JP4675796B2 - 自動分散補償型光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、差動位相シフトキーイング−直接検波(DPSK−DD)方式および周波数シフトキーイング(FSK)−差動検波方式を適用した光伝送システムに利用する。
光伝送システムは、ブロードバンド時代の到来によりますます大容量化が求められるようになってきている。波長多重(WDM)技術により比較的容易に大容量化が可能となりつつあるが、一波長あたりのビットレートの高速化も盛んに研究されている。その理由は、一波長あたりのビットレートを高速化することで、装置コストを低減し、装置を小型化、低消費電力化できることにより、システムトータルのイニシャルコスト、ランニングコストを低減できることにある。
既に、40Gbit/s/Ch.を実現する電気回路は実用段階にある(例えば、非特許文献1参照)。
このような高速の光信号をWDM伝送する場合には、ファイバの波長分散による伝送可能距離制限、非線形性によるファイバへの入力パワ制限などが問題となっている。
光ファイバの持つ波長分散による劣化は、光信号の持つ帯域幅に作用することによりその光パルスの形が崩れ、隣接タイムスロット等における光パルスからの干渉を受けることにより起こる。また、光ファイバ等の波長分散は環境温度でも変動する。さらに、ある伝送区間において断線等の故障が発生した場合の経路の切り替えによる伝送路波長分散の変化によっても同様の問題が発生する。これらの問題を解消するために種々の波長分散検出方法および分散補償技術を組み合わせた光伝送システムが提案されている。
このような波長分散変動要因を解消するためには、システム導入時だけでなく、インサービス時にも適用可能な方式が重要であり、その要求条件として波長分散の絶対値だけでなく、その符号を検出することが必須である。なぜなら、符号が検出できない方法ではそれを判別するために故意に波長分散値をずらす必要があり、インサービスで適用するとアイ開口劣化による伝送品質劣化につながり問題となるからである。
波長分散の絶対値と符号とを同時検出するモニタ法の一例として、図8に光周波数変調を用いた波長分散検出方法の構成を示す(例えば、非特許文献2参照)。
この方法は、光周波数変調成分が強度変調成分の位相の変化として現れることを利用し波長分散を測定する。ダイナミックレンジが非常に広く取れ、さらに零分散近傍で高精度に測定できる特徴がある。
一方、高感度受信が可能な変調符号として、近年、差動位相シフトキーイング−直接検波(DPSK−DD)方式やより非線形耐性を持つRZ−DPSK方式やCSRZ−DPSK方式を用いたWDM伝送技術が盛んに検討されている(例えば、非特許文献3参照)。
また、高感度受信を可能とするもう一つの変調方式として周波数シフトキーイング(FSK)−差動検波方式が提案されている(例えば、非特許文献4参照)。
DPSK−DD方式(RZ−DPSK,CSRZ−DPSKなどのRZ系のDPSK−DD方式を含む)では、マッハツェンダ干渉計(MZI)などの復調器を用いて位相変調信号を強度変調信号に変換し、受光器で直接検波する。このとき差動受光することで、ひとつの受光器で直接検波した場合に比べて識別感度が3dB改善される利点から、受光器にはバランス型レシーバが用いられる。
このバランス型レシーバを実現するためには、(1)バランス型レシーバへの各入力パワを一定にすること、(2)MZIの透過中心波長と信号光中心波長とを一致させること、(3)バランス型レシーバへの各入力信号遅延を一致させることが必要となる。特に、MZIの透過中心波長を信号光の中心波長に一致させる制御では、±1GHz以下の制御を必要とする(例えば、非特許文献5参照)。FSK−差動検波方式についても同様の課題がある。
また、これらの分散耐力はそれぞれのオンオフキーイング(OOK)方式と比較して同程度かそれ以下になる(例えば、非特許文献6参照)。図9に43Gbit/sにおけるCSRZ符号化後のDPSK方式とOOK方式の分散耐力を測定した結果を示す。OOK方式の分散耐力が58ps/nmであるのに対してDPSK−DD方式では40ps/nmとなる。このように、これらの方式でも一波長あたりのビットレート40Gbit/s以上の高速化を実現する場合に、波長分散検出方法および分散補償技術が必須となる。
M.Yoneyama,et al.,"A 40−Gbit/s Optical Repeater Circuits using InAlAs/InGaAs HEMT Digital IC Chip Set",IEEEMTT−S Digest,WE1D−2,1997 Y.Takushima et al.,"In−Service Dispersion Monitoring in 32 10.7Gbps WDM Transmission System Over Transatlantic Distance Using Optical Frequency−Modulation Method";Journal of Lightwave Technology,VOL.22,NO.1,2004,pp.257−265 Y.Miyamoto et al.,"Novel Modulation and Detection for Bandwidth−Reduced RZ formats Using Duobinary−Mode Splitting in Wideband PSK/ASK Conversion",Journal of Lightwave Technology,VOL.20,NO.12,2002,pp.2067−2078 A.Klekamp et al.,"Comparsion of FSK by directly modulated DFB laser with DPSK,NRZ and RZ modulation formats",Proc.OfECOC−IOOC2003,paper Jeffrey H Sinsky et al,"A 40−Gb/s Intergrated Balanced Optical Front End and RZ−DPSK Performance",Photonics Technology Letters,Vol.15,No8,2003,pp.1135−1137 P.Pecci et al.,"Tolerance to dispersion compensation parameters of six modulation formats in systems operating at 43Gbit/s",Electronics Letters,Vol.39,No.25,2003 A.Hirano,"Spectral Mode Splitting−Concepts and Applications",IEEE/LEOS workshop 2004,paper FB3. S.Kuwahara et al.,"WDM field demonstration of path provisioning by automatic dispersion compensation using tone modulated CS−RZsignal,"Electronics Letters,Vol.39,Issue22,2003,pp.1601−1603
