JP4675717B2 - 内燃機関の廃熱利用装置およびその制御方法 - Google Patents

内燃機関の廃熱利用装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、特に自動車等の空調用冷凍サイクルにランキンサイクルを備えた内燃機関の廃熱を利用する動力回収の技術に用いて好適な内燃機関の廃熱利用装置およびその制御方法に関するものである。
従来の廃熱利用装置として、例えば、特許文献1に示されるように、ランキンサイクルによって発電を行うものが知られている。即ち、ランキンサイクルは、ポンプ、加熱用熱交換器、膨張機(特許文献1中ではタービン)、放熱用熱交換器が環状に接続されたものであり、このランキンサイクル中の膨張機に発電機が接続され、膨張機で発生される駆動力によって発電機が駆動され、発電が行われるようになっている。
特開2004−108220号公報
上記特許文献1においては、発電機の制御(回転制御)については、詳細な記載は無いが、通常、安価な方法で成立させるためには、発電機の回転位相をセンサを用いずに推定するセンサレス制御方式が望ましいと考えられる。
しかしながら、上記センサレス制御方式を用いた場合に、発電機の脱調による制御不能状態を完全に防ぐことは困難である。即ち、膨張機の駆動力による発電機の作動時に、発電機の脱調が生ずると通常、発電機は停止状態とされる。すると、発電機の負荷トルクが無くなるために、発電機を駆動する膨張機が加速してしまい、場合によっては許容最高回転数を超えて膨張機が騒音を発生したり、最悪は破損してしまうことが考えられる。また、発電機も高電圧を発生し、関連する電気機器の破損に繋がるおそれもある。
尚、センサレス制御方式を用いない位置検出制御方式であっても、例えば発電機制御用のインバータ故障時には、当然ながら回転数制御が不能になり、やはり膨張機が加速する問題に繋がる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、安価な方法を用いて、発電機の回転制御不能時に安全に膨張機の加速を防止して停止可能とする内燃機関の廃熱利用装置およびその制御方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、ポンプ(33)によって循環されると共に、内燃機関(10)の廃熱エネルギーによって加熱される作動流体の膨張によって駆動力を発生する膨張機(110)を有するランキンサイクル(30A)と、膨張機(110)の駆動力によって駆動され、発電を行う発電機(120)と、ランキンサイクル(30A)、発電機(120)の作動を制御する制御手段(40)とを備える内燃機関の廃熱利用装置において、膨張機(110)への作動流体の流路を開閉可能とする弁機構(117)を設け、制御手段(40)は、膨張機(110)を停止させる際に、ポンプ(33)を停止させた後に、弁機構(117)を閉じることを特徴としている。
これにより、ランキンサイクル(30A)内の作動流体の循環が停止され、更に膨張機(110)への作動流体の流入が停止されるので、発電機(120)の回転制御不能の場合であっても、発電機(120)に対する複雑な停止制御を用いる事無く、膨張機(110)の加速を防止して、安価に、安全に膨張機(110)および発電機(120)を停止させることができる。
請求項に記載の発明では、ポンプ(140)によって循環されると共に、内燃機関
(10)の廃熱エネルギーによって加熱される作動流体の膨張によって駆動力を発生する
膨張機(110)を有するランキンサイクル(30A)と、膨張機(110)の駆動力に
よって駆動され、発電を行う発電機(120)と、ランキンサイクル(30A)、発電機
(120)の作動を制御する制御手段(40)とを備える内燃機関の廃熱利用装置におい
て、ポンプ(140)は、膨張機(110)に接続されており、発電機(120)は、制
御手段(40)内のスイッチング素子(42b1〜42b6)のON−OFFによって電
力制御されるブラシレス構造のものであり、膨張機(110)への作動流体の流路を開閉
可能とする弁機構(117)を設け、制御手段(40)は、発電機(120)の制御信号
が制御目標域を外れた時に、弁機構(117)を閉じると共に、スイッチング素子(42
b1〜42b6)のグランド側のみ(42b4〜42b6)をONにすることを特徴とし
ている。
これにより、膨張機(110)への作動流体の流入が完全に停止されるので膨張機(110)を安全に停止させることができる。また、発電機(120)のコイル内に循環電流が流れ、この循環電流により発生する渦電流損失により、発電機(120)にとってはブレーキ作用が働くことになるので、発電機(120)を安全に停止させることができる。よって、ポンプ(140)が膨張機(110)に接続されるものにおいて、発電機(120)の回転制御が不能となった場合でも、発電機(120)に対する複雑な停止制御を用いる事無く、膨張機(110)の加速を防止して、安価に、安全に膨張機(110)および発電機(120)を停止させることができる。
請求項1または請求項2に記載の発明は、請求項に記載の発明のように、内燃機関(10)は、車両用のものを用いて好適である。
請求項に記載の発明は、内燃機関の廃熱利用装置のランキンサイクル(30A)、発電機(120)における停止のための制御方法に関するものであり、その技術的意義は上記請求項1に記載の内燃機関の廃熱利用装置と本質的に同じである。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る内燃機関の廃熱利用装置(以下、廃熱利用装置)20を走行条件に応じてエンジン(本発明における内燃機関に対応)10が停止されるアイドルストップ車両やハイブリッド車両等に適用したものである。廃熱利用装置20は、冷凍サイクル20Aをベースとして、エンジン10で発生した廃熱からエネルギーを回収するランキンサイクル30Aを備えている。ランキンサイクル30Aには発電機兼電動機(本発明における発電機に対応)120が設けられており、制御装置(本発明における制御手段に対応)40によって各サイクル20A、30Aおよび発電機兼電動機120の作動が制御されるようになっている。以下、廃熱利用装置20の全体構成について図1を用いて説明する。
冷凍サイクル20Aは、低温側の熱を高温側に移動させて冷熱および温熱を空調に利用するもので、膨張機兼圧縮機110、凝縮器21、気液分離器22、減圧器23、蒸発器24等が環状に接続されて形成されている。
膨脹機兼圧縮機110は、気相冷媒を加圧して吐出する圧縮モード(圧縮機として作動)と、過熱蒸気冷媒の膨張時の流体圧を運動エネルギーに変換して機械的エネルギーを出力する膨張モード(膨張機として作動)とを兼ね備える流体機械である。尚、膨脹機兼圧縮機110の詳細については後述する。
