JP4668465B2 - 廃棄物の埋立工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物の埋立構造および埋立工法、より詳しくは廃棄物を埋め立てる管理型の最終処分場で生ずる浸出水を処理したもの、すなわち処理水の放流を極力抑制することによって周囲の環境に与える負荷を軽減するように工夫された廃棄物の埋立構造および埋立工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業廃棄物、可燃性のゴミを焼却する焼却炉で生じた焼却灰、またはその他の廃棄物(以下、これらを纏めて、単に「廃棄物」と称する。)を埋め立てる従来の管理型の最終処分場では、廃棄物と雨水とが接触することによって様々な有害物質を含んだ水、すなわち浸出水が生じ、この浸出水は水処理設備により、凝集沈殿処理、生物処理および活性炭吸着処理またはキレ−ト吸着処理等を順次受けて放流基準が満たされた水質の処理水となった後、最終処分場の区域外の河川等に放流されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
廃棄物の最終処分場で廃棄物をこのように処理する場合には、処理水中に微量ながらも放流基準濃度以下の有害物質が含まれているために、長期的に見れば有害物質が残存、蓄積して処分場周辺の環境に対する汚染のリスクが無いと言えない点に問題があり、また、最近では廃棄物の埋立に起因する環境汚染に対して住民の意識が益々尖鋭化するにつれて、この埋立については埋立廃棄物から出る有害物質が周辺地域を汚染しないような一層徹底した対策が要望されている。
【0004】
【発明を解決するための手段】
本発明は、上述の状況に鑑みて案出されたものであって、管理型の最終処分場から放流される処理水の量を極力抑制することにより、埋立廃棄物に起因する有害物質が周囲の環境に与える負荷を可能な限り軽減する埋立構造および埋立工法を提供することを目的とし、
1.廃棄物を埋め立てる管理型の最終処分場の廃棄物投入用凹陥部の中を遮水シ−トで覆われた仕切堰堤で区切ることによって作られた各埋立区画毎に廃棄物を1段または上向きに複数段にわたって順次埋め立てるための埋立構造であって、前記凹陥部の法面には、前記凹陥部内で雨水を受けて前記法面上で横方向に流下させるための導水勾配を有する排水路が前記仕切堰堤の高さに応じて定まる埋立廃棄物の埋立高さに見合う高さに形成され、埋め立てが済んだ埋立区画の埋立廃棄物の上には、その埋立廃棄物毎に覆土および仮設遮水シ−トが敷設され、そしてこの敷設された仮設遮水シ−トの上に更に廃棄物が埋め立てられる場合には、その埋立に先立って前記敷設された仮設遮水シ−トが除去され、また、前記凹陥部の遮水工が施された地盤上には、廃棄物と雨水との接触によって生ずる浸出水と、廃棄物とは接触しない雨水とを分けてそれぞれ集排水設備に送るための集水管が設けられ、前記凹陥部の外部には、前記の集められた浸出水を処理するための水処理設備、この水処理設備によって処理された処理水を蒸発させるための天日蒸発設備および強制蒸発設備が設けられ、そして埋立完了後の廃棄物上にはキャピラリ−バリヤ−が被覆されることを特徴とす
る、前記埋立構造、および
2.廃棄物を埋め立てる管理型の最終処分場の廃棄物が投入される凹陥部の中で遮水シ−トで覆われた仕切堰堤で区切られた各埋立区画毎に廃棄物を一段で、または各埋立区画毎に廃棄物を複数段にわたり最低段の1段目から最上段まで下の段からその上の段に向かって順次埋め立てる工法であって、
1) 前記の一段または複数段にわたって埋め立てる場合の最低の段のうちの或る埋立区画に廃棄物を投入して、その埋立が終わった前記埋立区画の埋立廃棄物の上に覆土および仮設遮水シ−トを敷設してこの埋立区画の埋立を完了させ、
2) ついで、前記の一段または最低の段にある別の埋立区画の埋立を前記1) と同様に完了させ、
3) ついで、前記1) または2) と同様な作業を前記段のうちの最後の埋立区画まで繰り返して、前記の一段または最低の段の埋立を完了させ、また
4) 複数段にわたって更に埋め立てる場合には、埋立が済んだ埋立区画の上に敷設されている前記仮設遮水シ−トを順次剥がしながら、前記1) ないし3 ) の手順と同様にして前記2段目以降の段から前記最上段までの埋立を完了させ、
