JP4646540B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
また、他の例として、特許文献2では2個(以上)の超音波センサをプロジェクタの前面に配置してスクリーンの傾きを検知し、本体のねじれの自動補正を行う装置が記載されている。
また、上記特許文献2に記載のものにおいては、距離情報を複数の超音波センサを用いて取得することが必要となるため、コスト的に不利であり、また装置も大掛かりとなる。
すなわち、本発明のプロジェクタは、画像投射面までの距離情報を得るための距離情報取得手段を備えたプロジェクタにおいて、
前記距離情報取得手段は、前記画像投射面における異なる領域に対応した距離情報取得のための、2つ以上の光軸が形成される光軸形成手段を有し、
前記光軸形成手段は、前記距離情報取得手段の測距センサ部の測距視野内に配置され、該測距センサ部の光軸を2つ以上の異なる方向に偏向する少なくとも1つの光軸偏向部によって構成されている。
本発明の実施例1は、上記した本発明の距離情報取得手段を備えたプロジェクタの構成を、プロジェクタの合焦点動作を行うための距離センサ装置(距離情報取得手段)を備えたプロジェクタに適用したものである。
図1は本実施例における距離センサ装置を備えたプロジェクタの構成を示す概念図である。図1において、1はプロジェクタである。2は電気的に駆動されてピント調整出来るように光軸方向に移動可能な投射レンズ、3は液晶パネルによる表示素子、4は距離センサ装置であり、プロジェクタ1はこれらの各部材により構成されている。
また、同様に前記光軸偏向部4eは、これ単独では収斂や発散のパワーを持たずに単に光を通過する部分が2ヶ所あり、これらの部分を通過する光の方向を異なる2方向に偏向する作用を有している。なお、前記の距離センサ装置4の性能向上のために光軸偏向部4eに、例えば収斂や発散のパワーを持たせることも考えられる。その際には、最終的に前記測距センサ部4dを構成するラインセンサの受光部4a、4bに測距のための光線を適度に結像させるようにすればよい。例えば、前記測距センサ部4dを構成するレンズ4cの位置をずらせたり、収斂の度合いを変更すること、等により対応することが可能である。
上記構成において、前記プロジェクタ1から領域5aに投射された投影像を前記距離センサ装置4によって測距する場合は、領域5aに対応する距離データが取得可能であり、また、領域5bに投射された投影像を前記距離センサ装置4によって測距する場合は、領域5bに対応する距離情報が取得可能である。したがって、前記距離センサ装置4によって測距する場合は、上記領域5a及び5bに対応する距離データによる上記2つのラインセンサの位相差により、スクリーンまでの距離情報を得ることができる。
本発明の実施例2は、上記した本発明の距離情報取得手段を備えたプロジェクタの構成を、プロジェクタの合焦点動作を行うための距離センサ装置(距離情報取得手段)を備えたプロジェクタに適用したものである。
本実施例は実施例1とプロジェクタに具備された距離センサ装置の構成が異なるだけで、他の部分は実施例1と同じであるため、実施例1と重複する部分の説明は省略する。
本実施例による測距装置の場合には、2つの光軸14g、14hに対応した領域に順次測距用の像を形成することで、スクリーン上の複数の領域の距離情報を得ることができる。
実施例3は、実施例2においては測距光軸の分割数が2個であったのに対して、光軸の分割数が3個とした点が異なるだけで、他の部分は実施例2と同じであるため、実施例2と重複する部分の説明は省略する。
図3は本実施例におけるプロジェクタに使用する距離センサの構成を説明する図である。図3において、24は本実施例の距離センサ装置である。距離センサ装置24は一対のラインセンサで構成された受光部24a、24bと、これに対応する一対の収斂光学系で構成されたレンズ24cからなる測距センサ部24dと、この測距センサ部24dの測距視野内に配置されたハーフミラー24eと、別のハーフミラー24fと、2つのミラー24gとからなる。測距光軸は図3に示すように、光軸24hと光軸24iと光軸24jの3つに分割される.
このような構成において、該距離センサ装置24は、その測距光軸が図3に示すように、前記ハーフミラー24eと24fによって3分割されるので、ミラー24gを適当な角度に設定することで、不図示のスクリーン上の異なる3つの領域の距離情報に対応することが可能となる。
なお、ハーフミラー24eは透過率と反射率を同程度に設定し、別のハーフミラー24fは反射率を3分の1に設定すると共に透過率を3分の2に設定すると、3つの光軸24h,24i,24jからの光量のバランスが良好となる。
実施例4は、測距センサ部の測距視野内に配置された、プリズムの構成が実施例1と異なるだけで、他の部分は実施例1と同じであるため、実施例1と重複する部分の説明は省略する。
図4は本実施例における距離センサに用いる4つのプリズムを一体化した光学部材の説明図である。図4において、34dは距離センサ装置34における測距センサ部であり、34eは光軸偏向部である。光軸偏向部34eは光軸の分割数が4個となるように、光軸直交面に対して各面が異なる傾きを有する4つのプリズムを一体化した光学部材で形成されている。
また、距離センサ装置は、距離情報取得のためのセンサ視野を有する距離センサ部と、該距離センサ部の視野に配置され、光軸を変える少なくとも1つの光軸偏向部を備えた光学部材で構成したことにより、測距センサ部を1つで構成することができ、コストの低減や小型化を図ることができる。
また、距離センサ装置によって、少なくとも2つ以上のそれぞれの光軸に対応したスクリーン上の領域に順次所定パターンを投影し、複数ヶ所の距離情報を取得可能に構成したことにより、それぞれの領域の距離データを確実に取得することができる。
また、前記測距パターンを前記投射レンズから投射されるように構成したため、測距のための投影像が簡単に作成可能となる。
また、実施例2あるいは実施例3のように、距離センサ部と、該距離センサ部の光軸を分割するためのハーフミラーを備えた光学部材で構成することにより、複数の光軸を自由に設定することが可能となる。
2:投射レンズ
3:表示素子
4,14:距離センサ装置(距離情報取得手段)
4d,14d:測距センサ部
4e:光軸偏向部
14e:ハーフミラー
5:スクリーン(画像投射面)
Claims (5)
- 画像投射面までの距離情報を得るための距離情報取得手段を備えたプロジェクタにおいて、
前記距離情報取得手段は、前記画像投射面における異なる領域に対応した距離情報取得のための、2つ以上の光軸が形成される光軸形成手段を有し、
前記光軸形成手段は、前記距離情報取得手段の測距センサ部の測距視野内に配置され、該測距センサ部の光軸を2つ以上の異なる方向に偏向する少なくとも1つの光軸偏向部によって構成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記光軸偏向部が、光軸直交面に対して各面が異なる傾きを有する複数のプリズムを一体化した光学部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 画像投射面までの距離情報を得るための距離情報取得手段を備えたプロジェクタにおいて、
前記距離情報取得手段は、前記画像投射面における異なる領域に対応した距離情報取得のための、2つ以上の光軸が形成される光軸形成手段を有し、
前記光軸形成手段は、前記距離情報取得手段の測距センサ部の測距視野内に配置され、該測距センサ部の光軸を2つ以上の異なる方向に分割するためのハーフミラーとミラーを備えた光学部材によって構成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記距離情報取得手段は、前記画像投射面の複数個所に投射された測距パターンに対応した距離情報を取得するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
- 前記測距パターンが、プロジェクタの投射レンズから投射されるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ。
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