凝縮器21は、膨張機兼圧縮機110(圧縮モード時)の冷媒吐出側に設けられ、高温高圧に圧縮された冷媒を冷却して、凝縮液化する熱交換器である。気液分離器22は、凝縮器21で凝縮された冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を流出させるレシーバである。減圧器23は、気液分離器22で分離された液相冷媒を減圧膨脹させるもので、本実施形態では、冷媒を等エンタルピ的に減圧すると共に、圧縮モード時の膨張機兼圧縮機110に吸入される冷媒の過熱度が所定値となるように絞り開度を制御する温度式膨脹弁を採用している。
蒸発器24は、減圧器23にて減圧された冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮する熱交換器であり、この吸熱作用によって空調空気を冷却する。そして、蒸発器24の冷媒流出側には、蒸発器24側から膨張機兼圧縮機110側にのみ冷媒が流れることを許容する逆止弁24aが設けられている。
ランキンサイクル30Aは、車両の走行用動力を発生させるエンジン10で発生した廃熱からエネルギー(膨張機兼圧縮機110の膨張モード時における駆動力)を回収するものである。ランキンサイクル30Aは、上記冷凍サイクル20Aに対して、凝縮器21が共用されると共に、この凝縮器21をバイパスするように気液分離器22から膨張機兼圧縮機110および凝縮器21の間(A点)に接続される第1バイパス流路31と、膨張機兼圧縮機110および逆止弁24aの間(B点)から凝縮器21およびA点の間(C点)に接続される第2バイパス流路32とが設けられて、以下のように形成されている。
即ち、第1バイパス流路31には、液ポンプ(本発明におけるポンプに対応)33が配設されると共に、気液分離器22側から液ポンプ33側にのみ冷媒が流れることを許容する逆止弁31aが設けられている。また、A点と膨張機兼圧縮機110との間に加熱器34が設けられている。
加熱器34は、液ポンプ33から送られる冷媒(本発明における作動流体に対応)とエンジン10における温水回路10Aのエンジン冷却水(温水)との間で熱交換することにより冷媒を加熱する熱交換器であり、三方弁11によりエンジン10から流出したエンジン冷却水を加熱器34に循環させる場合と循環させない場合とが切替えられる。尚、三方弁11の流路切替えは、後述する制御装置40によって行われるようになっている。
尚、水ポンプ12は温水回路10A内でエンジン冷却水を循環させるポンプ(例えば、エンジン10によって駆動される機械式ポンプあるいは電動モータによって駆動される電動ポンプ)であり、ラジエータ13はエンジン冷却水と外気との間で熱交換してエンジン冷却水を冷却する熱交換器である。
また、エンジン10の出口側にはエンジン冷却水の温度を検出する水温センサ14が設けられており、この水温センサ14で検出(出力)された温度信号は、後述する制御装置40に入力される。
そして、第2バイパス流路32には、膨脹機兼圧縮機110側から凝縮器21の冷媒入口側にのみ冷媒が流れることを許容する逆止弁32aが設けられている。また、A点とC点との間には開閉弁35が設けられている。開閉弁35は、冷媒流路を開閉する電磁式のバルブであり、後述する制御装置40により制御されるようになっている。また、膨張機兼圧縮機110が圧縮モードで作動する時の冷媒吐出側(後述する高圧室114側)には、膨張機兼圧縮機110の作動を圧縮モードあるいは膨張モードのいずれかに切替える弁機構117が設けられている。弁機構117は、後述する制御装置40により制御されるようになっている。弁機構117の詳細については膨張機兼圧縮機110と共に後述する。
上記気液分離器22、第1バイパス流路31、液ポンプ33、加熱器34、膨張機兼圧縮機110、第2バイパス流路32、凝縮器21等にてランキンサイクル30Aが形成される。
膨張機兼圧縮機110には、発電機および電動機としての両機能を有する発電機兼電動機120および電磁クラッチ130が接続されて、膨張発電機兼電動圧縮機(以下、複合流体機械と呼ぶ)100を形成している。以下、複合流体機械100の構成について、図2を用いて説明する。
複合流体機械100の膨張機兼圧縮機110は、周知のスクロール型圧縮機構と同一構造を有するもので、具体的には、膨張圧縮機ハウジング111を成すハウジング111aとシャフトハウジング111bとの間に固定される固定スクロール112、この固定スクロール112に対向して旋回変位する旋回スクロール113、作動室Vと高圧室114とを連通させる吐出ポート115、および流入ポート116を開閉する弁機構117等から成るものである。
固定スクロール112は、板状の基板部112aおよび基板部112aから旋回スクロール113側に突出した渦巻状の歯部112bを有して構成され、一方、旋回スクロール113は、上記歯部112bに接触して噛み合う渦巻状の歯部113b、およびこの歯部113bが形成された基板部113aを有して構成されており、両歯部112b、113bが接触した状態で旋回スクロール113が旋回することにより、両スクロール112、113により形成される作動室Vの体積が拡大縮小するようになっている。
シャフト118は、シャフトハウジング111bに固定された軸受け118cによって回転可能に支持されて、一方の長手方向端部に回転中心軸に対して偏心して設けられた偏心部118aを有するクランクシャフトである。この偏心部118aには、偏心部118aに対して揺動可能に装着されたブッシング118bが設けられており(従動クランク機構)、このブッシング118bがベアリング113cを介して旋回スクロール113に連結されている。
また、自転防止機構119は、シャフト118が1回転する間に旋回スクロール113がブッシング118b周りに1回転するようにするものである。このためシャフト118が回転すると、旋回スクロール113は、自転せずにシャフト118の回転中心軸周りを公転旋回する。そして、作動室Vは、例えばシャフト118が正方向に回転する時に、旋回スクロール113の外径側から中心側に変位するほど、その体積が縮小するように変化し、逆に、シャフト118が逆方向に回転する時に、旋回スクロール113の中心側から外径側に変位するほど、その体積が拡大するように変化する。
吐出ポート115は、基板部112aの中心部に設けられて、膨張機兼圧縮機110の圧縮モード時に、最小体積となる作動室Vと、ハウジング111a内に設けられた高圧室114とを連通させて圧縮された冷媒を吐出するポートである。また、流入ポート116は、同様に基板部112aに(吐出ポート115に隣接して)設けられて、膨張機兼圧縮機110の膨張モード時に、高圧室114と、最小体積となる作動室Vとを連通させて高圧室114に導入された高温、高圧の冷媒、つまり過熱蒸気冷媒を作動室Vに導くポートである。
