cが配置され、下部フレーム部材12A、12Bの下部に軸2dが固定されている。この例では1つの枠に、軸2b、2c、2dとシート材1からなるセットが4組構成されている。これら4組の中、手前側の1組だけシート材1をV字形に開いた態様で示し、他の3組はI字形に閉じた態様で示した。何れも物品を保持しない態様で示している。
本例のように、枠体を直方体の稜線に対応する骨組の構造で構成したことにより、単純な構成で強固な枠体となし、また、シート材と上下支持材からなる同一仕様の組を複数装備し、シート材のV字形、I字形相互の変位を行い、不定形の物品を輸送に適した保護常態で保持することができる。
実施の形態3.
実施の形態3は、軸2b、2cをシート材がV字形の開き位置と、前記I字形の閉じ位置とにそれぞれ係止するための係止手段の例である。本例では、図7に示すように係止手段を概形が山形をした係止部材15で構成している。該山形の頂部に相当する部位は軸2b、2cを係止するための凹形に形成されている。この凹形の部分は上部支持材(軸2b、2c)の間隔をシート材1の上方が閉じたI字形に保持する閉鎖係止部15aであり、山形の頂部に相当する部位を凹形した如き形状になっている。
図8において、係止部材15は中心線O―Oを対称軸とした対称形であり、閉鎖係止部15aは該中心線O―O上に位置している。この中心線O−Oを通る該係止部材15の下方に下部支持材(軸2d)が下部フレーム部材12A、12Bに固定されている。図8において凹部15aの左右外側は外方に進むほど下方に傾斜した斜面16となっていてこの斜面の端部は上部フレーム部材10Bの上面に垂直な壁部となっている。この壁部は上部支持材(軸2b、2c)の間隔をシート材1の上方が開放されたV字形に保持する開放係止部15bである。
弾性を有するシート材1は軸2dを回り込んでその端部をそれぞれ軸2b、2cに引っ張られた状態で固定されており、軸2dは対向する2つの開放係止部15b間を2分する位置であって開放係止部15bの下方に位置しているので、軸2b、2cをそれぞれ左右の開放係止部15bに位置させるとき、シート材1の張力により軸2b、2cは開放係止部15bと上部フレーム部材10Bとが交差部に食い込むようにして係止される。この係止位置で、軸2b、2cはシート材1をV字形の開き位置に保持する。
この開き位置での係止状態のもとで、軸2b、2cを持ち上げて開放係止部15bから外すと、軸2b、2cはシート材1の張力により斜面16を登り、さらに閉鎖係止部15a内に落下嵌入し係止された状態となる。閉鎖係止部15aの凹状部の大きさは軸2b、2cが隣接して入るスペースで形成されているので、この係止位置で、軸2b、2cはシート材1をI字形をした閉じ位置に保持する。開放係止部15bから閉鎖係止部15aに至る軸2b、2cの移動軌跡を図9に矢印で示す。この矢印の向きと逆向きの径路で閉鎖係止部15aから開放係止部15bに戻し、それぞれの位置で係止する。係止状態では人為的な操作以外の外力により係止が解除されることがなく、シート材1をV字形或いはI字形に保持することができる。
本例では、開放係止部15bの高さ位置を閉鎖係止部15aの高さ位置よりも高くして両者間に高さの差をつけている。この高さの差を設けることにより、軸2dから開放係止部15bまでの距離と軸2dから閉鎖係止部15aまでの距離とを調整し、V字形に開いたときと、I字形に閉じたときとでシート材1の張力を調整することができる。
図7〜図8に示したブロック状の係止部材15に代えて図10に示すようなテーパの付された軸状体で構成することもできる。この例の係止部材17は中心線O―Oから軸方向外側に進むにつれて径が小さくなる傾向のテーパが付されたテーパ部17a、17bを2つ、閉鎖係止部15a’となる凹部を間にして一体に繋いだ如き形状をしている。この係止部材17には軸心を貫く穴があり、この穴に軸状に形成した上部フレーム部材10Bを通してねじ止めする。テーパ部17a、17bの各外方端部がそれぞれ開放係止部15b’となり、両テーパ部17a、17b間の軸部が閉鎖係止部15a’となる。
この係止部材17は軸体にテーパを付す構成であるので加工が容易である。また、内部に軸状の上部フレーム部材10Bが挿入される構成なので、上部フレーム部材10Bの各端部を差し込んでねじ18で固定するようにし継手として利用することができる。
実施の形態4.
