JP4673869B2 - 送受信装置及びその通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数システムを同一周波数で運用する無線通信システムにおいて、新規システム(Secondaryシステム)において、従来システム(優先システム、Primaryシステム)におけるFDD(Frequency Division Duplex)システムの特徴を利用した干渉除去技術を用いることにより、Primaryシステムの通信効率を低下させることなく、システム全体を考えた場合に面的な周波数利用効率を著しく向上させる送受信装置及びその通信方法に関する。
近年、携帯電話や、無線LANなどの普及により、限られた周波数帯域において、できるだけ高速な伝送を行うための技術が検討されている。限られた帯域において高速伝送を実現する手段としては、近年、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が注目を集めている。MIMOとは、送信側と受信側とに、それぞれアレーアンテナを用い、送信側においては、アンテナ毎に異なるデータを送信し、受信側においては、何らかの干渉除去技術・復号技術により、異なる信号を復元することで、単一アンテナ同士の送受信に比べ、同一周波数で著しく伝送速度を向上する技術である。既に、無線LANシステムなどにおいて導入されている。
しかしながら、MIMO技術においては、送受信のアンテナ数が高速伝送のキーとなる。したがって、非常に高い周波数利用効率を実現するためには、かなりのアンテナ素子数を必要とする。小型の端末を考えた場合、アンテナ素子数の増加は、ハードウエア規模の増大になるため、望ましくない。
このMIMO技術とは別の方法で、周波数の有効利用を図る手段として、コグニティブ(Cognitive)無線技術が注目されている(例えば、非特許文献1参照)。該コグニティブ無線技術とは、無線機が周囲の電波環境を認識し、適切な周波数帯域を選択して利用することにより、空いている周波数帯域を有効に活用する技術である。コグニティブ無線により、通常注目されていなかった周波数や、時間を有効に活用できるため、単位面積あたりの周波数を大幅に向上させることができる。
図8は、コグニティブ無線技術の概要を説明するための概念図である。図8において、1−1、1−2は、2つの優先システム(Primaryシステム)であり、2−1〜2−6は、複数のコグニティブシステム(Secondaryシステム)である。また、3は、Primaryシステムの通信可能領域である。4−1、4−2は、各々、Primaryシステム1−1、1−2のアンテナの指向性である。
コグニティブ無線では、元々、ある通信帯域を使用するPrimaryシステム1−1、1−2と、該Primaryシステム1−1、1−2が使用していない周波数、時間などを監視して、この情報を基に通信を行うSecondaryシステム2−1〜2−6とが存在する。基本的には、Primaryシステム1−1、1−2は、優先的に与えられた通信帯域を使用することが可能であり、Secondaryシステム2−1〜2−6は、自分自身の通信によって、Primaryシステム1−1、1−2に干渉を与えることにより、Primaryシステム1−1、1−2の効率を低下させることがあってはならない。また、通常、Primaryシステム1−1、1−2は、Secondaryシステム2−1〜2−6の存在を認識することはできない。
S. Haykin, "Cognitive radio: Brain-empowered wireless communications", vol.23, no.2, pp.201-220, Feb. 2005.
コグニティブ無線では、通常、以下の手段で通信を行う。
(手順1)Secondaryシステム2−1〜2−6は、Primaryシステム1−1、1−2が使用していない時間または周波数を検出する。
(手順2)Secondaryシステム2−1〜2−6は、自らが行う通信により、Primaryシステム1−1、1−2の受信機に干渉を与えないかどうかを確認する。
(手順3)Secondaryシステム2−1〜2−6は、上記手順2で問題がないと判断した場合、上記手順1で検出した周波数もしくは時間により通信を行う。
以上が、コグニティブ無線における通信手順である。しかしながら、まず、上記手順1を行う際に問題が生じる。例えば、TDD(Time Division Duplex)を考える。TDDシステムにおいては、局は、あるタイミングで受信し、その間は送信しない。一方、送信している間は、信号を受信しない。ハードウエアとしては、送信装置と受信装置との間に、時間分割スイッチ(TDDスイッチ)が配置される。したがって、例えば、ある時間に、Primaryシステム1−1からの干渉を検出しなかったとしても、その時間で送信を行うと、Primaryシステム1−2へ干渉を与えることになる。
また、例えば、「ある周波数」、あるいは「ある時間」において、信号が到来していないと、Secondaryシステム2−1〜2−6の受信機が判断したとしても、時間的にその状態が変動する可能性や、隠れ端末の存在といった問題などにより、正しく信号を検出できない場合がある。したがって、コグニティブ無線では、非常に高い精度の信号検出が要求される。
これを改善する手段として、信号の周期定常性(Cyclostationary)を利用した検出方法が提案されている。これは、例えば、文献1(D. Cabric, S. M. Mishra, and R. W. Brodersen, “Implementation issues in spectrum sensing for cognitive radios”, Conference Record of the Thirty-Eighth Asilomar Conference, vol.1, pp.772 - 776, 7-10/Nov/2004.)に開示されている。この方法では、Primaryシステム1−1、1−2の搬送波周波数、もしくはシンボルレートと変調方式が事前に分かっていれば、非常に低いCNR(Carrier to Noise Ratio)においても、信号検出が可能となる。しかしながら、この方法は、検出に非常に多くの時間と信号のサンプル数とを必要とするため、Primaryシステム1−1、1−2の伝搬環境が変化する場合などの対応が困難となるといった問題が生じる。
