JP4662472B2 - 携帯電話端末状態監視システム、携帯電話端末状態監視方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

携帯電話端末状態監視システム、携帯電話端末状態監視方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話端末の使用を制限する必要のある場所において運営者を支援するためのシステムおよび方法などに関する。
携帯電話端末を所定の状態にするように要求される場所がある。例えば、飛行機の中では、携帯電話端末の電源をオフにするように要求される。これは、携帯電話端末が発する電波が飛行機の機器に悪影響を与えることを防止するためである。または、コンサート会場においては、携帯電話端末の電源をオフにしまたはマナーモードにするように要求される。これは、携帯電話端末の着信音が周囲の人にとって迷惑にならないようにするためである。
したがって、携帯電話端末を所持している者は、このような場所に立ち入る際に、要求された通りに自分の携帯電話端末の電源をオフにしまたはマナーモードにしなければならない。しかし、電源を切りまたはマナーモードに切り替える操作をし忘れたままである者も少なくない。そこで、特許文献1、2に記載されるような方法が提案されている。
特許文献1に記載される方法によると、携帯電話機が電波遮蔽器によるPOW−OFFエリアに進入したときに発する申告を自動車・携帯電話基地を経由して送信すると、交換設備が携帯電話機に対し自動車・携帯電話基地を経由して電源OFFを指示するためのPOW−OFF指示を通知し、携帯電話機の電源を自動的にOFFするようにし、申告に含まれる加入者ID等の情報に基づき、携帯電話機の電源を確実にOFFさせる。
特許文献2に記載される方法によると、センサーは、通話禁止区域の入口に設置されており、端末利用者が電源を遮断しないまま移動通信端末を所持して通話禁止区域に入場すると、電話番号等から成る当該端末利用者データを送信する。基地局は、端末利用者データを受信すると、当該移動通信端末へその電源を強制的に遮断するための電源オフ信号を送信する。
特開2000−324040号公報 特開2003−273798号公報
特許文献1、2に記載されるような方法によると、所定の場所に入った携帯電話端末の電源は、その所有者の意思に関わらず強制的に切られてしまう。
ところが、強制的に携帯電話端末の電源を切られることは、所有者にとってあまり気分がよくない場合がある。また、遠隔操作によって電源やマナーモードのオン/オフを切り替える機能が備わっていない携帯電話端末に対しては、特許文献1、2に記載される方法は有効でない。このような携帯電話端末については、その所定の場所にいるスタッフが、携帯電話端末を所定の状態にしていない入場者に対して声を掛けて注意を与えるしかない。しかし、入場者の携帯電話端末を1台ずつ確認して周るのは、非常に手間が掛かるので、非現実的である。
本発明は、このような問題点に鑑み、携帯電話端末の使用が制限される場所での運営者の負担を従来よりも軽減することを目的とする。
本発明に係る携帯電話端末状態監視システムは、所定の場所に入る入場者を検知する入場者検知手段と、前記入場者が所定の位置に着く時刻を予測する到着時刻予測手段と、前記入場者検知手段によって検知された前記入場者の携帯電話端末の状態を、前記到着時刻予測手段によって予測された当該入場者が前記所定の位置に着く時刻を経過した後に調査する状態調査手段と、前記状態調査手段による調査の結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する、携帯電話情報送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明において、「チケット」は、従来の磁気ストライプを有するタイプのチケットであてもよいし、チケット情報が記憶されている携帯電話端末であってもよい。「所定の場所」は、携帯電話端末の使用が制限される場所または区域であって、例えば、飛行機の機内またはコンサート会場の中などである。
本発明によると、所定の場所に入った入場者の携帯電話端末が所定の状態でなければ、その携帯電話端末を示す情報が運営者用端末装置に送信される。よって、携帯電話端末の使用が制限される場所での運営者の負担を従来よりも軽減することができる。
図1は携帯電話端末監視システム1の全体的な構成の例を示す図、図2はチケット管理システム2の機能的構成の例を示す図、図3は搭乗ゲートシステム3の構成の例を示す図である。
本発明に係る携帯電話端末監視システム1は、図1に示すように、チケット管理システム2、複数の搭乗ゲートシステム3、および通信回線4などによって構成される。チケット管理システム2と各搭乗ゲートシステム3とは、通信回線4を介して互いに接続されている。通信回線4として、インターネット、LAN、専用線、または公衆回線などが用いられる。
この携帯電話端末監視システム1は、携帯電話端末の使用が制限される場所において、携帯電話端末を所定の状態に切り替えていない入場者をその場所の運営担当者に知らせるための処理を行うシステムである。例えば、飛行機の乗客(搭乗者)の所有する携帯電話端末が電源オンの状態であれば、それを客室乗務員に知らせる。または、コンサート会場への入場者の所有する携帯電話端末がマナーモードにも電源オフにもされていない場合に、コンサート会場内のスタッフに知らせる。
以下、ある航空会社Xが運行する飛行機の乗客の所有する携帯電話端末TRの電源の状態を監視し、電源オンの携帯電話端末TRが見つかったらそれを乗務員に知らせる場合を例に、説明する。
チケット管理システム2は、1台または複数台のサーバ機および種々の通信機器などによって構成される。チケット管理システム2のハードウェアおよびソフトウェアの一部分には、既存のチケット管理システムのハードウェアおよびソフトウェアが用いられる。つまり、このチケット管理システム2は、既存のチケット管理システムに、図2に示す各機能を実現するためのハードウェアおよびソフトウェアを設けることによって、構築することができる。もちろん、既存のチケット管理システムを用いることなく一からチケット管理システム2を構築することも可能である。チケット管理システム2は、航空会社Xによって運営される。
チケット管理システム2には、図2に示すように、チケット販売予約受付部201、利用者情報取得部202、着席所要時間情報取得部203、通過者情報受信部204、チェック対象乗客情報生成部205、着席時刻推定処理部206、携帯電話状態確認部207、確認結果統括処理部208、オン携帯電話リスト生成部209、オン携帯電話リスト送信部210、チェック対象乗客情報記憶部211、携帯電話状態情報記憶部212、チケット情報データベースDB1、利用者情報データベースDB2、および着席所要時間データベースDB3などの機能が設けられている。
搭乗ゲートシステム3は、図3に示すように、チケット読取装置31、チケット適否判別部32、通過者情報生成部33、および通過者情報送信部34などによって構成される。この搭乗ゲートシステム3は、空港の搭乗ゲートごとに設けられている。
チケット読取装置31は、飛行機に搭乗するために搭乗ゲートに訪れた乗客のチケットを読み取る装置であって、既存のチケット読取装置を用いることができる。ただし、通過者情報生成部33および通過者情報送信部34などの機能を実現するためのハードウェアまたはソフトウェアが新たに組み込まれている。また、今後普及すると予想される、携帯電話端末を用いる、いわゆるチケットレスサービス(チケットに関する情報を乗客の所有する携帯電話に記憶させておき、従来の磁気ストライプタイプのチケットの代わりに携帯電話端末を使用できるようにするサービス)にも対応させる場合は、携帯電話端末との近距離通信が可能な通信装置(例えば、ICカードリーダ)をチケット読取装置31に設けておく。
飛行機には、乗務員用端末CRが置かれている。乗務員用端末CRとして、例えばPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型の端末装置が用いられる。
図4はチケット情報データベースDB1の例を示す図、図5は利用者情報データベースDB2の例を示す図、図6は着席所要時間情報DTCの例を示す図、図7は乗客情報テーブルTLAの例を示す図、図8は確認結果テーブルTLBの例を示す図、図9はオン携帯電話リストOLTの例を示す図、図10はリスト生成送信処理の流れの例を説明するフローチャート、図11は注意用画面HG1の例を示す図、図12は注意用画面HG2の変形例を示す図である。
次に、図2に示すチケット管理システム2の各部および図3に示す搭乗ゲートシステム3の各部について、詳細に説明する。
チケット管理システム2のチケット情報データベースDB1には、図4に示すように、航空会社Xの運行する飛行機のチケットに関するチケット情報DTAが格納されている。1枚のチケットごとに1つのチケット情報DTAが与えられる。なお、紙面の都合上、図4では、チケット情報DTAを2段に分けて記載している。
チケット情報DTAは、チケット販売予約受付部201の処理によって取得される。チケット販売予約受付部201は、チケットの予約の受付つまりチケットの販売のための処理を行う。係る処理の内容は、基本的に、従来のチケットの予約販売の処理の内容と同様である。すなわち、飛行機を利用したい乗客は、予め、旅行代理店のカウンタ、空港の発券機、または航空会社XのWebサイトなどでチケットの購入のための手続を行う。この際に、乗客は、利用したい日付(搭乗年月日)および便名、自分の氏名、生年月日、性別、住所、その他の必要事項を申告する。さらに、本実施形態では、自分の所有する携帯電話端末TRの電話番号(携帯電話番号)および電子メールアドレス(携帯メールアドレス)を申告する。
チケット販売予約受付部201は、これらの事項の申告を受け付けると、チケット情報データベースDB1に新たにチケット情報DTAを1つ生成するとともに販売済の他のチケットと区別するためのチケット番号を発行し、その申告内容、チケット番号、およびその便に使用される飛行機の機種などを、対応する各フィールドに書き込む。座席番号は、購入者に対して与えられた座席つまり指定席を識別する情報である。座席番号は、チケットの販売の際に決定する場合もあればチェックインの際に決定する場合もあるが、いずれの場合であっても、決定した時点で適宜書き込まれる。正常チケットフラグは、この時点では空欄にしておく。
また、乗客には、チケット番号、フライト日(搭乗年月日)、便名、機種、年齢、性別、および氏名などの情報を磁気ストライプに書き込んだチケットを発行する。または、チケットレスサービスを使用する場合は、乗客の携帯電話端末TRにこれらの情報を送信してメモリに書き込ませる。上述したように、座席番号については、チケットの販売の際に決定する場合もあれば、チェックインの際に決定する場合もあるので、決定した時点で適宜書き込まれる。なお、これらの情報をすべてチケットまたは携帯電話端末TRに書き込む必要はなく、少なくともチケット番号だけを書き込んでおけばよい。チケット管理システム2および搭乗ゲートシステム3の各部は、後に説明する各処理を実行するにあたってチケット番号以外の情報の必要が生じても、チケット情報DTAを参照してこれを取得することができるからである。
利用者情報データベースDB2には、図5に示すように、航空会社Xが運営するサービスに加入している会員に関する会員情報DTBが格納されている。1人の会員ごとに1つの会員情報DTBが与えられる。
会員情報DTBは、利用者情報取得部202の処理によって取得される。利用者情報取得部202は、サービスへの加入を受け付けるための処理を行う。係る処理の内容は、基本的に、従来の受付の処理の内容と同様である。すなわち、サービスへの加入の希望者は、航空会社Xの窓口またはWebサイトなどで加入のための手続を行う。この際に、希望者は、自分の氏名、生年月日、性別、住所、所有する携帯電話端末TRの携帯電話番号および携帯メールアドレス、その他必要な事項を申告する。
利用者情報取得部202は、これらの事項の申告を受け付けると、利用者情報データベースDB2に新たに会員情報DTBを1つ生成するとともに他の会員と区別するための会員番号を発行し、その申告内容および会員番号を、対応する各フィールドに書き込む。
着席所要時間データベースDB3には、搭乗ゲートを通過してから飛行機の座席に着くまでに要する時間(以下、「所要時間Ts」と記載する。)を示す着席所要時間情報DTCが格納されている。一般に、搭乗ゲートごとに、そこを通過してから飛行機の入口までの距離は、様々である。また、飛行機の機種ごとに、座席の配置は、様々である。これらの点に鑑み着席所要時間データベースDB3には、原則として、搭乗ゲートと飛行機の機種との組合せごとに1つずつ着席所要時間情報DTCが用意されている。ただし、飛行機の入口までの距離がほぼ同じである搭乗ゲート同士で、着席所要時間情報DTCを共用するようにしてもよい。または、座席の配置がほぼ同じである機種同士で着席所要時間情報DTCを共用するようにしてもよい。
着席所要時間情報DTCは、図6に示すように、年齢層、性別、および座席の位置の組合せごとの所要時間Tsを示している。これらの所要時間Tsは、各年齢層および各性別の人間が実際に搭乗ゲートから各座席まで移動する時間を計ることによって得ることができる。または、搭乗ゲートから各座席までの距離などに基づいて推定することによって得てもよい。
また、着席所要時間情報DTCには、それが用いられる搭乗ゲートおよび機種の識別情報が対応付けられている。
着席所要時間情報DTCは、着席所要時間情報取得部203の処理によって例えば次のように取得される。航空会社Xの担当者は、ある搭乗ゲートからある機種の座席までの所要時間についての着席所要時間情報DTCを得るために、各年齢層および各性別の試験者に、実際にその搭乗ゲートから各座席まで移動させ、その時間を計る。または、推定する。そして、そのようにして得た所要時間を示す情報を、その搭乗ゲートの識別情報および機種の識別情報とともに端末装置に入力する。すると、着席所要時間情報取得部203は、端末装置からこれらの情報を受信し、これらの情報に基づいて着席所要時間情報DTCを生成し着席所要時間データベースDB3に格納する。
上述の通り、チケット販売予約受付部201ないし着席所要時間情報取得部203は、主に各データベースに情報を格納(登録)するための処理を行う。一方、次に説明する通過者情報受信部204ないし携帯電話状態情報記憶部212は、電源オンのままになっている機内の携帯電話端末TRを乗務員に知らせるための処理を行う。
チェック対象乗客情報記憶部211は、飛行機の1便ごとの乗客情報テーブルTLAを、遅くとも、その便の搭乗開始時刻になるまでに生成し記憶する。そして、不要になった時点で削除する。この乗客情報テーブルTLAは、それに係る便に搭乗するために搭乗ゲートを通過した乗客に関する情報を格納するために用いられる。また、乗客情報テーブルTLAには、それに係る便を識別する情報例えばフライト日および便名を示す情報を対応付けておく。乗客情報テーブルTLAの各フィールドについては、後に説明する。
通過者情報受信部204は、飛行機に搭乗するために搭乗ゲートを通過した乗客に関する搭乗ゲート通過者情報7Aを搭乗ゲートシステム3から受信する処理を行う。搭乗ゲート通過者情報7Aは、次のようにしてチケット管理システム2に届けられる。
乗客は、空港において、チェックインを済ませた後、目的の飛行機の搭乗ゲートに向かう。遅くともそのチェックインを完了した時点までに、その乗客が着席すべき座席の座席番号が決定している。その座席番号は、その乗客の今回の搭乗に係るチケット(またはチケットレスサービスを利用している場合はそのチケットとして用いられる携帯電話端末TR)およびチケット情報DTA(図4参照)のそれぞれに記録される。
乗客は、搭乗開始時刻が来たらまたは既に搭乗開始時刻が経過していれば、その搭乗ゲートに設置されている搭乗ゲートシステム3のチケット読取装置31(図3参照)に自分のチケットを読み取らせる。または、チケットレスサービスを利用している場合は、チケット読取装置31に自分の携帯電話端末TRをチケットとしてかざす。
すると、チケット読取装置31は、チケット(またはチケットとして用いられる携帯電話端末TR)から、それに記憶されているチケット番号、フライト日、および便名などの情報を読み取る。
チケット適否判別部32は、チケット読取装置31が読み取った情報およびそれに対応するチケット情報DTA(図4参照)などに基づいて、そのチケットの適否(搭乗の受付中の便のチケットであるかどうか、偽造されたものでないかどうか、など)をチェックし、正しいチケットであることが分かったら、搭乗ゲートを通過することを許可する。チケット読取装置31およびチケット適否判別部32によるこれらの処理は、従来通りのものである。このように、チケット読取装置31およびチケット適否判別部32は、正しいチケットを持った乗客が搭乗ゲートを通過したことを検知する役割を果たす。
本実施形態では、さらに、次の処理を行う。通過者情報生成部33は、そのチケットまたはチケット情報DTAに示されるチケット番号、フライト日、便名、座席番号、年齢、および性別などの事項のほか、その読取りの時刻つまり搭乗ゲートの通過時刻(以下、「搭乗ゲート通過時刻Tt」と記載する。)およびそのチケット読取装置31が設置されている搭乗ゲートなどの事項を示す搭乗ゲート通過者情報7Aを生成する。通過者情報送信部34は、その搭乗ゲート通過者情報7Aをチケット管理システム2に送信する。
このようにして、搭乗ゲートを通過した乗客の搭乗ゲート通過者情報7Aが搭乗ゲートシステム3からチケット管理システム2に届けられる。なお、チケット適否判別部32によって正しいチケットであると判別されると、そのチケットのチケット識別番号がチケット管理システム2のチケット情報データベースDB1に通知される。チケット情報データベースDB1は、通知されたチケット識別番号に係るチケット情報DTAの正常チケットフラグを「1」に更新する。この「1」という値は、そのチケットが正常であることが確認されかつそのチケットの所有者が搭乗ゲートを通過したことを意味する。
