JP4648050B2 - 耐震マンホール継手及び耐震管継手 - Google Patents
耐震マンホール継手及び耐震管継手 Download PDFInfo
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Description
従来、図3に示すような耐震マンホール継手を使用することが知られている。
図3において、1’はマンホール、11’はマンホール底部に打設したインバート、2’は一端部をマンホール壁12’に埋着したカラー管、30’はカラー管に止水リング41’及び砂噛み防止リング42’を介して差し込み接合した下水管、21’はインバート端と下水管端との間におけるカラー管2’の内周下半面に接着剤24’により貼着した帯状弾性体であり、インバート面から下水管内底面部にわたる流路面を面一とするように帯状弾性体21’の厚みを下水管30’の厚みにほぼ等しくしてある。
図3において、地震時、下水管30’に突込み力が作用すると、帯状弾性体21’が突込み方向に圧縮され、該弾性体21’の圧縮弾性変形により突込み力が吸収されて下水管3’やマンホール壁12’の破壊が防止される。
そこで、本出願人においては、図4に示すように下水管30’と同材質の押え板22’を帯状弾性体21’上に当接し、この押え板22’をカラー管2’にアンカーボルト24’により帯状弾性体21’を貫通して固定することを既に提案した(特許文献1)。
しかしながら、この耐震マンホール継手では、アンカーボルト24’が下水管30’の熱膨張等により押え板に作用する荷重に耐え得るようにアンカーボルト24’にかなり太いいものを使用する必要があり、かかるアンカーボルト24’の頭部が押え板22’の表面に突出されるために下水中の固形物がひっかかり易く掃流性に問題がある。
本発明の他の目的は、長期にわたり良好な掃流性を保証でき、地震時には下水管に作用
する管継手内への突込み力を吸収して下水管を安定に保護できる耐震管継手を提供することにある。
また、下水管のマンホール内または管継手内へ向けての突込みに対しては、押え板が下水管に較べて薄く、帯状弾性体の緩衝作用も期待できるため、衝撃の発生をよく抑制でき良好な耐震性を保証できる。
図1−1の(イ)は本発明に係わる耐震マンホール継手の一実施例を示す図面、図1−1の(ロ)は図1−1の(イ)におけるロ−ロ断面図、図1−1の(ハ)は図1−1の(イ)や(ロ)における押え板の固定構造を示す図面である。
図1−1の(ニ)は図1−1の(イ)及び(ロ)における押え板を展開して示す図面である。
この押え板22の裏面の数箇所、図示の例ではカラー管軸方向を縦方向として両端近傍の横方向に等間隔の4ヵ所にボルト連結用ホルダー23を、押え板22の表面側からのネジ、ボルト等の締結部材の締結により取付けてある。
え板裏面に取付けるには、図1−1の(ハ)において、押え板22の表面からネジ232をホルダーアーム部の螺子孔231に捩じ込むか、押え板表面からボルトをアーム部のボルト孔に差し込んだうえでナットで締め付けるようにすることができる。
図1−1の(ハ)において、24は固定ボルトであり、カラー管2の外面から固定ボルト24を帯状弾性体21を貫通してホルダー中央のボルト孔233に差し込み、ナット234を締め付けて押え板22をカラー管2に固定してある。
図1−1において、235はカラー管2の外面に設けた保護層、例えばFRP(繊維強化樹脂)のハンドレイアップ層である。
前記帯状弾性体21及び押え板22はカラー管内周面の下方部180°〜120°の範囲にわたる寸法とすることができ、180°とすることが好ましい。
図1−1の(ハ)に示すように、押え板及22び帯状弾性体21をボルト連結用ホルダー23及び固定ボルト24によりカラー管2に固定するには、押え板22の裏面の数箇所にボルト連結用ホルダー23を押え板表面からのネジ、ボルト等の締結部材232の捩じ込み締結または差し込み締結で取付けておき、帯状弾性体21に前記ホルダー23を収容するための凹部及び固定ボルト24を挿通するための孔を切削しておき、この帯状弾性体21をカラー管2の内面に当接し、この帯状弾性体21上に前記ホルダー付き押え板を当接し、固定ボルト24をカラー管2の外面から帯状弾性体21のボルト挿通孔を経て前記ボルト連結用ホルダー23の中央のボルト孔233に差し込み、ナット234を締め付け、而るのち、カラー管2の外面に保護層235を被覆することができる。
更に、押え板22が下水管30よりも薄くされているために押え板22の長手方向力による圧壊強度が下水管30の長手方向力による圧壊強度よりも低くなっており、この押え板22におけるホルダー23及び固定ボルト24による固定箇所での圧壊強度が孔231,…の存在のために特に低くなっているために、前記の第1段吸収で吸収きれない大きな突込み力が作用しても、押え板22の圧壊により突込み力を逃がすことができる。
従って、地震が発生しても、下水管30やマンホール1の破壊をよく防止できる。
強度を得るように複数本にて使用することができ、押え板22の表面において一個の大寸法締結部品頭部が複数箇の小寸法頭部に分散されることになり、押え板表面に突起物のために下水中固形物がひっかかるのをよく排除し得、良好な掃流性を保証できる。
図2−1の(ニ)は図2−1のにおける押え板を展開して示す図面である。
図2−2は本発明に係わる耐震管継手を使用した下水管の接合部を示す図面である。
図2−1において、21は継手管体20の両端部を除く中間の内周面下半部に当接した帯状弾性体である。22は帯状弾性体21上に当接した押え板であり、この押え板22の表面と下水管30の内面とを可及的に面一とするように押え板22の厚み及び帯状弾性体21の厚みを設定してある。
この押え板22の裏面の数箇所、図示の例では管軸方向を縦方向として両端近傍の横方向に等間隔の4ヵ所にボルト連結用ホルダー23を、押え板表面側からのネジ、ボルト等の締結部材の締結により取付けてある。
下水管30及び押え板22はFRP製とすることができ、帯状弾性体21には発泡ウレタンゴム、発泡シリコーンゴム等の発泡ゴムを使用することができる。
前記帯状弾性体21及び押え板22は継手管体20の中間部内周面の下方部180°〜120°の範囲にわたる寸法とすることができ、180°とすることが好ましい。
ことができる。
本発明に係る管継手によれば、図2−2において、下水管30と同材質で弾性率が下水管30の弾性率に等しい押え板22が下水管30よりも薄くされ、帯状弾性体21の弾性率が下水管30の弾性率よりも極めて小さくされ、押え板22と帯状弾性体21との合計厚みが下水管30の厚みにほぼ等しくされているから、押え板22と帯状弾性体21との複合物の弾性率が下水管30の弾性率よりも小さく、下水管30の管継手に向かう突込み力による長手方向の歪変化が押え板22と帯状弾性体21との複合物の方に優先的に発生する。従って、地震時に下水管30に管継手Aに向かう突込み力が作用すると、押え板22と帯状弾性体21とが下水管30に優先して変形され、かつ帯状弾性体21の緩衝作用も期待できるので、衝撃の発生を充分に抑制してその突込み力をよく吸収できる(第1段吸収)。
更に、押え板22が下水管30よりも薄くされているために押え板22の長手方向力による圧壊強度が下水管30の長手方向力による圧壊強度よりも低くなっており、この押え板22におけるホルダー23及び固定ボルト24による固定箇所での圧壊強度が孔〔図2−1の(ハ)における締結部材232が接している孔〕の存在のために特に低くなっているため、前記の第1段吸収で吸収きれない大きな突込み力が作用しても、ホルダー位置の押え板箇所の圧壊により突込み力を逃がすことができる。
従って、地震が発生しても、下水管の破壊をよく防止できる。
2 カラー管
20 継手管体
21 帯状弾性体
22 押え板
23 ボルト連結用ホルダー
24 固定ボルト
Claims (2)
- 一端部がマンホール壁に埋着され他端部に下水管が挿入接合されるカラー管の内面に帯状弾性体を当接し、裏面の数箇所にボルト連結用ホルダーを締結部材で取付けた押え板を前記の帯状弾性体上に当接し、前記の各ボルト連結用ホルダーとカラー管との間を固定ボルトにより前記帯状弾性体を貫通して連結したことを特徴とする耐震マンホール継手。
- 両端に被接合管が挿入される継手管体の内面中間に帯状弾性体を当接し、裏面の数箇所にボルト連結用ホルダーを締結部材で取付けた押え板を前記の帯状弾性体上に当接し、前記の各ボルト連結用ホルダーと前記管体との間を固定ボルトにより前記帯状弾性体を貫通して連結したことを特徴とする耐震管継手。
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JP2005090003A JP4648050B2 (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 耐震マンホール継手及び耐震管継手 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0614288U (ja) * | 1992-08-04 | 1994-02-22 | 青葉コンクリート工業株式会社 | マンホールのインバートブロック |
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JP2003221863A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Teihyu Corp | 管の継手構造及び既設管の耐震化継手工法 |
JP2004293105A (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 耐震マンホール継手及びマンホール継手の耐震補修方法 |
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