次に、上記手順2でも問題が発生する。先に述べたように、原則として、Primaryシステム1−1、1−2は、Secondaryシステムのことを認識することができない。例えば、Secondaryシステム2−1〜2−6が、ある周波数において、Primaryシステム1−1の送信機からの信号レベルが低いと判断し、この周波数が使えると判断したとしても、その周波数でそのまま送信を行うと、Primaryシステム1−2に干渉を与える可能性がある。したがって、Secondaryシステム2−1〜2−6が与える干渉は、Primaryシステム1−1、1−2の受信機が判断することが最も確実な方法である。
しかしながら、Primaryシステム1−1、1−2は、Secondaryシステム2−1〜2−6の存在を認識することができない。よって、これを実現するために、Primaryシステム1−1、1−2が発生するある信号をSecondaryシステム2−1〜2−6が定常的に観測し、Primaryシステム1−1、1−2の存在を把握する方法が考えられている。
これは、コグニティブ無線ではなくても、従来の無線システムにおけるキャリアセンスと同じ原理と考えることができる。キャリアセンスに関しては、例えば、文献2(守倉、久保田、”改訂版802.11高速無線LAN教科書”、インプレス社、2004年)に開示されている。Secondaryシステム2−1〜2−6がPrimaryシステム1−1、1−2の受信機に近づいた場合、Primaryシステム1−1、1−2から送信される信号を受信することで、Primaryシステム1−1、1−2の存在を把握し、この信号電力の大きさに基づいて、Secondaryシステム2−1〜2−6は、上記手順2を行うことができる。
しかしながら、コグニティブ無線を考えた場合、結局、Primaryシステム1−1、1−2が自分の存在を知らせるための意図的な信号を発生させるとすると、通常の通信以外の機構を設ける必要があり、これは、ハードウエアの複雑化につながる。また、この信号を送信するための周波数及び時間を新たに設ける必要がある。これは、Primaryシステム1−1、1−2の通信利用効率を低下させる要因となるという問題が生じる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、Primaryシステムに新たな付加機能を一切設けなくても、Primaryシステムに対する干渉を回避しながら、効率的なコグニティブ無線を実現することができる送受信装置及びその通信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備するアレーアンテナ送受信装置において、前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯から得られる受信信号のうち、受信電力の大きい受信信号の情報に基づいて、前記送信手段による送信及び前記受信手段による受信時の送受信信号への重み付け値を決定する重み付け決定手段を具備することを特徴とする送受信装置である。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備するアレーアンテナ送受信装置において、前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出する信号検出手段と、前記信号検出手段によって検出された2つの受信信号の受信電力を比較する電力比較手段と、前記電力比較手段による比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択する信号選択手段と、前記信号選択手段によって選択された受信信号の情報に基づいて、受信信号の相関行列の作成と電力最小化とを行い、干渉除去を行うための重み付け値を算出する受信ウエイト計算手段と、前記受信ウエイト計算手段によって算出された重み付け値と前記受信手段により受信される受信信号とを乗算する受信信号ウエイト乗算手段と、前記信号選択手段によって選択された受信信号の情報に基づいて、前記受信手段により受信すべき受信信号の周波数を決定する受信信号周波数決定手段と、送信信号に所定の重み付け値を乗算する送信信号ウエイト乗算手段と、前記信号選択手段によって選択された受信信号の情報に基づいて、前記送信手段により送信すべき送信信号の周波数を決定する送信信号周波数決定手段とを具備することを特徴とする送受信装置である。
本発明は、上記の発明において、前記受信ウエイト計算手段は、受信信号の相関行列と、固有値分解により得られる最小固有ベクトルとを計算することにより、干渉除去を行うための重み付け値を算出することを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備する送受信装置において、前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出する信号検出手段と、前記信号検出手段によって検出された2つの受信信号の受信電力を比較する電力比較手段と、前記電力比較手段による比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択する信号選択手段と、前記信号選択手段によって選択された受信信号を分岐する分岐手段と、前記分岐手段によって分岐された受信信号の情報に基づいて、受信信号の相関行列の作成と電力最小化とを行い、干渉除去を行うための重み付け値を算出する受信ウエイト計算手段と、前記受信ウエイト計算手段によって算出された重み付け値と前記受信手段により受信される受信信号とを乗算する受信信号ウエイト乗算手段と、前記信号選択手段によって選択された受信信号の情報に基づいて、前記受信手段により受信すべき受信信号の周波数を決定する受信信号周波数決定手段と、前記分岐手段によって分岐された受信信号の情報に基づいて、送信信号に所定の重み付け値を乗算する送信信号ウエイト乗算手段と、前記信号選択手段によって選択された受信信号の情報に基づいて、前記送信手段により送信すべき送信信号の周波数を決定する送信信号周波数決定手段とを具備することを特徴とする送受信装置である。