シート材1は物品の保持及びその保持の解除動作を繰り返す間に経時的に弾性特性が変化し初期時よりも若干伸びる。そのような場合でも軸2b、2cと軸2dとの軸間距離を長くなるように調整することで初期時と同等の弾性力を得て物品の保持を可能とする。
そこで、本例では軸2dを支持している下部フレーム部材12A、12Bに対して軸2b、2cを支持している上部フレーム部材10A、10Bを必要量上に引き上げることが可能な構成にして初期時と同等力で物品の保持を可能にする。つまり、シート材1の伸張量を定量に確保することを狙いとする。
例1
図6に示した枠体において、上部フレーム部材10A、10B、11A、11Bを垂直フレーム部材14A、14B、14C、14Dに沿って上下方向に変位可能とし、変位後の位置を保持する垂直方向係止手段を備えた構成とした。図11に示した例では図6において軸状に示された上部フレーム部材10A、10B、11A、11B及び垂直フレーム部材14A、14B、14C、14DをL形材の組み合わせで構成している。
図11において、垂直フレーム部材14Dには上下方向に多数の穴が所定のピッチで形成されている。これらの穴の中、隣り合う1組の2つの穴19、20に着目してこれらの穴19、20の部分の断面を図12(a)に示す。図12(a)において、上部フレーム部材10A(11A)の表面の一部は部分的に凹形に形成されていて、この凹形部にねじ穴21が形成されている。このねじ穴21には先端部のみ雄ねじ22aが形成された垂直方向位置決め手段としてのねじ22が螺合した後貫通している。このねじ22の頭部22cはつば付きの突起になっていて、つば部22bと上部フレーム部材10A(11A)と間に伸長性のばね23が介在されている。
ここで、ねじ22はその先端部の雄ね22aをばね23の作用により該ねじ22が自立する位置までねじ込むことで垂直フレーム部材14Dの面に対して直立した状態となっている。ねじ22は、ばね23の弾性によりねじ22は左方に突出しようとしているが、頭部が垂直フレーム部材14Dに当接することで突出を阻止されている。
この状態のもとで、上部フレーム部材10A(11A)を垂直フレーム部材14Dに沿わせて持ち上げていくと、図12(b)に示すように、ねじ22の頭部22cが穴19と合致したときにばね23の力で頭部22cが穴19に入り、つば部22bで停止される。この状態のとき、穴20と重なる位置にねじ穴24が上部フレーム部材10A(11A)に形成されている。そこで、穴20を介してねじ穴24に止めねじ25をねじ込んで締め付ける。
他の垂直フレーム部材14A、14B、14Cについても同様の構成にしておく。シート材1が経時的に伸びたら、止めねじ25を取り外し、頭部22cを押し込んでから上部フレーム部材10A(11A)をシート材1の伸びを吸収できる所定の穴に向けて引き上げる。すると、頭部22c所定の穴に合致した時点でばね23の力で自動的に係合し、係合音や手応えなどから操作者は変位後の固定位置を知ることができる。こうして垂直方向での固定位置が定まるので、止めねじ25で固定する。
このように、対となる穴19と穴20に相当する穴を適当数設けておけば、必要に応じて上部フレーム部材10A、10B、11A、11Bの高さを調整して適正な弾性力で物品を保持することができる。
例2
本例は、例1におけるものと類似構成を軸の組み合わせからなる枠体に適用したものである。
