JP4656638B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に、様々な路面性状や路面状態において高い摩擦力を発揮できるようにして制動性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、一般に、トロイド状ラジアルカーカスのクラウン部周上に複数枚のベルト層とトレッド部を順次備えており、このトレッド部の路面に接触する接地面には、タイヤと路面間の摩擦係数を高めて有効な摩擦力や制動性能等を確保するため、各種の溝や切れ目からなるトレッドパターンが形成されている。
従来、乾燥路面や湿潤路面で良好な制動性能等を発揮するトレッドパターンとして、乗用車用タイヤを中心にトレッド部に多数のブロックを形成したブロックパターンが多用されている。このブロックパターンは、タイヤ周方向に延びる複数本の周方向溝(リブ溝)を設けて複数のリブ列を形成し、更に、このリブ列を分断し周方向溝に交差して延びる多数の横方向溝(ラグ溝)を適宜間隔をもって設けることにより形成され、これら周方向溝と横方向溝とによって区画されるブロック(陸部)が形成される。
このブロックパターンを有する空気入りタイヤの性能、特に湿潤路面での制動性能を向上させるため、従来、抵抗の大きいトレッド材料に変更したり、トレッド部に形成するブロック全体の剛性を高めるといった手法が採られている。しかし、この手法では、例えばトレッド材料を抵抗の大きなものに変更すると転がり抵抗が増大する等し、また、ブロック全体の剛性を高めるとネガティブ率(パターンの全表面積に対する溝表面積の割合)やタイヤ幅方向のエッジ成分が減少する等して、操縦安定性や排水性、耐ハイドロプレーニング性が悪化する等、他の性能へ大きな影響が生じるという問題がある。
このような問題を回避して空気入りタイヤの制動性能等を向上させるため、トレッド部に形成する各ブロックの形状を適正化してブロック接地面が均一に路面と接地するようにし、部分的な浮き上がり等をなくして接地面積を確保し、接地面の接地圧分布を均一化して、平滑路面でのタイヤの摩擦力を向上させた空気入りタイヤが知られている(特許文献1参照)。
図11は、この空気入りタイヤのブロックエッジ近傍の断面図を示す。この従来の空気入りタイヤは、図示のように、横方向溝81に面したブロック80のブロックエッジに、横方向溝81壁面から踏面82まで滑らかに変化する曲面形状の面取り部83を形成している。このようにブロックエッジに面取り部を形成したり、或いは図示しないがブロック80の踏面82全体を円弧状等の曲面形状にすると、ブロックエッジ近傍の曲げ剛性が大きくなり、ブロックエッジがブロック80の踏面82に巻き込まれてその近傍に浮き上がり領域が生じるのが抑制され、各ブロック80と路面との接地性が向上して接地面の接地圧分布が均一化し、平滑路面での摩擦力や制動性能を向上させることができる。
しかしながら、mmオーダー以上の粗さ(路面骨材)を有する平滑でない実際の非平滑路面では、タイヤ周方向の圧縮剛性が大きくないタイヤでは、ブロック80が路面骨材によって局所的な変形を受けて大きな摩擦力(ブロック80が路面骨材を包み込むように変形して解放する過程でのヒステレシスロスによるヒステレシス摩擦力)が発生するが、この従来の空気入りタイヤはブロックエッジのタイヤ周方向の圧縮剛性が大きく、従って、局所的な変形が生じ難いため前記ヒステレシス摩擦力が稼げず、非平滑路面では平滑路面に比べて制動性能が低下するという問題がある。
更に、湿潤状態の路面では、ブロックエッジと路面との接地圧が高いほどブロックエッジが路面の水膜を切る作用が強くなり、ブロック80の接地面と路面との間に入り込む水膜を薄くすることができる。しかし、この従来の空気入りタイヤでは、接地面の接地圧分布が均一化されているためブロックエッジの接地圧が低下し、ブロックエッジが水膜を切る作用が弱くなり、路面との間に入り込む水膜も厚くなる。これに伴って水膜による潤滑作用が大きくなり、タイヤと路面との摩擦力が大きく低下するため、湿潤路面では制動性能が低下するという問題もある。
また、ブロックのタイヤ回転方向後方側(蹴り出し側)に複数本のサイプを設けて、同一ブロック内で蹴り出し側が偏摩耗するヒールアンドトウ摩耗の発生を防ぐとともに、制動性能等の向上を図った空気入りタイヤも知られている(特許文献2参照)。