前述した光周波数変調を用いた波長分散検出方法をこれらの方式(DPSK−DD方式、FSK−差動検波方式など)に適用した場合には、光キャリア周波数が変動するため伝送劣化の原因となる。前述した報告では2GHzの光キャリア周波数変動が観測されており、DPSK−DD方式のバランス型レシーバへの要求条件を満足できず、DPSK−DD方式およびFSK−差動検波方式を適用した光伝送システムにおける自動分散補償技術に全く適用できない。
本発明は、このような背景の下になされたもので、DPSK−DD方式およびFSK−差動検波方式を適用した光伝送システムにおいて、光伝送路における波長分散をシステム導入時およびインサービス時、主信号に影響を与えることなく高精度に測定し、これを補償するための波長分散量を算出し、さらに可変分散補償器と組み合わせることで光伝送路の波長分散やその揺らぎ等を自動的に補償し、光伝送システムの安定性、信頼性向上を図ることを目的とする。
光伝送システムにおいて、上記問題点を解決するために、伝送路である光ファイバ等の波長分散を、高精度にかつシステム導入時およびインサービス時において主信号に影響を与えることなく測定し、この波長分散を補償するよう分散補償器を制御するDPSK−DD方式およびFSK−差動検波方式を適用した自動分散補償型光伝送システムを構成した。
図10に本発明の波長分散検出原理を示す。本発明では、DPSK(RZ−DPSK,CSRZ−DPSKなどのRZ系を含む)およびFSK信号に伝送路の波長分散をモニタするための強度変調信号を重畳する。図10の例では強度変調信号はトーン信号である。伝送後のトーン変調されたDPSK信号およびFSK信号を帯域分割(モード分割ともいうが本明細書では帯域分割という)し、帯域分割した各信号(Upper Side−Band(USB)およびLower Side−Band(LSB))を受信する。
受信したUSBおよびLSBのモニタするベースバンド周波数成分を抽出し、位相差を検出する。帯域分割は、帯域分割手段の透過率が最大となる光周波数をDPSK信号およびFSK信号の中心キャリア周波数からの光周波数差が等しくなる周波数に合わせる(例えば、非特許文献7参照)。分割した帯域はそれぞれ異なる光周波数(波長)を持つため、分散によって異なる群遅延を受ける。伝送後の二つのトーン信号の遅延(位相)差Δτをモニタすることによって、波長分散の絶対値と符号とをモニタすることができる。
図11ないし図15に本発明の原理確認実験を行った結果を示す。図11に帯域分割前後のスペクトルを示す。ビットレート43Gbit/sCSRZ−DPSKに対して、FSR=100GHzのMZIを用いて帯域分割を行った。図12〜図14に帯域分割前後のベースバンドスペクトルを示す。図12は帯域分割前のベースバンドスペクトルであり、図13は帯域分割後のLSBwith
21%トーン変調のベースバンドスペクトルであり、図14は帯域分割後のUSB with 21%トーン変調のベースバンドスペクトルである。重畳したトーン信号の変調周波数は1GHzである。帯域分割後にもトーン変調周波数成分が検出できることを確認した。図15に各帯域から検出したトーン変調周波数成分の位相差を測定し、分散に対する位相差出力の変化を測定した結果を示す。図15に示すように、分散に対して位相差出力が変化し、その出力結果から波長分散の絶対値とその符号をモニタできることを実証した。トーン変調周波数を変えることにより、システムに要求される測定精度、測定範囲に調整可能である。
変調帯域を帯域分割した後、トーン信号の位相差をモニタする波長分散モニタ方式は、CS−RZやDCS−RZなどの二つの帯域を持つOOK方式にも適用でき、波長分散の絶対値その符号を同時にモニタする有効な方式である(例えば、非特許文献8参照)。
しかしながら、OOK方式に適用した場合には、トーン信号によって光源を直接変調するため、トーン変調周波数成分の強度雑音が受信ペナルティになる問題がある。
本発明ではDPSK−DD方式およびFSK−差動検波方式に適用し、受光器にバランス型レシーバを用いて差動受光する。そのため、図16〜図20に示すように差動受光後のベースバンド信号ではトーン変調周波数成分がキャンセルされ、OOK方式と比較してトーン信号の重畳による劣化が生じにくい利点がある。図16はCSRZ−DPSKを用いたバランス型レシーバの構成例である。図17は復調用MZI入力withトーン信号を示す。図18はConstructiveポートのみで受光した場合のベースバンドスペクトルを示す。図19はDestructiveポートのみで受光した場合のベースバンドスペクトルを示す。図20はバランス受光した場合のベースバンドスペクトルを示す。
図21にCSRZ−DPSKおよびCSRZ−OOKにおけるトーン信号の変調度に対する受信ペナルティを評価した結果を示す。OOK方式ではペナルティを1dB以下にするためには、変調度を16%以下にする必要がある。一方、DPSK−DD方式では変調度が21%でもペナルティ0.4dBを実現できる。
以上のように、本発明ではDPSK−DD方式およびFSK−差動検波方式を適用した光伝送システムにおいて光伝送路における波長分散を主信号に影響を与えることなく高精度に測定し、これを補償するための波長分散量を算出し、さらに可変分散補償器と組み合わせて光伝送路の波長分散を自動的に補償する自動分散補償型光伝送システムを提供する。
すなわち、本発明の第一の観点は、位相変調信号光を出力する光送信器と、受信した前記位相変調信号光を2分岐し、その一方の信号光を遅延させた後に両信号光を互いに干渉させて強度変調信号光に変換するマッハツェンダ干渉計と、このマッハツェンダ干渉計の2つの出力ポートからの信号光をそれぞれ光電変換し、変換された電気信号の差分を出力するバランス型受光器とを備えた光受信器とを含む光伝送システムである。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記光送信器には、位相変調信号にトーン信号を重畳するトーン信号重畳手段を備え、前記光受信器には、光伝送路の波長分散を補償する補償値が可変であるところの可変波長分散補償手段と、この可変波長分散補償手段から出力された前記光送信器からの位相変調信号光を分岐してその一方を前記マッハツェンダ干渉計に出力する光分岐手段と、この光分岐手段により分岐された他方の位相変調信号の変調帯域を帯域分割する帯域分割手段と、この帯域分割手段により帯域分割された位相変調信号をそれぞれ受光する受光器と、この受光器によりそれぞれ受光した2つのベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出するトーン位相検出手段と、このトーン位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出する位相差演算手段とを備え、前記可変波長分散補償手段は、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した位相変調信号光に対して分散補償する手段を備えたところにある。これにより自動分散補償型光伝送システムを実現することができる。
