JP4665779B2 - フェンス振動センサ装置 - Google Patents

フェンス振動センサ装置

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Description

本発明は、光ファイバリング干渉型振動センサを用いたフェンス振動センサ装置に関するものである。
広大な警戒対象域を囲むように設置されるフェンスに取り付け、不法侵入を検知するセンサとしては、光ファイバリング干渉型のセンサが従来提供されている(例えば特許文献1)。
この特許文献1に開示されているセンサ構成は、一つの光ファイバループを異なる波長の光を用いる光ファイバリング干渉型のセンサで共用し、同時に二つの干渉光強度を観測することで加振位置や光路長変動量を算出するものである。
このような光ファイバリング干渉型のセンサのループ状の光路を、例えば広大な警戒域を囲むように配設されたフェンスに取り付け、フェンスの振動から不法侵入を検出するフェンス振動センサ装置を構成する場合、侵入位置を特定できるため、不法侵入者を速やかに補足することが可能となるという利点がある。
特開2002−365058公報(段落0027〜0032)
上述のように特許文献1に開示されている光ファイバリング干渉型のセンサをフェンス振動センサ装置に用いれば、侵入位置を特定できる利点があるものの、次のような未解決の課題もある。つまり雨や、風などによってフェンスが振動した場合、その振動位置を侵入位置として誤って検出する恐れがあった。そのため感度を低めて誤検出を少なくしようとすると、実際の不法侵入を見逃して失報につながるという課題があった。
また張り巡らしたフェンスの一部に門(ゲート)がある場合、この門の位置では、光ファイバを地中に埋設することで対処するようになっているが、埋設位置の上を車が通過したときに生じる振動を検出する場合もあった。このような振動を検出しないように門の位置の両側において夫々別個のフェンス振動センサ装置を設置するなどの対策を施すことも可能であるが、設置コストが高くなってしまうという新たな課題が生じる。
本発明は、上述の課題に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、誤報を低減して、高い信頼性が得られるフェンス振動センサ装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、警戒域を囲むように設けられるフェンスの周方向に沿うように該フェンスに取り付けてループ状の光路を形成する光ファイバと、この光ファイバの適所から伝搬方向が異なるように光信号を前記光路内に入射させる光源部と、前記光路内を異なる方向で伝搬し前記適所で出射する前記光信号の合波により得られる干渉光を受光して干渉強度を示す干渉強度信号を出力する受光部と、受光部から出力される前記干渉強度信号に基づいて加振点から受光点までの距離を求める距離算出手段と、前記干渉強度信号のレベル変化をモニタしながら前記干渉強度信号のレベルが所定の閾値を越え且つ所定の条件が成立したときに、前記距離算出手段が求めた距離を加振点から受光点までの距離として確定して確定結果を出力する判定手段とを備え、前記条件は、前記閾値を前記干渉強度信号のレベルが連続して越えている時間又は前記閾値を前記干渉強度信号のピークレベルが一定時間内に越える回数であり、前記フェンスを周方向に複数の警戒区画に分割して夫々の警戒区画毎に、前記判定手段で用いる前記閾値や前記条件からなる感度を設定することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、侵入行為によってフェンスに加えられる振動を、一過性の振動と区別して、侵入行為による加振点の距離を正確に測定することができ、そのため広大な警戒域を囲む長距離のフェンスを一つの警報システムで監視するような場合にあっても侵入行為があった場所を高精度に把握することが可能となり、その結果高い信頼性が得られ、しかも光ファイバをフェンスに沿って取り付けるだけで、長距離の監視が可能となるため、当該フェンス振動センサ装置を用いる警報システムの設置コストを低減することもできる。また、距離確定の閾値や条件をフェンスの設置場所等の状態に対応して設定することができ、信頼性の向上が図れる。さらに、環境条件が異なるフェンスの部位毎に感度を設定することができるとともに、侵入不可の部位を検知対象から除去することもでき、そのため誤報要因の低減が図れて信頼性を向上させることができ、その上単発的な振動が発生しても、警戒区画毎での発生の場合には警戒区画毎の判断となるため、誤報の発生を低減することができる。
