JP4645322B2 - 移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法 - Google Patents

移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4645322B2
JP4645322B2 JP2005189117A JP2005189117A JP4645322B2 JP 4645322 B2 JP4645322 B2 JP 4645322B2 JP 2005189117 A JP2005189117 A JP 2005189117A JP 2005189117 A JP2005189117 A JP 2005189117A JP 4645322 B2 JP4645322 B2 JP 4645322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
transmission power
cell
control channel
downlink common
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005189117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007013351A (ja
Inventor
徹也 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2005189117A priority Critical patent/JP4645322B2/ja
Publication of JP2007013351A publication Critical patent/JP2007013351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4645322B2 publication Critical patent/JP4645322B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法に関し、特にセルラ方式の移動体通信に用いられる移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法に関する。
従来セル設計では最終的には実際にセル内の電界強度を測定することでセルの配置や送信電力等を決めていた。しかし近年小型の基地局が開発され基地局の設置が容易になってきている。
一方、この種の移動通信システムの一例として、移動局の位置を、交信中の基地局との通信における送受信の時間差(遅延量)に基づいて検出する発明が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、他の一例として、基地局装置において共通制御チャネルの受信レベルをしきい値と比較し、移動局の位置を判定する発明が開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
また、他の一例として、共通チャネル信号の送信電力値に下限値を設定することにより、共通チャネル信号の到達範囲(セル半径)を最適にする発明が開示されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2002−159034号公報(段落0077、図4) 特開2002−345013号公報(段落0061,0097,0098、図3、図5、図7) 特開2003−143069号公報(段落0035)
しかし、前述の小型の基地局の場合、電界強度の測定が困難な場所やビル内への多数の設置が行なわれる可能性があった。このような基地局に対し、電界強度の測定によるセル配置および送信電力等の決定を適用することは困難である。
一方、前述の特許文献1〜3には移動局の位置検出、受信レベルとしきい値との比較、セル半径の最適化に関する記載がなされているが、これらの発明はいずれも自律的にセル半径を制御することを目的としたものではなく、その目的、構成、作用および効果のいずれもが本発明と全く相違する。
そこで本発明の目的は、電界強度の測定によらず自律的にセル半径を制御することが可能な移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明による移動通信システムは、各セルを形成する複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置を制御する基地局制御装置とを含む移動通信システムであって、前記基地局制御装置は、各基地局装置で測定される移動機の上り伝播遅延を前記各基地局装置から取得する伝播遅延取得手段と前記移動機が各々の基地局から得た下り共通制御チャネル受信電力を前記移動機から取得する受信情報取得手段と、前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力を制御する送信電力制御手段とを含み、前記送信電力制御手段は、セル境界における伝播遅延と前記移動機の上り伝播遅延とを比較し、その差が所定値よりも小さい場合に前記移動機が前記セル境界に存在すると判定し、さらに前記送信電力制御手段は、前記移動機が前記セル境界に存在すると判定した場合に、前記下り共通制御チャネル受信電力同士を比較し、それらの差が小さくなるよう前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力を制御することを特徴とする。