あるいは、本発明の自動分散補償型光伝送システムは、前記光受信器には、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段と、この可変波長分散補償手段から出力された前記光送信器からの位相変調信号光を分岐してその一方を前記マッハツェンダ干渉計に出力する光分岐手段と、この光分岐手段により分岐された他方の位相変調信号の変調帯域を帯域分割する帯域分割手段と、この帯域分割手段により帯域分割された2つの位相変調信号をそれぞれ受光する受光器と、この受光器により受光した2つのベースバンド信号の所定の周波数成分をそれぞれ抽出するバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタにより抽出された2つのベースバンド信号の周波数成分の位相状態を検出する位相検出手段と、この位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出する位相差演算手段とを備え、前記可変波長分散補償手段は、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した位相変調信号光に対して分散補償する手段を備えたことを特徴とする。
あるいは、本発明は、周波数変調信号光を発生させる光送信器と、受信した前記周波数変調信号光の変調帯域を分割する帯域分割手段と、この帯域分割手段の2つの出力ポートからの信号光をそれぞれ光電変換し、変換された電気信号の差分を出力するバランス型受光器とを備えた光受信器とを含む光伝送システムである。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記光送信器には、周波数変調信号光にトーン信号を重畳するトーン信号重畳手段を備え、前記光受信器には、前記光送信器から受信した周波数変調信号光を前記帯域分割手段に出力し、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段と、前記帯域分割手段の2つの出力ポートから出力される信号光をそれぞれ分岐してその一方の2つの信号光を前記バランス型受光器に出力する光分岐手段と、この光分岐手段により分岐された他方の2つの信号光をそれぞれ受光する受光器と、この受光器により受光された信号光の2つのベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出するトーン位相検出手段と、このトーン位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出する位相差演算手段とを備え、前記可変波長分散補償手段は、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した周波数変調信号光に対して分散補償する手段を備えたところにある。これにより自動分散補償型光伝送システムを実現することができる。
あるいは、本発明の自動分散補償型光伝送システムは、前記光受信器には、前記光送信器から受信した周波数変調信号光を前記帯域分割手段に出力し、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段と、前記帯域分割手段の2つの出力ポートから出力される信号光をそれぞれ分岐してその一方の2つの信号光を前記バランス型受光器に出力する光分岐手段と、この光分岐手段により分岐された他方の2つの信号光をそれぞれ受光する受光器と、この受光器により受光された信号光の2つのベースバンド信号における所定の周波数成分を抽出するバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタにより抽出されたベースバンド信号の周波数成分の位相状態を検出する位相検出手段と、この位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出する位相差演算手段とを備え、前記可変波長分散補償手段は、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した周波数変調信号光に対して分散補償する手段を備えたことを特徴とする。
また、前記可変波長分散補償手段と前記光分岐手段との間には、PMD(Polarisation mode dispersion:偏波モード分散)が可変であるところの可変PMD補償手段が設けられ、前記受光器から出力されるベースバンド信号における周波数成分の強度をモニタする強度検出手段と、この強度検出手段により検出された強度が最大となるように前記可変PMD補償手段を制御するPMD制御手段とを備えることができる。
これにより、前記光受光器は、線形中継区間において線形中継器毎に波長分散値が固定の分散補償器により分散補償された信号光を受光し、伝送後のチャネル毎の残留分散を補償する手段を備えることができる。
また、前記位相変調光は、例えば、DPSK信号、RZ−DPSK信号、ないしCSRZ−DPSK信号のいずれかである。あるいは、前記位相変調光は、例えば、DQPSK信号、RZ−DQPSK信号、ないしCSRZ−DQPSK信号のいずれかである。
