JP4675515B2 - コアスパンヤーン - Google Patents

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JP4675515B2 JP2001217113A JP2001217113A JP4675515B2 JP 4675515 B2 JP4675515 B2 JP 4675515B2 JP 2001217113 A JP2001217113 A JP 2001217113A JP 2001217113 A JP2001217113 A JP 2001217113A JP 4675515 B2 JP4675515 B2 JP 4675515B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクリル系極細繊維を含有するコアスパンヤーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アクリル系繊維を含有する非伸縮性繊維と弾性繊維とを組み合わせる方法としては、糸の段階では、非伸縮性繊維からなる紡績糸と弾性繊維を合撚する方法、弾性繊維に非伸縮性繊維からなる紡績糸をカバリングする方法、非伸縮性繊維の紡績時にコア糸として弾性糸を挿入するコアスパンヤーン等が挙げられ、編成の段階では、非伸縮性繊維からなる紡績糸と弾性繊維を交編するベア天竺等が挙げられる。
【0003】
しかし、糸の段階で組み合わせる場合において、合撚及びカバリングは紡績糸の撚り方向に追撚することになるため、風合いが硬化する欠点があった。また、コアスパンヤーンはアクリル系極細繊維を用いた細番手のものはなく、風合い、洗濯後の表面の形態安定性を満たすものは無かった。編成の段階で組み合わせる場合、ベア天竺は着用時に編地が引き伸ばされた場合、弾性繊維が光る現象(目むき)があり、外観上好まれない場合があった。
【0004】
また、アクリル系極細繊維とポリウレタン弾性繊維より構成された伸縮性横編み地が提案されている(特開平9−291444号公報)が、アクリル系極細繊維の混率が低いため、充分な風合いのソフト性、保温性、発色性が得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、適度なストレッチ性を有し、且つ風合い、保温性、発色性が良好で、繰り返し洗濯後も表面の形態変化が少ないことを要求される用途に最適なアクリル系極細繊維を含有するコアスパンヤーン、および該コアスパンヤーンを主体構成繊維とする布帛を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題につき鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は下記の通りである。
【0008】
1.非伸縮性繊維と弾性繊維から構成されるコアスパンヤーンであって、拘束下の繊維束を沸水処理した際に、該繊維束中の単繊維の繊維軸方向の長さ0.5mm間の微小捲縮数が1以下である繊維の本数比率が70%以上であり、繊度が0.1〜1.3dtexであるアクリル系極細繊維を少なくとも50wt%以上含有する非伸縮性繊維と、繊度が11〜44dtexである弾性繊維から構成され、コアスパンヤーン紡績時の弾性繊維のドラフト率が1.5〜3であり、撚り係数αが80〜150であり、且つドラフト率と撚り係数αの積が130〜300であることを特徴とするコアスパンヤーン。
【0009】
2.少なくともアクリル系極細繊維に架橋性親水加工剤が付与されていることを特徴とする上記1記載のコアスパンヤーン。
【0010】
3.上記1又は2記載のコアスパンヤーンを主体構成繊維とする布帛。
【0011】
以下、本発明について詳述する。
【0012】
本発明における非伸縮性繊維とは、単繊維の破断伸度が好ましくは100%未満のものを言い、短繊維のみ、短繊維とフィラメントが混用されたもの等が例示されるが、保温性が優れるという点から、短繊維のみから構成されることが好ましい。
【0013】
本発明に用いられるアクリル系極細繊維は、拘束下の繊維束を沸水処理した際に、該繊維束中の単繊維の繊維軸方向の長さ0.5mm間の微小捲縮数が1以下である繊維の本数比率が70%以上である。上記沸水処理後の微小捲縮数が1以下であるアクリル系極細繊維の本数比率が70%以上であると、製品加工工程中(例えば編成、染色)あるいは着用、洗濯時における毛羽の絡み合いや布帛表面の形態乱れの発生が無く、外観が優れている。ここでいう拘束下の繊維束とは、紡績糸や布帛等のように、撚り、組織等で繊維の自由度が減少した場合を言う。