また、本発明によるセル半径決定方法は、各セルを形成する複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置を制御する基地局制御装置とを含む移動通信システムにおけるセル半径決定方法であって、前記基地局制御装置は、各基地局装置で測定される移動機の上り伝播遅延を前記各基地局装置から取得する伝播遅延取得ステップと、前記移動機が各々の基地局から得た下り共通制御チャネル受信電力を前記移動機から取得する受信情報取得ステップと、前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力を制御する送信電力制御ステップとを含み、前記送信電力制御ステップでは、セル境界における伝播遅延と前記移動機の上り伝播遅延とが比較され、その差が所定値よりも小さい場合に前記移動機が前記セル境界に存在すると判定され、さらに前記送信電力制御ステップでは、前記移動機が前記セル境界に存在すると判定された場合に、前記下り共通制御チャネル受信電力同士が比較され、それらの差が小さくなるよう前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力が制御されることを特徴とする。
本発明では、基地局装置で測定する上りの伝播遅延を使い、ハンドオーバ時の移動機の位置を測定することにより、セルの境界付近の隣接するセルの下りの共通制御チャネルの受信電力を測定し比較する。その結果を基に各基地局装置の下り共通制御チャネルの送信電力を制御し、自律的にセル半径の調整を行う。
本発明によれば、上記構成を含むため、電界強度の測定によらず自律的にセル半径を制御することが可能となる。
すなわち、本発明による第1の効果は、運用中の移動機を使い隣接セルの境界付近の下り共通制御チャネルの受信電力を測定することでセル半径を自律的に調整できることである。
また、第2の効果は、セル半径を自律的に変更できるため多数の小型基地局を設置する場合や、交通の便が悪い地域への基地局設置がより容易になることである。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しながら説明する。本発明はセルラ方式の移動体通信に関する発明であるが、ここではその一例としてW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)システムを用いて説明する。
図1は本発明に係る移動通信システムの第1実施例の構成図である。同図を参照すると、本発明に係る移動通信システムは基地局制御装置(以下、「RNC」と表示する)1と、基地局装置(以下、「BTS−X」と表示する)2と、基地局装置(以下、「BTS−Y」と表示する)3と、セル4と、セル5と、移動機(以下、「UE」と表示する)8とを含んで構成される。
RNC1はRNC−BTS間インタフェースであるIub6,7を介してBTS−X2およびBTS−Y3と接続される。図1では2つのBTS、すなわちBTS−X2とBTS−Y3がRNC1に接続されている。
それぞれのBTSはセル4とセル5を形成している。各セルのセル半径は各BTSの下りの共通制御チャネルの送信電力でほぼ決まる。UE8はセル4の中に在圏するとBTS−X2と通信を行うことになり、セル5の中に在圏するとBTS−Y3と通信することになる。
ここでUE8がセル4からセル5へ移動することを考える。このときの様子を図2を用いて説明する。図2は図1のセル4からセル5へ直線上をUE8が移動する様子を模式的に示した図である。9はセル4とセル5の境界を示している。dxBはUE8がセルの境界9に存在するときのBTS−X2とUE8間の伝播遅延(片道)、dyBはUE8がセルの境界9に存在するときのBTS−Y3とUE8間の伝播遅延(片道)を示す。UE8がセルの境界9よりもBTS−X2に近い位置にいるときはBTS−X2とUE8間の伝播遅延dxはdx<dxBとなりBTS−Y3とUE8間の伝播遅延dy>dyBとなる。またUE8がセルの境界9よりもBTS−Y3に近い位置にいるときはBTS−X2とUE8間の伝播遅延dxはdx>dxBとなりBTS−Y3とUE8間の伝播遅延dyはdy<dyBとなる。
図3は本発明に係る移動通信システムの第1実施例の動作を示すシーケンスチャートである。同図では本発明でRNC1へ追加される機能の説明を行なう。ここではUE8がBTS−X2のセル(セル4)からBTS−Y3のセル(セル5)へハンドオーバすることを想定している。