本発明の第二の観点は、光送信器は、位相変調信号光を出力し、光受信器は、マッハツェンダ干渉計により、受信した前記位相変調信号光を2分岐し、その一方の信号光を遅延させた後に両信号光を互いに干渉させて強度変調信号光に変換し、バランス型受光器により、このマッハツェンダ干渉計の2つの出力ポートからの信号光をそれぞれ光電変換し、変換された電気信号の差分を出力する光伝送方法である。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記光送信器は、トーン信号重畳手段により、位相変調信号にトーン信号を重畳し、前記光受信器は、光分岐手段により、前記光送信器からの位相変調信号光を分岐し、帯域分割手段により、この分岐された位相変調信号の変調帯域を帯域分割し、受光器により、この帯域分割された2つの位相変調信号をそれぞれ受光し、トーン位相検出手段により、この受光器によりそれぞれ受光した2つのベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出し、位相差演算手段により、このトーン位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出し、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段により、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した位相変調信号に対して分散補償するところにある。これにより自動分散補償を行う光伝送方法を実現することができる。
あるいは、本発明の自動分散補償を行う光伝送システムは、前記光受信器は、光分岐手段により、前記光送信器からの位相変調信号光を分岐し、帯域分割手段により、分岐された位相変調信号の変調帯域を帯域分割し、受光器により、この帯域分割された2つの位相変調信号をそれぞれ受光し、バンドパスフィルタにより、この受光器により受光した2つのベースバンド信号の所定の周波数成分をそれぞれ抽出し、位相検出手段により、このバンドパスフィルタにより抽出された2つのベースバンド信号の周波数成分の位相状態を検出し、位相差演算手段により、この位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出し、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段により、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した位相変調信号に対して分散補償することを特徴とする。
あるいは、本発明は、光送信器は、周波数変調信号光を発生させ、光受信器は、帯域分割手段により、受信した前記周波数変調信号光の変調帯域を分割し、バランス型受光器により、この帯域分割手段の2つの出力ポートからの信号光をそれぞれ光電変換し、変換された電気信号の差分を出力する光伝送方法である。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記光送信器は、トーン信号重畳手段により、周波数変調信号光にトーン信号を重畳し、前記光受信器は、光分岐手段により、前記帯域分割手段の2つの出力ポートから出力される信号光をそれぞれ分岐してその一方の2つの信号光を前記バランス型受光器に出力し、受光器により、この光分岐手段により分岐された他方の2つの信号光をそれぞれ受光し、トーン位相検出手段により、この受光器により受光された2つの信号光のベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出し、位相差演算手段により、このトーン位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出し、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段により、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した周波数変調信号光に対して分散補償するところにある。これにより自動分散補償を行う光伝送方法を実現することができる。
あるいは、本発明の自動分散補償を行う光伝送システムは、前記光受信器は、光分岐手段により、前記帯域分割手段の2つの出力ポートから出力される信号光をそれぞれ分岐してその一方の2つの信号光を前記バランス型受光器に出力し、受光器により、この光分岐手段により分岐された他方の2つの信号光をそれぞれ受光し、バンドパスフィルタにより、この受光器により受光された2つの信号光のベースバンド信号における所定の周波数成分をそれぞれ抽出し、位相検出手段により、このバンドパスフィルタにより抽出された2つのベースバンド信号の周波数成分の位相状態を検出し、位相差演算手段により、この位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出し、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段により、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した周波数変調信号光に対して分散補償することを特徴とする。
また、前記可変波長分散補償手段と前記光分岐手段との間には、PMDが可変であるところの可変PMD補償手段が設けられ、強度検出手段により、前記受光器から出力されるベースバンド信号における周波数成分の強度をモニタし、PMD制御手段により、この強度検出手段により検出された強度が最大となるように前記可変PMD補償手段を制御することができる。
これにより、線形中継区間では線形中継器毎に波長分散値が固定の分散補償器により分散補償を行い、前記光受信器により、伝送後のチャネル毎の残留分散を補償することができる。
また、前記位相変調光は、例えば、DPSK信号、RZ−DPSK信号、ないしCSRZ−DPSK信号のいずれかである。あるいは、前記位相変調光は、例えば、DQPSK信号、RZ−DQPSK信号、ないしCSRZ−DQPSK信号のいずれかである。
以上説明したように、本発明によればDPSK−DD方式およびFSK−差動検波方式を適用した光伝送システムにおいてシステム導入時およびインサービス時、光伝送路の波長分散値を主信号に影響を与えることなく測定できる。
また、本発明は主信号のビットレートにおける分散耐力に比較して十分な検出感度、精度を備えており、波長分散の影響による伝送品質の劣化を未然に検知して補償することができる。
さらに、検出感度、精度をフレキシブルに変更できるため、光伝送路故障等によるルートの切り替えの際に発生する波長分散のズレをも検知し、適切な分散補償量を即座に算出し、これを補償することが可能となる。このことは本方式を用いた光伝送システムの安定運用、信頼性の向上に大きく寄与する。
(第一実施形態)
