JP4645201B2 - 積層体 - Google Patents
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(A)層:オレフィン系重合体からなる層。
(B)層:オレフィン系重合体95〜99.99重量%及び官能基当量が500g/mol以上50000g/mol以下であるエポキシ基及び/又はアミノ基を有するポリジメチルシロキサン0.01〜5重量%とからなる離型性樹脂組成物からなる層。
本発明を構成する(A)層の厚みは、本発明の目的が達成される限りにおいて特に限定はなく、柔軟性に優れ、破損などの問題が小さいことから、1μm〜5mmの厚みであることが好ましく、経済性の観点から、1μm〜100μmの範囲が最も好適である。
本発明の(B)層に用いる離型性樹脂組成物は、通常用いられる樹脂の混合装置により製造することができる。例えば、単軸押出機、二軸押出機、バンバリ−ミキサー、加圧ニーダ−、回転ロールなどの溶融混練装置、ヘンシェルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーなどが挙げられる。溶融混練装置を用いる場合、溶融温度はオレフィン系重合体の融点〜350℃程度が好ましい。
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
実施例により得られた積層体の離型フィルム側表面に巾50mm、長さ150mmの布粘着テープ(スリオンテック社製 商品名布粘着テープNo.3310)を貼付し、線圧5kg/cm、速度5m/分の条件でゴムロール間を通過させた後、40℃の雰囲気で7日間放置し、離型性測定用試料を得た。その後、試料を巾15mmに裁断し、布粘着テープと離型フィルムとの接着強度を引張試験機(島津製作所製 オートグラフDCS−100)にて測定した。剥離速度は300mm/分である。
上記離型性試験により離型フィルム表面から剥離した巾15mmの布粘着テープを、アルミニウム板(東洋アルミニウム(株)製 商品名A1N30H−H18、厚み0.1mm)に5kg/cmの線圧で貼付した。23℃の雰囲気にて1日放置した後、布粘着テープとアルミニウム板との接着強度を引張試験機(島津製作所製 オートグラフDCS−100)にて測定した。剥離速度は300mm/分である。粘着テープの粘着剤表面が離型フィルムにより汚染された場合、粘着テープの再粘着性が低下し、粘着テープとしての性能を損なう。すなわち、再粘着強度は高い方が好ましい。
実施例により得られた積層体の紙/(A)層間の接着強度を引張試験機(島津製作所製 オートグラフDCS−100)にて測定した。剥離速度は300mm/分、試験片の巾は15mmである。基材である紙の材質破壊が起こる程度に接着していれば、基材との接着性が良好であると言える。
オレフィン系重合体として、MFRが3g/10分、密度が924kg/m3である低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン205、以下LDPEと記す場合がある)99重量%、エポキシ基及び/又はアミノ基当量が500g/mol以上50000g/mol以下であるポリジメチルシロキサンとして、エポキシ当量3500g/mol、粘度17000cStであるエポキシ変性ポリジメチルシロキサン(信越化学工業(株)製 商品名信越シリコーンKF−1001、以下、B−1と記す場合がある)を1重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー社製 口径50mm)にて溶融混練(混練温度150℃)し、(B)層に用いる離型性樹脂組成物のペレットを得た。
(B)層として、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPEを98重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を2重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
(B)層として、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPEを99重量%、エポキシ基及び/又はアミノ基当量が500g/mol以上50000g/mol以下であるポリジメチルシロキサンとして、アミノ基当量1800g/mol、粘度1200cStであるアミノ変性シリコーン(B−2)(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン(株)製 商品名SF8417、以下、B−2と記す場合がある)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
(B)層として、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、MFRが7.5g/10分、密度が902kg/m3であるエチレン・1−オクテン共重合体(ダウケミカル製 商品名アフィニティPT1450、以下C8LLと記す場合がある)を99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
(A)層として、LDPEの代わりに、MFRが7.5g/10分、密度が902kg/m3であるエチレン・1−オクテン共重合体(ダウケミカル製 商品名アフィニティPT1450、以下C8LLと記す場合がある)とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
(B)層として、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、MFRが6.5g/10分、密度が940kg/m3である中密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセンLW04−1、以下MDPEと記す場合がある)を99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
(A)層として、LDPEの代わりに、MFRが6.5g/10分、密度が940kg/m3である中密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセンLW04−1、以下MDPEと記す場合がある)とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表1に示した。
(A)層として、LDPEの代わりに、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果を表2に示すが、上質紙と(B)層の接着性が劣っていた。
(B)層として、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPEを100重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表2に示したが、離型性が劣っていた。
(B)層として、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPEを94重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を6重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体の製造を試みたが、押出不良のため積層体を得ることができなかった。
(B)層として、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPEを99重量%、エポキシ基当量350g/mol、粘度1500cStであるエポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−3)(信越化学工業(株)製 商品名信越シリコーンKF−101、以下、B−3と記す場合がある)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表2に示したが、離型性に劣っていた。
(B)層として、LDPEを99重量%、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン(B−1)を1重量%の代わりに、LDPEを99重量%、有機置換基を有さない粘度10000cStであるポリジメチルシロキサン(B−4)(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン(株)製 商品名SH−200、以下、B−4と記す場合がある)を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。評価結果は表2に示したが、粘着剤の粘着性が劣っていた。
Claims (3)
- 基材の少なくとも片面に下記の要件を満たす(A)層、該(A)層上に下記の要件を満たす(B)層が積層されてなり、(B)層表面が酸化処理されていることを特徴とする積層体。
(A)層:オレフィン系重合体からなる層。
(B)層:オレフィン系重合体95〜99.99重量%及び官能基当量が1800g/mol以上3500g/mol以下であるエポキシ基及び/又はアミノ基を有するポリジメチルシロキサン0.01〜5重量%からなる離型性樹脂組成物からなる層。 - 酸化処理が、コロナ放電処理、フレーム処理、プラズマ処理からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の処理方法であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
- 基材が紙、布、合成樹脂からなる織布又は不織布から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体。
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