図13において、垂直フレーム部材14Dの軸部14d及び該軸部14dに嵌合している上部フレーム部材10A、11Aと一体的な筒体26には上下方向に多数の穴が所定のピッチで形成されている。これらの穴の部分を拡大して図14に示す。図14において軸部14dの切り欠き28には垂直方向位置決め手段としてのねじ27が装着されていて図14ではねじ27の頭部27aだけが見えている。切り欠き部28の断面を示した図15において、ねじ27の先端部は軸部14d内でばね29で付勢されて切り欠き28より外方に突出しようとしているが、頭部27aが筒体26の内周面に当接することで突出を阻止されている。なお、ねじ27の先端部には雄ねじ27bが形成されていて、該雄ねじ27bは軸部14dの板状部30に形成された雌ねじ30aを螺合貫通した後、空隙状の室31内に位置している。
この状態のもとで、上部フレーム部材10A(11A)を垂直フレーム部材14Dに沿わせて持ち上げていくと、筒体26に形成された穴32と頭部27aとが合致した位置で頭部27aがばね29の弾性により穴32内に入っていき頭部27aのテーパ部の径が該穴32の径を越える部位で係止される。かかる係止時に発生する金属音と手応え、目視等により変位後の固定位置を操作者は知ることができる。
ねじ27の頭部27aが穴32と合致したときに、筒体26に形成された穴33が軸部14dに設けられたねじ穴34と合致するようになっている。そこで、これら穴32を介して止めねじ35をねじ穴34に螺合させて筒体26と垂直フレーム部材14Dに固定する。
穴32、ねじ穴34に相当する穴を複数、筒体26に予め設けておくことにより、筒体26を垂直フレーム部材14Dの上下方向で、複数個所で位置決め固定することができ、かかる構成を他の垂直フレーム部材14A、14B、14Cにおいても設けておくことにより、シート材1の経時的な伸びがあっても、該シート材1の張力を調整することができる。
実施の形態5.
図16、図17に示すディスプレイ等の物品36では、その側面形状が不等辺三角形をしているものがあり、かかる形状のものについて底辺に対して直立する面36aを鉛直にしてシート材1に保持し輸送したいという要求がある。
このような物品36では、重心位置が底辺の中点位置からずれているので、図5に示したようにシート材1を閉じた状態をつくっている互いに接近した状態の軸2b、2cの真下に軸2dを配置した構成であると、物品36は底辺に対して直立する面36aが鉛直に対して傾いた状態でシート材1に保持されることとなり、上記要求に合わない。
そこで、この実施の形態5では、図18、図19に示すように、係止部材15により係止された軸2b、2cの鉛直方向下方位置からこれら軸2b、2c開閉方向(上部フレーム部材10A、10Bの長手方向)にずれた位置に軸2dを位置させることができるように、少なくとも係止部材15を上部フレーム部材10A、10Bに沿って位置調整可能とした。
本例では、軸2dを係止部材37によって下部フレーム部材12A、12Bにそれぞれ固定している。その上で、係止部材15を上部フレーム部材10A、10Bの長手方向にスライドさせて位置固定可能にしている。係止部材15を上部フレーム部材10A、10Bの長手方向に方向を規定してスライドさせる手段としては、上部フレーム部材10A、10Bのそれぞれについて長手方向に長い長穴を形成しておき、一方、係止部材15には上記長穴に摺動可能に嵌合する矩形柱状の摺動子を設け、この摺動子を上記長穴に嵌合させた構成を用いる。また、位置決め後に固定する手段としては、係止部材15を上部フレーム部材10A、10Bにねじで固定したり、或いは、ロックピンを差し込む構成を適用できる。かかる構成により、I字形に閉じた時のシート材1の鉛直面に対する傾き角度αはシート材1に保持する物品の形状や重心位置により適宜異ならせる。
実施の形態6.