まずUE8がセル4からセル5へハンドオーバすることが決定するとRNC1はハンドオーバ元と先であるBTS−X2とBTX−Y3に対して上り伝播遅延報告要求12を送信する機能が追加されている。この要求には使用者(User)を識別するためのID(Identification)や報告周期、測定開始時刻が含まれ、受け取った各BTSはその指定に従い測定を行ない指定された報告周期毎に測定報告をRNC1へ上り伝播遅延報告13を送信する。この上り伝播遅延報告13は測定した上り伝播遅延、測定時間が含まれる。ここではBTS−X2は上り伝播遅延dx(n)(nは正の整数)を、BTS−Y3は上り伝播遅延dy(n)を報告する。
またUE8がセル4からセル5へハンドオーバすることが決定するとRNC1はUE8に対して下り共通制御チャネル受信レベル報告要求15を送信する機能が追加されている。この要求にはBTSの種別と報告周期、測定開始時刻が含まれる。この報告要求を受け取ったUE8はその指定に従い下り共通制御チャネルの受信電力の測定を行ないその結果を下り共通制御チャネル受信電力報告11でRNC1へ送信する。この報告にはBTSの種別毎の下り共通制御チャネルの受信電力、測定時間が含まれる。ここでは下り共通制御チャネルの受信電力はBTS−X2の測定値であるSx(n)とBTS−Y3の測定値であるSy(n)を報告する。
RNC1では報告されたdx(n)とdy(n)からUE8がセルの境界9に存在していると判断した場合、Sx(n)とSy(n)の平均化処理を行なう(後述の図4および図5参照)。また指定のサンプル数平均化処理が行なわれた場合は以下のように各BTSの下り共通チャネルの送信電力を制御することでそれぞれのセル半径を自律的に制御する。
以下の説明において、Srefはセル境界9における下り共通制御チャネルの基準受信電力を、PxはBTS−X2の下り共通制御チャネルの送信電力を、PyはBTS−Y3の下り共通制御チャネルの送信電力を、PdはPx、Pyを変更する場合の変更ステップをそれぞれ示す。またmは正の整数である。
(1)Sx(m)>Sy(m)かつSy(m)<Srefの場合
Py <− Py+Pd:すなわち、セル5を拡大する。
(2)Sx(m)>Sy(m)かつSx(m)>Srefの場合
Px <− Px−Pd:すなわち、セル4を縮小する。
(3)Sx(m)<Sy(m)かつSx(m)<Srefの場合
Px <− Px+Pd:すなわち、セル4を拡大する。
(4)Sx(m)<Sy(m)かつSy(m)>Srefの場合
Py <− Py−Pd:すなわち、セル5を縮小する。
(5) 上記以外
セル4、5の変更は行わない。
次に、第1実施例の動作の詳細について説明する。図1において、UE8がセル4からセル5へハンドオーバすることを考える。UE8がセル4にいるとき(ハンドオーバ前)、図3に示すようにハンドオーバ前ではUE8はBTS−X2を経由して情報(UplaneData)10を通信している。
UE8がセル5に向かって移動することによりセル5へハンドオーバすることになった場合、RNC1はハンドオーバ元と先であるBTS−X2とBTX−Y3へ対して上り伝播遅延報告要求12を送信する。またRNC1はUE8に対して下り共通制御チャネル受信レベル報告要求15を送信する。
各BTSとUE8はそれぞれの報告要求を受信すると、各BTSはその指定に従い測定を行ない指定された報告周期毎に測定報告dx(n)とdy(n)をRNC1へ上り伝播遅延報告13として送信する。またUE8はその指定に従いそれぞれのBTSの下り共通制御チャネルの受信電力の測定を行ない、その結果をSx(n)とSy(n)として下り共通制御チャネル受信電力報告11でRNC1へ送信する。
ここでRNC1はこれらの測定報告を受け取ると一旦図4と図5のような処理を行なう。図4および図5はRNC1における処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まずBTS−X2から上り伝播遅延報告13を受け取る(ステップ17)と、RNC1はBTS−X2とUE8間の伝播遅延dx(n)とセルの境界9における伝播遅延dxBを比較し、その差がセル境界判定範囲drより小さいかどうか判断する(ステップ18)。ここで差がdr以上であればUE8はセルの境界9には存在しないと判断し何もせずに処理を抜ける(ステップ18にて“N”の場合)。もし差がdrよりも小さい場合はUE8はセルの境界9に存在すると判断し(ステップ18にて“Y”の場合)、セル境界における下り共通制御チャネルの受信電力に対してSx(m) <− rSx(m−1)+(1−r)Sx(n)と移動平均処理を行なう(ステップ19)。
このときSx(n)はdx(n)と同じ時刻の報告値を使う。ここでrは忘却係数である。また平均サンプル数を示すカウンタCtxをカウントアップする(ステップ20)。BTS−Y3から報告される上り伝播遅延報告13に対しても同様に図5に示す処理を行ないSy(m)とCtyを更新していく。
図4と図5に示す処理は各BTSから上り伝播遅延報告13を受け取る毎にRNC1で実施する。またこれらの処理は全てのUEに対して実施し平均値を計算していく。すなわちSx(m)とSy(m)の更新はセル4とセル5の間をハンドオーバする全てのUEからSx(n)とSy(n)を取得し実施していく。