5) 全ての埋立区画の埋立が完了した後の最上部の埋立廃棄物の上にキャピラリ−バリヤ−を設け、
そして前記凹陥部の遮水工が施された地盤上に設けられた集水管に、前記埋立中の埋立区画に投入された廃棄物と接触した雨水によって生じた浸出水および廃棄物が未だ埋め立てられていない埋立区画から流下する雨水をそれぞれ受け入れて、これらの浸出水および雨水を互いに隔離された状態で集排水設備に導いた後、この浸出水を水処理設備で処理して処理水とし、ついでこの処理水を天日蒸発または強制蒸発させるとともに、前記法面上で雨水を横方向に流下させるための導水勾配を有する排水路で前記仮設遮水シ−ト上に受けた雨水、前記法面に沿って流下する雨水および前記集排水設備に導かれた雨水を最終処分場の外部に放流することを特徴とする、前記埋立工法
に係わるものである。
【0005】
本発明は、廃棄物を埋め立てる最終処分場のうち、管理型に属するものの埋立構造および埋立工法であって、本発明によれば、埋め立てられた廃棄物と雨水との接触に由来する浸出水を処理することによって生ずる処理水が最終処分場の外部に放出される量を可能な限りゼロに近づけることができるので、その処理水、したがって埋め立てられた廃棄物が土地や河等の周囲の環境を汚染する危険性は徹底的に排除される。
【0006】
従来の一般的な管理型最終処分場の構造に準じて、本発明の埋立構造および埋立工法においても、先ず最終処分場の凹陥部の底部および側部から浸出水が周囲の地中に浸透して行くのを防ぐために、例えば合成ゴム製または合成樹脂製の遮水シ−トの敷設、あるいはアスファルトや不透水性粘性土を用いる遮水工が、これらの底部および側部に施される。
【0007】
本発明の埋立工法は前記の1に記載された通りであるが、この工法の手順を、より限定的に述べると、例えば、次のようになる。
【0008】
前記凹陥部の中の最低段の1段目について埋立区画1a、この埋立区画1aの横方向に隣接する埋立区画1b、この埋立区画1bの更に横方向に隣接する埋立区画1cと順に隣接して形成される最後の埋立区画1nまでの一段からなる埋立区画に、あるいは複数段にわたって埋め立てる場合には、ついでこれらの埋立区画1aないし1nからなる第1段の埋立区画の上に位置する第2の段について埋立区画2a、この埋立区画2aの横方向に隣接する埋立区画2b、この埋立区画2bの更に横方向に隣接する埋立区画2cと順に隣接して形成される最後の埋立区画2nまでの区画と、順に上方に位置して最上段の第N段における埋立区画NaないしNn(但し、Nは1または2以上の整数であり、そしてnは2以上の整数である。)までの各埋立区画にこれらの順で廃棄物を埋め立てるに当たって、
1) 前記埋立区画1aと前記埋立区画1bとの境界にある遮水シ−トで覆われた仕切堰堤1a−1bで区切られた前記埋立区画1a内に廃棄物を投入した後、その投入された廃棄物の上に覆土および仮設遮水シ−トを敷設して前記埋立区画1aの埋立を完了させ、
2) ついで、前記埋立区画1bと前記埋立区画1cとの境界にある遮水シ−トで覆われた仕切堰堤1b−1cで区切られた前記埋立区画1b内に廃棄物を投入した後、その投入された廃棄物の上に仮設遮水シ−トを敷設して前記埋立区画1bの埋立を完了させ、
3) ついで、前記1) または2) と同様な作業を前記埋立区画1nの埋立まで繰り返して、前記1段目の埋立を完了させ、また
4) 複数段で更に埋め立てる場合には、埋立が済んだ区画の上に敷設されている前記仮設遮水シ−トを順次剥がしながら、前記1) ないし3) の手順と同様にして前記第2段以降の段から前記最上段までの埋立を完了させ、
5) 埋立完了後の最上部の埋立廃棄物の上にキャピラリ−バリヤ−を設ける。
【0009】
本発明では、最終処分場内に降る雨水のうち、廃棄物と接触する雨水の量、したがって浸出水の量をできるだけ少なくするとともに、廃棄物と接触しなかった雨水と浸出水とが互いに全く混ざり合わないようにすることが意図されており、これは遮水シ−トで覆った盛土による仕切堰堤で仕切られる埋立区画毎に廃棄物が埋め立てられる埋立構造および埋立工法、前記仕切堰堤の高さに見合う高さの排水路の形成、埋立廃棄物上における仮設遮水シ−トの敷設と除去、浸出水と雨水とを別々に集めて送るための集水管およびこれらの集水管によって集められた浸出水と雨水とを隔離された状態で別々に受け入れる集水設備等の組み合わせによって効果的に達成され、埋立が完了した区域の廃棄物の上には覆土および仮設遮水シ−トが敷設され、そしてその埋立が完了した後の埋立廃棄物の上に更に別の段として廃棄物を重ねて埋め立てるときには、この仮設遮水シ−トは予め除去されて、その段に埋め立てられた廃棄物から生ずる浸出水は既に埋め立てられている下の段の廃棄物の中を浸透して浸出水用の集水管に到達する。
【0010】
このような手段によれば、埋立作業が行われている区画内に降る雨水は廃棄物と接触することにより浸出水となった後、その区画の下に設けられている集水管によって集排水設備に集められる。一方、前記凹陥部の中で未だ埋立が行われていない区画の中に降る雨水は、その区画の下に設けられている集水管によって集排水設備に集められる。
【0011】
また、埋立が既に完了した区画の範囲内に降る雨水は、その区画内の埋立廃棄物上に敷設された仮設遮水シ−トの上を前記凹陥部の法面に前記仕切堰堤の高さに見合う高さに設けられている前記法面上の排水路、例えば小段側溝に向かって横方向に流下し、この排水路に集まった雨水は排水路に沿って横方向に流下した後、防災調整池等に放流される。
【0012】
廃棄物の埋立中には、最小限度の量の浸出水が有害物質を含まない雨水とは隔離されて集排水設備に集められ、この集められた浸出水は凝集沈殿処理、生物処理および活性炭またはキレ−トのような吸着材による吸着処理等を施す水処理設備の処理を受けて有害物質が可能な限り除去された処理水となる。
【0013】
この処理水は天日蒸発設備、あるいは更に強制蒸発設備に送られて、その中に含まれる大部分の水分は日光の熱エネルギ−による自然蒸発、あるいは更に電力または火力等に基づいて人工的に発生させた熱エネルギ−による強制蒸発によって除かれ、その結果、処理水は前記の水処理設備では除去されなかった成分を高濃度に含む残渣となる。
【0014】
天日蒸発設備は太陽の熱エネルギ−を利用して水分を経済的に蒸発させることを意図して設けられており、それには、処理水を蒸発させるための蒸発床を構成している濾材の中に処理水を散水するための散水管と、散水された水の蒸発を促進させるための換気用通気管とが前記濾材の中に埋設されているために、処理水中の水分は効率よく蒸発する一方、水分以外の成分はこの濾材に捕捉される。
【0015】
強制蒸発設備としては、例えば、種々のエネルギ−源が使用される熱風ヒ−タ−や乾燥炉のような設備が用いられ、この強制蒸発設備は、急激な降雨によって多量の浸出水、したがって処理水が短時間のうちに生じてしまったり、あるいは季節や天候等の事情によって十分な太陽エネルギ−が供給されない等の事情によって処理水の蒸発に天日蒸発設備だけでは十分に対応できない場合に、その天日蒸発設備の能力を補う意味で補助的に使われるので、本発明によれば、電力等の購買エネルギ−の使用量を節約することができる。
【0016】
上記のような急激な降雨で多量の雨水が浸出水の量、したがって処理水の量を短時間のうちに増大させる場合には、前記の水処理設備または蒸発設備でこれらの浸出水または処理水を受け入れることができなくなるので、これらの浸出水および処理水をそれぞれ一時的に溜めて、それらがそれぞれ水処理設備および蒸発設備に向かって排出される量を調節するための浸出水調整槽および処理水調整槽が設けられる。
【0017】
本発明による埋立構造および埋立工法においては、全体の埋立が完了した後の埋立廃棄物の上には特開2001−17933号公報に開示されているような、下から上に向かって順に、例えば礫層、砂層および粘性土層のような異なる透水係数を有する三層で構成されるキャピラリ−バリア−(降雨浸透抑制型覆土)が敷設される結果、埋立完了後の廃棄物処分場に降った雨水はこのキャピラリ−バリア−の上を横方向に流れて、この雨水が廃棄物の中に浸透する量を抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
ついで、図面を参照して、本発明による埋立構造および埋立工法の具体的な実施の態様を詳細に説明する。
【0019】
添付図面の図1および図2は廃棄物を図2の埋立計画線Lまで上下方向に3段にわたり、そして各段について3つの埋立区画を設けて埋め立てる場合の埋立処分場を模式的にそれぞれ示す斜視図および縦断側面図であって、図3および図4はこの埋立処分場の第1段の第1の埋立区画、すなわち第1a区画に廃棄物を埋め立てる場合の状態をそれぞれ示す斜視図および縦断側面図であり、図5および図6は前記埋立処分場の第1段の第2の埋立区画、すなわち第1b区画に廃棄物を埋め立てる場合の状態をそれぞれ示す斜視図および縦断側面図であり、図7および図8は前記埋立処分場の第1段の第3の埋立区画、すなわち第1c区画に廃棄物を埋め立てる場合の状態をそれぞれ示す斜視図および縦断側面図であり、そして図9および図10は前記埋立処分場の第2段の第1の埋立区画、すなわち第2a区画に廃棄物を埋め立てる場合の状態をそれぞれ示す斜視図および縦断側面図である。
【0020】
図1および図2において1は管理型の最終処分場の廃棄物投入用凹陥部であって、3および3’はその凹陥部1の法面2に設けられた排水路として働く小段側溝であり、この小段側溝は前記凹陥部内、特に法面上および埋立作業中に埋立廃棄物の上に被せられた仮設遮水シ−ト上に落ちた雨水を集めて防災調整池へ導くために、この雨水を前記法面上を横方向に流下させる導水勾配を有し、前記仕切堰堤の高さに見合う高さにあわせて上下に2個設けられている。
【0021】
凹陥部1の外部には浸出水および雨水を別々に受け入れる集排水装置4が配置されており、図2におけるは埋立計画線を示している。
【0022】
図3ないし図10は、このような図1および図2に示されるような埋立処分場に廃棄物を本発明に従って埋め立てていく場合の作業手順を順に示している。
【0023】
図3および図4に示されるように、凹陥部1の最低の段の埋立では、仕切堰堤1a−1bおよび仕切堰堤1b−1cが盛土で作られて、3つの埋立区域1a、1bおよび1cが形成されている。
【0024】
先ず、最低の段の最初の埋立区画1aの埋立では、図4に示されるように、埋立計画線の破線x1まで廃棄物が投入され、その結果この埋立区画1aで生ずる浸出水は埋立区画1aの下に設けられている集水管5の有孔部分(中実の黒色で示される。)から集水管5の中に入り、集水管5の無孔部分(中空の白色で示される。)を通って集排水装置4に集められ、そしてまだ埋立されていない埋立区画1bおよび埋立区画1cに落ちる雨は、これらの埋立区画の下に設けられている集水管5’および5”の有孔部分からそれぞれ集水管5’および5”の中に入り、それらの無孔部分を通って集排水装置4に集められる。
【0025】
これらの集水管5、5’および5”の下、並びに凹陥部1の側部には、埋立中にそれぞれの埋立区画から浸出水が周囲の地中に漏出するのを防止するために、合成ゴム製または合成樹脂製の遮水シ−トの敷設、あるいはアスファルトや不透水性粘性土を用いる遮水工(図示せず)が埋立開始前に予め施されている。
【0026】
埋立区画1aの埋立が完了した後には、図5および図6に示されるように、埋立区画1aの廃棄物の上には仮設遮水シート6が敷設され、そして埋立区画1aの埋立と同様にして埋立区画1bに埋立計画線の破線x2まで廃棄物が埋め立てられ、この埋立の時には埋立区画1bで生じた浸出水は埋立区画1bの下に設けられている集水管5’の有孔部分から集水管5’の中に入り、それの無孔部分を通って集排水装置4に集められ、そしてまだ埋立されていない埋立区画1cに落ちる雨は、同じくこの埋立区画1cの下に設けられている集水管5”の有孔部分から集水管5”の中に入り、その無孔部分を通って集排水装置4に集められる。
【0027】
埋立が完了した埋立区画1aの廃棄物の上に敷設された仮設遮水シ−ト6の上に降った雨水はその仮設遮水シ−ト6の導水勾配に沿って小段側溝3に向かって流れ、この小段側溝3に集まった雨水はその小段側溝3に導かれて防災調整池等(図示せず)に放流される。
【0028】
埋立区画1bの埋立が完了した後には、図7および図8に示されるように、埋立区画1bの廃棄物の上にも仮設遮水シ−ト6が敷設され、そして埋立区画1aおよび1bの埋立と同様にして埋立区画1cに埋立計画線x3まで廃棄物が埋め立てられ、この埋立の時には埋立区画1cで生じた浸出水はこの埋立区画1cの下に設けられている集水管5”の有孔部分から集水管5”の中に入り、それの無孔部分を通って集水設備4に集められる。
【0029】
埋立が完了した埋立区画1aおよび1bの廃棄物の上に敷設された仮設遮水シ−ト6の上に降った雨水はその仮設遮水シ−ト6の導水勾配に沿って小段側溝3に向かって流れ、この小段側溝3に集まった雨水はその小段側溝3に導かれて防災調整池等(図示せず)に放流される。
【0030】
以上のようにして1段目の最後の埋立区画1cの埋立が終わって1段目の全ての区画の埋立が完了した後には、図9および図10に示されるように、この埋立区画1cに投入された廃棄物の上にも仮設遮水シ−ト6が敷設され、そして埋立区画1aの廃棄物の上の仮設遮水シ−ト6は剥がされて、図10に示されるように、埋立区画1aの上の2段目の埋立区画2aの埋立に移る。
【0031】
この埋立区画2aの埋立では盛土により仕切堰堤2a−1bが設けられて、埋立計画線y1に至るまで廃棄物が埋立区画2a内に投入され、この埋立区画2a内に降った雨水は埋立区画1a内に埋められた廃棄物の中も通過する浸出水となって集水管5の中に集まる。一方、既に埋立が完了している埋立区画1bおよび1cの仮設遮水シ−ト6の上に落ちて小段側溝3に集まった雨水は、前述のように防災調整池等に放流される。
【0032】
添付図面の図11、図12および図13は、上記のように埋め立てられる埋立区画1a、1bおよび1cの埋立の進行に伴って集水管5’および5”が雨水用集水管から浸出水用集水管へと切り換えられていく様子を図解して示す横断平面図である。
【0033】
図11は、前記の図4に示されるようにして最初の埋立区画1aが埋め立てられる場合の集水管5、5’および5”と、集排水設備に設けられているピット7のうちの浸出水ピット7aおよび雨水ピット7bとの接続状態を示しており、この場合に埋立区画1aから発生する浸出水は集水管5を通って浸出水ピット7a内に流入する一方、埋立区画1bおよび1cに落ちる雨水はそれぞれ集水管5’および5”を通って雨水ピット7b内に流入する。
【0034】
浸出水ピット7aに集まった浸出水は水処理設備に送られて所定の程度まで浄化された処理水となり、一方雨水ピット7bに集まった雨水は防災調整池等に送られて放流される。
【0035】
図12は、前記の図6に示されるようにして埋立区画1bが埋め立てられる場合の集水管5、5’および5”とピット7との接続状態を示しており、この埋立の場合には、前記の図11に示されている浸出水ピット7a内の集水管5’の部分5’aは切断された後撤去されて、この集水管5’が雨水ピット7bに通ずる開口部5’bは閉塞(止水)される。
【0036】
集水管5’におけるこのような工事によって集水管5’は雨水用から浸出水用に切替えられる結果、埋立区画1bで生ずる浸出水は浸出水ピット7a内に集められる。
【0037】
図13は、前記の図8に示されるようにして埋立区画1cが埋め立てられる場合の集水管5、5’および5”とピット7との接続状態を示しており、この埋立の場合には、前記の図11および図12に示されている浸出水ピット7a内の集水管5”の部分5”aは切断された後撤去されて、この集水管5”が雨水ピット7bに通ずる開口部5”bは閉塞(止水)される。
【0038】
集水管5”におけるこのような工事によって集水管5”は雨水用から浸出水用に切替えられる結果、埋立区画1cで生ずる浸出水は浸出水ピット7a内に集められる。
【0039】
以上のように集水管5’および5”が雨水用から浸出水用へと切替えられて埋立区画1a、1bおよび1cの埋立が完了した後では、すなわち2段目以後の埋立においては、集水管5、5’および5”は全て浸出水用集水管として使用される。
【0040】
上記のような埋立作業中に生ずる浸出水が凝集沈殿処理、生物処理または吸着処理のような処理を施す水処理設備で処理されて生じた処理水は、ついで天日蒸発設備により蒸発処理を受けて、その中の水分が蒸発除去される。
【0041】
この天日蒸発設備は、例えば、図14に図解された斜視図で示されるような構造からなり、図14において、ここに図示される天日蒸発設備8では、砂または土のような濾材からなる蒸発床9の中に有孔の換気用通気管10と、同じく有孔の散水管11とが、例えば上下2段に埋設されており、その散水管11の下には処理水を横方向に散らしてこれを濾材中に均一に分散させるための分散用補助シ−ト12が設けられ、また蒸発床9の上には、この蒸発床9を覆う合成樹脂のような透光性材料でできた開閉式の屋根13が設けられている。
【0042】
散水管11は処理水を蒸発床9の中に散水し、そして換気用通気管10は濾材の中に換気用の空気を送って水分の蒸発を促すために設けられており、また、透光性の屋根13は、晴天の場合には日光が直接蒸発床9の上に注がれるように、そして雨天の場合には雨が蒸発床9を濡らさないように、天候に応じて開閉できるように構成されている。
【0043】
天候の具合または季節によって上記の天日蒸発設備だけでは処理水を所定の時間内に処理しきれない場合には、種々のエネルギ−源を用いる、例えば熱風ヒ−タ−や乾燥炉のような強制蒸発設備が必要に応じて補助的に用いられる。
【0044】
このような蒸発設備によって主として塩類およびその他の有害な非蒸発成分を吸着した濾材は、その成分が再溶出するのを防止するための再溶出防止処置を受けた後、例えば埋立処分される。
【0045】
予定されていた全ての埋立区画の埋立が終わって全体の埋立計画線Lまで廃棄物が投入された後には、その廃棄物の上に前述のようなキャピラリ−バリア−が敷設される結果、埋立後に降った雨水が廃棄物の中に浸透する量は抑制されて、埋立完了後に最終処分場が雨水に曝されても周囲の環境を汚染する浸出水を生ずる虞がなお徹底して排除される。
【0046】
以上に説明した本発明の埋立構造および埋立工法が降雨に対してどのように機能するかを流れ系統図で表すと、例えば図15のようになる。
【0047】
図15に沿って本発明を説明すると、降雨によって埋立処分場の埋立中の区画内に降った雨水は埋立凹陥部の底盤部に設けられている切替式の浸出水用集水管の中に流れ落ち、この集水管によって集排水設備の浸出水ピットに導かれる。
【0048】
前記浸出水ピットから排出された浸出水は浸出水調整槽でその排出量が調整されて水処理設備に送られ、この水処理設備で処理されることによって生じた処理水は水処理調整槽でその排出量が調整された後、その一部は埋立区画内で埋め立てられた廃棄物の飛散を防止するために利用されて、その残余の処理水は天日蒸発設備に送られてそれの水分は蒸発するとともに、非蒸発成分はこの天日蒸発設備の濾材に吸着、固定される。非蒸発成分を吸着した濾材あるいは蒸発残渣として残った非蒸発成分は、その成分が再溶出するのを防止するための、例えば、セメント固化や遮水材によるパッキング等の再溶出防止処置を受けた後、埋立処分される。
【0049】
天日蒸発設備だけでは処理しきれないほどの量の処理水が生じたような緊急時または天日蒸発設備が補修等の事情によって使えないような場合、処理水は強制蒸発設備に送られて蒸発処理を受け、その残渣には前記の非蒸発成分を吸着した濾材と同様に再溶出防止処置が施される。
【0050】
一方、埋立処分場の前記埋立中の区画以外の埋立区画のうち、未だ埋立が開始されていない区画に降った雨水は埋立凹陥部の底盤部に設けられている切替式の雨水用集水管の中に流れ落ち、この集水管によって集排水設備の雨水ピットに導かれた後、防災調整池に送られて放流される。
【0051】
また、埋立処分場の前記埋立中の区画以外の埋立区画のうち、既に埋立が終わって埋立廃棄物の上に被せられている仮設遮水シ−トの上に降った雨水は、その仮設遮水シ−トの上を小段側溝のような排水路に流れ落ちて、この小段側溝に沿って前記防災調整池に流下して放流される。
【0052】
更にこれらの埋立区画以外の場所、例えば前記埋立凹陥部の法面上に降った雨水も前記小段側溝に導かれて防災調整池に至り、前記の天日蒸発設備の上に降った雨水もそれの屋根から防災調整池に導かれて放流される。
【0053】
以上のような構造および工法が採用される管理型の埋立処分場では、その埋立に際して浸出水と単なる雨水とが、どのような埋立段階においても徹底的に隔離されて別々に処理されるばかりでなく、埋立中に生ずる浸出水の量ができる限り少なく抑制されてその処理水が外部に放流される可能性が徹底して排除され、更に最後に濾材中に残留した塩類およびその他の有害な非蒸発成分はその濾材とともに再溶出防止処置を受けて埋立処分されるので、埋め立てられた廃棄物に由来する浸出水が周囲の環境を汚染するというリスクが従来の管理型最終処分場に比べて一層徹底して排除される。
【0054】
以上に述べた実施の態様は、本発明を実施する場合の一つの例を示しているに過ぎず、本発明が、ここに示した実施の態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で発明を構成する個々の要件を様々に変更すること、例えば、埋立区画の区切り方、埋立区画の段数、各段当たりの埋立区画数、集水管の本数と配置および埋め立てていく埋立区画の順序等を適宜変更することによって構成される多くの態様も当然包含し得ることは、当該技術に精通した者にとって明らかであろう。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、産業廃棄物、焼却炉から排出された焼却灰またはその他の廃棄物を埋め立てる管理型の最終処分場において埋立区画毎に廃棄物を埋め立てるに当たって、その埋立廃棄物から生ずる浸出水、したがってその処理水の最終処分場の外部に放出されるリスクを有効にかつ手順良く、可能な限り十分に、また費用の掛かる購買エエルギ−の使用量を極力抑えて排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う最終処分場を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1の最終処分場を示す縦断側面図である。
【図3】図1の最終処分場における1段目の最初の埋立区画1aに廃棄物を埋め立てる場合の埋立の状態を示す斜視図である。
【図4】図3の埋立の状態を示す縦断側面図である。
【図5】図1の最終処分場における1段目の2番目の埋立区画1bに廃棄物を埋め立てる場合の埋立の状態を示す斜視図である。
【図6】図5の埋立の状態を示す縦断側面図である。
【図7】図1の最終処分場における1段目の3番目の埋立区画1cに廃棄物を埋め立てる場合の埋立の状態を示す斜視図である。
【図8】図7の埋立の状態を示す縦断側面図である。
【図9】図1の最終処分場における2段目の最初の埋立区画2aに廃棄物を埋め立てる場合の埋立の状態を示す斜視図である。
【図10】図9の埋立の状態を示す縦断側面図である。
【図11】図4に示されるような埋立段階における浸出水用集水管および雨水用集水管と集排水設備における浸出水ピットおよび雨水ピットとの接続状態を図解して示す横断平面図である。
【図12】図6に示されるような埋立段階において集水管5’が集排水設備において浸出水用集水管から雨水用集水管とに切替えられる様子を図解して示す横断平面図である。
【図13】図8に示されるような埋立段階において集水管5”が集排水設備において浸出水用集水管から雨水用集水管とに切替えられる様子を図解して示す横断平面図である。
【図14】天日蒸発設備を図解して示す斜視図である。
【図15】本発明の埋立構造および埋立工法において、埋立中の降雨に出会う雨水が処理されていく流れの状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・凹陥部
2・・・・・・・・・・・・・・・法面
3,3’・・・・・・・・・・・・小段側溝
4・・・・・・・・・・・・・・・集排水設備
5,5’,5”・・・・・・・・・集水管
6・・・・・・・・・・・・・・・仮設遮水シ−ト
7・・・・・・・・・・・・・・・ピット
8・・・・・・・・・・・・・・・天日蒸発設備
9・・・・・・・・・・・・・・・蒸発床
10・・・・・・・・・・・・・・換気用通気管
11・・・・・・・・・・・・・・散水管
12・・・・・・・・・・・・・・分散用補助シ−ト
13・・・・・・・・・・・・・・透光性の屋根
L,x1,x2,x3,y1・・・埋立計画線

Claims (5)

  1. 廃棄物を埋め立てる管理型の最終処分場の廃棄物が投入される凹陥部の中で遮水シートで覆われた仕切堰堤で区切られた各埋立区画毎に廃棄物を一段で、または各埋立区画毎に廃棄物を複数段にわたり最低段の1段目から最上段まで下の段からその上の段に向かって順次埋め立てる工法であって、
    1)前記の一段または複数段にわたって埋め立てる場合の最低の段のうちの或る埋立区画に廃棄物を投入して、その埋立が終わった前記埋立区画の埋立廃棄物の上に覆土および仮設遮水シートを敷設してこの埋立区画の埋立を完了させ、
    2)ついで、前記の一段または最低の段にある別の埋立区画の埋立を前記1)と同様に完了させ、
    3)ついで、前記1)または2)と同様な作業を前記段のうちの最後の埋立区画まで繰り返して、前記の一段または最低の段の埋立を完了させ、また
    4)複数段にわたって更に埋め立てる場合には、埋立が済んだ埋立区画の上に敷設されている前記仮設遮水シートを順次剥がしながら、前記1)ないし3)の手順と同様にして前記2段目以降の段から前記最上段までの埋立を完了させ、
    5)全ての埋立区画の埋立が完了した後の最上部の埋立廃棄物の上にキャピラリーバリヤーを設け、
    そして前記凹陥部の遮水工が施された地盤上に設けられた複数の集水管に、その各集水管の有孔部分を通して、埋立中の埋立区画に投入された廃棄物と接触した雨水によって生じた浸出水および廃棄物が未だ埋め立てられていない埋立区画から流下する雨水をそれぞれ別々に受け入れて、前記有孔部分の先にこの有孔部分と連続して形成されている前記集水管の無孔部分を通してこれらの浸出水および雨水をそれぞれ別々に、互いに隔離された状態で集排水設備に導いて、この集排水設備に設けられているピット内で互いに隔離されている浸出水ピットと雨水ピットとにこれらの浸出水および雨水をそれぞれ別々に流入させた後、この浸出水を水処理設備で処理して処理水とし、ついでこの処理水を天日蒸発または強制蒸発させるとともに、前記凹陥部の法面上で雨水を横方向に流下させるための導水勾配を有する排水路にそれぞれ導かれる、前記仮設遮水シート上に受けた雨水および前記法面に沿って流下する雨水並びに前記集排水設備に導かれた雨水を最終処分場の外部に放流することを特徴とする、前記埋立工法。
  2. 前記の埋立手順が、一段にわたって埋め立てる場合には、前記凹陥部の中の最低段の1段目について埋立区画1a、この埋立区画1aの横方向に隣接する埋立区画1b、この埋立区画1bの更に横方向に隣接する埋立区画1cと順に隣接して形成される最後の埋立区画1nまでの一段からなる埋立区画に、あるいは複数段にわたって埋め立てる場合には、ついでこられの埋立区画1aないし1nからなる第1段の埋立区画の上に位置する第2の段について埋立区画2a、この埋立区画2aの横方向に隣接する埋立区画2b、この埋立区画2bの更に横方向に隣接する埋立区画2cと順に隣接して形成される最後の埋立区画2nまでの区画と、順に上方に位置して最上段の第N段における埋立区画NaないしNn(但し、Nおよびnは2以上の整数である。)までの各埋立区画にこれらの順で廃棄物を埋め立てるに当たって、
    1)前記埋立区画1aと前記埋立区画1bとの境界にある遮水シートで覆われた仕切堰堤1a−1bで区切られた前記埋立区画1a内に廃棄物を投入した後、その投入された廃棄物の上に覆土および仮設遮水シートを敷設して前記埋立区画1aの埋立を完了させ、
    2)ついで、前記埋立区画1bと前記埋立区画1cとの境界にある遮水シートで覆われた仕切堰堤1b−1cで区切られた前記埋立区画1b内に廃棄物を投入した後、その投入された廃棄物の上に覆土および仮設遮水シートを敷設して前記埋立区画1bの埋立を完了させ、
    3)ついで、前記1)または2)と同様な作業を前記埋立区画1nの埋立まで繰り返して、前記1段目の埋立を完了させ、また
    4)複数段にわたって更に埋め立てる場合には、埋立が済んだ区画の上に敷設されている前記仮設遮水シートを順次剥がしながら、前記1)ないし3)の手順と同様にして前記2段以降の段から前記最上段までの埋立を完了させ、
    5)全ての埋立区画の埋立が完了した後の最上部の埋立廃棄物の上にキャピラリーバリヤーを設ける
    という手順からなる、請求項1記載の埋立工法。
  3. 前記の蒸発の後に残った残渣を回収して環境を汚染しないように処理する、請求項1または2に記載の埋立工法。
  4. 前記天日蒸発設備が、前記処理水を散水するための散水管と、乾燥用の空気を濾材中に送って濾材中の換気を促す通風管とがそれぞれ濾材の中に埋設されている蒸発床を有し、そしてこの蒸発床が透光性材料の屋根で覆われている、請求項1ないし3のいずれかに記載の埋立工法。
  5. 前記集排水設備に集められて前記水処理設備に送られる浸出水の量を浸出水調整槽で調整し、そして前記水処理設備から前記蒸発設備に送られる処理水の量を処理水調整槽で調整する、請求項1ないし4のいずれかに記載の埋立工法。
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