JP4671661B2 - 露光装置および露光方法 - Google Patents

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Description

本発明は、露光対象基板を直接露光する露光装置および露光方法に関し、特に、複数の露光素子を有する露光エンジンに対して直接露光処理に必要な露光データが順次供給され、この露光データに基づいて、露光エンジンがこれと相対移動する露光対象基板上に露光パターンを形成する露光装置および露光方法に関する。
配線基板の配線パターンは、一般的には、配線パターンに関する設計データに基づいて基板上に設けたフォトレジストを露光し、現像することで所望のパターンを基板上に焼き付け、そしてエッチングを施すことで形成される。この露光処理には、通常、フォトマスクが用いられる。
これに対し、近年、フォトマスクを使用しない直接露光によるパターニング方法が提案されている。この方法によれば、上述した基板の伸縮、歪み、ずれなどに対処するための露光パターンの補正を、露光データの生成の段階で予め行うことができ、あるいはリアルタイムで行うことができるので、製造精度の向上、歩留まりの向上、納期の短縮、製造コストの低減などの点において著しい改善がもたらされる。
直接露光によるパターニング方法として、例えばディジタルマイクロミラーデバイス(DMD)もしくは電子ビーム露光機などを用いて露光パターンを直接露光処理により形成する方法などがある。このうち、DMDを用いた直接露光によるパターニング方法の一従来例を挙げると、露光対象基板上に形成したフォトレジストを直接露光するにあたり、露光すべきパターンに対応したパターンデータを作成し、このパターンデータをディジタルマイクロミラーデバイス(DMD)に入力し、DMD中のその複数の各微小ミラー(マイクロミラー)をパターンデータに応じて傾動させることにより、DMDに光を投射して得られる各微小ミラーからの反射光の向きを適宜変え、露光対象基板上のレジストに照射してパターンデータに対応した露光パターンを形成する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
図11は、一般的な直接露光システムを概略的に示す図である。以降、異なる図面において同じ参照番号が付されたものは同じ機能を有する構成要素であることを意味するものとする。
直接露光システム100は、露光装置101と、露光装置101に接続されるコンピュータ102とを備える。コンピュータ102は、露光データを露光装置101に供給し、露光装置101を制御する。露光装置101は、露光対象基板151を載せるステージ110と、露光対象基板151上方を図中矢印の方向に相対移動する露光手段111とを備える。露光手段111は、露光対象基板151の基板面上の露光すべき領域が割り当てられてそれぞれが並列に露光処理を実行する少なくとも1つの露光エンジン(図示せず)を備える。露光エンジンには、光源を変調する複数の露光素子(図示せず)が2次元的に配列されている。例えば、直接露光システム100がDMDを用いたものである場合は、DMDの微小ミラーが上記露光素子に相当する。
図12は、一般的な露光装置の動作原理を示す図である。
露光対象基板151上を相対移動する露光手段111は、露光対象基板151の相対移動の方向に直交する方向に、複数の露光エンジン#1〜#N(参照符号30)(ただし、Nは自然数)を備える。ステージコントローラ29は、露光対象基板151が露光エンジン#1〜#N(参照符号30)に対して速度Vexで相対移動する間に、その相対移動に同期した信号(以下、「同期信号」と称する。)を生成し、各露光エンジン#1〜#N(参照符号30)に供給する。
露光対象基板151は、「ストリップ#1〜#N」(参照符号32)と称されるN個の領域に仮想的に分割される。各露光エンジン#1〜#N(参照符号30)は、露光対象基板151に対して速度Vexで相対移動する間、それぞれ対応するストリップ#1〜#N(参照符号32)上に露光する。ここで、露光対象基板151の相対移動方向の長さ(以下、「露光対象基板の長さ」と称する。)すなわちストリップ#1〜#N(参照符号32)の長さをLY(以下、「ストリップ長」と称する。)とする。また、露光対象基板151の相対移動方向に垂直な方向の長さ(以下、「露光対象基板の幅」と称する。)をLXとする。
露光エンジン#1〜#N(参照符号30)が一度に露光可能な領域は限られている。1つの露光エンジンが露光することができる露光対象基板151の相対移動方向に垂直な方向に関する範囲は、ストリップ#1〜#N(参照符号32)の幅ΔX(以下、「ストリップ幅」と称する。)以内である。ここで、LX=N×ΔXの関係が成り立つ。
また、1つの露光エンジンが露光することができる露光対象基板151の、相対移動方向に関する範囲は、ストリップ長LYに比べて短い。このことから、各ストリップ#1〜#N(参照符号32)はさらに、それぞれM個(ただし、Mは自然数)の「露光ブロック(i,j)(ただし、1≦i≦N、1≦j≦M)」(参照符号33)に仮想的に分割し、露光エンジンは、この露光ブロック(i,j)を順番に露光することになる。ここで、露光ブロック(i,j)の相対移動方向の長さをΔYとすると、ストリップ長LYと露光ブロック(i,j)の相対移動方向の長さΔYとの間には、LY=M×ΔYの関係が成り立つ。
露光データは、典型的にはビットマップデータに基づくデータである。ビットマップデータは、非常に大きなデータ量を有するので、露光処理実行前に予め生成して保存しておくことは、大量のメモリ資源を必要とするので好ましくない。そこで、メモリ資源の節約のため、各露光エンジン#1〜#N(参照符号30)のために、ビットマップ形式の露光データは、設計データに基づいて、露光処理中リアルタイムに、露光エンジン#1〜#N(参照符号30)ごとにすなわちストリップ#1〜#N(参照符号32)ごとに、かつ、各ストリップ#1〜#N(参照符号32)において露光ブロック(i,j)ごとに、仮想的に分割して生成され、一旦メモリに記憶された後、対応する露光エンジン#1〜#N(参照符号30)に順次供給される。したがって、露光エンジン#1〜#N(参照符号30)は、供給された露光ブロック(i,j)ごとのビットマップデータ形式の露光データに基づいて直接露光処理を実行することになる。これら一連の処理は、ステージコントローラ29から各露光エンジン#1〜#N(参照符号30)へ供給される同期信号を基準信号として実行される。
図13は一般的な直接露光装置のデータ処理フローを示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、設計データ51は第1のデータ変換処理S101を経て中間データ52に変換される。なお、中間データ52の大きさは、ビットマップデータに比べてデータ量は小さく、かつ第1のデータ変換処理S101は露光処理中にリアルタイムに実行されなくてもよいので、予め中間データ52を生成しておいてメモリに記憶しておいてもよい。