請求項2の発明では、警戒域を囲むように設けられるフェンスの周方向に沿うように該フェンスに取り付けてループ状の光路を形成する光ファイバと、この光ファイバの適所から伝搬方向が異なるように光信号を前記光路内に入射させる光源部と、前記光路内を異なる方向で伝搬し前記適所で出射する前記光信号の合波により得られる干渉光を受光して干渉強度を示す干渉強度信号を出力する受光部と、受光部から出力される前記干渉強度信号に基づいて加振点から受光点までの距離を求める距離算出手段と、前記干渉強度信号のレベル変化をモニタしながら前記干渉強度信号のレベルが所定の閾値を越え且つ所定の条件が成立したときに、前記距離算出手段が求めた距離を加振点から受光点までの距離として確定して確定結果を出力する判定手段とを備え、前記条件は、前記閾値を前記干渉強度信号のレベルが連続して越えている時間又は前記閾値を前記干渉強度信号のピークレベルが一定時間内に越える回数であり、前記判定手段は、モニタする干渉強度信号のピークレベルが前記閾値より低いレベルで一定時間内に所定回数検出されたときに前記閾値を一定レベル高くすることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、侵入行為によってフェンスに加えられる振動を、一過性の振動と区別して、侵入行為による加振点の距離を正確に測定することができ、そのため広大な警戒域を囲む長距離のフェンスを一つの警報システムで監視するような場合にあっても侵入行為があった場所を高精度に把握することが可能となり、その結果高い信頼性が得られ、しかも光ファイバをフェンスに沿って取り付けるだけで、長距離の監視が可能となるため、当該フェンス振動センサ装置を用いる警報システムの設置コストを低減することもできる。また、距離確定の閾値や条件をフェンスの設置場所等の状態に対応して設定することができ、信頼性の向上が図れる。さらに、風等継続的にフェンスに振動を与える事象に対して誤報発生の要因とならないようにすることができ、信頼性の更なる向上が図れる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、前記判定手段は、前記干渉強度信号のレベルの経時的な変化波形に基づいて前記フェンスで生じる振動事象を判断する機能を備えるとともに、予め想定される前記振動事象毎に前記閾値を設定し、判断された振動事象に対応している前記閾値と前記干渉強度信号のレベルとの比較を行うことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、フェンスに振動を生じさせる様々な事象に対応した閾値を設定することで、異なる振動事象に対する距離確定に高い信頼性を持たせることはできる。
請求項の発明では、請求項1乃至の何れかの発明において、前記判定手段は、前記干渉強度信号のレベルの経時的な変化波形と、前記干渉強度信号に基づいて前記距離算出手段が求める距離値の経時的な変化波形と、前記干渉強度信号のレベルと前記閾値との比較及び前記条件で確定する距離のデータとから加振点が1箇所か2箇所かを判断し、2箇所の場合に警報判断結果を出力する機能を備えていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、2箇所で同時にフェンスに振動が発生して加振点の距離確定が行えないような場合にあっても、警報発報を行うことができ、そのため警報システムの信頼性を高めることができる。
本発明は、侵入行為によってフェンスに加えられる振動を、一過性の振動と区別して、侵入行為による加振点の距離を正確に測定することができ、そのため広大な警戒域を囲む長距離のフェンスを一つの警報システムで監視するような場合にあっても侵入行為があった場所を高精度に把握することが可能となり、警報システムの信頼性を高めることができ、しかも光ファイバをフェンスに沿って取り付けるだけで、長距離の監視が可能となるため、使用する警報システムの設置コストを低減することもできるという効果がある。
(実施形態1)
図1は、本実施形態のフェンス振動センサ装置を用いた警報システムの概略構成を示しており、フェンス振動センサ装置(I)は、上述の特許文献1に開示されている光ファイバリング干渉型のセンサ部(II)を振動位置検知のための基本構成として用いるとともに、この基本構成に侵入行為によってフェンス2に加えられる振動を、一過性の振動と区別して、侵入行為による加振点の距離を正確に測定するための判定器(判定手段)を備えた点に特徴がある。
そして警報システムとしてはフェンス振動センサ装置(I)と、フェンス振動センサ装置(I)の判定器4で確定した距離データに基づいて加振点までの距離を表示するとともに警報を発する警報・表示器5とで構成される。