本発明の第一の実施形態を図1を参照して説明する。図1は本発明の第一の実施形態による自動分散補償型光伝送システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように第一の実施形態による自動分散補償型光伝送システムは、NRZ符号の入力信号をNRZ−I符号の信号に変換することによりDPSK信号を生成するエンコーダ1と、安定した連続光を発生する光源2と、エンコーダ1によって符号化されたマークとスペースとに対し、位相振幅Δφを0<Δφ<πの範囲で与えた位相変調信号光を出力する位相変調器3と、トーン信号を重畳するトーン変調重畳手段4とからなる光送信器5と、光伝送路における群速度分散を補償する可変波長分散補償手段6と、光信号を分岐する光分岐手段7と、DPSK符号復調用のマッハツェンダ干渉計8と、バランス型受光器9と、位相変調帯域をUSBおよびLSBに帯域分割する帯域分割手段10と、USBおよびLSBをそれぞれ受光する受光器11−U、11−Lと、受光したベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出するトーン位相検出手段12と、この位相状態より波長分散を算出する位相差演算手段13とからなる光受信器14とにより構成される。
光源2は外部から供給されるトーン信号により微少な強度変調を重畳できる端子を備えたもの、あるいは、その駆動電流を直接変化させることで微少な強度変調を受けた連続光を発生できるものである。
第一の実施形態ではトーン信号を重畳する方法として光源2を直接変調することとしているが、データ変調された位相変調を強度変調器に入力し、トーン信号を重畳してもよい。また、DPSK信号を生成する手段として、位相変調器3を用いている。位相変調器3はLiNbO3(LN)表面上に直線導波路を設け、電気光学効果による導波路の屈折率変化を利用して光の位相を変化させるものである。
他の手段としては、Push−Pull強度変調器を用いる方法もある。Push−Pull強度変調器は、LN基板または半導体上に生成したマッハツェンダ型の光干渉計型強度変調器で、その2つのアームの両方に対して変調のための電極を形成し、両者をコンプリメンタリに駆動することでチャープフリーに変調できるものである。
このPush−Pull強度変調器を用いて各アームに半波長電圧を印加し、相対的に半波長電圧の2倍に相当する位相差を与えることでDPSK信号を生成することができる。また、X−cut構造のものを採用すれば、単一電極で実現できることは言うまでもない。さらに、基本的なDPSK信号を示しているが、RZパルスカーバを用いてRZ−DPSK、CZRZ−DPSKなどのRZ系のDPSK信号を生成してもよい。RZパルスカーバは、強度変調器によって実現される。一般的にはPush−Pull強度変調器やX−cut強度変調器を用いる。
トーン変調重畳手段4は単一周波数を有する信号をトーン信号として発生させるものである。可変波長分散補償手段6は、本発明の波長分散モニタ方法により得られる分散値情報に基づきその分散量を変化させ、光伝送路の持つ波長分散値と合わせた総分散量が、受信の際の最適値となるようにその分散量を調整するものであり、AWGを用いた分散補償回路、Virtual Imaged Phased Array(VIPA)、可変ファイバグレーティング(FBG)等がある。光分岐手段7は光信号を2つに分岐するものであり、ファイバ融着型光カプラあるいはハーフミラー等である。帯域分割手段10は、位相変調信号をUSBおよびLSBの各帯域に分割するものであり、MZI型フィルタ、誘電体多層膜フィルタ、FBGフィルタ等がある。
受光器11−U、11−Lは、帯域分割された各帯域を受光するものである。この受光器11−U、11−Lの帯域はトーン信号の周波数成分が検波するのに十分な帯域を有すればよい。
トーン位相検出手段12は、受光器11−U、11−Lからの2つのトーン信号を用いて、それら相互の相対位相差を検出するもので、この例では2つのトーン信号の位相差に応じた電圧を出力するミキサを用いている。A/Dコンバータ等を介して波形をサンプリングし、その位相差を求める回路を用いることができる。
(第二実施形態)
本発明の第二の実施形態を図2を参照して説明する。図2は本発明の第二の実施形態による自動分散補償型光伝送システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の特徴は、変調方式にDQPSK変調方式を適用した点にある。
DQPSK変調方式を実現するために、光送信器5’側では、第一の実施形態におけるエンコーダ1および位相変調器3に代わり、入力された二系統のバイナリデータから、in−phase成分およびquadreture成分の変調信号を生成するDQPSKプリコーディング回路1’、および、in−phase成分、quadreture成分それぞれに対して位相変調を付加し、π/2の位相差を与えた後に重畳することによってDQPSK信号を生成する直交位相変調器3’を用いている。
また、光受信器14’側では、第一の実施形態のマッハツェンダ干渉計8に代わり、デュアルマッハツェンダ干渉計8’を用い、各干渉計におけるアーム間の位相差±π/4を付加して干渉させることにより、バランス型受光器9’−1および9’−2により元のバイナリデータ♯1およびバイナリデータ♯2が復調される。
本実施形態のように、送信信号にDQPSK信号を用いた場合でも、光源出力強度にトーン変調を重畳し、受信側で帯域分割した後にUSB/LSB間の位相差を測定することにより波長分散の測定を行うことが可能である。なお、送信信号は、本実施形態のNRZ−DQPSK信号に対し、RZ化を施すRZパルスカーバを用い、RZ−DQPSK、CSRZ−DQPSK信号を送信信号として用いた場合でも同様に分散測定が可能である。
(第三実施形態)
本発明の第三の実施形態を図3を参照して説明する。図3は本発明の第三の実施形態による自動分散補償型光伝送システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、第三の実施形態による自動分散補償型光伝送システムは、第一の実施形態で示した光送信器5からトーン変調重畳手段4を省略した構成の光送信器25を備える。すなわち、光送信器5のエンコーダ1は、光送信器25のエンコーダ21−1、21−2に相当する。また、光送信器5の位相変調器3は、光送信器25のPush−Pull強度変調器23およびRZパルスカーバ24に相当する。光源2と光源22とは同じものである。
また、光受信器35は、図3に示すように、光伝送路における群速度分散を補償する可変波長分散補償手段26と、光信号を分岐する光分岐手段27と、DPSK符号復調用のマッハツェンダ干渉計28と、バランス型受光器29と、位相変調帯域をUSBおよびLSBに帯域分割する帯域分割手段30と、USBおよびLSBをそれぞれ受光する受光器31−U、31−Lと、受光したベースバンド信号の任意の変調周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ32−U、32−Lと、抽出された周波数成分の位相状態を検出する位相検出手段33と、この位相状態より波長分散を算出する位相差演算手段34とから構成される。