【0014】
アクリル系極細繊維の単糸繊度は0.1〜1.3dtexであり、好ましくは0.5〜1.1dtexである。単糸繊度がこの範囲であると、アクリル系極細繊維の柔軟性が充分であるうえ、絡みにくいため表面の形態乱れが無く、また、極細繊維の特徴である柔軟性が充分に発揮される。
【0015】
また、非伸縮性繊維を構成するアクリル系極細繊維の混率は、少なくとも50wt%以上である。アクリル系極細繊維の含有率が50wt%以上であると、風合いのソフトさ、保温性、発色性が良好である。非伸縮性繊維を構成する他の繊維としては、特に限定されるものではなく、綿や羊毛、麻、絹、その他の獣毛繊維等の天然繊維、本発明で用いる以外のアクリル系合成繊維、及びポリエステル系合成繊維、ポリアミド系合成繊維、ポリビニルアルコール系合成繊維、ポリオレフィン系合成繊維等の各種合成繊維や、レーヨン繊維、アセテート繊維、銅アンモニア繊維等の再生繊維等の短繊維や長繊維が挙げられ、これらの数種が組み合わされていても良い。
【0016】
本発明において、弾性繊維とは、破断伸度が好ましくは100%以上のフィラメントを言い、例えば、ポリエステルエラストマー繊維、ポリアミドエラストマー繊維、ポリウレタンエラストマー繊維、フッ素系エラストマー繊維、ポリカーボネートエラストマー繊維等の合成ゴム状弾性繊維やゴム糸を挙げることができるが、特にポリウレタンエラストマー繊維が好ましい。ポリウレタンエラストマーとしてはポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオールのようなポリマージオールとポリイソシアネート及び低分子鎖伸長剤、所望により末端停止剤を反応させて得られるポリウレタンエラストマーが例示される。
【0017】
本発明における弾性繊維の繊度は11〜44dtexである。弾性繊維の繊度がこの範囲であると、強度が充分で、コアスパンヤーン紡績時、編成時、着用時等にコア切れを起こすことがなく、また、弾性繊維のパワーが適度である(適度な伸縮力を有する)ため、製品とした時の着用性が良好である。
【0018】
本発明のコアスパンヤーンは、通常のコアヤーン用精紡機で製造できる。即ち、精紡機のバックローラーに前述の非伸縮性繊維からなる粗糸を供給し、フロントローラーとの間で低率ドラフトしてフリースとなし、連続してフロントローラー直前にコア用の糸をフリース中央に所定のドラフト率で張力をかけて供給し、フロントローラー通過後両者を加撚精紡管糸に巻き取る方式である。
【0019】
本発明においては、コアスパンヤーン紡績時の弾性繊維のドラフト率は1.5〜3であり、撚り係数αは80〜150、好ましくは85〜130であり、且つドラフト率と撚り係数αの積は130〜300、好ましくは140〜250である。
【0020】
弾性繊維のドラフト率が上記の範囲であると、弾性繊維のコア率が適度で、各種加工工程でコア切れを起こすことがなく、また、染色工程で弾性繊維が収縮することがないため、柔らかな風合いが得られる。
【0021】
撚り係数αが上記の範囲であると、コアスパンヤーンの強度が充分で、布帛にした場合に洗濯後に布帛が毛羽立つことがなく、また、紡績時の撚り切れが起こることもなく、布帛にした場合に柔らかな風合いが得られる。
【0022】
ドラフト率と撚り数αの積が上記の範囲であると、布帛にした場合の風合いがソフトであるうえ、弾性繊維のコア率の低下や糸の強度低下が無く、布帛にした場合に洗濯後に布帛が毛羽立つこともなく、また、布帛にした場合に柔らかな風合いが得られる。
【0023】
コアスパンヤーンの番手は、特に限定されず、目的とする布帛の要求特性に応じて適宜選択できるが、薄地の布帛を得るためにはメートル番手で1/80以下が好ましい。
【0024】
本発明において、アクリル系極細繊維は、アクリロニトリルを含有する重合体の繊維であり、重合体中のアクリロニトリルの含有率は特に限定されるものではなく、アクリロニトリルと共重合可能な不飽和モノマーとの共重合体でも良い。特に好ましい重合体は、アクリロニトリル60wt%以上と40wt%までのアクリロニトリルと共重合可能な不飽和ビニル化合物との共重合体である。
【0025】