上記高圧室114は、吐出ポート115から吐出された冷媒の脈動を平滑化する吐出室の機能を有するものであり、この高圧室114には、加熱器34および凝縮器21側に接続される高圧ポート111cが設けられている。
尚、蒸発器24および第2バイパス流路32側に接続される低圧ポート121aは、後述するモータハウジング121に設けられて、モータハウジング121内を経由して、シャフトハウジング111bと固定スクロール112とによって形成される空間に連通している。
弁機構117は、吐出弁117a、弁体117d、電磁弁117h等から成る。吐出弁117aは、吐出ポート115の高圧室114側に配置されて吐出ポート115から吐出された冷媒が高圧室114から作動室Vに逆流することを防止するリード弁状の逆止弁であり、ストッパ117bは吐出弁117aの最大開度を規制する弁止板であり、吐出弁117aおよびストッパ117bはボルト117cによって基板部112aに固定されている。
弁体117dは、流入ポート116を開閉して膨張機兼圧縮機110の圧縮モードと膨張モードとを切替える切替え弁であり、その後端側がハウジング111aに設けられた背圧室117eに沿って、摺動可能に配設されている。背圧室117e内にはバネ117fが挿入されており、バネ117fは弁体117dの先端側が流入ポート116を閉じる方向に弾性力を作用させるようになっている。また、ハウジング111aには、所定の通路抵抗を有して背圧室117eと高圧室114とを連通させる抵抗手段としての絞り117gが設けられている。尚、弁体117dが流入ポート116を閉じた時の両者間のシール性を向上させるために、弁体117dの先端側は任意の角度で傾斜可能(首振り機構)となるようにしている。
電磁弁117hは、低圧ポート121a側と背圧室117eとの連通状態を制御することにより背圧室117e内の圧力を制御する制御弁であり、後述する制御装置40によって制御される。
そして、電磁弁117hを開くと、背圧室117eの圧力が高圧室114より低下して弁体117dがバネ117fを押し縮めながら図2中の右側に変位するので、流入ポート116が開く。尚、絞り117gでの圧力損失は非常に大きいので、高圧室114から背圧室117eに流れ込む冷媒量は無視できるほど小さい。
逆に、電磁弁117hを閉じると、絞り117gによって背圧室117eの圧力と高圧室114の圧力とが等しくなり、弁体117dはバネ117fの弾性力により図2中の左側に変位するので、流入ポート116が閉じる。つまり、弁体117d、背圧室117e、バネ117f、絞り117g、および電磁弁117h等により流入ポート116を開閉するパイロット式の電気開閉弁が構成される。
発電機兼電動機120は、直流3相ブラシレスのセンサレス方式の回転電機であり、ステータ122およびステータ122内で回転するロータ123等から成る。発電機兼電動機120は、シャフトハウジング111bに固定されるモータハウジング121内に収容されている。ステータ122は、巻き線が巻かれたステータコイルであり、モータハウジング121の内周面に固定されている。ロータ123は、永久磁石が埋設されたマグネットロータであり、モータ軸124に固定されている。モータ軸124の一端側は、上記膨張機兼圧縮機110のシャフト118に接続されており、また、他端側は、後述する電磁クラッチ130のシャフト134に接続されている。
そして、発電機兼電動機120は、後述するコントローラ(インバータ)42によって、バッテリ15からステータ122に電力が供給された場合には、ロータ123を回転(正方向回転)させて、膨張機兼圧縮機110を(圧縮機として)駆動する電動機として作動する。また、膨張機兼圧縮機110の膨張モード時に発生した駆動力によってロータ123を回転させるトルクが入力された場合(逆方向回転時)には、電力を発生させる発電機として作動する。そして、得られた電力は、コントローラ42によってバッテリ15に充電され、バッテリ15の電力は、車両の各種電気負荷(ヘッドライト、エンジン補機等)16に供給されるようになっている。
電磁クラッチ130は、Vベルト(図省略)を介してエンジン10からの動力を受けるプーリ部131、磁界を発生させる励磁コイル132、励磁コイル132により誘起された磁界の電磁力により変位してプーリ部131に吸着するフリクションプレート133、フリクションプレート133に固定されたシャフト134等から成るもので、エンジン10側と膨脹機兼圧縮機110(シャフト134、モータ軸124、シャフト118)側とを繋ぐ時は、励磁コイル132に通電し、また、エンジン10側と膨脹機兼圧縮機110側とを切り離す時は、励磁コイル132への通電を遮断する。この電磁クラッチ130の作動は後述する制御装置40により制御される。
制御装置40は、図1、図3に示すように、メインECU41とコントローラ42とを備え、両者41、42間において制御信号の授受が可能となっている。メインECU41は、乗員の設定する設定温度や環境条件等に基づいて決定されるA/C要求信号、水温センサ14等からの信号が入力され、これらの信号に基づいて三方弁11、液ポンプ33、開閉弁35、膨張機兼型圧縮機110の弁機構117(電磁弁117h)、電磁クラッチ130の作動を制御する。
コントローラ42は、コントローラ制御部42aとコントローラ電力部42bとを備えており、コントローラ制御部42aが上記メインECU41に接続され、また、コントローラ電力部42bがバッテリ15および発電機兼電動機120(ステータ122のU相、V相、W相)に接続されている。
コントローラ制御部42aは、メインECU41からの指示に基づきコントローラ電力部42bに設けられた複数(6つ)のスイッチング素子42b1〜42b6のON−OFFを行い、発電機兼電動機120における電力(電圧、電流)を制御して、回転数を制御する。また、コントローラ制御部42aは、発電機兼電動機120作動時における電圧、電流、回転数信号をメインECU41に出力する。
次に、本実施形態に係る廃熱利用装置20の作動(制御装置40による制御)について説明する。
まず、乗員からのA/C要求が有ると、制御装置40は空調(冷房)作動を実行する。即ち、複合流体機械100のシャフト118に回転力を与えることにより膨張機兼圧縮機110の旋回スクロール113を旋回させて冷媒を吸入圧縮し(圧縮モード)、冷凍サイクル20Aを作動させる。
具体的には、液ポンプ33を停止させた状態で開閉弁35を開き、三方弁11の切替えによって、エンジン冷却水を加熱器34側に循環させないようにする。また、電磁弁117hを閉じて弁体117dによって流入ポート116を閉じた状態でシャフト118(モータ軸124、シャフト134)を回転させるようにする。
