JP4644752B1 - ボルト・ナットの脱落防止構造 - Google Patents
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Abstract
の提供を図る。
【解決手段】ボルト10は、上記軸部の先端から、中径部13、小径部12及び大径部14を備える。ナット20の上記追い側端面側には、脱落防止部材30が取り付けられ、この脱落防止部材30は、干渉部分32を備え、弾性変形された状態でナット20に取り付けられる。ナット20への取付状態において、干渉部分32は少なくとも一部がねじ穴内に突出しており、ボルト10との螺合時に、中径部13と小径部12とには干渉せず、大径部14と干渉する。これによって、脱落防止部材30はナット20本体から外れて小径部内に入ると共に縮径し、小径部12から抜けなくなり、ナット20の脱落が防止される。
【選択図】図1
Description
特許文献1は、ボルトとナットとから成り、前記ボルトの軸部に、被締結体を締結するに必要なねじ部を残して、ナットの介入を許容する幅の凹陥部を軸部の周囲に沿って設け、前記凹陥部によって形成された細軸部を、偏心状又は円錐状に形成するか、前記ナットの一方の面を傾斜面としたことを特徴とする構造を開示する。
この構造にあっては、緩んできたナットを細軸部に入れることによってボルトからの脱落を防止するため、細軸部の長さはナットの軸方向長さ(以下、ナットの厚みという)よりも長くする必要があり、ボルト軸部全体の長さが長くなってしまう。また、確実な脱落防止には、細軸部を偏心状又は円錐状に形成するか、ナットの一方の面を傾斜面とする必要があり、通常の加工よりも複雑な加工を必要とする。
止構造を開示する。
この構造にあっては、ナットの緩み止め防止と脱落防止との双方の機能を備えたものであるが、緩んできたナットの前記弾性リングを環状溝に係合させて脱落を防止するため、環状溝の長さはナットの厚みよりも小さくて済むように思われるが、弾性リングがナットと一体になっているため、環状溝の長さをナットの厚みよりも大きくしなければ、ナットが環状溝よりも先端側のボルト軸部に螺合して環状溝を乗り越えるようにして、先端側のボルト軸部に案内されて、ボルトから脱落してしまう場合がある。
この構造にあっては、ボルトとナットの締結後に、脱落防止部材を一々取り付ける手間が必要であり、取り付け忘れが生ずるおそれがある。さらにボルトとナットの締結位置によっては、脱落防止部材の取り付けが困難な場合もある。
また本願発明は、上記脱落防止構造に適する脱落防止部材の提供を目的とする。
また本願発明は、ナットの緩み止め防止と脱落防止との双方の機能を備えたナットであって、ナットとは別体の脱落防止部材を用いつつ、ボルト・ナットの締結作業のみで、脱落防止部材をボルトに取り付けることができるナットを提供せんとする。
また本願発明は、上記脱落防止構造に適するナットの提供を目的とする。
本願の請求項2に係る発明は、上記ナットの上記追い側端面側に取り付けられる脱落防止部材であり、弾性変形することで拡径するリング状部と、このリング状部と共に動くように設けられた係合部分と、このリング状部と共に動くように設けられた上記干渉部分を備え、上記係合部分は、上記リング状部の弾性によって上記ナットに係合することで、上記脱落防止部材を上記追い側端面側に脱着可能に取り付けるものであり、上記小径部の外径は、上記ナットの上記追い側端面側に上記脱落防止部材が取り付けられた取り付け状態において、上記干渉部分の内径より小さく、上記中径部の外径は、上記取り付け状態の上記干渉部分の内径よりも小さく、上記ナット本体から上記脱落防止部材が外れた自由状態の上記干渉部分の内径よりも大きく、上記大径部の外径は、上記取り付け状態の上記干渉部分の内径よりも大きく、上記自由状態の干渉部分の内径よりも大きいことをことを特徴とする請求項1記載のボルト・ナットの脱落防止構造に用いられる脱落防止部材を提供する。
本願の請求項3に係る発明は、座面を備えた進み側端面と、追い側端面と、両端面間に設けられたねじ穴とを備えたナットにおいて、このナットは、上記追い側端面に固定部を備え、この固定部に緩み止め部材が取り付けられたものであり、この緩み止め部材は上記ねじ穴の径内側に突出する弾性片を備え、この弾性片は上記ナットに螺合するボルトのおねじに係合すると共に上記ボルトの軸方向に弾性変形することで、ナットの緩み止めをなすものであり、請求項2記載の脱落防止部材の前記係合部分が上記固定部に係合することで、上記ナットの上記追い側端面に前記脱落防止部材が取り付けられたことを特徴とする脱落防止部材付きナットを提供する。
本願の請求項4に係る発明は、請求項1記載のボルト・ナットの脱落防止構造に用いられるボルトにおいて、上記ボルトは、上記軸部の先端寄りに小径部を備え、この小径部よりも先端側に中径部を備え、この小径部よりも基端側に大径部を備えたものであり、この大径部にはナットに螺合するおねじが形成されたものであり、中径部はねじが形成されていない無ねじ状となっていことを特徴とするボルトを提供する。
本願の請求項2の発明は、上記脱落防止構造に適する脱落防止部材を提供することができたものである。
本願の請求項3の発明は、ナットの緩み止め防止と脱落防止との双方の機能を備えたナットであって、ナットとは別体の脱落防止部材を用いつつ、ボルト・ナットの締結作業のみで、脱落防止部材をボルトに取り付けることができるナットを提供することができたものである。
本願の請求項4の発明は、上記脱落防止構造に適するナットの提供することができたものである。
図1と図2に示す実施の形態に係るボルト・ナットの脱落防止構造は、ボルト10と、このボルト10に螺合するナット20と、このナット20に取り付けられた脱落防止部材30とを備える。
さらに図示は省略するが、係合部分32を、リング状部31の内側(干渉部分33の基部)に、下方(ナットの進み側端面方向)に伸びるように設けることもできる。このようにした場合には、リング状部31の大きさを、ナット20の大きさとは無関係に決定することができ、リング状部31による付勢力の設定の自由度を大きくすることができる。
この例では、リング状部31がナット20の外側面に位置するように配位されるものであり、リング状部31の内周面が係合部分32となってナット20の外側面と弾性によって係合する。よって、図のように、緩み止め部材25を用いたナット20にも適用できる他、同部材25のない通常のナットにも装着できる。
リング状部31の平面形状は、図に示すように、ナット20の外形に合わせた多角形にしてもよい、円形であってもよく、ナットの外形に合致しない形状(例えば3角形等の多角形や不定形)でも実施可能である。
このようにリング状部31は、ナット20の外側面に係合するため、ナット20の軸方向に幅を持ったものとしており、これから屈曲して、干渉部分33が径内方向に伸びている。
使用方法は、先の例と同様であり、その説明は省略するが、いずれの例にあっても、ボルト10とナット20との螺合によって脱落防止部材30が自動的にナット20から外れて小径部12に配置され、確実な脱落防止が実現する。
11 軸部
12 小径部
13 中径部
14 大径部
15 おねじ
20 ナット
21 進み側端面
22 追い側端面
23 ねじ穴
24 固定部
25 緩み止め部材
26 環状部
27 弾性片
30 脱落防止部材
31 リング状部
32 係合部分
33 干渉部分
34 切欠き
35 工具操作部分
Claims (4)
- 座面を備えた進み側端面と、追い側端面と、両端面間に設けられたねじ穴とを備えたナットと、このナットの進み側端面から追い側端面に向けて先端側から螺入される軸部を備えたボルトとから構成され、上記ボルトと螺合した上記ナットが上記軸部から脱落することを防止するためのボルト・ナットの脱落防止構造において、
上記ボルトは、上記軸部の先端寄りに小径部を備え、この小径部よりも先端側に中径部を備え、この小径部よりも基端側に大径部を備えたものであり、この大径部にはナットに螺合するおねじが形成されたものであり、
上記ナットの上記追い側端面側には、脱落防止部材が取り付けられ、
この脱落防止部材は、干渉部分を備え、弾性変形により広がった状態でナットに取り付けられるものであり、
上記のナットへの取付状態において、上記干渉部分は少なくとも一部がねじ穴内に突出しており、
上記干渉部分は、上記ボルトの軸部が上記ナットに螺合していく際に、上記中径部と上記小径部とには干渉せず、上記大径部と干渉することによって、上記ナット本体から外れて上記小径部内に入ると共に上記脱落防止部材の弾性により縮まるものであり、上記小径部内に入った状態で上記干渉部分が、上記中径部と上記大径部とに干渉して、上記小径部から抜けないようにしたことを特徴とするボルト・ナットの脱落防止構造。 - 上記ナットの上記追い側端面側に取り付けられる脱落防止部材であり、
弾性変形することで拡径するリング状部と、このリング状部と共に動くように設けられた係合部分と、このリング状部と共に動くように設けられた上記干渉部分を備え、
上記係合部分は、上記リング状部の弾性によって上記ナットに係合することで、上記脱落防止部材を上記追い側端面側に脱着可能に取り付けるものであり、
上記小径部の外径は、上記ナットの上記追い側端面側に上記脱落防止部材が取り付けられた取り付け状態において、上記干渉部分の内径より小さく、
上記中径部の外径は、上記取り付け状態の上記干渉部分の内径よりも小さく、上記ナット本体から上記脱落防止部材が外れた自由状態の上記干渉部分の内径よりも大きく、
上記大径部の外径は、上記取り付け状態の上記干渉部分の内径よりも大きく、上記自由状態の干渉部分の内径よりも大きいことをことを特徴とする請求項1記載のボルト・ナットの脱落防止構造に用いられる脱落防止部材。 - 座面を備えた進み側端面と、追い側端面と、両端面間に設けられたねじ穴とを備えたナットにおいて、
このナットは、上記追い側端面に固定部を備え、この固定部に緩み止め部材が取り付けられたものであり、
この緩み止め部材は上記ねじ穴の径内側に突出する弾性片を備え、この弾性片は上記ナットに螺合するボルトのおねじに係合すると共に上記ボルトの軸方向に弾性変形することで、ナットの緩み止めをなすものであり、
請求項2記載の脱落防止部材の前記係合部分が上記固定部に係合することで、上記ナットの上記追い側端面に前記脱落防止部材が取り付けられたことを特徴とする脱落防止部材付きナット。 - 請求項1記載のボルト・ナットの脱落防止構造に用いられるボルトにおいて、
上記ボルトは、上記軸部の先端寄りに小径部を備え、この小径部よりも先端側に中径部を備え、この小径部よりも基端側に大径部を備えたものであり、この大径部にはナットに螺合するおねじが形成されたものであり、中径部はねじが形成されていない無ねじ状となっていことを特徴とするボルト。
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JP2009074674A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-04-09 | Teruo Nakagami | 締結用部材 |
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2010
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