JP4674178B2 - カップ付き女性用衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラジャー等のカップ付き女性用衣類に関する。
例えばブラジャーなどのカップ付き女性用衣類は、バストを包み保護する機能だけでなく、バストの形状を保持、造形する機能をも有することが期待されている。例えば、特許文献1には、バストを収納するカップと、カップに接続されて背中側に位置する背部ベルトと、背部ベルトとカップとに接続される肩紐と、を備えたブラジャーが記載されている。このブラジャーは、肩紐がカップの下側及び側部に沿って縫い込まれている前面側肩紐を有し、これにより、バストを寄せて持ち上げることが図られている。
特開平9−95806号公報
ところで、近年では、バスト間の谷間を感じることができるバスト造形が好まれており、特にバストボリュームが上胸に集まりつつ、胸骨の中点付近に深くて大きな谷間が形成されるものが望まれている。しかしながら、上記従来技術においては、例えば20代前半のかたくてハリがあるバストの形状や、左右が互いに離隔しているバストの形状を造形する場合、バストボリュームの移動が乏しくなり、深くて大きな谷間が上胸に形成されるまでには至らない場合があった。
そこで、本発明は、バストボリュームを確実に移動させることにより、上胸に豊かなバストボリューム感を有しつつ深くて大きな谷間を形成することができるカップ付き女性用衣類を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、バストボリュームを上胸に移動させるためには、上記従来技術のようにバストが引き上げられた状態におけるバストの下のラインであるバージスラインを押し上げるのではなく、バストトップ直近を押し上げることが最も効果的であることを見出した。よって、上胸に谷間を形成する場合には、バストトップの脇側下部に力を加えることが有効である。本発明は、このような事実に基づいてなされたものである。
即ち、本発明に係るカップ付き女性用衣類は、着用時に下縁がバージスラインに沿うように形成された左右一対のカップ部と、左右一対の肩ストラップと、カップ部に連結する土台部と、土台部の脇側に連結し、背部に延びる左右一対のバック部と、土台部の前中心に連結すると共に、着用時に肩ストラップにより上方に引き上げられる左右一対のホルダーと、を備え、左右のカップ部は、前中心でそれぞれ接しており、左右のホルダーは、前中心で下方に切り込まれるようにそれぞれ連結しており、ホルダーは、着用時におけるバージスラインからバストトップ近傍に至る部分に対応する領域に、肌側にカップ部を位置させて設けられ、カップ部において、着用時にバストボリュームを上方内側に押し上げるように、バストトップの脇側下部に対応する部分の肌側が前中心側及び脇側の肌側よりも厚くなるように形成されていることを特徴とする。
この本発明のカップ付き女性用衣類では、カップ部におけるバストトップの下方脇側に対応する部分が、カップ部における他の部分よりも厚く形成されている。そのため、着用状態において、バストトップの脇側下部を強く押さえてバストボリュームを上方内側に効果的に押し上げることが可能となる。加えて、ホルダーは、バージスラインからバストトップ近傍に至る部分に対応する領域に、肌側にカップ部を位置させて、すなわちカップ部を表側から覆うように設けられ、肩ストラップにより上方に引き上げられる。従って、ホルダーにより、カップ部で上方内側に押し上げられたバストを押さえ、且つ、引き上げることができる。
ここで、ホルダーは土台部の前中心に連結され、土台部はその脇側にバック部が連結されるため、肩ストラップによる上方向への力、バック部による脇方向への力、前中心による前中心方向への力が作用する。これにより、前中心、肩ストラップ、バック部を頂点とした張力を有する三角形の領域が形成されることになる。すなわち、カップ部は、単に肩ストラップによる上方向への力のみで押さえつけられるのではなく、あたかもこの三角形をカップ部の下方からあてるように押さえられ、カップ部を上方内側に十分に押さえつけることが可能となる。このとき、左右のホルダーが土台部の前中心で下方に切り込まれるようにそれぞれ連結し、且つ、カップ部が前中心でそれぞれ接している、すなわち、ホルダーとカップ部と土台部とが前中心に集中している。これにより、バストトップ近傍に作用する力がより強いものになり、バストトップ近傍を特に強く押さえつけることができる。従って、造形するバストが、例えば20代前半のかたくてハリがあるものであったり、左右が互いに離隔しているものであったりしても、ボリュームを確実に上方内側に移動させ、豊かなバストボリューム感を有する深くて大きな谷間を上胸に形成することが可能となる。
また、カップ部は、ノンワイヤ型であることが好ましい。このように、カップ部がその芯材にワイヤを用いないノンワイヤ型であると、着け心地を楽にでき、自然な装着感を実現することが可能となる。
また、土台部の脇側には、土台部の緊締力よりも強い緊締力を有する緊締部が設けられていることが好ましい。この場合、緊締部が有する強い緊締力により、例えば体の動きによりバストがカップ部よりはみ出てしまう等の着崩れを防止し、カップ部の安定性を高めることが可能となる。
また、土台部の脇側には、着用状態において、上下方向に延びる支持部材が設けられていることが好ましい。この場合、脇部分における安定性を高めると共に、バック部の安定性をも高めることが可能となる。
本発明によれば、バストボリュームを確実に移動させることにより、上胸に豊かなバストボリューム感を有しつつ深くて大きな谷間を形成することができるカップ付き女性用衣類を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態であり、カップ付き女性用衣類の一つであるブラジャーの実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。ちなみに、「上」、「下」等の方向を示す語は、着用時の状態を基準とし、便宜的な語である。
まず、本発明の第1実施形態に係るブラジャーについて、図1〜図4に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るブラジャーを示す正面図であり、図2は図1のブラジャーの肌側における斜視図であり、図3は図1中のIII−III線に沿った断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態のブラジャー1は、着用者のバストを包む左右一対のカップ部2と、カップ部2に縫着されて連結する土台部3と、左右一対の肩ストラップ4と、を備えている。
カップ部2は、バストの形状にマッチした略椀の形状を呈し、その下縁が着用時にバージスラインに沿うように形成されている。このカップ部2は、通常、上カップ部と下カップ部とから構成され、上カップ部と下カップ部とを縫着することにより、丸みを帯びた円錐形のカップ形状に立体成型されている。なお、カップ部2は、上カップ部と下カップ部とを一体化して熱プレス成型等の手法により構成されたり、下カップ部を更に左右にわけて合計で3枚の布地により構成されたりする場合もある。カップ部2の表側には、着用したときの美感性を高めるため、例えばレース状のカップ表布(不図示)が縫着されている。また、カップ部2には、例えば合成繊維や天然繊維の織布、編布等の素材が用いられる。
左右のカップ部2L,2Rは、前中心Cでそれぞれ接して縫着され、左右一体とされている。カップ部2L,2Rには、長手方向の伸縮性が特に高い例えばエキスパンドテープからなるカップ下縁部7がその下縁に沿うように設けられている。このカップ下縁部7は、着用時にバージスラインに沿うように形成されている。具体的には、着用時において、カップ下縁部7における脇側は凸形状に、そして、前中心C側は略水平に直線状に形成されている。すなわち、左右のカップ部2L,2Rは、着用時に前中心C側の下端を略水平になるようにして一体とされている。そして、カップ下縁部7は、後述する土台上縁部9に、ワイヤを介することなく直接に縫着されている。このように、カップ部2は、芯材にワイヤを用いないノンワイヤ型であるため、着用時において、着け心地が楽であり、自然な装着感が実現される。
また、カップ部2は、カップ本体より肌側、すなわち着用時に肌に触れる位置に、縫着等により取り付けられた当て布(不図示)を有している。当て布は、例えばコットンのような肌触りや吸湿性の優れた素材の布地からなる素材で形成されている。
土台部3は、伸縮性(特に左右方向の伸縮性)を有する織布や編布等の素材で形成されている。土台部3の上縁には、カップ部2の下縁に沿うように、長手方向に特に伸縮性の高い、例えばバイアステープからなる土台上縁部9が設けられている。土台上縁部9における脇側は、着用時にバージスラインに沿うように、そして、前中心C側は、略水平に直線状に形成されている。
この土台上縁部9には、カップ下縁部7がワイヤを介することなく、直接に縫着されている。一方、土台部3の下縁には、長手方向に特に伸縮性の高い、例えばストレッチテープからなる下辺始末部10が設けられ、土台部3の伸縮性と復元性を高められている。ここでの土台上縁部9と下辺始末部10とは、前中心C側の略直線状に形成されている部分において一部重なり合っている。また、土台部3には、帯状の伸縮性(特に左右方向の伸縮性)を有するバック布(バック部)11が脇側に連結されている。バック布11は、ホック12を有し、互いに係脱自在にされている。このバック布11の上縁、及びバック布11の上縁に続くカップ部2の上縁には、長手方向に特に伸縮性の高い、例えばストレッチテープからなる上辺始末部8が設けられている。