この時、シャフト118に回転力を与えるに当たっては、主に電磁クラッチ130にてエンジン10側と複合流体機械100側とを繋いでエンジン10の動力により回転力を与える場合(エンジン10作動時)と、電磁クラッチ130にてエンジン10側と複合流体機械100側とを切り離して発電機兼電動機120の電動機作動により回転力を与える場合(エンジン10停止時)とがある。
因みに、本実施形態では、エンジン10の動力によりシャフト118を回転させると、発電機兼電動機120が発電機として作動するので、発電機兼電動機120で発生した電力をバッテリ15に蓄える、またはステータ122に通電して発電機兼電動機120がエンジン10から見たときに動力負荷とならないようにすることが望ましい。
この時、膨張機兼圧縮機110は、周知のスクロール型圧縮機と同様に、低圧ポート121aから冷媒を吸引して作動室Vにて圧縮した後、この圧縮した冷媒を吐出ポート115、高圧室114を通して高圧ポート111cから吐出する。
そして、高圧ポート111cから吐出される冷媒は、加熱器34→開閉弁35→凝縮器21→気液分離器22→減圧器23→蒸発器24→逆止弁24a→低圧ポート121aの順に循環(冷凍サイクル20Aを循環)する。空調空気は蒸発器24で蒸発する冷媒によって吸熱され、冷却されることになる。尚、この時、加熱器34にはエンジン冷却水が循環しないので、加熱器34にて冷媒は加熱されず、加熱器34は単なる冷媒通路として機能する。
一方、乗員からのA/C要求が無い場合、あるいは空調空気が充分冷却され設定温度より低い場合で、エンジン10の廃熱量が所定量以上ある時(水温センサ14の検出信号から得られる温度が予め定めた所定冷却水温度より高い時)に、制御装置40は、ランキンサイクル30Aを作動させて、発電機兼電動機120を制御(発電制御)する。
まず、電磁クラッチ130を切り離す、あるいは、発電機兼電動機120を停止させて、膨張機兼圧縮機110を停止させる。そして、ランキンサイクル30Aの起動制御として、開閉弁35を閉じ、三方弁11の切替えによって、エンジン冷却水を加熱器34側に循環させるようにする。
そして、液ポンプ33を起動し、気液分離器22から加熱器34に送る冷媒の圧力を上昇させる。この時、膨張機兼圧縮機110の流入ポート116は、まだ弁体117dによって閉じられた状態にあり、冷媒は高圧室114側から作動室Vに流入することは無く(冷媒の膨張が成されない)、液ポンプ33によって冷媒は速やかに上昇する。
そして、発電機兼電動機120を電動機として作動させ(回転方向は圧縮モード時と逆)、旋回スクロール113を起動させ、所定回転数まで上昇させる。更に、電磁弁117hを開き、弁体117dを図2中の右側に摺動させて、流入ポート116を開くことで、膨張機兼圧縮機110を膨張モードで作動可能となるように切替える。
そして、ランキンサイクル30Aの定常制御を行う。つまり、加熱器34にて加熱された高圧の過熱蒸気冷媒を膨張機兼圧縮機110に導入して膨脹させることにより、旋回スクロール113を旋回させてシャフト118を回転させ、機械的出力を得る。そして、得られた機械的出力によりロータ123を回転させて発電機兼電動機120により発電し、その発電された電力をバッテリ15に蓄えるようにしている。
具体的には、加熱器34にて加熱された高圧の過熱蒸気冷媒を高圧ポート111cから高圧室114、流入ポート116を経由させて作動室Vに導入して膨脹させる。この時、上記のように発電機兼電動機120の電動機としての作動によって旋回を開始した旋回スクロール113は、過熱蒸気冷媒の膨脹により旋回していく。旋回スクロール113に与えられた回転エネルギーは、ロータ123に伝達され、発電機兼電動機120は、発電機として作動することになり、得られた電力はコントローラ42によってバッテリ15に充電される。そして、膨脹を終えて圧力が低下した冷媒は、低圧ポート121aから流出する。
そして、低圧ポート121aから流出される冷媒は、第2バイパス流路32→逆止弁32a→凝縮器21→気液分離器22→第1バイパス流路31→逆止弁31a→液ポンプ33→加熱器34→高圧ポート111cの順に循環することになる(ランキンサイクル30Aを循環)。
ランキンサイクル30Aの作動中は、発電機兼電動機120で最大の発電電力が得られるように、エンジン冷却水温度に応じて発電機兼電動機120(旋回スクロール113)の回転数を調節する。即ち、加熱器34を流通する冷媒の温度は、エンジン冷却水温度に応じて決まる。その時の冷媒の圧力は、発電機兼電動機120の回転数を上げて膨張を速めることで圧力を低下させることができ、また、逆に発電機兼電動機120の回転数を下げて膨張速度を落とすことで圧力を上昇させることができる。よって、膨張機兼圧縮機110での有効な膨張仕事を得つつ、膨張後の冷媒が多少の過熱度を持った状態で凝縮器21に流入するように、ランキンサイクル30Aの作動バランスを保ち、高い発電力を得るようにする訳である。
本発明においては、ランキンサイクル30Aの作動時に例えば発電機兼電動機120の脱調による発電機兼電動機120の制御不能状態が生じた時の制御(以下、異常時停止制御)方法に特徴を持たせており、以下、その詳細について、図4に示すフローチャートおよび図5に示すタイムチャートを用いて説明する。
図4に示すように、制御装置40は、まず、ステップS100でランキンサイクル30Aを起動(上記説明)し、ステップS110でランキンサイクル30Aの定常制御(上記説明)を行っている時に、ステップS120で発電機兼電動機120の作動において脱調による異常があるか否かを判定する。
ここでは、発電機兼電動機120の作動制御における電流信号をもとに異常判定を行っており、作動時の電流値が予め定めた目標電流域(本発明における制御目標域に対応し、具体的には図5(a)中における脱調判定域)内にある場合は異常なしと判定し、目標電流域を外れた時に、異常ありと判定する。よって、ステップS120で異常なしと判定した場合は、ステップS110に戻り定常制御を繰返すが、異常ありと判定した場合は、ステップS130に進み、膨張機兼圧縮機110および発電機兼電動機120の停止のための制御を行う。
即ち、ステップS130で直ちに液ポンプ33を停止する(図5(b))。そして、ステップS140でコントローラ電力部42bのスイッチング素子42b1〜42b6のすべてをOFFにした後、そのうちバッテリ15のグランド側となる3つのスイッチング素子42b4〜42b6のみをONとする(図5(a))。更に、ステップS150で膨張機兼圧縮機110の電磁弁117hを閉じることにより、弁体117dを閉じる(図5(c))。
以上のように本実施形態においては、上記液ポンプ33の停止により、ランキンサイクル30A内の冷媒の循環が停止され、膨張機兼圧縮機110への作動流体の供給を低下させていくことができる。また、グランド側のスイッチング素子42b4〜42b6のみをONにすることで、発電機兼電動機120のステータ122のコイル内に循環電流が流れ、この循環電流により発生する渦電流損失により、発電機兼電動機120にブレーキ作用を持たすことができる(図5(d))。更に、弁体117dを閉じることにより、膨張機兼圧縮機110への冷媒の流入が完全に停止される。
