JP4673338B2 - 油圧式変速装置の変速制御装置 - Google Patents

油圧式変速装置の変速制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、それぞれ複数油圧クラッチの択一的な係合によって変速伝動を行う、第1油圧式変速装置と第2油圧式変速装置を、直列に接続して設けてある作業車両において、油圧式変速装置の変速段切替え時に、油圧クラッチの作動を制御する制御装置に関するものである。
それぞれ複数油圧クラッチの択一的な係合によって変速伝動を行う第1油圧式変速装置と第2油圧式変速装置を、直列に接続して設けてある作業車両では、第1及び第2油圧式変速装置によって得られる変速段数が、第1油圧式変速装置の変速段数と第2油圧式変速装置の変速段数とを乗じた段数となり、そのような多段の変速を、操作が容易な切換弁によって行えることとなる。
ところで両油圧式変速装置の変速操作に際し、シフト前の変速段とシフト後の変速段とに応じ1個宛の油圧クラッチを入断させる場合と2個宛の油圧クラッチを入断させる場合とがある。すなわちシフト前後の変速段に応じ、第1又は第2油圧式変速装置の係合中の油圧クラッチはそのまま係合させておいて他の油圧式変速装置の係合中の油圧クラッチを切り新たな油圧クラッチを係合させる場合と、第1油圧式変速装置においても第2油圧式変速装置においても係合中の油圧クラッチを切り新たな油圧クラッチを係合させる、つまり2個宛の油圧クラッチを入断させる場合とが、存在することになる。そして単一の油圧ポンプから係合させる油圧クラッチに対し作動油を充満させるまでの時間は、1個の油圧クラッチのみを係合させる場合よりも2個の油圧クラッチを係合させる場合の方が長くかかる。したがって作動油の充満後の油圧の上昇が、1個の油圧クラッチのみを係合させる場合よりも2個の油圧クラッチを係合させる場合の方が遅くなる。
油圧クラッチに対する作動油充満に要する、このような時間差を補償する制御方法は、まだ提供されていない。油圧クラッチに供給される作動油の油圧を、油圧クラッチの係合指令の付与時点から漸増させる技術はよく知られているも、同技術は作動油充満に要する時間差の問題を解決しない。したがってこれまでは上記時間差に基づく変速フィーリングの不良が、看過されてきている。
特開平8−20257号公報
したがってこの発明の主な目的は、変速操作に際し1個の油圧クラッチのみを係合させる場合と2個の油圧クラッチを係合させる場合との、油圧クラッチへの作動油充満に要する時間差の問題に対処して、この時間差があるにも拘わらず変速フィーリングを良くする新規な変速制御方法と制御装置を、提供することにある。
本発明の課題を解決するため手段は、次の通りである。
請求項1においては、それぞれ複数油圧クラッチの択一的な係合によって変速伝動を行う第1油圧式変速装置(17)と第2油圧式変速装置(20)を、直列に接続して設けてある作業車両において、前記油圧クラッチ(57,58,59,66,67,68)に対しそれぞれ接続され、該油圧クラッチに対する作動油の給排を制御する複数個の電磁切換弁(VL,VM,VH,V1,V2,V3;VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3)と、該電磁切換弁のそれぞれに対し係合指令と切断指令を、選択的に付与する作動制御手段(80,85,86)と、油圧クラッチに供給される作動油の油圧を、電磁切換弁に対し係合指令が付与された時点から経時的に漸増させる圧力制御手段(VL,VM,VH,V1,V2,V3,87;110)と、を備え、上記作動制御手段に、係合させる油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する係合指令の付与時点から切断される油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する切断指令の付与時点までの間隔を設定する時間々隔設定手段(88,90)を設け、前記時間々隔設定手段(88,90)に、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合の前記時間々隔を相対的に短く設定し2個宛の油圧クラッチを入断させる場合の前記時間々隔を相対的に長く設定する時間設定回路(90)を設けたこと。
請求項2においては、前記時間設定回路(90)は、シフトアップ時の前記時間々隔を相対的に長く設定するとともに、シフトダウン時の前記時間々隔を相対的に短く設定すること。
請求項3においては、前記時間々隔設定手段(88,90)に設定する時間々隔を、係合させる油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する係合指令の付与時点(t0 )から該油圧クラッチに油が充満し油圧クラッチに対する作用油圧がピストン保持圧力(pa)まで上昇する時点(ta)までの時間々隔よりも大きくしてあること。
請求項4においては、それぞれ複数油圧クラッチの択一的な係合によって変速伝動を行う第1油圧式変速装置(17)と第2油圧式変速装置(20)を、直列に接続して設けてある作業車両において、前記油圧クラッチ(57,58,59,66,67,68)に対しそれぞれ接続され、該油圧クラッチに対する作動油の給排を制御する複数個の電磁切換弁(VL,VM,VH,V1,V2,V3;VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3)と、該電磁切換弁のそれぞれに対し係合指令と切断指令を、選択的に付与する作動制御手段(80,85,86)と、油圧クラッチに供給される作動油の油圧を、電磁切換弁に対し係合指令が付与された時点から経時的に漸増させる圧力制御手段(VL,VM,VH,V1,V2,V3,87;110)と、を備え、上記作動制御手段に、切断される油圧クラッチに対する切断指令の付与後の作用油圧の低下特性を設定する圧力設定手段(Va,89;111)を設け、前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合よりも2個宛の油圧クラッチを入断させる場合の方をより緩やかに行わせること。
請求項5においては、前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、可変に緩やかに行わせること。
請求項6においては、前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、シフトアップ時よりもシフトダウン時の方をより緩やかに行わせること。
請求項7においては、前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、エンジンの定格回転状態よりも低速回転状態において相対的に緩やかに行わせること。
請求項8においては、前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、エンジンの回転数に応じ該回転数が低いほどより緩やかに行わせること。
請求項9においては、前記圧力設定手段(Va,89;111)に、エンジンの回転数を検出する回転計(83)の検出値とエンジンの定格回転数とを比較して、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下特性を設定する圧力設定回路(89)を設けたこと。
請求項10においては、前記電磁切換弁は、前記圧力制御手段を兼ねた電磁比例切換弁(VL,VM,VH,V1,V2,V3)であること。
この発明の油圧式変速装置の変速制御装置は、それぞれ複数油圧クラッチの択一的な係合によって変速伝動を行う第1油圧式変速装置(17)と第2油圧式変速装置(20)を、直列に接続して設けてある作業車両において、前記油圧クラッチ(57,58,59,66,67,68)に対しそれぞれ接続され、該油圧クラッチに対する作動油の給排を制御する複数個の電磁切換弁(VL,VM,VH,V1,V2,V3;VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3)、該電磁切換弁のそれぞれに対し係合指令と切断指令を、選択的に付与する作動制御手段(80,85,86)、及び油圧クラッチに供給される作動油の油圧を、電磁切換弁に対し係合指令が付与された時点から経時的に漸増させる圧力制御手段(VL,VM,VH,V1,V2,V3,87;110)、を備えており、上記作動制御手段に、係合させる油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する係合指令の付与時点から切断される油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する切断指令の付与時点までの間隔を設定する時間々隔設定手段(88,90)、又は切断される油圧クラッチに対する切断指令の付与後の作用油圧の低下特性を設定する圧力設定手段(Va,89;111)の、少なくとも一方の手段を設けたのである。
電磁切換弁のそれぞれに対し係合指令と切断指令を選択的に付与する作動制御手段(80,85,86)に、係合させる油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する係合指令の付与時点から切断される油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する切断指令の付与時点までの間隔を設定する時間々隔設定手段(88,90)を、設ける構成によれば、この時間々隔設定手段により例えば、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合の上記時間々隔を相対的に短く設定させ2個宛の油圧クラッチを入断させる場合の上記時間々隔を相対的に長く設定させて、前述した通りに本発明の変速制御方法を実施できる。
また同作動制御手段(80,85,86)に、切断される油圧クラッチに対する切断指令の付与後の作用油圧の低下特性を設定する圧力設定手段(Va,89;111)を、設ける構成によれば、この圧力設定手段により例えば切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合よりも2個宛の油圧クラッチを入断させる場合の方をより緩やかに行わせるように設定させて、これまた前述した通りに本発明の変速制御方法を実施できる。
時間々隔設定手段(88,90)と圧力設定手段(Va,89;111)との両者を設けると、後述する実施例に示すようにより多彩な制御を行える。
時間々隔設定手段(88,90)を設ける場合には該手段に、シフトアップ時の前記時間々隔を相対的に長く設定しシフトダウン時の前記時間々隔を相対的に短く設定する時間設定回路(90)を設けるのが好ましい。また圧力設定手段(Va,89;111)を設ける場合には該手段を、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、シフトアップ時よりもシフトダウン時の方をより緩やかに行わせるものとするのが好ましい。かかる構成によると入断させる油圧クラッチが共通してスリップ係合する前記領域を、シフトアップ時よりもシフトダウン時の方を小さくできて、前述した通りエネルギー効率を向上させ得る。
圧力設定手段(Va,89;111)は切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、エンジンの定格回転状態よりも低速回転状態において相対的に緩やかに行わせるものであるのが好ましい。すなわちエンジン低速回転状態では油圧ポンプの回転数が減少して該ポンプの吐出流量が減少するから、油圧クラッチへの油充満時間が長くかかり、この長くなる時間を、油圧クラッチに対する相対的に緩やか油流入により補償させるのである。
より一般には圧力設定手段(Va,89;111)は切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、エンジンの回転数に応じ該回転数が低いほどより緩やかに行わせるものであるのが、好ましい。このような圧力設定手段(Va,89;111)は、エンジンの回転数を検出する回転計(83)の検出値とエンジンの定格回転数とを比較して、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下特性を設定する圧力設定回路(89)を備えたものに、構成できる。
前記電磁切換弁は、前記圧力制御手段を兼ねた電磁比例切換弁(VL,VM,VH,V1,V2,V3)に構成するのが好ましい。このときは、個々の油圧クラッチに配して油圧漸増用の圧力制御手段を設ける必要がなくされる。
この発明の他の特徴と長所は、添付図面を参照して行う以下の説明から明瞭に理解できる。
図1は、この発明の一実施例を装備したトラクタの伝動機構を示している。トラクタの機体最前部に搭載されたエンジン10に緩衝接手11を介して接続された原動軸12を、機体前部に設けてあり、この原動軸12から走行系の伝動機構とPTO系の伝動機構とを分岐させてある。
走行系の伝動機構は、原動軸12とその下方の出力軸13との間に設けた油圧式前後進切替え装置14、出力軸13の延長線上に配し該出力軸13に連結した第1駆動軸15と原動軸12の延長線上に配した中空の第1変速軸16との間に設けた第1油圧式変速装置17、第1変速軸16の延長線上に配し該第1変速軸16に連結した中空の第2駆動軸18と第1駆動軸15の延長線上に配した第2変速軸19との間に設けた第2油圧式変速装置20、第2変速軸19とその延長線上に配したプロペラ軸22との間に設けた機械式変速装置23であって第2駆動軸18の延長線上に配した中空の中間軸21を含む機械式変速装置23を、備えている。プロペラ軸22の後端には小傘歯車24を形成してあり、この小傘歯車24を、左右後輪用の差動装置25の大入力傘歯車26と噛合わせてある。差動装置25の左右の出力軸27は、左右のブレーキ28及び遊星歯車式減速装置29を介して左右の後輪30に接続されており、一側の出力軸27上にはデフロッククラッチ31を設けてある。
車両の走行は上述の伝動機構による左右の後輪30の2輪駆動による他、左右の前輪(図示せず)も選択的に駆動して4輪駆動によっても行えることとしてある。すなわちプロペラ軸22上の前輪駆動力取出し用の歯車32から、中間軸33上に遊転自在に設けられた一体回転する2個の歯車34,35を介し回転駆動される2個の歯車36,37を、前輪駆動力取出し軸38上に遊嵌設置してある。前輪駆動力取出し軸38は図外の前輪方向に接続されており、前輪駆動力取出し軸38上には歯車36,37を選択的に該取出し軸38に対し結合するための油圧クラッチ機構39を設けてある。前輪駆動力取出し軸38に対し歯車37が結合されると前輪が後輪30と同期した速度で、また歯車36が結合されると前輪が後輪30よりも高い速度で、それぞれ駆動される。
PTO系の伝動機構は、原動軸12の後端に連結して中空の第1変速軸16、第2駆動軸18及び中間軸21を貫通させてある伝動軸40、この伝動軸40の後端に連結した伝動軸41、該伝動軸41の延長線上に配し伝動軸41に対し油圧式のPTOクラッチ42を介し接続された伝動軸43、該伝動軸43に平行させトラクタ機体外に延出させてあるPTO軸44、及び伝動軸43とPTO軸44との間に設けた機械式のPTO変速装置45を、備えている。伝動軸41から歯車46,47,48列を介し駆動される動力取出し軸49を設けてあり、この動力取出し軸49によっては油圧ポンプ50を駆動させることとしてある。
走行系の伝動機構における第1油圧式変速装置17は、第1駆動軸15上に遊嵌設置した3個の歯車51,52,53と第1変速軸16上に固定設置した3個の歯車54,55,56との対応するもの同士を噛合わせ、第1駆動軸15上に設けた3個の油圧クラッチ57,58,59によって歯車51,52,53を択一的に第1駆動軸15へと結合して、3段の変速を得るものに構成されている。また走行系の伝動機構における第2油圧式変速装置20は、第2駆動軸18上に固定設置した3個の歯車60,61,62と第2変速軸19上に遊嵌設置した3個の歯車63,64,65との対応するもの同士を噛合わせ、第2変速軸19上に設けた3個の油圧クラッチ66,67,68によって歯車63,64,65を択一的に第2変速軸19へと結合して、3段の変速を得るものに構成されている。したがって第1油圧式変速装置17の1個宛の油圧クラッチ57,58ないし59と第2油圧式変速装置20の1個宛の油圧クラッチ66,67ないし68を作動させることにより、合計で9段の変速を得ることができる。
第1及び第2油圧式変速装置17,20における互いに噛合わせた歯車のギヤ比は、油圧クラッチ57,58,59の択一的な作動と油圧クラッチ66,67,68の択一的な作動とによって表1に示す1−9速の変速比が得られるように設定されている。
Figure 0004673338
図2は、第1油圧式変速装置17の油圧クラッチ57,58,59及び第2油圧式変速装置20の油圧クラッチ66,67,68を作動させるための油圧回路を示している。図1に示した前記油圧ポンプ50によって調圧弁69で設定される油圧の作動油を供給する給油回路70に接続して、第1及び第2油圧式変速装置17,20の6個の油圧クラッチ57,58,59及び66,67,68にそれぞれ接続された6個の電磁比例切換弁VL,VM,VH及びV1,V2,V3を設けてある。各電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3は図示のように中立位置と作用位置とを備える2ポジションのバルブに構成され、ソレノイドL,M,H,1,2,3の励磁によって中立位置から作用位置へと変位される。各電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3と各油圧クラッチ57,58,59,66,67,68間の接続回路にはそれぞれ、圧力センサ71を接続してある。調圧弁69の排油側には潤滑油圧設定用の二次調圧弁72が接続され、両調圧弁69,72間から潤滑油回路73を導き出して、油圧クラッチ57,58,59,66,67,68に対し潤滑油を供給することとしてある。
なお油タンク74から油圧ポンプ50に至る油吸入回路75にはラインフィルタ76とバイパス弁としてのリリーフ弁77とを、互いに並列に接続して挿入してある。リリーフ弁77はラインフィルタ76に目詰まりが起きたときリリーフ動作して、油圧ポンプ50に対する油の流れを持続させる。前記油圧式前後進切替え装置14は図1に示すように前進用油圧クラッチ14Fと後進用油圧クラッチ14Rを有し、これらの油圧クラッチ14F,14Rには前記原動軸12により駆動される油圧ポンプ78によって給油が行われるが、該油圧ポンプ78に連なる油吸入回路79は、図2に示すように油吸入回路75に接続して設けられている。
図3は電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3の作動を制御するための電気制御回路を、ブロック図で示している。論理回路80が設けられ、この論理回路80の入力側には、図示のように1速位置−9速位置1−9に回動操作される変速レバー81のレバー角度と回動方向とを検出するポテンショメータ82、エンジン10(図1)の回転数を検出する回転計83、路上走行時・作業時切替えスイッチ84、及び6個設けられた前記圧力センサ71(図2)を接続してある。電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3のソレノイドL,M,H,1,2,3を励磁方向で駆動するソレノイド駆動回路85と解磁方向で駆動するソレノイド駆動回路86とが、設けられている。論理回路80の出力側は先ずソレノイド駆動回路85に対し、直接に接続されると共に電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3の油圧上昇パターンを設定する圧力設定回路87を介して接続されている。論理回路80の出力側はまた、ソレノイド駆動回路86に対し遅延回路88を介して接続されると共に電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3の油圧下降パターンを設定する圧力設定回路89を介して接続され、さらに遅延回路88に対し時間設定回路90を介して接続されている。
各電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3は図4に例示するように、そのソレノイドL,M,H,1,2,3にオン信号が与えられた時点t0 からクラッチ作用油圧pを正規油圧p1にまで漸増させるように、制御を受ける。図4において時間taは、油圧クラッチの油室に油が充満し油圧pがピストン保持圧力paにまで上昇する時点である。この時点taで油圧pは、予め設定された比較的緩やかな上昇波形a上の対応値にまで急上昇し、その後、時点tbまで上昇波形aに沿って上昇する。時点tbでの油圧は油圧クラッチが完全に係合する値のものであり、事後は不測の事態に備え油圧pを正規油圧p1まで、比較的急な上昇波形bに沿って上昇させる。図4においてカーブC1は路上走行時のもの、カーブC2は作業時のものであり、走行負荷の大きい作業時には破線で示した時点t0 での初期油圧及び時点tbでの油圧が、走行負荷の小さい路上走行時のものよりも高く設定されている。図3に示す論理回路80はポテンショメータ82にて検出される変速レバー81のシフト後の位置を示す信号、及び路上走行時・作業時切替えスイッチ84にて検出される走行モードか作業モードかを示す信号を、ソレノイド駆動回路85に付与し、また後者の信号を圧力設定回路87に付与し同回路87にて油圧上昇カーブを設定させてソレノイド駆動回路85に付与し、ソレノイド駆動回路85が対応するソレノイドL,M,H,1,2或いは3を駆動する。
また各電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3は図5に例示するように、そのソレノイドL,M,H,1,2,3にオフ信号が与えられた時点t0 から対応する油圧クラッチの作用油圧を、正規油圧p1から零にまで低下させるように制御を受ける。この油圧の低下は、カーブC1で示すように油圧pをピストン保持圧力pa以下にまで急速に低下させる場合の他、カーブC2,C3で例示するように油圧pを或る値まで急速に低下させ事後は比較的緩やかに低下させる場合も含む。油圧を緩やかに低下させるには、各電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3中の可変絞りが用いられる。該可変絞りは、図2では電磁比例切換弁の外部に取出して符号Vaで示してある。図3に示す論理回路80は、ポテンショメータ82にて検出される変速レバー81シフト時のシフト前の位置を示す信号をソレノイド駆動回路86に付与し、また後述する論理に従ってカーブ決定信号を圧力設定回路89に付与し同回路89にて油圧低下カーブを設定させてソレノイド駆動回路86に付与し、ソレノイド駆動回路86が対応するソレノイドL,M,H,1,2或いは3を駆動する。
図3に示した変速レバー81によって第1及び第2油圧式変速装置17,20の変速操作を行う場合、前掲の表1から見てとれるように、第1又は第2油圧式変速装置17又は20のみの1個の油圧クラッチを新たに作動させ作動中の1個の油圧クラッチを切る場合と、第1及び第2油圧式変速装置17,20の1個宛の油圧クラッチを新たに作動させ作動中の1個宛の油圧クラッチを切る場合とがある。前者の場合には、例えば3速から5速へのシフトアップを行うには第1油圧式変速装置17では油圧クラッチ58をそのまま作動を続けさせて第2油圧式変速装置20の油圧クラッチ67を新たに作動させ作動中の油圧クラッチ66を切るといった操作がされ、また6速から4速へのシフトダウンを行うには第2油圧式変速装置20では油圧クラッチ67をそのまま作動を続けさせて第1油圧式変速装置17の油圧クラッチ57を新たに作動させ作動中の油圧クラッチ59を切るといった操作がされることになる。また後者の場合には、例えば2速から6速へのシフトアップを行うには第1油圧式変速装置17の油圧クラッチ59と第2油圧式変速装置20の油圧クラッチ67とを新たに作動させ第1油圧式変速装置17の油圧クラッチ58と第2油圧式変速装置20の油圧クラッチ66とを切るといった操作がされ、また9速から5速へのシフトダウンを行うには第1油圧式変速装置17の油圧クラッチ58と第2油圧式変速装置20の油圧クラッチ67とを新たに作動させ第1油圧式変速装置17の油圧クラッチ59と第2油圧式変速装置20の油圧クラッチ68とを切るといった操作がされることになる。このように1個のみの油圧クラッチを新たに作動させる場合と2個の油圧クラッチを新たに作動させる場合とでは、油圧クラッチの油室に油が充満するのに要する時間が後者の場合の方がほぼ倍加する。そこでこの発明はこの時間差を補償する油圧制御を、エンジン定格回転状態でのシフトアップ時とシフトダウン時、エンジン低速回転状態でのシフトアップ時とシフトダウン時の4つの場合に分けて行おうとするものである。
図6は、エンジン定格回転状態でのシフトアップ時の油圧制御態様を示している。図3に示した回転計83は、エンジンが定格回転状態にあることを論理回路80に入力している。またポテンショメータ82はシフトアップ前後の変速レバー81位置を論理回路80に入力し、論理回路80が1個のみの油圧クラッチを新たに作動させる場合か2個の油圧クラッチを新たに作動させる場合かを判定する。図6の上側のグラフが1個のみの油圧クラッチを新たに作動させる場合の制御態様を示し、したがって1個のみの油圧クラッチが切られ他の1個の作動中の油圧クラッチは正規油圧p1をそのまま作用され続けている。切られる油圧クラッチの作用油圧pはピストン保持圧力pa以下にまで急速に低下させることとしてあり、この油圧低下カーブは図3に示した圧力設定回路89にて設定される。
図6の下側のグラフが2個の油圧クラッチを新たに作動させる場合の制御態様を示し、したがって2個の油圧クラッチの作用油圧pが低下せしめられる。この油圧低下も、図3の圧力設定回路89にて設定される急速低下カーブに沿って行われる。油圧上昇カーブも、1個のみの油圧クラッチを新たに作動させる場合(図6の上側のグラフ)と2個の油圧クラッチを新たに作動させる場合(図6の下側のグラフ)とで全く同一であり、図3に示す圧力設定回路87にて設定される。
1個の油圧クラッチのみを作動させ1個の油圧クラッチを切るとき(図6の上側のグラフ)にも2個の油圧クラッチを作動させ2個の油圧クラッチを切るとき(図6の下側のグラフ)にも、新たに作動させる油圧クラッチへの係合指令付与時点(ソレノイドL,M,H,1,2或いは3へのオン信号付与時点)t0 よりもそれまで作動していた油圧クラッチの切断指令付与時点(ソレノイドL,M,H,1,2或いは3へのオフ信号付与時点)tsの方を、或る時間だけ遅くすることとしてある。この時間は、図3に示した論理回路80の出力信号に応じ時間設定回路90によって設定され、遅延回路88によってソレノイド駆動回路86に付与されるソレノイド駆動時点を所定量だけ遅延させることで、得られる。そして図6のグラフに示すように、1個の油圧クラッチのみを作動させ1個の油圧クラッチを切るときの遅延時間Δt1よりも2個の油圧クラッチを作動させ2個の油圧クラッチを切るときの遅延時間Δt2の方を、新たに作動させる1個の油圧クラッチに油が充満する時間と2個の油圧クラッチに油が充満する時間との時間差に対応して、ほぼその時間差だけ長くしている。
したがって図6に斜線をつけた、新たに作動させる1個の油圧クラッチとそれまで作動させていた1個の油圧クラッチとが共通してスリップ係合する領域(上側のグラフ)と新たに作動させる2個の油圧クラッチとそれまで作動させていた2個の油圧クラッチとが共通してスリップ係合する領域(下側のグラフ)とが、面積をほぼ等しくされる。共通スリップ係合領域ないしその面積は変速段の切替え移行が最もスムーズに行われるように選択され、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合にも2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合にも、油圧ポンプ50の容量に左右されることなく変速フィーリングが良好となる。
