JP4652082B2 - 生分解性防湿材料およびその製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、これらの生分解性樹脂は水蒸気透過性が高く、湿気を嫌う製品や水分を多く含む製品等を包装する際には、吸湿や放湿が問題となって、実質的に使用することが困難であった。
しかし、前者では、非生分解性組成物であるポリオレフィンワックスを20重量%以上含むため、生分解性フィルムとは認められず、後者では、ワックスを主成分とするために防湿層が硬くもろくなったり、十分な防湿性を得るために防湿層を非常に厚くする必要があるために、このフィルムを他の材料に積層して、その材料に防湿性を付与することはできなかった。
(2) 生分解性防湿層が、ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とを含有する水性分散体をコートし、80℃以上、220℃以下で乾燥及び熱処理して得られる層であることを特徴とする(1)記載の生分解性防湿材料。
(3) 生分解性防湿層を構成する天然ワックスがキャンデリラワックスまたはパラフィンワックスであることを特徴とする(1)又は(2)記載の生分解性防湿材料。
(4) 厚みが0.01〜10mmのシート状であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の生分解性防湿材料。
(5) 請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の生分解性防湿材料からなる成形体。
(6) ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とからなる生分解性防湿層が、ポリ乳酸系重合体からなる生分解性フィルムの少なくとも片面に積層されてなる生分解性防湿フィルムと、ポリ乳酸からなる発泡体とを熱圧着して貼り合わせることを特徴とする生分解性防湿材料の製造方法。
(7) ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とからなる生分解性防湿層が、ポリ乳酸からなる発泡体の少なくとも片面に積層されてなる生分解性防湿発泡シートと、ポリ乳酸系重合体からなる生分解性フィルムとを熱圧着して貼り合わせることを特徴とする生分解性防湿材料の製造方法。
(8) 生分解性防湿層が、ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とを含有する水性分散体をコートし、80℃以上、220℃以下で乾燥及び熱処理して得られる層であることを特徴とする(6)または(7)に記載の生分解性防湿材料の製造方法。
(9) 熱圧着の温度が70℃以上、160℃以下であることを特徴とする(6)〜(8)のいずれかに記載の生分解性防湿材料の製造方法。
本発明に用いられる生分解性フィルムは、生分解性樹脂からなる。生分解性樹脂としては、生分解性を有する樹脂であればよく、例えば、脂肪族ポリエステル、脂肪族−芳香族共重合ポリエステル、ポリエステルカーボネート等が挙げられる。
例えば生分解性フィルムがポリ乳酸系重合体の延伸フィルムの場合、ポリ乳酸のL−乳酸とD−乳酸との割合は、(L−乳酸)/(D−乳酸)=100/0〜92/8(モル%)であることが好ましい。ポリ乳酸に占めるD−乳酸の含有量が8モル%を超えると結晶性が低下し、延伸時の厚み精度が悪化したり、延伸後の熱セットによる配向結晶化が進行せず、機械的強度の不足や熱収縮率のコントロールが困難になるという問題が生じる。また、L−乳酸を単独で使用してもよいが、D−乳酸が配合されている方が、結晶性が緩和され、製膜性が良い。従って、本発明においては、L−乳酸とD−乳酸とが、(L−乳酸)/(D−乳酸)=99/1〜95/5(モル%)の範囲で配合されていることが、より好ましい。なお、上記の割合で配合されていれば、共重合体であってもブレンド体であってもかまわない。
また、ポリ乳酸系重合体の数平均分子量は、5万〜30万の範囲にあることが好ましく、より好ましくは8万〜15万である。数平均分子量が5万未満であると、得られるフィルムは機械的強度に劣るものとなり、延伸工程や巻き取り工程での切断も頻繁に起こり、操業性の低下を招く。一方、数平均分子量が30万を超えると、加熱溶融時の流動性が乏しくなって製膜性が低下する。
ジヒドロキシ化合物としては、例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ブロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トルエンジオール、ビス−ヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられ、中でも1,4−ブタンジオールを成分の1種として用いることが好ましい。
ジカルボン酸としては、例えば、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等を適宜併用することができる。中でも、コハク酸を成分の1種として用いることが好ましい。
なお、ジヒドロキシ化合物及びジカルボン酸は、これらのエステルあるいは酸無水物であってもよい。また、ジヒドロキシ化合物及びジカルボン酸は、それぞれ単独あるいは混合物として用いることができ、所望の組合せが可能であるが、本発明においては適度の生分解性を有し、かつ実用的な耐熱性を実現し得る程度の高い融点のものが好ましい。また、ジヒドロキシ化合物としては、1,4−ブタンジオール、ジカルボン酸としてコハク酸を含むことが好ましい。
炭酸ジエステルとしては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボネートなどを挙げることができ、中でも特にジフェニルカーボネートが好ましい。
これらの生分解性材料の形状はシート状でも容器などの成形体でもかまわないが、紙や生分解性発泡シートが生分解性フィルムと生分解性防湿層を積層しやすいので好ましい。
生分解性フィルムまたは生分解性材料に生分解性防湿層を積層する方法としては特に限定されないが、それぞれを構成する原料を、複数の押出機で溶融、混練した後、ダイ内あるいはそれ以前のフィードブロック内等で積層し共押出する方法、巻き出した生分解性フィルム上または生分解性材料上にコーティングする方法、生分解性フィルムまたは生分解性材料と防湿層とをロールやプレス機などで熱圧着する方法、あるいは、接着剤を用いて貼り合わせる方法等が挙げられる。
中でも生分解性フィルム上または生分解性材料上にコーティングして生分解性防湿層を形成する方法が簡便にかつ非常に薄い防湿層を形成できるので好ましい。具体的には防湿層を形成する生分解性樹脂と天然ワックスとを液状媒体に溶解させたり分散させて、生分解性フィルム上または生分解性材料上にコーティングする方法が挙げられる。このような防湿層を形成するコート剤の液状媒体としては有機溶剤や水が挙げられるが、環境面を考えて水が好ましく、コート液としては生分解性樹脂と天然ワックスが微粒子となって水中に分散した水分散体が特に好ましい。
製造装置としては、固/液撹拌装置や乳化機として広く当業者に知られているものを使用することができ、0.1MPa以上の加圧が可能な装置を使用することが好ましい。撹拌の方法、撹拌の回転速度は特に限定されないが、樹脂が媒体中で浮遊状態となる程度の低速の撹拌でよい。したがって、高速撹拌(例えば1000rpm以上)は必須ではなく、簡便な装置でも分散体の製造が可能である。
この装置に、生分解性樹脂、塩基性化合物、水性媒体、分散安定剤等の原料を投入し、次いで、加温し(例えば40〜200℃)、好ましくは粗大粒子が無くなるまで(例えば、5〜120分間)撹拌を続けることにより生分解性樹脂を充分に水性化させ、その後、好ましくは撹拌下で40℃以下に冷却することにより、生分解性樹脂の水性分散体を得ることができる。
有機アミン化合物の具体例としては、トリエチルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、アミノエタノールアミン、N−メチル−N,N−ジエタノールアミン、イソプロピルアミン、イミノビスプロピルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、3−エトキシプロピルアミン、3−ジエチルアミノプロピルアミン、sec−ブチルアミン、プロピルアミン、メチルアミノプロピルアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、3−メトキシプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン等を挙げることができる。
有機溶剤の具体例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−アミルアルコール、イソアミルアルコール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、1−エチル−1−プロパノール、2−メチル−1−ブタノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール等のアルコール類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸−n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸−sec−ブ
チル、酢酸−3−メトキシブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、炭酸ジエチル、炭酸ジメチル等のエステル類、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート等のグリコール誘導体、さらには、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−メトキシブタノール、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジアセトンアルコール、アセト酢酸エチル等が挙げられ、中でも沸点が30〜250℃のものが好ましく、50〜200℃のものが特に好ましい。これらの有機溶剤は2種以上を混合して使用してもよい。なお、有機溶剤の沸点が30℃未満の場合は、樹脂の水性化時に揮発する割合が多くなり、水性化の効率が十分に高まらない場合がある。沸点が250℃を超える有機溶剤は樹脂被膜から乾燥によって飛散させることが困難であり、被膜の耐水性が悪化する場合がある。
上記の有機溶剤の中でも、樹脂の水性化促進に効果が高く、しかも水性媒体中から有機溶剤を除去し易いという点から、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルが好ましく、特にテトラヒドロフランが好ましい。
なお、本発明の生分解性防湿材料における防湿性を高めるために、水との親和性が高い界面活性剤など沸点が185℃以上の分散安定剤は水分散体としての性能を維持する範囲でなるべく少ない方が好ましい。
具体的には、上記の生分解性樹脂の水分散体製造に用いられるのと同じ装置に、天然ワックス、塩基性化合物、水性媒体などの原料を投入し、次いで、槽内の温度を45〜200℃、好ましくは60〜150℃、さらに好ましくは80〜120℃の温度に保ちつつ、好ましくは粗大粒子が無くなるまで(例えば、5〜120分間)攪拌を続けることによりワックスを十分に分散化させ、その後、好ましくは攪拌下で40℃以下に冷却することにより、分散体を得ることができる。槽内の温度が45℃未満の場合は、ワックスの分散化が困難になる。槽内の温度が200℃を超える反応は不経済なので好ましくない。
また、天然ワックスのケン化価は5〜250mgKOH/gとすることが好ましく、より好ましくは30〜250mgKOH/g、特に50〜250mgKOH/gとすることが好ましい。
酸価が5未満またはケン化価が5未満では、ワックスを水性分散化するのが困難になる。一方、酸価が50を超えるまたはケン化価が250を超える天然ワックスは一般的でなく、酸価が50を超える値にするかまたはケン化価が250を超える値にする場合には、新たに官能基を導入するなどの特別な操作が必要となり、不経済である。
接着剤としては、ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ゴム系、ウレタン系等を用いることができるが、生分解性の点から、でんぷん、アミロース、アミロペクチン等の多糖類や、膠、ゼラチン、カゼイン、ゼイン、コラーゲン等のタンパク質類やポリペプチド類、未加硫天然ゴム等の天然材料、脂肪族系ポリエステル、脂肪族−芳香族共重合ポリエステル、脂肪族系ポリエステルウレタン、脂肪族系ポリエステル変性ポリビニルアルコール酢酸ビニル共重合等が好ましい。
熱圧着する場合には、生分解性フィルムと、生分解性防湿層と、生分解性材料のうちの少なくとも一つ、好ましくは全てを加熱し、これらを積層してプレスすることで目的の生分解性防湿材料が得られる。このプレスの際に容器などの形に成形することで、貼り合わせと成形を同時に行うことも可能である。プレス時の温度は用いられる材料によって調整されるが、十分な接着性を発現させるためには材料のTg以上の温度にすることが好ましい。しかし、材料の融点を大幅に超えるような高温では材料の機械的物性が変化することがあるので好ましくない。一般的な生分解性樹脂の場合、熱プレスの温度は70℃以上が好ましく、80℃以上がより好ましく、90℃以上がさらに好ましい。また熱プレスの温度は160℃以下が好ましく、150℃以下がより好ましく、140℃以下がさらに好ましい。熱プレス時の圧力も、使用する材料によって適宜調整されるべきであるが、連続的にプレスする場合の線圧は1kg/cm以上が好ましく、5kg/cm以上がより好ましく、10kg/cm以上がさらに好ましい。1kg/cmより低い圧力では十分に接着した積層体がえられない。また、熱プレス時の圧力の上限としては150kg/cm以下が好ましく、100kg/cm以下がより好ましく、50kg/cm以下が最も好ましい。150kg/cmより高い圧力をかけても積層体の接着性に大きな変化はなく、発泡体ではその形状を維持できなくなるので好ましくない。
可塑剤としては、特に限定されないが、本発明で使用する重合体との相溶性に優れたものが好ましく、具体的には、脂肪族多価カルボン酸エステル誘導体、脂肪族多価アルコールエステル誘導体、脂肪族オキシ酸エステル誘導体、脂肪族ポリエーテル誘導体、脂肪族ポリエーテル多価カルボン酸エステル誘導体等から選ばれた単一または複数の混合物が挙げられる。
滑剤としては、特に限定されないが、脂肪族カルボン酸アミドが好ましい。このような脂肪族カルボン酸アミドとしては、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘニン酸アミド等が挙げられる。
無機フィラーとしては、特に限定されないが、天然または合成珪酸塩化合物、酸化チタン、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸ソーダ等が好ましい。珪酸塩化合物としては、カオリナイト、ハロイサイト、ハイドロタルサイト、モンモリロナイト、タルク、スメクタイト、バーミキュライト、マイカ等の層状珪酸塩が挙げられる。これらの層状珪酸塩は膨潤性であっても非膨潤性であってもよく、また、表面処理が施されていてもよい。
(1)水蒸気透過度
モコン社製の透湿度測定器(PERMATRAN−W3/31MW)を用いて、40℃×100%RHにおける水蒸気透過度を測定した。
(2)接着性
コートされた生分解性フィルムと生分解性材料を手で剥離した時に感じる抵抗で接着性を以下のように評価した。
○:剥離の際に抵抗があり、剥離が困難。
×:剥離の際にほとんど抵抗を感じないか、全く抵抗を感じない。
(3)外観
生分解性防湿材料の外観を目視により以下のように評価した。
○:外観に問題がない。
×:基材のそり等の変形や、貼りつけたフィルムの縮みなどが見られた。
ポリ乳酸(カーギル・ダウ・ポリマー社製、D体=1%、数平均分子量100000)を用い、210℃で溶融しTダイより押出し、130μmの未延伸フィルムを得た。
製造例1で得られたポリ乳酸の未延伸フィルムを100℃で、縦方向3倍×横方向3倍の延伸倍率で同時二軸延伸を行い、リラックス率4%、130℃で熱処理し、15μmの二軸延伸フィルムを得た。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、100.0gのポリ乳酸樹脂(カーギル・ダウ社製、6300D、酸価:1.7630mgKOH/g)、10.0gの界面活性剤(三洋化成社製、ニューポール PE−75、エチレンオキサイドプロピレンオキサイドブロック共重合体)、4.8g(樹脂中のカルボキシル基に対して15倍当量)のトリエチルアミン(ナカライテスク社製)、100.0gのテトラヒドロフラン(ナカライテスク社製)及び285.2gの蒸留水をガラス容器内に仕込み、撹拌翼の回転速度を600rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、ヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を85℃に保って45分間撹拌した。その後、水浴につけて、回転速度600rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白色の均一なポリ乳酸樹脂水性分散体を得た。得られた水性分散体からTHFを除去するため、ロータリーエバポレーターを用い、浴温40℃で溶媒留去し、乳白色の均一なポリ乳酸樹脂水性分散体を得た。固形分濃度は30.0質量%であった。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1L容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、40.0gのキャンデリラワックス(東亜化成社製、酸価:15.8、ケン化価:55.4)、8.6g(ワックスの完全ケン化に必要な量の2.5倍当量)のモルホリン(ナカライテスク社製)及び151.4gの蒸留水をガラス容器内に仕込み、撹拌翼の回転速度を400rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を100℃に保ってさらに10分間撹拌した。その後、空冷にて、回転速度600rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、淡黄色の均一であり、沸点が185℃以上の分散安定剤を含有しないワックス水性分散体を得た。固形分濃度は20.0質量%、数平均粒子径は0.27μmであった。
製造例3で得られたポリ乳酸の水分散体と、製造例4で得られたキャンデリラワックスの水分散体を、ポリ乳酸とキャンデリラワックスが固形分で所定の質量比になるように混合し、十分に攪拌して防湿層を形成するコート剤を調製した。
製造例3で得られたポリ乳酸の水分散体と、ワックス分散体としてパラフィンワックス水分散体(日本精鑞社製、EMUSTAR−0135、アニオン性界面活性剤含有)を、ポリ乳酸とパラフィンワックスが固形分で所定の質量比になるように混合し、十分に攪拌して防湿層を形成するコート剤を調製した。
ポリ乳酸(カーギル・ダウ・ポリマー社製、D体=1%、数平均分子量70000)に平均粒径2.5μmのタルクを1.0質量%ドライブレンドしたのち、連続押し出し発泡シート化装置(二軸混練機PCM−45(池貝社製)、サークルダイのリップ巾0.7mm、リング径65mm)を用い、押し出し温度200℃、冷却ゾーン温度150℃、ダイ温度160℃、吐出量20kg/hrの条件で、発泡ガスの炭酸ガス濃度は樹脂の1.1質量%添加し、シート化を行った。押出し機機初より、エチレングリコールジメタクリレート、ジ−t−ブチルパーオキサイド及びアセチルトリブチルクエン酸を質量比1/2/5とした液を、液体定量ポンプにて樹脂の1.2質量%注入して発泡適性を付与した。得られた発泡シートは厚さ2.0mm、発泡倍率7倍、平均セル径300μmであった。
製造例1で得られたポリ乳酸の未延伸フィルムを1辺が約30cmの四角形に切り出し、この4辺を金枠で固定した。このフィルムにポリ乳酸とキャンデリラワックスの質量比が70/30、60/40となるように製造例5に記載の方法で調製されたコート剤を、それぞれマイヤーバー#10でコートし、熱風乾燥機を用いて100℃で2分間乾燥した後に120℃で30秒間熱処理を行った。こうして得られた防湿層を積層した生分解性フィルムを製造例7で得られた生分解性発泡シートに、コート面が接するように積層し、130℃で25kg/cmの線圧力で熱圧着し、生分解性防湿発泡シートを得た。これらのシートの物性を実施例1〜2として表1に示した。
コート剤としてポリ乳酸とパラフィンワックスの質量比が70/30、60/40となるように製造例6に記載の方法で調製されたコート剤を使用した以外は実施例1〜2と同様にして生分解性防湿発泡シートを得た。これらのシートの物性を実施例4〜5として表1に示した。
製造例2で得られたポリ乳酸の二軸延伸フィルムを1辺が約30cmの四角形に切り出し、この4辺を金枠で固定した。このフィルムにポリ乳酸とキャンデリラワックスの質量比が70/30となるように製造例5に記載の方法で調製されたコート剤を、マイヤーバー#10でコートし、熱風乾燥機を用いて100℃で2分間乾燥した後に140℃で30秒間熱処理を行った。こうして得られた防湿層を積層した生分解性フィルムを製造例7で得られた生分解性発泡シートに、コート面が接するように積層し、140℃で25kg/cmの線圧力で熱圧着し、生分解性防湿発泡シートを得た。このシートの物性を実施例7として表1に示した。
製造例7で得られた生分解性発泡シートの代わりに、クラフト紙を使用した以外は実施例7と同様の手順で生分解性フィルム、生分解性防湿層、クラフト紙を積層し、生分解性防湿材料を得た。この材料の物性を参考例1として表1に示した。
製造例1で得られたポリ乳酸の未延伸フィルムを1辺が約30cmの四角形に切り出し、この4辺を金枠で固定した。このフィルムにポリ乳酸とキャンデリラワックスの質量比が70/30となるように製造例5に記載の方法で調製されたコート剤を、マイヤーバー#10でコートし、熱風乾燥機を用いて100℃で2分間乾燥した後に120℃で30秒間熱処理を行った。こうして得られた防湿層を積層した生分解性フィルムを製造例7で得られた生分解性発泡シートに、コート面が接するように積層し、80℃で40kg/cmの線圧力で熱圧着し、生分解性防湿発泡シートを得た。このシートの物性を実施例9として表1に示した。
製造例7で得られた生分解性発泡シートを1辺が約30cmの四角形に切り出し、この4辺を金枠で固定した。この発泡シートにポリ乳酸とキャンデリラワックスの質量比が70/30となるように製造例5に記載の方法で調製されたコート剤を、マイヤーバー#20でコートし、熱風乾燥機を用いて100℃で2分間乾燥した後に120℃で30秒間熱処理を行った。こうして得られた防湿層を積層した生分解性発泡シートを製造例1で得られたポリ乳酸の未延伸フィルムに、コート面が接するように積層し、130℃で25kg/cmの線圧力で熱圧着し、生分解性防湿発泡シートを得た。このシートの物性を実施例10として表1に示した。
製造例1で得られたポリ乳酸の未延伸フィルムを1辺が約30cmの四角形に切り出し、この4辺を金枠で固定した。このフィルムにポリ乳酸とキャンデリラワックスの質量比が70/30となるように製造例5に記載の方法で調製されたコート剤を、マイヤーバー#10でコートし、熱風乾燥機を用いて70℃で2分間乾燥した。こうして得られた生分解性フィルムを製造例7で得られた生分解性発泡シートに、コート面が接するように積層し、80℃で40kg/cmの線圧力で熱圧着した。得られたシートの物性を比較例1として表2に示した。
製造例1で得られたポリ乳酸の未延伸フィルムを1辺が約30cmの四角形に切り出し、この4辺を金枠で固定した。このフィルムにポリ乳酸とキャンデリラワックスの質量比が30/70となるように製造例5に記載の方法で調製されたコート剤を、マイヤーバー#10でコートし、熱風乾燥機を用いて100℃で2分間乾燥した後に120℃で30秒間熱処理を行った。こうして得られた生分解性フィルムを製造例7で得られた生分解性発泡シートに、コート面が接するように積層し、130℃で25kg/cmの線圧力で熱圧着した。得られたシートの物性を比較例2として表2に示した。
ポリ乳酸とパラフィンワックスの質量比が30/70となるように製造例6に記載の方法で調製されたコート剤を用いた以外は比較例2と同様の方法でシートを得た。得られたシートの物性を比較例3として表2に示した。
コート剤として製造例3で得られたポリ乳酸を用いた以外は実施例1と同様の方法で生分解性フィルム、ポリ乳酸、生分解性発泡シートの順で積層し、130℃で25kg/cmの線圧力で熱圧着した。得られたシートの物性を比較例4として表2に示した。
コート剤として製造例4で得られたキャンデリラワックスを用いた以外は実施例1と同様の方法で生分解性フィルム、キャンデリラワックス、生分解性発泡シートの順で積層し、130℃で25kg/cmの線圧力で熱圧着した。得られたシートの物性を比較例5として表2に示した。
製造例2で得られたポリ乳酸の二軸延伸フィルムを1辺が約30cmの四角形に切り出し、この4辺を金枠で固定した。このフィルムにポリ乳酸とキャンデリラワックスの質量比が30/70となるように製造例5に記載の方法で調製されたコート剤を、マイヤーバー#10でコートし、熱風乾燥機を用いて100℃で2分間乾燥した後に140℃で30秒間熱処理を行った。こうして得られた生分解性フィルムを製造例7で得られた生分解性発泡シートに、コート面が接するように積層し、130℃で25kg/cmの線圧力で熱圧着した。得られたシートの物性を比較例6として表2に示した。
防湿層を積層した生分解性フィルムと生分解性発泡シートの貼り合わせを、60℃で40kg/cmの線圧力で熱圧着した以外は実施例1と同様の方法でシートを得た。得られたシートの物性を実施例7として表2に示した。
防湿層を積層した生分解性フィルムと生分解性発泡シートの貼り合わせを、180℃で25kg/cmの線圧力で熱圧着した以外は実施例1と同様の方法でシートを得た。得られたシートの物性を実施例8として表2に示した。
Claims (9)
- 生分解性フィルム、生分解性防湿層、生分解性材料の順に積層された生分解性防湿材料であって、生分解性フィルムがポリ乳酸系重合体からなり、生分解性防湿層が、ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とからなり、生分解性材料がポリ乳酸からなる発泡体であって、40℃、100%RHにおける水蒸気透過度が、50g/m 2 ・day以下であることを特徴とする生分解性防湿材料。
- 生分解性防湿層が、ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とを含有する水性分散体をコートし、80℃以上、220℃以下で乾燥及び熱処理して得られる層であることを特徴とする請求項1記載の生分解性防湿材料。
- 生分解性防湿層を構成する天然ワックスがキャンデリラワックスまたはパラフィンワックスであることを特徴とする請求項1又は2記載の生分解性防湿材料。
- 厚みが0.01〜10mmのシート状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の生分解性防湿材料。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の生分解性防湿材料からなる成形体。
- ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とからなる生分解性防湿層が、ポリ乳酸系重合体からなる生分解性フィルムの少なくとも片面に積層されてなる生分解性防湿フィルムと、ポリ乳酸からなる発泡体とを熱圧着して貼り合わせることを特徴とする生分解性防湿材料の製造方法。
- ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とからなる生分解性防湿層が、ポリ乳酸からなる発泡体の少なくとも片面に積層されてなる生分解性防湿発泡シートと、ポリ乳酸系重合体からなる生分解性フィルムとを熱圧着して貼り合わせることを特徴とする生分解性防湿材料の製造方法。
- 生分解性防湿層が、ポリ乳酸系重合体60〜97質量%と天然ワックス3〜40質量%とを含有する水性分散体をコートし、80℃以上、220℃以下で乾燥及び熱処理して得られる層であることを特徴とする請求項6または7に記載の生分解性防湿材料の製造方法。
- 熱圧着の温度が70℃以上、160℃以下であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の生分解性防湿材料の製造方法。
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