よって、脱調により発電機兼電動機120の回転制御が不能となった場合でも、発電機兼電動機120に対する複雑な停止制御を用いる事無く、膨張機兼圧縮機110の加速を防止して、安価に、安全に膨張機兼圧縮機110および発電機兼電動機120を停止させることができる。
即ち、膨張機兼圧縮機110の加速を防止できることにより、膨張機兼圧縮機110が許容回転数を超えて破損に至ったり、シャフト118における従動クランク機構が効かなくなり両スクロール112、113間で騒音が発生するといったこと等が無くなる。また、発電機兼電動機120も高電圧を発生し、関連する電気機器の破損に繋がることが無くなる。また、発電機兼電動機120のブレーキ作用として、電気的なブレーキとしているので、機械的なブレーキを用いる場合に比べて安価に対応できる。
尚、上記実施形態において、図4中のステップS120での異常判定に用いる制御信号は、電流信号に代えて、電圧信号あるいは回転数信号としても良い。
また、上記異常検出後の異常時停止制御として、ステップS130(液ポンプ33の停止)のみを行うものとしたり、あるいは、ステップS130(液ポンプ33の停止)実行後に、ステップS140(スイッチング素子42b4〜42b6ON)とステップS150(弁体117d閉鎖)とのうち、いずれか一方を実行するものとしても良い。
また、複合流体機械100としては、図6に示すように、電磁クラッチ130を廃止して、膨張機兼圧縮機110の圧縮モード時には、発電機兼電動機120の電動機としての駆動力によって駆動されるものとしても良い。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7、図8に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、発電機兼電動機120にブレーキ作用を持たせるための構成を変更したものである。
即ち、図7に示すように、ステータ122の複数相(3つ)のコイルのうち、U相とV相の間に電気抵抗125aおよびスイッチ部125bを有する抵抗通電部125を介在させて、U相、V相、抵抗通電部125によって、閉回路が形成されるようにしている。
そして、図8に示すように、異常時停止制御において、上記第1実施形態のステップS140(スイッチング素子操作)をステップS141に変更して、このステップS141で抵抗通電部125のスイッチ部125bをONにするようにしている。
これにより、コイルおよび電気抵抗125aに電流が流れ、電気抵抗125aにおける発熱損失を伴い、発電機兼電動機120にとってはブレーキ作用が働くことになり、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、図8で示したフローチャート内で、ステップS150を廃止したものとしても良い。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図9〜図11に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、複合流体機械100の膨張機兼圧縮機110に熱媒ポンプ(本発明におけるポンプに対応)140を接続したものとし、また、ランキンサイクル30A作動時の異常時停止制御の内容を変更している。
図9、図10に示すように、液ポンプ33に代えて熱媒ポンプ140を膨張機兼圧縮機110に接続し、熱媒ポンプ140がランキンサイクル30Aの第1バイパス流路31に配設されるようにしている。
熱媒ポンプ140は、発電機兼電動機120の反膨張機兼圧縮機側に配設されて、モータハウジング121に固定されるポンプハウジング141内に収容されている。熱媒ポンプ140は、膨張機兼圧縮機110と同様に、基板部142a、歯部142bから成る固定スクロール142と、基板部143a、歯部143bから成る旋回スクロール143とを有している。固定スクロール142は、ポンプハウジング141に固定され、旋回スクロール143は、ポンプハウジング141と固定スクロール142とによって形成される空間内に配設されている。尚、旋回スクロール143は、自転防止機構145によって、自転が防止されつつ、公転旋回可能となっている。
ポンプハウジング141には、気液分離器22側から接続されて、ポンプハウジング141の内部および旋回スクロール143側に連通する流入ポート141aが設けられている。また、固定スクロール142には、両スクロール142、143によって形成される作動室Pから加熱器34側に接続される吐出ポート142cが設けられている。
ポンプ軸144は、ポンプハウジング141に固定された軸受け144cによって回転可能に支持されて、一方の長手方向端部に回転中心軸に対して偏心した偏心部144aを有し、ブッシング144b、ベアリング143cを介して旋回スクロール143に連結されている。また、ポンプ軸144の他方の長手方向端部は、モータ軸124の他端側と接続されている。ここで、ポンプ軸144の他方側には、穴部144dが設けられており、直径が細く形成されたモータ軸124の他端側が挿入されている。そして、モータ軸124とポンプ軸144との間には、一方向クラッチ150が設けられている。この一方向クラッチ150は、モータ軸124が逆方向回転した時に、ポンプ軸144に噛み合うことで、ポンプ軸144を回転させ、また、モータ軸124が正方向回転した時に、ポンプ軸144との噛み合いが外れて、モータ軸124とポンプ軸144とが切断される(ポンプ軸144が回転されない)ものとしている。
尚、モータハウジング121とポンプ軸144との間には、発電機兼電動機120と熱媒ポンプ140との間をシールする軸封装置としての軸シール160が設けられている。
上記複合流体機会100を用いた廃熱利用装置20においては、制御装置40は、冷凍サイクル20Aを作動させる時に発電機兼電動機120を電動機として作動させ、モータ軸124に回転力(正方向回転)を与えることにより膨張機兼圧縮機110の旋回スクロール113を旋回させて冷媒を吸入圧縮させる(圧縮モード)。
尚、上記圧縮モードにおいて、熱媒ポンプ140のポンプ軸144は、一方向クラッチ150によってモータ軸124との噛み合いが外れるので、熱媒ポンプ140は停止状態となって、発電機兼電動機120における作動抵抗とならない。
