JP4654465B2 - 画像データの変換方法 - Google Patents

画像データの変換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4654465B2
JP4654465B2 JP2006110989A JP2006110989A JP4654465B2 JP 4654465 B2 JP4654465 B2 JP 4654465B2 JP 2006110989 A JP2006110989 A JP 2006110989A JP 2006110989 A JP2006110989 A JP 2006110989A JP 4654465 B2 JP4654465 B2 JP 4654465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
frequency
image data
encryption
frequency domain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006110989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007288338A (ja
Inventor
茂哲 本岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MegaChips Corp
Original Assignee
MegaChips Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MegaChips Corp filed Critical MegaChips Corp
Priority to JP2006110989A priority Critical patent/JP4654465B2/ja
Publication of JP2007288338A publication Critical patent/JP2007288338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4654465B2 publication Critical patent/JP4654465B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

この発明は画像データの変換方法に関し、特に画像の圧縮処理における暗号化に関する。
従来からデジタル画像の圧縮化処理が提案されている。例えば動画の圧縮においてはMPEG(Moving Picture Group)方式が採用される。MPEG方式では、画像データに対してDCT(離散コサイン変換)変換を用いて周波数領域へと変換し、得られたDCT係数に対して所定の量子化ステップで量子化を行い、ハフマン符号を用いたエントロピー符号化を更に行って符号化された画像データを得る。復号の際は、符号化された画像データに対して、エントロピー復号化、逆量子化、逆DCT変換をこの順に施して、復号化された画像データを得る。
DCT係数のビット長の定め方を非特許文献1が例挙している。DCT係数に対して、異なる二つの圧縮方式に対応するために、再度量子化を行う技術が特許文献1に紹介されている。デジタル画像の情報が相対的に多く含まれた周波数領域におけるDCT係数に基づいて求められた値を、当該情報が相対的に少なく含まれた周波数領域におけるDCT係数の代替として用いる技術が特許文献2に紹介されている。
特開2002−281446号公報 特開2002−176651 W.H. Chen, C.H. Smith, "Adaptive coding of monochrome and color images", IEEE Trans. Commun. COM25 (1977) 1285-1292.
ところで、画像データの秘匿性を高めたい場合、例えば被写体のプライバシーを保護する要求や、ペイパービューの要請に応える場合、符号化された画像データを暗号化する必要がある。しかしながら一般に画像データは、文書データや音響データと比較してデータ量が多く、その暗号化には高い処理能力が要求される。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、画像データの暗号化に要求される処理能力を低減する技術を提供することを目的としている。
この発明にかかる画像データの変換方法の第1の態様は、(a)画像データをブロック毎に周波数変換して周波数領域毎の第1データに変換するステップと、(b)前記第1データを量子化して、前記第1データが対応する前記周波数領域に応じて設定されたビット長の第2データに変換するステップと、(c)前記第1データの値の分布、あるいは前記第2データの値の分布に対応して第1の暗号化対象領域として前記周波数領域を選択するステップと、(d)前記第1の暗号化対象領域と、前記第1データの値及び前記第2データの値に依存しないで固定した前記周波数領域である第2の暗号化対象領域とにおいて、前記周波数領域に応じて設定されるビット数だけ前記第2データを暗号化するステップとを備える。前記暗号化のための前記ビット数の、前記周波数領域全体の総数は、前記ブロックに依らず前記画像データにおいて一定である。
この発明にかかる画像データの変換方法の第2の態様は、その第1の態様であって、前記第2の暗号化対象領域となる前記周波数領域は少なくとも、前記画像データの水平方向の周波数が最も小さくかつ前記画像データの垂直方向の周波数が二番目に小さい周波数領域と、前記垂直方向の周波数が最も小さくかつ前記水平方向の周波数が二番目に小さい周波数領域とが選択される。
この発明にかかる画像データの変換方法の第3の態様は、その第1の態様又は第2の態様であって、前記画像データの各々は、動画のフレーム毎の画像をフレーム間予測を用いて表し、前記フレーム間予測の基準となる前記画像データについてのみ、前記ステップ(c)(d)を行う。
この発明にかかる画像データの変換方法の第4の態様は、その第1の態様乃至第3の態様であって、前記周波数領域毎における、前記ビット長に対する前記暗号化のための前記ビット数の割合は、前記ブロックに依らず前記画像データにおいて一定であり、前記第1の暗号化対象領域及び前記第2の暗号化対象領域において、前記第2データの最上位側から前記ビット数分連続して選択されたビット列に対して前記暗号化が行われる。
この発明にかかる画像データの変換方法の第5の態様は、(a)画像データをブロック毎に周波数変換して周波数領域毎の第1データに変換するステップと、(b)前記第1データを量子化して、前記第1データが対応する前記周波数領域に応じて選択されたビット長の第2データに変換するステップとを備える。前記周波数領域毎における、前記ビット長に対する前記暗号化のための前記ビット数の割合は、前記ブロックに依らず前記画像データにおいて一定であり、前記暗号化の対象となる前記周波数領域において、前記第2データの最上位側から前記ビット数分連続して選択されたビット列に対して前記暗号化が行われる。
この発明にかかる画像変換データの第1の態様によれば、暗号化対象となる第2データは、ブロックにおいて情報が多く含まれる周波数領域においてのみ暗号化される。更に、暗号化を行うビット数を画像データ内で固定される。従って暗号化処理に必要な能力が低減される。更に、固定の暗号化対象となる周波数領域が第1データや第2データの値に依らないので、復元された画像データを視認する困難性をある程度確保できる。
この発明にかかる画像変換データの第2の態様によれば、画像データの殆どが低周波成分を有しているため、水平方向、垂直方向のそれぞれについて、周波数が最も小さな周波数領域を選択することで、最低限の耐攻撃性が高まり易い。しかも画像の濃淡を決定する成分を有する、水平方向、垂直方向のいずれについても周波数が最も小さな周波数領域を選択しないので、復元された画像データの視認性を殆ど高めることなく、暗号処理を効果的にする。
この発明にかかる画像変換データの第3の態様によれば、フレーム予測の基準となる前記画像データについてのみ暗号化を行うので、フレーム間予測を行う画像データを暗号化しなくても、全ての画像データの復元が困難となり、暗号化処理に必要な能力が低減される。
この発明にかかる画像変換データの第4の態様によれば、暗号化による秘匿性が高いビット列についての暗号化を、ビット長が大きい第2データについては多くのビット数を以て行うので、暗号処理を効果的にする。
この発明にかかる画像変換データの第5の態様によれば、暗号化による秘匿性が高いビット列についての暗号化を、ビット長が大きい第2データについては多くのビット数を以て行うので、暗号処理を効果的にする。
図1は、本発明にかかる画像データの変換方法が適用できる、画像圧縮伸張システムの構成を例示するブロック図である。当該システムにおいては、伸張処理によるデータの復号処理をデコード、暗号化されたデータを元のデータに復号化する処理をデクリプトと称する。これらに対応して圧縮処理の際の符号化をエンコード、暗号化をエンクリプトと称することもある。