アクリロニトリルと共重合可能な他の不飽和ビニル単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩類、アクリル酸エステル類(アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等)、メタクリル酸エステル類(メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等)、アクリルアミドまたはメタクリルアミド及びそれらのモノアルキル置換体、スチレン、ビニルアセテート、ビニルクロライド、ビニリデンクロライド、ビニルピリジン、そして、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、及びこれらのスルホン酸の塩類等が挙げられ、これらは2種類以上を併用することもできる。
【0026】
上記重合体の重合方法及び重合条件は特に限定されず、公知のビニル系単量体の重合方法であるレドックス触媒を用いた水系懸濁重合、溶液重合、乳化重合等により行うことができる。
【0027】
また、アクリル系極細繊維には、難燃性を向上させる為の酸化アンチモン等の練り込み剤、酸化チタン等の艶消し剤、または他の目的の為に使用される公知の練り込み剤が含有されていても良い。
【0028】
本発明のアクリル系極細繊維の製造方法は、特に限定されるものではないが、以下にその代表的な製造方法について説明する。
【0029】
アクリル系重合体を溶解する溶媒であるジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン等の有機溶媒、硝酸濃厚水溶液、塩化亜鉛濃厚水溶液、ロダン塩濃厚水溶液等の無機酸系あるいは無機塩類系溶媒に溶解し、紡糸原液を溶媒の希薄溶液からなる凝固浴中に紡糸口金を通して押し出す湿式紡糸法、該紡糸原液を気体中に押し出す乾式紡糸法、あるいは気体中に押し出した後、凝固浴中に導入する乾湿式紡糸法により糸条を形成する。紡糸溶液中のアクリル系重合体の濃度は特に限定はないが、10〜30wt%が好ましい。
【0030】
このようにして得られた未延伸の糸条は、洗浄と同時にあるいは洗浄することなく延伸する。この延伸は90℃以上の水蒸気あるいは70℃以上の熱水中で行う。延伸は単糸強度が確保され、延伸切れが発生しない範囲であれば特に倍率が規定されるものではないが、熱水中3〜8倍で行うのが好ましい。延伸された未乾燥の繊維は80℃〜150℃の熱風中で乾燥処理し、染色等後工程での安定性確保のため、115℃以下の湿熱緩和処理を実施する。湿熱緩和処理温度が115℃以下であると、沸水処理後に繊維の延伸歪みに起因する微小捲縮がほとんど発現しない。
【0031】
湿熱処理の前後いずれかの工程で、加熱板、加熱ロールあるいは湿熱下による1.05〜1.5倍の2次延伸を実施すると、より沸水処理後の微小捲縮発現が抑制されるので好ましい。
【0032】
得られた繊維に、後工程の加工性確保の為、2次延伸をしない場合は湿熱処理よりも温和な条件、即ち100℃以下で、2次延伸を実施した場合は、2次延伸温度よりも温和な条件で機械捲縮を付与する。その後、ステープルは所定の繊維長にカットされる。
【0033】
このように、湿熱処理温度を115℃以下にすることで、紡糸から延伸工程で発生した歪みに起因する微小捲縮の発現及び熱固定を抑制し、本発明の要件である、拘束下の繊維束を沸水処理した際に、該繊維束中の単繊維の繊維軸方向の長さ0.5mm間の微小捲縮数が1以下である繊維の本数比率が70%以上を満足するアクリル系極細繊維を得ることが可能となる。
【0034】
本発明において、少なくともアクリル系極細繊維に架橋性親水加工剤が付与されていることが、洗濯後もソフトな風合いを維持できるので好ましい。
【0035】
架橋性親水加工剤とは、繊維上に付着させた後に熱あるいは触媒等で架橋する親水化樹脂であれば特に限定されないが、例えば主骨格がエーテル化合物等の親水性プレポリマーであり、平均分子量が5万以上60万以下で且つエポキシ基やイソシアネート基等の熱あるいは触媒で速やかに架橋反応する官能基を有するものが好ましい。平均分子量が上記の範囲であると、洗濯耐久性に優れ、水への溶解性が十分で、加工性が良好となる。主骨格にアクリロニトリルを含むと、アクリル系繊維との親和性が向上するので耐久性がさらに良好となり好ましい。
【0036】
架橋性親水加工剤を付与する場合、架橋性親水加工剤の付着量は繊維1g当たり0.001〜0.3gの範囲が好ましく、より好ましくは0.005〜0.2gである。付着量がこの範囲であると、繰り返し洗濯後も柔軟性が低下せず、着色の発生や風合いの硬化が発現しない。
【0037】