チェック対象乗客情報生成部205は、通過者情報受信部204によって新たに搭乗ゲート通過者情報7Aが受信されるごとに、その搭乗ゲート通過者情報7Aに示されるチケット番号のチケット情報DTAをチケット情報データベースDB1(図4参照)から抽出する。そして、その搭乗ゲート通過者情報7Aに示されるフライト日および便名に対応する乗客情報テーブルTLAに新規のレコードを生成し、抽出したチケット情報DTAをそのレコードにコピーする。ただし、必要なフィールドの内容のみをコピーするようにしてもよい。本実施形態では、図7に示すように、チケット番号、座席番号、氏名、生年月日、性別、住所、携帯電話番号、および携帯メールアドレスの各フィールドの内容をコピーする。さらに、その搭乗ゲート通過者情報7Aに示される搭乗ゲート通過時刻Ttをそのレコードの中の対応するフィールドに格納する。なお、紙面の都合上、図7では、搭乗ゲート通過者情報7Aを2段に分けて記載している。
このような処理によって、乗客情報テーブルTLAには、それに対応する便に搭乗するために搭乗ゲートを通過した乗客に関する情報が次々に蓄積されていく。この時点では、携帯電話状態フラグおよび携帯電話電源オフ確認時刻の各フィールドは、空のままにしておく。電源オフ予定時刻のフィールドには、次に説明する着席時刻推定処理部206によって算出される着席予定時刻Tcが格納される。以下、乗客情報テーブルTLAの各レコードを「チェック対象乗客情報8A」と記載する。
着席時刻推定処理部206は、通過者情報受信部204によって搭乗ゲート通過者情報7Aが受信されると、その搭乗ゲート通過者情報7Aに係る乗客(つまり、搭乗ゲートを通過した旨の通知があった乗客)がその乗客自身の座席に着く時刻を、例えば次のようにして推定する。
まず、乗客が搭乗ゲートを通過してから座席に到着するまでの所要時間を、次のように推定する。その搭乗ゲート通過者情報7Aに示される搭乗ゲートおよび機種に対応する着席所要時間情報DTC(図6参照)を着席所要時間データベースDB3から呼び出す。そして、その搭乗ゲート通過者情報7Aに示される年齢および性別に対応する所要時間Tsを、乗客が搭乗ゲートを通過してから座席に到着するまでの所要時間であると推定する。以下、推定した所要時間を「推定移動所要時間Tp」と記載する。
または、当日の混雑具合に応じた係数αを所要時間Tsに乗じることによって推定移動所要時間Tpを求めてもよい。例えば、標準的な混雑具合のときの係数αを「1」とし、混雑しているときの係数を1よりも大きい値とし、混雑していないときの係数を1未満の値とする。そして、「Tp=α・Ts」の式によって推定移動所要時間Tpを求める。または、混雑しているときは混雑の度合いに応じた所定の値を所要時間Tsに加算し、混雑していないときは所定の値を所要時間Tsから減算することによって、推定移動所要時間Tpを求めてもよい。混雑の状況だけでなくその他の種々の状況(例えば、乳児を同伴しているか否か、搭乗開始時刻より何分経過後に搭乗ゲートを通過したか、当日の乗客の体調など)に応じた関数などを用意しておき、所要時間Tsを調整することによって、推定移動所要時間Tpを求めてもよい。
そして、その搭乗ゲート通過者情報7Aに示される搭乗ゲート通過時刻Ttに、推定した推定移動所要時間Tpを加算することによって、その搭乗ゲート通過者情報7Aに係る乗客が自分の座席に着く予定の時刻を算出する。以下、この算出した時刻を「着席予定時刻Tc」と記載する。
算出された着席予定時刻Tcは、その搭乗ゲート通過者情報7Aに示されるフライト日および便名に対応する乗客情報テーブルTLA(図7参照)の中の、その搭乗ゲート通過者情報7Aのチケット番号に対応するレコード(チェック対象乗客情報8A)の電源オフ予定時刻のフィールドに格納される。このフィールドは、機内に入った乗客が自分の携帯電話端末TRの電源をオフにすべき時刻を意味する。このフィールドに着席予定時刻Tcを格納する理由は、次の通りである。
飛行機の機内においては、現在のところ、離着陸時および飛行中は、携帯電話端末の使用が禁じられている。この規定を遵守させるためには、乗客に対して、飛行機に搭乗する前に携帯電話端末の電源を予めオフにしておくようにお願いするのが確実である。しかし、携帯電話端末によるチケットレスサービスを利用する乗客は、機内に入ってから、携帯電話端末に表示される座席番号などを見ながら自分の着くべき座席を探すことがある。そこで、本実施形態では、「電源オフ予定時刻」のフィールドに、乗客が座席番号を見る必要がなくなる時刻つまり乗客自身の座席の位置に着く時刻を設定(格納)することとしている。
携帯電話状態確認部207は、搭乗ゲートを通過し自分の座席に着席したと思われる乗客の携帯電話端末TRの状態を確認するための処理を行う。係る処理は、例えば次のようにして行われる。
携帯電話状態確認部207は、チェック対象乗客情報記憶部211に記憶されている乗客情報テーブルTLAの中から、搭乗開始時刻は過ぎたが離陸前である便に対応する乗客情報テーブルTLAを検索する。さらに、それらの乗客情報テーブルTLAの中から、電源オフ予定時刻(着席予定時刻Tc)を既に過ぎているチェック対象乗客情報8Aを検索する。
そして、見つかったチェック対象乗客情報8Aに係る乗客の携帯電話端末TRとの通信を試みることによって、その携帯電話端末TRの状態を確認する。本実施形態では、携帯電話端末TRの電源の状態を確認する。例えば、チェック対象乗客情報8Aに示される携帯電話番号にダイアルし、携帯電話端末TRを呼び出すことができた場合は電源がオンであると判別し、呼び出すことができなかった場合は電源がオフであると判別する。または、所定の信号を発信し、その信号に対する応答の信号を携帯電話端末TRから受信することができた場合は電源がオンであると判別し、受信することができなかった場合は電源がオフであると判別してもよい。
携帯電話端末TRの状態の確認の処理は、定期的に(例えば、1つの乗客情報テーブルTLAについて数分ごとに)繰り返し実行される。
携帯電話端末TRの電源がオンの状態であることが確認できた場合はその携帯電話端末TRに係るチェック対象乗客情報8Aの携帯電話状態フラグを「1」に切り替える。オフの状態であることが確認できた場合は「0」に切り替えるとともに、携帯電話オフ確認時刻に、その確認時刻を格納する。
確認結果統括処理部208は、携帯電話状態確認部207による処理の結果に関する情報を統括し、携帯電話状態情報8Bを生成する処理を次のように行う。上に述べたように、携帯電話状態確認部207は、ある乗客情報テーブルTLAの中のチェック対象乗客情報8Aに係る携帯電話端末TRのうちの、指定の座席に着席したと推測される乗客の携帯電話端末TRについて、電源の状態を確認する。確認結果統括処理部208は、携帯電話状態確認部207によって確認されたこれらの携帯電話端末TRの電源の状態を示す情報を、図8に示すように、それぞれの携帯電話端末TRに係るチケット番号、座席番号、および所有者名(すなわち、乗客の氏名)などの情報と対応付けて、1つの確認結果テーブルTLBとして統括する。以下、確認結果テーブルTLBにおける各レコードを「携帯電話状態情報8B」と記載する。1台の携帯電話端末TRにつき1つの携帯電話状態情報8Bが与えられる。確認結果テーブルTLBは、携帯電話状態情報記憶部212に記憶される。
携帯電話状態情報8Bにおいて、携帯電話状態フラグが「1」である場合は、その携帯電話状態情報8Bに係る携帯電話端末TRの電源がオンであると確認されたことを意味し、「0」である場合はオフであると確認されたことを意味する。
このように、携帯電話状態情報記憶部212は、搭乗開始時刻が過ぎた飛行機1便ごとの確認結果テーブルTLBを記憶する。また、上に述べたように、携帯電話状態確認部207は、例えば数分ごとに、確認の処理を再度行う。よって、携帯電話状態情報記憶部212には、1つの便に対して、複数の確認結果テーブルTLBが記憶されることがある。そうすると、全体として多数の確認結果テーブルTLBが記憶されることになるので、それぞれを区別する必要がある。そこで、各確認結果テーブルTLBには、それに係る便のフライト日および便名と確認の処理の実行時刻とを対応付けておく。
オン携帯電話リスト生成部209は、図9のような、電源がオンであると携帯電話状態確認部207によって確認された携帯電話端末TRを所有する乗客およびその乗客の座席番号などを示すオン携帯電話リストOLTを生成する。このオン携帯電話リストOLTは、携帯電話端末TRの電源を速やかにオフにするように乗務員が乗客に対して注意をあたる際に用いられる。オン携帯電話リスト生成部209は、このオン携帯電話リストOLTを、例えば、図10のフローチャートのような手順で生成する。
今、携帯電話状態確認部207によって、ある飛行機の便の各乗客の携帯電話端末TRについて電源の確認の処理が完了し、その結果を示す確認結果テーブルTLBが携帯電話状態情報記憶部212に記憶されたとする。
すると、オン携帯電話リスト生成部209は、今回の確認の処理の確認結果テーブルTLBとともに、同じ便に係る前回の確認の処理の確認結果テーブルTLBを、携帯電話状態情報記憶部212から呼び出す(図10の#101)。ここで、まず、今回の確認結果テーブルTLBに格納されている1つ目の携帯電話状態情報8Bに注目する。
その携帯電話状態情報8Bの携帯電話状態フラグが「0」を示している場合は(#104でNo)、その携帯電話状態情報8Bに係る携帯電話端末TRは電源オフの状態なので、今回のオン携帯電話リストOLTへの掲載の対象外とする。一方、「1」を示している場合は(#104でYes)、それに係る携帯電話端末TRは、掲載の対象とする。
さらに、オン携帯電話リスト生成部209は、掲載の対象に選んだ携帯電話端末TRについて、その携帯電話端末TRの前回の結果に基づいて、注意タイプを決定する。「注意タイプ」とは、携帯電話端末TRの電源をオンにしたままの乗客に対して乗務員が与えるべき注意のタイプを意味する。
前回の確認結果テーブルTLBに示されるその携帯電話端末TRの携帯電話状態フラグが「1」を示している場合は(#105でYes)、注意タイプを「タイプA」に決定する(#106)。「0」を示している場合は(#105でNo、#107でYes)、「タイプB」に決定する(#108)。前回の結果がない場合は(#105でNo、#107でNo)、「タイプC」に決定する(#109)。前回の結果がないのは、前回の確認の処理の際には未だ乗客が着席しておらず確認の処理の対象外であったためである。なお、タイプA〜タイプCの用い方については、後に説明する。
図2に戻って、オン携帯電話リスト送信部210は、オン携帯電話リスト生成部209が生成したオン携帯電話リストOLTを、そのオン携帯電話リストOLTに係る便の乗務員の乗務員用端末CRに送信する。この際の通信回線として、従来から機内の通信装置と空港の通信装置との間での通信のために使用されている既存の無線回線を用いればよい。
乗務員用端末CRは、オン携帯電話リストOLTを受信すると、図11に示すように、そのオン携帯電話リストOLTを有する注意用画面HG1を表示部に表示する。この際に、注意タイプに応じて表示の態様を変えるようにしてもよい。例えば、タイプA、B、Cの各行の背景色を、それぞれ、赤色、黄色、および白色としてもよい。また、オン携帯電話リストOLTを座席番号の順にソートしてもよい。
または、図12に示すような、注意タイプごとに座席の位置を塗り分けた座席表SHを有する注意用画面HG2を表示するようにしてもよい。この座席表SHは、チケット管理システム2のオン携帯電話リスト生成部209が生成してもよいし、乗務員用端末CRがオン携帯電話リストOLTに基づいて生成してもよい。
機内にいる乗務員は、乗務員用端末CRに表示される注意用画面HG1またはHG2を見ながら、携帯電話端末TRの電源をオンにしたままの乗客に対して、電源をオフにするように注意を促す。このとき、注意タイプに基づいて、注意の仕方を変えることができる。
例えば、タイプCの携帯電話端末TRを持つ乗客に対しては、穏やかに注意を与える。これは、前に述べたように、タイプCの場合は、前回の確認の処理の際には未だその乗客が着席していなかったものと考えられるので、その乗客が携帯電話端末TRをオフにすべきことを知らなかった可能性が高いからである。