ステップS102で、1露光ブロック分の中間データが読み込まれる。次いで、読み込まれた当該露光ブロックの中間データについて、アライメント・補正処理S103が実行され、ステップS104においてビットマップデータ53が生成され、メモリに一旦記憶される。そして、生成されたビットマップデータ53は、ステップS105において、上記同期信号に同期して、対応する露光エンジンに供給される。ここでは、上記S102〜S105のリアルタイム処理をまとめて「第2のデータ変換処理」と称する。露光エンジンは第2のデータ変換処理を経て供給された露光ブロックごとのビットマップデータ53を用いて、ステップS106において直接露光処理を実行する。露光エンジンによる1つの露光ブロックへの露光処理が完了すると、ステップS102へ戻り、次の露光ブロックのためのビットマップデータ53を得るための第2のデータ変換処理が実行される。上記の一連の処理を言い換えれば、露光エンジンはステップS106において、上記第2のデータ変換処理を経てステージコントローラ29による同期信号に同期して「生産」されたビットマップデータ53を、一定の速度で「消費」している、ということである。
図14は、一般的な直接露光装置による直接露光処理に用いられるビットマップデータ形式の露光データの概念を示す模式図である。
露光データは、図14に模式的にマス目で示すようなn行m列(n、mは整数)の画素(ピクセル)からなるビットマップデータに基づくデータである。該ビットマップデータにおける各画素の座標をg(r,c)で表す。rはビットマップデータにおける行番号(0≦r≦n−1、rは整数)を示し、cはビットマップデータにおける列番号(0≦c≦m−1、cは整数)を示す。ビットマップデータの分解能、すなわち、画素の間隔(以下、「単位画素間隔」と称する。)をbとする。図14に例示されたビットマップデータの模式図はそのまま、ステージ(図示せず)上に載せられた露光対象基板面上に形成された(もしくは形成されるべき)露光パターンを表しているとみなせる。
図15は、図14に示す露光データを用いて直接露光処理を実行する1つの露光エンジンにおける光源の配列を例示する模式図である。図中の丸印は光源を示す。
図14に示すようなビットマップデータを利用する露光エンジンは、通常、図15に示すように2次元的のアレイ状に配列された光源を有する。光源は、図14のビットマップデータに対応して、1行あたり列方向にm個並んでおり、その間隔は、ビットマップデータの分解能(すなわち単位画素間隔)と同じbである。ビットマップデータの列番号cは、露光ヘッドの光源の列番号cにそのまま対応する。
一方、光源の行方向の配列については、行方向の間隔Dが、ビットマップデータにおける単位画素間隔bのp倍(ただしpは整数)となるように、すなわちD=pbとなるように設計されている。ここで、光源は行方向にk個並んでおり、その行番号をR(0≦R≦k−1、Rは整数)で表す。
また、光源の点灯および消灯は、各光源ごとそれぞれ独立に、単位時間(「フレーム」と称する。)あたりある一定の回数だけ切り替えることができる。この切替え速度をフレームレートfと称する。例えば、露光装置がDMDを用いたものである場合は、微小ミラーの角度の切替え速度(すなわちDMDの変調速度)がフレームレートfであり、フレーム毎に各微小ミラーの角度を制御する。
ステージ(図示せず)に載せられた露光対象基板は、露光エンジン(すなわちは光源)に対して一定速度で一定方向に相対移動する。つまり、図14に示すビットマップデータも図15に示す露光エンジン(すなわち光源)に対して仮想的に相対移動する。このビットマップデータの仮想的な相対移動は、ステージコントローラによる同期信号を基準信号として、必要なビットマップデータを露光エンジンに順次供給することで実現される。
図16および17は、図14に示すビットマップデータと図15に示す露光エンジンにおける光源の配列との関係を説明する模式図である。上述のように、図中に模式的に例示されたビットマップデータは、ステージ(図示せず)上に載せられた露光対象基板面上に形成された(もしくは形成されるべき)露光パターンに対応する。ここでは、光源Rに対して、露光対象基板が、図中矢印の方向に速度Vexで仮想的に相対移動する場合を考える。なお、図を簡明にするために、3列目の光源の一部のみを示し、他の光源については省略する。
図16(a)に示すように、まず初期状態として、光源R=0が、ビットマップデータ中の画素g(0,3)に重なっている場合を考える。このとき、同期信号が露光エンジンへ送られて光源R=0が発光し、画素g(0,3)が露光される。
初期状態から、ビットマップデータの分解能(すなわち単位画素間隔)bに相当する距離だけステージ上の露光対象基板が光源に対して相対移動すると(図16(b))、再び同期信号が露光エンジンへ送られる。このとき、画素g(1,3)は光源R=0と重なり、露光され得る。光源間の間隔D(=pb、ただしpは整数)はビットマップの分解能bに比べて十分に大きく、したがって図16(b)の時点では、画素g(0,3)はいずれの光源とも重ならないので露光されない。
さらに距離bだけステージ上の露光対象基板が光源に対して相対移動すると(図17(a))、再び同期信号が露光エンジンへ送られる。このとき、画素g(2,3)は光源R=0と重なり、露光され得る。一方、この時点では、画素g(0,3)およびg(1,3)は、いずれの光源とも重ならないので露光されない。
さらに距離bだけステージ上の露光対象基板が光源に対して相対移動すると(図17(b))、再び同期信号が露光エンジンへ送られる。このとき、画素g(3,3)は光源R=0と重なり、画素g(0,3)は光源R=1と重なるので、これら各画素は露光され得る。一方、この時点では、画素g(1,3)およびg(2,3)は、いずれの光源とも重ならないので、露光されない。
これ以降、距離bだけステージ上の露光対象基板が光源に対して相対移動するごとに、同期信号が露光エンジンへ送られ、光源と重なった画素について露光され得ることになる。例えば、画素g(0,3)については、初期状態からステージ上の露光対象基板が距離pbだけ相対移動したとき、光源R=1が重なって再び露光され得る。また例えば、画素g(1,3)については、初期状態からステージ上の露光対象基板が距離(p+1)bだけ相対移動したとき、光源R=1が重なって再び露光される。
