JP4658202B2 - カードコネクタにおけるロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プッシュイン・プッシュイジェクト型のカードコネクタにおいて、メモリカードをコネクタ本体内に嵌合したときに衝撃等にてカードが抜け出るのを防止し、かつ、カードイジェクト時のカードの飛び出しを防止するようにしたカードコネクタにおけるロック装置に関するものである。
従来のプッシュイン・プッシュイジェクト型のカードコネクタが図7(a)(b)に示される(特許文献1)。これらの図において、扁平なハウジング10の上にメタルカバーが被せられてコネクタ本体が構成され、このコネクタ本体の一端開口部分がカード挿入口14となっている。前記ハウジング10内には、スライダ12が両端の第1ばね17と第2ばね18によって進退自在に配置されている。前記スライダ12の途中に横孔24が形成され、この横孔24に臨ませてロックばね19が設けられている。また、スライダ12の側面には、図8に示すようなイジェクト部25が形成されている。
このような構成において、メモリカード11をカード挿入口14に差し込むと、メモリカード11の傾斜した先端部15がロックばね19の突出部21に接触する。さらにメモリカード11を押し込むと、メモリカード11の側面によってロックばね19は鎖線のように押し出され、自由端22がハウジング10の側壁部13に穿設した開口23側に突出する。さらにメモリカード11を押し込み、メモリカード11の凹部16がロックばね19の突出部21の位置に達すると、ロックばね19が復帰して凹部16に突出部21が嵌合する。同時に、メモリカード11の先端部15がスライダ12の当接面20に当接する。
この状態でメモリカード11をさらに押し込むと、メモリカード11とスライダ12が第1ばね17、第2ばね18に抗して一体に移動する。このとき、係止ピン26の先端の屈折端が往路溝27をガイドされ、メモリカード11が行き止まりになった時点でメモリカード11の押し出しを停止すると、係止ピン26の先端の屈折端が係止溝28に係止してスライダ12はロックされる(図7(b)状態)。以上がプッシュイン動作である。
メモリカード11を抜き取る時には、図7(b)の状態においてメモリカード11を押し込むと、係止ピン26の先端の屈折端が係止溝28から復路溝29側に進路を変え、第1ばね17と第2ばね18とによってスライダ12が押し出されて元の位置に戻る。この時、メモリカード11は、図7(a)の鎖線状態となる。さらにメモリカード11を手で引き抜くと、ロックばね19が鎖線状態に押し出されて凹部16から外れ、メモリカード11は、カード挿入口14から抜き取られる。以上がプッシュイジェクト動作である。
特開2001−326028号公報。
解決しようとする問題点は、次の通りである。
(1)メモリカード11がハウジング10内に嵌合している状態、すなわち、メモリカード11の凹部16にスライダ12のロックばね19が係止し、スライダ12がハウジング10の内方端でイジェクト部25により係止している状態において、このカードコネクタを落下させたり、物にぶつけたりして衝撃が与えられることにより、イジェクトされてスライダ12とメモリカード11が飛び出し、さらにメモリカード11が抜け出るという恐れがあった。
(2)メモリカード11がハウジング10内に嵌合している状態において、メモリカード11を無理に引き抜くとロックばね19が変形してしまい、その後の嵌合が不完全になる恐れがあった。
(3)メモリカード11の挿抜時に、ロックばね19の自由端22が開口23側に押し出されるので、挿抜の繰り返しによってカードロック力が不足したり、逆に強く設定するとロックばね19が変形したりする恐れがあり、突出部21と凹部16における適切な係脱ができなくなる。
本発明は、嵌合時のカード抜け防止、カードの無理抜き防止、イジェクト時のカード飛び出し防止を可能にしたカードコネクタにおけるロック装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、コネクタ本体58へのメモリカード11の挿入により前記コネクタ本体58内で進退動するスライダ12に設けたロックばね19に前記メモリカード11をロックし、かつ、前記スライダ12に設けたイジェクト部25にてメモリカード11の挿入位置を保持し、前記メモリカード11の再度の押圧により前記イジェクト部25を解除し、前記スライダ12を元の位置に戻した後、メモリカード11を抜き取るようにしたカードコネクタにおけるロック装置において、前記ロックばね19は、前記スライダ12に固定する基端の固定端部46と、メモリカード11の凹部16に係合する突出部21と、先端の湾曲部44とを備え、前記コネクタ本体58内におけるイジェクト部25の解除時の前記湾曲部44の位置に臨ませて衝撃吸収部材51を設けたことを特徴とする。
衝撃吸収部材51は、前記メタルカバー30における前板部49の一部を切起こしてU字形に折曲して形成する。また、メタルカバー以外の弾性材で構成してハウジング10に組み込んでもよいし、ハウジング10と一体に構成してもよい。
前記ロックばね19は、板ばねの折曲加工により、前記スライダ12に固定する基端の固定端部46と、メモリカード11の凹部16に係合する突出部21と、先端の湾曲部44の他に、この湾曲部44からU字形にさらに延長した接触端部45とを備え、前記コネクタ本体58内におけるイジェクト部25の解除時の前記湾曲部44の位置に臨ませて衝撃吸収部材51を設けるとともに、前記コネクタ本体58内におけるイジェクト部25の解除時の前記接触端部45に臨ませてメタルカバー30の側板部48を切起こして前記ロックばね19の横移動を規制するとともに、カードロック力を調整する規制用板ばね部53を設けることができる。
前記コネクタ本体58内におけるイジェクト部25の係止時の前記接触端部45に臨ませてロックばね19の接触端部45が乗りあがったとき、ロックばね19によるメモリカード11の保持力を高めるための突起部39を設ける。この突起部39は、ハウジング10の側壁部13を膨出して設けてもよいし、メタルカバー30の側板部48を膨出して設けてもよい。さらに、突起部は、メタルカバーの天板部の側板部に近い一部を切起こし、この切起こしをハウジングの側壁部の内側に臨ませて設けてもよい。
請求項1記載の発明によれば、ロックばねは、スライダに固定する基端の固定端部と、メモリカードの凹部に係合する突出部と、先端の湾曲部とを備え、コネクタ本体内におけるイジェクト部の解除時の湾曲部の位置に臨ませて衝撃吸収部材を設けたので、メモリカードを挿入した状態で、カードコネクタ装置を落下したり、コネクタ本体を強く物にぶつけたりして衝撃を与えたために、スライダがイジェクト部から脱出してスライダとメモリカードが生きよいよく飛び出しても、ロックばねの先端の湾曲部が衝撃吸収部材に当接し、この衝撃吸収部材のばね性によりスライダが減速と衝撃緩和(ダンパー効果)され、メモリカード11が抜け出ることはない。
請求項2記載の発明によれば、衝撃吸収部材は、メタルカバーにおける前板部の一部を切起こしてU字形に折曲したので、メタルカバーの切り起しと折曲加工だけという簡単な構成でスライダが減速され、衝撃緩和(ダンパー効果)される。
請求項3記載の発明によれば、衝撃吸収部材の先端に、ロックばねの先端の湾曲部と係合する屈折片を一体に形成したので、ロックばねの湾曲部が屈折片に接触してロックばねの横移動するのを抑制する。
請求項4記載の発明によれば、コネクタ本体内におけるイジェクト部の解除時の湾曲部の位置に臨ませて衝撃吸収部材を設けるとともに、コネクタ本体内におけるイジェクト部の解除時の接触端部に臨ませてメタルカバーの側板部を切起こしてロックばねの横移動を規制するとともに、カードロック力を調整する規制用板ばね部を設けたので、長期間の使用によってもロックばねが変形することがなく、常にメモリカードとロックばねの適切な係脱が可能となる。