UE8がセル4からセル5にハンドオーバする毎に図4と図5の処理を続けていくことにより現在のセル境界9における各BTSから送信される下りの共通制御チャネルの受信電力の平均値が求められていく。またここで求めたSx(m)とSy(m)はセル4とセル5のセル半径が想定通りかどうかを判断する材料となる。すなわちセル境界9においてはSx(m)=Sy(m)となっていることが理想であるため、Sx(m)>Sy(m)であればBTS−Y3の下りの共通制御チャネルの送信電力が足りないことをSx(m)<Sy(m)であればBTS−X2の下りの共通制御チャネルの送信電力が足りないことを意味している。
図6はRNC1における下り共通制御チャネルの送信電力の変更処理の手順(第1実施例)を示すフローチャートである。同図を参照すると、上記動作に続き、RNC1はCtxとCtyが十分平均されたか常に監視し、あらかじめ設定された平均サンプル数TBをCtx、Ctyがそれぞれ超えた場合にセル半径を決める下り共通制御チャネルの送信電力を変更する処理を開始する(ステップ25)。
Ctx、Ctyが平均サンプル数TBを超えたことを確認後、Sx(m)とSy(m)を比較し同じであれば何もせず処理を抜ける(ステップ26にて“=”の場合)。ここでSx(m)とSy(m)を比較するときはSx(m)−Sy(m)>SrであればSx(m)>Sy(m)とし(ステップ26にて“>”の場合)、Sy(m)−Sx(m)>SrであればSx(m)<Sy(m)と判断し(ステップ26にて“<”の場合)、|Sx(m)−Sy(m)|=<SrであればSx(m)=Sy(m)と判断する(ステップ26にて“=”の場合)。ここにSrは受信レベル判定範囲であり、判定値に幅を持たせることで頻繁に変更が発生せず安定した動作が期待できる。
Sx(m)とSy(m)を比較した結果Sx(m)>Sy(m)となった場合(ステップ26にて“>”の場合)、BTS−Y3の下り共通制御チャネルの送信電力が足りないことを意味している。そこでまずSy(m)と基準受信電力Srefと比較を行なう(ステップ30)。
Srefはセル境界9における下り共通制御チャネルの基準受信電力である。たとえSx(m)>Sy(m)と判断されても基準受信電力以上であればBTS−Y3の下り共通制御チャネルの送信電力Pyを増加させる必要はないため次の処理へ移る(ステップ30にて“≧”の場合)。
Sy(m)<Srefの場合(ステップ30にて“<”の場合)はPyが足りないと判断され、Py <− Py+PdとしてPyを増加させる(ステップ31)。ここでPdはPyの増加ステップである。ただしPyはPy<Pymax×kpyの範囲内で制御する。PymaxはPyの最大値でありkpyはBTS−Y3の最大送信電力のうち下り共通制御チャネルに割り当て可能な電力の比率を示す。
またPyが変更された場合はSx(m)とSy(m)は再度集計する必要があるためCtx、Cty、Sx(m)、Sy(m)をクリアする(ステップ32)。
またSx(m)>Sy(m)でかつSy(m)がSref以上であれば(ステップ30にて“≧”の場合)、Sx(m)が大きすぎると判断できるので(ステップ27にて“>”の場合)、その場合はSx(m)を下げるためBTS−X2の下り共通制御チャネルの送信電力Pxを下げることを考える。
その場合はPx <− Px−PdとしてPxを下げる(ステップ28)。またPxが変更された場合はSx(m)とSy(m)は再度集計する必要があるためCtx、Cty、Sx(m)、Sy(m)をクリアする(ステップ29)。
一方、Sx(m)とSy(m)を比較した結果Sx(m)<Sy(m)となった場合(ステップ26にて“<”の場合)、BTS−X2の下り共通制御チャネルの送信電力が足りないことを意味している。そこでまずSx(m)と基準受信電力Srefと比較を行なう(ステップ33)。
Srefはセル境界9における下り共通制御チャネルの基準受信電力である。たとえSx(m)<Sy(m)と判断されても、Sx(m)が基準受信電力以上であればBTS−X2の下り共通制御チャネルの送信電力Pxを増加させる必要はないため次の処理へ移る(ステップ33にて“≧”の場合)。
Sx(m)<Srefの場合は(ステップ33にて“<”の場合)、Pxが足りないと判断され、Px <− Px+PdとしてPxを増加させる(ステップ34)。ここでPdはPxの増加ステップである。ただしPxはPx<Pxmax×kpxの範囲内で制御する。PxmaxはPxの最大値でありkpxはBTS−X2の最大送信電力のうち下り共通制御チャネルに割り当て可能な電力の比率を示す。
またPxが変更された場合はSx(m)とSy(m)は再度集計する必要があるためCtx、Cty、Sx(m)、Sy(m)をクリアする(ステップ35)。
またSx(m)<Sy(m)でかつSx(m)がSref以上であれば(ステップ33にて“≧”の場合)、Sy(m)が大きすぎると判断できる(ステップ36にて“>”の場合)。
その場合はSy(m)を下げるためBTS−Y3の下り共通制御チャネルの送信電力Pyを下げることを考える。その場合はPY <− PY−PDとしてPyを下げる(ステップ37)。