また、制御装置40は、ランキンサイクル30Aを起動させる時には、発電機兼電動機120を電動機として作動させる(逆方向回転)。この時、熱媒ポンプ140のポンプ軸144が一方向クラッチ150によってモータ軸124と噛み合い、熱媒ポンプ140が駆動される。そして、加熱器34によって加熱された高圧の過熱蒸気冷媒が、膨張機兼圧縮機110の作動室Vに導入されて膨脹する。過熱蒸気冷媒の膨脹により旋回スクロール113が圧縮モード時に対して逆方向に旋回し、シャフト118に与えられた駆動力は、発電機兼電動機120のモータ軸124、ロータ123に伝達される。そして、モータ軸124に伝達された駆動力が熱媒ポンプ140駆動のための駆動力を超えると、発電機兼電動機120は、発電機として作動することになり、得られた電力はコントローラ42によってバッテリ15に充電される。
そして、上記のランキンサイクル30Aの定常制御において、発電機兼電動機120の脱調による異常を検出すると(発電機兼電動機120の電流値から検出)、制御装置40は、図11に示すフローチャートに基づいて異常時停止制御を行う。尚、図11に示すフローチャートは、上記第1実施形態で説明した図4のフローチャートに対して、ステップS130を廃止したものとしている。
即ち、ステップS120で異常を検出すると、本実施形態の複合流体機械100では膨張機兼圧縮機110によって熱媒ポンプ140が駆動されていることから、まず、ステップS140でスイッチング素子操作(スイッチング素子42b4〜42b6をON)を行い、ステップS150で弁体117dを閉じるようにしている。
これにより、発電機兼電動機120にブレーキ作用を持たせ、また、膨張機兼圧縮機110への冷媒の流入を停止させることができるので、熱媒ポンプ140が膨張機兼圧縮機110に接続されるものにおいて、発電機兼電動機120の回転制御が不能となった場合でも、発電機兼電動機120に対する複雑な停止制御を用いる事無く、膨張機兼圧縮機110の加速を防止して、安価に、安全に膨張機兼圧縮機110および発電機兼電動機120を停止させることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図12、図13に示す。第4実施形態は、上記第3実施形態に対して、膨張機兼圧縮機110に代えて冷凍サイクル20A専用の圧縮機110Aと、ランキンサイクル30A専用の膨張機110Bとをそれぞれ設けることで、両サイクル20A、30Aの独立作動を可能としている。膨張機110Bには発電機兼電動機120および熱媒ポンプ140が順に並ぶように一体的に接続されて、複合流体機械100Aを形成している。
尚、膨張機110Bは、第3実施形態(図10)で説明した膨張機兼圧縮機110に対して、吐出ポート115および吐出弁117aを廃止すると共に、弁体117d、電磁弁117h等によって弁機構117を形成して、流入ポート116を開閉可能とするものとしている。つまり、弁機構117は、ランキンサイクル30Aの冷媒流路において、膨張機110Bの冷媒流入側を開閉する弁となっている。
そして、膨張機110Bをバイパスするように、膨張機110Bの高圧側と低圧側とが接続される膨張機バイパス流路36が設けられており、この膨張機バイパス流路36には、開閉弁36aが設けられている。開閉弁36aは、膨張機バイパス流路36を開閉する弁であり、制御装置40によってその開閉が制御されるようになっている。尚、膨張機バイパス流路36と開閉弁36aは、本発明における膨張機110Bの高圧側と低圧側とを連通可能とする連通手段に対応する。
制御装置40は、メインECU41とコントローラ42とを備え、両者41、42間において制御信号の授受が可能となっている。メインECU41は、乗員の設定する設定温度や環境条件等に基づいて決定されるA/C要求信号、水温センサ14等からの信号に基づいて開閉弁36a、弁機構117(電磁弁117h)、電磁クラッチ130の作動を制御する。
コントローラ42は、メインECU41からの指示に基づき発電機兼電動機120における電力(電圧、電流)を制御して、回転数を制御する。また、コントローラ42は、発電機兼電動機120作動時における電圧、電流、回転数信号をメインECU41に出力する。よって、ここでは、コントローラ42は、上記制御信号(電圧、電流、回転数信号)から発電機兼電動機120作動中における異常を検出可能とする検出手段(本発明における非定常検出手段に対応)としても機能する(詳細後述)。
上記のように構成されるランキンサイクル30Aの定常制御において、制御装置40は、廃熱利用装置20内の非定常状況としての異常の発生を検出すると、図13に示すフローチャートに基づいて異常時停止制御を行う。
具体的には、制御装置40は、ステップS200Aで発電機兼電動機120の作動において、脱調による異常があるか否かを判定する。ここでは、発電機兼電動機120の作動制御におけるコントローラ42からの回転数信号をもとに異常判定を行っており、作動時の回転数が予め定めた目標回転数内にある場合は異常なしと判定し、目標回転数を外れた時に、異常ありと判定する。よって、ステップS200Aで異常なしと判定した場合は、何ら処置を加えずに本異常時停止制御を終了するが、異常ありと判定した場合は、ステップS210に進み、膨張機110Bおよび発電機兼電動機120停止のための制御を行う。
即ち、ステップS210で開閉弁36aを開く。そして、ステップS220で膨張機110Bの電磁弁117hを閉じることにより、弁体117dを閉じる(つまり、弁機構117を閉じる)。尚、ステップS210、S220は、本発明における冷媒の流通を阻止する流通阻止モードの実行に対応するものである。
これにより、膨張機110Bの高圧側および低圧側間が連通して(膨張機110Bへの冷媒流通が阻止されて)両者間の差圧が均圧するので、膨張機110Bを駆動する力をなくすことができる。更に、弁体117dを閉じることにより、膨張機110Bへの冷媒の流入を完全に停止(膨張機110Bへの冷媒流通を阻止)させることができる。
よって、脱調により発電機兼電動機120の回転制御が不能となった場合でも、発電機兼電動機120に対する複雑な停止制御を用いる事無く、膨張機110Bの加速を防止して、安価に、安全に膨張機110Bおよび発電機兼電動機120を停止させることができる。
尚、上記実施形態において、図13中のステップS200Aで発電機兼電動機120の異常判定として回転数信号を用いたが、これに代えて、電圧信号あるいは電流信号を用いるようにしても良い。更には、異常判定として、発電機兼電動機120の制御信号に代えて、ランキンサイクル30Aの圧力信号や温度信号を用いるようにしても良い。即ち、非定常検出手段として、ランキンサイクル30Aの冷媒圧力(高圧側圧力および低圧側圧力)を検出する圧力センサ、あるいはランキンサイクル30Aの所定部位の温度を検出する温度センサを設けて、各センサから得られる圧力信号、あるいは温度信号を用いて、予め定めた閾値を外れる場合に異常有りと判定するようにしても良い。