図12は、この空気入りタイヤのトレッドパターン形状を展開した平面図である。この従来の空気入りタイヤ90のトレッドパターン形状は、図示のように、タイヤ周方向に平行に配置された4本の周方向溝91aと、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる2本の周方向溝91bと、これら周方向溝91a、91bのそれぞれと交差する複数本の横方向溝92と、これらの溝91a、91b、92により区画されたブロック93と、ブロック93に形成された複数本のサイプ94からなっている。横方向溝92は、タイヤ幅方向両端のショルダー部からトレッド中央部へ、それぞれ図の上方に向かって傾斜して延び、タイヤ中央部で互いに接続している。また、サイプ94は、ブロック93の蹴り出し側93aのみに形成されている。
この従来の空気入りタイヤ90は、ブロック93の蹴り出し側93aにサイプ94を形成したため、ヒールアンドトウ摩耗の原因となる蹴り出し側93aにすべりを起こさせる力に対してブロック93が容易に追従変形でき、すべりを防止して偏摩耗の発生を抑制することができる。また、サイプ94により、ブロックエッジ近傍のタイヤ周方向圧縮剛性が低下して変形しやすくなるため、非平滑路面では、路面骨材による変形により生じる摩擦力が高くなり、更に、湿潤路面では、サイプ94が水を吸い上げて路面間の水膜を薄くして摩擦力の低下が抑制されるため、これらの路面での制動性能を向上させることができる。
しかし、この従来の空気入りタイヤ90では、剛性の低下によりブロックエッジ部の曲げ変形が助長されてブロック93の接地面の接地圧分布が不均一となり、路面との接地性が悪化して部分的な浮き上がり等が生じ、ブロック93全体での摩擦力、特に平滑路面での摩擦力が低下して制動性能が悪化するという問題がある。
特開2002−36824号公報 特開平5−278416号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、平滑路面のみならず粗い路面や湿潤路面においても安定して高い摩擦力を発揮できるようにし、空気入りタイヤの制動性能を向上させることである。
請求項1の発明は、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、該周方向溝と交差する複数の横方向溝と、前記周方向溝と横方向溝により区画された複数のブロックとを有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、前記ブロックの前記横方向溝に面したブロックエッジに、一端が前記横方向溝に開口し、他端がブロック内に留まる複数の周方向細溝を有し、該周方向細溝が形成されたブロックエッジを面取り形状又はラウンド形状に形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、該周方向溝と交差する複数の横方向溝と、前記周方向溝と横方向溝により区画された複数のブロックとを有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、前記ブロックの前記横方向溝に面したブロックエッジに、一端が前記横方向溝に開口し、他端がブロック内に留まる複数の周方向細溝を有し、該周方向細溝が形成されたブロック表面をラウンド形状に形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、前記空気入りタイヤは回転方向が指定される空気入りタイヤであり、前記ブロックエッジは、回転時に蹴り出し側となるブロックエッジであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、前記空気入りタイヤは車両に対する装着方向が指定されない空気入りタイヤであり、タイヤ赤道線上の点に対して点対称なトレッドパターンを備え、前記周方向細溝は、タイヤ赤道線上の点に対して点対称となる位置に形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、前記空気入りタイヤは、車両に対する装着方向が指定される空気入りタイヤであり、前記周方向細溝は、タイヤ赤道線よりも車両への装着時に内側となる位置に形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記周方向細溝のタイヤ周方向の長さは、該周方向細溝が形成されたブロックのタイヤ周方向の長さの2%以上25%以下の長さであることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記周方向細溝のタイヤ幅方向の幅は、0.2mm以上2.0mm以下であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、同一ブロック内に形成された前記複数の周方向細溝のタイヤ幅方向の幅の合計値は、該ブロックのタイヤ幅方向の幅の1/2以下であることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記複数の周方向細溝は、1.0mm以上10.0mm以下の間隔で配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、空気入りタイヤのブロックエッジ部の曲げ剛性を増大させるとともにタイヤ周方向の圧縮剛性を低下させることができ、平滑路面のみならず粗い路面や湿潤路面においても安定して高い摩擦力が得られ、空気入りタイヤの制動性能を向上させることができる。