請求項5記載の発明によれば、コネクタ本体内におけるイジェクト部の係止時の接触端部に臨ませてロックばねの接触端部が乗りあがったとき、ロックばねによるメモリカードの保持力を高めることができ、メモリカードを無理抜きしようとしてもロックばねの横移動を規制して凹部から突出部が外れるのを防止し、メモリカードが抜け出ることがない。
請求項6記載の発明によれば、突起部は、ハウジングの成型時に側壁部を一体に膨出して設けることができる。
請求項7記載の発明によれば、突起部は、メタルカバーの側板部をプレスなどによる折曲加工時に膨出して設けることができる。
請求項8記載の発明によれば、突起部は、メタルカバーの天板部の側板部に近い一部を切起こし、この切起こしをハウジングの側壁部の内側に臨ませて設けることにより、ハウジングの側壁部に何らの加工をも施すことなくメタルカバーの天板部の切起こしだけで形成できる。
本発明によるカードコネクタにおけるロック装置の実施例1を示すもので、メタルカバー30を除いた平面図である。 本発明によるカードコネクタにおけるロック装置の実施例1を示す分解斜視図である。 本発明によるスライダ12とロックばね19の平面図である。 同上斜視図である。 本発明による突起部39の他の実施例を示すもので、(a)は、メタルカバーの側板部を膨出して形成した例の一部の平面図、(b)は、メタルカバーの天板部の側板部に近い一部を切起こし、この切起こしをハウジングの側壁部の内側に臨ませて設けた例の斜視図と平面図である。 本発明によるカードコネクタにおけるロック装置の動作を説明するもので、(a)は、メモリカード11を挿入した直後の状態を示す一部の平面図、(b)は、メモリカード11を係止した状態を示す一部の平面図、(c)は、メモリカード11を正常にイジェクトした状態を示す一部の平面図、(d)は、メモリカード11を急激にイジェクトした状態を示す一部の平面図である。 従来のカードコネクタにおけるロック装置の動作を説明するもので、(a)における実線は、メモリカード11を挿入した直後の状態を示す一部の平面図、2点鎖線は、凹部16にロックばね19を係止した状態を示す一部の平面図、(b)は、メモリカード11を係止した状態を示す一部の平面図である。 図7におけるイジェクト部25の正面図である。
本発明によるカードコネクタにおけるロック装置は、コネクタ本体58へのメモリカード11の挿入により前記コネクタ本体58内で進退動するスライダ12に設けたロックばね19に前記メモリカード11をロックし、かつ、前記スライダ12に設けたイジェクト部25にてメモリカード11の挿入位置を保持し、前記メモリカード11の再度の押圧により前記イジェクト部25を解除し、前記スライダ12を元の位置に戻した後、メモリカード11を抜き取るようにしたカードコネクタにおけるロック装置に適用される。
前記ロックばね19は、前記スライダ12に固定する基端の固定端部46と、メモリカード11の凹部16に係合する突出部21と、先端の湾曲部44とを備え、前記コネクタ本体58内におけるイジェクト部25の解除時の前記湾曲部44の位置に臨ませて衝撃吸収部材51を設ける。
コネクタ本体58は、ハウジング10とこのハウジング10に被せたメタルカバー30とからなり、衝撃吸収部材51は、前記メタルカバー30における前板部49の一部を切起こしてU字形に折曲する。
衝撃吸収部材51には、その先端に、ロックばね19の先端の湾曲部44と係合する屈折片52を一体に形成することが好ましい。
ロックばね19は、スライダ12に固定する基端の固定端部46と、メモリカード11の凹部16に係合する突出部21と、先端の湾曲部44と、この湾曲部44からU字形にさらに延長した接触端部45とを備え、コネクタ本体58内におけるイジェクト部25の解除時の湾曲部44の位置に臨ませて衝撃吸収部材51を設けるとともに、コネクタ本体58内におけるイジェクト部25の解除時の接触端部45に臨ませてメタルカバー30の側板部48を切起こしてロックばね19の横移動を規制するとともに、カードロック力を調整する規制用板ばね部53を設ける。
コネクタ本体58内におけるイジェクト部25の係止時の接触端部45に臨ませてロックばね19の接触端部45が乗りあがったとき、ロックばね19によるメモリカード11の保持力を高めるための突起部39を設ける。
この突起部39は、ハウジング10の側壁部13を膨出して設けてもよいし、また、メタルカバー30の側板部48を膨出して設けてもよい。
本発明によるカードコネクタにおけるロック装置の実施例1を図1ないし図6に基づき説明する。
図1、図2に示すように、ハウジング10とメタルカバー30でコネクタ本体58が構成され、このコネクタ本体58の内部には、スライダ12と、ロックばね19と、ばね40を有し、前記スライダ12の側面の溝と係止ピン26とでイジェクト部25が構成されている。
前記ハウジング10は、メモリカード11を挿入する広さをもった底板部32と、この底板部32の側部と後部に略メモリカード11の厚さと略等しい幅の側壁部13と後壁部31が一体に形成されている。また、ハウジング10には、前記側壁部13の内側に沿ってスライダ摺動溝33が形成され、このスライダ摺動溝33の後部に位置してピン係合孔34とばね係止凹部35とスライダ係止部38が設けられ、このスライダ摺動溝33の前部に位置した側壁部13の内側に突起部39が設けられる。この突起部39は、図6(b)に示すように、ロックばね19の接触端部45が乗りあがったとき、ロックばね19によるメモリカード11の保持力を高めるため、剛性を増大させる。前記側壁部13の前端部を一部切り欠いて開口部55が設けられている。前記コネクタ本体58の前面部には、カード挿入口14が開口し、また、底板部32の上面には、前記カード挿入口14側から複数のコネクタ片37が設けられている。さらに、底板部32の後部には、メモリカード11の挿入時に閉じる開閉端子36が設けられている。
前記スライダ12は、前記スライダ摺動溝33内に進退自在に嵌合し、側方に押圧突起部41が突出し、この押圧突起部41のばね保持軸42と前記ばね係止凹部35との間にばね40が介在してスライダ12を常時手前(前面)側に付勢している。このスライダ12の上面には、ロックばね19が取り付けられ、また、前記ピン係合孔34とスライダ12の溝には、コの字形の係止ピン26が係合している。
前記ロックばね19は、板ばねを折曲加工し、全体の1/4程度の長さ部分の固定端部46がスライダ12に埋め込まれ、この固定端部46から1/2程度の長さの直線部56が直線的に延び、この直線部56の先端から突出部21を形成し、更に傾斜部43を経てU字形の湾曲部44とし、この湾曲部44の折り返し部分から1/4程度の長さを延ばして先端を弧状にして接触端部45とする。
前記スライダ12の上面に形成されたイジェクト部25は、一端から他端に形成された往路溝27と、この往路溝27の先端から段差をもって折り返した係止溝28と、この係止溝28から他端に向けて段差をもって延びてから折り返し、さらに段差をもって前記往路溝27の始点に連通する復路溝29とで構成され、これらの溝27,28,29を係止ピン26の一端部が摺動し、また、係止ピン26の他端部が前記ピン係合孔34に揺動自在に差し込まれている。
前記メタルカバー30は、導電性金属板を折曲加工したもので、天板部47と、両側の側板部48と、前端の前板部49と、後端の後板部50とからなる。前記前板部49は、角隅を残して切起こし、内側にU字形に折り返して衝撃吸収部材51とし、この衝撃吸収部材51の先端をやや湾曲して屈折片52とする。前記側板部48は、前記開口部55に位置した部分を切起こし、先端をやや内側に湾曲して前記ロックばね19の横移動を規制する規制用板ばね部53とする。図6(c)のように、この規制用板ばね部53が内側に突出して正常なロックばね19の接触端部45と接触している距離xを設定することで、メモリカード11が抜き取られる時のロックばね19のカードロック力を調整して設定される。前記天板部47の前記係止ピン26の上部に位置した部分を切起こして係止ピン26を常時押し下げるとともに、スライダ12とメモリカード11の動きを減速させるためのピン押圧用板ばね部54を形成する。
以上のように形成されたハウジング10のスライダ摺動溝33にロックばね19付きのスライダ12を嵌め込み、係止ピン26の一端をピン係合孔34に、他端を往路溝27に嵌め込み、さらに、ばね係止凹部35とばね保持軸42の間にばね40を装着する。すると、スライダ12は、ばね40によって図6(a)のように手前側に押し出される。スライダ12を組み込んだ後、天板部47を上から被せて側板部48や後板部50に設けた舌片57を内側に折り返して固定する。するとコネクタ本体58の手前側にカード挿入口14が開口する。
次にメモリカード11の挿抜動作を説明する。
メモリカード11は、図1に示すように、先端部15側がやや幅が狭く、途中に傾斜した当接面20を有し、この当接面20より手前側に凹部16を有する。
図6(a)において、メモリカード11をカード挿入口14から差し込む。すると、最初にメモリカード11の当接面20がロックばね19の傾斜部43に接触する。さらにメモリカード11を押し込むと、スライダ12は、ばね40で押し出されたままの位置でロックばね19の直線部56が湾曲して横方向にずれる。この時、ロックばね19の接触端部45は、カードロック力を調整する規制用板ばね部53からわずかにずれて接しており、ロックばね19は、調整されたカードロック力をもって横方向にずれる。
メモリカード11をさらに押し込むと、ロックばね19の突出部21が当接面20を乗り越えてメモリカード11の側面を摺動し、凹部16に嵌合する。同時にメモリカード11の当接面20がスライダ12の押圧突起部41に達して接触する。この状態でメモリカード11を押し込むと、スライダ12は、ばね40に抗して押し込まれ、係止ピン26の先端部が往路溝27にガイドされつつこの往路溝27の先端部まで達する。この状態でメモリカード11の押圧を解除すると、係止ピン26の先端部は、段差にガイドされて係止溝28に係止し、スライダ12はわずかに後退して停止する。これが図6(b)に示すプッシュイン状態である。この時、ロックばね19の接触端部45が突起部39に乗り上げ、ロックばね19によるメモリカード11の保持力を高め無理抜きを防止している。また、開閉端子36は閉じた状態となる。
メモリカード11を抜き取るプッシュイジェクト時には、図6(b)の状態から再度メモリカード11を押し込むと、係止ピン26の先端部が係止溝28から復路溝29へ移る。メモリカード11の押し込みを解除すると、ばね40によりスライダ12が押し出され、係止ピン26は段差のため、係止溝28に戻らず復路溝29に沿って移動し、さらに最初の往路溝27へ戻る。この状態が図6(c)である。メモリカード11を抜き取るには、メモリカード11を軽く引き出すと、ロックばね19の接触端部45は規制用板ばね部53にわずかに位置をずらし、調整されたカードロック力で接しており、直線部56が円滑に湾曲して、凹部16に係合していたロックばね19の突出部21が横方向へずれて凹部16から脱出する。
ここで、従来は、図7(b)のようにメモリカード11を挿入した状態で、カードコネクタにおけるロック装置を落下させたり、強く物にぶつけたりして衝撃が与えられた場合、スライダ12がばね40に抗して移動し、係止ピン26の先端がイジェクト部25の係止溝28から復路溝29側へ移動し、スライダ12とメモリカード11が生きよいよく飛び出したものとする。すると、メモリカード11は、その凹部16からロックばね19の突出部21が外れて抜け出る事態が生じるおそれがある。また、スライダ12がイジェクト部25から脱出しなくても、メモリカード11に衝撃が与えられて凹部16から突出部21が外れてメモリカード11のみが飛び出すおそれがある。さらに、図7(b)のようにメモリカード11が通常に挿入されている状態で、メモリカード11を無理に引き出すと、凹部16から突出部21が外れてメモリカード11が抜け出るおそれがある。
そこで、本発明では、このような事態が生じても以下の通り不具合が生じるのを抑制している。
(1)図6(b)のようにメモリカード11を挿入した状態で、カードコネクタ装置を落下したり、コネクタ本体58を強く物にぶつけたりして衝撃が与えられたために、スライダ12がばね40に抗して移動し、係止ピン26の先端が係止溝28から復路溝29側へ移動してスライダ12がイジェクト部25から脱出した場合、本発明では、図6(d)に示すように、スライダ12とメモリカード11が生きよいよく飛び出すと、ロックばね19の先端の湾曲部44が衝撃吸収部材51に当接し、この衝撃吸収部材51のばね性によりスライダ12が減速と衝撃緩和(ダンパー効果)されるとともに、湾曲部44が屈折片52に接触して横移動するのを抑制する。同時に、湾曲部44が屈折片52に当接するとともに、接触端部45が規制用板ばね部53に当接してロックばね19の撓みを規制する。そのため、メモリカード11が抜け出ることはない。
(2)スライダ12がイジェクト部25から脱出しない場合において、メモリカード11に衝撃が与えられて凹部16から突出部21が外れてメモリカード11が飛び出そうとしても、図6(b)に示すように、ロックばね19の接触端部45が突起部39に接していることにより、ロックばね19の横移動を規制してばね剛性を増し、凹部16から突出部21が外れるのを防止し、メモリカード11の飛び出しを防ぐ。
(3)図6(b)のようにメモリカード11が通常に挿入されている状態で、メモリカード11を無理に引き出そうとすると、(2)の場合と同様に、ロックばね19の接触端部45が突起部39に接していることにより、メモリカード11を無理抜きしようとしてもロックばね19の横移動を規制してばね剛性を増し、凹部16から突出部21が外れるのを防止し、メモリカード11が抜け出ることがない。
前記実施例1において、衝撃吸収部材51と屈折片52は、メタルカバー30の前板部49における一部を切起こして形成したが、これに限られるものではなく、弾力性を有するプラスチック材などで形成してもよい。
前記実施例1において、ロックばね19の接触端部45が乗りあがったとき、ロックばね19によるメモリカード11の保持力を高めるための突起部39は、ハウジング10の側壁部13を膨出して設けたが、これに限られるものではなく、図5(a)に示すように、メタルカバー30の側板部48を膨出して設けることもできる。さらに、図5(b)に示すように、突起部39は、メタルカバー30の天板部47の側板部48に近い一部を切起こし、この切起こしをハウジング10の側壁部13の内側に臨ませて設けることもできる。
10…ハウジング、11…メモリカード、12…スライダ、13…側壁部、14…カード挿入口、15…先端部、16…凹部、17…第1ばね、18…第2ばね、19…ロックばね、20…当接面、21…突出部、22…自由端、23…開口、24…横孔、25…イジェクト部、26…係止ピン、27…往路溝、28…係止溝、29…復路溝、30…メタルカバー、31…後壁部、32…底板部、33…スライダ摺動溝、34…ピン係合孔、35…ばね係止凹部、36…開閉端子、37…コネクタ片、38…スライダ係止部、39…突起部、40…ばね、41…押圧突起部、42…ばね保持軸、43…傾斜部、44…湾曲部、45…接触端部、46…固定端部、47…天板部、48…側板部、49…前板部、50…後板部、51…衝撃吸収部材、52…屈折片、53…規制用板ばね部、54…ピン押圧用板ばね部、55…開口部、56…直線部、57…舌片、58…コネクタ本体。

Claims (8)

  1. コネクタ本体へのメモリカードの挿入により前記コネクタ本体内で進退動するスライダに設けたロックばねに前記メモリカードをロックし、かつ、前記スライダに設けたイジェクト部にてメモリカードの挿入位置を保持し、前記メモリカードの再度の押圧により前記イジェクト部を解除し、前記スライダを元の位置に戻した後、メモリカードを抜き取るようにしたカードコネクタにおけるロック装置において、前記ロックばねは、前記スライダに固定する基端の固定端部と、メモリカードの凹部に係合する突出部と、先端の湾曲部とを備え、前記コネクタ本体内におけるイジェクト部の解除時の前記湾曲部の位置に臨ませて衝撃吸収部材を設けたことを特徴とするカードコネクタにおけるロック装置。
  2. コネクタ本体は、ハウジングとこのハウジングに被せたメタルカバーとからなり、衝撃吸収部材は、前記メタルカバーにおける前板部の一部を切起こしてU字形に折曲したものからなることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタにおけるロック装置。
  3. 衝撃吸収部材の先端に、ロックばねの先端の湾曲部と係合する屈折片を一体に形成したことを特徴とする請求項2記載のカードコネクタにおけるロック装置。
  4. コネクタ本体へのメモリカードの挿入により前記コネクタ本体内で進退動するスライダに設けたロックばねに前記メモリカードをロックし、かつ、前記スライダに設けたイジェクト部にてメモリカードの挿入位置を保持し、前記メモリカードの再度の押圧により前記イジェクト部を解除し、前記スライダを元の位置に戻した後、メモリカードを抜き取るようにしたカードコネクタにおけるロック装置において、前記ロックばねは、前記スライダに固定する基端の固定端部と、メモリカードの凹部に係合する突出部と、先端の湾曲部と、この湾曲部からU字形にさらに延長した接触端部とを備え、前記コネクタ本体内におけるイジェクト部の解除時の前記湾曲部の位置に臨ませて衝撃吸収部材を設けるとともに、前記コネクタ本体内におけるイジェクト部の解除時の前記接触端部に臨ませてメタルカバーの側板部を切起こして前記ロックばねの横移動を規制する規制用板ばね部を設けたことを特徴とするカードコネクタにおけるロック装置。
  5. コネクタ本体へのメモリカードの挿入により前記コネクタ本体内で進退動するスライダに設けたロックばねに前記メモリカードをロックし、かつ、前記スライダに設けたイジェクト部にてメモリカードの挿入位置を保持し、前記メモリカードの再度の押圧により前記イジェクト部を解除し、前記スライダを元の位置に戻した後、メモリカードを抜き取るようにしたカードコネクタにおけるロック装置において、前記ロックばねは、前記スライダに固定する基端の固定端部と、メモリカードの凹部に係合する突出部と、先端の湾曲部と、この湾曲部からU字形にさらに延長した接触端部とを備え、前記コネクタ本体内におけるイジェクト部の解除時の前記湾曲部の位置に臨ませて衝撃吸収部材を設けるとともに、前記コネクタ本体内におけるイジェクト部の解除時の前記接触端部に臨ませてメタルカバーの側板部を切起こして前記ロックばねの横移動を規制する規制用板ばね部を設け、前記コネクタ本体内におけるイジェクト部の係止時の前記接触端部に臨ませてロックばねの接触端部が乗りあがったとき、ロックばねによるメモリカードの保持力を高めるための突起部を設けたことを特徴とするカードコネクタにおけるロック装置。
  6. 突起部は、ハウジングの側壁部を膨出して設けたことを特徴とする請求項5記載のカードコネクタにおけるロック装置。
  7. 突起部は、メタルカバーの側板部を膨出して設けたことを特徴とする請求項5記載のカードコネクタにおけるロック装置。
  8. 突起部は、メタルカバーの天板部の側板部に近い一部を切起こし、この切起こしをハウジングの側壁部の内側に臨ませて設けたことを特徴とする請求項5記載のカードコネクタにおけるロック装置。
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