本発明は、上記の発明において、前記送信信号ウエイト乗算手段は、前記受信ウエイトをそのまま送信側に用いた場合に、どの方向に指向性のヌルができるかを推定する推定手段と、指向性のヌルが形成される方向の角度情報に基づいて、送信周波数に対応する素子間隔とアレーアンテナの配置から決定される素子配置から決定される素子ごとの位相応答から決定される仮想チャネル応答ベクトルを生成する応答ベクトル生成手段と、仮想チャネル応答ベクトルから相関行列を生成する相関行列生成手段と、前記相関行列から電力最小化により送信側のウエイトを取得するウエイト取得手段とを具備することを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備する送受信装置による通信方法において、前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯から得られる受信信号の受信電力を比較するステップと、前記比較結果から受信電力の大きい受信信号の情報に基づいて、前記送信手段による送信及び前記受信手段による受信時の送受信信号への重み付け値を決定するステップとを含むことを特徴とする通信方法である。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備する送受信装置による通信方法において、前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出するステップと、前記検出された2つの受信信号の受信電力を比較するステップと、前比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択するステップと、前記選択された受信信号の情報に基づいて、受信信号の相関行列の作成と電力最小化とを行い、干渉除去を行うための重み付け値を算出するステップと、前記算出された重み付け値と前記受信手段により受信される受信信号とを乗算するステップと、前記選択された受信信号の情報に基づいて、前記受信手段により受信すべき受信信号の周波数を決定するステップと、送信信号に所定の重み付け値を乗算するステップと、前記選択された受信電力の大きい受信信号の情報に基づいて、送信すべき送信信号の周波数を決定するステップとを含むことを特徴とする通信方法である。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備する送受信装置による通信方法において、前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出するステップと、前記検出された2つの受信信号の受信電力を比較するステップと、前記比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択するステップと、前記選択された受信信号の情報に基づいて、受信信号の相関行列の作成と電力最小化とを行い、干渉除去を行うための重み付け値を算出するステップと、前記重み付け値と受信される受信信号とを乗算するステップ、前記選択された受信信号の情報に基づいて、前記受信手段により受信すべき受信信号の周波数を決定するステップと、前記選択された受信信号の情報に基づいて、送信信号に所定の重み付け値を乗算するステップと、前記選択された受信信号の情報に基づいて、前記送信手段により送信すべき送信信号の周波数を決定するステップとを含むことを特徴とする通信方法である。
この発明によれば、少なくとも異なる2つの周波数帯から得られる受信信号のうち、受信電力の大きい受信信号の情報に基づいて、送信及び受信時の送受信信号への重み付け値を決定する。したがって、FDD方式の特徴を利用した、アレーアンテナによる干渉除去をSecondaryシステムで行うことで、Primaryシステムに新たな付加機能を一切設けなくても、Primaryシステムに対する干渉を回避しながら、効率的なコグニティブ無線を実現することができるという利点が得られる。
また、本発明によれば、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出し、該検出された2つの受信信号の受信電力を比較し、該比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択し、該選択された受信信号の情報に基づいて、受信信号の相関行列の作成と電力最小化とを行い、干渉除去を行うための重み付け値を算出し、該重み付け値と受信信号とを乗算し、選択された受信信号の情報に基づいて、受信すべき受信信号の周波数を決定し、送信信号に所定の重み付け値を乗算し、選択された受信信号の情報に基づいて、送信すべき送信信号の周波数を決定する。したがって、FDD方式の特徴を利用した、アレーアンテナによる干渉除去をSecondaryシステムで行うことで、Primaryシステムに新たな付加機能を一切設けなくても、Primaryシステムに対する干渉を回避しながら、効率的なコグニティブ無線を実現することができるという利点が得られる。
また、本発明によれば、信信号の相関行列と、固有値分解により得られる最小固有ベクトルとを計算することにより、干渉除去を行うための重み付け値を算出する。したがって、Primaryシステムの効率を全く低下させることなく、Primaryシステムからの干渉検出を容易に実現することができるという利点が得られる。また、Primaryシステムに干渉を与えることなく、Secondaryシステムの通信を開始することができるという利点が得られる。
また、この発明によれば、前少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出し、該検出された2つの受信信号の受信電力を比較し、該比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択し、選択された受信信号を分岐し、分岐された受信信号の情報に基づいて、受信信号の相関行列の作成と電力最小化とを行い、干渉除去を行うための重み付け値を算出して受信信号とを乗算し、選択された受信信号の情報に基づいて、受信すべき受信信号の周波数を決定し、分岐された受信信号の情報に基づいて、送信信号に所定の重み付け値を乗算するとともに、送信すべき送信信号の周波数を決定する。したがって、FDD方式の特徴を利用した、アレーアンテナによる干渉除去をSecondaryシステムで行うことで、Primaryシステムに新たな付加機能を一切設けなくても、Primaryシステムに対する干渉を回避しながら、効率的なコグニティブ無線を実現することができるという利点が得られる。
また、本発明によれば、受信ウエイトをそのまま送信側に用いた場合に、どの方向に指向性のヌルができるかを推定し、指向性のヌルが形成される方向の角度情報に基づいて、仮想チャネル応答ベクトルを生成し、該仮想チャネル応答ベクトルから相関行列を生成し、該相関行列から電力最小化により送信側のウエイトを取得する。したがって、Secondaryシステムで、電力の強い信号を基に、送信側で、Primaryシステムに干渉を与えない指向性を形成できるため、Secondaryシステムの使用時も、Primaryシステムを問題なく運用することができ、また、Primaryシステム100からの干渉を全く受けることがないという利点が得られる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
A.1第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態による通信装置(アクセスポイント)の構成を示すブロック図である。図1において、アレーアンテナ送受信装置9は、基本構成としては、N個のアンテナ10−1〜10−Nと、各アンテナ10−1〜10−Nに接続される送受分離手段(スイッチまたはサーキュレータ)11−1〜11−Nと、送信装置12−1〜12−Nと、受信装置13−1〜13−Nとからなる。これは、基本的なアレーアンテナ装置に相当する。また、本第1実施形態では、基本的にディジタル信号処理を想定しているので、メモリ14が受信装置13−1〜13−Nの後に配置される。但し、後述する本発明の原理では、アナログ・ディジタル関係なく制御が可能となっており、ディジタル信号処理に限定されるものではない。
図1に示すように、本第1実施形態に係るSecondaryシステムでは、Primaryシステム用干渉除去部15を有していることが特徴である。Primaryシステム用干渉除去部15は、Primaryシステムが送信する周波数f1及び周波数f2の信号を検出する機構を有する。本第1実施形態では、図1に示すように、信号検出装置15−1、15−2により実現することができる。また、本第1実施形態では、これらの信号電力を比較する電力比較部15−3と、電力の高い方の信号を選択する信号選択部15−4とを有する。これは、周波数f1及び周波数f2の信号のうち、受信電力の高い信号に対して制御を行うためである。
受信ウエイト計算部15−5では、図1の信号選択部15−4で選択された信号を用い、アレーアンテナに重み付けを行うウエイト(重み付け値)が決定される。該受信ウエイト計算部15−5の動作の詳細については、後述する図3のフローチャートで説明する。受信ウエイト計算部15−5で求まったウエイトの情報は、受信信号ウエイト乗算部17に供給される。受信信号ウエイト乗算部17は、受信信号に上記ウエイトを乗算して出力信号として出力する。受信周波数決定部19−1は、干渉除去した受信ウエイトを用いた通信において、電力比較部15−3による比較結果に基づいて、大きい電力の受信信号の周波数を受信に用いるよう受信装置13−1〜13−Nを調整するようになっている。
次に、図2は、受信ウエイト乗算部17の構成を示すブロック図である。受信ウエイト乗算部17では、受信信号y1〜yNと受信信号の受信ウエイト計算部15−5で求めたウエイトw1*〜wN*とを乗算器17−1−1〜17−1−Nにより乗算し、加算器17−2により合成する。ここで、受信信号y1〜yNとは、Secondaryシステムが通信を開始した後の、Primaryシステムからの干渉波とSecondaryシステムの通信信号とが重畳された信号のことを意味する。
なお、図1、図2は、Secondaryシステムにおける基地局側(アクセスポイント:AP)側と端末側の両方に設けるものとする。但し、アクセスポイントAPと端末のアンテナ素子数は必ずしも同一である必要はない。
次に、本第1実施形態の動作について説明する。
図3は、本第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。また、図4は、本第1実施形態の動作原理の説明を補足するための概念図である。図4に示すように、Primaryシステム100−1とPrimaryシステム100−2が1対存在する状況を想定し、Primaryシステム100−1とPrimaryシステム100−2は、それぞれ異なる周波数を用いて通信を行う。このPrimaryシステムのサービスエリア内でSecondaryシステム101が存在する環境を想定する。Primaryシステム100−1が送信している周波数f1では、Primaryシステム100−2は受信を行っている。反対に、Primaryシステム100−1が受信している周波数f2では、Primaryシステム100−2は送信を行っている。これは、一般的な通信形態の1つであり、一般に、FDDと呼ばれる。
本第1実施形態において、図1に示すSecondaryシステム101の受信機は、上記周波数f1と周波数f2の信号を受信できるが、実際に通信に用いるのは、いずれか一方の周波数であり、その1つの周波数帯を時分割で用いることにより、送受信を行うことを特徴としている(TDD方式)。
まず、本第1実施形態では、図2に示すように、図1の周波数f1の信号検出装置15−1及び周波数f2の信号検出装置15−2を用いて、周波数f1及びf2で到来する信号電力P(f1)、P(f2)を測定する(ステップSa1)。ここでは、まだ、Secondaryシステム101は、通信を開始していないため、到来する信号は、Primaryシステム100−1、100−2の干渉量のみである。また、周波数f1及びf2の周波数差がどの程度であるかは、無線システムの基本パラメータであるため、一般的に開示されており、Secondaryシステム101が前もってこの値を認識しておくことは容易である。
また、Secondaryシステム101の位置関係により、信号電力P(f1)、P(f2)の大小関係が決定する。例えば、図4に示す例では、Secondaryシステム101は、Primaryシステム100−2の近くにいるため、周波数f2の受信電力が高くなる可能性が高い。これらの受信電力は、基本的に伝搬ロスに反比例するためであり、伝搬ロスは、送受信間の距離に比例することが知られているためである。したがって、本第1実施形態のように、Primaryシステム100−1、100−2から周波数f1及びf2で送信される信号を受信すれば、いずれかの受信電力は高くなり、受信電力の高い信号は、比較的精度よく推定できる。
このように非常に簡易な手法で、本第1実施形態では、Primaryシステム100−1、100−2からの信号の到来を検出することが可能となる。すなわち、本第1実施形態により、前述した(手順1)に対する問題は解決する。また、両方の周波数f1、f2で、受信電力が所定のしきい値以下の電力となる場合には、Primaryシステム100−1、100−2からの電波自身もかなり小さくなっていることから、この領域では、Secondaryシステム100がPrimaryシステム100−1、100−2よりも大きな電力で送信しないかぎり、Secondaryシステム100からPrimaryシステム100−1、100−2ヘの干渉もほとんど問題とならない。
次に、信号電力P(f1)、P(f2)の大小関係を図1の電力比較部15−3で比較し、電力が大きくなるほうの信号を、信号選択部15−4を用いて抽出する(ステップSa3、Sa4)。すなわち、信号電力P(f1)の方が大きい場合には、信号電力P(f1)に到来する信号X(i)、(i=1〜M)を抽出する(ステップSa3)。一方、信号電力P(f2)の方が大きい場合には、信号電力P(f2)に到来する信号X(i)、(i=1〜M)を抽出する(ステップSa4)。図4に示す例では、周波数f2の信号、すなわち、Primaryシステム100−2から到来する信号を抽出することになる。ここで、図2に示すX(i)は、次式(1)で与えることができる。