またPyが変更された場合はSx(m)とSy(m)は再度集計する必要があるためCtx、Cty、Sx(m)、Sy(m)をクリアする(ステップ38)。
第1実施例によれば、以上のようにPxとPyを制御していくことにより、自律的にセル半径を制御することが可能となる。
第1実施例ではセル境界9における2つのセルの下り共通制御チャネルの送信電力を制御することでそれぞれのセル半径を制御することを考えた。しかし実際には一つのBTS(セル)の周りには複数のBTS(セル)が存在することが普通であり、このままでは現在考えているセル以外においては下りの干渉を増やしてしまうことになりかねない。
図7はBTS−Xの周りに複数のBTS−Y1からBTS−Y6が存在する場合を示す図である。なお、同図ではBTS−Xの周りに6個のセルが隣接する場合を考えているが本発明は特に隣接セルの数を限定するものではない。
この場合、各セルの境界付近における下り共通制御チャネルの受信レベルを以下のように定義する。
BTS−XとBTS−Y1間については、BTS−Xの下り共通制御チャネルの受信電力をSxy1(m)、BTS−Y1の下り共通制御チャネルの受信電力をSy1x(m)とする。
BTS−XとBTS−Y2間については、BTS−Xの下り共通制御チャネルの受信電力をSxy2(m)、BTS−Y2の下り共通制御チャネルの受信電力をSy2x(m)とする。
BTS−XとBTS−Y3間については、BTS−Xの下り共通制御チャネルの受信電力をSxy3(m)、BTS−Y3の下り共通制御チャネルの受信電力をSy3x(m)とする。
BTS−XとBTS−Y4間については、BTS−Xの下り共通制御チャネルの受信電力をSxy4(m)、BTS−Y4の下り共通制御チャネルの受信電力をSy4x(m)とする。
BTS−XとBTS−Y5間については、BTS−Xの下り共通制御チャネルの受信電力をSxy5(m)、BTS−Y5の下り共通制御チャネルの受信電力をSy5x(m)とする。
BTS−XとBTS−Y6間については、BTS−Xの下り共通制御チャネルの受信電力をSxy6(m)、BTS−Y2の下り共通制御チャネルの受信電力をSy6x(m)とする。
上記の各Sxyn(m)とSynx(m)は図4と図5と同様の方法でそれぞれのセルの境界をまたぐハンドオーバを行なうときに求める(nは1から6)。また平均サンプル数を示すカウンタCtxynとCtynxもカウントアップさせる(nは1から6)。ここでCtxynは図7におけるBTS−Xの隣接セルBTS−YnのSxn(m)を求めた場合の平均サンプル数を示すカウンタであり、Ctynxは図7におけるBTS−Ynの隣接セルBTS−XのSynx(m)を求めた場合の平均サンプル数を示すカウンタである。
ここではBTS−Xの隣接セルであるBTS−Yn(nは1−6)に関してのみ記載しているが、実際にはBTS−Y1にも隣接セルBTS−X、BTS−Y2、BTS−Y6・・・と存在しており、BTS−Y1はSy1x(m)、Sy1y2(m)、Sy1y6(m)・・・Sy1(*)(m)、Cty1x、Cty1y2、Cty1y6・・・Cty1(*)と測定した結果を保持している。他のBTS−Ynも同様である。
図8はRNC1における下り共通制御チャネルの送信電力の変更処理の手順(第2実施例)を示すフローチャートである。以下、同図を参照しながら第2実施例の動作の一例について説明する。
上記測定した結果を元にBTS−Xに関する動作について説明する。RNC1は、隣接セルの平均サンプル数を示すカウンタCtxyn、Ctyn(*)が全てTBを超えたとき(ステップ39)、以下の処理を行う。
(1)Sxyn(m)>Synx(m)(ステップ40にて“>”)かつSxyn(m)>Sref(ステップ41にて“>”)の場合、Px <− Px−Pdを行い(ステップ42)、BTS−Xのセルを縮小する。
(2)Sxyn(m)<Synx(m)(ステップ40にて“<”)かつSxyn(m)<Sref(ステップ44にて“<”)の場合、Px <− Px+PdかつPx<Pxmax×kpxを行い(ステップ45)、BTS−Xのセルを拡大する。
(3)上記以外の場合はBTS−Xのセルの変更を行わない。
なお、Srefはセル境界9における下り共通制御チャネルの基準受信電力を、PxはBTS−X2の下り共通制御チャネルの送信電力を、PdはPxを変更する場合の変更ステップを、nは隣接セルの番号、ここではBTS−Y1からBTS−Y6の1から6を、それぞれ示す。
また、上記(1)または(2)の処理を行なった場合はそれまでの測定結果であるCtxyn、Sxyn(m)、Ctynx、Synx(m)をクリアする(ステップ43および46)。すなわち、隣接セルのBTS−Xに関する測定結果をクリアする。
第2実施例によれば、一つのBTS(セル)の周りに複数のBTS(セル)が存在する場合にも、各セルにおける下りの干渉を低減することが可能となる。
本発明に係る移動通信システムの第1実施例の構成図である。 図1のセル4からセル5へ直線上をUE8が移動する様子を模式的に示した図である。 本発明に係る移動通信システムの第1実施例の動作を示すシーケンスチャートである。 RNC1における処理の手順の一例を示すフローチャートである。 RNC1における処理の手順の一例を示すフローチャートである。 RNC1における下り共通制御チャネルの送信電力の変更処理の手順(第1実施例)を示すフローチャートである。 BTS−Xの周りに複数のBTS−Y1からBTS−Y6が存在する場合を示す図である。 RNC1における下り共通制御チャネルの送信電力の変更処理の手順(第2実施例)を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基地局制御装置(RNC)
2 基地局装置(BTS−X)
3 基地局装置(BTS−Y)
4 セル
5 セル
8 移動機(UE)

Claims (4)

  1. 各セルを形成する複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置を制御する基地局制御装置とを含む移動通信システムであって、
    前記基地局制御装置は、
    各基地局装置で測定される移動機の上り伝播遅延を前記各基地局装置から取得する伝播遅延取得手段と
    前記移動機が各々の基地局から得た下り共通制御チャネル受信電力を前記移動機から取得する受信情報取得手段と、
    前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力を制御する送信電力制御手段とを含み、
    前記送信電力制御手段は、セル境界における伝播遅延と前記移動機の上り伝播遅延とを比較し、その差が所定値よりも小さい場合に前記移動機が前記セル境界に存在すると判定し、
    さらに前記送信電力制御手段は、前記移動機が前記セル境界に存在すると判定した場合に、前記下り共通制御チャネル受信電力同士を比較し、それらの差が小さくなるよう前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力を制御することを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記送信電力制御手段は、前記移動機が前記セル境界に存在すると判定した場合に、前記下り共通制御チャネル受信電力の移動平均処理を行い、その処理結果に基づいて前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力を制御することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 各セルを形成する複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置を制御する基地局制御装置とを含む移動通信システムにおけるセル半径決定方法であって、前記基地局制御装置は、各基地局装置で測定される移動機の上り伝播遅延を前記各基地局装置から取得する伝播遅延取得ステップと、前記移動機が各々の基地局から得た下り共通制御チャネル受信電力を前記移動機から取得する受信情報取得ステップと、前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力を制御する送信電力制御ステップとを含み、前記送信電力制御ステップでは、セル境界における伝播遅延と前記移動機の上り伝播遅延とが比較され、その差が所定値よりも小さい場合に前記移動機が前記セル境界に存在すると判定され、さらに前記送信電力制御ステップでは、前記移動機が前記セル境界に存在すると判定された場合に、前記下り共通制御チャネル受信電力同士が比較され、それらの差が小さくなるよう前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力が制御されることを特徴とするセル半径決定方法。
  4. 前記送信電力制御ステップは、前記移動機が前記セル境界に存在すると判定した場合に、前記下り共通制御チャネル受信電力の移動平均処理を行い、その処理結果に基づいて前記各基地局装置の下り共通制御チャネル送信電力を制御することを特徴とする請求項3記載のセル半径決定方法。
JP2005189117A 2005-06-29 2005-06-29 移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法 Expired - Fee Related JP4645322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005189117A JP4645322B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005189117A JP4645322B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007013351A JP2007013351A (ja) 2007-01-18