以下、本発明の空気入りタイヤの一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明の空気入りタイヤの第1の実施形態として、車両への装着時に回転方向が指定されるタイプの空気入りタイヤを例に採り、そのトレッド部に形成するトレッドパターンの形状について説明する。図1は、この空気入りタイヤ1のトレッドパターン形状を展開した平面図である。
この空気入りタイヤ1のトレッドパターン形状は、図示のように、タイヤ周方向に平行に延びる5本の周方向溝2と、この周方向溝2のそれぞれと交差するタイヤ幅方向に平行に延びる複数本の横方向副溝3aと、これらの溝2、3aにより区画されたブロック(陸部)4、4’と、各ブロック4、4’内でタイヤ幅方向に延びる横方向細溝3bと、ブロック4、4’に形成されたタイヤ周方向の複数本の周方向細溝5からなっている。
各ブロック4、4’内で、図の上方側がタイヤ回転方向先方側(以下、踏み込み側という)であり、図の下方側がタイヤ回転方向後方側(以下、蹴り出し側という)である。また、本発明において横方向溝3という場合には、横方向副溝3aと横方向細溝3bの両溝を含む。
周方向溝2は、タイヤ赤道線CL上とその両側に各2本ずつ、それぞれ等間隔に配置されており、そのタイヤ幅方向に平行な断面形状は、平坦な溝底部から溝壁が溝頂部に向かって僅かに拡がる凹形状となっている。また、各周方向溝2のタイヤ幅方向の幅Hとタイヤ径方向の深さD、及びタイヤ径方向と溝壁のなす角度αは、全ての周方向溝2で同一である。
横方向副溝3aは、タイヤ周方向に一定の間隔Pで配置されており、タイヤ周方向に平行な断面形状は、周方向溝2と同様に、平坦な溝底部から溝壁が溝頂部に向かって僅かに拡がる凹形状となっている。そのタイヤ周方向の幅Rは周方向溝2の幅Hより僅かに広いが、タイヤ径方向の深さDとタイヤ径方向と溝壁のなす角度αは周方向溝2と同一である。
ブロック4、4’は、タイヤ赤道線CLを挟んで両側に各2個ずつ、合計4個のそれぞれ同形な中央部ブロック4と、タイヤ幅方向両端に各1個ずつ、合計2個の同形なショルダー部ブロック4’との、合計6個のブロック4、4’が一定の幅Hを開けて形成されている。これら各ブロック4、4’のタイヤ周方向の長さLは全て同一であるが、4個の中央部ブロック4のタイヤ幅方向の幅Wは長さLよりも狭く、2個のショルダー部ブロック4’の幅は長さLよりも広くなっている。従って、各ブロック4、4’のタイヤ外周方向から見た形状は、中央部ブロック4はタイヤ周方向に長い略矩形であり、ショルダー部ブロック4’はタイヤ幅方向に長い略矩形である。
また、各ブロック4、4’のタイヤ周方向の略中央には、各溝2、3aと同じ深さの横方向細溝3bがタイヤ幅方向に形成されている。この横方向細溝3bは、中央部ブロック4では、一方の周方向溝2から他方の周方向溝2までブロック4を貫通して形成されているため、ブロック4はタイヤ周方向に2分されているが、ショルダー部ブロック4’では、一端が周方向溝2に開口し他端がブロック4’内に留まるように形成されている。
図2は、中央部ブロック4の1つを模式的に示した斜視図であるが、ブロック4の横方向溝3に面したタイヤ幅方向のブロックエッジの一部には、面取り部4cと複数の周方向細溝5が形成されている。この面取り部4cと複数の周方向細溝5は共に、図示のように、横方向副溝3aに面した蹴り出し側ブロックエッジ4bと、横方向細溝3bに面した蹴り出し側ブロックエッジ4bに形成されている。
面取り部4cのタイヤ周方向に平行な断面形状は、ブロック4の接地面4dから横方向溝3の溝壁までテーパー状に延びる直線形状(面取り形状)となっており、横方向細溝3bに面したブロックエッジではその全長にわたり形成され、また、横方向副溝3aに面したブロックエッジでは、中央部ブロック4ではその全長に、ショルダー部ブロック4’では横方向細溝3bと同じ長さだけ形成されている。周方向細溝5は、一端のみが横方向溝3に開口し、他端はブロック4、4’内に留るように、かつタイヤ径方向の深さが横方向溝3等の深さDよりも浅く形成され、タイヤ幅方向に沿って一定の間隔で複数配置されている。
なお、面取り部4cのタイヤ周方向に平行な断面形状は、前記テーパー状に延びる直線形状以外に、例えばブロック4、4’の接地面4dに滑らかに接続するブロック4内に曲率中心を有する円弧等からなる曲線形状(ラウンド形状)でもよい。また、面取り部4cと周方向細溝5は、蹴り出し側ブロックエッジ4bに加えて他のブロックエッジ、例えば横方向溝3に面した他方のタイヤ幅方向のブロックエッジ(踏み込み側ブロックエッジ4a)等に形成してもよい。
ここで、周方向細溝5のタイヤ周方向の長さは、その周方向溝5が形成されたブロック4、4’の長さLの2%以上25%以下の長さであることが望ましい。また、周方向細溝5のタイヤ幅方向の幅は、0.2mm以上2.0mm以下であることが望ましく、同一ブロック4、4’内に形成された複数の周方向細溝5の幅の合計値は、そのブロック4、4’のタイヤ幅方向の幅の1/2以下であることが望ましい。更に、複数の周方向細溝5は、1.0mm以上10.0mm以下の間隔で配置することが望ましい。
次に、以上のようなブロック4、4’の各構成要素の走行機能について説明する。まず、面取り部4cを横方向溝3に面するタイヤ幅方向のブロックエッジに形成したため、ブロックエッジ部近傍の曲げ剛性を大きくすることができ、ブロックエッジがブロック4、4’の接地面4dに巻き込まれてその近傍に浮き上がり領域が生じるのが抑制され、路面との接地性が向上して適正な接地面積を確保することができる。従って、接地面4dの接地圧分布が均一化して平滑路面等での摩擦力を大きくすることができ、制動性能を向上させることができる。
また、一端のみが横方向溝3に開口する、即ちブロック4、4’を横断することのない複数の周方向細溝5を面取り部4cを設けたブロックエッジに形成したため、自由表面積の増加によりブロックエッジ部のタイヤ周方向の圧縮剛性を低下させることができ、ブロックエッジ部が非平滑路面の路面骨材により変形を受けやすくなるとともに、路面骨材が周方向細溝5を押し広げて食い込む等、その領域の変形を大きくすることができる。従って、路面骨材による変形により生じるヒステレシス摩擦力等の摩擦力を大きくすることができ、非平滑路面でも制動性能を向上させることができる。
一方、湿潤状態の路面では、接地面4dの接地圧分布が均一化されるためブロックエッジ部の接地圧が低下し、ブロックエッジが水膜を切る作用は低下するものの、接地面4dと路面の間に入り込む水膜の水を周方向細溝5が吸い上げて水膜を薄くするため、水膜の潤滑作用による摩擦力の低下を抑制することができる。また、水膜の影響を受けにくいブロックエッジ部で、上記したように摩擦力を確保しているため、湿潤路面でも制動性能を向上させることができる。
以上のように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、横方向溝3に面したタイヤ幅方向のブロックエッジに面取り部4cと、この面取り部4cに一端のみが横方向溝3に開口し、他端がブロック4、4’内に留まる複数の周方向細溝5を形成したため、ブロックエッジ部の曲げ剛性を増大させるとともにタイヤ周方向の圧縮剛性を低下させることができる。これにより、平滑路面のみならず粗い路面や湿潤路面においても安定して高い摩擦力が得られ、空気入りタイヤ1の制動性能を向上させることができる。
更に、ブロックエッジ部の曲げ剛性の増大によりブロックエッジ部の浮き上がりが防止されるため、大きな荷重が入力したとき(大入力時)のめくれ摩耗が抑制され、また、タイヤ周方向の圧縮剛性の低下により蹴り出し側ブロックエッジ4bが変形しやすくなるため、その領域の微小なすべりが変形により防止され、大入力時のヒールアンドトウ摩耗も抑制される等、偏摩耗を抑制することもできる。
なお、周方向細溝5をブロック4、4’のタイヤ周方向に横断させて、一方の横方向溝3から他方の横方向溝3まで延在させる、つまり、その両端を横方向溝3に開口した場合には、それにより区切られた領域のブロック剛性が著しく低下し、ブロック4、4’の曲げ変形が増大してブロック4、4’の倒れ込み等が生じやすくなる。そのため、ブロック4、4’の接地性が低下して摩擦力が低くなり、制動性能も低下してしまう。本実施形態の周方向細溝5は、一端のみを横方向溝3に開口し、他端はブロック4、4’内に留まるように形成しているため、ブロック剛性や摩擦力等の低下を防止することができる。
また、制動時のスリップは、主にブロック4、4’の蹴り出し側が車両の進行方向へすべることで発生するが、本実施形態の空気入りタイヤ1では、蹴り出し側ブロックエッジ4bに面取り部4cと周方向細溝5を形成したため、摩擦力を有効に確保して、スリップを防止することができる。