本実施形態の特徴は、トーン信号を重畳し、トーン変調周波数成分の位相差を比較する代わりにデータ信号の任意のベースバンド周波数成分を抽出し、その周波数成分の位相差を比較することにある。任意のベースバンド周波数成分を抽出するバンドパスフィルタは誘電体や導波管などの共振器で構成される。本実施形態では、重畳信号による伝送劣化を考慮することなく、安定な回路を実現できる。
(第四実施形態)
本発明の第四の実施形態を図4を参照して説明する。図4は本発明の第四の実施形態による自動分散補償型光伝送システムの構成を示すブロック図である。図4に示すように第四の実施形態による自動分散補償型光伝送システムはトーン信号を光キャリアに重畳するトーン変調重畳手段41を備えるFSKが生成可能な光送信器43と、光伝送路における群速度分散を補償する可変波長分散補償手段44と、FSKの変調帯域を帯域分割する帯域分割手段45と、帯域分割された帯域をそれぞれ光分岐する光分岐手段46−U、46−Lと、光分岐されたそれぞれの信号を差動検波するバランス型受光器47と、光分岐された他方のそれぞれの信号を受光する型受光器48−U、48−Lと、受光したベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出するトーン位相検出手段49と、この位相状態より波長分散を算出する位相差演算手段50とからなる光受信器51により構成される。
第四の実施形態ではFSKを発生させる手段として光源42を直接変調する。光源はデータレートでFSKが生成可能な変調帯域を有する。他の手段としては、ある光周波数間隔を有する2波長を生成する手段と、非対称なMZIを用いて1波長を選択する構成でもよい。ある光周波数間隔を有する2波長を生成する手段としては、例えば、Push−Pull変調器を用いた2帯域ビートパルスを発生させる。
また、トーン変調重畳手段41は、光源42を直接変調するために光源は外部から供給されるトーン信号により微少な強度変調を重畳できる端子を備えたものでもよいし、その駆動電流を直接変化させ、微少な強度変調を受けた連続光を発生できるものでもよい。また、データ変調された位相変調を強度変調器に入力し、トーン信号を重畳してもよい。
可変波長分散補償手段44は、第一実施形態に記載のものである。帯域分割手段45は、モード分割手段の透過率が最大となる光周波数を中心キャリア周波数からの光周波数差が等しくなる周波数に合わせたものであり、MZI型フィルタ、誘電体多層膜フィルタ、FBGフィルタ等がある。
光分岐手段46−U、46−Lは、光信号を2つに分岐するものであり、ファイバ融着型光カプラあるいはハーフミラー等である。
受光器48−U、48−Lは、帯域分割された各帯域を受光するものである。この受光器48−U、48−Lの帯域はトーン信号の周波数成分が検波するのに十分な帯域を有すればよい。
トーン位相検出手段49は、受光器48−U、48−Lからの2つのトーン信号を用いて、それら相互の相対位相差を検出するもので、この例では2つのトーン信号の位相差に応じた電圧を出力するミキサを用いている。A/Dコンバータ等を介して波形をサンプリングし、その位相差を求める回路を用いることもできる。
位相差演算手段50は、第一および第二実施形態と同じものである。
(第五実施形態)
本発明の第五の実施形態を図5を参照して説明する。図5は本発明の第五の実施形態による自動分散補償型光伝送システムの構成を示すブロック図である。図5に示すように第五の実施形態による自動分散補償型光伝送システムにおける光送信器54は、第四の実施形態で示した光送信器5からトーン変調重畳手段4を省略した構成であり、光源53と周波数変調器52とを備える。
また、光受信器63は、図5に示すように、光伝送路における群速度分散を補償する可変波長分散補償手段55と、FSKの変調帯域を帯域分割する帯域分割手段56と、帯域分割された帯域をそれぞれ光分岐する光分岐手段57−U、57−Lと、光分岐されたそれぞれの信号を差動検波するバランス型受光器58と、光分岐された他方のそれぞれの信号を受光する受光器59−U、59−Lと、受光したベースバンド信号の任意の変調周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ(BPF)60−U、60−Lと、抽出された周波数成分の位相状態を検出する位相検出手段61と、この位相状態より波長分散を算出する位相差演算手段62とから構成される。
本実施形態の特徴は、トーン信号を重畳し、トーン変調周波数成分の位相差を比較する代わりにデータ信号の任意のベースバンド周波数成分を抽出し、その周波数成分の位相差を比較することにある。任意のベースバンド周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ60−U、60−Lは誘電体や導波管などの共振器で構成される。本実施形態では、重畳信号による伝送劣化を考慮することなく、安定な回路を実現できる。
(第六実施形態)
本発明の第六の実施形態を図6を参照して説明する。図6は本発明の第六の実施形態による自動分散補償型光伝送システムの構成を示すブロック図である。図6には、第一実施形態の光送信器5を図示したが、光送信器は第一〜第五実施形態のいずれでもよい。
光受信器81は、図6に示すように、光伝送路における群速度分散を補償する可変波長分散補償手段70と、光伝送路におけるPMDを補償する可変PMD補償手段71と、光信号を分岐する光分岐手段72と、DPSK符号復調用のマッハツェンダ干渉計73と、バランス型受光器74と、位相変調帯域をUSBおよびLSBに帯域分割する帯域分割手段75と、USBおよびLSBをそれぞれ受光する受光器76−U、76−Lと、受光したベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出するトーン位相検出手段77と、この位相状態により波長分散を算出する位相差演算手段78と、トーン変調周波数成分の強度をモニタする強度検出手段79と、この強度情報より強度が最大となるように可変PMD補償手段71を制御するPMD制御手段80とから構成される。
本実施形態の特徴は、抽出されたトーン信号の位相状態で波長分散値を測定し、強度情報でPMDに対する自動補償を行うことにある。このため、それぞれの要因を独立にモニタし、補償することができる。可変PMD補償手段71は、PMD媒体と偏波コントローラ(PC)との組み合わせで構成される回路やその回路に偏波ビームスプリッタ(PBS)を組み合わせた回路などが用いられる。
図6の例では、図1に示した第一の実施形態の光受信器14の構成例において、強度検出手段79および可変PMD補償手段71およびPMD制御手段80を適用した構成例を示したが、図3、図4、図5に示した第三、第四、第五の実施形態の光受信器35、51、62の各構成例においても、データ信号から抽出した周波数成分強度をモニタすることによりPMD変動をモニタすることができるので、本実施形態における強度検出手段79および可変PMD補償手段71およびPMD制御手段80を同様に適用することができる。この場合の強度検出手段79、可変PMD補償手段71、PMD制御手段80に関する動作は上記説明と同様である。