JP4645322B2 true JP4645322B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=37751300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005189117A Expired - Fee Related JP4645322B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4645322B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5108450B2 (ja) * 2007-10-22 2012-12-26 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線通信システム、無線通信方法、基地局及び無線端末
EP2252119A4 (en) * 2008-03-03 2013-11-20 Nec Corp WIRELESS BASE STATION AND METHOD FOR DETERMINING TRANSMISSION POWER

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0575529A (ja) * 1991-03-15 1993-03-26 Telefon Ab L M Ericsson セルラ移動無線システム用の負荷共有制御方法
JPH09506230A (ja) * 1994-07-21 1997-06-17 クゥアルコム・インコーポレイテッド セルラー通信システムにおいて順方向リンクハンドオフ境界を逆方向リンクハンドオフ境界と平衡させる方法および装置
JPH09298736A (ja) * 1996-05-08 1997-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクランブル伝送装置およびスクランブル装置およびデスクランブル装置および信号処理装置
JPH09321688A (ja) * 1996-05-27 1997-12-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 無線中継装置および無線中継システム
JP2002077042A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信電力制御機能を有する移動体通信システム及び移動体通信システムにおける送信電力制御方法
JP2002345048A (ja) * 2001-04-30 2002-11-29 Docomo Communications Laboratories Usa Inc 伝送制御方法
JP2003087840A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Ntt Docomo Inc セル形状制御方法及び移動通信システム並びにそのシステムで用いられる基地局及び移動機
JP2003522443A (ja) * 1999-07-13 2003-07-22 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) ホットスポットに到達範囲を調整した追加の周波数を配置して干渉を低減する方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0575529A (ja) * 1991-03-15 1993-03-26 Telefon Ab L M Ericsson セルラ移動無線システム用の負荷共有制御方法
JPH09506230A (ja) * 1994-07-21 1997-06-17 クゥアルコム・インコーポレイテッド セルラー通信システムにおいて順方向リンクハンドオフ境界を逆方向リンクハンドオフ境界と平衡させる方法および装置
JPH09298736A (ja) * 1996-05-08 1997-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクランブル伝送装置およびスクランブル装置およびデスクランブル装置および信号処理装置
JPH09321688A (ja) * 1996-05-27 1997-12-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 無線中継装置および無線中継システム
JP2003522443A (ja) * 1999-07-13 2003-07-22 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) ホットスポットに到達範囲を調整した追加の周波数を配置して干渉を低減する方法
JP2002077042A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信電力制御機能を有する移動体通信システム及び移動体通信システムにおける送信電力制御方法
JP2002345048A (ja) * 2001-04-30 2002-11-29 Docomo Communications Laboratories Usa Inc 伝送制御方法