タイプBの携帯電話端末TRを持つ乗客に対しては、タイプCよりもやや厳しい注意を与える。これは、タイプBの場合は、その乗客は前回の確認の処理の際には携帯電話端末TRをオフにしていたにも関わらず、その後オンにした、と考えられるからである。ただし、前回の確認の処理の際には乗務員が直接注意を与えたわけではないこと、および、機内の放送を聞き逃した可能性があること、などに鑑み、やや厳しい注意を与えるようにする。
タイプAの携帯電話端末TRを持つ乗客に対しては、タイプB、Cよりも厳しい注意を与える。これは、タイプAの場合は、その乗客が前回も乗務員から注意を受けたにも関わらず携帯電話端末TRの電源をオフにしなかったまたは一旦オフにしたが再度オンにしたと考えられるからである。
図13は搭乗ゲートシステム3の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャート、図14はチケット管理システム2の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、フライト日が「2005年10月1日」であり便名が「703便」である便の乗客の携帯電話端末TRを管理する場合を例に、チケット管理システム2および搭乗ゲートシステム3の処理の流れを、図13および図14のフローチャートを参照して説明する。
その便が離陸する予定の空港には、その便に搭乗する乗客が次々に訪れ、チェックイン(搭乗手続)を済ませる。この時点までに、各乗客の座席が決定する。乗客は、チェックインの後、セキュリティチェックまたは出国審査などを受け、その便の搭乗ゲートに進む。そして、搭乗開始時刻になったら、自分のチケットまたは携帯電話端末TRをチケット読取装置31に読み取らせることによって、搭乗ゲートを通過するための手続を行う。
すると、搭乗ゲートシステム3のチケット読取装置31は、チケットまたは携帯電話端末TRからチケット番号などの情報を読み取り(図13の#30)、その内容の不具合の有無などをチェックする(#31)。正常であることが分かったら(#32でYes)、そのチケットについての搭乗ゲート通過者情報7Aを生成し(#33)、これをチケット管理システム2に送信する(#34)。その後、その乗客は、搭乗ゲートの通過が認められ、飛行機の自分の座席へ向かう。
一方、そのチケットに不具合などがあった場合は(#32でNo)、従来通りそれに対応するための処理を実行する(#35)。
本便の乗客が搭乗ゲートを通るたびに、図13の処理が実行され、それらの乗客の情報がチケット管理システム2に集められる。
チケット管理システム2は、2005年10月1日の703便に対応する乗客情報テーブルTLA(図7参照)を、遅くともその便の搭乗開始時刻になるまでに作成しておく。搭乗開始時刻が過ぎたら、その便の乗客に関する搭乗ゲート通過者情報7Aが搭乗ゲートシステム3から次々に送信されて来るので、これに基づいて各乗客のチェック対象乗客情報8Aを生成しその便に対応する乗客情報テーブルTLAに格納する。
さらに、チケット管理システム2は、その便の搭乗開始時刻が過ぎたら、チェック対象乗客情報8Aを生成し格納する処理と並行して、図14に示す処理を実行する。
乗客情報テーブルTLAに格納されているチェック対象乗客情報8Aを1つ読み出し(#23)、それに示される電源オフ予定時刻を確認する(#24)。電源オフ予定時刻が既に過ぎている場合は(#25でYes)、そのチェック対象乗客情報8Aに示される携帯電話番号に信号を送信するなどして、そのチェック対象乗客情報8Aに係る乗客の携帯電話端末TRの状態を確認する(#26)。ステップ#24〜#26の処理を、乗客情報テーブルTLAに格納されている2つ目以降のチェック対象乗客情報8Aについても順次または複数個並行して実行する。
現時点の乗客情報テーブルTLAに格納されている各チェック対象乗客情報8Aに係る携帯電話端末TRの状態の確認(調査)が終わったら(#22でYes)、その処理の結果を纏めることによって確認結果テーブルTLB(図8参照)を生成し、これを記憶しておく(#27)。
そして、今生成した確認結果テーブルTLBつまり最新の確認結果テーブルTLBと前回生成した同便つまり2005年10月1日の703便の確認結果テーブルTLBとに基づいて、オン携帯電話リストOLTを生成しその便の乗務員用端末CRに送信する処理を行う(#28)。係る処理の手順は、前に図10で説明した通りである。
オン携帯電話リストOLTを受信した乗務員用端末CRは、図11または図13のような注意用画面HG1、HG2を表示する。乗務員は、これを見ながら、携帯電話端末TRの電源をオンのままにしている乗客に対して、注意レベルに応じた注意を与える。
ステップ#22〜#28の処理は、所定の時(例えば、離陸時)まで、定期的に実行される。
本実施形態によると、携帯電話端末TRの使用が制限される飛行機の中における、乗務員による各乗客の携帯電話端末TRの電源のチェックの負担を従来よりも軽減することができる。
本実施形態では、オン携帯電話リストOLTの最終的な出力先を乗務員用端末CRの表示部とした。そして、乗務員は、そのオン携帯電話リストOLTの内容を参照して乗客に対して注意を与えた。座席ごとに小型の液晶ディスプレイが備わっている場合は、オン携帯電話リストOLTの内容に基づいて、注意を促すメッセージをその液晶ディスプレイに表示することによって、注意を与えるようにしてもよい。これを実現するためには、乗務員用端末CRと各座席の液晶ディスプレイとを有線回線または無線回線によって繋いでおく。そして、乗務員用端末CRは、チケット管理システム2から受信したオン携帯電話リストOLTに示される注意レベルに応じたメッセージを、各座席の液晶ディスプレイに表示させる。例えば、座席番号が「20C」である座席の注意レベルが「タイプC」である旨がオン携帯電話リストOLTに示されている場合は、乗務員用端末CRは、タイプCに応じたメッセージすなわち穏やかな注意のメッセージをその座席の液晶ディスプレイに表示させる。もちろん、この場合も、乗務員用端末CRに注意用画面HG1またはHG2を表示させるようにしてもよい。
間違って他人の座席に座ってしまった乗客のために、携帯電話端末監視システム1にリセット機能を設けておいてもよい。すなわち、乗客の携帯電話端末TRからリセットの要求があった場合に、間違った座席の位置と正しい座席の位置との関係、その乗客の属性、および周囲の状況などに基づいて着席予定時刻Tcを算出し直すようにしてもよい。
搭乗する当日に、乗客が携帯電話端末TRを自宅などに忘れてしまうことがある。このように携帯電話端末TRが機内に持ち込まれない場合は、携帯電話端末TRの電源を管理する必要がない。そこで、携帯電話端末TRの状態を確認する際に、GPS(Global Positioning Systems)の機能を用いてその携帯電話端末TRの位置情報を取得し、携帯電話端末TRが機内にないことが分かったら、その携帯電話端末TRが電源オフの状態であるものとみなしてもよい。
本実施形態では、最近の2回の電源状態の確認結果に基づいてオン携帯電話リストOLTを生成したが、それよりも過去の確認結果も参照し、さらに詳細なオン携帯電話リストOLTを生成するようにしてもよい。
広い場所を対象とする場合は、次のように構成してもよい。その場所を幾つかの領域に区切り、領域ごとの担当者に乗務員用端末CRを渡しておく。チケット管理システム2は、領域ごとに、その領域内の座席に係るオン携帯電話リストOLTを生成する。そして、そのオン携帯電話リストOLTを、対応する乗務員用端末CRに送信する。
本実施形態では飛行機の乗客の所有する携帯電話端末TRの状態を監視する場合を例に説明したが、本発明は、他の場所への入場者(進入者)の携帯電話端末TRの状態を監視する場合にも適用することができる。例えば、コンサート会場(イベントホール、球場、または体育館など)の入場者の携帯電話端末TRの状態を監視する場合にも適用することができる。この場合は、携帯電話端末監視システム1を例えば次のように構成すればよい。
搭乗ゲートシステム3を、コンサート会場の入口ごとに設けておく。チケット情報データベースDB1には、搭乗年月日(フライト日)、便名、および機種の代わりに開催日、コンサート名、および会場名を示すチケット情報DTAを格納しておく。着席所要時間データベースDB3には、コンサート会場ごとに着席所要時間情報DTCを設けておく。
入場者が入口を通過しようとするごとにその入場者のチケットを読み取り、そのコンサート会場に対応する着席所要時間情報DTC、その入場者の属性(年齢または性別など)、および周囲の状況(混雑の具合など)に応じて、着席予定時刻Tc(電源オフ予定時刻)を算出する。着席予定時刻Tcを過ぎた入場者の携帯電話端末TRについて、定期的に電源の状態の確認の処理などを行う。そして、その処理の結果に基づいて生成されたオン携帯電話リストOLTを、コンサート会場の中にいるスタッフのモバイル端末(乗務員用端末CRに相当する。)に送信する。スタッフは、送信されて来たオン携帯電話リストOLTを参照して、電源オンのままの携帯電話端末TRを持つ入場者に対して注意を与える。
本実施形態では、携帯電話端末TRが電源オフの状態であるか否かを確認(調査)する場合を例に説明したが、本発明を適用する場所によっては、マナーモードの状態であるか否かを確認するように設計してもよい。
その他、携帯電話端末監視システム1、チケット管理システム2、搭乗ゲートシステム3の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データベース、テーブルの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
上に述べた実施例には、以下に述べるような付記も開示されている。
(付記1)
所定の場所に入る入場者を検知する入場者検知手段と、
前記入場者検知手段によって検知された前記入場者の携帯電話端末の状態を調査する状態調査手段と、
前記状態調査手段による調査の結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する、携帯電話情報送信手段と、
を有することを特徴とする携帯電話端末状態監視システム。 …… (1)
(付記2)
前記入場者が所定の位置に着く時刻を予測する到着時刻予測手段、を有し、
前記状態調査手段は、前記入場者検知手段によって検知された前記入場者の携帯電話端末の状態を、前記到着時刻予測手段によって予測された当該入場者が前記所定の位置に着く時刻を経過した後に検出する、
付記1記載の携帯電話端末状態監視システム。 …… (2)
(付記3)
前記状態調査手段は、所定の時間ごとに前記入場者の携帯電話端末の状態を調査し、
前記携帯電話情報とともに、当該携帯電話情報に係る携帯電話端末の過去の状態を示す過去状態情報を前記運営者用端末に送信する、
付記1または付記2記載の携帯電話端末状態監視システム。 …… (3)
(付記4)
前記所定の場所に入るためのチケットごとに、当該チケットを使用する予定である前記入場者の携帯電話端末の識別情報である端末識別情報を当該チケットの識別情報であるチケット識別情報と対応付けて記憶する、端末識別情報記憶手段、を有し、
前記入場者検知手段は、前記入場者の前記チケットから前記チケット識別情報を読み取ることによって当該入場者を検知し、
前記状態調査手段は、前記入場者の携帯電話端末の状態を、当該入場者の前記チケットから読み取られた前記チケット識別情報に対応する、前記端末情報記憶手段に記憶されている前記端末識別情報に基づいて、当該携帯電話端末と通信を行うことによって調査する、
付記1ないし付記3のいずれかに記載の携帯電話端末状態監視システム。
(付記5)
前記入場者の指定席を示す指定席情報を取得する指定席情報取得手段と、
前記所定の状態であることが分かった1台または複数台の携帯電話端末を持つそれぞれの前記入場者が着席すべき、前記所定の場所における座席の位置を示す座席情報を、前記指定席情報取得手段によって取得された当該入場者の前記指定席情報に基づいて生成する、座席情報生成手段と、を有し、
前記携帯電話情報送信手段は、前記所定の状態であることが分かった1台または複数台の携帯電話端末の前記携帯電話情報として、前記座席情報生成手段によって生成された前記座席情報を送信する、
付記1ないし付記4のいずれかに記載の携帯電話端末状態監視システム。
(付記6)
所定の場所に入る入場者を検知し、
検知した前記入場者の携帯電話端末の状態を調査し、
調査した結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する、
ことを特徴とする携帯電話端末状態監視方法。 …… (4)
(付記7)
所定の場所における携帯電話端末の状態を監視するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記所定の場所に入る入場者が検知されたときに、当該入場者の携帯電話端末の状態を調査する処理を実行させ、
調査した結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する処理を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。 …… (5)
携帯電話端末監視システムの全体的な構成の例を示す図である。 チケット管理システムの機能的構成の例を示す図である。 搭乗ゲートシステムの構成の例を示す図である。 チケット情報データベースの例を示す図である。 利用者情報データベースの例を示す図である。 着席所要時間情報の例を示す図である。 乗客情報テーブルの例を示す図である。 確認結果テーブルの例を示す図である。 オン携帯電話リストの例を示す図である。 リスト生成送信処理の流れの例を説明するフローチャートである。 注意用画面の例を示す図である。 注意用画面の変形例を示す図である。 搭乗ゲートシステムの全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 チケット管理システムの全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 携帯電話端末監視システム
31 チケット読取装置(入場者検知手段)
206 着席時刻推定処理部(到着時刻予測手段)
207 携帯電話状態確認部(状態調査手段)
210 オン携帯電話リスト送信部(携帯電話情報送信手段)
CR 乗務員用端末(運営者用端末装置)
OLT オン携帯電話リスト(携帯電話情報)
SH 座席表(携帯電話情報)
TR 携帯電話端末

Claims (5)

  1. 所定の場所に入る入場者を検知する入場者検知手段と、
    前記入場者が所定の位置に着く時刻を予測する到着時刻予測手段と、
    前記入場者検知手段によって検知された前記入場者の携帯電話端末の状態を、前記到着時刻予測手段によって予測された当該入場者が前記所定の位置に着く時刻を経過した後に調査する状態調査手段と、
    前記状態調査手段による調査の結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する、携帯電話情報送信手段と、
    を有することを特徴とする携帯電話端末状態監視システム。
  2. 所定の場所に入る入場者を検知する入場者検知手段と、
    前記入場者検知手段によって検知された前記入場者の携帯電話端末の状態を所定の時間ごとに調査する状態調査手段と、
    前記状態調査手段による調査の結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報、および当該携帯電話情報に係る携帯電話端末の過去の状態を示す過去状態情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する、携帯電話情報送信手段と、
    を有することを特徴とする携帯電話端末状態監視システム。
  3. 所定の場所に入る入場者を検知し、
    前記入場者が所定の位置に着く時刻を予測し、
    検知した前記入場者の携帯電話端末の状態を、予測した当該入場者が前記所定の位置に着く時刻を経過した後に調査し、
    調査した結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する、
    ことを特徴とする携帯電話端末状態監視方法。
  4. 所定の場所における携帯電話端末の状態を監視するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記所定の場所に入る入場者が検知されたときに、
    前記入場者が所定の位置に着く時刻を予測する処理を実行させ、
    前記入場者の携帯電話端末の状態を、予測した当該入場者が前記所定の位置に着く時刻を経過した後に調査する処理を実行させ、
    調査した結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  5. 所定の場所に入るためのチケットごとに、当該チケットを使用する予定である入場者の携帯電話端末の識別情報である端末識別情報を、当該チケットの識別情報であるチケット識別情報と対応付けて記憶する端末識別情報記憶手段と、
    前記所定の場所に入る前記入場者を、当該入場者の前記チケットから前記チケット識別情報を読み取ることによって検知する入場者検知手段と、
    前記入場者検知手段によって検知された前記入場者の携帯電話端末の状態を、当該入場者の前記チケットから読み取られた前記チケット識別情報に対応する、前記端末情報記憶手段に記憶されている前記端末識別情報に基づいて、当該携帯電話端末と通信を行うことによって調査する状態調査手段と、
    前記状態調査手段による調査の結果、所定の状態であることが分かった携帯電話端末を示す携帯電話情報を、前記所定の場所の運営に携わるメンバが使用する運営者用端末に送信する、携帯電話情報送信手段と、
    を有することを特徴とする携帯電話端末状態監視システム。
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