図7は、エンジン定格回転状態でのシフトダウン時の油圧制御態様を示している。上側のグラフが1個の油圧クラッチのみを作動させ1個の油圧クラッチを切るときの油圧制御態様を示し、下側のグラフが2個の油圧クラッチを作動させ2個の油圧クラッチを切るときの油圧制御態様を示している。この場合の油圧制御も基本的には図6の場合と同様であり、図3の圧力設定回路89にて設定される急速低下カーブに沿った作用油圧の低下時点ts を新たな油圧クラッチへの作動油供給開始時点t0 よりも、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合には時間々隔Δt1′だけ遅延させ2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合にはそれより長い時間々隔Δt2′だけ遅延させて、図7に斜線をつけた、新たに作動させる1個の油圧クラッチとそれまで作動させていた1個の油圧クラッチとが共通してスリップ係合する領域(上側のグラフ)と新たに作動させる2個の油圧クラッチとそれまで作動させていた2個の油圧クラッチとが共通してスリップ係合する領域(下側のグラフ)との面積を、ほぼ等しくしている。
しかし図7に示す時間々隔Δt1′,Δt2′はそれぞれ、図6に示した時間々隔Δt1,Δt2よりも小さくされている。すなわち図3の論理回路80によって入力されるシフトダウン信号によって時間設定回路90が設定する遅延時間Δt1′,Δt2′を、シフトアップ時に同設定回路90が設定する遅延時間Δt1,Δt2よりも短くしているのである。これは車両走行時の慣性を考慮してのものであり、走行中の車両を増速させるのに必要なエネルギーよりも減速させるのに必要なエネルギーの方が小さいことから、新たに係合させる油圧クラッチと切断する油圧クラッチが共通してスリップ係合する領域を減速時には積極的に小さくすることによって、エネルギー効率の向上を図ったものである。
図6及び図7に示した制御では時間々隔Δt1,Δt2,Δt1′,Δt2′を、係合させる油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する係合指令の付与時点t0 から該油圧クラッチに油が充満し油圧クラッチに対する作用油圧がピストン保持圧力paまで上昇する時点taまでの時間々隔よりも大きくして、制御の容易化を図っている。
図8は、エンジン低速回転状態(アイドリング回転又はそれに近い回転数で回転する状態)でのシフトアップ時の油圧制御態様を示している。したがって図3に示した回転計83は、エンジンが低速回転状態にあることを論理回路80に入力している。図8の上側のグラフが1個の油圧クラッチのみを作動させ1個の油圧クラッチを切るときの油圧制御態様を示し、下側のグラフが2個の油圧クラッチを作動させ2個の油圧クラッチを切るときの油圧制御態様を示している。この場合の油圧制御も図6の場合と同様に、切断される油圧クラッチの作用油圧の低下時点(切断指令付与時点)tsを新たな油圧クラッチへの作動油供給開始時点ないし係合指令付与時点t0 よりも、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合には時間々隔Δt1だけ遅延させ2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合にはそれより長い時間々隔Δt2だけ遅延させている。しかし図8の油圧制御では各電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3中の前記可変絞りVaが利用されており、切断される油圧クラッチの作用油圧を、或る値まで急速に低下させ事後は緩やかに低下させている。
すなわち図8のグラフを図6のグラフと対比すれば明らかなように、図8の場合にはエンジンの低速回転に対応する油圧ポンプ50の低速回転によって油圧クラッチに油が充満するのに要する時間が長くかかり、この長くなる時間を補償するために、図3の圧力設定回路89にて設定される油圧低下カーブを、緩やかな油圧低下が得られるようにし、新たに係合させる油圧クラッチと切断する油圧クラッチが共通してスリップ係合する領域の面積を、図6の場合とほぼ等しく確保しているのである。そして2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合(図8の下側)の方を、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合(図8の上側)よりも油圧の低下をより緩やかにして、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合と2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合とで、新たに係合させる油圧クラッチと切断する油圧クラッチが共通してスリップ係合する領域の面積をほぼ等しくしている。
図9は、エンジン低速回転状態でのシフトダウン時の油圧制御態様を示している。上側のグラフが1個の油圧クラッチのみを作動させ1個の油圧クラッチを切るときの油圧制御態様を示し、下側のグラフが2個の油圧クラッチを作動させ2個の油圧クラッチを切るときの油圧制御態様を示している。この場合の油圧制御も基本的には図8の場合と同様であり、切断する油圧クラッチの油圧低下カーブを緩やかな油圧低下が得られるものとし、新たに作動させる油圧クラッチに対する油充満時間が長くなることに対処している。そして図7の場合と同様に図3の論理回路80によって入力されるシフトダウン信号によって時間設定回路90が設定する遅延時間Δt1′,Δt2′を、シフトアップ時に同設定回路90が設定する遅延時間Δt1,Δt2よりも短くし、エネルギー効率の向上を図っている。
図2に示すように各電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3と各油圧クラッチ57,58,59,66,67,68間の接続回路の油圧を検出し、図3に示すように論理回路80の入力側に接続されている6個の前記圧力センサ71は、切断される油圧クラッチの圧力が切断指令を受けた後で油圧系のトラブルにより所定時間以上、油圧クラッチにおける摩擦板のライニングの許容吸収エネルギー値に対応する圧力値よりも高い状態が続くと、論理回路80とソレノイド駆動回路85,86とによって全ての電磁比例切換弁のソレノイドL,M,H,1,2,3に対する係合指令を断って異常な二重噛合いを防ぎ、歯車や油圧クラッチの破損を防止する。
図1に示した伝動機構について若干、説明を補足すると、前後進切替え装置14は原動軸12と出力軸13間に前進歯車列91及びアイドルギヤ92aを含む後進歯車列92を設け、これらの歯車列91,92において原動軸12に遊嵌された歯車を、前進用油圧クラッチ14F及び後進用油圧クラッチ14Rの択一的な作動によって原動軸12に対し結合して、出力軸13に前進方向及び後進方向の回転を選択的に付与するものに、構成されている。
機械式変速装置23は、中間軸21を第2変速軸19に対し減速歯車列を介し接続して該中間軸21上に2個の変速歯車93,94を固定設置すると共に、このうちの小径側の歯車94に減速歯車機構95を介し接続された変速歯車96を、中間軸21外に設け、変速歯車93,94,96に噛合わせた歯車97,98,99を、プロペラ軸22上に遊嵌設置してあるものに構成されている。プロペラ軸上には2個の複式クラッチ100,101が設けられ、複式クラッチ100によって歯車98,99を選択的にプロペラ軸22に対し結合可能とされ、また複式クラッチ101によって、歯車97をプロペラ軸22に対し結合可能とすると共に第2変速軸19とプロペラ軸22間を直結可能とされている。したがって機械式変速装置23は、4つの変速段を有する。
以上の実施例ではエンジン定格回転状態でのシフトアップ時の油圧制御及びシフトダウン時の油圧制御にそれぞれ、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合の時間々隔Δt1,Δt1′よりも2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合の時間々隔Δt2,Δt2′の方を長くするといった制御を用いた。他の実施例では1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合の時間々隔と2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合の時間々隔とを、例えば時間々隔Δt1,Δt1′で等しくし、入り切りする油圧クラッチが2個宛の場合に、切断する油圧クラッチに対する作用油圧を緩やかに低下させることによっても、同一の効果を奏する制御が可能である。図10及び図11はそれぞれ、そのような油圧制御を行っている他の実施例を示している。
図10はエンジン定格回転状態でのシフトアップ時の油圧制御を、新たな油圧クラッチに対する係合指令の付与時点t0 と作動中の油圧クラッチに対する切断指令の付与時点tsとの時間々隔を1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合にも2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合にも等しくΔt1に設定して行う他の実施例を、示している。本制御では1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合(図10の上側のグラフ)には切断する油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、図6の制御による場合と同様に急速に行わせている。これに対し2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合(図10の下側のグラフ)には切断する油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、緩やかな低下特性を有する部分を有する低下カーブに沿って行わせている。そして1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合と2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合とで、新たに係合させる油圧クラッチと切断する油圧クラッチとが共通してスリップ係合する領域を、ほぼ等しくしている。
図11はエンジン定格回転状態でのシフトダウン時の油圧制御を、新たな油圧クラッチに対する係合指令の付与時点t0 と作動中の油圧クラッチに対する切断指令の付与時点tsとの時間々隔を1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合にも2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合にも等しくΔt1′に設定して行う他の実施例を、示している。図10の制御と同様に、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合(図11の上側のグラフ)には切断する油圧クラッチに対する作用油圧の低下を急速に行わせ、2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合(図11の下側のグラフ)には切断する油圧クラッチに対する作用油圧の低下を緩やかに行わせて、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合と2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合とで、新たに係合させる油圧クラッチと切断する油圧クラッチとが共通してスリップ係合する領域を、ほぼ等しくしている。
さらにまた作動中の油圧クラッチに対する切断指令の付与時点を、新たな油圧クラッチに対する係合指令の付与時点t0 と等しくする制御も、可能である。図12はそのように図った実施例を、エンジン定格回転状態でのシフトアップ時について示している。本実施例では切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合(図12の上側のグラフ)も2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合(図12の下側のグラフ)も緩やかに行わせ、前者の場合よりも後者の場合の方を、より緩やかに油圧が低下されることとして、1個宛の油圧クラッチを入り切りする場合と2個宛の油圧クラッチを入り切りする場合とで、新たに係合させる油圧クラッチと切断する油圧クラッチとが共通してスリップ係合する領域を、ほぼ等しくしている。
図6に示した時間々隔Δt1をより小さくして元の時間々隔Δt1と小さくした時間々隔との差を、緩やかな油圧低下によって補って所定のスリップ係合領域を確保する制御も勿論、可能である。図13は、そのような油圧制御を示したものである。
図14は図2に図示の油圧回路を、より基本的な回路に変更した実施例を示している。すなわち前記電磁比例切換弁VL,VM,VH,V1,V2,V3は電磁切換弁VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3に置換され、給油回路70はこれらの電磁切換弁に対しそれぞれ、電磁比例弁110を挿入した回路によって接続されている。電磁切換弁VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3のタンクポートには、電磁制御弁111を接続してある。
各電磁比例弁110は中立位置Nと作用位置Iとを備え、中立位置Nでは給油回路70と各電磁切換弁VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3間の接続を断つと共に、各電磁切換弁VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3を油タンクに接続し、またソレノイドの励磁によって移される作用位置Iでは給油回路70を各電磁切換弁VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3に対し接続し、そのとき同時に作用位置へと移される各電磁切換弁を介して各油圧クラッチ57,58,59,66,67,68に対する作用油圧を、前述したように漸増させる。各電磁制御弁111は、各電磁切換弁VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3から油を絞ることなく油タンクに排出させる位置Aと、ソレノイドの励磁によって移され内部の可変絞り111aによって排油を絞る位置Bとを、有する。可変絞り111aは見やすくするため、図14では電磁制御弁111の外部に移して描いてある。
したがって図14の油圧回路も、図6−13に従った各油圧制御に用いることができる。すなわち各電磁切換弁VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3と対応する各電磁比例弁110は同時に作用位置に移されてクラッチ作用油圧を漸増させ、また各電磁制御弁111は対応する各電磁切換弁VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3が作用位置から中立位置に移されることで対応する各油圧クラッチ57,58,59,66,67,68から排油を行って同油圧クラッチを切断させ、その場合に油圧の低下を緩やかにするためにはソレノイドの励磁によって位置Bに移し、ソレノイドに導通する電流値によって絞り度を変更する可変絞り111aによって油圧を、可変に緩やかに低下させ得る。
以上の実施例ではエンジン10の回転状態を、定格回転状態と低速回転状態とに区分して変速制御を行ったが、そのように2区分することなく、エンジン10の回転数に応じ連続的に、同回転数が低いほど切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下をより緩やかに行わせる制御も勿論、可能である。すなわち圧力設定手段としての可変絞りVaと圧力設定回路89又は電磁比例弁110を、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下をエンジンの回転数に応じ該回転数が低いほどより緩やかに行わせるものに、構成するのである。具体的には例えば圧力設定回路89を、エンジンの回転数を検出する回転計83の検出値とエンジンの定格回転数とを比較して、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下特性を設定するものに構成する。これによってエンジン回転数に応じ油圧クラッチへの油充満にかかる時間を、同回転数に応じて連続的に補償できることになる。
この発明の油圧式変速装置の変速制御方法は、それぞれ複数油圧クラッチの択一的な係合によって変速伝動を行う第1油圧式変速装置と第2油圧式変速装置を、直列に接続して設けてある作業車両において、係合させる1個又は2個の油圧クラッチに供給される作動油の油圧を経時的に漸増させる一方、切断させる1個又は2個の油圧クラッチから排出される作動油の油圧の経時的な低下特性を、切断させる油圧クラッチが1個の場合と2個の場合とで変更して、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合と2個宛の油圧クラッチを入断させる場合とで入断させる油圧クラッチが共通してスリップ係合する領域を、互いにほぼ等しくなるように設定したことを、特徴とする。切断させる油圧クラッチから排出される作動油の油圧の経時的な低下特性とは、切断させる油圧クラッチの切断指令の付与による同油圧クラッチの作用油圧の低下開始時点、及び切断指令付与後の作用油圧の低下特性の、両者を含む。
切断される油圧クラッチから排出される作動油の油圧の、該経時的な低下特性を、切断される油圧クラッチが1個の場合と2個の場合とで変更することは例えば、係合させる油圧クラッチの係合指令の付与時点から切断される油圧クラッチの切断指令の付与時点までの間隔を、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合には相対的に短く2個宛の油圧クラッチを入断させる場合には相対的に長く設定することにより得られる。この場合には1個の油圧クラッチのみを係合させる場合と2個の油圧クラッチを係合させる場合との、油圧クラッチへの作動油充満に要する時間差の問題に、油充満時間がより長くかかる油圧クラッチ2個の場合には、係合させる油圧クラッチの係合指令の付与時点から切断される油圧クラッチの切断指令の付与時点までの間隔をより長くすることで対処している。
切断される油圧クラッチから排出される作動油の油圧の、該経時的な低下特性を、切断される油圧クラッチが1個の場合と2個の場合とで変更することはまた、切断させる油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合よりも2個宛の油圧クラッチを入断させる場合の方を相対的に緩やかに行うことによっても得られる。この場合には上記時間差の問題に、油充満時間がより長くかかる油圧クラッチ2個の場合には切断させる油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、相対的に緩やかに行うことによって対処している。この方法は、時間々隔を変更する上記方法と組合わせても実施できる。
何れにしてもこの発明は、係合させる1個又は2個の油圧クラッチに供給される作動油の油圧を経時的に漸増させることと、切断させる1個又は2個の油圧クラッチから排出される作動油の油圧の経時的な低下特性を、切断させる油圧クラッチが1個の場合と2個の場合とで変更することとを、組合わせて、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合と2個宛の油圧クラッチを入断させる場合とで入断させる油圧クラッチが共通してスリップ係合する領域を、互いにほぼ等しくなるように設定したから、該共通スリップ領域を、変速段の切替え移行が最もスムーズに行われるように選択しさえすれば、1個宛の油圧クラッチを入断する場合にも2個宛の油圧クラッチを入断する場合にも、使用する油圧ポンプの容量に左右されることなく変速フィーリングが良好となる。
入断させる油圧クラッチが共通してスリップ係合する前記領域は、シフトアップ時よりもシフトダウン時の方を小さく設定するのが好ましい。すなわち車両走行時の慣性を考慮すると走行中の車両を増速させるのに必要なエネルギーよりも減速させるのに必要なエネルギーの方が小さいから、入断させる油圧クラッチが共通してスリップ係合する領域を減速時には積極的に小さくして、エネルギー効率の向上を図るのである。
この発明の実施例を装備したトラクタの伝動機構を示す機構図である。 第1及び第2油圧式変速装置の油圧クラッチを作動させるための油圧回路を示す回路図である。 図2に示した電磁比例切換弁の作動を制御するための電気制御回路を示すブロック図である。 各電磁比例切換弁の油圧漸増特性を示すグラフである。 各電磁比例切換弁の油圧低下特性を示すグラフである。 エンジン定格回転状態でのシフトアップ時の油圧制御態様を示すグラフである。 エンジン定格回転状態でのシフトダウン時の油圧制御態様を示すグラフである。 エンジン低速回転状態でのシフトアップ時の油圧制御態様を示すグラフである。 エンジン低速回転状態でのシフトダウン時の油圧制御態様を示すグラフである。 エンジン定格回転状態でのシフトアップ時の、他の実施例に従った油圧制御態様を示すグラフである。 エンジン定格回転状態でのシフトダウン時の、他の実施例に従った油圧制御態様を示すグラフである。 エンジン定格回転状態でのシフトアップ時の、さらに他の実施例に従った油圧制御態様を示すグラフである。 エンジン定格回転状態でのシフトアップ時の、さらに別の実施例に従った油圧制御態様を示すグラフである。 第1及び第2油圧式変速装置の油圧クラッチを作動させるための、他の実施例に従った油圧回路を示す回路図である。
VL,VM,VH 電磁比例切換弁
V1,V2,V3 電磁比例切換弁
L,M,H ソレノイド
1,2,3 ソレノイド
Va 可変絞り
VAL,VAM,VAH 電磁切換弁
VA1,VA2,VA3 電磁切換弁
10 エンジン
17 第1油圧式変速装置
20 第2油圧式変速装置
50 油圧ポンプ
57,58,59 油圧クラッチ
66,67,68 油圧クラッチ
80 論理回路
81 変速レバー
82 ポテンショメータ
83 回転計
85 ソレノイド駆動回路
86 ソレノイド駆動回路
87 圧力設定回路
88 遅延回路
89 圧力設定回路
90 時間設定回路
110 電磁比例弁
111 電磁制御弁
111a 可変絞り

Claims (10)

  1. それぞれ複数油圧クラッチの択一的な係合によって変速伝動を行う第1油圧式変速装置(17)と第2油圧式変速装置(20)を、直列に接続して設けてある作業車両において、前記油圧クラッチ(57,58,59,66,67,68)に対しそれぞれ接続され、該油圧クラッチに対する作動油の給排を制御する複数個の電磁切換弁(VL,VM,VH,V1,V2,V3;VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3)と、該電磁切換弁のそれぞれに対し係合指令と切断指令を、選択的に付与する作動制御手段(80,85,86)と、油圧クラッチに供給される作動油の油圧を、電磁切換弁に対し係合指令が付与された時点から経時的に漸増させる圧力制御手段(VL,VM,VH,V1,V2,V3,87;110)と、を備え、上記作動制御手段に、係合させる油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する係合指令の付与時点から切断される油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する切断指令の付与時点までの間隔を設定する時間々隔設定手段(88,90)を設け、前記時間々隔設定手段(88,90)に、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合の前記時間々隔を相対的に短く設定し2個宛の油圧クラッチを入断させる場合の前記時間々隔を相対的に長く設定する時間設定回路(90)を設けた油圧式変速装置の変速制御装置。
  2. 前記時間設定回路(90)は、シフトアップ時の前記時間々隔を相対的に長く設定するとともに、シフトダウン時の前記時間々隔を相対的に短く設定する請求項1の油圧式変速装置の変速制御装置。
  3. 前記時間々隔設定手段(88,90)に設定する時間々隔を、係合させる油圧クラッチに接続された電磁切換弁に対する係合指令の付与時点(t0 )から該油圧クラッチに油が充満し油圧クラッチに対する作用油圧がピストン保持圧力(pa)まで上昇する時点(ta)までの時間々隔よりも大きくしてある請求項1の油圧式変速装置の変速制御装置。
  4. それぞれ複数油圧クラッチの択一的な係合によって変速伝動を行う第1油圧式変速装置(17)と第2油圧式変速装置(20)を、直列に接続して設けてある作業車両において、前記油圧クラッチ(57,58,59,66,67,68)に対しそれぞれ接続され、該油圧クラッチに対する作動油の給排を制御する複数個の電磁切換弁(VL,VM,VH,V1,V2,V3;VAL,VAM,VAH,VA1,VA2,VA3)と、該電磁切換弁のそれぞれに対し係合指令と切断指令を、選択的に付与する作動制御手段(80,85,86)と、油圧クラッチに供給される作動油の油圧を、電磁切換弁に対し係合指令が付与された時点から経時的に漸増させる圧力制御手段(VL,VM,VH,V1,V2,V3,87;110)と、を備え、上記作動制御手段に、切断される油圧クラッチに対する切断指令の付与後の作用油圧の低下特性を設定する圧力設定手段(Va,89;111)を設け、前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、1個宛の油圧クラッチを入断させる場合よりも2個宛の油圧クラッチを入断させる場合の方をより緩やかに行わせる油圧式変速装置の変速制御装置。
  5. 前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、可変に緩やかに行わせる請求項4の油圧式変速装置の変速制御装置。
  6. 前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、シフトアップ時よりもシフトダウン時の方をより緩やかに行わせる請求項4の油圧式変速装置の変速制御装置。
  7. 前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、エンジンの定格回転状態よりも低速回転状態において相対的に緩やかに行わせる請求項4の油圧式変速装置の変速制御装置。
  8. 前記圧力設定手段(Va,89;111)は、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下を、エンジンの回転数に応じ該回転数が低いほどより緩やかに行わせる請求項4の油圧式変速装置の変速制御装置。
  9. 前記圧力設定手段(Va,89;111)に、エンジンの回転数を検出する回転計(83)の検出値とエンジンの定格回転数とを比較して、切断される油圧クラッチに対する作用油圧の低下特性を設定する圧力設定回路(89)を設けた請求項8の油圧式変速装置の変速制御装置。
  10. 前記電磁切換弁は、前記圧力制御手段を兼ねた電磁比例切換弁(VL,VM,VH,V1,V2,V3)である請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の油圧式変速装置の変速制御装置。
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