JP2003087840A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Ntt Docomo Inc セル形状制御方法及び移動通信システム並びにそのシステムで用いられる基地局及び移動機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007013351A (ja) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9307518B2 (en) Method and apparatus for communicating with base station based on speed of user equipment in mobile communication system
EP2815605B1 (en) Methods and devices for adjusting resource management procedures in heterogeneous communication networks based on cell information
US8660092B2 (en) Method and apparatus for handover in wireless communication system
US8620324B2 (en) Method and apparatus for determining handover in mobile communication system
US8010147B2 (en) Method and apparatus for interference limitation in uplink communication in a cellular communication system
EP2745571B1 (en) Automated triggers for application of cell association bias and/or interference mitigation techniques
EP2654335B1 (en) Wireless parameter control device, base station device, method of controlling wireless parameter, and non-transitory computer readable medium
EP1487131B1 (en) Adjusting the transmission power of a forward access channel (FACH), and a corresponding network for mobile telecommunications
EP3308577B1 (en) Beam switching in a cellular network
CA2560413A1 (en) System and method for performing a fast handover in a broadband wireless access communication system
JP2006333532A5 (ja)
JP2002503435A (ja) 移動通信システムのハンドオフ対象基地局決定装置及び方法
WO2015087565A1 (ja) 無線パラメータ制御装置、無線パラメータ制御方法、無線基地局および無線パラメータ制御プログラム
KR101549120B1 (ko) 무선랜 환경에서 성능 이상 현상을 고려한 핸드오프 결정 시스템 및 방법
JPWO2007119314A1 (ja) 通信エリア検出システム及びその方法並びにそれに用いる基地局及び移動機
JP4645322B2 (ja) 移動通信システムおよびそのシステムにおけるセル半径決定方法
EP3488633B1 (en) Decentralized base station load balancing
JP2008288627A (ja) 基地局、基地局における通信方法および端末装置
KR20150019217A (ko) 통신 시스템에서의 에너지 절감 방법 및 그 장치
CN106576394B (zh) 基站控制设备以及基站控制设备的操作方法
JP4727438B2 (ja) 携帯端末機及び通信方法
KR101616759B1 (ko) 이동통신 시스템에서 주파수 할당 선택 방법 및 장치
KR20090011585A (ko) 이동통신 시스템에서 기지국의 부하를 분산하기 위한 장치및 방법
JP2013121087A (ja) 無線基地局装置、無線端末装置、通信制御方法および通信制御プログラム
KR20100135503A (ko) 무선통신 시스템에서 핸드오버 결정 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4645322

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees