JP4652217B2 - 自動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車輌に搭載される自動変速機に係り、詳しくは、変速機構の入力軸及び出力軸が一軸状の中心軸を構成していると共に、ロックアップクラッチを入力軸上に備えた自動変速機に関する。
一般に、例えばFR(フロントエンジン・リヤドライブ)タイプの車両に搭載される自動変速機は、該車輌において、エンジンの出力軸(クランク軸)と後輪に回転を伝達するプロペラシャフトとの間の同軸上に配設されており、該エンジンの出力軸に接続されるトルクコンバータと該トルクコンバータの回転を変速して該プロペラシャフトに伝達する変速機構とが同軸状に配設されている。
この変速機構においては、入力軸と出力軸とが直接或いは中間軸を介して回転自在に嵌合して、ケースによって両端支持となる形の一軸状の中心軸が構成されており、該中心軸を中心として、プラネタリギヤの各ギヤやそれらを接続するハブ部材、スリーブ部材、(クラッチの)ドラム部材等の回転部材で構成される歯車機構が配設されている。また、これらの回転部材のうち、中心軸(入力軸、中間軸、出力軸)に固着されているもの以外の回転部材は、スリーブやニードルベアリング等により該中心軸に回転自在に支持されていると共に、各回転部材間に介在されたスラストベアリング等により軸方向に対しても支持されている。
ところで、上記プロペラシャフトは、駆動回転を伝達する際に回転トルクが作用してねじれを生じるため、トルク変動によってねじれの大きさが変化し、伸縮が生じてしまう。そのため、例えばフランジヨーク等を介して該プロペラシャフトに固定される上記出力軸には、軸方向に対して後方側から押圧力や引張力が生じてしまう。特に出力軸が後方側から押圧され、前方側に移動してしまうと、上述の各回転部材間に介在されたスラストベアリング等を介して入力軸が移動してしまう虞があり、上記トルクコンバータにロックアップクラッチが備えられているものにあっては、該ロックアップクラッチの軸方向位置に影響が生じ、非係合時にスリップが生じてしまったり、係合制御(スリップ制御)における制御性に悪影響を与えたりする虞がある。
そのため、出力軸をケースに対して回転自在に支持するボールベアリングを用いて該出力軸を軸方向に対しても支持したものが提案されている(特許文献1参照)。このものは、ケースに対してボールベアリングのアウターレースを位置決め固定すると共に、ボールベアリングのインナーレースを、後方側のナットの締結により出力軸に対してフランジヨークで挟持し、これによって出力軸の軸方向位置をボールベアリングで位置決め支持している。
独国特許第10230861号公開公報(DE10230861A1)
しかしながら、上記ボールベアリングで出力軸の軸方向を位置決め支持するものは、軸方向の両方向に対する力を1つのボールベアリングで受圧して支持しているため、受圧する頻度が高く、耐久性として劣る虞がある。また、耐久性等を考慮すると受圧容量を大きくする必要があり、つまりボールベアリングの肥大化を招いて、コンパクト化の妨げとなってしまう。
更に、ボールベアリングのインナーレースと出力軸及びフランジヨークとの組付け位置を高精度に位置決めしないと、出力軸に何ら軸方向の力が生じていない回転状態であっても、ボールが片当たりした状態で回転することになってしまい、耐久性に悪影響を及ぼす虞がある。
また、このような片当たりの発生を回避するためには、該インナーレースと出力軸の段差部との間(即ちボールベアリングの前方側)に介在させるワッシャの厚みを精度良くする必要がある。しかし、出力軸、ボールベアリング、ケースの形状に製品誤差が生じるため、組付けた状態で、そのインナーレースと出力軸の段差部との間の隙間を計測すること必要となるが、勿論、ボールベアリングを組付けると内側に塞がれてしまう形となるので、容易に計測することはできないという問題がある。更に、該隙間を正確に計測し得たとしても、計測した後、ボールベアリングを取外して、ワッシャを介在させて再度ボールベアリングを組付けることになり、製造工程が増加してしまうという問題がある。
そこで本発明は、ボールベアリングの耐久性向上やコンパクト化が可能で、かつ出力軸の軸方向位置を高精度に支持することが可能な自動変速機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は(例えば図1乃至図3参照)、ケース(2)と、入力軸(4)と出力軸(6)とが該ケース(2)に対して回転自在に支持された一軸状の中心軸(3A)を構成していると共に、該中心軸(3A)上に歯車機構(3B)が配設されている変速機構(3)と、前記入力軸(4)に対して軸方向(X1−X2方向)に摺動自在に配置されたロックアップクラッチ(20)を有するトルクコンバータ(10)と、を備えた自動変速機(1)において、
前記ケース(2)は、前記出力軸(6)の外周側を被覆するスリーブ部(2d)を有し、
前記出力軸(6)は、前記スリーブ部(2d)の軸方向入力軸側(X1方向)の側面(2g)に対向配置されるフランジ部(6a)を有し、
前記スリーブ部(2d)は、内周部(2e)に第1の段差部(2f)を備え、
前記フランジ部(6a)と前記スリーブ部(2d)の軸方向入力軸側(X1方向)の側面(2g)との間に介在されたスラストベアリング(41)と、
前記第1の段差部(2f)にアウターレース(61)の側面(61a)が前記軸方向入力軸側(X1方向)に対して突き当たって当接すると共に、前記スリーブ部(2d)の内周部(2e)と前記出力軸(6)の外周部(6e)との間に介在されたボールベアリング(60)と、
プロペラシャフトに接続し得ると共に、前記出力軸(6)の外周側にスプライン係合(6s,7s)し、かつ該プロペラシャフトより軸方向入力軸側(X1方向)に押圧された際に前記ボールベアリング(60)のインナーレース(62)の側面(62a)に当接するプロペラシャフト接続部材(7,8)と、を備え、
前記出力軸(6)は、前記外周部(6e)における前記ボールベアリング(60)に対して前記軸方向入力軸側とは反対側(X2方向)に、前記プロペラシャフト接続部材(7,8)が前記軸方向入力軸側(X1方向)に対して突き当たる第2の段差部(6c)を備え、
前記プロペラシャフト接続部材(7,8)は、前記第2の段差部(6c)に当接する当接部(8b)と前記第2の段差部(6c)の外周側に延設された延設部(8a)とを有し、
前記プロペラシャフト接続部材(7,8)を、前記第2の段差部(6c)に対し、前記当接部(8b)を介して軸方向入力軸側(X1方向)に向けて締結する締結部材(9)を備え、
前記延設部(8a)は、前記プロペラシャフトより軸方向入力軸側(X1方向)に押圧された際に、前記ボールベアリング(60)のインナーレース(62)の側面(62a)に当接し、前記プロペラシャフトより軸方向入力軸側(X1方向)に押圧されていない際に、前記ボールベアリング(60)のインナーレース(62)の側面(62a)との間に、前記変速機構(3)が有する軸方向(X1−X2方向)のクリアランス(c42等)よりも小さい隙間(d)を存してなり、
前記プロペラシャフト接続部材は、前記当接部(8b)と前記延設部(8a)とが一体的に形成されたシムワッシャ(8)と、前記プロペラシャフトに接続されるフランジ部(7a)と前記出力軸(6)にスプライン係合(6s,7s)するボス部(7b)とを有するフランジヨーク(7)と、から構成されてなり、
前記シムワッシャ(8)の延設部(8a)は、前記ボールベアリング(60)のインナーレース(62)の側面(62a)と前記第2の段差部(6c)との距離(L1)に応じて前記隙間(d)を形成する長さ(L2)からなる、ことを特徴とする。
詳細な実施態様として、前記変速機構(3)は、前記入力軸(4)と前記出力軸(6)とが軸方向(X1−X2方向)に対して遊嵌されていると共に、前記歯車機構(3B)における複数の回転部材が複数のスラストベアリング(42等)により軸方向(X1−X2方向)に対して回転自在に支持されてなり、
前記変速機構(3)が有する軸方向(X1−X2方向)のクリアランスは、前記歯車機構(3B)における複数の回転部材と前記複数のスラストベアリング(42等)との間にある各クリアランス(c42等)の総和である、ことを特徴とする。
また、具体化された実施態様として、前記シムワッシャ(8)は、前記延設部の長さが異なる複数のシムワッシャの中から、前記延設部(8a)の長さ(L2)を有するシムワッシャ(8)を選択して用いられてなる、ことを特徴とする。
また、本発明に係る実施態様として、前記ケース(2)は、前記変速機構(3)を内包するミッションケース部(2B)と前記スリーブ部(2d)とが一体的に形成されてなる、ことを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
本発明によると、スラストベアリングをフランジ部とスリーブ部の軸方向入力軸側の側面との間に介在させ、ボールベアリングを第1の段差部にアウターレースの側面が軸方向入力軸側に対して突き当たって当接するようにスリーブ部の内周部と出力軸の外周部との間に介在させ、プロペラシャフト接続部材を、プロペラシャフトに接続し得ると共に出力軸の外周側にスプライン係合し、かつ該プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧された際にボールベアリングのインナーレースの側面に当接するように構成したので、出力軸にプロペラシャフトからプロペラシャフト接続部材を介して引張力が生じた場合や歯車機構のスラスト力を受けた場合は、スラストベアリングにより受圧し、プロペラシャフトからプロペラシャフト接続部材を介して押圧力が生じた場合は、ボールベアリングにより受圧することができ、つまりボールベアリングに生じる力を軸方向入力軸側に作用する力だけにすることができる。これにより、ボールベアリングの耐久性の向上やコンパクト化を図ることができるものでありながら、プロペラシャフトの伸縮によってロックアップクラッチに影響を与えることを防止することができる。
また、ボールベアリングを組付けた後、ボールベアリングに対してケースの外側において製品誤差を含む正確なサイズを計測し、そのサイズに応じたプロペラシャフト接続部材の形状を用いることができるので、上記計測を容易にすることができるものでありながら、製造工程の増加を防止することができる。
また、締結部材によってプロペラシャフト接続部材を、第2の段差部に対し、当接部を介して軸方向入力軸側に向けて締結し、延設部が、プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧された際に、ボールベアリングのインナーレースの側面に当接するので、プロペラシャフト接続部材を出力軸に固定することができると共に、プロペラシャフトに押圧された際にその押圧力をボールベアリングにより受圧することができる。
更に、延設部は、プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧されていない際に、ボールベアリングのインナーレースの側面との間に、変速機構が有する軸方向のクリアランスよりも小さい隙間を存しているので、プロペラシャフトに押圧されていない際にボールベアリングの片当たりを防止することができ、また、プロペラシャフトに押圧された際に、上記隙間の分だけ出力軸が移動して該押圧力をボールベアリングにより受圧することができるものでありながら、その出力軸の移動は変速機構で吸収される形となって、即ちプロペラシャフトからの押圧によってロックアップクラッチに影響を与えることを防止することができる。
また、上記変速機構が有する軸方向のクリアランスは、歯車機構における複数の回転部材と複数のスラストベアリングとの間にある各クリアランスの総和より求めることができる。
また、プロペラシャフト接続部材は、当接部と延設部とが一体的に形成されたシムワッシャと、プロペラシャフトに接続されるフランジ部と出力軸にスプライン係合するボス部とを有するフランジヨークとから構成されており、シムワッシャの延設部は、ボールベアリングのインナーレースの側面と第2の段差部との距離に応じて上記隙間を形成する長さからなるので、シムワッシャの当接部からの延設部の長さを計測したインナーレースの側面と第2の段差部との距離に精度良く合せるだけで、上記隙間を形成させることができ、フランジヨークを高精度に形成することを不要とすることができる。また、シムワッシャは、当接部と延設部とが一体的に形成されているので、例えば延設部と当接部とを別体に形成した場合に該延設部が第2の段差部と該当接部との間に誤組付けされてしまう虞があるが、そのような誤組付けを防止することができる。
更に、シムワッシャは、延設部の長さが異なる複数のシムワッシャの中から、上記隙間を形成する延設部の長さを有するシムワッシャを選択して用いられるので、該シムワッシャを製品毎に加工することなく、上記隙間を高精度に形成することができる。
また特に、ケースは、変速機構を内包するミッションケース部とスリーブ部とが一体的に形成されているので、例えばボールベアリングに対してケースの内側において上述のような製品誤差を含む計測を行うことが容易ではなく、また、該計測に合せて高精度な部品(ワッシャ等)の組付けることは製造工程の増加となるが、本発明は、ボールベアリングに対してケースの外側において製品誤差を含む計測を容易に行うことでき、かつボールベアリングを外して再度組付けるような、製造工程の増加を防ぐことができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図1乃至図3に沿って説明する。なお、図1に示す本発明に係る自動変速機1は、FRタイプの車輌に用いて好適であり、図1中X1方向で示す左方が車輌における前方、図中X2方向で示す右方が後方となるため、図中左方側を「前方側」、図中右方側を「後方側」とする。
図1に示すように、本発明に係る自動変速機1は、FRタイプの車輌に用いて好適であって、前方側から後方側にかけて大まかに、ハウジングケース部2A、ミッションケース部2B、エンドケース部2Cからなる一体ケース(以下、単に「ケース」という)2内に、ロックアップクラッチ20を有するトルクコンバータ10と変速機構3とを備えており、トルクコンバータ10がハウジングケース部2A(及びエンジンのケース)に内包されていると共に、変速機構3が、ミッションケース部2B、該ミッションケース部2Bに前方側に固着された隔壁部材2b、及び後方側の隔壁部材2cによって内包されている。
該トルクコンバータ10は、上記ハウジングケース部2A内にあって、詳しくは後述する変速機構3の入力軸4上に配設されており、伝達経路上として、不図示のエンジンの出力軸(クランク軸)に接続される自動変速機1としての入力軸11と、上記変速機構3の入力軸4との間に介在している。また、該トルクコンバータ10は、例えば溶接等により一体に結合されたフロントカバー12及びリヤカバー13を有しており、該フロントカバー12が上記入力軸11を介してエンジンの出力軸に接続されている。リヤカバー13は、その外径部分がポンプインペラ13aの外郭を形成すると共に、その内径端は、上記隔壁部材2bの内周側に配設されたオイルポンプ25のポンプボディ26に収納されているドライブギヤ27に接続されている。
上記ポンプインペラ13aの前方側には、タービンカバー14に収納されたタービンランナ14aが対向配置されており、これらポンプインペラ13a及びタービンランナ14aの間には、ステータ15が配置されている。ステータ15は、上記隔壁部材2bに固定されたスリーブ17上にワンウェイクラッチ16を介在する形で配設されており、ポンプインペラ13aの回転がタービンランナ14aより高い間は、該ワンウェイクラッチ16がステータ15の回転を規制することにより作動油の流れを変えてトルク増大効果を得、ポンプインペラ13aの回転とタービンランナ14aの回転とが略々同じになると、作動油の流れを受けてステータ15が自由回転し、作動油の流れによりタービンランナ14aに逆トルクを与えることが防止される。そして、上記タービンカバー14は、内周側のボス部材14bに連結され、該ボス部材14bが上記入力軸4にスプライン係合して該入力軸4に回転連結されている。
一方、上記フロントカバー12内におけるタービンランナ14aの前方側には、ロックアップクラッチ20が配設されており、該ロックアップクラッチ20は、摩擦板19aを有するピストン部材19と、該ピストン部材19にスプライン係合すると共に上記タービンカバー14に接続されたダンパ装置18とを備えて構成されている。該ピストン部材19は、内周側が上記ボス部材14bを介して入力軸4上に回転自在にかつ軸方向摺動自在に配設されており、該ボス部材14bとの間がシールされてフロントカバー12との間に油室21を形成している。また、該ピストン部材19の外周側先端部分は櫛歯状に形成されており、ダンパ装置18のドライブプレート18bの外周側に形成されてスプラインに係合している。
該ダンパ装置18は、円板状の上記ドライブプレート18bと、該ドライブプレート18bを挟むように配置されかつ一体に連結される2枚のドリブンプレート18a,18cと、振動吸収手段であるコイルスプリング18d,18eと、を有している。該コイルスプリング18d,18eは、ドライブプレート18bの周方向に形成された長孔部分と上記ドリブンプレート18a,18cに形成された膨出部分とに収納されており、該ドライブプレート18b及びドリブンプレート18a,18cの相対回転により圧縮されて、両プレート間の急激なトルク変動を吸収する。
そして、上記ダンパ装置18と上記ピストン部材19との間には、トルクコンバータ10内における内圧が作用する油室22が形成されており、不図示の油路を介して上記油室21と該油室22との油圧をコントロールすることによって、ピストン部材19を軸方向に押圧駆動制御し得るように構成されている。即ち、ピストン部材19がそれら油室21,22の差圧に基づき前方側に押圧駆動されると、摩擦板19aがフロントカバー12に係合して該ピストン部材19とフロントカバー12とが一体回転となり、該フロントカバー12の回転がダンパ装置18を介して直接的に上記入力軸4に伝達されるロックアップ状態となる。また、ピストン部材19が後方側に押圧駆動されると、上述のポンプインペラ13a及びタービンランナ14aを介して該フロントカバー12の回転が入力軸4に伝達される流体伝動状態となる。
つづいて、上記変速機構3について説明する。変速機構3においては、上記隔壁部材2bに回転自在に支持された入力軸4と、該入力軸4の後端に嵌合された中間軸5と、該中間軸5の後端に回転自在に嵌合され、詳しくは後述するケース2の隔壁部材2cのスリーブ部2dに回転自在に支持された出力軸6とが備えられており、それら入力軸4、中間軸5、出力軸6によって一軸状の中心軸3Aが構成されている。なお、本自動変速機1において中間軸5は、入力軸4と別体ではあるが、該入力軸4にスプライン係合して同回転となるよう構成されており(図示省略)、広義として入力軸の一部をなしている。
また、該中心軸3A上には、プラネタリギヤや、それらの各ギヤを接続する複数の回転部材(例えば31、32)、及びクラッチやブレーキ(例えばブレーキB−2)等からなる歯車機構3Bが配設されており、該歯車機構3Bは、それらクラッチやブレーキの係合状態に基づき入力軸4から出力軸6に伝達する伝達経路を変更して変速し得るように構成されている。
上記各ギヤや複数の回転部材は、径方向において、中心軸3A(入力軸4、中間軸5、出力軸6)に対してブッシュやニードルベアリング(例えば51,52,53)等により回転自在に支持されていると共に、軸方向(X1−X2方向)において、各部材間に介在されたスラストベアリング(例えば42等)により、軸方向に対して隔壁部材2bや隔壁部材2cに支持されている。
ついで、本発明の要部となる出力軸6の支持構造について図2及び図3に沿って説明する。図2に示すように、ケース2において、ミッションケース部2Bとエンドケース部2Cとの境界部分には、略円板状に形成されて上記変速機構3を隔離する隔壁部材2cが配設されており、該隔壁部材2cの内周側に上記出力軸6の外周側を被覆する形のスリーブ部2dが形成されている。該スリーブ部2dの内周部2eには、後方側が前方側より大径な、つまりX1方向側(軸方向入力軸側)に突き当たる(第1の)段差部2fが形成されており、詳しくは後述するボールベアリング60のアウターレース61がスナップリング65によって抜け止めされて組付けられている。
一方、上記出力軸6は、該スリーブ部2dを貫通する形で配設されており、前方側端部にフランジ状に形成され、不図示のプラネタリギヤの1つのギヤにハブ部材31を介して接続されたフランジ部6aを有している。また、該出力軸6の外周部6eには、ボールベアリング60のインナーレース62が嵌合される円筒面が形成されていると共に、後方側が前方側より大径な、つまりX1方向側(軸方向入力軸側)に突き当たる(第2の)段差部6cが形成されており、後述するシムワッシャ8が嵌合・当接するように構成されている。更に、該段差部6cよりも後方の外周側には、スプライン6sが形成されており、後述のフランジヨーク7がスプライン7sがスプライン係合し得るように構成されている。そして、該スプライン6sの更に後方側には、雄ねじ部6gが形成されており、上記フランジヨーク7を前方側に向けて締結するナット9が螺合し得るように構成されている。
該出力軸6の前方部分は、中空状に形成されており、中間軸5の外周側にニードルベアリング52を介して回転自在に被嵌されていると共に、中間軸5の後端外周面5bに内周面6fが嵌合されている。即ち、該中間軸5と出力軸6とは、径方向に対して嵌合していると共に、軸方向に対しては遊嵌しており(遊びを有しており)、中間軸5の軸方向の僅かな移動を許容し、例えば温度変化やトルク伝達時のねじれによる伸縮を許容し得るように構成されている。
また、該中間軸5には、不図示のプラネタリギヤの1つのギヤにドラム部材32を介して接続されたフランジ状のフランジ部5aが形成されており、出力軸6のフランジ部6aとの間にスラストベアリング42が介在されている。更に、該出力軸6の外周部6eとスリーブ部2dの内周部2eとの間には、ニードルベアリング51とブッシュ53とが介在されて回転自在となっていると共に、該出力軸6のフランジ部6aの後方側の側面6bと上記スリーブ部2dの前方側の側面2gとの間には、スラストベアリング41が介在されている。
上記ボールベアリング60は、ボール63と、該ボールを回転自在に挟持するアウターレース61とインナーレース62とを有しており、上記スリーブ部2dの内周部2eと出力軸6の外周部6eとの間に嵌合されている。
詳細には、図3に示すように、アウターレース61は、前方側の側面61aがスリーブ部2dの段差部2fに当接するように、かつ外周面61cがスリーブ部2dの内周部2eの嵌合面2eaに嵌合する形で、更に、スナップリング65により後方側の側面61bが当接して抜け止めされている。また、インナーレース62は、内周面52cが出力軸6の外周部6eの嵌合面6eaに嵌合されている。
シムワッシャ(プロペラシャフト接続部材)8は、本体部(当接部)8bと該本体部8bより前方側に延設された延設部8aとが一体的に形成された形で構成されており、該本体部8bの内周面8fが、出力軸6の外周部6eにおけるインロー支持部6dに嵌合して支持されていると共に、前方側の側面8dが段差部6cに当接するように組付けられる。また、延設部8aは、段差部6cの外周側において上記インナーレース62に向かって延設されていると共に、先端の側面8cが、該インナーレース62の後方側の側面62aとの間に、詳しくは後述する隙間dを存するように構成されている。
該シムワッシャ8の本体部8bの後方側には、側面8eとの間にワッシャ81,82を介してフランジヨーク(プロペラシャフト接続部材)7が配設されている。該フランジヨーク7は、図2に示すように、フランジ部7aとスリーブ部7bとを備えており、フランジ部7aに穿設されたボルト孔7cを介してボルト71が貫通されて、不図示のプロペラシャフトに締結される。該スリーブ部7bは、上述のように出力軸6にスプライン係合していると共に、前方側の側面7dが上記ワッシャ81,82を介して上記シムワッシャ8の側面8eに当接され、かつ後方側の側面7eがナット9の螺合によって、該ナット9の側面9aに押圧され、つまりフランジヨーク7は、シムワッシャ8、ワッシャ81,82を介して上記段差部6cに対してナット9により挟持され、該出力軸6に対して軸方向に締結(固定)されている。
なお、該フランジヨーク7の外周側とスリーブ部2dとの間はシールリングS1により、また、該フランジヨーク7の内周側と出力軸6の外周側との間はシールリングS2により、それぞれシールされており、ケース2内に封入されているATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)を封止している。
つづいて、出力軸6に受けるスラスト力(軸方向の力)の支持について説明する。例えば歯車機構3Bの不図示のプラネタリギヤにおけるスラスト力等によって、中間軸5に後方側(X2方向)のスラスト力が生じると、該中間軸5のフランジ部5aがスラストベアリング42、出力軸6のフランジ部6a、スラストベアリング41を介してケース2のスリーブ部2dに支持される。これによって、例えば中間軸5がスラストベアリング42のクリアランスc42の分だけ後方側に移動したとしても、出力軸6は後方側に移動することなく、ケース2に対して位置決め支持される。
また、例えば不図示のプロペラシャフトによりフランジヨーク7が引っ張られると、ナット9を介して出力軸6が後方側(X2方向)に引っ張られるが、同様に、フランジ部6a、スラストベアリング41を介してケース2のスリーブ部2dに支持され、出力軸6は後方側に移動することなく、ケース2に対して位置決め支持される。
一方、例えばプロペラシャフトによりフランジヨーク7が押圧されると、まず、ワッシャ82,81、シムワッシャ8が前方側(X1方向)に押圧され、該シムワッシャ8の本体部8bの側面8dが段差部6cを介して出力軸6を前方側に押圧する。この際、出力軸6が前方側に移動すると、ボールベアリング60のインナーレース62の内周面62cと出力軸6の嵌合面6eaとが摺動し、該出力軸6が僅かに前方に移動する。すると、シムワッシャ8の延設部8aの側面8cが上記インナーレース62の側面62aに当接し、該インナーレース62によりプロペラシャフトからの押圧力を受圧する。ボールベアリング60のアウターレース61は、側面61aが段差部2fに当接して支持されているため、該インナーレース62に受圧したプロペラシャフトからの押圧力はスリーブ部2dに支持され、つまり出力軸6は、上記隙間dの分だけ移動した後、ボールベアリング60を介して位置決め支持される。
ところで、上記変速機構3にあっては、上記ハブ部材31やドラム部材32等を含む各回転部材の軸方向の間に複数のスラストベアリング(スラストベアリング42も含む)が配設されており、これら各スラストベアリングのクリアランス(スラストベアリング42のクリアランスc42も含む)の総和の分だけ間隙を有している。これら変速機構3における軸方向の間隙は、例えば本自動変速機にあっては製品誤差等を加味して0.48〜1.2mm程度である。そのため、上記ボールベアリング60のインナーレース62とシムワッシャ8の延設部8aとの間における隙間dを例えば0.05〜0.2mm程度に構成することで、出力軸6がその分移動したとしても、トルクコンバータ10、特にロックアップクラッチ20に影響を与えることはない。
そこで、本自動変速機にあっては、まずケース2のスリーブ部2dに対し、スラストベアリング41、ニードルベアリング51、ブッシュ53等を介在させつつ出力軸6を貫通させて設置し、後方側よりボールベアリング60をスナップリング65によって抜け止めして組付ける。その後、図3に示すように、インナーレース62の側面62aと段差部6cとの距離L1を計測する。このように組付けた状態で計測することで、ボールベアリング60、スリーブ部2d(特に段差部2f)、出力軸6(特に段差部6c)等の製品誤差を含む正確な距離L1を計測することができる。
一方で、シムワッシャ8は、延設部8aの長さが異なるものを複数用意しておく。そして、上記計測した距離L1より上記隙間dを減算した長さL1を延設部8aの長さとして有するシムワッシャ8を選択し、該選択したシムワッシャ8を出力軸6の段差部6c及びインロー支持部6dに対して組付ける。そして、ワッシャ81,82を介在させて、フランジヨーク7を出力軸6にスプライン係合させ、ナット9により締め付け、シムワッシャ8及びフランジヨーク7を出力軸6に固定する。この際、例えばシムワッシャ8の延設部8aと本体部8bとが別体であると、延設部8aが段差部6cと本体部8bとの間に誤組付けされる虞があるが、延設部8aと本体部8bとが一体的に形成されているので、誤組付けが生じることはない。
なお、例えば自動変速機のケースがミッションケースとエクステンションケースとの別体に形成されているものにあっては、ミッションケースの隔壁部材と出力軸との間にスラストベアリングを配設する部分を設け、該スラストベアリングの配設位置を製品誤差を含む形で計測して、ワッシャ等を選択することで精度良く組付けた後、ボールベアリングを配設するエクステンションケースを組付けることも可能であるが、本自動変速機1のようにケース2が一体的なケースである場合、ボールベアリング60を組付けた後にケース2の外側から計測可能で、かつボールベアリング60を取外すことなくシムワッシャ8を組付けることが可能であることが、製造工程の増加防止として、より効果的である。
以上のように本発明によると、スラストベアリング41を出力軸6のフランジ部6aとケース2のスリーブ部2dの軸方向入力軸側(X1方向側)の側面2gとの間に介在させ、ボールベアリング60を段差部2fにアウターレース61の側面61aが当接するようにスリーブ部2dの内周部2eと出力軸6の外周部6eとの間に介在させ、プロペラシャフトに接続し得るフランジヨーク7を出力軸6の外周側にスプライン係合し、かつ該プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧された際にフランジヨーク7がシムワッシャ8を介してボールベアリング60のインナーレース62の側面62aに当接するように構成したので、出力軸6にプロペラシャフトからフランジヨーク7を介して引張力が生じた場合や歯車機構3Bのスラスト力を受けた場合は、スラストベアリング41により受圧し、プロペラシャフトからフランジヨーク7及びシムワッシャ8を介して押圧力が生じた場合は、ボールベアリング60により受圧することができ、つまりボールベアリング60に生じる力を軸方向入力軸側に作用する力だけにすることができる。これにより、ボールベアリング60の耐久性の向上やコンパクト化を図ることができるものでありながら、プロペラシャフトの伸縮によってロックアップクラッチ20に影響を与えることを防止することができる。
また、ボールベアリング60を組付けた後、ボールベアリング60に対してケース2の外側において製品誤差を含む正確なサイズ(即ち距離L1)を計測し、そのサイズに応じたシムワッシャ8の形状を用いることができるので、上記計測を容易にすることができるものでありながら、製造工程の増加を防止することができる。
また、ナット9によってフランジヨーク7及びシムワッシャ8を、段差部6cに対し、シムワッシャ8の本体部8bを介して軸方向入力軸側に向けて締結し、延設部8aが、プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧された際に、ボールベアリング60のインナーレース62の側面62aに当接するので、フランジヨーク7を出力軸6に固定することができると共に、プロペラシャフトに押圧された際にその押圧力をボールベアリング60により受圧することを可能とすることができる。
更に、シムワッシャ8の延設部8aは、プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧されていない際に、ボールベアリング60のインナーレース62の側面62aとの間に、変速機構3が有する軸方向のクリアランスよりも小さい隙間dを存しているので、プロペラシャフトに押圧されていない際にボールベアリング60の片当たりを防止することができ、また、プロペラシャフトに押圧された際に、上記隙間dの分だけ出力軸6が移動して該押圧力をボールベアリング60により受圧することができるものでありながら、その出力軸6の移動は変速機構3で吸収される形となって、即ちプロペラシャフトからの押圧によってロックアップクラッチ20に影響を与えることを防止することができる。
また、上記変速機構3が有する軸方向のクリアランスは、歯車機構3Bにおける複数の回転部材と複数のスラストベアリングとの間にある各クリアランスの総和より求めることができる。
また、シムワッシャ8の延設部8aは、ボールベアリング60のインナーレース62の側面62aと段差部6cとの距離に応じて上記隙間dを形成する長さからなるので、シムワッシャ8の本体部8bの側面6cからの延設部8aの長さL2を計測したインナーレース62の側面62aと段差部6cとの距離L1に精度良く合せるだけで、上記隙間dを形成させることができ、フランジヨーク7を高精度に形成することを不要とすることができる。また、シムワッシャ8は、本体部8bと延設部8aとが一体的に形成されているので、例えば延設部8aと本体部8bとを別体に形成した場合に該延設部8aが段差部6cと該本体部8bとの間に誤組付けされてしまう虞があるが、そのような誤組付けを防止することができる。
更に、シムワッシャ8は、延設部8aの長さが異なる複数のシムワッシャの中から、上記隙間dを形成する延設部8aの長さL2を有するシムワッシャ8を選択して用いられるので、該シムワッシャ8を製品毎に加工することなく、上記隙間dを高精度に形成することができる。
また特に、ケース2は、変速機構3を内包するミッションケース部2Bとスリーブ部2dとが一体的に形成されているので、例えばボールベアリング60に対してケース2の内側において上述のような製品誤差を含む計測を行うことが容易ではなく、また、該計測に合せて高精度な部品(ワッシャ等)の組付けることは製造工程の増加となるが、本自動変速機1は、ボールベアリング60に対してケース2の外側において製品誤差を含む計測を容易に行うことでき、かつボールベアリング60を外して再度組付けるような、製造工程の増加を防ぐことができる。
なお、以上説明した本発明に係る実施の形態においては、プロペラシャフト接続部材として、シムワッシャ8とフランジヨーク7とを別体に構成し、これによって、シムワッシャ8だけを選択的に用いること可能とするものについて説明したが、これに限らず、シムワッシャ8とフランジヨーク7とを一体に構成し、延設部8aの部分に対応する長さL2を有するものを選択、若しくは長さL2を有するように加工するとしても、距離L1の計測を容易にし、ボールベアリング60の取外す工程を無くすという本発明の技術的思想の範囲内である。
また、本実施の形態においては、多段式の自動変速機を一例に説明したが、これに限らず、ベルト式やトロイダル式等の無段式の自動変速機であっても本発明を適用し得る。
本発明に係る自動変速機を示す一部省略断面図。 本自動変速機における後方部分を示す拡大断面図。 ボールベアリング及びシムワッシャの部分を示す拡大断面図。
符号の説明
1 自動変速機
2 ケース
2B ミッションケース部
2d スリーブ部
2e スリーブ部の内周部
2f 第1の段差部
2g スリーブ部の軸方向入力軸側の側面
3 変速機構
3A 中心軸
3B 歯車機構
4 入力軸
6 出力軸
6a フランジ部
6c 第2の段差部
6e 出力軸の外周部
6s スプライン
7s スプライン
7 プロペラシャフト接続部材、フランジヨーク
7a フランジ部
7b ボス部
8 プロペラシャフト接続部材、シムワッシャ
8a 延設部
8b 当接部(本体部)
9 締結部材
10 トルクコンバータ
20 ロックアップクラッチ
41 スラストベアリング
42等 複数のスラストベアリング
61 アウターレース
61a アウターレースの側面
60 ボールベアリング
62 インナーレース
62a インナーレースの側面
62 インナーレース
62a インナーレースの側面
d 隙間
c42等 クリアランス
L1 距離
L2 延設部の長さ
X1−X2方向 軸方向

Claims (4)

  1. ケースと、入力軸と出力軸とが該ケースに対して回転自在に支持された一軸状の中心軸を構成していると共に、該中心軸上に歯車機構が配設されている変速機構と、前記入力軸に対して軸方向に摺動自在に配置されたロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、を備えた自動変速機において、
    前記ケースは、前記出力軸の外周側を被覆するスリーブ部を有し、
    前記出力軸は、前記スリーブ部の軸方向入力軸側の側面に対向配置されるフランジ部を有し、
    前記スリーブ部は、内周部に第1の段差部を備え、
    前記フランジ部と前記スリーブ部の軸方向入力軸側の側面との間に介在されたスラストベアリングと、
    前記第1の段差部にアウターレースの側面が前記軸方向入力軸側に対して突き当たって当接すると共に、前記スリーブ部の内周部と前記出力軸の外周部との間に介在されたボールベアリングと、
    プロペラシャフトに接続し得ると共に、前記出力軸の外周側にスプライン係合し、かつ該プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧された際に前記ボールベアリングのインナーレースの側面に当接するプロペラシャフト接続部材と、を備え、
    前記出力軸は、前記外周部における前記ボールベアリングに対して前記軸方向入力軸側とは反対側に、前記プロペラシャフト接続部材が前記軸方向入力軸側に対して突き当たる第2の段差部を備え、
    前記プロペラシャフト接続部材は、前記第2の段差部に当接する当接部と前記第2の段差部の外周側に延設された延設部とを有し、
    前記プロペラシャフト接続部材を、前記第2の段差部に対し、前記当接部を介して軸方向入力軸側に向けて締結する締結部材を備え、
    前記延設部は、前記プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧された際に、前記ボールベアリングのインナーレースの側面に当接し、前記プロペラシャフトより軸方向入力軸側に押圧されていない際に、前記ボールベアリングのインナーレースの側面との間に、前記変速機構が有する軸方向のクリアランスよりも小さい隙間を存してなり、
    前記プロペラシャフト接続部材は、前記当接部と前記延設部とが一体的に形成されたシムワッシャと、前記プロペラシャフトに接続されるフランジ部と前記出力軸にスプライン係合するボス部とを有するフランジヨークと、から構成されてなり、
    前記シムワッシャの延設部は、前記ボールベアリングのインナーレースの側面と前記第2の段差部との距離に応じて前記隙間を形成する長さからなる、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記変速機構は、前記入力軸と前記出力軸とが軸方向に対して遊嵌されていると共に、前記歯車機構における複数の回転部材が複数のスラストベアリングにより軸方向に対して回転自在に支持されてなり、
    前記変速機構が有する軸方向のクリアランスは、前記歯車機構における複数の回転部材と前記複数のスラストベアリングとの間にある各クリアランスの総和である、
    ことを特徴とする請求項記載の自動変速機。
  3. 前記シムワッシャは、前記延設部の長さが異なる複数のシムワッシャの中から、前記延設部の長さを有するシムワッシャを選択して用いられてなる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の自動変速機。
  4. 前記ケースは、前記変速機構を内包するミッションケース部と前記スリーブ部とが一体的に形成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機。
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