土台部3における脇側部分、換言すると、土台上縁部9と下辺始末部10とに囲まれた部分には、その素材を二重にしてなる緊締部13が設けられており、土台部3の緊締力が高められている。これにより、着用状態において、着用者に一層フィットしてカップ部2の安定性が高められ、例えばバストがカップ部2よりはみ出てしまう等の着崩れが防止されている。また、緊締部13の脇側の両端、すなわち土台部3における脇側端部には、その上縁から下縁にかけて上下方向に延びる支持部材14がそれぞれ設けられている。支持部材14は、例えば可撓性を有するボーン部材等で構成され、これにより、着用状態において、脇部分における安定性を高めると共に、バック布11が肌から浮き上がる等を防止し、バック布11の安定性が向上されている。
肩ストラップ4は、織布のような布地を紐状に成形、縫製して形成され、カップ部2、後述のホルダー15、バック布11の間に架け渡されている。すなわち、肩ストラップ4の一端はカップ部2及びホルダー15に縫着され連結し、他端はバック布11に縫着され連結している。この肩ストラップ4に用いられている織布等の素材は、長手方向に伸縮性を有している。また、肩ストラップ4には長さ調整金具4aが介設され、着用者が肩ストラップ4の長さを適宜に調節できるようにされている。
ところで、ブラジャー1にあっては、図1に示すように、左右一対のホルダー15を備えている。このホルダー15は、長手方向に伸縮性が高い帯状の上辺テープ15aと、織布や編布等の素材で形成されたホルダー布15bとを有している。上辺テープ15aは、その一端が土台部3の土台上縁部9における前中心Cに、カップ部2より表側からそれぞれ縫着されている。すなわち、左右のホルダー15における一端は、土台部3の底辺位置で、前中心Cで連結されている。一方、上辺テープ15aの他端は、肩ストラップ4に縫着され連結されている。具体的には、上辺テープ15aの他端は、着用時に上辺テープ15aが前中心Cからバストトップ近傍をカップ部2に沿って通るように、換言すると、前中心Cからカップ部2の中心から下方脇側にある位置を通るようにカップ部2に沿って延在して、肩ストラップ4に縫着されている。従って、左右のホルダー15は、土台部3の前中心で下方に切り込まれるように、換言すると、土台部3の前中心で略V字状にそれぞれ連結することになる。なお、上辺テープ15aとしては、例えばエキスパンドテープが挙げられる。
ホルダー布15bは、上辺テープ15aと土台部3の土台上縁部9とに囲まれた領域を覆うように、すなわち上辺テープ15aよりも下側且つ土台上縁部9より上側の領域を覆うように、上辺テープ15aの表側から上辺テープ15aに縫着され、土台上縁部9の表側から土台上縁部9に縫着されている。さらに、ホルダー布15bは、バック布11の上縁から続くカップ部2の上縁に縫着されている。従って、ホルダー15は、着用時において、着用者のバージスラインからバストトップ近傍に至る部分に対応する領域を、カップ部2の表側から覆うように縫着され、肩ストラップ4により上方に引き上げられることになる。
さらに、ブラジャー1では、図1及び図2に示すように、カップ部2における下カップの肌側の中央部分Aが厚くなるように、例えば素材を重ねる等して厚く形成されている。換言すると、着用状態において、カップ部2の肌側におけるバストトップの脇側下部に対応する部分が素材を重ねる等して厚くなるように形成されている。すなわち、カップ部2におけるバストトップの脇側下部に対応する部分の肌側は、カップ部2における前中心側及び脇側の肌側よりも厚く形成されている。これにより、中央部分Aの保形性、復元性、弾力性、弾発性が高いものに形成されている。
この中央部分Aは、具体的には、カップ部2における下カップの肌側において、その上縁中央から下縁中央にかけた所定の幅を有する部分、換言すると、上縁中央から下縁が脇側に広がるように傾斜した方向に所定の幅を有して延在する部分である。また、中央部分Aは、曲線に囲まれてなる部分であり、その下側が斜め下方に凸状となっている。なお、ここでの所定の幅としては、下カップの長手方向における長さの1/3〜1/2程度としている。
また、カップ部2は、図3に示すように、着用状態に着用者の視線でカップ部2を見たような断面において、前中心付近(図3の下側)が薄くカップ部2に沿った曲線状を呈しており、そして、カップ部2の中央付近、すなわちカップ部2における最も表側に突出した付近が肌側に膨らんで平面的に厚くなり、カップ部2の脇付近(図3の上側)が薄くカップ部2に沿った曲線状となっている。
このブラジャー1を着用した場合、図4に示すように、カップ部2におけるバストトップ31の下方脇側に対応する部分Aが、厚く且つ保形状に形成されているため、バストトップ31の脇側下部を強く押さえてバスト30を上方内側に効果的に押し上げ、バストボリュームを上方内側に移動させる。そして、ホルダー15が、バージスライン32の下部からバストトップ31近傍に至る領域をカップ部2の表側から覆うように縫着されているため、連結された肩ストラップ4により引き上げられることにより、カップ部2で上方内側に押し上げられたバスト30を押さえ、支え、且つ、引き上げる。すなわち、カップ部2と相乗効果を奏して、バスト30を上内方向に押し上げて谷間を形成する。
このとき、ブラジャー1には、肩ストラップ4によりバスト30を支える上方向への力F1が作用している。これに加え、ホルダー15が土台部3の前中心Cに連結されると共に肩ストラップ4に連結され、土台部3の脇側にはバック布11が連結されるため、バック布11による脇方向への力F2、及び土台部3の前中心Cによる前中心方向への力F3が作用している。すなわち、前中心C、バック布11、肩ストラップ4を頂点とした張力を有する三角形Tの領域が形成されることになる。従って、カップ部2は、単に肩ストラップ4による上方向への力F1により押さえつけられるのではなく、あたかも三角形Tをバスト30の下方からあてるように、換言すると、三角形Tでバスト30を内側に挟むように押さえつけられる。よって、カップ部2を上方内側に十分に押さえつけることが可能となる。
さらに、ホルダー15が土台部3の前中心Cに連結し、且つ、カップ部2が前中心Cでそれぞれ接している、具体的には、ホルダー15とカップ部2と土台部3とが土台部3の前中心Cの底辺で一体化している。すなわち、ホルダー15とカップ部2と土台部3とが前中心Cに集中し、この前中心C位置に力が集中している。従って、上述のようにバスト30が上方内側に押し上げつつ押さえつけた際、バストトップ31近傍に作用する力がより強いものになり、バストトップ31近傍を一層強く押さえつけることができる。加えて、これらが前中心Cで一体化して集中し、この前中心C位置に力が集中していることにより、前中心Cを基点としたバスト30を内側に寄せる回転力が作用し、バストボリュームを内側に一層移動させることができる。
以上このように、ブラジャー1では、例えば20代前半のかたくてハリがあるバストや、左右が互いに離隔しているバストを造形する場合であっても、最も効果的にバストを押し上げ、押し上げたバストを十分に押さえつけることができる。すなわち、ボリュームを確実に上方内側に移動させ、豊かなバストボリューム感を有する深くて大きな谷間を上胸に形成することが可能となる。従って、一般的なデコルテ型のブラジャーよりも、上胸の膨らみを得ることができ、そこに深いすじとなる美麗な谷間が形成されることになる。
さらに、ブラジャー1は、ノンワイヤ型であることより、着用時において豊かなバストボリューム感を有しつつも締め付け感の低減(苦しくない)が実現され、カップ部2を違和感なく肌にフィットさせることが可能となる。すなわち、ブラジャー1は、カップ部2とホルダー15との相乗効果でバストを上方内側に押し上げて谷間ができるような自然な着用感のノンワイヤ型のブラジャーである。
また、カップ部が前中心に寄っている場合、バスト造形時にカップ部の上辺が肌から離隔してしまう、いわゆるカップの浮きが生じやすいが、ブラジャー1は、カップ部2が前中心Cで接していると共に、カップ部2の中央におけるバストトップの下方脇側に対応する中央部分Aを厚く形成してバストを上方内側に押し上げているため、このカップの浮きについても防止することができる。
なお、本実施形態では、例えばエキスパンドテープ等のテープ材がブラジャーを構成する各部を連結する部分、又は各部の縁部に使用されている。これにより、布のほつれを防止し縫い目が強化される。また、カップ部2では、このテープ材は、カップの形状を形成するフレームとしても機能する。
次に、本発明の第2実施形態に係るブラジャーについて図5を参照して説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係るブラジャーを示す正面図である。本実施形態のブラジャー20が、上記実施形態のブラジャー1と異なる点は、カップ部2に代えて、左右のカップ部が、所定の距離だけ離れて土台部3に縫着されているカップ部22を用いた点である。
このブラジャー20においても、ホルダー15とカップ部22L,22Rと土台部3とが前中心Cに実質的に集中しており、上記実施形態と同様の効果、すなわち、ボリュームを確実に上方内側に移動させ、豊かなバストボリューム感を有する深くて大きな谷間を上胸に形成するという効果を奏する。
以上、説明したブラジャー1に関し、その着用感を従来のブラジャーと比較したテストの結果、ブラジャー1の評価が高いことが判り、豊かなバストボリューム感を有する深くて大きな谷間を上胸に形成するという効果、及び着け心地が楽であり自然な装着感が得られるという効果を確認することができた。さらに、ブラジャー1にあっては、谷間のスジがくっきりしている、内胸にボリュームが出ている、バストのアップがしっかりしている、との評価も得ることができた。
すなわち、ブラジャー1は、カップ部2の外観が平面的であるため、バストを造形しない印象を与える場合があるが、着用時においては、ワイヤを有する一般的なブラジャーよりもバストを造形してくっきりとした谷間を形成することが可能であり、さらに自然にフィットするため評価が非常に高いことが判った。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、カップ部2における下カップは、その肌側の中央部分Aが厚くなるように、例えば素材を重ねる等して形成されているが、別途他の素材を重ねて形成してもよく、バストトップの脇側下部に対応する部分がカップ部における他の部分よりも厚くなるように形成され、且つ、保形性を有していればよい。
また、上記実施形態では、好ましいとしてホルダー15における上辺テープ15aの他端と肩ストラップ4とが縫着され連結されているが、上辺テープは肩ストラップに縫着されずに例えばカップ部2の上側に逢着されていてもよく、着用時に肩ストラップによりホルダーが引き上げられればよい。
また、緊締部13は、素材を2重にすることによりその緊締力が高められているが、別途他の素材を重ねて緊締力を高めてもよく、例えば着崩れの心配が無い場合には、緊締部13は無くともよい。
また、上記実施形態では、その長手方向に伸縮力を有するエキスパンドテープ等が用いられているが、種々のテープ材を用いても勿論よい。
さらにまた、カップ付き女性用衣類としては、ブラジャーの他にブラスリップ、ブラキャミソール、ボディスーツ等のファンデーション衣類の他、水着やレオタード等が挙げられる。
本発明の第1実施形態に係るブラジャーの表側を示す正面図である。 図1に示すブラジャーの肌側を示す背面図である。 図1中のIII−III線に沿った断面図である。 図1に示すブラジャーの作用を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るブラジャーの表側を示す正面図である。
符号の説明
1,20…ブラジャー(カップ付き女性用衣類)、2,2L,2R,22…カップ部、3…土台部、4…肩ストラップ、11…バック布(バック部)、13…緊締部、14…支持部材、15…ホルダー、30…バスト、31…バストトップ、32…バージスライン、C…前中心。

Claims (4)

  1. 着用時に下縁がバージスラインに沿うように形成された左右一対のカップ部と、
    左右一対の肩ストラップと、
    前記カップ部に連結する土台部と、
    前記土台部の脇側に連結し、背部に延びる左右一対のバック部と、
    前記土台部の前中心に連結すると共に、着用時に前記肩ストラップにより上方に引き上げられる左右一対のホルダーと、を備え、
    左右の前記カップ部は、前中心でそれぞれ接しており、
    左右の前記ホルダーは、前中心で下方に切り込まれるようにそれぞれ連結しており、
    前記ホルダーは、着用時における前記バージスラインからバストトップ近傍に至る部分に対応する領域に、肌側に前記カップ部を位置させて設けられ、
    前記カップ部において、着用時にバストボリュームを上方内側に押し上げるように、前記バストトップの脇側下部に対応する部分の肌側が前中心側及び脇側の肌側よりも厚くなるように形成されていることを特徴とするカップ付き女性用衣類。
  2. 前記カップ部は、ノンワイヤ型であることを特徴とする請求項1記載のカップ付き女性用衣類。
  3. 前記土台部の脇側には、前記土台部の緊締力よりも強い緊締力を有する緊締部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のカップ付き女性用衣類。
  4. 前記土台部の脇側には、着用状態において、上下方向に延びる支持部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載のカップ付き女性用衣類。
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