また、ランキンサイクル30Aの高圧側と低圧側とを連通可能とする連通手段として、膨張機110Bをバイパスする膨張機バイパス流路36と開閉弁36aとで形成したが、これに代えて、熱媒ポンプ140の高圧側と低圧側とが接続されて熱媒ポンプ140をバイパスするポンプバイパス流路とこの流路を開閉する開閉弁とで形成するようにしても良い。この場合、ポンプバイパス流路を連通させることで、熱媒ポンプ140の昇圧(冷媒循環)を停止でき、膨張機110Bを停止させることができる。また、連通手段として、ランキンサイクル30Aの熱媒ポンプ140、加熱器34、膨張機110Bの間の所定部位と、膨張機110B、凝縮器21、熱媒ポンプ140の間の所定部位とを連通可能とするものとしても良い。更に、膨張機バイパス流路36、ポンプバイパス流路の両者を設けて、膨張機110B、熱媒ポンプ140のそれぞれを連通可能となるようにしても良い。
また、流通阻止モード実行のための弁機構117の設定部位については、膨張機110Bの冷媒流入側に限らず、冷媒流路を開閉する開閉弁としてランキンサイクル30A中の他の部位(例えば、熱媒ポンプ140の冷媒流入側等)に設けるようにしても良い。
また、図13中のステップS210とステップS220のいずれか一方のみを実施するものとしても良い。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図14に示す。第5実施形態は、上記第4実施形態に対して、ランキンサイクル30A内の異常をコントローラ42における発電機兼電動機120への制御停止状態信号に基づいて判定するようにしたものである。
即ち、例えば発電機兼電動機120に何らかの異常が発生して、過電流が流れる(あるいは、過電圧が印加される、許容温度以上に温度上昇する)ようになると、コントローラ42は自身の機能を保護するために、発電機兼電動機120の制御は不可として制御停止するようにしている。そして、制御装置40は、この制御停止状態が生じているか否かを図14中のステップS200Bで判定し、以下、第4実施形態と同様に、ステップS210、ステップS220の処理を行う。
これにより、コントローラ42が発電機兼電動機120の制御を停止するというような異常発生時においても、上記第4実施形態と同様に膨張機110Bおよび発電機兼電動機120を素早く停止させることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態を図15、図16に示す。第6実施形態は、上記第4、第5実施形態に対して、廃熱利用装置20に対する外部からの停止要求信号に基づいて膨張機110Bの停止制御を行うようにしたものである。
上記第1〜第5実施形態の廃熱利用装置20では、A/C要求、冷凍サイクル20A作動時の空調空気温度、更にはエンジン冷却水の温度に応じて、制御装置40がランキンサイクル30Aの作動を制御するものとしていたが、ここでは、乗員の意思によってランキンサイクル30Aの作動あるいは停止を選択可能とする発電スイッチ43を設けており(図15)、制御装置40に作動要求あるいは停止要求の信号が入力されるようにしている。尚、ここでは、発電スイッチ43は本発明における非定常検出手段に対応する。
制御装置40は、図16のステップS200Cで発電スイッチ43からの停止要求信号があると判定すると、以下、第4実施形態と同様に、ステップS210、ステップS220の処理を行う。
これにより、外部からの停止要求に対して、上記第4実施形態と同様の作用により、膨張機110Bおよび発電機兼電動機120を素早く停止させることができる。
尚、車両においてランキンサイクル30A以外に、他の発電装置(例えばオルターネータ、減速エネルギー回収発電装置等)を備え、発電システムとして複数の発電装置をトータル的に制御する場合は、上記第6実施形態のステップS200Cを、発電システムからのランキンサイクル30A停止要求信号有無を判定するステップとして、膨張機110Bの停止制御を行うものに活用しても良い。
つまり、複数の発電装置を有する発電システムにおいては、効率良く発電を行うために、その時の状況に応じて作動すべき発電装置が選択され、切替えを短時間で行う必要が生ずる。例えば、ランキンサイクル30Aを作動させている場合に、効率の良い減速エネルギー回収発電に切替えたい場合には、ランキンサイクル30Aを素早く停止させる必要があるからである。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態を図17、図18に示す。第7実施形態は、上記第4、第5実施形態に対して、廃熱利用装置20に対する外部からの作動用供給電源の停止に基づいて膨張機110Bの停止制御を行うようにしたものである。
廃熱利用装置20において、電源スイッチ(例えばイグニッションスイッチであり、本発明における非定常検出部に対応する)44のOFFにより、バッテリ15からの電力供給が停止され、発電機兼電動機120および制御装置40はその作動が停止される。膨張機バイパス流路36における開閉弁36bは、制御装置40からの通電により閉じ、非通電時に開かれる電磁弁としている。即ち、開閉弁36bは電力供給停止に伴って開かれる弁としている。また、膨張機110Bの冷媒流入側の弁機構117Aは、制御装置40からの通電により開き、非通電時に閉じられる電磁弁としている。即ち、弁機構117Aは電力供給停止に伴って閉じられる弁としている。
ランキンサイクル30Aの作動中に、電源スイッチ44がOFFされると、制御装置40と共に発電機兼電動機120が停止されるが、膨張機110Bの冷媒流れ上流側の残圧によって膨張機110Bは作動を続け、加えて発電機兼電動機120の停止によって負荷トルクを受けない分、膨張機110Bが加速作動するおそれがある。本実施形態では、電源停止と共に(図18のステップS200Dでの電源OFF判定)、開閉弁36bが開かれ(ステップS210)、また、弁機構117Aが閉じられ(ステップS220)、膨張機110Bの加速作動が防止され、安全に膨張機110Bを停止させることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、発電機兼電動機120は、センサレスタイプのものとして説明したが、位置センサ等の回転検出器を設けたものとしても良い。
以下、第1〜第3実施形態において、ランキンサイクル30Aの制御時において、発電機兼電動機120にブレーキ作用をもたせるために、電気ブレーキを用いたが、発電機兼電動機120に機械ブレーキを設けて対応するようにしても良い。
また、発電機兼電動機120の脱調による制御不能時の異常時停止制御について説明したが、コントローラ42の故障によって発電機兼電動機120が制御不能となった時の対応に用いても良い。この場合、第1、第2実施形態では液ポンプ33の停止と弁体117の閉鎖を行うのが良い。また、第3実施形態では弁体117の閉鎖を行うのが良い。
また、ランキンサイクル30Aの作動時における発電機兼電動機120の制御不能時にかかわらず、膨張機兼圧縮機110を停止させる制御として、第1、第2実施形態では液ポンプ33の停止と弁体117の閉鎖を行い、また、第3実施形態では弁体117の閉鎖を行うものとしても良い。
また、廃熱利用装置20として、冷凍サイクル20Aに対してランキンサイクル30Aが独立して形成されると共に、ランキンサイクル30A内に配設される膨張機兼圧縮機110が膨張機として、また、発電機兼電動機120が発電機として独立して形成されたものに適用しても良い。
また、第4〜第7実施形態において、廃熱利用装置20の異常時、外部からの停止要求時、作動用供給電源停止時のいずれかの場合に、膨張機110Bあるいは熱媒ポンプ140への冷媒の流通を阻止する流通阻止モードを実行するようにしたが、これに代えて、加熱器34における冷媒の流れをバイパスさせるバイパスモードを実行するようにしても良い。
即ち、加熱器34の上流側と下流側とが接続されて加熱器34をバイパスするバイパス流路と、この加熱器バイパス流路を開閉する開閉弁とを設け、膨張機110Bを停止させたい時に、開閉弁を開くようにするものである。
これにより、加熱器34での冷媒の加熱を行わずに、膨張機110Bに対して充分な熱エネルギーを有さない冷媒を流入させることができるので、膨張機110Bを確実に停止させることができる。
第1実施形態における内燃機関の廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第1実施形態における膨張発電機兼電動圧縮機を示す断面図である。 第1実施形態におけるコントローラを示す模式図である。 第1実施形態における異常時停止制御に用いられるフローチャートである。 第1実施形態における異常時停止制御時の(a)は発電機兼電動機の電流、(b)は液ポンプの作動状態、(c)は弁体の開閉状態、(d)は膨張機兼圧縮機の回転数を示すタイムチャートである。 第1実施形態の変形例1における膨張発電機兼電動圧縮機を示す断面図である。 第2実施形態におけるコントローラおよび抵抗通電部を示す模式図である。 第2実施形態における異常時停止制御に用いられるフローチャートである。 第3実施形態における内燃機関の廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第3実施形態における膨張発電機兼電動圧縮機を示す断面図である。 第3実施形態における異常時停止制御に用いられるフローチャートである。 第4実施形態における内燃機関の廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第4実施形態における内部異常時の停止制御に用いられるフローチャートである。 第5実施形態における内部異常時の停止制御に用いられるフローチャートである。 第6実施形態における内燃機関の廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第6実施形態における外部からの停止要求時の停止制御に用いられるフローチャートである。 第7実施形態における内燃機関の廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第7実施形態における外部からの作動用供給電源停止時の停止制御に用いられるフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン(内燃機関)
20 内燃機関の廃熱利用装置
30A ランキンサイクル
33 液ポンプ(ポンプ)
36 膨張機バイパス流路(連通手段)
36a 開閉弁(連通手段)
40 制御装置(制御手段)
42 コントローラ(非定常検出手段)
42b1〜42b6 スイッチング素子
43 発電スイッチ(非定常検出手段)
44 電源スイッチ(非定常検出手段)
110 膨張機兼圧縮機(膨張機)
110B 膨張機
117 弁機構
120 発電機兼電動機(発電機)
125 抵抗通電部
125a 電気抵抗
140 熱媒ポンプ(ポンプ)

Claims (4)

  1. ポンプ(33)によって循環されると共に、内燃機関(10)の廃熱エネルギーによって加熱される作動流体の膨張によって駆動力を発生する膨張機(110)を有するランキンサイクル(30A)と、
    前記膨張機(110)の駆動力によって駆動され、発電を行う発電機(120)と、
    前記ランキンサイクル(30A)、前記発電機(120)の作動を制御する制御手段(40)とを備える内燃機関の廃熱利用装置において、
    前記膨張機(110)への前記作動流体の流路を開閉可能とする弁機構(117)を設け、
    前記制御手段(40)は、前記膨張機(110)を停止させる際に、前記ポンプ(33)を停止させた後に、前記弁機構(117)を閉じることを特徴とする内燃機関の廃熱利用装置。
  2. ポンプ(140)によって循環されると共に、内燃機関(10)の廃熱エネルギーによって加熱される作動流体の膨張によって駆動力を発生する膨張機(110)を有するランキンサイクル(30A)と、
    前記膨張機(110)の駆動力によって駆動され、発電を行う発電機(120)と、
    前記ランキンサイクル(30A)、前記発電機(120)の作動を制御する制御手段(40)とを備える内燃機関の廃熱利用装置において、
    前記ポンプ(140)は、前記膨張機(110)に接続されており、
    前記発電機(120)は、前記制御手段(40)内のスイッチング素子(42b1〜42b6)のON−OFFによって電力制御されるブラシレス構造のものであり、
    前記膨張機(110)への前記作動流体の流路を開閉可能とする弁機構(117)を設け、
    前記制御手段(40)は、前記発電機(120)の制御信号が制御目標域を外れた時に、前記弁機構(117)を閉じると共に、前記スイッチング素子(42b1〜42b6)のグランド側のみ(42b4〜42b6)をONにすることを特徴とする内燃機関の廃熱利用装置。
  3. 前記内燃機関(10)は、車両用であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  4. ポンプ(33)によって循環されると共に、内燃機関(10)の廃熱エネルギーによって加熱される作動流体の膨張によって駆動力を発生する膨張機(110)を有するランキンサイクル(30A)と、
    前記膨張機(110)の駆動力によって駆動され、発電を行う発電機(120)とを制御する内燃機関の廃熱利用装置の制御方法であって、
    前記膨張機(110)を停止させる際に、前記ポンプ(33)を停止させた後に、前記膨張機(110)への前記作動流体の流入を停止させることを特徴とする内燃機関の廃熱利用装置の制御方法。
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