(第七実施形態)
本発明の第七の実施形態を図7を参照して説明する。図7は本発明の第七の実施形態による自動分散補償型光伝送システムの構成を示すブロック図である。図7に示すように第七の実施形態による自動分散補償型光伝送システムは、第一〜第六実施形態の自動分散補償型光伝送システムを波長多重、多中継伝送した場合に線形中継区間毎に固定の波長分散補償器90−1〜3を設置する構成であり、受信端で残留分散をチャネル毎に自動補償する。
光合波器91はアレイ導波路(AWG)フィルタなどを用いる。波長分散補償器90−1〜3には、ファイバやファイバグレーティングやエタロンフィルタなどを用いる。
多中継伝送では非線形光学効果などを考慮して、線形中継区間毎に固定の波長分散補償器を設置し、分散補償を行う。一方、伝送路のファイバ分散値は線形中継区間毎に異なり、かつ、分散の波長依存性(分散スロープ)があるため、固定の分散補償器による分散補償では、チャネル毎に累積する分散値(残留分散)が異なる。さらに、システム導入後において支障移転による経路変化や温度変化によって、システム導入時に設計した分散補償値は変化する。
本実施形態の特徴は導入時にチャネル毎の残留分散を自動的に補償し、かつシステム運用時の分散値においてもチャネル毎に自動的に補償するところにある。
以上説明したように、本発明によればDPSK−DD方式およびFSK−差動検波方式を適用した光伝送システムにおいてシステム導入時およびインサービス時、光伝送路の波長分散値を主信号に影響を与えることなく測定できる。
また、本発明は主信号のビットレートにおける分散耐力に比較して十分な検出感度、精度を備えており、波長分散の影響による伝送品質の劣化を未然に検知して補償することができる。
さらに、検出感度、精度をフレキシブルに変更できるため、光伝送路故障等によるルートの切り替えの際に発生する波長分散のズレをも検知し、適切な分散補償量を即座に算出し、これを補償することが可能となる。このことは本方式を用いた光伝送システムの安定運用、信頼性の向上に大きく寄与する。
本発明の第一の実施形態を示すブロック図。 本発明の第二の実施形態を示すブロック図。 本発明の第二の実施形態を示すブロック図。 本発明の第三の実施形態を示すブロック図。 本発明の第四の実施形態を示すブロック図。 本発明の第五の実施形態を示すブロック図。 本発明の第六の実施形態を示すブロック図。 従来の光周波数を用いた分散モニタのブロック図。 DPSKとOOK方式の分散耐力の比較を説明するための図。 本発明の波長分散検出原理を説明するための図。 CSRZ−DPSKを用いた本発明の原理確認実験結果を示す図(帯域分割前後のスペクトル)。 CSRZ−DPSKを用いた本発明の原理確認実験結果を示す図(帯域分割前のベースバンドスペクトル)。 CSRZ−DPSKを用いた本発明の原理確認実験結果を示す図(帯域分割後LSBwith21%トーン変調)。 CSRZ−DPSKを用いた本発明の原理確認実験結果を示す図(帯域分割後USBwith21%トーン変調)。 CSRZ−DPSKを用いた分散に対するトーン変調周波数成分の位相差変化を説明するための図。 CSRZ−DPSKを用いたバランス型レシーバの構成例を示す図。 CSRZ−DPSKを用いた各ポートでのベースバンドスペクトルを示す図(復調用MZI入力withトーン信号)。 CSRZ−DPSKを用いた各ポートでのベースバンドスペクトルを示す図(Constructiveポートのみで受光した場合)。 CSRZ−DPSKを用いた各ポートでのベースバンドスペクトルを示す図(Destructiveポートのみで受光した場合)。 CSRZ−DPSKを用いた各ポートでのベースバンドスペクトルを示す図(バランス受光した場合)。 CSRZ−DPSKおよびCSRZ−OOKにおけるトーン信号の変調度に対する受信ペナルティを評価した結果を示す図。
符号の説明
1、21−1、21−2 エンコーダ
1’ DQPSKプリコーディング回路
2、22、42、53 光源
3 位相変調器
3’ 直交位相変調器
4、41 トーン変調重畳手段
5、5’、25、43、54 光送信器
6、26、44、55、70 可変波長分散補償手段
7、27、46−U、46−L、57−U、57−L、72 光分岐手段
8、28、73 マッハツェンダ干渉計
8’ デュアルマッハツェンダ干渉計
9、9’−1、9’−2、29、47、58、74 バランス型受光器
10、30、45、56、75 帯域分割手段
11−U、11−L、31−U、31−L、48−U、48−L、59−U、59−L、76−U、76−L 受光器
12、49、77 トーン位相検出手段
13、34、50、62、78 位相差演算手段
14、14’、35、51、63、81 光受信器
23 Push−Pull強度変調器
24 RZパルスカーバ
32−U、32−L、60−U、60−L バンドパスフィルタ
33、61 位相検出手段
52 周波数変調器
71 可変PMD補償手段
79 強度検出手段
80 PMD制御手段
90−1〜3 波長分散補償器
91 光合波器

Claims (8)

  1. 周波数変調信号光を発生させる光送信器と、
    受信した前記周波数変調信号光の変調帯域を信号光キャリアの中心周波数からの周波数差が等しくなるように二つの異なる周波数帯に分割する帯域分割手段と、この帯域分割手段の2つの出力ポートからの信号光をそれぞれ光電変換し、変換された電気信号の差分を出力するバランス型受光器とを備えた光受信器と
    を含む光伝送システムにおいて、
    前記光送信器には、周波数変調信号光にトーン信号を重畳するトーン信号重畳手段を備え、
    前記光受信器には、
    前記光送信器から受信した周波数変調信号光を前記帯域分割手段に出力し、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段と、
    前記帯域分割手段の2つの出力ポートから出力される信号光をそれぞれ分岐してその一方の2つの信号光を前記バランス型受光器に出力する光分岐手段と、
    この光分岐手段により分岐された他方の2つの信号光をそれぞれ受光する受光器と、
    この受光器により受光された信号光の2つのベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出するトーン位相検出手段と、
    このトーン位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出する位相差演算手段と
    を備え、
    前記可変波長分散補償手段は、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した周波数変調信号光に対して分散補償する手段を備えた
    ことを特徴とする自動分散補償型光伝送システム。
  2. 周波数変調信号光を発生させる光送信器と、
    受信した前記周波数変調信号光の変調帯域を信号光キャリアの中心周波数からの周波数差が等しくなるように二つの異なる周波数帯に分割する帯域分割手段と、この帯域分割手段の2つの出力ポートからの信号光をそれぞれ光電変換し、変換された電気信号の差分を出力するバランス型受光器とを備えた光受信器と
    を含む光伝送システムにおいて、
    前記光受信器には、
    前記光送信器から受信した周波数変調信号光を前記帯域分割手段に出力し、光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段と、
    前記帯域分割手段の2つの出力ポートから出力される信号光をそれぞれ分岐してその一方の2つの信号光を前記バランス型受光器に出力する光分岐手段と、
    この光分岐手段により分岐された他方の2つの信号光をそれぞれ受光する受光器と、
    この受光器により受光された信号光の2つのベースバンド信号における所定の周波数成分を抽出するバンドパスフィルタと、
    このバンドパスフィルタにより抽出されたベースバンド信号の周波数成分の位相状態を検出する位相検出手段と、
    この位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出する位相差演算手段と
    を備え、
    前記可変波長分散補償手段は、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した周波数変調信号光に対して分散補償する手段を備えた
    ことを特徴とする自動分散補償型光伝送システム。
  3. 前記可変波長分散補償手段と前記光分岐手段との間には、PMD(Polarisation mode dispersion:偏波モード分散)が可変であるところの可変PMD補償手段が設けられ、
    前記受光器から出力されるベースバンド信号における周波数成分の強度をモニタする強度検出手段と、
    この強度検出手段により検出された強度が最大となるように前記可変PMD補償手段を制御するPMD制御手段と
    を備えた請求項1または2に記載の自動分散補償型光伝送システム。
  4. 前記光受信器は、線形中継区間において線形中継器毎に波長分散値が固定の分散補償器により分散補償された信号光を受光し、伝送後のチャネル毎の残留分散を補償する手段を備えた請求項1ないしのいずれかに記載の自動分散補償型光伝送システム。
  5. 光送信器は、周波数変調信号光を発生させ、
    光受信器は、帯域分割手段により、受信した前記周波数変調信号光の変調帯域を信号光キャリアの中心周波数からの周波数差が等しくなるように二つの異なる周波数帯に分割し、バランス型受光器により、この帯域分割手段の2つの出力ポートからの信号光をそれぞれ光電変換し、変換された電気信号の差分を出力する
    光伝送方法において、
    前記光送信器は、トーン信号重畳手段により、周波数変調信号光にトーン信号を重畳し、
    前記光受信器は、
    光分岐手段により、前記帯域分割手段の2つの出力ポートから出力される信号光をそれぞれ分岐してその一方の2つの信号光を前記バランス型受光器に出力し、
    受光器により、この光分岐手段により分岐された他方の2つの信号光をそれぞれ受光し、
    トーン位相検出手段により、この受光器により受光された2つの信号光のベースバンド信号におけるトーン変調周波数成分の位相状態を検出し、
    位相差演算手段により、このトーン位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出し、
    前記光分岐手段の前段に設けられ光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段により、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した周波数変調信号光に対して分散補償する
    ことを特徴とする自動分散補償を行う光伝送方法。
  6. 光送信器は、周波数変調信号光を発生させ、
    光受信器は、帯域分割手段により、受信した前記周波数変調信号光の変調帯域を信号光キャリアの中心周波数からの周波数差が等しくなるように二つの異なる周波数帯に分割し、バランス型受光器により、この帯域分割手段の2つの出力ポートからの信号光をそれぞれ光電変換し、変換された電気信号の差分を出力する
    光伝送方法において、
    前記光受信器は、
    光分岐手段により、前記帯域分割手段の2つの出力ポートから出力される信号光をそれぞれ分岐してその一方の2つの信号光を前記バランス型受光器に出力し、
    受光器により、この光分岐手段により分岐された他方の2つの信号光をそれぞれ受光し、
    バンドパスフィルタにより、この受光器により受光された2つの信号光のベースバンド信号における所定の周波数成分をそれぞれ抽出し、
    位相検出手段により、このバンドパスフィルタにより抽出された2つのベースバンド信号の周波数成分の位相状態を検出し、
    位相差演算手段により、この位相検出手段により検出された位相状態に基づき波長分散を算出し、
    前記光分岐手段の前段に設けられ光伝送路の波長分散を補償する分散値が可変であるところの可変波長分散補償手段により、前記位相差演算手段により算出された波長分散値に基づき前記光送信器から受信した周波数変調信号光に対して分散補償する
    ことを特徴とする自動分散補償を行う光伝送方法。
  7. 前記可変波長分散補償手段と前記光分岐手段との間には、PMDが可変であるところの可変PMD補償手段が設けられ、
    強度検出手段により、前記受光器から出力されるベースバンド信号における周波数成分の強度をモニタし、
    PMD制御手段により、この強度検出手段により検出された強度が最大となるように前記可変PMD補償手段を制御する
    請求項5または6に記載の自動分散補償を行う光伝送方法。
  8. 線形中継区間では線形中継器毎に波長分散値が固定の分散補償器により分散補償を行い、前記光受信器により、伝送後のチャネル毎の残留分散を補償する請求項5ないし7のいずれかに記載の自動分散補償を行う光伝送方法。
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