Figure 0004673869
ここで、iはi番目の時間軸上のサンプルを表しており、xk(i)は時間iにおけるk番目のアンテナの受信信号を表す。また、Tは転置を表す。ここでは、1本のアンテナ当たり、取得したデータの個数をM個とする。したがって、抽出する信号は、N本のアンテナ分×M個のサンプルデータ、すなわち、NM個のデータということになる。
次に、信号選択部15−4を用いて抽出された信号に対し、受信ウエイト計算部15−5で、受信信号Xから次式(2)を用いて相関行列を計算する(ステップSa5)。
Figure 0004673869
ここで、Hは複素共役転置を表す。この相関行列は、まだ、Secondaryシステム101が通信を開始していないため、Primaryシステム100−1、100−2からの干渉成分しか含まれていない。したがって、このような信号を除去するウエイトを形成できれば、干渉信号を完全に除去することができる。具体的には、電力最小化法が知られている。該電力最小化法については、例えば、文献3(Compton, R. T., Jr., “The power-inversion adaptive array - Concept and performance”, IEEE Transactions on Aerospace and Electronic Systems, vol. AES-15, Nov. 1979, p.803-814.)などに開示されている。該電力最小化法では、次式(3)に従ってウエイトが計算される(ステップSa6)。
Figure 0004673869
上記数式(3)から分かるように、電力最小化法では、Primaryシステム100−1、100−2の相関行列だけの情報を用いる。また、実際には、数式(3)で求める以外に、計算量をさらに削減する手法として、RLS(Recursive Least square)や、LMS(Least Mean Square)などの方法で、逐次的にウエイトを求めることも可能である。
この干渉除去のウエイトを求める手法としては、電力最小化法の他に、数式(2)における固有値分解による方法がある。数式(2)を、次式(4)に示す固有値分解すれば、信号電力に相当する固有ベクトルei(i=1〜K)と雑音電力による固有ベクトルei(i=K+1〜N)が得られる。相関行列と固有値、固有ベクトルには、次式(4)の関係がある。
Figure 0004673869
ここで、信号部分空間は、雑音部分空間に直交する。また、到来する信号をK波とすると、K+1からNまでの固有値に相当する固有ベクトルは、雑音部分空間に相当する固有ベクトルとなる。したがって、λK+1,…,λNのいずれかである最小固有値に相当する固有ベクトルの指向性は、信号方向にヌルを形成する。
よって、固有値分解で得られる最小固有値に対する固有ベクトルeNをウエイト(ベクトル)wとして用いることも可能である。また、最小固有値に相当する固有ベクトルを求める方法としては、直接、固有値分解を行うことでも可能であるが、相関行列の逆行列に対して、べき乗法などの逐次的な更新方法を求めることでも得ることができる。よって、固有値分解で得られる最小固有値に対する固有ベクトルeNをウエイトwとして用いることも可能である。また、最小固有値に相当する固有ベクトルを求める方法としては、直接固有値分解を行うことでも可能であるが、相関行列の逆行列に対してべき乗法などの逐次的な更新方法を求めることで得ることができる。
次に、上記ウエイト情報を用いて、Secondaryシステム101は、通信を開始する。図1の分岐手段16で、上記ウエイトwを分岐し、受信ウエイト乗算部17に供給する。受信ウエイト乗算部17では、信号電力P(f1)と信号電力P(f2)の大小関係に基づいて、周波数f1もしくは周波数f2のいずれか一方において、受信ウエイト乗算の計算を行う。すなわち、受信ウエイト乗算部17では、信号電力P(f1)が信号電力P(f2)より大であるか否かを判定し(ステップSa7)、P(f1)>P(f2)の場合には、周波数f1を選択し(ステップSa8)、P(f1)<P(f2)の場合には、周波数f2を選択し(ステップSa9)、受信を行う。
すなわち、受信電力が大きくなる周波数を用いて受信を行う。受信周波数は、図1の受信周波数決定部19−1で調整される。図4に示す例では、P(f2)>P(f1)であるため、Secondaryシステム101における基地局101−1(アクセスポイントAP)は、周波数f2で受信する。受信ウエイト計算部15−5では、受信信号(Secondaryシステム101の通信相手からの所望信号+Primaryシステムからの干渉信号)に対し、先に受信ウエイト計算部15−5で用いたウエイトを次式(5)を用いて乗算し、出力信号Zを算出する(ステップSa10)。出力信号Zは、以下の式で与えられる。
Figure 0004673869
次に、送信時の制御フローについて説明する。
送信時は、受信周波数と同じ周波数で送信を行う。送信ウエイト乗算部18では、信号電力P(T1)と信号電力P(T2)の大小関係に基づいて、時間間隔T1もしくはT2のいずれか一方において、送信ウエイト乗算の計算を行う。すなわち、送信ウエイト乗算部18では、信号電力P(f1)が信号電力P(f2)より大であるか否かを判定し(ステップSa12)、P(f1)>P(f2)の場合には、周波数f2を選択し(ステップSa13)、P(f1)<P(f2)の場合には、周波数f1を選択する(ステップSa14)。
例えば、図4に示す例では、Primaryシステム100−2は、周波数f2の信号を受信するので、周波数f1で送信される信号は、Primaryシステム100−2に干渉を全く与えない。また、Primaryシステム100−1の距離が遠いため、こちらに与える干渉も少ない。よって、本第1実施形態により、前述した(手順2)における問題も解消できる。送信時には、まず、図1に示す分岐手段16によりアンテナ素子数分に信号を分岐する。その後、送信信号ウエイト乗算部18で信号にウエイトを乗算する。送信信号ウエイト乗算に用いるウエイトは、受信時に得たウエイトではなく、予め固定の値を与える。例えば、無指向性で送信したい場合には、あるアンテナ素子に対するウエイトを1とし、他は0とする。