シート材1の経時的な伸びを吸収して物品保持を適正に行うために下部支持材(軸2d)に対する上部支持材(軸2b、2c)の高さを調整する手段として、前記実施の形態例では図11乃至図15を用いて説明したように、垂直フレーム部材14A、14B、14C、14Dに沿わせて上部フレーム部材10A、10B、11A、11Bを上方へ移動させていたが、本例はその別例であり、これまでの説明に出てきた係止部材15をレバー操作で駆動されるリンク機構により上下方向位置調整可能に構成したものである。
図20〜図23において、軸2b、2cを互いに接近しシート材1をI字形にする閉状態、互いが離間してシート材1をV字形にする閉状態のそれぞれに係止する係止手段としての係止部材38は概形が山形であり、閉鎖係止部15a、開放係止部15b、斜面16など係止手段としての特徴部を備えており、上部フレーム部材10A、10B上にそれぞれ配置されている。
これら係止部材38の側面には上部フレーム部材10A、10Bの長手方向に沿う同寸の長溝39、40が対称に設けられ、これらの長溝39、40に摺動可能な軸39j、40jが挿入され、軸39j、40jの端部がレバー39r、40rの端部に枢着されている。上部フレーム部材10A上の係止部材38に付属するレバー39rについては上部フレーム部材10Aに該レバー39rの中心軸41が枢着され、上部フレーム部材10B上の係止部材38に付属するレバー39r、40rについては上部フレーム部材10Bに該レバー39r、40rの中心軸41が枢着されている。
図20に示した構成において軸39j、40jは長溝39、40内の内側端部に位置している。レバー39r、40rは適宜のロック手段により回動しないようにしてある。レバー39rを中心軸41を支点に反時計回りの向き、レバー40rを中心軸41を支点に時計回りの向きにそれぞれ回転させて軸39j、40jを長溝39、40の他端部まで位置させたとき、係止部材38は上方に平行移動している。
軸39j、40jを長溝39、40の他端部まで位置させたとき、図22に示すように、軸40jが中心軸41の中心を通る線O1−O1上にある思案位置を越えるようにしておけば、係止部材38にかかるシート材1の張力の作用でレバー39r、40rは自動的に係止状態となる。元の高さに戻すには、レバー39r、40rを逆操作すればよい。レバー39rにおける中心軸41から軸39jまでの距離、レバー40rにおける中心軸41から軸40jまでの距離を変えることにより係止部材38のレバー操作による高さを変えることができる。
係止部材38が上昇した状態では、開放係止部15bが上部フレーム部材10A、10Bから浮き上がるため軸2b、2cの係止が不十分となるおそれがある。これに備え、開放係止部15bの下部にひさし状の受け部材42を構成しておく。
本例により、レバーの操作により、係止部材38を持ち上げて、図24(a)に示すように軸2b、2cから軸2dまでの距離が初期長のLからL+α伸びた場合や、図24(b)に示すようにL+α、L−αというように不均衡になった場合に係止部材37を平行に持ち上げることにより図11〜図15で説明した例と同様、シート材1を廃棄することなく適正な弾性が得られる状態にして継続使用することができる。
また、本例では、上部フレーム部材10A、10Bを変位させず、上部フレーム部材10A、10B上の係止部材38を変位させるのであるから、個々の枠体の全体形状が変わらないので、同一形状の枠体を多数用いて、立体的な積層状の構成にする際に、同一形状大きさの枠体の組み合わせとなるので、かかる構成の実行が容易となる。
実施の形態7.
これまで説明したように、また、図25に示すように、V字形に2つ折りにされたシート材1の折曲部1aを軸2dで保持し、この軸2dを下部フレーム部材12A、12Bで保持し、シート材1の両端部を上にして軸2の上方に位置している軸2b、2cでそれぞれ保持し、該軸2b、2cを開いた状態(係止部材15の両端部に形成された開放係止部15bで係止された状態)のもとでこの開いた開口から物品3を入れ、折曲部1aを下にしたままで軸2b、2cを寄せて両端部を閉じ、閉鎖係止部15aで係止したときシート材1は弾性により伸びて物品を包み込みI字形に変形する。このとき、物品3の側部にはシート材で挟まれた三角柱状の空間(隙間)43ができる。このような空間を伸縮自在の緩衝部材で埋めることにより、物品の安定支持を図る。
緩衝部材としては、物品の側部にできる隙間を弾性変形で埋めることができる形状、大きさとし、図26に示すような三角柱状の緩衝材、或いは図27に示したような円柱状の形状をしたものを例示できる。内部に空気を封入した空気枕状のものや、スポンジのようなものでもよい。これらの緩衝部材を装填することで、シート材1に一定に緩和した張力を発生させて物品を安定保持し、また、空気との接触を避けたい物品の場合にはこの緩衝材により隙間の空気が排除されるので都合がよい。
実施の形態8.
図6に示したように、上部フレーム部材10A、10B、11A、11B、下部フレーム部材12A、12B、13A、13B、垂直フレーム部材14A、14B、14C、14Dを基本構成とする枠体は組み立て状態のもとで、上部支持材である軸2b、2cや下部支持材である軸2d、シート材1、物品などを支持して輸送手段に搭載されて目的地まで輸送される。
ここで、上部フレーム部材10A、10B、11A、11B、下部フレーム部材12A、12B、13A、13Bの両端部には接続継手46が接合されている。これらの接続継手46は垂直フレーム部材14A、14B、14C、14D(より詳しくは垂直フレーム部材の中核をなす軸部14a、14b、14c、14d)を回動軸として回動自在である。但し、図6に示した組み立て状態ではピンを差し込むなど適宜の回り止め手段で回転が止められている。
かかる枠体は、枠体としての組み立て状態では立体的で嵩張る形状であるので、枠体としての形態が不要の場合には、上記回り止め手段を解除することにより、図28に示すように、接続継手46を垂直フレーム部材14A、14B、14C、14Dに対して回動させることにより、枠体を立体的に嵩張らない平面状に近い形に変形させることができる。又、必要があれば、図6に示したような立体形状に復元することができる。
実施の形態9.
本発明の輸送用器具は、図6に示したように上部フレーム部材10A、10B、11A、11B、下部フレーム部材12A、12B、13A、13B、垂直フレーム部材14A、14B、14C、14Dを構成要素として備えており、これらの少なくとも一つに、他の枠体における前記上部フレーム部材、前記下部フレーム部材、前記垂直フレーム部材中の対応する部材と係脱可能な接合手段を設けている。
図6に示した輸送用器具の枠体に、これと同じ構成の他の輸送用器具の枠体を横に並べて組み合わせる例を説明する。図29は図6に示した輸送用器具の中の垂直フレーム部材14Aの部分と、別の輸送用器具の中の垂直フレーム部材14D’とを取り出して示している。
垂直フレーム部材14Aについて説明する。中核をなす軸部14aには接続継手46が取り付けられている。接続継手46の上隣には接合継手47が軸部14aに取り付けられている。接合継手47は横方向に90度向きを異ならせて円錐型のボス47aと筒状の開口47bとを有している。垂直フレーム部材14B、14C、14Dについても同様の構成となっている。
一方、図6に示した輸送用器具と同じ構成の別の輸送用器具についても、図29に示すように、例えば枠体を構成する垂直フレーム14D’について接続継手46’の上隣には接合継手47’が軸部14d’に取り付けられている。接合継手47’は横方向に90度向きを異ならせて円錐型のボス47a’と筒状の開口47b’とを有している。図示しないが、垂直フレーム部材14A’、14B’、14C’についても同様の構成となっている。
ボス47aと開口47b’とは接合可能な寸法にできているので、図30に示すように、ボス47aと開口47b’とを接合し、同様の接合を図6に示した垂直フレーム14Cの部位でも行うことにより、図6に示した枠体の略右横隣に、別の枠体を接続することができる。図30において、ボス47aにさらに別の枠体の開口47b”を接合することにより図6に示した枠体の手前側隣に、別の枠体を接続することができる。このような接続を他の枠体についても行うことにより、多数の枠体を組み合わせることが可能である。
図6において、各垂直フレーム部材14A、14B、14C、14Dの上部に設けられた接続継手46の上端部は図31に示すように円筒接続部49で構成されている。また、図6において、各垂直フレーム部材14A、14B、14C、14Dの下部には円筒接続部49の内径部49aに嵌合する軸径の軸部14a、14b、14c、14dとなっている。
組み合わせて使用する複数の枠体は全部同じ仕様で製作されているので、任意の枠体の円筒接続部49に別の任意の枠体の軸部14a、14b、14c、14dを嵌入させることにより、複数の枠体を上方に積層することができる。ここで、軸部14aと円筒接続部49の嵌合部についてさらに説明する。図31に示すように、軸部14aの先端部は軸径を変えて段53を付けておき、深さ方向の位置きめとストッパを兼ねている。小径部54が円筒接続部49の内径部49aに嵌合する。
小径部54の側部にピン55を装着してある。ピン55は図32に示すように小径部54の軸線と直交する方向に出入り自在に伸張性のばね56で付勢されている。外力の作用を受けなければ小径部の外に一部が突出しているが、押すことにより引っ込むようになっている。
一方、内径部49aには、該内径部48aに嵌入した小径部54が段部53で止められたときのピン55に対応する部位にピン55の径に合わせて開口57が形成されている。而してピン55を小径部54に押し込んだ状態で小径部54を内径部48aに嵌入すると、ピン55と開口57とが合致したときにばね56の力によりピン55が開口57に入り、軸部14aの抜け止めがなされる。取り出すときには、棒状のものでピン55の先端部を押して開口57から外れる位置までピン55を退避させてから軸部14aを持ち上げればよい。これにより、複数の枠体を積層した場合における上への抜けが防止される。これと同様の抜け止め手段を前記例におけるボス47aと開口47bとの嵌合部についても適用することができる。
このようにして、複数の枠体を縦、横、高さ方向に組み合わせることにより、図33に示すように、多数の枠体58を輸送手段の荷積みスペースに合わせた立体的な形にすることができる。
実施の形態10.
本例は、図31、32に示した例に代わる垂直フレーム部材同士の接合手段に係る。例えば、図6における垂直フレーム14Cの部分に着目して該垂直フレーム14Cの上部に位置する接続継手46に対して、上方から別の枠体(但し、構成は全く同一)の垂直フレーム14C’の軸部14c’を接合するケースを図34に示す。
図34(a)において、中間継手60は軸部14c’と嵌合する筒部60aと、この筒部60aに上下つながる軸直角断面が半月状の軸支持部60u、60dからなり、さらに軸支持部60u、60dには切り欠き60u1、60d1が形成されている。軸部14c’を、筒部60aを貫通させてから接続継手46の穴に嵌合させ、筒部60aを上から接続継手46’、下から接続継手46で挟み込む。その後、中間継手60を軸部14c’を中心にして回して、切り欠き60u1を接続継手46’の一部である管継手61に係合させ、切り欠き60d1を接続継手46の一部である管継手62に係合させる。本例では、管継手61、62を利用して中間継手60の回動操作により簡単に係止及び係止の解除が可能である。
実施の形態11.
図29、30等で説明した接合継手47は隣接する枠体との接合のために、ボス47aや開口47bを付帯しているが、これらは他の枠体との接合を図るため外方を向いた状態になっており、外方に突出している。しかし、他の枠体との接合をしない場合にも外方に突出していることは好ましくない。そこで、垂直フレーム部材を軸として回転自在とし、必要時以外は個々に内向きに配置できるようにした。
例えば、図35における枠体について、垂直フレーム部材14Dの部分に着目し、その部分拡大図である図36を参照すると、接合継手47と接続継手46との接合部には凹凸が形成されている。図37に拡大して示すように接合継手47の下端面には突起状の爪部50が形成され、該下端面に接触する接続継手46の上端面には爪部50と係合する凹部51と凹部52とが円周上の位置を異ならせて形成されている。
接続継手46は軸部14dに対して適宜の回り止め固定手段により必要時(例えば、図28で説明したように折りたたむ場合等)以外は軸部14dと一体化して回転できないようにしてある。この接続継手46に対して、接合継手47を回すことにより、爪部50を凹部51に係合させたときにはボス47aや開口47bを枠体の内側に向け、爪部50を凹部52に係合させたときにはボス47aや開口47bを枠体の外側に向けて、他の枠体との接合を可能にする。
爪部50と凹部51(52)との係合が輸送時の振動などで外れるのを防止するため、図36において接合継手47の上端部を弾性手段で押圧するようにしている。一例として、弾性材からなる筒状の弾性筒48に軸部14dを通し、図35に示すように接続継手46と接合継手47との間隔が広がる向きの弾性力を作用させるように構成する。接合継手47の回転位置を変更したい場合には、人為的に弾性筒48を圧縮させて爪部50を凹部51(52)から外してから爪部50が所望の凹部51(52)と合致するまで接合継手47を回動させる。
以上のように、この発明に係る輸送用器具は、物品輸送時に使用され、輸送時の振動や衝撃等から輸送物品を保護するのに適している。

Claims (14)

  1. V字形に2つ折りにされたシート材の折曲部を下にしかつ該シート材の両端部を上にして開いた状態と、前記折曲部を下にしたままで前記両端部を閉じることでV字形からI字形に変位可能に前記両端部、前記折曲部をそれぞれ支持する支持手段と、前記シート材に対して張力が付与される態様で前記支持手段を支持している枠体とを有し、
    前記支持手段は前記V字形に開かれた前記シート材の各端部を保持して互いに接近し、また離間する開閉方向に相対移動可能な2つの上部支持材と、前記折曲部で前記シート材を保持する1つの下部支持材と、前記上部支持部材を開閉位置で係止する係止手段とを有することを特徴とする輸送用器具。
  2. 前記枠体は直方体の稜線に対応する骨組の構造を有し、長尺部材を矩形に組み合わせた上部フレーム部材及び下部フレーム部材と、これら上部フレーム部材及び下部フレーム部材のそれぞれ4隅を連結する4つの垂直フレーム部材の組み合わせからなり、
    前記上部支持材は前記上部フレーム部材、前記下部支持材は前記下部フレーム部材を利用して保持されていることを特徴とする請求項1記載の輸送用器具。
  3. 前記係止手段は前記上部支持材の間隔を前記シート材の上方が開放されたV字形に保持する開放係止部と、前記シート材の上方が閉じたI字形に保持する閉鎖係止部とを有する係止部材からなることを特徴とする請求項1記載の輸送用器具。
  4. 前記係止手段において、前記開放係止部の高さ位置を前記閉鎖係止部の高さ位置よりも高くしたことを特徴とする請求項3記載の輸送用器具。
  5. 前記上部フレーム部材は前記垂直フレーム部材に沿って上下方向に変位可能であり、変位後の固定位置を操作者に知らせる垂直方向位置決め手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の輸送用器具。
  6. 前記上部フレーム部材は前記垂直フレーム部材に沿って上下方向に変位可能であり、変位後の固定位置を操作者に知らせる垂直方向位置決め手段を備えていることを特徴とする請求項3記載の輸送用器具。
  7. 前記係止手段により係止された上部支持材の鉛直方向下方位置から前記開閉方向にずれた位置に前記下部支持材が位置するように前記係止手段を前記上部フレーム部材に沿って位置調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の輸送用器具。
  8. 前記係止手段をレバー操作で駆動されるリンク機構により上下方向位置調整可能に構成したことを特徴とする請求項3記載の輸送用器具。
  9. 前記係止手段をレバー操作で駆動されるリンク機構により上下方向位置調整可能に構成したことを特徴とする請求項7記載の輸送用器具。
  10. V字形に2つ折りにされたシート材の折曲部を下にしかつ該シート材の両端部を上にして開いた状態と、前記折曲部を下にしたままで前記両端部を閉じることでV字形からI字形に変位可能に前記両端部、前記折曲部をそれぞれ支持する支持手段と、前記シート材に対して張力が付与される態様で前記支持手段を支持している枠体とを有する請求項1記載の輸送用器具において、
    前記I字形に変位したシート材に挟まれた物品と該シート材との隙間を埋める伸縮自在の緩衝部材を備えたことを特徴とする輸送用器具。
  11. 前記上部フレーム部材、前記下部フレーム部材の両端部に接合した接続継手が前記垂直フレーム部材を回動軸として回動自在であることを特徴とする請求項1記載の輸送用器具。
  12. 前記枠体を複数組み合わせて構成される輸送用器具であって、前記枠体を構成する前記上部フレーム部材、前記下部フレーム部材、前記垂直フレーム部材の少なくとも一つに、他の枠体における前記上部フレーム部材、前記下部フレーム部材、前記垂直フレーム部材中の対応する部材と係脱可能な接合手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の輸送用器具。
  13. 前記垂直フレーム部材同士を接合する接合手段が中間継手からなることを特徴とする請求項12記載の輸送用器具。
  14. 前記接合手段は垂直フレーム部材を軸として回転自在の接続継手と前記垂直フレーム部材とに互いに係脱可能な突起又は突起と係合する凹みを有することを特徴とする請求項12記載の輸送用器具。
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