ここで、周方向細溝5の占める面積や密度が大きすぎる場合には、ブロックエッジ部の接地面積が低下して他の性能に悪影響が生じるため、既に述べたように各周方向細溝5同士の間隔は、1.0mm以上10.0mm以下にするのが効果的であり、また、同一ブロック4内に形成された周方向細溝5の幅の合計値は、そのブロック4のタイヤ幅方向の幅の1/2以下にとどめておくのが望ましい。
次に、本発明の空気入りタイヤの第2の実施形態を図面を参照して説明する。図3は、本発明を装着時に回転方向が指定されないタイプの空気入りタイヤ1に適用したときのトレッドパターン形状の展開平面図であり、図4は、ブロック4、4’の1つを模式的に示した斜視図である。
この空気入りタイヤ1のトレッドパターン形状は、図1で説明した空気入りタイヤ1と同様に、タイヤ周方向に平行に延びる5本の周方向溝2と、この周方向溝2のそれぞれと交差するタイヤ幅方向に平行に延びる複数本の横方向副溝3aと、これらの溝2、3aにより区画されたブロック4、4’と、ブロック4、4’に形成されたタイヤ周方向の複数本の周方向細溝5からなっている。なお、各溝2、3aの配置や形状、およびブロック4、4’の配置等は、図1で説明した空気入りタイヤ1と同様に構成されており、各周方向細溝5も、一端のみが横方向副溝3aに開口している等、同様な構成を備えている。
しかし、ブロック4、4’には、図4に示すように、各ブロック4、4’を分割するタイヤ幅方向の横方向細溝やブロックエッジ部の面取り部は形成されておらず、また、横方向副溝3aに面したタイヤ幅方向のブロックエッジの両側に複数の周方向細溝5がより広い一定の間隔で配置され、ブロック4、4’の接地面4dが曲面で構成されている点で図1のタイヤ1と相違している。
ブロック4、4’の接地面4dは、タイヤ幅方向の一方のブロックエッジから他方のブロックエッジまでの間(本実施形態ではブロック4、4’のタイヤ周方向中央部)に頂点を有する滑らかな曲面、例えばブロック4、4’内に曲率中心を有する円弧等からなる曲面形状(ラウンド形状)に形成されている。
ブロック4、4’の接地面4dと周方向細溝5をこのように形成しても、ブロックエッジ部の曲げ剛性を増大させつつタイヤ周方向の圧縮剛性を低下させることができる。従って、各状態の路面で上記した空気入りタイヤ1と同様の効果を発揮し、平滑路面のみならず粗い路面や湿潤路面においても安定して高い摩擦力が得られ、制動性能を向上させ、偏摩耗を抑制することができる。
なお、制動時のスリップは、既に述べたように主にブロック4、4’の蹴り出し側が車両の進行方向へすべることで発生するため、本発明を車両への装着時に回転方向が指定されるタイプのタイヤに適用する場合は、少なくとも横方向溝に面した蹴り出し側のブロックエッジに、上記した第1の実施形態のタイヤと同様に面取り部を形成するか、もしくは第2の実施形態のタイヤと同様にブロック表面をラウンド形状に形成する必要がある。
図5は、回転方向が指定される空気入りタイヤに適用したときの、第3の実施形態のタイヤのトレッドパターンの一例を示す展開平面図である。このタイヤ1は、タイヤ周方向に延びる複数本の周方向溝2と、この周方向溝2と交差するタイヤ幅方向外側から内側へ図の上方に向かって傾斜して延びる複数本の横方向溝3と、これらの溝2、3により区画されたブロック4、4’と、ブロック4、4’に形成されたタイヤ周方向の複数の周方向細溝5等からなっている。
このタイヤ1のトレッドパターンは、タイヤ赤道線CLを挟んで両側が対称になっており、太矢印Xで示す方向に回転方向が指定されている。従って、図の複数の細矢印で示す横方向溝3に面する蹴り出し側ブロックエッジ4bに周方向細溝5等を形成することで、摩擦力を有効に確保して、制動性能を向上させることができる。
また、回転方向が特に指定されないタイヤ赤道線CL上の点に対して点対称なトレッドパターンを備える空気入りタイヤの場合には、どちらの回転方向で使用するときでも、少なくとも1つのブロックの横方向溝に面した蹴り出し側のブロックエッジに前述の周方向細溝5等が位置するように、これらを形成する必要がある。
図6は、回転方向が指定されない空気入りタイヤに適用したときの、第4の実施形態のタイヤのトレッドパターンの一例を示す展開平面図である。このタイヤ1は、図5のタイヤ1と同様に、タイヤ周方向に延びる複数本の周方向溝2と、この周方向溝2と交差するタイヤ幅方向外側から内側に向かって傾斜して延びる複数本の横方向溝3と、これらの溝2、3により区画されたブロック4、4’とからなり、ここではショルダーブロック4’にタイヤ周方向の複数の周方向細溝5等が形成されている。