上述した第1実施形態によれば、従来技術の問題点を解決することが可能となる。すなわち、Primaryシステム100−1、100−2に干渉を与えず、また、受信時に効率的にPrimaryシステム100−1、100−2の信号を検出し、この信号を除去しながら通信を行うことができる。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、送信時において、Secondaryシステム101からPrimaryシステム100−1、100−2に対して干渉を安易に与えないために、Secondaryシステム101にとって受信電力が高くなる周波数の信号を、Secondaryシステム101は用いていた(図4では周波数f2のみ)。しかし、Secondaryシステム101が電力の低い周波数の信号(図4では周波数f1)を使用していない。すなわち、周波数f1と周波数f2の両方を利用していないのは、周波数利用効率を考えると、十分に有効に活用しているとは言えない。本第2実施形態では、アクセスポイントAP側では、送信時においても、Primaryシステム100−1、100−2に対するヌル送信を実現することで、Secondaryシステム101でも、周波数f1と周波数f2を用いて、FDD方式による通信システムを運用することが可能となる。
図5は、本第2実施形態による通信装置(アクセスポイント)の構成を示すブロック図である。図5には、アクセスポイントAP側の構成を示しいるが、端末TS側に関しては、アレーアンテナを用いる必要がないだけで、同様の構成となる。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。
本第2実施形態では、信号選択部15−4で選択された信号を、分岐部15−6に供給する。分岐部15−6は、選択された信号を受信信号ウエイト計算部20に供給するとともに、送信信号ウエイト計算部21に供給する。受信ウエイト計算部20は、前述した第1実施形態の受信ウエイト計算部15−5と同様に、受信ウエイトの計算を行う。また、送信信号ウエイト計算部21は、受信ウエイト計算部20と同様に送信ウエイトの計算を行う。
図6は、本第2実施形態による送信ウエイト計算部18の構成を示すブロック図である。送信側においても、送信ウエイト計算部21で求めたウエイトw1*〜wN*を用いて送信を行う。送信信号Sは、まず、分岐手段18−1によってアンテナ本数と同数のN個に分岐される。このN個に分岐された信号S,S,…,Sに対して、乗算器18−2−1〜18−2−Nにより、1番目からN番目のウエイトw1*〜wN*の値を乗算する。送信ウエイト計算部18では、合成は行わない。これは、アンテナ10−1〜10−Nにおいて、空間電力合成が可能であるため、空間上でアンテナ指向性が合成されるためである。
本第2実施形態では、上述したように、第1実施形態と同様に、受信ウエイトの計算、該受信ウエイトによる重み付けを行うとともに、新たに、送信ウエイトの計算、該送信ウエイトによる重み付けを行うことが特徴である。まず、図5に示す電力比較部15−3で、周波数f1の信号電力P(f1)が周波数f2の信号電力P(f2)よりも大きくなると判定された場合には、周波数f1の信号の信号を信号選択部15−4で選択する。
一方、周波数f1の信号電力P(f1)が周波数f2の信号電力P(f2)よりも小さくなると判定された場合には、周波数f1の信号の信号を信号選択部15−4で選択する。すなわち、電力比較部15−3で大きいと判断された周波数の信号を用いて受信ウエイトと送信ウエイトとの計算を行う。また、本第2実施形態では、電力が高くなると判断された周波数で受信を行い、電力が低くなると判断された周波数で送信を行う。この判定に関し、電力比較部15−3を通じて、図5の送信周波数判定部19−2と受信周波数判定部19−1に周波数情報を供給する。
上記動作を経て、送信ウエイト計算部21と受信ウエイト計算部20でそれぞれ干渉波を除去するウエイトを計算する。受信ウエイトを求める方法、それ自体は、第1実施形態で説明した方法をそのまま適用できる。
次に、送信ウエイトを求める方法について説明する。本第2実施形態の構成では、受信周波数と送信周波数とが異なるため、受信ウエイトのように、干渉波を低減するウエイトをそのまま送信時には用いることができない。そこで、以下の方法を用いて、送信ウエイトを求める。
図7は、本第2実施形態による送信ウエイトの求め方を示すフローチャートである。まず、受信ウエイト計算部20で求まったウエイトを送信ウエイト計算部21にそのまま取得する(ステップSb1)。第1実施形態のように、例えば、TDD方式の通信システムのような、送受信で同じ周波数を用いる場合には、この受信ウエイトを送信側でもそのまま用いることができる。しかし、本第2実施形態では、送信周波数と受信周波数とで異なる周波数を用いることを想定するため(FDD方式)、送信側のウエイトを別途生成する必要がある。
そこで、本第2実施形態では、まず、受信ウエイトをそのまま送信側に用いた場合に、どのような方向に指向性のヌルができるかを推定する(ステップSb2)。ここで、次式(6)を用いて、各方向における、アンテナのレスポンスFTx(θ)を測定する(θ=0〜360度)。
Figure 0004673869
上記数式(6)において、dTx/λは、送信アンテナの素子間隔で、送信と受信の周波数が異なる場合、この値が送信と受信で異なって見える。Nはアンテナの素子数である。ここで、あるしきい値を設け、該しきい値を満たす角度θをピックアップする。ここで、数式(6)は、直線アレーアンテナの場合を想定しているが、他のアンテナ形状でも問題ない。他のアンテナ形状の場合には、数式(6)における、Exp(・)の(・)の中が変化する。この事実は、例えば、文献4(菊間、“アレーアンテナによる適応信号処理”、1998、科学技術出版社)などに記載されている。
次に、推定した角度情報に基づいて、再度、送信ウエイトを形成するが、一般にN素子アレーアンテナは、N−1個の干渉波しか低減できないので、N−1個の角度情報を抽出する(ステップSb3)。抽出する基準は、上記ステップSb2で得られた角度情報で、FTx(θ)が小さくなるものから順に値を選択する。
次に、ステップSb3で得られた角度情報に基づいて、再度、仮想チャネル応答ベクトルを生成する(ステップSb4)。ここで、チャネル応答を求める際に、振幅の値を考慮に入れる。ステップSb1で求めたFTx(θ)は、電力最小化法で求めたウエイトを用いて算出した値であるため、干渉彼の電力が大きいほど、その値は小さくなる。よって、仮想チャネル応答ベクトルを生成する際に、その逆数である値を乗算しておけば、後で、送信ウエイトを考慮する際に、その影響を与えることができる。
仮想のチャネル応答ベクトルは、次式(7)で与えることができる。
Figure 0004673869
ここで、hiは、i番目のアンテナ素子における仮想のチャネル応答であり、Amは、振幅の重み付け、Hは、hをベクトル化したものである。