基本構成の光ファイバリング干渉型のセンサ部(II)は、図1に示すように警戒域Xを囲繞するように配設されたフェンス1の周方向に沿って配設されるループ状光路と、距離算出器3とで構成される。
ループ状光路は、フェンス1に取り付けられ夫々の両端を近接配置した2本の検出用の光ファイバ2a、2bと、両光ファイバ2a、2bの適所たる各端部に夫々の入出力側ポートを接続した四つの波長分割分岐用カプラ(以下WDM<Wavelength Division Multiplexing>カプラという)101〜104と、光ファイバ2a,2bの一端側に接続しているWDMカプラ101、102の分岐用ポートの一方同士を接続する光ファイバ2cと、光ファイバ2a,2bの他端側のWDMカプラ103、104の分岐用ポートの一方同士を夫々接続する光ファイバ2c2とで構成され、各波長分岐用カプラ101〜104の分岐用ポートの他方を距離算出器3内の対応する光分岐結合部71,72(図2参照)に光ファイバ2d1〜2d4を夫々介して接続している。
距離算出器3は、光分岐結合器71に対応して、レーザダイオードからなる光源部61とフォトダイオードからなる受光部81と光源部61を駆動して波長λの光を発光させる駆動部301とを備え、また光分岐結合器72に対応してレーザダイオードからなる光源部62とフォトダイオードからなる受光部82と光源部62を駆動して波長λ2の光を発光させる駆動部302とを備え、光源部61,62の光は光ファイバ2e1,2e2を介して光分岐結合器71,72へ入射され、光分岐結合器71,72から出射される光は光ファイバ2f1,2f2を介して受光部81,82に入射される。
各受光部81,82で電気信号に変換された受光信号は増幅部311,312で増幅され、更にA/D変換部321,322でA/D変換された後演算処理部33に取り込まれるようになっている。
図3はセンサ部位の接続構成を示しており、ここで光ファイバ2aの光路長をLa、光ファイバ2bの光路長をLb、光ファイバ2c1の光路長をLd,光ファイバ2c2の光路長をLg、光ファイバ2d1の光路長をLc,光ファイバ2d2の光路長をLe,光ファイバ2d3の光路長をLf,光ファイバ2d4の光路長をLh,光ファイバ2e1の光路長をLi,光ファイバ2e2の光路長をLk,光ファイバ2f1の光路長をLj、光ファイバ2f2の光路長をLlとする。
而して、図3において、一方の光源部61の波長λ1の光は光ファイバe1を介して光分岐結合部71に入射して分岐され、WDMカプラ101、102を介して長さLc+La+Lg+Lb+Leの光路を時計回りと、反時計回りに伝搬し、またこれらの伝搬光はWDMカプラ101、102を介して光分岐結合部71で結合され、更に光ファイバ2f1を介して受光部81で受光される。
他方の光源部62の波長λ2の光は光ファイバe2を介して光分岐結合部72に入射して分岐され、WDMカプラ103、104を介して長さLf+Lb+Ld+La+Lhの光路を時計回りと、反時計回りに伝搬し、またこれらの伝搬光はWDMカプラ103、104を介して光分岐結合部72で結合され、更に光ファイバ2f2を介して受光部82で受光される。このようにして時計回りと反時計回りにループ状の光路を伝搬することでファイバリング干渉型のセンサ部位が構成されることになる。
ここでこの光路に振動が加わった場合、その加振点Pまでの距離Lpを求める原理は上述の特許文献1に開示されているが、その点について改めて簡単に説明しておく。
まず受光部71で観測される波長λの時計回り光と反時計回り光との位相差θ1は、 θ(t)=φ(t−(Lp+Lc+Lj)・n/c)
−φ(t−(La−Lp+Lg+Lb+Le+Lj)・n /c)+θ
…(式1)で表される。
但し、
n :使用した光ファイバのコア屈折率
c :光速
θ:静的な状態での初期値
また受光部72で観測される波長λの時計回り光と反時計回り光との位相差θ2も、 θ(t)=φ(t−(Lp+Ld+Lb+Lf+Ll)・n/c)
−φ(t−(La−Lp+Lh+Ll)・n/c)+θ
…(式2)
で表される。
ここでLpは加振点PからDMカプラ101までの距離を、またφとφは、それぞれ加振点Pにおける波長λの光と波長λの光の位相変動量を示す。
また、位相変動量φとφは同一の光路長変動によって起こるため、
λφ=λφ …(式3)
となる。
(式1)(式2)(式3)の中で、未知数はLp,φ,φだけであり、測定系が定まれば他の数は既知である。従って、この連立方程式を解くことで、Lp,φ,φを得ることができる。
ここで光がセンサ部位を通過する時間内では、φ(φ)の時間微分値がほとんど変動しないとすると、
即ち加振周波数をfとすると、
f<<c/{n・(La+Lb+Lc+Le+Lg+Li+Lj)}且つf<<c/{n・(La+Lb+Ld+Lf+Lh+Lk+Ll)}であるとすると、Lp,φ,φは次式のように表すことができる。
Figure 0004665779
尚θ(t),θ(t)は下式より、センサの測定系が定まればPi,Pcが既知となるので、受光部71,72で検出される光強度Ppdから求めることができる。
Ppd=Pi+(Pc(1+cosθ))/2
但しPcは受光部71,72で検出される光の干渉成分、Piは非干渉成分を示す。
以上の演算処理は各受光部71,72によって電気信号として得られる干渉強度信号を増幅部311,312で夫々増幅した後、A/D変換部32,3でA/D変換し、このA/D変換した干渉強度信号を用いて演算部33で行われ、その演算部33で求めた距離Lpのデータ、つまり距離データαは判定器4へ出力される。
ところで上述のように加振点Pの距離Lpを求めるだけでは、誤検出につながるため、判定器4では距離算出器3から出力される距離データαを経時的に記憶部40に記憶させながら、距離算出器3から時間応答データ、つまり干渉強度信号の経時的なレベル変化を示すデータβを比較判断部41でモニタし、そのレベル変化のピークレベル(極大値)と感度設定器9で設定される閾値LAとの比較を行い、図4(a)に示すようにピークレベルが閾値LAを越えると、比較判断部41は距離確定の所定条件が成立したとして図4(b)に示す記憶部40で記憶している経時的な距離データαからピークレベルが越えた時点の距離値を抽出し、該距離値を加振点Pに対応する距離Lp’と確定し、この確定結果を警報・表示器5に出力する。警報・表示器5では制御部50の制御の下で確定結果に基づいて加振点Pの距離Lp’を表示部51で表示するとともに、警報出力γを発する処理を行う。
従って警報システムのオペレータは警報・表示器5表示され距離Lp’と警報出力γにより不審者がフェンス1を破って或いは昇って侵入しようとすることを知ることができるとともに、加振点Pに警備員を急行させたり、監視カメラの撮影方向を加振点Pの方向に設定する等の処置が迅速にとれることになる。
ここでフェンス1を周方向に複数の警戒区画A1〜A8(尚区画数は8区画に限定されるものではない)に分割しておけば、確定した距離から対応する警戒区画を検出し、その警戒区画名で表示させることもできる。図4(c)は例えば警戒区画A1と判断した場合を示す。
上述の距離確定の判断条件は干渉強度信号のピークレベルが閾値LAを越えたときとしているが、干渉強度信号のピークレベルが一定時間の間に閾値LAを越える回数が所定回数となったときに距離確定を判断したり、或いは干渉強度信号のレベルが所定時間連続して閾値LAを越えたときに距離確定を判断するようにしても良い。単に閾値LAを越えるだけでなく判断条件を厳しくことで、誤報を低減して信頼性が向上させることができる。
また風にってフェンス1が振動するような場合の誤報を防ぐために、干渉強度信号のピークレベルが閾値LAを越えないものの、一定時間の間に所定のレベルを超える回数が所定回数に達するような場合には、風によってフェンス1が振動していると判断して閾値LAを通常時のレベルよりも一定レベル高くなるように感度設定器9を比較判断部41の下で制御するようにしても良い。これにより感度が低下し、風によってフェンス1が連続的振動するような事象に対する誤報を避けることができる。
更に上述のように警戒区画A1〜A8を複数設定する場合、各警戒区画A1〜A8毎に距離確定を行うための閾値LAや判断の条件からなる感度を感度設定器9で設定できるようにしても良い。つまり各警戒区画A1〜A8の環境条件、例えばフェンス1近傍に木立があって、風が吹いたときに枝などがフェンス1に接触する場所や、或いは道路に面し、道路を走行する車両の影響で振動する場所というように夫々の環境に応じた感度を設定することで、各警戒区画A1〜A8に適した感度を用いて距離確定の判断処理が行え、更に信頼性を向上させる高めることができる。尚感度設定器9は図示例では判定器5の外に設けているが判定器5に内蔵させても良い。
また各警戒区画A1〜A8の感度で距離確定を行うため、ボールが当たって発生するような単発の振動で、その場所が異なる警戒区画A1〜A8で生じるような場合には夫々の警戒区画A1〜A8において距離確定を行う判断を設定感度に基づいて行うため、誤報の発生を低減することができる。