このように、ビットマップデータの各画素に対応する露光対象基板面上の各スポットは、各列にk個の光源を有する露光エンジン下を相対移動する間に、合計k回、光の照射を受け得る。直接露光装置においては、k回の光の照射により積算された光エネルギーが露光対象基板上に塗布されたフォトレジストを感光させるための閾値を超えるか否かにより、所望の露光プロセスが完了するか否かが決定される。したがって、光源の個数kの値が十分に大きければ、例えばDMD中の微小ミラーやLCD素子の駆動トランジスタなどの欠陥によりk個の光源のうち数個が正常に発光しないことがあっても、最終的な露光結果には重大な影響を及す可能性は少ない。つまりこのような光源の個数の冗長性が、直接露光装置の信頼性の根拠となっている。
上述のように、露光データは非常にデータ容量が大きいので、メモリ資源を節約するために、露光処理中リアルタイムに、設計データに基づいて1露光ブロックごとに露光データを生成し、対応する露光エンジンに供給する。つまり、図13における上記第2のデータ変換処理によりリアルタイムに「生産」された1露光ブロック毎の露光データは、対応する露光エンジンで1露光ブロック毎に一定の速度で順次「消費」されていく。
フレームレートfの露光エンジンが単位時間に「消費」するn行m列(n、mは整数)の画素(ピクセル)からなるビットマップデータのデータ量は、mとnとfの積である「m×n×f」に比例する。積「m×n×f」は、一般に「バンド幅(band width)」と呼ばれ、単位は「bit/sec」である。バンド幅は、ビットマップデータを格納したメモリ素子と露光エンジンとの間のデータ伝送能力を示す指標であり、通常はシステム構成などに依存した上限値が存在する。
1つの露光エンジンが露光することができる露光対象基板151中のストリップ幅ΔXは、n行m列のビットマップデータが該露光エンジンに供給されることを考慮すると、ビットマップデータの列の数mに比例することが容易に理解できよう。したがって、ある一定の幅LX(=N×ΔX)を有する露光対象基板に対しては、ビットマップデータの列の数mの値が大きいほど、より少ない数の露光エンジンで露光対象基板の幅LXをカバーすることができるので、露光装置のコストを低減できる。つまり、より画素数の多い露光素子を露光エンジンに使用することでビットマップデータの列の数mの値を大きくとることが可能である。例えば、直接露光システムがDMDを用いたものである場合は、SVGA、XGA、SXGAタイプの順に画素数が多くなる。
このとき、バンド幅に上限値が存在する場合、すなわちバンド幅がシステム構成上の制約条件となる場合では、ビットマップデータの列の数mを大きくとると、当然に積「m×n」の値も増加するので、フレームレートfを低く設定せざるを得ない。フレームレートfを低く設定することは、直接露光システムの露光速度を遅くすることを意味し、つまり直接露光処理の生産性(スループット)の低下を意味するので好ましくない。これについて、フレームレートfを下げずに直接露光システムの露光処理能力を向上させる方法として、露光エンジン中の2次元状に配列された露光素子のうち、全個数よりも少ない個数の露光素子を、直接露光処理に利用する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
なお、仮にバンド幅に上限値が存在しないとするならば、積「m×n×f」の値に比例した量のデータ処理を実行しなければならないので、場合によってはデータ処理を実行するCPUやFPGAの演算処理能力が律速条件となるであろう。
特開平10−112579号公報 特開2004−1244号公報
上述のように、ビットマップデータの列の数mの値が大きいほど、より少ない数の露光エンジンで露光対象基板の幅LXをカバーすることができ、したがって露光装置のコストを低減することができ、また、フレームレートfが大きいほど、直接露光システムの露光速度を速くすることができるので、好ましいといえる。しかしながら、上述したように、ビットマップデータを格納したメモリ素子と露光エンジンとの間のデータ伝送能力を示すバンド幅には、システム構成に依存した上限値が存在する。上記特開2004−1244号公報に記載された技術は、ビットマップデータの行の数nを小さくすることによって、露光エンジン中の2次元状に配列された露光素子のうち全個数よりも少ない個数の露光素子を直接露光処理に利用するので、バンド幅に上限値が存在する場合でも一定の効果がある。しかしながら、直接露光処理に実際に利用される露光素子は露光エンジン中の露光素子全てではなくその一部であり、残りの露光素子は利用されていない。つまり、本来有する露光エンジン中の露光素子を有効に活用しておらず効率が悪い。
したがって本発明の目的は、上記問題に鑑み、複数の露光素子を有する露光エンジンに対して順次供給される露光データに基づいて高速で効率のよい直接露光処理を実行する露光装置および露光方法を提供することにある。
上記目的を実現するために、本発明においては、まず、露光エンジン中の複数の露光素子の配列をグループ分けして構成する。構成された各グループを「露光素子グループ」と称する。露光素子グループは、2次元的に配列された複数の露光素子を、露光対象基板の相対移動方向に垂直な方向に沿ってグループ分けすることで構成される。このとき、直接露光処理に用いられるn行m列のビットマップデータについて言えば、本発明によれば、2次元的に配列された複数の露光素子をグループ分けする前に比べて、ビットマップデータの行の数nを小さくすることができる。これにより、ビットマップデータを格納したメモリ素子と露光エンジンとの間のデータ伝送能力を示すバンド幅に上限値が存在しても、フレームレートfをより一層引き上げることができるので、直接露光処理を高速化することが可能である。また、ビットマップデータの列の数mを大きくすることもできるので、露光エンジンの数を減らすこともでき、露光装置の低コスト化も実現でき、さらには、大容量のビットマップデータにも対応可能である。
また、直接露光装置においては、ビットマップデータの各画素に対応する露光対象基板面上の各スポットは、各列に所定の個数(例えばk個とする。)の光源を有する露光エンジン下を相対移動する間に、合計k回、光の照射を受け得る。k回の光の照射により積算された光エネルギーが露光対象基板上に塗布されたフォトレジストを感光させるための閾値を超えるか否かにより、所望の露光プロセスが完了するか否かが決定される。しかしながら、露光エンジンに対して相対移動する露光対象基板に1つの露光素子グループが照射する光エネルギーの量は、グループ分けしない通常の露光エンジンが照射する場合に比べて減少する。この光エネルギーが露光対象基板上に塗布されたフォトレジストを感光させるための閾値を越えなければ、フォトレジストは感光しない。このような光エネルギーの不足を補うために、光源の光エネルギーそのものを増加させることも考えられるが、光源のコストの増大につながるので好ましくない。そこで、本発明では、各露光素子グループが同一の露光データに従って光を発するよう、各露光素子グループに、同一の露光データを供給する。そしてなおかつ、各露光素子グループが発した光を、光学系を介して、露光対象基板上の同一エリアにて結像するよう重畳させる。これにより、フォトレジストを感光させるのに必要な光エネルギーを確保する。
このように、本発明による露光装置は、露光エンジン中の複数の露光素子の配列をグループ分けして構成される各露光素子グループが同一の露光データに従って発した各光を、光学系を介して露光対象基板上の同一エリアにて結像するよう重畳させることを最大の特徴とするものである。図1は、本発明による露光装置の原理図である。
本発明によれば、複数の露光素子を有する露光エンジン30に対して直接露光処理に必要な露光データが順次供給され、この露光データに基づいて、露光エンジン30がこれと相対移動する露光対象基板(露光対象物)151上に露光パターンを形成する露光装置1は、露光エンジン30中の複数の露光素子の配列をグループ分けして構成される複数の露光素子グループA〜Cそれぞれに、同一の露光データ10を供給するデータ供給手段11と、データ供給手段11によって供給された露光データ10に従って各露光素子グループA〜Cが発した各光を、露光対象基板151上の同一エリアTにて結像するよう重畳させる光学系12と、を備える。
図2は、本発明の露光装置の露光エンジンのグループ分けを説明する模式図である。この図においては、露光対象基板(図示せず)に対抗する側の露光エンジン30を模式的に示している。図中、露光素子Q(図中、丸印で示す。)の数は例示的なものであるが、一具体例を挙げる露光素子Qは1024行1280列に配列される。
露光素子グループA〜Cは、露光エンジン30において2次元的に配列された複数の露光素子Qを、露光対象基板の相対移動方向に垂直な方向に沿ってグループ分けすることで構成される。各露光素子グループA〜Cには、データ供給手段11から同一の露光データ10が供給される。また、図1を参照して説明したように、本発明では、各露光素子グループA〜Cが発した各光を、露光対象基板151上の同一エリアTにて結像するよう重畳させる光学系12が設けられる。光学系12はプリズム、ミラーおよび/またはレンズなどの光学部品により構成されるが、これらの光学部品を配置するため、露光素子グループ間に所定の幅のギャップを設ける。したがって、ギャップ上に位置する露光素子Q’(図中、点線の丸印で示す。)については露光動作させない。このための露光データとしては、例えば、ギャップ上に位置する露光素子Q’に相当する部分のデータについては、露光素子を発光させない指示をする信号とすればよい。
図3は、本発明の露光装置における光学系による光の重畳を概念的に説明する模式図である。
図1および2を参照して説明したように、各露光素子グループA〜Cには、データ供給手段11から同一の露光データ10が供給される。各露光素子グループA〜Cは同一の露光データ10に従って発光する。直接露光装置では光の照射によりフォトレジストを感光させることによって直接に配線パターンを形成するので、各露光素子グループA〜Cが発する光は、既に目的の配線パターンの形状に対応する内容を示している。本明細書では、各露光素子グループA〜Cによる発光内容を「仮想的な画面」とみなし、これを「サブスクリーン」と称し、図中、参照符号S−A、S−BおよびS−Cで示す。各露光素子グループA〜CによるサブスクリーンS−A、S−BおよびS−Cは、各露光素子グループA〜Cに同一の露光データを供給することによって生成されたものであるので、その内容は同一である。つまり、サブスクリーンS−A、S−BおよびS−C上の各座標P(i.j)における情報は同一内容である。
光学系12は、各露光素子グループA〜Cが発した各光を、露光対象基板151上の同一エリアTにて結像するよう重畳させる。したがって、サブスクリーンS−A、S−BおよびS−Cは、光学系12により露光対象基板面上151上の同一エリアTにて重畳される。サブスクリーンS−A、S−BおよびS−C上の各座標P(i.j)は、露光対象基板151上のエリアTにおける座標P”(i.j)に対応することになる。
このように本発明では、光学系12を介することによって、各露光素子グループが発する光エネルギーが露光対象基板151上において重畳される。つまり、フォトレジストを感光させるのに必要な光エネルギーを確保できる。
なお、図1〜3では、露光エンジン中の露光素子を、例として3つにグループ分けしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の数にグループ分けしてもよい。
本発明によれば、複数の露光素子を有する露光エンジンに対して順次供給される露光データに基づいて高速で効率のよい直接露光処理を実行することができる。すなわち、露光エンジン中の複数の露光素子の配列をグループ分けして構成した各露光素子グループに同一の露光データを供給し、これにより各露光素子グループが発した各光を、露光対象基板上の同一エリアにて結像するよう重畳させるので、現状の光源のレベルのままでフォトレジストを感光させるのに必要な光エネルギーを確保しつつ、直接露光処理を高速化することができる。また、露光エンジン中のほとんどの露光素子を有効活用することができる。
さらに、露光データのデータ量が多くなっても十分に対応可能である。露光データの、露光対象基板の相対移動方向に垂直な方向に対応するデータ量を大きくして露光エンジンの数を削減することも容易に可能である。
本発明による露光装置は、露光エンジン中の複数の露光素子の配列をグループ分けして構成される各露光素子グループが同一の露光データに従って発した各光を、光学系を介して露光対象基板上の同一エリアにて結像するよう重畳させることを最大の特徴とする。
本発明の実施例では、各素子グループへ供給する「同一の露光データ」を、1つの露光素子グループ分のために生成された露光データを用いて、該1つの露光素子グループ以外の露光素子グループ分についてこれを複製することにより、生成する。一般に露光データの生成には非常に多くの演算処理量を必要とするが、上記複製処理を適用することで演算処理量を低減することができ、処理全体の高速化を促進する顕著な効果を得る。
図4は、本発明の実施例による露光装置を概略的に示す構成図である。
本実施例による露光装置1は、図1を参照して説明したデータ供給手段11および光学系12を備える。図4では、説明を簡明にするために、1つの露光エンジン30のみを示す。
本実施例では、露光装置1の露光エンジン30はDMDを用いたものであるとする。この場合、DMDの各微小ミラーが、2次元的に配列された上述の各露光素子に相当することになる。DMDの微小ミラーの数すなわち、露光素子数(画素数)は、例えばSVGAタイプのDMDの場合は848×600画素、XGAタイプのDMDの場合は1024×768画素、SXGAタイプのDMDの場合は1280×1024画素である。
1つの露光エンジン30中の2次元的に配列された露光素子(DMDの微小ミラー)は、露光対象基板の相対移動方向に垂直な方向に沿ってグループ分けされる。本実施例では、一例として露光素子を3つにグループ分けし、これを露光素子グループA〜Cとする。露光素子グループAと露光素子グループBとの間および露光素子グループBと露光素子グループCとの間には、光学系12としてプリズム、ミラーおよび/またはレンズなどの光学部品が配置される関係上、所定の幅を有するギャップGを設ける。なお、ギャップGの幅の詳細については後述する。
発光手段31は、露光エンジン30中のDMDに光を照射する。DMDに照射された光は、DMDの微小ミラーによって反射し、露光エンジン30に対して所定の速度で相対移動する露光対象基板151に照射される。DMDの各微小ミラーを露光エンジン30に供給された露光データに応じて傾動させることにより、DMDに光を照射して得られる各微小ミラーからの反射光の向きを適宜変えて、露光対象基板151上のフォトレジストに対し当該露光データに基づく露光処理を実現し、露光パターンを構成する。
データ供給手段11は、データ生成手段13とデータ複製手段14と記憶手段15とを有する。このうち、データ生成手段13は、露光エンジン30中の複数の露光素子の配列をグループ分けして構成される複数の露光素子グループA〜Cのうち、露光素子グループ1つ分に対応する露光データ10を生成する。露光データ10は、ビットマップデータを、露光エンジンが処理可能であるように変換したDMDフレームデータである。データ複製手段14は、データ生成手段13が生成した露光データ10を、1露光素子グループ分以外の露光素子グループの数だけ複製する。記憶手段15は、データ生成手段13が生成した露光データ10を、データ複製手段14による複製処理のために一旦格納する。
データ生成手段13もしくはデータ複製手段14によって得られた露光データ10は露光エンジン30に供給される。各露光素子グループA〜Cでは、同一の露光データ10に基づいてそれぞれの微小ミラーを傾動させ、露光対象基板151方向への光を調光することから、各露光素子グループA〜Cから発せられる光は、同一内容のサブスクリーンS−A、S−BおよびS−Cを構成する。
光学系12は、データ生成手段13もしくはデータ複製手段14によって得られた露光データ10に従って各露光素子グループが発した各光を、露光対象基板15上の同一エリアTにて結像するよう重畳させる。エリアTは、当該露光データが指向する露光目標エリアである。なお、光学系12については、プリズム、ミラーおよび/またはレンズなどの光学部品を用いて適宜公知技術を用いて構成すればよい。各露光素子グループA〜Cによる各サブスクリーンS−A、S−BおよびS−Cは、光学系12により露光対象基板面上151上の同一エリアTにて重畳される。サブスクリーンS−A、S−BおよびS−C上の同一座標における情報は同一内容であり、露光対象基板151上のエリアTにおける対応する座標にて重畳される。つまり、光学系12を介することにより、1つの露光素子グループが照射できる光エネルギーを、露光素子グループの個数倍にして、露光対象基板上に照射することができる。本実施例では、これによりフォトレジストを感光させるのに必要な光エネルギーを確保する。
図5は、本発明の実施例による露光装置の動作フローを示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、図4のデータ生成手段13は、あるフレームにおいて1つの露光素子グループに対応する露光データを作成するために必要な、すなわち1サブスクリーンを構成するために必要な最小限のビットマップデータを読み込む。次いでステップS202において、データ生成手段13は、読み込んだビットマップデータを、露光エンジンが処理可能であるように変換したDMDフレームデータ10に変換し、これを上記露光データとする。DMDフレームデータ10は、図4の記憶手段15に一旦格納される。ここで、1サブスクリーン分のDMDフレームデータ10の画素行数をn’とし、露光素子をグループ分けしない従来の1つの露光エンジンが1度に露光することができるエリアに必要なDMDフレームデータの画素行数をnとすると、n’<nの関係が成り立つ。また、図4の実施例では1つの露光エンジン内の露光素子を3つのグループに分けているので、3n’≒nの関係が成り立つ。
続くステップS203〜S209は、図4のデータ複製手段14による露光データの複製処理である。
まず、ステップS203では、露光データの複製処理のための初期設定として、DMDフレームデータ10の最初のロード先を確定するために、DMD内の作業メモリ上の行アドレス(行番号)を示す「DMD Row」を0(ゼロ)にセットする。DMDフレームデータの画素行数は、露光エンジン30のDMDの2次元的に配列された露光素子の行数と一致するが、「DMD Row」は、この行番号をアドレス指定するパラメータである。同じくステップS203では、繰返し数をカウントするためのパラメータであるRepeatを0にセットする。この繰返し数Repeatは、最大、露光素子グループの数(図4の実施例では「3」)まで取り得る。
次いでステップS204では、1露光素子グループ分すなわち1サブスクリーン分のDMDフレームデータ10を図4の記憶手段15から読み出し、このDMDフレームデータ10を、DMD内の当該露光素子グループ内の作業メモリ(図示せず)上に、「DMD Row」で指定された行を先頭行として、ロードする。続くステップS205では、繰返し数Repeatを1だけ増加させる。
次いでステップS206では、繰返し数Repeatが、露光素子グループの数と一致するかを判定する。両者が一致する場合は、当該露光データの複製処理を終了し、一致しない場合はステップS207へ進む。ステップS207では、「DMD Row」を、1サブスクリーン分のDMDフレームデータ10の画素行数n’だけ増加させる。
次いでステップS208において、予め定められたg行分のギャップデータを、ステップS207で更新された「DMD Row」で指定される行を先頭行として、ロードする。既に説明したように、各露光素子グループ間は、光学系12が配置される関係上、所定の幅(ここでは画素g行分)を有するギャップGが設けられる。ギャップG上にもDMDの微小ミラーがいくつか位置するが、このギャップG上の微小ミラーに関しては、該微小ミラーによる反射光が露光対象基板へ向うことになるような傾動はしない。したがって、ギャップG上のDMDの微小ミラーに対応するDMDフレームデータとして、該微小ミラーによる反射光が露光対象基板へ向うことになるような傾動をさせないギャップデータを、ギャップの幅に対応する行数g分だけ設定する。続くステップS209では「DMD Row」をギャップデータの画素行数gだけ増加させる。
上記ステップS204〜S209の処理は、ステップS206における判定処理の結果、繰返し数Repeatが露光素子グループの数すなわちサブスクリーンの数だけ繰り返されることになる。これによって、各露光素子グループについて、同一のDMDフレームデータ(露光データ)を供給できる。データ供給完了後は、次のフレームにおけるデータ供給処理を開始するため、ステップS201に戻る。
図6は、図4および5に示す実施例におけるDMDフレームデータの構造を例示する概念図である。図4に示す実施例では3つの露光素子グループにグループ分けしたが、図5に示す複製処理により、各サブスクリーンS−A、S−BおよびS−CのためのDMDフレームデータは、「DMD Row」が「0〜n’」、「n’+g」〜「2n’+g」および「2n’+2g」〜「3n’+2g」を示す作業メモリ領域に位置することになり、各該DMDフレームデータの内容は同一である。また、ギャップデータは、「DMD Row」が「n’〜n’+g」および「2n’+g」〜「2n’+2g」を示す作業メモリ領域に位置することになる。
以上説明したように、本発明の実施例によれば、各素子グループへ供給する同一の露光データを、1つの露光素子グループ分のために生成された露光データについて該1つの露光素子グループ以外の露光素子グループ分だけ複製することにより、生成する。露光データの生成には非常に多くの演算処理量を必要とするが、上記複製処理の演算処理量は、露光データ生成の演算処理量に比較し、わずかである。このように本実施例によれば演算処理量を大幅に低減することができるので、処理全体の高速化が促進される。
図7は、本発明の実施例の変形例による露光装置の動作フローを示すフローチャートである。本変形例は、図5を参照して説明した実施例による露光処理をより高速化したものである。すなわち、データ生成手段が生成した露光データ(DMDフレームデータ)をデータ複製手段による複製処理のために一旦格納するための記憶手段を複数備える。そして、これら複数の記憶手段を用いて、あるフレームにおけるデータ複製手段によるDMDフレームデータの複製処理(図5に示すステップS204〜S209をまとめて図7ではステップS302とする。)と、該あるフレームの次のフレームにおける新たなるDMDフレームデータの生成(ステップS201およびS202)とを、並列処理する。上記記憶手段は、図4の記憶手段15を大容量のものにして記憶領域を分割することで実現してもよく、またあるいは、互いに独立した記憶手段として設けることで実現してもよい。なお、記憶手段は少なくとも2つ備えればよいが、本変形例では、2つの記憶手段を備えるものとする。
図7のステップS201およびS202の処理については図5を参照して説明したとおりである。ただし、ステップS202で生成されたDMDフレームデータの記憶先は、複数(図7の例では2つ)の記憶手段のうちのいずれか一方とする。つまり、あるフレーム時点では、図4のデータ生成手段13の接続先は2つの記憶手段のうちいずれか一方である。また、ステップS301では、図4のデータ生成手段13で生成された現在のフレームにおけるDMDフレームデータを、記憶手段15のいずれか一方の記憶手段へ格納することが完了したか否かを判定するとともに、前の時点のフレームにおけるDMDフレームデータの複製処理が完了したか否かを判定する。
ここで、あるフレームにおいて、ステップS201およびS202を経てDMDフレームデータが生成されて2つの記憶手段15のうちの一方(10a)に格納される場合を例にとって具体的に説明する。
ステップS301において上記完了が確認されると、この格納したDMDフレームデータ10aを読み出し、該DMDフレームデータ10aについてステップS302の複製処理を開始する。なおかつ、この複製処理と並行して、ステップS303において、データ生成手段13の接続先を、2つの記憶手段15のうち、該あるフレームの場合とは異なるもう一方の記憶手段に切り替え、該あるフレームの次のフレームについて、ステップS201から処理を開始する。ステップS202において該次のフレームにおける新たなるDMDフレームデータ10bが生成されると、該新たなるDMDフレームデータ10bは、前のフレームにおけるDMDフレームデータ10a(すなわち現在のところ複製処理に継続中のDMDフレームデータ10a)を格納していた記憶手段とは異なる記憶手段(10b)に格納される。そして、ステップS301を実行する。以降、これら処理の繰り返しである。
このように本変形例では、前後2つのフレームについてのデータ処理が時間的に同時進行するパイプライン処理を行うので、図5を参照して説明した実施例による露光処理をさらに高速化することができる。
なお、本変形例では、ステップS301において、現在のフレームにおけるDMDフレームデータの記憶手段への格納処理および前の時点のフレームにおけるDMDフレームデータについての複製処理の、これら2つの処理の完了の有無を判定したが、図12を参照して説明したステージコントローラ29から各露光エンジン#1〜#N(参照符号30)へ供給される同期信号の受信の有無を判定するというような処理を、上記ステップS301に代えて実行してもよい。この場合、同期信号の1周期分を、現在のフレームにおけるDMDフレームデータの記憶手段への格納処理および前の時点のフレームにおけるDMDフレームデータについての複製処理のこれら2つの処理が完了するのに必要な時間だけは少なくとも確保すべきである。
なお、上述の実施例および変形例では、1つの露光素子グループのDMDフレームデータ(露光データ)を記憶手段15を用いて複製し各露光素子グループへ供給すべき同一DMDフレームデータを生成した。これはデータ供給手段11と露光エンジン30との間をシリアルバスで接続し、このシリアルバスを用いてDMDフレームデータをデータ供給手段11から露光エンジン30へ供給するためである。この代替例として、データ供給手段11と露光エンジン30との間を複数の分配バスで接続し、データ生成手段によって生成されたDMDフレームデータを、そのまま露光エンジン30中のDMDの各露光素子グループに対応する作業メモリ領域へダイレクトに供給するようにしてもよい。
次に、本発明の実施例について、実際に数値を代入したコンピュータシミュレーションについて例示する。
従来より、露光素子の間隔よりも小さい間隔を有する照射スポット列に対しても露光可能とするために、露光対象基板を角度θだけ、複数配列された露光素子列に対して傾けて相対移動させているが、まずこのことについて簡単に説明する。
図8は、露光対象基板と複数配列された露光素子列との位置関係を説明する図である。図中に示すようにxy座標を設定し、白丸は露光素子の照射可能範囲、黒丸は光を照射すべき照射スポットを示す。露光素子の個数をkとし、照射スポットの個数はN×M個(ただし、M、Nは正の整数)であるとする。また、露光素子間の間隔をD、照射スポット間の間隔すなわち目標とする分解能(つまりビットマップデータの分解能)をd(ただし、d<D)とする。露光対象基板151上の露光対象エリアは縦(N−1)×d、横(M−1)×dの大きさを占める。また、露光素子の点灯消灯の切替え速度すなわち、DMDの微小ミラーの角度の切替え速度(DMDの変調速度)をフレームレートfとする。
露光素子間の間隔Dよりも小さい間隔dを有する照射スポット列に対しても露光可能とするために、露光対象基板151を角度θだけ、図中、y軸方向負の向きに傾ける。すなわち、露光対象基板151を角度θだけ傾けることにより、露光対象基板151が移動していく間に、複数存在する露光素子の照射可能範囲(白丸)のうちのいずれかが照射スポット(黒丸)上を通過することができるからである。
図8において、DMD上の分解能をb’、DMDの微小ミラーの間隔をd(定数)とすると、式(1)が成り立つ。
Figure 0004671661
同じく図8において、式(2)が成り立つ。
Figure 0004671661
式(1)を式(2)に代入して変形すると式(3)が得られる。
Figure 0004671661
式(3)の辺々をsinθで割り変形すると式(4)が得られる。
Figure 0004671661
したがって、式(4)を満たす角度θだけ傾けて露光対象基板を複数配列された露光素子列に対して相対移動させれば、間隔dを有する露光素子を用いて、間隔dよりも小さい間隔b(露光面上)を有する照射スポット列に光を照射することができる。
ここで、一般にb≠b’であるから露光エンジン30のDMDと露光対象基板151との間は総合倍率Uを有する光学系12が挿入され、式(5)を満たす。
Figure 0004671661
よって総合倍率Uは式(6)で決定される。
Figure 0004671661
このシミュレーションではSXGAタイプ(1280×1024画素、すなわちn=1024行、m=1280列の微小ミラーの配列)のDMDの利用を想定し、本発明の適用前である「露光素子のグループ分け無し」と本発明を適用した「露光素子のグループ分け有り」とについて各パラメータについてつぎのような演算を行った。すなわち、「nの値は1〜1024の整数値を取り得る。」かつ「kの値は1〜1024の整数値を取り得る。」かつ「nはkで割り切れる。」との条件を全て満たす(n,k)の組合せを全て算出する。なお、「nはkで割り切れる。」との条件は、図16および17で参照して説明したビットマップデータと露光素子(光源)との関係に基づくことは理解できよう。上記各条件を全て満たす(n,k)が求まれば、式(4)から角度θを算出することができる。また、総合倍率Uについても式(6)から算出することができる。
図9は、本発明の実施例におけるコンピュータによるシミュレーション結果(シミュレーション例1)を示す図である。このシミュレーション例1では、目標とする露光面上の分解能bを1μmとした。
本発明を適用しない場合では、DMDフレームデータの画素行数nは1000であり、露光対象基板の相対移動方向に並ぶ露光素子列中の露光素子の個数kは20であるが、本発明の適用により露光素子を3つのグループ分けると、1サブスクリーン分のDMDフレームデータの画素行数n’は300となり、1露光素子グループ中の露光素子の個数kは6となる。本発明では、光学系を用いて3つのサブスクリーンを重畳するので、露光対象基板に照射する光エネルギーは、1露光素子グループが照射する光エネルギーの3倍となる。つまり、露光処理に寄与する露光素子の個数kは等価的に18(=6×3)となる。
図10は、本発明の実施例におけるコンピュータによるシミュレーション結果(シミュレーション例2)を示す図である。このシミュレーション例2では、目標とする露光面上の分解能bを0.5μmとした。
本発明を適用しない場合では、DMDフレームデータの画素行数nは960であり、露光対象基板の相対移動方向に並ぶ露光素子列中の露光素子の個数kは24であるが、本発明の適用により露光素子を2つのグループ分けると、1サブスクリーン分のDMDフレームデータの画素行数n’は480となり、1露光素子グループ中の露光素子の個数kは12となる。本発明では、光学系を用いて2つのサブスクリーンを重畳するので、露光対象基板に照射する光エネルギーは、1露光素子グループが照射する光エネルギーの2倍となる。つまり、露光処理に寄与する露光素子の個数kは等価的に24(=12×2)となる。
以上のシミュレーション結果から、本発明のように露光素子をグループ分けしても、本発明を適用しない従来例と同程度の露光処理に必要な光エネルギーを確保することができることがわかる。そして、本発明によりDMDフレームデータの画素行数を大幅に削減することができるので、従来例に比べ大幅に処理速度を高速化することができる。
以上説明した実施例および変形例では、露光装置の露光エンジンはDMDを利用したものであるとしたが、DMDを利用すること自体は本発明を限定するものではなく、一代替例として、DMDの機能と等価な機能を有する液晶素子を利用して実現してもよい。
本発明は、複数の露光素子を有する露光エンジンに対して直接露光処理に必要な露光データが順次供給され、この露光データに基づいて、露光エンジンがこれと相対移動する露光対象基板上に露光パターンを形成する露光装置に適用することができる。
本発明によれば、露光エンジン中の複数の露光素子の配列をグループ分けして構成した各露光素子グループに同一の露光データを供給し、これにより各露光素子グループが発した各光を、露光対象基板上の同一エリアにて結像するよう重畳させるので、現状の光源のレベルのままでフォトレジストを感光させるのに必要な光エネルギーを確保しつつ、直接露光処理を高速化することができる。また、露光エンジン中のほとんどの露光素子を有効活用することができる。本発明は、配絶基板の配線パターン形成のための露光以外にも、配線基板のソルダレジスト層や絶縁層への開口部形成のための露光、ウェハレベルパッケージの再配線層の形成時の露光など、各種製品や工程にも適用できる。
直接露光によるパターニング方法によれば、高精度な配線形成を容易かつ高速に行うことができ、また、配線の実装密度が上がる。したがって、特に高精度が要求される複雑な配線パターンを直接露光により形成する際に最適であり、また、将来の超微細配線およびそれに伴う露光データの大容量化にも十分に対応可能である。また、露光データの、露光対象基板の相対移動方向に垂直な方向に対応するデータ量を大きくして露光エンジンの数を削減することも容易に可能である。
本発明による露光装置の原理図である。 本発明の露光装置の露光エンジンのグループ分けを説明する模式図である。 本発明の露光装置における光学系による光の重畳を概念的に説明する模式図である。 本発明の実施例による露光装置を概略的に示す構成図である。 本発明の実施例による露光装置の動作フローを示すフローチャートである。 図4および5に示す実施例におけるDMDフレームデータの構造を例示する概念図である。 本発明の実施例の変形例による露光装置の動作フローを示すフローチャートである。 露光対象基板と複数配列された露光素子列との位置関係を説明する図である。 本発明の実施例におけるコンピュータによるシミュレーション結果(シミュレーション例1)を示す図である。 本発明の実施例におけるコンピュータによるシミュレーション結果(シミュレーション例2)を示す図である。 一般的な直接露光システムを概略的に示す図である。 一般的な直接露光装置の動作原理を示す図である。 一般的な直接露光装置のデータ処理フローを示すフローチャートである。 一般的な直接露光装置による直接露光処理に用いられるビットマップデータ形式の露光データの概念を示す模式図である。 図14に示す露光データを用いて直接露光処理を実行する1つの露光エンジンにおける光源の配列を例示する模式図である。 図14に示すビットマップデータと図15に示す露光エンジンにおける光源の配列との関係を例示する模式図(その1)である。 図14に示すビットマップデータと図1に示す露光エンジンにおける光源の配列との関係を例示する模式図(その2)である。
符号の説明
1 露光装置
10 露光データ
11 データ供給手段
12 光学系
13 データ生成手段
14 データ複製手段
15 メモリ
30 露光エンジン
31 発光手段
151 露光対象基板
G ギャップ
S−A、S−B、S−C サブスクリーン
T 露光目標エリア

Claims (6)

  1. 複数の露光素子を有する露光エンジンに対して直接露光処理に必要な露光データが順次供給され、該露光データに基づいて、前記露光エンジンがこれと相対移動する露光対象物上に露光パターンを形成する露光装置であって、
    1つの前記露光エンジン中の2次元的に配列された前記複数の露光素子の配列を前記露光対象物の相対移動方向に垂直な方向に沿ってグループ分けして構成された複数の露光素子グループそれぞれに、同一の露光データを供給するデータ供給手段であって、前記同一の露光データの前記相対移動方向に沿った画素行数は、前記1つの露光エンジンが1度に露光することができるエリアに必要な露光データの前記相対移動方向に沿った画素行数よりも小さい、データ供給手段と、
    該データ供給手段によって供給された前記同一の露光データに従って各前記露光素子グループが発した各光を、前記露光対象物上の同一エリアにて結像するよう重畳させる光学系と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 複数の露光素子を有する露光エンジンに対して直接露光処理に必要な露光データが順次供給され、該露光データに基づいて、前記露光エンジンがこれと相対移動する露光対象物上に露光パターンを形成する露光装置であって、
    1つの前記露光エンジン中の2次元的に配列された前記複数の露光素子の配列を前記露光対象物の相対移動方向に垂直な方向に沿ってグループ分けして構成された複数の露光素子グループのうち、1露光素子グループ分に対応する露光データを生成するデータ生成手段であって、前記1露光素子グループ分に対応する露光データの相対移動方向に沿った画素行数は、前記1つの露光エンジンが1度に露光することができるエリアに必要な露光データの相対移動方向に沿った画素行数よりも小さい、データ生成手段と、
    該データ生成手段が生成した前記露光データを、前記1露光素子グループ分以外の露光素子グループ分だけ複製するデータ複製手段と、
    前記データ生成手段もしくは前記データ複製手段によって得られた前記露光データに従って各前記露光素子グループが発した各光を、前記露光対象物上の同一エリアにて結像するよう重畳させる光学系と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  3. 前記露光装置は、前記データ生成手段が生成した前記露光データを格納する記憶手段を少なくとも2つさらに備え、
    前記データ複製手段が一方の前記記憶手段に既に格納されている露光データを用いて複製処理を実行する間に、前記データ生成手段は、前記1露光素子グループ分に対応する新たなる露光データを生成しこれを他方の前記記憶手段に格納する請求項2に記載の露光装置。
  4. 複数の露光素子を有する露光エンジンに対して直接露光処理に必要な露光データが順次供給され、該露光データに基づいて、前記露光エンジンがこれと相対移動する露光対象物上に露光パターンを形成する露光方法であって、
    1つの前記露光エンジン中の2次元的に配列された前記複数の露光素子の配列を前記露光対象物の相対移動方向に垂直な方向に沿ってグループ分けして構成された複数の露光素子グループそれぞれ、前記1つの露光エンジンが1度に露光することができるエリアに必要な露光データの前記相対移動方向に沿った画素行数よりも小さい画素行数を有する同一の露光データに従って発した各光を、光学系を介して前記露光対象物上の同一エリアにて結像するよう重畳させることを特徴とする露光方法。
  5. 複数の露光素子を有する露光エンジンに対して直接露光処理に必要な露光データが順次供給され、該露光データに基づいて、前記露光エンジンがこれと相対移動する露光対象物上に露光パターンを形成する露光方法であって、
    1つの前記露光エンジン中の2次元的に配列された前記複数の露光素子の配列を前記露光対象物の相対移動方向に垂直な方向に沿ってグループ分けして構成された複数の露光素子グループのうちの1露光素子グループ分に対応する露光データを生成すると共に該1露光素子グループ分に対応する露光データを前記1露光素子グループ分以外の露光素子グループ分だけ複製する第1のステップであって、前記1露光素子グループ分に対応する露光データの相対移動方向に沿った画素行数は、前記1つの露光エンジンが1度に露光することができるエリアに必要な露光データの相対移動方向に沿った画素行数よりも小さい、第1のステップと、
    該第1のステップにおいて各前記露光素子グループごとに得られた前記1露光素子グループ分に対応する露光データに従って各前記露光素子グループが発した各光を、光学系を介して前記露光対象物上の同一エリアにて結像するよう重畳させる第2のステップと、を備えることを特徴とする露光方法。
  6. 前記第1のステップは、前記1露光素子グループ分に対応する露光データを前記露光素子1グループ分以外の露光素子グループ分だけ複製する間に、前記1露光素子グループ分に対応する新たなる露光データを生成する処理を実行する請求項5に記載の露光方法。
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