架橋性親水加工剤を付与する方法は、繊維(ステープル、フィラメント)、スライバー、紡績糸、布帛、最終製品等いずれの状態で行っても良く、付与する対象物を浴に浸漬する方法、あるいは対象物に加工剤溶液を霧状にして噴霧する方法等が用いられる。このような方法で付着、乾燥後、さらに充分に架橋させるために、90〜200℃で10秒以上、好ましくは90〜130℃で15秒〜1分の湿熱処理あるいは空気または窒素等の不活性雰囲気中での乾熱処理を実施することが好ましい。上記の条件で架橋を行うことにより、充分な架橋がなされ、繰り返し洗濯後も柔軟性の低下が無く、着色も起こらない。
【0038】
本発明におけるコアスパンヤーンを主体構成繊維とする布帛とは、本発明のコアスパンヤーン100%で構成された布帛、及び本発明のコアスパンヤーンと他の紡績糸あるいはフィラメント原糸、加工糸、カバリング糸等から構成された布帛を指す。
【0039】
他の紡績糸等としては、非伸縮性繊維100wt%からなる紡績糸や非伸縮性繊維と弾性繊維からなるコアスパンヤーン等が挙げられる。他の紡績糸及びフィラメント原糸、加工糸、カバリング糸等を構成する繊維は特に限定されないが、他の合成繊維、天然繊維、再生繊維等を言う。例えば、本発明で用いる以外のアクリル系合成繊維、ポリエステル系合成繊維、ポリアミド系合成繊維、ポリビニルアルコール系合成繊維、ポリオレフィン系合成繊維、各種弾性繊維、綿、麻、羊毛、他の獣毛繊維、絹、レーヨン繊維、アセテート繊維、銅アンモニア繊維等であり、これらが数種組み合わされていても良い。また、ここで言う布帛とは、通常の方法で得られる各種の編み物、織物を言う。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、測定方法、評価方法等は下記の通りである。
【0041】
(1)沸水処理
試料を未固定で沸水中に浸漬し、20分間の熱処理を実施した。
【0042】
(2)微小捲縮数1以下の本数比率
沸水処理を施した測定対象試料を準備する(紡績糸や布帛等の拘束された繊維束として、沸水処理を実施する)。
【0043】
試料からランダムに5箇所を選び、解編及び解撚して単繊維状としたものから、単繊維として20本ずつを抜き取り、合計100本の単繊維を電子顕微鏡の試料台上に、カーボンの両面テープを使用して無張力で貼りつけた。
【0044】
電子顕微鏡で100倍に拡大して単繊維1本当たり1枚の写真を撮影し、繊維軸方向の長さ0.5mm間の山の数と谷の数を合計して2で割った数を各写真毎に算出し、微小捲縮数が1以下の本数比率を求めた。
【0045】
図1、図2に単繊維の電子顕微鏡写真を模写した図の例を示す。図1は、0.5mm間に山(a)を1個有する単繊維の例であり、微小捲縮数は0.5である。図2は、0.5mm間に山(a)を1個及び谷(b)を2個有する単繊維の例であり、微小捲縮数は1.5である。
【0046】
(3)弾性繊維の繊度(dtex)
20℃、相対湿度65%の雰囲気下で、弾性繊維を無緊張、無荷重下で直線状に静置して24時間放置し、放縮させる。次いで、試料を1000mの長さで切断したものを10本合わせて秤量し、10000mあたりの質量(g)に換算し、その値を繊度(dtex)とする。
【0047】
(4)弾性繊維のドラフト率
コアスパンヤーンを構成する非伸縮性繊維の繊度(dtex)をDa、弾性繊維の繊度(dtex)をDb、コアスパンヤーンの繊度(dtex)をDcとすると、弾性繊維のドラフト率Dfは次式で算出される。
【0048】
Df=Db/(Dc−Da)
尚、コアスパンヤーンの繊度(dtex)は、20℃、相対湿度65%の雰囲気下で24時間放置した後、張力をかけて糸が直線上になる最小の荷重下で、1000mの長さで切断したものを10本合わせて秤量し、10000mあたりの質量(g)に換算し、その値を繊度(dtex)とする。
【0049】
(5)撚り係数α
コアスパンヤーンの1m当たりの撚り数をT、メートル番手をNmとすると、撚り係数αは次式で算出される。
【0050】
α=T/(Nm)1/2
尚、コアスパンヤーンのメートル番手は、20℃、相対湿度65%の雰囲気下で24時間放置した後、張力をかけて糸が直線上になる最小の荷重下で、1000mの長さで切断し、質量(g)を測定して、1g当たりに必要なメーター数に換算する。
【0051】
(6)洗濯テスト
2槽式家庭用電気洗濯機(松下NA−W30Z2型と同性能のもの)を用い、以下の条件で実施したものを洗濯20回とした。但し、乾燥は最終1回のみ実施した。
【0052】
洗剤:弱アルカリ性洗剤(JIS K 3371に規定する第1種)を水量に応じた規定量使用
負荷布:綿;JIS L 0803に規定する3号添付白布を使用
(洗い)25分間、液温40℃、浴比 1:30