このトレッドパターン及び前記周方向細溝5等は、タイヤ赤道線CL上の点に対して点対称をなしており、前記周方向細溝5等は、矢印で示すようにタイヤ赤道線CLを挟んでブロックの互いに反対側に設けられている。従って、回転方向に関わらず、少なくとも1つのブロックの蹴り出し側ブロックエッジに周方向細溝5等が位置するようになっている。これにより、摩擦力を有効に確保して、制動性能を向上させることができる。なお、できるだけ多くの蹴り出し側ブロックエッジに周方向細溝5等を形成することでより大きな効果を得ることができるため、図の矢印に加えて矢印と反対側のブロックエッジにも周方向細溝5等を形成してもよい。
ここで、車両に対する装着方向が指定される空気入りタイヤの場合には、少なくともタイヤ赤道線CLよりも車両への装着時に内側となる位置(装着内側)に周方向細溝5等を形成することで、より大きな効果を得ることができる。これは、車両の制動時には、タイヤが発生する制動力が車両の重心まわりにモーメントを発生させ、前輪の荷重が増大し、後輪の荷重が減少するため、制動力の発生に対しては前輪の寄与が大きく、更に、前輪においては、サスペンションに縮み(バンプ)が発生することでタイヤのキャンバー(傾斜)角がネガティブキャンバー側に変化して、相対的に装着内側の接地圧が高く、装着外側の接地圧が低くなるため、装着内側の制動力への寄与が高くなるからである。従って、車両に対する装着方向が指定される空気入りタイヤでは、装着内側に周方向溝5等を形成することで、摩擦力を有効に確保して、制動性能を向上させることができる。
(タイヤ試験)
本発明の空気入りタイヤの効果を確認するため、ブロックエッジに周方向細溝5と面取り部4cを形成した実施形態1のタイヤ(実施品1という)と、ブロック4の接地面4dをラウンド形状にしてブロックエッジに周方向細溝5を形成した実施形態2のタイヤ(実施品2という)、およびそれらの構成要素の一部のみを適用した比較例のタイヤと、全ての構成要素を適用しない従来例のタイヤを用いて、以下の条件で制動試験を行った。
以下の実施品、比較品、従来品は全て、タイヤサイズは195/65R15とした。また、周方向細溝5のタイヤ径方向の深さは5mm、タイヤ周方向の長さは2mm、タイヤ幅方向の幅は0.7mmである。周方向溝2の幅Hは4mm、深さDは8mm、タイヤ径方向と溝壁のなす角αは5度である。横方向副溝3aの幅Rは6mm、深さDは8mm、タイヤ径方向と溝壁のなす角αは5度である。
実施品1のトレッドパターン形状は、上記した図1、図2で示すように設定し、ブロック4には、深さ8mmで幅0.7mmの横方向細溝3bと、横方向溝3に面した蹴り出し側ブロックエッジ4bに深さ(T)3mmで長さ(S)1mmのテーパー状の面取り部4cを形成した。また、面取り部4cの周方向細溝5は、約2.5mm間隔で配置した。
比較品1A、比較品1B、従来品1は、実施品1の効果を確認するための空気入りタイヤである。比較品1Aは、図7に示すように、実施品1から周方向細溝5を除いた他は実施品1と同様に構成し、蹴り出し側ブロックエッジ4bに面取り部4cを形成した。比較品1Bは、図8に示すように、実施品1から面取り部4cを除いた他は実施品1と同様に構成し、蹴り出し側ブロックエッジ4bに周方向細溝5を形成した。従来品1は、図9に示すように、実施品1から面取り部4cと周方向細溝5をともに除いた他は実施品1と同様に構成した。
実施品2のトレッドパターン形状は、上記した図3、図4で示すように設定し、ブロック4の接地面4dは、タイヤ周方向のブロック中央を頂点とし、横方向副溝3aに面した両ブロックエッジを滑らかにつなげる円弧形状(ブロックエッジと頂点との高さの差Fは0.5mm)とした。また、横方向副溝3aに面する両ブロックエッジの周方向細溝5は、約4mm間隔で配置した。
比較品2、従来品2は、実施品2の効果を確認するための空気入りタイヤである。比較品2は、図10に示すように、実施品2から周方向細溝5を除いた他は実施品2と同様に構成し、ブロック4の接地面は円弧形状とした。従来品2は、実施品2から周方向細溝5と接地面の円弧形状をともに除いた他は実施品2と同様に構成した。
なお、以上の各タイヤのブロック4のタイヤ周方向の長さLは全て24mmとし、4個の中央部ブロック4のタイヤ幅方向の幅Wは全て19mmとした。
実施品3は、車両への装着時に回転方向が指定される空気入りタイヤへ本発明を適用したタイヤであり、トレッドパターン形状は、上記した図5で示すように設定し、図の細矢印で示す蹴り出し側ブロックエッジに、実施品1と同様な面取り部と周方向細溝5を形成した。従来品3は、実施品3の効果を確認するための空気入りタイヤであり、実施品3から面取り部と周方向細溝5を除いた他は実施品3と同様に構成した。
実施品4は、回転方向が特に指定されないタイヤ赤道線CL上の点に対して点対称なトレッドパターンを備える空気入りタイヤへ本発明を適用したタイヤであり、トレッドパターン形状は、上記した図6で示すように設定し、図の細矢印で示すブロックエッジに、実施品1と同様な面取り部と周方向細溝5を形成した。従来品4は、実施品4の効果を確認するための空気入りタイヤであり、実施品4から面取り部と周方向細溝5を除いた他は実施品4と同様に構成した。
制動試験は、上記それぞれのタイヤを6.5Jのリムに内圧220kPaで組み付け、実車に装着して行った。試験条件は次の通りである。
・車両:FF乗用車
・装着位置:4輪
・前輪荷重:4.11kN(空車時)
・後輪荷重:3.34kN(空車時)
・2名乗車相当
・初速度:100km/h
・路面:乾燥した平滑なコンクリート、乾燥したアスファルト(マクロ粗さ有)、及びそれら各々の路面での湿潤(水深2mm)状態
・ABS(Anti−lock Braking System)作動
・5回ずつ実施した内、最良と最悪の値を除いた平均値を制動距離とする
乾燥条件での制動距離指数を表1に示す。なお、試験結果は、上記条件で実施した制動距離(制動開始から停止までに走った距離)を、それぞれ従来品のタイヤを100とした指数で表し、数値が小さいほど制動距離が短く、制動性能が優れていることを示している。
Figure 0004656638
実施品1の乾燥条件での制動距離指数は、表1に示すように、従来品1の100に比べて、コンクリート路で95、アスファルト路で96と小さく、乾燥条件の平滑路面と非平滑路面のどちらでも制動距離が短く、制動性能に優れていることがわかる。これに対し、比較品1Aは、コンクリート路では95と優れているが、アスファルト路では104となっており、また、比較品1Bは、アスファルト路では98と優れているが、コンクリート路では102となっており、これらのタイヤでは路面状態で制動性能に差が生じることがわかった。
実施品2では、従来品2の100に比べて、コンクリート路で95、アスファルト路で97と小さく、平滑路面と非平滑路面のどちらでも制動距離が短く、制動性能に優れていることがわかる。これに対し、比較品2は、コンクリート路では95と優れているが、アスファルト路では106となっており、路面状態で制動性能に差が生じることがわかった。
実施品3では、従来品3の100に比べて、コンクリート路で94、アスファルト路で96と小さく、平滑路面と非平滑路面のどちらでも制動距離が短く、制動性能に優れていることがわかる。
実施品4では、従来品4の100に比べて、コンクリート路で97、アスファルト路で98と小さく、平滑路面と非平滑路面のどちらでも制動距離が短く、制動性能に優れていることがわかる。
次に湿潤条件での制動距離指数を表2に示す。
Figure 0004656638
実施品1の湿潤条件での制動距離指数は、表2に示すように、従来品1の100に比べて、コンクリート路で97、アスファルト路で97と小さく、湿潤条件でも平滑路面と非平滑路面のどちらでも制動距離が短く、制動性能に優れていることがわかる。これに対し、比較品1Aは、コンクリート路では97と優れているが、アスファルト路では103となっており、また、比較品1Bは、アスファルト路では98と優れているが、コンクリート路では101となっており、これらのタイヤでは路面状態で制動性能に差が生じることがわかった。
実施品2では、従来品2の100に比べて、コンクリート路で98、アスファルト路で98と小さく、平滑路面と非平滑路面のどちらでも制動距離が短く、制動性能に優れていることがわかる。これに対し、比較品2は、コンクリート路では103、アスファルト路では102となっており、どちらの路面でも制動性能が低下することがわかった。
実施品3では、従来品3の100に比べて、コンクリート路で96、アスファルト路で97と小さく、平滑路面と非平滑路面のどちらでも制動距離が短く、制動性能に優れていることがわかる。
実施品4では、従来品4の100に比べて、コンクリート路で98、アスファルト路で98と小さく、平滑路面と非平滑路面のどちらでも制動距離が短く、制動性能に優れていることがわかる。
以上の結果から、本発明により、平滑路面のみならず粗い路面や湿潤路面においても空気入りタイヤの制動性能を向上できることが証明された。
本発明の一実施形態における空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開平面図である。 図1のブロックの1つを模式的に示した斜視図である。 本発明の他の実施形態における空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開平面図である。 図3のブロックの1つを模式的に示した斜視図である。 本発明を回転方向が指定された空気入りタイヤに適用したときのトレッドパターンを示す展開平面図である。 本発明をタイヤ赤道線上の点に対して点対称なパターンを有する空気入りタイヤに適用したときのトレッドパターンを示す展開平面図である。 図1の空気入りタイヤに対する比較例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開平面図である。 図1の空気入りタイヤに対する比較例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開平面図である。 図1の空気入りタイヤに対する従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開平面図である。 図3の空気入りタイヤに対する比較例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開平面図である。 従来の空気入りタイヤのブロックエッジ近傍の断面図である。 従来の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開平面図である。
符号の説明
1・・・空気入りタイヤ、2・・・周方向溝、3・・・横方向溝、3a・・・横方向副溝、3b・・・横方向細溝、4・・・中央部ブロック、4’・・・ショルダー部ブロック、4a・・・踏み込み側ブロックエッジ、4b・・・蹴り出し側ブロックエッジ、4c・・・面取り部、4d・・・接地面、5・・・周方向細溝。

Claims (9)

  1. タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、該周方向溝と交差する複数の横方向溝と、前記周方向溝と横方向溝により区画された複数のブロックとを有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記ブロックの前記横方向溝に面したブロックエッジに、一端が前記横方向溝に開口し、他端がブロック内に留まる複数の周方向細溝を有し、
    該周方向細溝が形成されたブロックエッジを面取り形状又はラウンド形状に形成したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、該周方向溝と交差する複数の横方向溝と、前記周方向溝と横方向溝により区画された複数のブロックとを有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記ブロックの前記横方向溝に面したブロックエッジに、一端が前記横方向溝に開口し、他端がブロック内に留まる複数の周方向細溝を有し、
    該周方向細溝が形成されたブロック表面をラウンド形状に形成したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記空気入りタイヤは回転方向が指定される空気入りタイヤであり、
    前記ブロックエッジは、回転時に蹴り出し側となるブロックエッジであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記空気入りタイヤは車両に対する装着方向が指定されない空気入りタイヤであり、
    タイヤ赤道線上の点に対して点対称なトレッドパターンを備え、
    前記周方向細溝は、タイヤ赤道線上の点に対して点対称となる位置に形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記空気入りタイヤは、車両に対する装着方向が指定される空気入りタイヤであり、
    前記周方向細溝は、タイヤ赤道線よりも車両への装着時に内側となる位置に形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記周方向細溝のタイヤ周方向の長さは、該周方向細溝が形成されたブロックのタイヤ周方向の長さの2%以上25%以下の長さであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記周方向細溝のタイヤ幅方向の幅は、0.2mm以上2.0mm以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    同一ブロック内に形成された前記複数の周方向細溝のタイヤ幅方向の幅の合計値は、該ブロックのタイヤ幅方向の幅の1/2以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記複数の周方向細溝は、1.0mm以上10.0mm以下の間隔で配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
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