次に、第1実施形態で説明したように、受信ウエイト計算部10で求めた処理と全く同様に、相関行列を求め(ステップSb5)、電力最小化によりウエイトを取得する(ステップSb6)。しかし、上述したステップSb2〜Sb3による処理により、受信ウエイトと異なるウエイトが得られ、これを送信側の干渉除去用のウエイトとして用いることができる。
TDD方式のシステムでは、送信周波数と受信周波数が同じであるため、受信側で得られる指向性と送信側で得られる指向性は一致させることができる。すなわち、受信で得られた干渉除去のためのウエイトはそのまま送信でも用いることができる。しかし、FDDの場合は、送信と受信周波数が異なるため、受信で得たウエイトを送信では用いることができない。そのため、本発明では、図6に示すように、干渉信号の到来方向を受信ウエイトを用いて求め(ステップSb2)、また、その方向を元に、新たな送信側で想定されるチャネルを推定する(ステップSb6)。
ここで、一般に、i番目のアレーアンテナの素子に入射される位相は、直線アレーの場合、exp(j×2π×d/λ×(i−1)×sin(θ))で与えることができる。ここで、d/λは波長で正規化した素子間隔、θは信号の到来方向となる。もし、信号が複数到来する場合、k番目のアンテナに到来する信号は各到来する信号の振幅を一定であると仮定すると、Σexp(j×2π×d/λ×(k−1)×sin(θm))となる。ここで、θmは、m番目の信号である。このように、信号の到来方向を推定できれば、i番目の素子における信号の応答を推定することができる。前述の説明においては、この応答値を仮想チャネル応答と称している。具体的には、図6のステップSbによって与えられる信号hiとなり、これはi番目の素子における仮想チャネル応答となる。
上述した第2実施形態によれば、まず、アクセスポイントAPは、電力の強い信号を基に、送信側で、Primaryシステム100に干渉を与えない指向性を形成できるため、Secondaryシステム101−1、101−2の使用時も、Primaryシステム100は、問題なく運用することができる。また、アクセスポイントAPは、受信時に干渉除去を行うので、Primaryシステム100からの干渉を全く受けない。
一方、端末側に関しては、干渉量の小さい周波数で信号を受信することになるため、端末TS側には、何ら制御を施さなくても、自動的にSecondaryシステム101−1、101−2の端末TS側への干渉量を削減することが可能となる。端末TSは、小型化、簡易化が望ましいので、何も制御を行わずに干渉量を削減できることは、非常に重要な利点である。
上述した第1または第2実施形態によれば、Secondaryシステム101−1、101−2の端末TS側では、何ら特別な制御を行うことなく、複数のシステムが存在する場合において、Secondaryシステム101−1、101−2が良好な品質を保ちながら通信を行うことができる。すなわち、面的な周波数利用効率をシステム全体で向上させることができる。
本発明の第1実施形態による通信装置(アクセスポイント)の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態による受信ウエイト乗算部17の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本第1実施形態の動作原理の説明を補足するための概念図である。 本第2実施形態による通信装置(アクセスポイント)の構成を示すブロック図である。 本第2実施形態による送信ウエイト乗算部18の構成を示すブロック図である。 本第2実施形態による送信ウエイトの求め方を示すフローチャートである。 コグニティブ無線技術の概要を説明するための概念図である。
符号の説明
10−1〜10−N アンテナ(複数のアンテナ素子)
11−1〜11−N 送受分離手段(複数の送受信分岐手段)
12−1〜12−N 送信装置(送信手段)
13−1〜13−N 受信装置(受信手段)
14 メモリ
15 Primaryシステム用干渉除去部
15−1、15−2 信号検出装置(信号検出手段)
15−3 電力比較部(電力比較手段)
15−4 信号選択部(信号選択手段)
15−5 受信ウエイト計算部(重み付け決定手段、受信ウエイト計算手段)
15−6 分岐部
16 分岐手段
17 受信信号ウエイト乗算部
17−1−1〜17−1−N 乗算器
17−2 加算器
19−1 受信周波数決定部(受信信号周波数決定手段)
19−2 送信信号周波数決定部(送信信号周波数決定手段)
20 受信ウエイト計算部(受信信号ウエイト乗算手段)
21 送信ウエイト計算部(送信信号ウエイト乗算手段)
18 送信信号ウエイト乗算部(送信信号ウエイト乗算手段)
18−1 分岐手段
18−2−1〜18−2−N 乗算器
100−1、100−2 Primaryシステム
101 Secondaryシステム

Claims (7)

  1. 複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備するアレーアンテナ送受信装置において、
    前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯から得られる受信信号のうち、受信電力の大きい受信信号を選択して、当該受信信号方向にヌルを形成するように前記送信手段による送信及び前記受信手段による受信時の送受信信号への重み付け値を決定する重み付け決定手段を具備することを特徴とする送受信装置。
  2. 複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備するアレーアンテナ送受信装置において、
    前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出する信号検出手段と、
    前記信号検出手段によって検出された2つの受信信号の受信電力を比較する電力比較手段と、
    前記電力比較手段による比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択する信号選択手段と、
    前記信号選択手段によって選択された受信信号について、当該受信信号の自己相関行列を用いて電力最小化を行うことにより当該受信信号による干渉除去を行うための重み付け値を算出する受信ウエイト計算手段と、
    前記受信ウエイト計算手段によって算出された重み付け値と前記受信手段により受信される受信信号とを乗算する受信信号ウエイト乗算手段と、
    前記信号選択手段によって選択された受信信号を受信した周波数を、前記受信手段により受信すべき受信信号の周波数として決定する受信信号周波数決定手段と、
    送信信号に所定の重み付け値を乗算する送信信号ウエイト乗算手段と、
    前記信号選択手段によって選択された受信信号を受信した周波数でない方の周波数を、前記送信手段により送信すべき送信信号の周波数として決定する送信信号周波数決定手段と
    を具備することを特徴とする送受信装置。
  3. 前記受信ウエイト計算手段は、前記受信信号の自己相関行列固有値分解して得られる最小固有ベクトル当該受信信号による干渉除去を行うための重み付け値として算出することを特徴とする請求項2記載の送受信装置。
  4. 複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備する送受信装置において、
    前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出する信号検出手段と、
    前記信号検出手段によって検出された2つの受信信号の受信電力を比較する電力比較手段と、
    前記電力比較手段による比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択する信号選択手段と、
    前記信号選択手段によって選択された受信信号を分岐する分岐手段と、
    前記分岐手段によって分岐された受信信号について当該受信信号の自己相関行列を用いて電力最小化を行うことにより当該受信信号による干渉除去を行うための重み付け値を算出する受信ウエイト計算手段と、
    前記受信ウエイト計算手段によって算出された重み付け値と前記受信手段により受信される受信信号とを乗算する受信信号ウエイト乗算手段と、
    前記信号選択手段によって選択された受信信号を受信した周波数を、前記受信手段により受信すべき受信信号の周波数として決定する受信信号周波数決定手段と、
    前記分岐手段によって分岐された受信信号について、当該受信信号により算出した前記受信ウエイトをそのまま送信側に用いた場合に、どの方向に指向性のヌルができるかを推定し、指向性のヌルが形成される方向の角度情報に基づいて、送信周波数に対応する素子間隔とアレーアンテナの配置から決定される素子配置から決定される素子ごとの位相応答から決定される仮想チャネル応答ベクトルを生成し、仮想チャネル応答ベクトルの自己相関行列を生成し、当該自己相関行列を用いて電力最小化を行うことにより送信側のウエイトを取得する送信信号ウエイト乗算手段と、
    前記信号選択手段によって選択された受信信号を受信した周波数でない方の周波数を、前記送信手段により送信すべき送信信号の周波数として決定する送信信号周波数決定手段と
    を具備することを特徴とする送受信装置。
  5. 複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備する送受信装置による通信方法において、
    前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯から得られる受信信号の受信電力を比較するステップと、
    前記比較結果から受信電力の大きい受信信号を選択して、当該受信信号方向にヌルを形成するように前記送信手段による送信及び前記受信手段による受信時の送受信信号への重み付け値を決定するステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  6. 複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備する送受信装置による通信方法において、
    前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出するステップと、
    前記検出された2つの受信信号の受信電力を比較するステップと、
    前比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択するステップと、
    前記選択された受信信号について、当該受信信号の自己相関行列を用いて電力最小化を行うことにより当該受信信号による干渉除去を行うための重み付け値を算出するステップと、
    前記算出された重み付け値と前記受信手段により受信される受信信号とを乗算するステップと、
    前記選択された受信信号を受信した周波数を、前記受信手段により受信すべき受信信号の周波数として決定するステップと、
    送信信号に所定の重み付け値を乗算するステップと、
    前記選択された受信信号を受信した周波数でない方の周波数を、前記送信手段により送信すべき送信信号の周波数として決定するステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  7. 複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子の各々に接続される複数の送受信分岐手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される送信手段と、前記複数の送受信分岐手段の各々に接続される受信手段とを具備する送受信装置による通信方法において、
    前記受信手段により受信された、少なくとも異なる2つの周波数帯の2つの受信信号を検出するステップと、
    前記検出された2つの受信信号の受信電力を比較するステップと、
    前記比較結果で得られた、受信電力の大きい受信信号を選択するステップと、
    前記選択された受信信号について当該受信信号の自己相関行列を用いて電力最小化を行うことにより当該受信信号による干渉除去を行うための重み付け値を算出するステップと、
    前記重み付け値と受信される受信信号とを乗算するステップと、
    前記選択された受信信号を受信した周波数を、前記受信手段により受信すべき受信信号の周波数として決定するステップと、
    前記選択された受信信号について、当該受信信号により算出した前記受信ウエイトをそのまま送信側に用いた場合に、どの方向に指向性のヌルができるかを推定し、指向性のヌルが形成される方向の角度情報に基づいて、送信周波数に対応する素子間隔とアレーアンテナの配置から決定される素子配置から決定される素子ごとの位相応答から決定される仮想チャネル応答ベクトルを生成し、仮想チャネル応答ベクトルの自己相関行列を生成し、当該自己相関行列を用いて電力最小化を行うことにより送信側のウエイトを取得するステップと、
    前記選択された受信信号を受信した周波数でない方の周波数を、前記送信手段により送信すべき送信信号の周波数として決定するステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
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