また警戒区画A1〜A8毎に感度を設定することで、夫々の警戒区画A1〜A8毎に設定された感度で距離確定が可能となり、例えば2箇所で順次振動が発生するような場合にも夫々の警戒区画A1〜A8で距離確定が行え、互いに一定距離離れている2つの警戒区画で距離確定が行えた場合には、2箇所での不法侵入行為があったと判断してそれに対応する表示と警報を警報・表示器5で行わせることができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では干渉強度信号のレベル変化をモニタし、そのレベルのピークレベルが閾値LAを越えるという条件において距離を確定するようにしているが、警戒域X内に侵入する方法としては、フェンス1をよじ登る方法や、フェンス1を切断して孔を空け、その孔から侵入する方法等があり、その方法によってフェンス1の振動によって現れる事象が異なる。例えばフェンス1をよじ登る場合には、一定時間連続して閾値を越えるような干渉強度信号のレベル変化の波形が現れる一方、フェンス1を切断するような場合には、フェンス材を切断する度にピークレベルを持つレベル変化の波形が現れる。
そこで、本実施形態においては、比較判断部41がモニタする干渉強度信号のレベル変化の波形をモニタし、図5(a)に示すように干渉強度信号のレベル変化の波形が、予め「よじ登り」に対応して設定している閾値LB1を一定時間T1以上連続して越えるような波形の場合には、「よじ登り」と判断し、その判断時点で算出された距離を距離データαから抽出して距離確定を行い、その確定結果を発報表示部5へ出力する。尚その一定期間T1中の距離データαの平均値を確定距離として出力するようにしても良い。
一方干渉強度信号のピークレベルが予めフェンス1の切断に対応して設定している閾値LB2を一定時間T2内に所定回数(所定条件)、例えば4回越えた場合には、フェンス1の切断と判断し、その判断時点である4回目のピークレベルを越えた時点で算出された距離値を距離データαから抽出して発報表示部5へ出力する。勿論閾値LB2を干渉強度信号のピークレベルが越える各時点での距離値の平均値を確定距離として出力するようにしても良い。また所定回数は4回に限定されるものではない。尚図5(b)は距離算出器3が算出する加振点Pまでの距離LPの値の経時的な変化を示す。
而して本実施形態では、振動事象を判断して、その振動事象に対応した閾値を設定するため、上述したようにフェンス1が切断される場合のように干渉強度信号のピークレベルが低い場合にあっても、この切断による加振点Pの距離を確定し、干渉強度信号のレベルが低いフェンス1の切断をも見逃すことなく、表示発報することができる。勿論振動事象としては、フェンス1にはしごを掛けるような場合の事象をも判断して閾値を設定すれば、
異なる不法侵入方法に対して対処することができ、誤報は勿論のこと失報を無くすことができる。
尚上述の動作以外のシステム構成及び回路のハードウェア構成は実施形態1と同じであるので、図示及び説明は省略する。
(実施形態3)
ところで、実施形態1,2では距離算出器3が算出する加振点までの距離を、判定器4により干渉強度信号のレベル変化をモニタしながら所定の閾値及び判断条件を用いて確定しているが、同時に2箇所で加振があった場合には、各加振点を判別できない。そこで本実施形態では、距離算出器3が算出する加振点までの距離データの時系列的な変化が加振点が1箇所の場合と、2箇所の場合とで相違することに着目し、加振点が1箇所か2箇所かを判断する判断機能を判断器の比較判断部41に持たせたことに特徴がある。
つまり加振が1箇所のみの場合には図5(a)のように干渉強度信号のレベルの経時的な変化波形と、図5(b)のように距離算出器3が算出する距離値の経時的な変化波形とは類似しているが、加振が同時に2箇所あった場合(例えば図5(a)に示すようにフェンス1の「よじ登り」が同時に2箇所であった場合)や、フェンス1の切断が同時に2箇所であった場合には、図6(a)の干渉強度信号のレベルの経時的な変化を示す波形と、図6(b)で示す距離算出器3が算出する距離値の経時的な変化波形との間には相違がある。つまり例えばフェンス1の「よじ登り」による干渉強度信号のレベルは一定時間以上閾値LB1を越えているのに対して、経時的な距離値の変化は上下に大きく変動し、両者には相違がある。またフェンス1の切断では干渉強度信号のピークレベルが一定時間内に閾値LB2を越える回数が4回あるのに対して、経時的な距離値の変化は、上向き<正方向>のピークPKと下向き<負方向>のピークPK’の2種類のピークが図6(b)に示すように夫々2回あって、両者には相違がある。
そこで本実施形態は、比較判断部41において干渉強度信号のレベルの経時的な変化波形と、距離算出器3が算出する距離値の経時的な変化波形と、閾値と判断条件を基に確定する距離値とを比較し、上述の相違の有無と、閾値と判断条件とで確定する距離から2箇所発生か1箇所発生かを判断し、2箇所同時に加振があった場合にはこの判断結果を警報・表示器5へ出力する。これの判断結果を受けた警報・表示器5は2箇所侵入の表示と警報出力を発生させる。つまり、加振点までの距離確定は行えないものの、2箇所侵入の表示と警報を発生させることで、不法侵入に対する対処が図れる。
尚上述の動作以外のシステム構成及び回路のハードウェア構成は実施形態1と同じであるので、図示及び説明は省略する。また加振点が1箇所の場合の距離確定は実施形態3と同様に行うため、ここでは説明を省略する。
実施形態1を用いた警報システムの構成図である。 実施形態1の用いた警報システムの回路ブロック図である。 実施形態1のセンサ部の概要構成図である。 実施形態1の動作説明用波形図である。 実施形態2の動作説明用波形図である。 実施形態3の動作説明用波形図である。
符号の説明
(I)フェンス振動センサ装置
(II) センサ部
X 警戒域
1 フェンス
2 光ファイバ
3 距離算出器
4 判定器
5 警報・表示器
9 感度設定器

Claims (4)

  1. 警戒域を囲むように設けられるフェンスの周方向に沿うように該フェンスに取り付けてループ状の光路を形成する光ファイバと、
    この光ファイバの適所から伝搬方向が異なるように光信号を前記光路内に入射させる光源部と、
    前記光路内を異なる方向で伝搬し前記適所で出射する前記光信号の合波により得られる干渉光を受光して干渉強度を示す干渉強度信号を出力する受光部と、
    受光部から出力される前記干渉強度信号に基づいて加振点から受光点までの距離を求める距離算出手段と、
    前記干渉強度信号のレベル変化をモニタしながら前記干渉強度信号のレベルが所定の閾値を越え且つ所定の条件が成立したときに、前記距離算出手段が求めた距離を加振点から受光点までの距離として確定して確定結果を出力する判定手段とを備え
    前記条件は、前記閾値を前記干渉強度信号のレベルが連続して越えている時間又は前記閾値を前記干渉強度信号のピークレベルが一定時間内に越える回数であり、
    前記フェンスを周方向に複数の警戒区画に分割して夫々の警戒区画毎に、前記判定手段で用いる前記閾値や前記条件からなる感度を設定することを特徴とするフェンス振動センサ装置。
  2. 警戒域を囲むように設けられるフェンスの周方向に沿うように該フェンスに取り付けてループ状の光路を形成する光ファイバと、
    この光ファイバの適所から伝搬方向が異なるように光信号を前記光路内に入射させる光源部と、
    前記光路内を異なる方向で伝搬し前記適所で出射する前記光信号の合波により得られる干渉光を受光して干渉強度を示す干渉強度信号を出力する受光部と、
    受光部から出力される前記干渉強度信号に基づいて加振点から受光点までの距離を求める距離算出手段と、
    前記干渉強度信号のレベル変化をモニタしながら前記干渉強度信号のレベルが所定の閾値を越え且つ所定の条件が成立したときに、前記距離算出手段が求めた距離を加振点から受光点までの距離として確定して確定結果を出力する判定手段とを備え、
    前記条件は、前記閾値を前記干渉強度信号のレベルが連続して越えている時間又は前記閾値を前記干渉強度信号のピークレベルが一定時間内に越える回数であり、
    前記判定手段は、モニタする干渉強度信号のピークレベルが前記閾値より低いレベルで一定時間内に所定回数検出されたときに前記閾値を一定レベル高くすることを特徴とするフェンス振動センサ装置。
  3. 前記判定手段は、前記干渉強度信号のレベルの経時的な変化波形に基づいて前記フェンスで生じる振動事象を判断する機能を備えるとともに、予め想定される前記振動事象毎に前記閾値を設定し、判断された振動事象に対応している前記閾値と前記干渉強度信号のレベルとの比較を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のフェンス振動センサ装置。
  4. 前記判定手段は、前記干渉強度信号のレベルの経時的な変化波形と、前記干渉強度信号に基づいて前記距離算出手段が求める距離値の経時的な変化波形と、前記干渉強度信号のレベルと前記閾値との比較及び前記条件で確定する距離のデータとから加振点が1箇所か2箇所かを判断し、2箇所の場合に警報判断結果を出力する機能を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載のフェンス振動センサ装置
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