当該システムでは、画像データを複数のブロックに分割して処理する。以下では一つのブロックの大きさとして、画像データの水平方向及び垂直方向のいずれにも8画素分連続する64画素を採用する。
エンコーダ2は、原画像データを構成する原ブロックデータ1を、暗号化を伴って符号化し、符号化されたブロックデータ31と暗号パターン32とを得る。またデコーダ5はブロックデータ31と暗号パターン32とに基づいて、原ブロックデータ1に対応した復元ブロックデータ6を得る。原画像データに対応する復元画像は、復元ブロックデータ6の複数を用いて構成できる。
但し、原画像データの全てについて、符号化において暗号化を伴う必要はない。本発明は静止画においても適用できるが、特に動画に関しては、処理に高速性が要求されるので、動画を構成する全ての原画像データについて暗号化を行うことは望ましくない。
そこで例えば、MPEGにおいては画像データのフレームがフレーム間予測の基準となるIフレーム(Intra-coded Frame)とフレーム間予測を行うPフレーム(Predicted Frame)及びBフレーム(Bi-directional Predicted Frame)に分類できることに鑑みて、Iフレームのみを暗号化することが望ましい。Iフレームの情報が秘匿されれば、フレーム間予測を行うPフレームやBフレームのみでは画像を求めることが困難だからである。また一般に、Iフレームの情報量はPフレームやBフレームの情報量よりも小さいという観点からも、Iフレームのみを暗号化することが望ましい。
このようにIフレームのみを暗号化することで、暗号化処理に必要な能力が低減される。よって当該システムでは、選択信号SEL1,SEL2を採用し、それぞれエンコーダ2及びデコーダ5に対して、処理対象となっているブロックがIフレームに相当する画像データを構成するものか否かを知らせている。選択信号SEL1はブロックデータ31と共にエンコーダ2からデコーダ5へと伝送し、選択信号SEL2と兼用してもよい。
エンコーダ2はYUV色空間への変換器21、DCT変換器22、量子化器23、エントロピーエンコード器25を備えている。デコーダ5はRGB色空間への変換器51、逆DCT変換器52、逆量子化器53、エントロピーデコード器55を備えている。量子化器23、逆量子化器53の処理には量子化テーブル41が採用され、エントロピーエンコード器25、エントロピーデコード器55の処理には例えばハフマン符号が採用され、ハフマン符号テーブル42が利用される。
これらの機能は通常のMPEG方式のそれと同様であるので、ここでは説明を省略する。但し、後の説明の便宜のため、DCT変換器22及び量子化器23の機能について簡単に説明する。
DCT変換器22はブロックを周波数変換し、8×8の周波数領域毎にDCT係数を第1データとして得る。図2はDCT変換器22が採用する周波数領域を示す模式図であり、水平方向の周波数をH、垂直方向の周波数をVとし、符号aHVを以て周波数領域を示している(H,V=0〜7)。図中の矢印は水平方向、垂直方向のそれぞれの周波数(以下では、それぞれ水平周波数、垂直周波数と称す)が高くなる方向を示している。以下、周波数領域aHVにおいて得られたDCT係数を記号DHVを用いて示す。
DCT係数DHVは量子化テーブル41に従って量子化器23によって量子化され、量子化係数QHVを第2データとして得る。量子化係数QHVのビット長NHVは、周波数領域aHV毎に定まる。このようなビット長NHVと周波数領域aHVとの関係は、上記の非特許文献1に例示されており、通常は周波数領域aHVの水平周波数、垂直周波数が低いほど、DCT係数DHVが大きいため、ビット長NHVが長くなるように量子化テーブル41が設定される。図3は一つのブロックにおけるビット長NHVの分布を例示する図である。
さてエンコーダ2は更にエンクリプト器24とセレクタ26を有している。セレクタ26は、量子化係数QHVを選択信号SEL1に従って、エンクリプト器24とエントロピーエンコード器25のいずれかに振り分ける。これにより、処理中のブロックがIフレームに対応している場合には量子化係数QHVをエンクリプト器24に出力し、BフレームやPフレームに対応している場合には量子化係数QHVをエントロピーエンコード器25に出力する。
量子化係数QHVがエントロピーエンコード器25に出力される場合は、通常のMPEG方式と同様の処理がなされるので、ここでは説明しない。以下、量子化係数QHVがセレクタ26を経由してエンクリプト器24に出力される場合について説明する。
第1の実施の形態.
エンクリプト器24は、周波数領域aHVのうち、その量子化係数QHVの分布に対応して、第1の暗号化対象領域を選択する。量子化係数QHVの分布が異なるブロック同士では、第1の暗号化対象領域も異なる場合がある。例えば原ブロックデータ1の高周波成分が小さい場合、量子化係数QHVは水平周波数や垂直周波数が小さな周波数領域aHVにおいて値が大きくなる。よって第1の暗号化対象領域は周波数が低い側の周波数領域が選択される。逆に原ブロックデータ1の高周波成分が大きい場合、第1の暗号化対象領域は周波数が高い側の周波数領域が選択される。以下、第1の暗号化対象領域として選択された周波数領域aHVを周波数領域群A1として示す。勿論、周波数領域群A1には周波数領域aHVが一つだけ含まれる場合もあるし、全く含まれない場合をも周波数領域群A1として説明する。後者の場合には実質的には第1の暗号化対象領域は存在しない。
また周波数領域群A1が採り得る周波数領域aHVのパターンは代表的なものを予めいくつか設定しておくことが簡便である。例えば量子化係数Q22の値が第1の閾値以下であるときには周波数領域群A1にはいずれの周波数領域aHVも含まれないパターンを採用する。量子化係数Q22の値が第1の閾値を超える場合には周波数領域群A1には周波数領域a02,a20が含まれるパターンを採用する。
このようにして暗号化対象となる量子化係数QHVは、ブロックにおいて情報が多く含まれる周波数領域においてのみ暗号化される。よって暗号化処理に必要な能力が低減される。
また、第2の暗号化対象領域として、量子化係数QHVの値に依存しないで固定した周波数領域が採用される。これは原ブロックデータ1に依存しないので、予めエンコーダ2とデコーダ5とで設定しておき、画像処理において当該設定を行う必要はない。このような第2の暗号化対象領域を採用することにより、復元画像ブロックデータで構成された画像データを視認する際の困難性をある程度確保できる。以下、第2の暗号化対象領域として採用された周波数領域aHVを周波数領域群A2として示す。
特に画像データの殆どが低周波成分を有しているため、水平方向、垂直方向のそれぞれについて、周波数が最も小さな周波数領域a01,a10,a00を採用し、これらを周波数領域群A2に含めることで、最低限の耐攻撃性が高まり易い。
望ましくは水平方向、垂直方向のいずれについても周波数が最も小さな周波数領域a00を採用しない。この領域の情報は画像の濃淡を決定する成分を有しているので、量子化係数Q00を暗号化しなくても、復元された画像データの視認性を高めることは殆どない。よって周波数領域群A2は周波数領域a01,a10のみで構成されることが望ましい。但し更に、周波数領域a11のような他の周波数領域を含むことを阻むものではない。
周波数領域群A1を選択する基準として、量子化係数QHVではなく、量子化前のDCT係数DHVを用いてもよい。図1においてDCT変換器22からエンクリプト器24へと向かう破線の矢印は、周波数領域群A1を選択するためにDCT係数DHVが送られる様子を示している。
周波数領域群A1,A2において量子化係数QHVを暗号化する場合、量子化係数QHVの各々の全ビットについて暗号化を行う必要はない。即ち周波数領域群A1,A2に属する周波数領域aHVにおいて暗号化の対象となるビット数SHVはビット長NHVより小さくてもよい。ビット数SHVに限った暗号化によっても量子化係数QHVは擾乱されるからである。但し、この擾乱の程度を高めるためには、暗号化の対象となる量子化係数QHVの上位側からビット数SHV分連続して採用されたビット列に対して暗号化を施すことが望ましい。上位側のビット列を暗号化する方が、下位側のビット列を暗号化するよりも量子化係数QHVの擾乱に与える影響が大きく、暗号化による秘匿性が高いからである。
また、周波数領域群A1,A2に亘ってのビット数SHVの総数、即ちビット数SHVの周波数領域aHV全体の総数は、ブロックに依らず画像データにおいて一定とすることが望ましい。これも暗号化処理に必要な能力が低減される観点から望ましい。
上述の例に即して言えば、量子化係数Q22の値が第1の閾値以下であるときには周波数領域a01,a10が暗号化の対象となる。そしてビット数S01,S10としてそれぞれ4ビットを採用し、ビット数の総数は8ビットとなる。量子化係数Q22の値が第1の閾値を超えるときには周波数領域a01,a10,a02,a20が暗号化の対象となる。そしてビット数S01,S10,S02,S20としてそれぞれ2ビットを採用し、ビット数の総数は8ビットとなる。
暗号パターン32は周波数領域群A1,A2に属する周波数領域aHV及びそこでの暗号化の対象となるビット数SHVあるいは更に暗号化の対象となったビット位置についての情報を含んでおり、ブロックデータ31と共にデコーダ5に入力する。暗号化の対象となったビット列が量子化係数QHVの最上位からビット数SHV分であれば、必ずしも暗号化の対象となったビット位置についての情報は必要ない。
ブロックデータ31はエントロピーデコード器55に入力し、デコードされる。その結果はセレクタ56によって選択信号SEL2に従って、デクリプト器54と逆量子化器53のいずれかに振り分ける。これにより、処理中のブロックがIフレームに対応している場合にはエントロピーデコードされた結果をデクリプト器54に出力し、BフレームやPフレームに対応している場合には当該結果を逆量子化器53に出力する。
エントロピーデコードされた結果が逆量子化器53に出力される場合は、通常のMPEG方式と同様の処理がなされるので、ここでは説明しない。以下、当該結果がセレクタ56を経由して逆量子化器53に出力される場合について説明する。
デクリプト器54には、暗号パターン32が入力され、これに基づいてエントロピーデコードされた結果をデクリプトする。具体的には周波数領域群A1,A2に属する周波数領域aHV及びそこでの暗号化の対象となるビット数SHVあるいは更に暗号化の対象となったビット位置に対してデクリプトを行う。なお、デクリプトの際に必要となるキーは、周知の技術によって、エンクリプトの際に用いられたキーと対応して予めデクリプト器54に備えておくことができる。
デクリプトされたデータは、逆量子化器53によって逆量子化され、その後、通常のMPEG方式のデコードと同様に処理される。そして変換器51から復元ブロックデータ6が得られる。
第2の実施の形態.
本実施の形態においては、暗号化の対象となる量子化係数QHVにおける暗号化されるビット数SHVの長さは、ビット長NHVに対する比(以下「ビット比」と称す)で決定される。具体的にはビット比は、原ブロックデータ1がどのブロックに対応しているかに依らず、画像データにおいて一定となる。
そして、暗号化の対象となる周波数領域aHVにおいては、量子化係数QHVの最上位側からビット数SHV分連続して採用されたビット列に対して暗号化が行われる。このようなビット列の選択による効果は第1の実施の形態で説明した。
例えば、ビット比が50%である場合を説明する。図2及び図3を参照して、N00=8,N23=N32=4である。よって暗号化の対象となる周波数領域がa23,a32である場合には、S23=S32=4×50/100=2となり、原ブロックデータ1において暗号化処理されるビット数は2+2=4ビットとなる。他方、暗号化の対象となる周波数領域がa00,a23,a32である場合にはS00=8×50/100=4となるので、原ブロックデータ1において暗号化処理されるビット数は2+2+4=8ビットとなる。
なお、N12=N21=7であり、その値の50%は整数とはならない。よって本発明においてビット数SHVを整数として求めるために、ビット比が多少修正されることはやむを得ない。例えば原ブロックデータ1において低周波成分が多く、暗号化の対象として周波数領域a01,a10,a11を採用すると、ビット数S01,S10,S11はそれぞれ3,3,3とすることができる。
本実施の形態によれば、ビット比をブロックに依存せずに一定とすることにより、ビット長が大きい量子化係数QHVについては多くのビット数を以て行うので、暗号処理が効果的となる。
あるいは例えば暗号化のパターンを以下の二つに限定する。これにより暗号化パターン32としては、第1パターンであるか第2パターンであるかの情報のみで足りる。但しビット比は70%である。
(i)第1パターン(低周波成分が大きい場合用:例えばQ44が第2の閾値以下の場合):
周波数領域群A1は周波数領域a11を、周波数領域群A2は周波数領域a01,a10を含む:
11=N11×70/100=6×0.7=4.2≒4:
01=N01×70/100=7×0.7=4.9≒5:
10=N10×70/100=7×0.7=4.9≒5:
(ii)第2パターン(高周波成分が大きい場合用:例えばQ44が第2の閾値を超える場合):
周波数領域群A1は周波数領域a43,a44を、周波数領域群A2は周波数領域a01,a10を含む:
43=N43×70/100=3×0.7=2.1≒2:
44=N44×70/100=3×0.7=2.1≒2:
そして第1パターンでの暗号化のためのビット数の総数はS11+S01+S10=14であり、第2パターンでの暗号化のためのビット数の総数はS43+S44+S01+S10=14であり、両者は等しくなる。よって暗号化を行うビット数が画像データ内で固定でき、従って暗号化処理に必要な能力が低減される。
本発明にかかる画像データの変換方法が適用できる、画像圧縮伸張システムの構成を例示するブロック図である。 DCT変換器22が採用する周波数領域を示す模式図である。 一つのブロックにおけるビット長NHVの分布を例示する図である。
符号の説明
1 原ブロックデータ
22 DCT変換器
23 量子化器
24 エンクリプト器
HV DCT係数
HV 量子化係数

Claims (5)

  1. (a)画像データをブロック毎に周波数変換して周波数領域毎の第1データに変換するステップと、
    (b)前記第1データを量子化して、前記第1データが対応する前記周波数領域に応じて設定されたビット長の第2データに変換するステップと、
    (c)前記第1データの値の分布、あるいは前記第2データの値の分布に対応して第1の暗号化対象領域として前記周波数領域を選択するステップと、
    (d)前記第1の暗号化対象領域と、前記第1データの値及び前記第2データの値に依存しないで固定した前記周波数領域である第2の暗号化対象領域とにおいて、前記周波数領域に応じて設定されるビット数だけ前記第2データを暗号化するステップと
    を備え、
    前記暗号化のための前記ビット数の、前記周波数領域全体の総数は、前記ブロックに依らず前記画像データにおいて一定である、画像データの変換方法。
  2. 前記第2の暗号化対象領域となる前記周波数領域は少なくとも、
    前記画像データの水平方向の周波数が最も小さくかつ前記画像データの垂直方向の周波数が二番目に小さい周波数領域と、
    前記垂直方向の周波数が最も小さくかつ前記水平方向の周波数が二番目に小さい周波数領域と
    が選択される、請求項1記載の画像データの変換方法。
  3. 前記画像データの各々は、動画のフレーム毎の画像をフレーム間予測を用いて表し、
    前記フレーム間予測の基準となる前記画像データについてのみ、前記ステップ(c)(d)を行う、請求項1乃至請求項2のいずれか一つに記載の画像データの変換方法。
  4. 前記周波数領域毎における、前記ビット長に対する前記暗号化のための前記ビット数の割合は、前記ブロックに依らず前記画像データにおいて一定であり、
    前記第1の暗号化対象領域及び前記第2の暗号化対象領域において、前記第2データの最上位側から前記ビット数分連続して選択されたビット列に対して前記暗号化が行われる、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の画像データの変換方法。
  5. (a)画像データをブロック毎に周波数変換して周波数領域毎の第1データに変換するステップと、
    (b)前記第1データを量子化して、前記第1データが対応する前記周波数領域に応じて選択されたビット長の第2データに変換するステップと、
    を備え、
    前記周波数領域毎における、前記ビット長に対する前記暗号化のための前記ビット数の割合は、前記ブロックに依らず前記画像データにおいて一定であり、
    前記暗号化の対象となる前記周波数領域において、前記第2データの最上位側から前記ビット数分連続して選択されたビット列に対して前記暗号化が行われる、画像データの変換方法。
JP2006110989A 2006-04-13 2006-04-13 画像データの変換方法 Expired - Fee Related JP4654465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006110989A JP4654465B2 (ja) 2006-04-13 2006-04-13 画像データの変換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006110989A JP4654465B2 (ja) 2006-04-13 2006-04-13 画像データの変換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007288338A JP2007288338A (ja) 2007-11-01
JP4654465B2 true JP4654465B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=38759727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006110989A Expired - Fee Related JP4654465B2 (ja) 2006-04-13 2006-04-13 画像データの変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4654465B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109447884B (zh) * 2018-09-12 2022-12-30 湖北工程学院 彩色图像寄生保护方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066754A (ja) * 1992-06-18 1994-01-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動画データ格納方法
JPH06125553A (ja) * 1992-10-12 1994-05-06 Oki Electric Ind Co Ltd 画像データ暗号化方法
JPH07111645A (ja) * 1993-10-12 1995-04-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクランブル装置およびデスクランブル装置
JPH1188857A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Oki Electric Ind Co Ltd 画像暗号化装置
JPH11331618A (ja) * 1998-05-19 1999-11-30 Canon Inc 画像処理装置、画像データ配布装置、画像データ配布システム、画像データ配布方法、及び記憶媒体
JP2002125230A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Canon Inc 情報処理装置、情報処理システム、符号量制御方法、及び記憶媒体
JP2002158985A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Hitachi Ltd デジタルコンテンツ配布システム、デジタルコンテンツ配布方法、デジタルコンテンツ配布装置、情報処理装置、および、デジタルコンテンツ記録媒体
JP2003153228A (ja) * 2001-11-15 2003-05-23 Sony Corp 画像符号化装置及び画像復号化装置
JP2004032538A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Canon Inc 情報処理装置及び情報処理方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066754A (ja) * 1992-06-18 1994-01-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動画データ格納方法
JPH06125553A (ja) * 1992-10-12 1994-05-06 Oki Electric Ind Co Ltd 画像データ暗号化方法
JPH07111645A (ja) * 1993-10-12 1995-04-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクランブル装置およびデスクランブル装置
JPH1188857A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Oki Electric Ind Co Ltd 画像暗号化装置
JPH11331618A (ja) * 1998-05-19 1999-11-30 Canon Inc 画像処理装置、画像データ配布装置、画像データ配布システム、画像データ配布方法、及び記憶媒体
JP2002125230A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Canon Inc 情報処理装置、情報処理システム、符号量制御方法、及び記憶媒体
JP2002158985A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Hitachi Ltd デジタルコンテンツ配布システム、デジタルコンテンツ配布方法、デジタルコンテンツ配布装置、情報処理装置、および、デジタルコンテンツ記録媒体
JP2003153228A (ja) * 2001-11-15 2003-05-23 Sony Corp 画像符号化装置及び画像復号化装置
JP2004032538A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Canon Inc 情報処理装置及び情報処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007288338A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4495701B2 (ja) 人間の視覚特性を考慮した映像の符号化方法、及び、記録媒体
US7549058B1 (en) Method and apparatus for encrypting and decrypting digital data
JP4991699B2 (ja) ビデオ信号のスケーラブルなエンコーディング方法およびデコーディング方法
US8503671B2 (en) Method and apparatus for using counter-mode encryption to protect image data in frame buffer of a video compression system
JP2008524950A (ja) 同期化及びシンタックスの互換性を保護するビデオh.264暗号化
MX2014008625A (es) Mejora de rendimiento para codificacion de nivel de coeficiente de cabac.
Xu et al. An improved scheme for data hiding in encrypted H. 264/AVC videos
JP2000253375A (ja) ディジタル画像暗号化方法、画像暗号化システム及び暗号化画像解読システム
Thiyagarajan et al. Energy-aware encryption for securing video transmission in internet of multimedia things
JP2005533468A (ja) ハイブリッドビデオコーデックビットストリーム間の変換符号化のための方法と装置
CN110677694B (zh) 一种用于抵抗轮廓攻击的视频加密方法
Pazarci et al. A MPEG2-transparent scrambling technique
KR20010110629A (ko) 동화상 정보의 압축 방법 및 그 시스템
TW201338556A (zh) 根據視頻編碼的採樣點自適應偏移(sao)
WO2007093923A1 (en) Image processing apparatus using partial encryption
Vivek et al. Video steganography using chaos encryption algorithm with high efficiency video coding for data hiding
CN104301727B (zh) 基于cabac的质量可控的h.264视频感知加密算法
JP4654465B2 (ja) 画像データの変換方法
JP5197428B2 (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
Hooda et al. A comprehensive survey of video encryption algorithms
KR101375302B1 (ko) 멀티미디어 데이터의 처리 방법 및 그 장치
JP2005223921A (ja) 映像の動きベクトル情報の置換を用いたスクランブル装置及び方法
CN108900868B (zh) 基于h.264的视频传输方法、装置及存储介质
KR100764246B1 (ko) 비디오 암호화 방법, 비디오 복호화 방법 및 그 장치
Tew et al. Joint selective encryption and data embedding technique in HEVC video

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090407

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090407

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4654465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees