JP4649757B2 - 予約設定方法及びネットワーク接続機能を有した記録装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、予約設定方法及びネットワーク接続機能を有した記録装置に関する。詳しくは、放送信号を受信して得た映像信号を用いてネットワーク接続のためのアドレス情報を生成し、このアドレス情報で示された情報提供先から予約設定情報を入手するものとし、入手した予約設定情報を用いて記録する放送番組の予約設定を行うものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ネットワーク例えばインターネットの普及に伴い、インターネットを介して種々の情報を提供するサービスが行われている。このインターネットを介した情報サービスを利用するため、コンピュータ装置を用いて情報閲覧用プログラムを実行させることにより、情報提供側に対して情報の送信要求を行うものとしたり、供給された情報をコンピュータ装置の画面上に表示することが行われている。さらに、供給された情報をハード・ディスク装置等に記憶させることも行われている。
【０００３】
また、コンピュータ装置を操作することができないような人でも、インターネットを介した情報サービスを利用できるように、例えばテレビジョン装置のような受信装置にネットワークへの接続機能を持たせて、このテレビジョン装置から情報提供側に対して情報の送信要求を行うものとしたり、ネットワークを介して供給された情報をテレビジョン装置の画面上に表示することができるようになされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、放送番組では番組に関する情報提供のために、ＵＲＬ(Uniform Resource Locator)を放送番組の画面上に表示することが行われている。ここで、上述のような通信機能を有したテレビジョン装置で放送番組を視聴している場合、画面上に表示されたＵＲＬを用いて情報の入手を行うときには、表示されたＵＲＬのメモを取り、このメモを参照しながらＵＲＬを入力しなければならない。このため、ＵＲＬを誤って入力してしまうおそれがある。また、ＵＲＬの入力では、リモートコントロール装置を操作して文字や数字を順次指定しなければならないことから、入力操作も煩雑となっている。
【０００５】
また、放送番組では番組予告も行われており、予告された番組を視聴できないようなときには、放送番組を記録媒体に自動的に記録するための予約設定に必要な情報、例えば放送時間やチャネル番号等のメモを取り、このメモを参照しながら設定を行わなければならない。このため、誤った設定を行ってしまうおそれもある。さらに、予約設定した放送番組の放送予定が変更されてしまったときには、この予約設定した放送番組を正しく記録できなくなってしまう。
【０００６】
そこで、この発明では、放送番組を自動的に記録するための予約設定を簡単かつ正しく行うことができる予約設定方法及びネットワーク接続機能を有した記録装置を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、文字信号が多重された映像信号を含む放送信号を受信するステップと、前記映像信号から文字信号を分離し、該分離された文字信号から文字列を生成するステップと、前記文字列を記憶するステップと、前記記憶された文字列が選択された場合、前記選択された文字列で示されるアドレス情報でアクセスし、該アクセスした情報提供先からネットワークを介して放送番組の予約設定情報を入手し、該入手した予約設定情報を用いて放送番組の記録予約設定を自動的に行うステップと、を有する、予約設定方法が提供される。
【０００８】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、文字信号が多重された映像信号を含む放送信号を受信する受信手段と、前記映像信号から文字信号を分離し、該分離された文字信号から文字列を生成するアドレス情報生成手段と、前記文字列を記憶する記憶手段と、前記記憶された文字列が選択された場合、前記選択された文字列で示されるアドレス情報でアクセスし、該アクセスした情報提供先からネットワークを介して放送番組の予約設定情報を入手し、該入手した予約設定情報を用いて放送番組の記録予約設定を自動的に行う制御手段と、を有する、記録装置が提供される。
【０００９】
この発明においては、放送信号を受信して例えば映像信号に多重されている文字信号を分離して、この文字信号で示された文字列がネットワーク接続のためのアドレス情報とされる。また、アドレス情報で示された情報提供先から予約設定情報の入手が行われて、入手された予約設定情報を用いて記録する放送番組の予約設定が行われる。さらに、予約設定された放送番組の記録開始前に、アドレス情報で示された情報提供先における予約設定情報の更新を確認し、予約設定情報の更新が行われているときには、新たな予約設定情報を用いて予約設定がやり直される。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図１は、放送番組送出側の構成を示している。番組送出部１１では、タイムスケジュールに従って放送番組の映像信号Ｓvおよび音声信号Ｓaを順次送出する。この映像信号Ｓvは文字信号多重化部１６に供給されると共に、音声信号Ｓaは放送信号生成部１７に供給される。
【００１１】
情報編集部１２には、操作部１３と画像表示部１４が接続されており、操作部１３を操作して、放送番組視聴者側から放送番組送出側に情報の送出要求を行うためのアドレス情報を、画像表示部１４の表示画像を確認しながら正しく設定する。この情報編集部１２で生成されたアドレス情報Ｄarは、文字信号生成部１５に供給される。
【００１２】
文字信号生成部１５では、供給されたアドレス情報Ｄarを予め定められているフォーマットの信号、例えば文字多重放送に於けるパターン方式やコード方式あるいはハイブリッド方式の文字信号Ｓmに変換して、文字信号多重化部１６に供給する。
【００１３】
文字信号多重化部１６では、図２Ａに示すように、最初のフィールドでは映像信号Ｓvの垂直帰線消去期間である第１４〜第１６および第２１番目の走査線に文字信号Ｓmを多重する。また、図２Ｂに示すように、次のフィールドでは映像信号Ｓvの垂直帰線消去期間である第２７７〜第２７９および第２８４番目の走査線に文字信号Ｓmを多重する。この文字信号Ｓmが多重された信号である映像信号Ｓvmは、放送信号生成部１７に供給される。
【００１４】
放送信号生成部１７では、映像信号Ｓvm及び番組送出部１１から供給された音声信号Ｓaの変調および混合を行い放送信号ＲＦを生成して送信部１８に供給する。送信部１８では、放送信号ＲＦを増幅して放送信号の出力を行う。
【００１５】
情報編集部１２では、上述のようにアドレス情報Ｄarの生成を行うと共に、放送番組を自動的に記録するための予約設定に必要な情報（以下「予約設定情報」という）、例えば番組の放送開始時刻と放送終了時刻や放送時間および番組のチャネル番号等を生成する。また、番組内容や番組に関連した種々の情報等からなる番組ガイド情報も生成される。この情報編集部１２で生成された予約設定情報や番組ガイド情報等は、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先である情報提供部１９に供給されて記憶される。
【００１６】
情報提供部１９はネットワーク接続機能を有しており、例えばインターネットを介して情報の通信を行うことができるようになされている。ここで、映像信号Ｓvに多重した文字信号Ｓmに基づき、放送番組受信側からネットワークを介して情報提供部１９に情報の送信要求が行われたときには、蓄積している情報ＰＤから要求された情報ＰＲを放送番組受信側にネットワークを介して送信する。
【００１７】
次に、放送番組受信側のネットワーク接続機能を有した記録装置、例えばインターネットに接続可能であると共に番組録画機能を有するテレビジョン装置の構成を図３に示す。
【００１８】
アンテナ２１で放送信号を受信して得られた信号はチューナ部２２に供給される。チューナ部２２では、後述する動作制御部４０からバス５０を介して供給された選局制御信号ＣＴtuに基づいて所望のチャネルの信号を選択して中間周波信号ＩＦを生成する。この生成された中間周波信号ＩＦは信号処理部２３に供給される。
【００１９】
信号処理部２３では、供給された中間周波信号ＩＦの増幅や検波等を行いアナログの映像信号Ｓvmと音声信号Ｓaを生成する。この生成された映像信号Ｓvmと音声信号Ｓaは、ディジタル変換処理部２４と信号切換部２５に供給される。また、映像信号Ｓvmはデコード部２６に供給される。
【００２０】
ディジタル変換処理部２４では、アナログの映像信号Ｓvmから例えば輝度信号と色差信号で構成されるディジタルの画像信号ＤＷvを生成する。また、アナログの音声信号Ｓaをディジタルの音声信号ＤＷaに変換する。このディジタル変換処理部２４で得られた画像信号ＤＷvと音声信号ＤＷaは、バス５０を介して圧縮伸長処理部３１に供給される。
【００２１】
アドレス情報生成手段であるデコード部２６では、映像信号Ｓvmに多重されている文字信号Ｓmを分離して、分離した文字信号Ｓmからアドレス情報Ｄarを生成してメモリ４１に供給する。
【００２２】
圧縮伸長処理部３１では、画像信号ＤＷvや音声信号ＤＷaに対して、例えばＭＰＥＧ(Moving Picture Experts Group)規格に基づく符号化を行い画像符号化信号ＥＷvと音声符号化信号ＥＷaを生成する。この画像符号化信号ＥＷvと音声符号化信号ＥＷaは、バス５０を介してＨＤＤ(Hard Disk Drive)インタフェース部３２に供給される。また、圧縮伸長処理部３１では、ＨＤＤインタフェース部３２から画像符号化信号ＥＲvと音声符号化信号ＥＲaが供給されたときには、この画像符号化信号ＥＲvと音声符号化信号ＥＲaの復号化を行い画像信号ＤＲvと音声信号ＤＲaを生成する。この画像信号ＤＲvと音声信号ＤＲaはアナログ変換処理部３５に供給される。
【００２３】
ＨＤＤインタフェース部３２にはハード・ディスク装置（ＨＤＤ）３３が接続されており、圧縮伸長処理部３１から供給された画像符号化信号ＥＷvと音声符号化信号ＥＷaをハード・ディスク装置３３に記録する処理を行う。また、ハード・ディスク装置３３に記録された符号化信号を読み出す処理を行い、ハード・ディスク装置３３から読み出した画像符号化信号ＥＲvと音声符号化信号ＥＲaを圧縮伸長処理部３１に供給する。
【００２４】
アナログ変換処理部３５では、ディジタルの画像信号ＤＲvと音声信号ＤＲaをアナログの映像信号ＳＲvと音声信号ＳＲaに変換して、映像信号ＳＲvと音声信号ＳＲaを信号切換部２５に供給する。
【００２５】
信号切換部２５では、動作制御部４０からの切換制御信号ＣＴsに基づき信号処理部２３から供給された映像信号Ｓvmと音声信号Ｓa、あるいはアナログ変換処理部３５から供給された映像信号ＳＲvと音声信号ＳＲaのいずれかを選択する。この信号切換部２５で選択された映像信号は、映像出力信号ＳＳvとして表示駆動部３６に供給される。また、信号切換部２５で選択された音声信号は、音声出力信号ＳＳaとして音声駆動部３７に供給される。
【００２６】
表示駆動部３６では、映像出力信号ＳＳvに基づき表示駆動信号Ｐvを生成して画像出力部３８に供給することにより、画像出力部３８の画面上に映像出力信号ＳＳvに基づいた画像を表示する。
【００２７】
音声駆動部３７では、音声出力信号ＳＳaの信号レベルを調整して音声出力部３９に供給することにより、音声出力信号ＳＳaに基づく音声を所望の音声レベルで出力する。
【００２８】
バス５０には、メモリ４１や操作部４２が接続されており、メモリ４１では、デコード部２６から出力されたアドレス情報Ｄarを記憶する。また、操作部４２では、キー操作に応じた操作信号ＰＳkを生成して動作制御部４０に供給する。
【００２９】
さらに、バス５０には、ネットワークを介して情報の入出力を行うためのネットワーク接続部４５や、テレビジョン装置の機能等を拡張する拡張モジュール６０を接続するためのコネクタ４６が接続される。
【００３０】
ネットワーク接続部４５では、ネットワークを介して通信を行う際に、予め定められたプロトコルの信号に変換する処理を行う。例えば、インターネットを介して通信を行う場合には、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルの信号としてネットワーク上の機器との通信を行う。また、ネットワーク接続部４５では、インターネットサービスプロバイダを介してネットワークと接続する場合、インターネットサービスプロバイダへの接続処理やインターネットサービスプロバイダとの認証処理等も行う。
【００３１】
動作制御部４０では、操作部４２からの操作信号ＰＳkに基づき、選局制御信号ＣＴtuを生成してチューナ部２２での選局動作を制御すると共に、切換制御信号ＣＴsを生成して信号切換部２５での切換動作を制御する。また、記録再生制御信号ＣＴrwを生成して、この記録再生制御信号ＣＴrwによって圧縮伸長処理部３１やＨＤＤインタフェース部３２およびハード・ディスク装置３３の動作を制御することにより、放送番組をハード・ディスク装置３３に記録したり、ハード・ディスク装置３３に記録されている番組の再生が行われる。さらに、動作制御部４０では、ネットワーク接続部４５を制御して、メモリ４１に記憶されているアドレス情報Ｄarで示された情報入出力先に対して情報の送信要求等を行う。
【００３２】
次に動作について説明する。放送番組送出側では、例えば放送番組が番組予告であるとき、この番組予告の映像信号Ｓvに対して、予告する番組の予約設定情報を提供する情報提供先のアドレス情報Ｄarを文字信号Ｓmとして多重する。さらに、文字信号Ｓmが多重された信号である映像信号Ｓvmを用いて放送信号を生成して出力する。また、放送番組送出側では、今後放送される番組の予約設定情報提供先が異なる場合に、番組毎のアドレス情報Ｄarを順次文字信号Ｓmとして映像信号Ｓvに多重して放送するものとしても良い。さらに、今後放送される番組の予約設定情報をまとめて管理しているときには、情報をまとめて管理している情報提供先のアドレス情報Ｄarを文字信号Ｓmとして映像信号Ｓvに多重して放送することもできる。
【００３３】
また、放送番組送出側では、文字信号Ｓmとして多重したアドレス情報Ｄarで示された情報提供先である情報提供部１９に対して、放送番組受信側から予約設定情報の送信要求がなされたときには、記憶している予約設定情報を放送番組受信側に供給する。また、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先から複数番組の予約設定情報を供給するようになされているときには、番組選択画面情報を放送番組受信側に供給して、その後、放送番組受信側で指定された放送番組の予約設定情報を供給する。
【００３４】
図４は、予約設定情報の送信要求動作を示すフローチャートである。テレビジョン装置で放送番組の受信を開始してステップＳＴ１に進むと、映像信号Ｓvmに文字信号Ｓmが多重されているか否かを判別する。ここで、文字信号Ｓmが多重されているときにはステップＳＴ２に進み、多重されていた文字信号Ｓmに基づくアドレス情報Ｄarをメモリ４１に記憶させてステップＳＴ３に進む。また、文字信号Ｓmが多重されていないときにはステップＳＴ１からステップＳＴ３に進む。
【００３５】
ステップＳＴ３では、アドレス情報Ｄarの選択操作が行われたか否かを判別する。ここで、アドレス情報Ｄarがメモリ４１に記憶されていないとき、あるいはメモリ４１に記憶されているアドレス情報Ｄarのいずれも選択されいないときにはステップＳＴ１に戻る。また、メモリ４１に記憶されているアドレス情報Ｄarのいずれかが選択されたときにはステップＳＴ４に進む。
【００３６】
ステップＳＴ４では、選択されたアドレス情報Ｄarで示された情報提供先に対して、ネットワーク接続部４５からネットワークを介して予約設定情報の送信要求を行ってステップＳＴ５に進む。
【００３７】
ステップＳＴ５では、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先である情報提供部１９から入手した予約設定情報を用いてハード・ディスク装置３３に記録する放送番組のチャネル番号や放送開始時刻等を指定して予約設定を行いステップＳＴ１に戻る。なお、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先である情報提供部１９で、複数番組の予約設定情報をまとめて管理している場合には、管理している複数番組からいずれかの放送番組を選択させる選択指示情報を情報提供部１９からネットワークを介してテレビジョン装置に供給して画像出力部３８に表示させる。その後、テレビジョン装置でいずれかの放送番組を選択したことが情報提供部１９に通知されたときに、選択された放送番組の予約設定情報を情報提供部１９からテレビジョン装置に供給する。
【００３８】
このように、放送番組に多重されている文字信号で示されたアドレス情報Ｄarを使用して、ネットワーク接続部４５からネットワークを介して情報提供部１９に予約設定情報の送信要求を行い、情報提供部１９から供給された予約設定情報を用いて予約設定が行われる。このため、リモートコントロール装置等を操作してチャネル番号や記録開始時刻等を入力しなくとも、簡単かつ誤りなく予約設定を行うことができる。
【００３９】
また、図３に示すネットワーク接続機能を有した記録装置では、映像信号Ｓvmに多重されている文字信号Ｓmをデコード部２６で分離して、分離した文字信号Ｓmで示される文字列をアドレス情報Ｄarとしたが、アドレス情報Ｄarの生成は文字信号Ｓmを用いる場合に限られるものではない。例えば、アドレス情報の表示画像を有した映像信号を用いて文字認識処理を行い、認識された文字列をアドレス情報Ｄarとすることでも、上述の場合と同様な動作および作用効果を得ることができる。
【００４０】
ところで、放送番組の放送予定は、放送内容によって変更されてしまう場合がある。例えば放送番組が野球中継等であるときには、試合経過によって放送時間が延長される。このような場合、野球中継の後に放送される番組を記録するように予約設定を行っている場合には、放送開始時刻が予定よりも遅くなっていることから、番組の途中で記録動作が終了されてしまう。
【００４１】
このため、放送番組送出側では、放送予定に変更が生じたときに予約設定情報を更新すると共に、この予約設定情報の新しさを判別可能する更新情報を設ける。また、放送番組受信側では、予約設定された放送番組の記録開始前に予約設定情報の更新確認処理を行い、必要に応じて予約設定のやり直しを行う。
【００４２】
図５は、予約設定情報の更新確認処理を示すフローチャートである。ステップＳＴ１１では、記録開始時刻の所定時間Ｔa前となったか否かの判別を行う。ここで、放送番組の放送予定の変更が決定されて予約設定情報の更新が放送番組の放送開始時刻から少なくとも所定時間Ｔb前に行われるときには、所定時間Ｔaを所定時間Ｔbよりも少ない時間に設定する。ここで、所定時間Ｔa前となっていないときにはステップＳＴ１１に戻り、所定時間Ｔa前となったときにはステップＳＴ１２に進む。
【００４３】
ステップＳＴ１２では、メモリ４１に記憶しているアドレス情報Ｄarを利用して、この記録する放送番組の予約設定情報を入手した情報提供先に対して、予約設定情報の更新が行われたか否かを判別する。この予約設定情報の更新の判別では、記録する放送番組の予約設定に用いた予約設定情報の更新情報と、情報提供先で保持している予約設定情報の更新情報とを比較することで、予約設定情報の更新が行われているか否かを容易に判別できる。ここで、更新情報が等しくない場合、すなわち予約設定情報が更新されているときにはステップＳＴ１３に進み、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先に対して予約設定情報の要求を行い、新たな予約設定情報を用いて予約設定をやり直したのち予約設定情報の更新確認処理を終了する。また、更新情報が等しい場合、すなわち予約設定情報が更新されていないときには予約設定情報の更新確認処理を終了する。
【００４４】
このように、記録開始前に予約設定情報が更新されているか否かが判別されて、予約設定情報が更新されているときには、予約設定がやり直されるので、放送予定が変更されても所望の放送番組を正しく記録することができる。なお、予約設定情報が更新されているか否かの確認は、情報提供先に保持している予約設定情報とテレビジョン装置での予約設定状態とを比較することでも判別できることは勿論である。
【００４５】
また、上述の実施の形態では、ネットワーク接続機能を有した記録装置としてハード・ディスク装置を設けて放送番組を録画できるテレビジョン装置を示したが、光ディスクや磁気テープ等を記録媒体として用いた記録装置であっても良いことは勿論である。
【００４６】
【発明の効果】
この発明によれば、放送信号を受信して得た映像信号を用いてネットワーク接続のためのアドレス情報を生成すると共に、このアドレス情報で示された情報提供先から予約設定情報を入手するものとし、入手した予約設定情報を用いて記録する放送番組の予約設定が行われる。このため、メモ等を参照しながら記録する放送番組の放送開始時刻や放送時間等の入力を行う必要がないので、放送番組の予約設定を簡単に行うことができる。
【００４７】
また、アドレス情報の生成では、映像信号から文字信号を分離して、文字信号で示された文字列がアドレス情報とされる。このため、予約設定情報を供給する情報提供先を文字信号で示すことにより、正しく予約設定情報を入手することができると共に、予約設定も正しく行うことができる。
【００４８】
さらに、予約設定された放送番組の記録開始前に、アドレス情報で示された情報提供先における予約設定情報の更新が確認されて、更新されていることが検出されたときには、新たな予約設定情報を用いて予約設定がやり直される。このため、放送番組の放送予定が変更されても、正しく予約設定した放送番組を記録できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】放送番組送出側の構成を示す図である。
【図２】文字信号の多重位置を示す図である。
【図３】ネットワーク接続機能を有した記録装置の構成を示す図である。
【図４】ネットワーク接続機能を有した記録装置の動作を示すフローチャートである。
【図５】予約設定情報の更新確認処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１１ 番組送出部
１２ 情報編集部
１３，４２ 操作部
１４ 画像表示部
１５ 文字信号生成部
１６ 文字信号多重化部
１７ 放送信号生成部
１８ 送信部
１９ 情報提供部
２１ アンテナ
２２ チューナ部
２３ 信号処理部
２４ ディジタル変換処理部
２５ 信号切換部
２６ デコード部
３１ 圧縮伸長処理部
３２ ＨＤＤインタフェース部
３３ ハード・ディスク装置（ＨＤＤ）
３５ アナログ変換処理部
３６ 表示駆動部
３７ 音声駆動部
３８ 画像出力部
３９ 音声出力部
４０ 動作制御部
４１ メモリ
４５ ネットワーク接続部
５０ バス
【発明の属する技術分野】
この発明は、予約設定方法及びネットワーク接続機能を有した記録装置に関する。詳しくは、放送信号を受信して得た映像信号を用いてネットワーク接続のためのアドレス情報を生成し、このアドレス情報で示された情報提供先から予約設定情報を入手するものとし、入手した予約設定情報を用いて記録する放送番組の予約設定を行うものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ネットワーク例えばインターネットの普及に伴い、インターネットを介して種々の情報を提供するサービスが行われている。このインターネットを介した情報サービスを利用するため、コンピュータ装置を用いて情報閲覧用プログラムを実行させることにより、情報提供側に対して情報の送信要求を行うものとしたり、供給された情報をコンピュータ装置の画面上に表示することが行われている。さらに、供給された情報をハード・ディスク装置等に記憶させることも行われている。
【０００３】
また、コンピュータ装置を操作することができないような人でも、インターネットを介した情報サービスを利用できるように、例えばテレビジョン装置のような受信装置にネットワークへの接続機能を持たせて、このテレビジョン装置から情報提供側に対して情報の送信要求を行うものとしたり、ネットワークを介して供給された情報をテレビジョン装置の画面上に表示することができるようになされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、放送番組では番組に関する情報提供のために、ＵＲＬ(Uniform Resource Locator)を放送番組の画面上に表示することが行われている。ここで、上述のような通信機能を有したテレビジョン装置で放送番組を視聴している場合、画面上に表示されたＵＲＬを用いて情報の入手を行うときには、表示されたＵＲＬのメモを取り、このメモを参照しながらＵＲＬを入力しなければならない。このため、ＵＲＬを誤って入力してしまうおそれがある。また、ＵＲＬの入力では、リモートコントロール装置を操作して文字や数字を順次指定しなければならないことから、入力操作も煩雑となっている。
【０００５】
また、放送番組では番組予告も行われており、予告された番組を視聴できないようなときには、放送番組を記録媒体に自動的に記録するための予約設定に必要な情報、例えば放送時間やチャネル番号等のメモを取り、このメモを参照しながら設定を行わなければならない。このため、誤った設定を行ってしまうおそれもある。さらに、予約設定した放送番組の放送予定が変更されてしまったときには、この予約設定した放送番組を正しく記録できなくなってしまう。
【０００６】
そこで、この発明では、放送番組を自動的に記録するための予約設定を簡単かつ正しく行うことができる予約設定方法及びネットワーク接続機能を有した記録装置を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、文字信号が多重された映像信号を含む放送信号を受信するステップと、前記映像信号から文字信号を分離し、該分離された文字信号から文字列を生成するステップと、前記文字列を記憶するステップと、前記記憶された文字列が選択された場合、前記選択された文字列で示されるアドレス情報でアクセスし、該アクセスした情報提供先からネットワークを介して放送番組の予約設定情報を入手し、該入手した予約設定情報を用いて放送番組の記録予約設定を自動的に行うステップと、を有する、予約設定方法が提供される。
【０００８】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、文字信号が多重された映像信号を含む放送信号を受信する受信手段と、前記映像信号から文字信号を分離し、該分離された文字信号から文字列を生成するアドレス情報生成手段と、前記文字列を記憶する記憶手段と、前記記憶された文字列が選択された場合、前記選択された文字列で示されるアドレス情報でアクセスし、該アクセスした情報提供先からネットワークを介して放送番組の予約設定情報を入手し、該入手した予約設定情報を用いて放送番組の記録予約設定を自動的に行う制御手段と、を有する、記録装置が提供される。
【０００９】
この発明においては、放送信号を受信して例えば映像信号に多重されている文字信号を分離して、この文字信号で示された文字列がネットワーク接続のためのアドレス情報とされる。また、アドレス情報で示された情報提供先から予約設定情報の入手が行われて、入手された予約設定情報を用いて記録する放送番組の予約設定が行われる。さらに、予約設定された放送番組の記録開始前に、アドレス情報で示された情報提供先における予約設定情報の更新を確認し、予約設定情報の更新が行われているときには、新たな予約設定情報を用いて予約設定がやり直される。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図１は、放送番組送出側の構成を示している。番組送出部１１では、タイムスケジュールに従って放送番組の映像信号Ｓvおよび音声信号Ｓaを順次送出する。この映像信号Ｓvは文字信号多重化部１６に供給されると共に、音声信号Ｓaは放送信号生成部１７に供給される。
【００１１】
情報編集部１２には、操作部１３と画像表示部１４が接続されており、操作部１３を操作して、放送番組視聴者側から放送番組送出側に情報の送出要求を行うためのアドレス情報を、画像表示部１４の表示画像を確認しながら正しく設定する。この情報編集部１２で生成されたアドレス情報Ｄarは、文字信号生成部１５に供給される。
【００１２】
文字信号生成部１５では、供給されたアドレス情報Ｄarを予め定められているフォーマットの信号、例えば文字多重放送に於けるパターン方式やコード方式あるいはハイブリッド方式の文字信号Ｓmに変換して、文字信号多重化部１６に供給する。
【００１３】
文字信号多重化部１６では、図２Ａに示すように、最初のフィールドでは映像信号Ｓvの垂直帰線消去期間である第１４〜第１６および第２１番目の走査線に文字信号Ｓmを多重する。また、図２Ｂに示すように、次のフィールドでは映像信号Ｓvの垂直帰線消去期間である第２７７〜第２７９および第２８４番目の走査線に文字信号Ｓmを多重する。この文字信号Ｓmが多重された信号である映像信号Ｓvmは、放送信号生成部１７に供給される。
【００１４】
放送信号生成部１７では、映像信号Ｓvm及び番組送出部１１から供給された音声信号Ｓaの変調および混合を行い放送信号ＲＦを生成して送信部１８に供給する。送信部１８では、放送信号ＲＦを増幅して放送信号の出力を行う。
【００１５】
情報編集部１２では、上述のようにアドレス情報Ｄarの生成を行うと共に、放送番組を自動的に記録するための予約設定に必要な情報（以下「予約設定情報」という）、例えば番組の放送開始時刻と放送終了時刻や放送時間および番組のチャネル番号等を生成する。また、番組内容や番組に関連した種々の情報等からなる番組ガイド情報も生成される。この情報編集部１２で生成された予約設定情報や番組ガイド情報等は、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先である情報提供部１９に供給されて記憶される。
【００１６】
情報提供部１９はネットワーク接続機能を有しており、例えばインターネットを介して情報の通信を行うことができるようになされている。ここで、映像信号Ｓvに多重した文字信号Ｓmに基づき、放送番組受信側からネットワークを介して情報提供部１９に情報の送信要求が行われたときには、蓄積している情報ＰＤから要求された情報ＰＲを放送番組受信側にネットワークを介して送信する。
【００１７】
次に、放送番組受信側のネットワーク接続機能を有した記録装置、例えばインターネットに接続可能であると共に番組録画機能を有するテレビジョン装置の構成を図３に示す。
【００１８】
アンテナ２１で放送信号を受信して得られた信号はチューナ部２２に供給される。チューナ部２２では、後述する動作制御部４０からバス５０を介して供給された選局制御信号ＣＴtuに基づいて所望のチャネルの信号を選択して中間周波信号ＩＦを生成する。この生成された中間周波信号ＩＦは信号処理部２３に供給される。
【００１９】
信号処理部２３では、供給された中間周波信号ＩＦの増幅や検波等を行いアナログの映像信号Ｓvmと音声信号Ｓaを生成する。この生成された映像信号Ｓvmと音声信号Ｓaは、ディジタル変換処理部２４と信号切換部２５に供給される。また、映像信号Ｓvmはデコード部２６に供給される。
【００２０】
ディジタル変換処理部２４では、アナログの映像信号Ｓvmから例えば輝度信号と色差信号で構成されるディジタルの画像信号ＤＷvを生成する。また、アナログの音声信号Ｓaをディジタルの音声信号ＤＷaに変換する。このディジタル変換処理部２４で得られた画像信号ＤＷvと音声信号ＤＷaは、バス５０を介して圧縮伸長処理部３１に供給される。
【００２１】
アドレス情報生成手段であるデコード部２６では、映像信号Ｓvmに多重されている文字信号Ｓmを分離して、分離した文字信号Ｓmからアドレス情報Ｄarを生成してメモリ４１に供給する。
【００２２】
圧縮伸長処理部３１では、画像信号ＤＷvや音声信号ＤＷaに対して、例えばＭＰＥＧ(Moving Picture Experts Group)規格に基づく符号化を行い画像符号化信号ＥＷvと音声符号化信号ＥＷaを生成する。この画像符号化信号ＥＷvと音声符号化信号ＥＷaは、バス５０を介してＨＤＤ(Hard Disk Drive)インタフェース部３２に供給される。また、圧縮伸長処理部３１では、ＨＤＤインタフェース部３２から画像符号化信号ＥＲvと音声符号化信号ＥＲaが供給されたときには、この画像符号化信号ＥＲvと音声符号化信号ＥＲaの復号化を行い画像信号ＤＲvと音声信号ＤＲaを生成する。この画像信号ＤＲvと音声信号ＤＲaはアナログ変換処理部３５に供給される。
【００２３】
ＨＤＤインタフェース部３２にはハード・ディスク装置（ＨＤＤ）３３が接続されており、圧縮伸長処理部３１から供給された画像符号化信号ＥＷvと音声符号化信号ＥＷaをハード・ディスク装置３３に記録する処理を行う。また、ハード・ディスク装置３３に記録された符号化信号を読み出す処理を行い、ハード・ディスク装置３３から読み出した画像符号化信号ＥＲvと音声符号化信号ＥＲaを圧縮伸長処理部３１に供給する。
【００２４】
アナログ変換処理部３５では、ディジタルの画像信号ＤＲvと音声信号ＤＲaをアナログの映像信号ＳＲvと音声信号ＳＲaに変換して、映像信号ＳＲvと音声信号ＳＲaを信号切換部２５に供給する。
【００２５】
信号切換部２５では、動作制御部４０からの切換制御信号ＣＴsに基づき信号処理部２３から供給された映像信号Ｓvmと音声信号Ｓa、あるいはアナログ変換処理部３５から供給された映像信号ＳＲvと音声信号ＳＲaのいずれかを選択する。この信号切換部２５で選択された映像信号は、映像出力信号ＳＳvとして表示駆動部３６に供給される。また、信号切換部２５で選択された音声信号は、音声出力信号ＳＳaとして音声駆動部３７に供給される。
【００２６】
表示駆動部３６では、映像出力信号ＳＳvに基づき表示駆動信号Ｐvを生成して画像出力部３８に供給することにより、画像出力部３８の画面上に映像出力信号ＳＳvに基づいた画像を表示する。
【００２７】
音声駆動部３７では、音声出力信号ＳＳaの信号レベルを調整して音声出力部３９に供給することにより、音声出力信号ＳＳaに基づく音声を所望の音声レベルで出力する。
【００２８】
バス５０には、メモリ４１や操作部４２が接続されており、メモリ４１では、デコード部２６から出力されたアドレス情報Ｄarを記憶する。また、操作部４２では、キー操作に応じた操作信号ＰＳkを生成して動作制御部４０に供給する。
【００２９】
さらに、バス５０には、ネットワークを介して情報の入出力を行うためのネットワーク接続部４５や、テレビジョン装置の機能等を拡張する拡張モジュール６０を接続するためのコネクタ４６が接続される。
【００３０】
ネットワーク接続部４５では、ネットワークを介して通信を行う際に、予め定められたプロトコルの信号に変換する処理を行う。例えば、インターネットを介して通信を行う場合には、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルの信号としてネットワーク上の機器との通信を行う。また、ネットワーク接続部４５では、インターネットサービスプロバイダを介してネットワークと接続する場合、インターネットサービスプロバイダへの接続処理やインターネットサービスプロバイダとの認証処理等も行う。
【００３１】
動作制御部４０では、操作部４２からの操作信号ＰＳkに基づき、選局制御信号ＣＴtuを生成してチューナ部２２での選局動作を制御すると共に、切換制御信号ＣＴsを生成して信号切換部２５での切換動作を制御する。また、記録再生制御信号ＣＴrwを生成して、この記録再生制御信号ＣＴrwによって圧縮伸長処理部３１やＨＤＤインタフェース部３２およびハード・ディスク装置３３の動作を制御することにより、放送番組をハード・ディスク装置３３に記録したり、ハード・ディスク装置３３に記録されている番組の再生が行われる。さらに、動作制御部４０では、ネットワーク接続部４５を制御して、メモリ４１に記憶されているアドレス情報Ｄarで示された情報入出力先に対して情報の送信要求等を行う。
【００３２】
次に動作について説明する。放送番組送出側では、例えば放送番組が番組予告であるとき、この番組予告の映像信号Ｓvに対して、予告する番組の予約設定情報を提供する情報提供先のアドレス情報Ｄarを文字信号Ｓmとして多重する。さらに、文字信号Ｓmが多重された信号である映像信号Ｓvmを用いて放送信号を生成して出力する。また、放送番組送出側では、今後放送される番組の予約設定情報提供先が異なる場合に、番組毎のアドレス情報Ｄarを順次文字信号Ｓmとして映像信号Ｓvに多重して放送するものとしても良い。さらに、今後放送される番組の予約設定情報をまとめて管理しているときには、情報をまとめて管理している情報提供先のアドレス情報Ｄarを文字信号Ｓmとして映像信号Ｓvに多重して放送することもできる。
【００３３】
また、放送番組送出側では、文字信号Ｓmとして多重したアドレス情報Ｄarで示された情報提供先である情報提供部１９に対して、放送番組受信側から予約設定情報の送信要求がなされたときには、記憶している予約設定情報を放送番組受信側に供給する。また、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先から複数番組の予約設定情報を供給するようになされているときには、番組選択画面情報を放送番組受信側に供給して、その後、放送番組受信側で指定された放送番組の予約設定情報を供給する。
【００３４】
図４は、予約設定情報の送信要求動作を示すフローチャートである。テレビジョン装置で放送番組の受信を開始してステップＳＴ１に進むと、映像信号Ｓvmに文字信号Ｓmが多重されているか否かを判別する。ここで、文字信号Ｓmが多重されているときにはステップＳＴ２に進み、多重されていた文字信号Ｓmに基づくアドレス情報Ｄarをメモリ４１に記憶させてステップＳＴ３に進む。また、文字信号Ｓmが多重されていないときにはステップＳＴ１からステップＳＴ３に進む。
【００３５】
ステップＳＴ３では、アドレス情報Ｄarの選択操作が行われたか否かを判別する。ここで、アドレス情報Ｄarがメモリ４１に記憶されていないとき、あるいはメモリ４１に記憶されているアドレス情報Ｄarのいずれも選択されいないときにはステップＳＴ１に戻る。また、メモリ４１に記憶されているアドレス情報Ｄarのいずれかが選択されたときにはステップＳＴ４に進む。
【００３６】
ステップＳＴ４では、選択されたアドレス情報Ｄarで示された情報提供先に対して、ネットワーク接続部４５からネットワークを介して予約設定情報の送信要求を行ってステップＳＴ５に進む。
【００３７】
ステップＳＴ５では、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先である情報提供部１９から入手した予約設定情報を用いてハード・ディスク装置３３に記録する放送番組のチャネル番号や放送開始時刻等を指定して予約設定を行いステップＳＴ１に戻る。なお、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先である情報提供部１９で、複数番組の予約設定情報をまとめて管理している場合には、管理している複数番組からいずれかの放送番組を選択させる選択指示情報を情報提供部１９からネットワークを介してテレビジョン装置に供給して画像出力部３８に表示させる。その後、テレビジョン装置でいずれかの放送番組を選択したことが情報提供部１９に通知されたときに、選択された放送番組の予約設定情報を情報提供部１９からテレビジョン装置に供給する。
【００３８】
このように、放送番組に多重されている文字信号で示されたアドレス情報Ｄarを使用して、ネットワーク接続部４５からネットワークを介して情報提供部１９に予約設定情報の送信要求を行い、情報提供部１９から供給された予約設定情報を用いて予約設定が行われる。このため、リモートコントロール装置等を操作してチャネル番号や記録開始時刻等を入力しなくとも、簡単かつ誤りなく予約設定を行うことができる。
【００３９】
また、図３に示すネットワーク接続機能を有した記録装置では、映像信号Ｓvmに多重されている文字信号Ｓmをデコード部２６で分離して、分離した文字信号Ｓmで示される文字列をアドレス情報Ｄarとしたが、アドレス情報Ｄarの生成は文字信号Ｓmを用いる場合に限られるものではない。例えば、アドレス情報の表示画像を有した映像信号を用いて文字認識処理を行い、認識された文字列をアドレス情報Ｄarとすることでも、上述の場合と同様な動作および作用効果を得ることができる。
【００４０】
ところで、放送番組の放送予定は、放送内容によって変更されてしまう場合がある。例えば放送番組が野球中継等であるときには、試合経過によって放送時間が延長される。このような場合、野球中継の後に放送される番組を記録するように予約設定を行っている場合には、放送開始時刻が予定よりも遅くなっていることから、番組の途中で記録動作が終了されてしまう。
【００４１】
このため、放送番組送出側では、放送予定に変更が生じたときに予約設定情報を更新すると共に、この予約設定情報の新しさを判別可能する更新情報を設ける。また、放送番組受信側では、予約設定された放送番組の記録開始前に予約設定情報の更新確認処理を行い、必要に応じて予約設定のやり直しを行う。
【００４２】
図５は、予約設定情報の更新確認処理を示すフローチャートである。ステップＳＴ１１では、記録開始時刻の所定時間Ｔa前となったか否かの判別を行う。ここで、放送番組の放送予定の変更が決定されて予約設定情報の更新が放送番組の放送開始時刻から少なくとも所定時間Ｔb前に行われるときには、所定時間Ｔaを所定時間Ｔbよりも少ない時間に設定する。ここで、所定時間Ｔa前となっていないときにはステップＳＴ１１に戻り、所定時間Ｔa前となったときにはステップＳＴ１２に進む。
【００４３】
ステップＳＴ１２では、メモリ４１に記憶しているアドレス情報Ｄarを利用して、この記録する放送番組の予約設定情報を入手した情報提供先に対して、予約設定情報の更新が行われたか否かを判別する。この予約設定情報の更新の判別では、記録する放送番組の予約設定に用いた予約設定情報の更新情報と、情報提供先で保持している予約設定情報の更新情報とを比較することで、予約設定情報の更新が行われているか否かを容易に判別できる。ここで、更新情報が等しくない場合、すなわち予約設定情報が更新されているときにはステップＳＴ１３に進み、アドレス情報Ｄarで示された情報提供先に対して予約設定情報の要求を行い、新たな予約設定情報を用いて予約設定をやり直したのち予約設定情報の更新確認処理を終了する。また、更新情報が等しい場合、すなわち予約設定情報が更新されていないときには予約設定情報の更新確認処理を終了する。
【００４４】
このように、記録開始前に予約設定情報が更新されているか否かが判別されて、予約設定情報が更新されているときには、予約設定がやり直されるので、放送予定が変更されても所望の放送番組を正しく記録することができる。なお、予約設定情報が更新されているか否かの確認は、情報提供先に保持している予約設定情報とテレビジョン装置での予約設定状態とを比較することでも判別できることは勿論である。
【００４５】
また、上述の実施の形態では、ネットワーク接続機能を有した記録装置としてハード・ディスク装置を設けて放送番組を録画できるテレビジョン装置を示したが、光ディスクや磁気テープ等を記録媒体として用いた記録装置であっても良いことは勿論である。
【００４６】
【発明の効果】
この発明によれば、放送信号を受信して得た映像信号を用いてネットワーク接続のためのアドレス情報を生成すると共に、このアドレス情報で示された情報提供先から予約設定情報を入手するものとし、入手した予約設定情報を用いて記録する放送番組の予約設定が行われる。このため、メモ等を参照しながら記録する放送番組の放送開始時刻や放送時間等の入力を行う必要がないので、放送番組の予約設定を簡単に行うことができる。
【００４７】
また、アドレス情報の生成では、映像信号から文字信号を分離して、文字信号で示された文字列がアドレス情報とされる。このため、予約設定情報を供給する情報提供先を文字信号で示すことにより、正しく予約設定情報を入手することができると共に、予約設定も正しく行うことができる。
【００４８】
さらに、予約設定された放送番組の記録開始前に、アドレス情報で示された情報提供先における予約設定情報の更新が確認されて、更新されていることが検出されたときには、新たな予約設定情報を用いて予約設定がやり直される。このため、放送番組の放送予定が変更されても、正しく予約設定した放送番組を記録できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】放送番組送出側の構成を示す図である。
【図２】文字信号の多重位置を示す図である。
【図３】ネットワーク接続機能を有した記録装置の構成を示す図である。
【図４】ネットワーク接続機能を有した記録装置の動作を示すフローチャートである。
【図５】予約設定情報の更新確認処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１１ 番組送出部
１２ 情報編集部
１３，４２ 操作部
１４ 画像表示部
１５ 文字信号生成部
１６ 文字信号多重化部
１７ 放送信号生成部
１８ 送信部
１９ 情報提供部
２１ アンテナ
２２ チューナ部
２３ 信号処理部
２４ ディジタル変換処理部
２５ 信号切換部
２６ デコード部
３１ 圧縮伸長処理部
３２ ＨＤＤインタフェース部
３３ ハード・ディスク装置（ＨＤＤ）
３５ アナログ変換処理部
３６ 表示駆動部
３７ 音声駆動部
３８ 画像出力部
３９ 音声出力部
４０ 動作制御部
４１ メモリ
４５ ネットワーク接続部
５０ バス
Claims (3)
- 文字信号が多重された映像信号を含む放送信号を受信するステップと、
前記映像信号から文字信号を分離し、該分離された文字信号から文字列を生成するステップと、
前記文字列を記憶するステップと、
前記記憶された文字列が選択された場合、前記選択された文字列で示されるアドレス情報でアクセスし、該アクセスした情報提供先からネットワークを介して放送番組の予約設定情報を入手し、該入手した予約設定情報を用いて放送番組の記録予約設定を自動的に行うステップと、
を有する、予約設定方法。 - 文字信号が多重された映像信号を含む放送信号を受信する受信手段と、
前記映像信号から文字信号を分離し、該分離された文字信号から文字列を生成するアドレス情報生成手段と、
前記文字列を記憶する記憶手段と、
前記記憶された文字列が選択された場合、前記選択された文字列で示されるアドレス情報でアクセスし、該アクセスした情報提供先からネットワークを介して放送番組の予約設定情報を入手し、該入手した予約設定情報を用いて放送番組の記録予約設定を自動的に行う制御手段と、
を有する、記録装置。 - 前記制御手段は、前記記録予約設定された放送番組の記録開始前に、前記情報提供先における前記予約設定情報の更新を確認し、更新されていることを検出したときには、更新された前記予約設定情報を用いて前記記録予約設定をやり直す、請求項２記載のネットワーク接続機能を有した記録装置。
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