(脱水1)遠心脱水;1分間
(すすぎ1)常温水のオーバーフロー;10分間
(脱水2)遠心脱水;1分間
(すすぎ2)常温水のオーバーフロー;10分間
(脱水3)遠心脱水;2分間
上記の、(洗い)〜(脱水3)までの操作を洗濯5回相当とし、これの4回繰り返しを実施した。
【0053】
(7)風合い
コアスパンヤーンを用いて得られた肌着(タンクトップ)を、パネラー10名の着用試験により、風合いのソフトさについて、次の5段階で官能評価を実施し、10名の平均値を評価値とした。官能評価は、洗濯前と洗濯20回後の肌着を用いて実施した。
【0054】
1級:かなり硬い
2級:やや硬い
3級:どちらとも言えない
4級:やや柔らかい
5級:非常に柔らかい
(8)表面の形態変化
洗濯20回後の布帛表面を2倍に拡大して写真撮影を実施し、下記の基準で評価した。
【0055】
○:毛羽立たない
△:毛羽立ちは目立つが、絡まりは認められない
×:毛羽立ちが激しく絡まりが確認される
(9)保温性
パネラー10名に、15℃、相対湿度40%RHの環境下で、上記の肌着(タンクトップ)と綿100wt%のブラウスを着用してもらい、1時間安静後、肌着の保温性について、次の5段階で官能評価を実施し、10名で最も多かったものを評価値とした。
【0056】
1級:非常に寒い
2級:やや寒い
3級:どちらとも言えない
4級:やや暖かい
5級:非常に暖かい
(10)発色性
パネラー10名により、上述の肌着(タンクトップ)の発色性について、次の5段階で官能評価を実施し、10名の平均値を評価値とした。
【0057】
○:非常に鮮明
△:やや鮮明
×:鮮明でない
〔実施例1〕
アクリロニトリル93wt%、アクリル酸メチル6wt%及びメタリルスルホン酸ナトリウム1wt%を共重合した共重合体を、硝酸水溶液に溶解して、円形の孔を有する紡糸ノズルを用いて湿式紡糸し、水洗、延伸、乾燥して、単糸繊度1.0dtexの繊維を作製した。得られた繊維を、180℃に加熱した鉄板上で20秒間乾熱処理し、110℃で60秒間の湿熱緩和処理及び80℃で捲縮付与を行い、繊維Aを得た。
【0058】
繊維Aを100wt%用い、紡績する際にポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率2.0で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを95とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。
【0059】
得られたコアスパンヤーンを用い、釜径33cm、針本数1152本の丸編み機(サントニー社製、登録商標;SM8−8)を用いて筒編み地を作製し、80℃で10分間真空スチームセット機でプレセットを行った。
【0060】
次いで、以下の条件で染色を行い、水洗、脱水後、柔軟仕上げ剤として松本油脂製薬株式会社製ブリアンUK−200を3%omf添加し、浴比1:20、70℃で20分間処理した。脱水後、真空スチームセット機を用い、型枠にはめて形態を整え、100℃で30秒間セットを行い、肌着の形態(タンクトップ)に縫製した。
【0061】
染色条件:ダイスタージャパン株式会社製のAstrazon Pink FG 200%、2%omf、pH4(酢酸で調整)、浴比 1:30、ボイル30分
〔実施例2〕
繊維Aを60wt%とエジプト綿40wt%を紡績時に混紡し、ポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率2.0で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを95とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。
【0062】
得られたコアスパンヤーンを用いて、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0063】
〔実施例3〕
実施例1で得たコアスパンヤーンを用い、実施例1と同様にして筒編み地を作製し、80℃で10分間、真空スチームセット機でプレセットを行い、染色時に染料と同時に、架橋性親水加工剤Bを筒編み地の質量に対して3%omf添加し、実施例1と同様に染色・加工を行った。次いで、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0064】
なお、架橋性親水加工剤Bは、以下の方法で作成したものを用いた。
【0065】
攪拌機、温度計、コンデンサー、窒素ガス挿入管付き1リットル、4口フラスコに、アクリロニトリル30wt%、メトキシポリエチレングリコールメタアクリレート60wt%、グリシジルメタクリレート10wt%を、メチルアルコール10wt%を含有する水性媒体と混合して仕込み、V−50(2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド:和光純薬製)を開始剤として、窒素ガスを吹き込み、攪拌しながら70℃に加熱し、乳濁液状になるまで4時間重合し、平均分子量30万の架橋性親水加工剤Bを得た。
【0066】
〔比較例1〕
アクリロニトリル93wt%、アクリル酸メチル6wt%及びメタリルスルホン酸ナトリウム1wt%を共重合した共重合体を、硝酸水溶液に溶解して、円形の孔を有する紡糸ノズルを用いて湿式紡糸し、水洗、延伸、乾燥して単糸繊度1.0dtexの繊維を作製した。得られた繊維を180℃に加熱した鉄板上で20秒間乾熱処理し、128℃で60秒間の湿熱緩和処理及び80℃で捲縮付与を行い、繊維Cを得た。
【0067】
繊維Cを100wt%用い、紡績する際にポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率2.0で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを95とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。得られたコアスパンヤーンを用いて、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0068】
〔比較例2〕
繊維Aを40wt%とエジプト綿60wt%を紡績時に混紡し、ポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率2.0で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを95とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。得られたコアスパンヤーンを用いて、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0069】
〔比較例3〕
繊維Aを100wt%用い、紡績する際にポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率4で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを95とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。得られたコアスパンヤーンを用いて、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0070】
〔比較例4〕
繊維Aを100wt%用い、紡績する際にポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率1.2で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを75とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。得られたコアスパンヤーンを用いて、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0071】
〔比較例5〕
繊維Aを100wt%用い、紡績する際にポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率1.5で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを80とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。得られたコアスパンヤーンを用いて、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0072】
〔比較例6〕
繊維Aを100wt%用い、紡績する際にポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率3.0で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを130とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。得られたコアスパンヤーンを用いて、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0073】
〔比較例7〕
アクリロニトリル93wt%、アクリル酸メチル6wt%及びメタリルスルホン酸ナトリウム1wt%を共重合した共重合体を、硝酸水溶液に溶解して、円形の孔を有する紡糸ノズルを用いて湿式紡糸し、水洗、延伸、乾燥して単糸繊度1.7dtexの繊維を作製した。得られた繊維を180℃に加熱した鉄板上で20秒間乾熱処理し、110℃で60秒間の湿熱緩和処理及び80℃で捲縮付与を行い、繊維Dを得た。
【0074】
繊維Dを100wt%用い、紡績する際にポリウレタン弾性繊維(旭化成株式会社製、登録商標;ロイカ)22dtexを、ドラフト率2.0で芯糸として挿入し、S撚、Z撚それぞれ撚り係数αを95とし、1/100メートル番手のコアスパンヤーンを作製した。得られたコアスパンヤーンを用いて、実施例1と同様にして肌着を得た。
【0075】
以上の実施例、比較例につき、測定、評価した結果を、まとめて表1に示す。
【0076】
【表1】
Figure 0004675515
【0077】
表1より以下のようなことが判る。
【0078】
実施例1及び実施例2は、アクリル系極細繊維の拘束下の沸水処理後における微小捲縮数が1以下の繊維の本数比率が70%以上であり、風合い、保温性、発色性が良好で、また洗濯後の形態変化もなかった。
【0079】
実施例3は、架橋性親水加工剤処理が施されていることから、洗濯前後の風合いの変化がなく、良好であった。
【0080】
これに対し、比較例1は、拘束下の沸水処理後における微小捲縮数が1以下の繊維の本数比率が11%であることから、洗濯後の表面の形態変化が著しく、外観品位の低下が見られた。
【0081】
比較例2は、非伸縮性繊維中のアクリル系極細繊維が40wt%であることから、風合い、保温性、発色性に劣ることが明らかになった。
【0082】
比較例3は、ドラフト率が3を超えるため、風合いが硬化することが明らかになった。
【0083】
比較例4は、ドラフト率が1.5未満で撚り係数αが80未満であるため、編み地にコア切れが見られ、また洗濯後の表面の形態変化が起こり、外観品位の低下が著しいことが明らかになった。
【0084】
比較例5は、ドラフト率と撚り係数αの積が130未満であるため、洗濯後の表面の形態変化が起こり、外観品位の低下が著しいことが明らかになった。
【0085】
比較例6は、ドラフト率と撚り係数αの積が300を超えるため、風合いが硬化することが明らかになった。
【0086】
比較例7は、アクリル系極細繊維の拘束下の沸水処理後における微小捲縮数が1以下の繊維の繊度が1.7dtexであることから、風合いが劣ることが明らかになった。
【0087】
【発明の効果】
本発明のコアスパンヤーンにより、適度なストレッチ性を有し、且つ風合い、保温性、発色性が良好で繰り返し洗濯後も形態変化が少ない布帛が得られる。さらに、該コアスパンヤーンを構成するアクリル系極細繊維に架橋性親水加工剤を付与することにより、洗濯後も一層ソフトな風合いを維持しうる布帛が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単繊維の一例の電子顕微鏡写真を模写した図である。
【図2】単繊維の他の例の電子顕微鏡写真を模写した図である。
【符号の説明】
a…山
b…谷

Claims (3)

  1. 非伸縮性繊維と弾性繊維から構成されるコアスパンヤーンであって、拘束下の繊維束を沸水処理した際に、該繊維束中の単繊維の繊維軸方向の長さ0.5mm間の微小捲縮数が1以下である繊維の本数比率が70%以上であり、繊度が0.1〜1.3dtexであるアクリル系極細繊維を少なくとも50wt%以上含有する非伸縮性繊維と、繊度が11〜44dtexである弾性繊維から構成され、コアスパンヤーン紡績時の弾性繊維のドラフト率が1.5〜3であり、撚り係数αが80〜150であり、且つドラフト率と撚り係数αの積が130〜300であることを特徴とするコアスパンヤーン。
  2. 少なくともアクリル系極細繊維に架橋性親水加工剤が付与されていることを特徴とする請求項1記載のコアスパンヤーン。
  3. 請求項1又は2記載のコアスパンヤーンを主体構成繊維とする布帛。
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