JP4643902B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置とその製造方法に関し、特に高誘電率の絶縁膜を有する半導体装置とその製造方法に関する。
半導体集積回路装置に用いられる代表的半導体素子として、MOSトランジスタを代表とする絶縁ゲート(IG)型電界効果トランジスタ(FET)が広く用いられている。半導体集積回路装置の高集積化のために、IG−FETはスケーリング則に従って微細化されてきた。微細化は、ゲート絶縁膜を薄くする、ゲート長を短くする、等IG−FETの各寸法を縮小し、微細化した素子の性能を正常に保ち、性能を向上することを可能とする。
次世代のMOSトランジスタのゲート酸化膜の厚さは2nm以下に薄膜化することが要求される。この膜厚は直接トンネル電流が流れ始める厚さであり、ゲートリーク電流が増加し、消費電力が増大することになる。ゲート絶縁膜として酸化シリコンを用いる限り微細化に限界が生じる。ゲート絶縁膜を貫通するトンネル電流を抑制するためには、厚いゲート絶縁膜を用いることが望まれる。
ゲート絶縁膜の酸化シリコン膜換算膜厚を2nm以下としつつ、物理的膜厚を増大させるため、酸化シリコンよりも誘電率の高い高誘電率絶縁材料をゲート絶縁膜に用いる提案がなされている。酸化シリコンの比誘電率は、成膜方法にもよるが、約3.5〜4.5(例えば3.9)と言われている。窒化シリコンは酸化シリコンより高い誘電率を有し、比誘電率は約7〜8(例えば7.5)と言われている。
特開2001−274378は、ゲート絶縁膜として、酸化シリコンより誘電率の高い、(比誘電率が200〜300の)チタン酸バリウム(Ba(Sr)TiO);(比誘電率が約60の)酸化チタン(TiO);(比誘電率が25近傍である)酸化タンタル(Ta)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ハフニウム(HfO);(比誘電率が約7.5の)窒化シリコン(Si);(比誘電率が約7.8の)アルミナ(Al)を用いることを提案している。また、これらの高誘電率絶縁材料膜とシリコン基板との間に酸化シリコン膜を介在させる構造も提案している。
特開2001−274378号公報 IG−FETのゲート絶縁膜として誘電率の高い新たな材料を採用すると、新たな問題も生じる。酸化ジルコニウム、酸化ハフニウムは高温処理により結晶化し、結晶粒界、欠陥準位を介した電気伝導により、リーク電流が増加する。新たな材料の実用化を促進するためには、新たな問題を解決することが望まれる。
特開2001−77111は、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウムに酸化アルミニウムを添加することにより、結晶構造の形成を阻害し、アモルファス相を維持させることを提案する。
特開2003−8011は、酸化ハフニウムに酸化シリコンを添加することにより、熱的安定性を増加させることを提案する。
特開2001−77111号公報 特開2003−8011号公報
特開2003−23005は、シリコン基板上に金属酸化膜からなる高誘電率材料(High-k材料)層を成膜すると、金属酸化膜とシリコン基板の界面にシリコン酸化物層が形成され、有効な誘電率が低下してしまうことを指摘し、金属酸化膜形成前に酸素の代わりに水素を流すことを提案する。
特開2002−359370は、ゲート電極からシリコン基板への不純物拡散やゲート絶縁膜からゲート電極あるいはシリコン基板への金属元素や酸素の拡散を抑制するため、高誘電率ゲート絶縁膜の両面に窒素原子層を形成することを提案する。
特開2003−23005号公報 特開2002−359370号公報
本発明の目的は、酸化シリコンより誘電率の高い高誘電率絶縁材料を用いたゲート絶縁膜を有する半導体装置を提供することである。
本発明の他の目的は、酸化シリコンより誘電率の高い高誘電率絶縁材料をゲート絶縁膜として形成することのできる半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、フラットバンド電圧の変化とヒステリシスを低減した高誘電率酸化物膜をゲート絶縁膜として用いた半導体装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ゲート絶縁膜としてフラットバンド電圧の変化とヒステリシスを低減した高誘電率酸化物膜を形成することのできる半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の1観点によれば、
シリコン基板と、
前記シリコン基板表面に形成された酸化シリコン層と、
前記酸化シリコン層上に形成されたAlOを含む第1酸化物層、その上に形成されたHfAlOを含む第2酸化物層、さらにその上に形成されたAlOを含む第3酸化物層を含む高誘電率絶縁層と
前記高誘電率絶縁層上に形成されたゲート電極と、
を有する半導体装置
が提供される。
本発明の他の観点によれば、
(a)シリコン基板表面の自然酸化膜をウエットエッチングで除去する工程と、
(b)自然酸化膜を除去したシリコン基板表面に化学処理により下地酸化シリコン層を形成する工程と、
(c)下地酸化シリコン層の上に、第1の酸素供給率でAlOを含む第1高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
(d)前記第1高誘電率酸化物層の上に、前記第1の酸素供給率より高い第2の酸素供給率でHfAlOを含む第2高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
(e)前記第2高誘電率酸化物層の上に、前記第2の酸素供給率より低い第3の酸素供給率でAlOを含む第3高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
(f)前記第3高誘電率酸化物層の上に酸化可能材料でゲート電極を形成する工程と、
を含む半導体装置の製造方法
が提供される。
下地酸化シリコン層上に、酸化シリコンより誘電率の高い高誘電率絶縁膜を、熱CVDで成膜する際、成膜ガス中の酸素量を成長初期と成長終期で抑制し、成長中間期では十分量の酸素を供給すると、フラットバンド電圧の変化が減少し、ヒステリシスの少ないゲート絶縁膜を形成できることが見出された。
フラットバンド電圧は、固定電荷に応じて変化し、ヒステリシスはトラップ準位に応じて変化すると言われている。成長初期と終期では、成膜ガス中の酸素供給量を抑制することにより、高誘電率絶縁層と隣接層との界面に反応層が形成されて固定電荷が生じることを抑制し、成長の中間期に酸素を十分量供給することにより、膜中にトラップ準位が形成されることを抑制し、ヒステリシスが少なくなったと考えられる。
酸化ハフニウム(ハフニア)は、酸化シリコンより数倍から十数倍高い誘電率を示し得る絶縁体であり、IG−FETのゲート絶縁膜として高い可能性を有する。酸化ハフニウムは結晶化し易い物質であり、薄く均一な厚さを有する緻密な膜を形成することは容易でない。シリコン基板上に酸化ハフニウムのみでゲート絶縁膜を形成すると、リークの多い結晶性絶縁膜が形成されやすい。
酸化ハフニウム(HfO)に酸化アルミニウム(アルミナ〉(Al)を混ぜると結晶化を抑制することができる。結晶化が抑制されるとリーク電流は低減する。酸化アルミニウムは、酸化ハフニウムより低い誘電率を有する。なるべく高い誘電率を得るためには、酸化ハフニウムに混合する酸化アルミニウムの量はHf1−xAlO(0<x<0.3)に制限することが好ましい。結晶化抑制の目的からは、Hf1−xAlO(0.1<x<0.3)が好ましい。
このような高誘電率絶縁膜を、基板に悪影響を与えず、良好な膜質で形成できる方法として熱化学気相堆積(CVD)がある。
熱CVDでHfAlO膜を形成すると、フラットバンド電圧が物質そのものの物性から求められる値(理想値)からずれてしまう。フラットバンド電圧の変化は、固定電荷によるものと考えられる。例えば、シリコン基板表面上に限られた厚さの酸化シリコン層を形成し、その上に十分量の酸素を供給して高品質のHfAlO膜を成膜すると、下地の酸化シリコン層ないし反応層が不要に成長する。この反応層に固定電荷が存在しており、フラットバンド電圧をシフトさせると考えられる。HfAlO膜の上に多結晶シリコン層のゲート電極を形成すると、HfAlO膜と多結晶シリコン層との界面にも酸化シリコン層ないし反応層が成長し、固定電荷を発生させると考えられる。
HfAlO膜成膜中の酸素供給量を極力抑制すると、反応層の形成を抑制し、固定電荷の発生を抑制することができる。この場合、成長したHfAlO膜は酸素欠損の状態となり、トラップが発生し、容量(C)対電圧(V)の関係にヒステリシスを発生させてしまうと考えられる。
本発明者は、上記2種類のHfAlO膜の利点を併せ持ち、両者の欠点を互いに補う構成を検討した。ヒステリシスを抑制するには、酸素供給量を十分として高誘電率酸化物層を堆積するのがよい。フラットバンド電圧の変化量が小さな高誘電率絶縁膜を形成するには高誘電率絶縁層から隣接層との界面への酸素などの拡散を抑制するのがよい。拡散を抑制するには酸素濃度の低いHfAlO膜が有効である。AlO膜は、酸素の拡散係数が低く、さらに有効であろう。Al濃度の高いHfAlOもAl濃度の低いHfAlOより酸素の拡散防止に有効であろう。以下、本発明者の行なった実験に沿って説明する。
図1Aに示すように、シリコン基板1の表面を硫酸過酸化水素(SPM)で洗浄した。シリコン基板1表面には自然酸化膜2が形成されている。自然酸化膜2表面に付着している有機汚染が洗浄される。
図1Bに示すように、シリコン基板を純水で10分間流水洗浄した。硫酸過酸化水素洗浄の残さが純水によってリンスされる。
図1Cに示すように、希HF水溶液にシリコン基板1を浸し、シリコン基板表面の自然酸化膜2を除去した。
図1Dに示すように、シリコン基板を純水で10分間流水洗浄した。HF+HOの酸化膜除去工程の残さが純水によってリンスされる。
図1Eに示すように、シリコン基板をSC2(塩酸過酸化水素水)洗浄し、シリコン表面にSC2によるケミカルオキサイド膜3を厚さ約0.3nm形成した。自然酸化膜2より清浄な薄い酸化シリコン膜3が形成される。シリコン表面が露出して撥水性になった表面に酸化シリコン膜が形成されることにより、表面が親水性になり、ウォーターマークの発生も防止される。
図1Fに示すように、シリコン基板を純水で10分間流水洗浄した。SC2による酸化シリコン膜形成工程の残さが純水によってリンスされる。続いて、熱乾燥(窒素雰囲気)により、基板表面を乾燥した。この工程までは全サンプルに共通である。その後、シリコン基板をCVD成膜装置に搬入した。次の図1Gの工程の説明に先立ち、CVD成膜装置の1実施形態を説明する。
図2は、熱CVD成膜装置の構成を概略的に示す。反応室6の中にシャワーヘッド8が配置され、シャワーヘッド8の下方にヒータHを備えたサセプタ7が配置されている。シャワーヘッド8には、独立した配管9A,9Bが設けられている。配管9Aには、マスフローコントローラMFCを介して、ハフニウムソースガスバブラ10a、アルミニウムソースガスバブラ10b、窒素ガス供給管10c、酸素ガス供給管10dが接続されている。ハフニウムソースガスバブラ10aは、窒素ガスをバブリングガスとし、テトラキスジメチルアミノハフニウム(Hf[N(CH)を収容している。アルミニウムソースガスバブラ10bは、窒素ガスをバブリングガスとし、トリターシャリブチルアルミニウム(Al(t−Cを収容している。
マスフローコントローラMFCは、Hf、Alの原料ガス、窒素ガス、酸素ガスを所定流量で供給する。この成膜ガスが配管9Aからシャワーヘッド8を介してサセプタ7上に供給される。シャワーヘッド8には他の配管9Bも接続されており、独立に他の成膜ガスを供給することもできる。サセプタ7は、500℃に保たれ、その上に載置されるシリコンウエハ1も500℃になる。
図1Gに示すように、シリコン基板1のケミカルオキサイド膜3の上に、基板温度500℃、雰囲気圧力65Pa、総流量1100sccmの熱CVDによって、厚さ0.5nmのAlO膜4a、その上に厚さ2.5nmのHfAlO膜4b、その上に厚さ0.5nmのAlO膜4cを積層し、積層構造の高誘電率絶縁膜4を成膜した。次の図1Hの比較サンプルを説明する前に、1実施形態として得られた各サンプルの成膜ガスについて説明する。
図2Bは、各サンプルの高誘電率絶縁層堆積時の成膜ガスの流量比を示す表である。酸化シリコン膜3の上にAlO膜4aを成膜する時のソースガスは、(Al(t−Cをバブリングして含んだ300sccmの窒素ガスと、30sccmの酸素ガスと、残部(770sccm)の窒素ガスであり、総流量は1100sccmである。酸素ガス30sccmは、酸化物層を成長するための最小限の流量とも言える量である。極めて酸素の乏しい条件で、AlO膜4aが成膜される。
AlO膜4aの上に、HfAlO膜を成膜する時のソースガスは、(Hf[N(CH)をバブリングして含んだ300sccmの窒素ガスと、(Al(t−Cをバブリングして含んだ30sccmの窒素ガスと、100sccmの酸素ガスと、残部(670sccm)の窒素ガスである。総流量は同じ1100sccmである。HfAlOの組成としては、Hf0.8Al0.2Oを作成した。100sccmの酸素は酸素欠損を防止するのに十分な量の酸素であり、十分な酸素濃度が付与される。
HfAlO膜4bの上に、AlO膜4cを成膜する時のソースガスは、AlO膜4a成膜時と同様、(Al(t−Cをバブリングした300sccmの窒素ガスと、30sccmの酸素ガスと、残部(770sccm)の窒素ガス(総流量は1100sccm)である。
図1Gを再び参照し、十分な酸素を供給されて成膜されたHfAlO膜4bの上下を、酸素供給量を著しく低下した条件で成膜したAlO膜4a、4cが挟んで、全体として積層高誘電率絶縁膜4を形成している。ケミカルオキサイド膜3と積層高誘電率絶縁膜4とが、複合絶縁膜5を形成する。絶縁膜5の上にドープしたシリコン膜を形成し、絶縁ゲート電極を作成することができる。
図1Hに示すように、ケミカルオキサイド膜3の上に、基板温度500℃、雰囲気圧力65Pa、総流量1100sccmの熱CVDにより、単層のHfAlO膜4を成膜した比較サンプルも作成した。十分量の酸素を供給した場合(HfAlO膜4x)と酸素供給量を極力制限した場合(HfAlO膜4y)を作成した。
HfAlO膜4xは、HfAlO膜4bと同様の、(Hf[N(CH)をバブリングして含んだ300sccmの窒素ガスと、(Al(t−Cをバブリングして含んだ30sccmの窒素ガスと、100sccmの酸素ガスと、残部(670sccm)の窒素ガスを用いて、全厚さ3.5nmを成膜した。酸素供給量が十分な条件である。
HfAlO膜4yは、(Hf[N(CH)をバブリングして含んだ300sccmの窒素ガスと、(Al(t−Cをバブリングした30sccmの窒素ガスと、30sccmの酸素ガスと、残部(740sccm)の窒素ガスを用いて、全厚さ3.5nmを成膜した。酸素供給量が著しく低下した条件である。
高誘電率絶縁層4を成膜した後、窒素雰囲気中800℃、30秒間のポストデポアニーリングを行い、その後シランを原料とした低圧CVD(LPCVD)によりドープした多結晶シリコン層を堆積し、MOSダイオード構造を形成した。多結晶シリコン層の代わりに、シリサイド層、又はTi,W,Alを含むメタルゲート構造としてもよく、該ゲート電極と接するコンタクトプラグとの接触抵抗を下げる材料を選択できる。
図3A,3B,3Cは、これら3種類のサンプルを用いたMOSダイオード構造を作成し、CV測定を行った結果を示す。図3Aは、十分な酸素供給(100sccm)の下でHfAlO膜4xを成長したサンプルSxであり、ヒステリシスは約−3.5mVと非常に小さい。但し、フラットバンド電圧のシフト量は約0.65Vと大きい。図3Bは、酸素供給量を非常に低く(30sccm)して成長したHfAlO膜4yのサンプルSyであり、ヒステリシスが約−56mVと非常に大きい。フラットバンド電圧のシフト量は約0.57Vまで低減している。図3Cは、積層高誘電体膜4のサンプルSoであり、ヒステリシスは約−26mV程度で許容範囲内である。フラットバンド電圧のシフト量は0.57V程度と小さい。
図4は、これらの結果をまとめて示す。横軸がフラットバンド電圧のシフト量ΔVfbを単位Vで示し、縦軸がヒステリシスを単位mVで示す。左上側ほど優れた特性である。比較サンプルSx,Syと較べて、サンプルSoの特性が優れていることが明瞭である。
比較サンプルSxにおいては、十分な酸素が供給されたため、膜中の酸素欠損は起きていないが、下地酸化シリコン膜3および多結晶シリコンゲート電極との界面に酸素が供給され、反応層が生じ、固定電荷が発生したと考えられる。
比較サンプルSyにおいては、酸素供給量を著しく下げて成膜したため、下地酸化シリコン膜、多結晶シリコンゲート電極との界面への酸素供給量は抑制され、反応層の形成、従って固定電荷の発生が抑制されて、フラットバンド電圧のシフト量は低くなっている。しかし、酸素供給量が著しく少ないため酸素欠損が起き、トラップが増加していると考えられる。
積層サンプルSoにおいては、(再び図1Gを参照して)高誘電率絶縁層の表面部を酸素の拡散係数がHfAlOより小さなAlO膜4a、4cで形成した。酸素の拡散係数が小さなAlO膜4a、4cで挟まれたHfAlO膜4bから酸素が外側に拡散することは抑制される。さらに、AlO膜4a、4c成膜時は、酸素供給量が低くされている。比較サンプルSy同様酸素供給量が低いので、下地酸化シリコン層、多結晶シリコン層との界面に供給される酸素を抑制すると考えられる。AlO膜4aが先に形成され、その後HfAlO膜4bが形成されるので、HfAlO膜4b成膜時に十分量の酸素を供給してもその酸素が下地酸化シリコン層やその後形成される多結晶シリコン層との界面に供給されることを抑制すると考えられる。反応層の形成を抑制してフラットバンド電圧の変化を抑制するであろう。高誘電率絶縁膜の主要部分であるHfAlO膜は十分な酸素を供給して成膜されるので、トラップは少なく、ヒステリシスが抑制されるのであろう。このようにして、ポリシリコン層の様にゲート電極構造製作中の条件によっては酸化を生じるゲート電極材料を用いることができるため、半導体装置構造設計の許容度が上がる。なお、酸素の拡散係数は、酸素濃度の高低には依存しない。
酸化物の高誘電率絶縁膜を中央部と両側表面部とに分け、中央部は十分な酸素を供給してトラップの少ない良好な膜質とし、両表面部は組成を選択して酸素の拡散係数の低い膜にし、成膜時の酸素供給量を低くすることにより、反応層の形成を抑制して固定電荷の発生を抑制することにより、フラットバンド電圧のシフト量が小さく、ヒステリシスも小さい酸化物高誘電率絶縁膜を形成することができたと考えられる。
酸化物高誘電率絶縁層の下地として、シリコン基板上にケミカルオキサイドによる酸化シリコン層を形成する場合を説明したが、その表面を窒化してもよいであろう。他の方法で窒素を導入してもよい。又、薄い酸化シリコン層を形成する方法もSC2洗浄に限らない。
厚さ方向に性質の変わる高誘電率絶縁膜の中央部として、HfAlOを用いたが、Alは結晶化抑制のための添加剤である。HfOは結晶化しやすい性質を有するが、結晶化を抑制するためAlの他Si等を添加してもよいであろう。また、膜厚が薄くなる等結晶化を抑制する条件が加われば、中央部の高誘電率絶縁膜としてHfOを用いることも可能であろう。酸化物高誘電率絶縁膜としてHfOに限らず、誘電率の高い酸化物であるTiO,TaO,ZrO,YO,WO,AlO、LaOを用いることが可能であろう。
厚さ方向に性質の変わる高誘電率絶縁膜の酸素の拡散抑制効果を有する両表面部として、AlOを用いたが、AlOに限るものではない。酸素の拡散係数の低い酸化物は代表的にはAlOであるが、AlOに他の元素を添加したり、他の絶縁材とAlOとの混合物を用いてもよいであろう。たとえば、AlOにNを添加したAlON、中央部のHfAlOよりAl組成の高いHfAlO等としてもよいであろう。また、AlOは、HfOなどと較べて誘電率が低いので、誘電率を高くするため、HfO,TiO,TaO,ZrO,YO,WOを添加してもよいであろう。HfとAlの組成は中央部と同一であっても酸素濃度の低いHfAlOを用いてもよい。酸素濃度の低いHfAlO膜が低い酸素の拡散係数を有することは、サンプル4yの結果からも推察される。組成を調整した時も、酸素供給量を抑制することが好ましいであろう。例えば、積層酸化物高誘電率絶縁層のCVDにおいて、総流量は一定とし、成長初期と終期の酸素供給量は、成長中期の酸素供給量の半分以下とする。
酸素拡散抑制効果を有する両表面部4a、4cの厚さは、0.3nm〜1nmとすることが好ましい。0.3nm未満では、十分な酸素拡散抑制効果を得ることが困難になる。1nmを越えると、酸化シリコン等価膜厚を過度に増加させてしまう。誘電率の高い高誘電率絶縁層4bの厚さは1nm〜5nm、微細化されたトランジスタにおいては1nm〜3nm程度が好ましいであろう。両表面部4a、4cの厚さの和は、中央の高誘電率絶縁層4bの厚さより薄いことが好ましい。
なお、中央部と表面部との組成を階段的に変化させる代わりに、連続的にないしは徐々に変化させてもよいであろう。酸素の拡散係数も連続的ないし徐々に変化することになろう。
CVD成膜を基板温度500℃で行なったが、成膜温度は500℃に限らない。400℃−600℃の成膜温度で、良好にHfAlO膜を成長できるであろう。
Hfの原料ガスは、(Hf[N(CH)に限らない。Hf(OtC、Hf{N(C、Hf{N(CH)(C)}等を用いてもよいであろう。Alの原料ガスもAl(t−Cに限らない。Al(C、Al(CH等を用いてもよいであろう。
HfAlOを熱CVDする場合を説明したが、他の高誘電率絶縁膜を熱CVDで成長する場合にも、成長初期と成長終期とに酸素の拡散係数の低い高誘電率絶縁層を成膜することにより、ヒステリシスを抑制し、フラットバンド電圧の変化を抑制することが可能であろう。原料ガスは、有機金属に限らないが、特に有機金属原料を用いた場合、可能性が高いであろう。
図5Aは、nチャネルIG−FETの構成を示す。シリコン基板11にシャロートレンチアイソレーション(STI)による素子分離領域12が形成され、活性領域にp型ウェル13pが形成される。他の場所にはn型ウェルも作られる。活性領域表面上に酸化シリコン層3を介して上述の高誘電率積層ゲート絶縁膜4が形成される。ゲート絶縁膜4は、酸素供給量を低下した条件で成膜した酸素の拡散係数の低い酸化物高誘電率絶縁膜4a、4cで酸素を十分量供給して成長した酸化物高誘電率絶縁膜4bを挟んだ積層構造を有する。
ゲート絶縁膜4の上には燐(P)又は砒素(As)をドープしたn型多結晶シリコンのゲート電極15nが形成される。ゲート電極の両側の基板表面にn型エクステンション領域16nが形成される。ゲート電極の側壁上に酸化シリコン等のサイドウォールスペーサ17が形成され、サイドウォールスペーサ17の外側の基板内に高濃度のn型ソース/ドレイン領域18nが形成される。ゲート電極15n、ソース/ドレイン領域18nの上には、CoSi等のシリサイド層19が形成される。このようにして、nチャネルIG−FET20nが形成される。
上記の構成によれば、ゲート絶縁膜は高誘電率絶縁膜を用いて形成されているため、等価酸化シリコン膜厚を薄くしても、物理的膜厚を厚くでき、トンネル電流を抑制できる。積層ゲート絶縁膜の構成により、ヒステリシスを抑制し、フラットバンド電圧の変化を抑制することが可能となる。なお、ゲート電極をシリコンの代わりにアルミニウムで形成することもできる。アルミニウム電極はアルミニウムのスパッタリングや、シリコンからアルミニウムへの置換により形成することができる。
図5Bは、半導体集積回路装置の構成例を示す。シリコン基板11には、n型ウェル13n、p型ウェル13pが形成される。p型ウェル13pには上述のnチャネルIG−FET20nが形成される。n型ウェル13nにはpチャネルIG−FET20pが形成される。参照符号の後のp、nは導電型を示す。pチャネルIG−FET20pは、nチャネルIG−FET20nの各半導体領域の導電型を反転した構成を有する。
ゲート絶縁膜は、nチャネルIG−FET、pチャネルIG−FETともに、厚さを制限した酸化シリコン層3の上に、Hf0.8Al0.2O高誘電率絶縁膜4bを酸素濃度の低いAlO膜4a、4cで挟んだ積層を用いて形成される。高誘電率絶縁膜は、ヒステリシスが小さく、フラットバンド電圧の変化ΔVfbが抑制される。
ゲート電極を覆って、層間絶縁膜21が形成され、層間絶縁膜中に多層配線24が形成される。各配線24は、バリアメタル層22と銅等の主配線層23を用いて構成される。
図6は、多層配線構造を有する半導体集積回路装置の構成例を示す。シリコン基板101に、シャロートレンチアイソレーション(STI)による素子分離領域102が形成されている。素子分離領域102で囲まれた活性領域内にMOSトランジスタを形成するため、p型ウエル103、n型ウエル104が形成されている。
p型ウエル領域103上に、ゲート絶縁膜105、多結晶シリコンゲート電極106、サイドウォールスペーサ107が形成され、ゲート電極106の両側にエクステンション付n型ソース/ドレイン領域108が形成される。n型ウエル領域104においては、p型ソース/ドレイン領域109が形成される。
ゲート電極を覆って半導体基板上に窒化シリコン層111が形成され、その上にホスホシリケートガラス(PSG、燐ドープ酸化シリコン)層112が形成される。PSG層112、窒化シリコン層111を貫通して、TiNのバリアメタル層B11とタングステン層V1とで形成されたビア導電体が形成される。
PSG層112の上に、有機絶縁層113、酸化シリコン層114が積層される。この積層の中に、バリアメタル層B1、銅配線層W1、補助バリアメタル層Blx、補助銅配線層W1xで形成された配線パターンが埋め込まれる。このようにして第1配線層WL1が形成される。
第1配線層WL1の上に、窒化シリコン層121、酸化シリコン層122、有機絶縁層123、酸化シリコン層124の積層が形成され、第2配線WL2用の層間絶縁膜が形成される。第2配線用層間絶縁膜に、バリアメタル層B2、銅配線層W2、補助バリアメタル層B2x、補助銅配線層W2xで形成された第2配線層WL2が埋め込まれる。
第3配線層WL3、第4配線層WL4用の層間絶縁膜は、第2配線WL2に対する層間絶縁膜と同様、窒化シリコン層131、141、酸化シリコン層132、142、有機絶縁層133、143、酸化シリコン層134、144の積層で形成される。
第3配線層WL3、第4配線層WL4のダマシン配線の構造は、第2配線層と同様である。バリアメタル層Bn、銅配線層Wn、補助バリアメタル層Bnx、補助銅配線層Wnxで配線パターンが形成される。
第5配線層WL5〜第7配線層WL7は、第2配線層WL2〜第4配線層WL4とは異なる構成を有する。第5配線層WL5の層間絶縁膜は、窒化シリコン層151、酸化シリコン層152、窒化シリコン層153、酸化シリコン層154の積層で形成されている。配線パターンの構成は、第2〜第4配線WL4と同様である。
第6配線層、第7配線層に対する層間絶縁膜も、第5配線層WL5同様窒化シリコン層161、171、酸化シリコン層162、172、窒化シリコン層163、173、酸化シリコン層164、174で形成されている。配線パターンの構成は、第5配線WL5と同様である。
上層配線は、配線間ピッチが広くなり、配線密度が緩やかになる。このため、配線間の浮遊容量を低減するため、低誘電率絶縁層を用いる必要性が低くなる。そこで、第5〜第7配線層では、有機絶縁層を用いず、層間絶縁層の信頼性を高めている。
最上層の第8配線層WL8は、独自の構成を有する。窒化シリコン層181、酸化シリコン層182で下部絶縁層が形成され、バリアメタル層B81、タングステン層V8でビア部が形成される。
ビア部の上に、TiN層B82、アルミニウム層W8、TiN層B83でパッド兼用の配線層が形成されている。なお、アルミニウムの代りにCuを用いることもできる。最上層の配線を覆って、酸化シリコン層183、窒化シリコン層190が形成されている。
図6の構成においては、第1配線層WL1〜第7配線層WL7の全てにおいて配線パターン中に補助バリアメタル層を埋め込み、ボイドの発生を抑制している。層間絶縁膜の構成は、下部配線層と最上層を除く上部配線層でその構成が異なっている。
図7は、多層配線構造を有する半導体集積回路装置の他の構成例を示す。半導体基板内に形成するMOSトランジスタ構造及びソース/ドレインの引出し導電性プラグの構成は、図6と同様である。
PSG層112の上に、SiC層116、有機絶縁層117、SiC層118の積層が形成され、バリアメタル層B1、銅配線層W1で第1配線層WL1が形成されている。補助バリアメタル層は用いられていない。
第2配線層WL2〜第4配線層WL4は、第1配線層WL1と同様の構成を有する。第4配線層WL4を例にとって説明すると、層間絶縁膜はSiC層141、有機絶縁層142、SiC層143で形成されている。デュアルダマシン配線は、バリアメタル層B4と銅層W4で形成され、補助バリアメタル層は配置されていない。
第5配線層WL5〜第8配線層WL8はそれぞれ同様の構成を有する。第5配線層WL5を例にとって説明すると、層間絶縁膜は、SiC層151、酸化炭化シリコン(SiOC)層152、SiC層153、酸化炭化シリコン層154で形成されている。デュアルダマシン配線は、バリアメタル層Bおよび銅配線層Wで形成され、補助バリアメタル層は配置されていない。
第9配線層WL9は、SiC層191、酸化シリコン層192、SiC層193、酸化シリコン層194で形成された層間絶縁膜に、バリアメタル層B9、銅配線層W9、補助バリアメタル層B9x、補助銅配線層W9xで形成されたデュアルダマシン配線が埋め込まれる。
第10配線WL10は、第9配線WL9と同様の構成を有する。SiC層201、酸化シリコン層202、SiC層203、酸化シリコン層204で形成されて層間絶縁膜にバリアメタル層B10、銅配線層W10、補助バリアメタル層B10x、補助銅配線層W10xで形成されたデュアルダマシン配線が埋め込まれる。
最上配線層WL11は、図6の最上配線と同様の構成を有する。SiC層211、酸化シリコン層212が積層され、この中にTiNのバリアメタル層B11と、Wの配線層W11で形成されたビア導電体が埋め込まれている。ビア導電体の上に、TiN層B111、アルミニウム、又は銅を含むアルミニウム合金で形成された主配線層W12、TiNの上部バリアメタル層B112で形成されたボンディングパッド兼用最上配線層が形成される。この配線層を覆って、酸化シリコン層213、窒化シリコン層220が形成される。
図7の構成においては、下層から上層に向って3段階で層間絶縁層の積層構成が変化し、実質的誘電率は下層ほど低くされている。下層配線は高密度であり、配線の付随容量を低減するためには層間絶縁層の誘電率を低減することが好ましい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、HfAlOの組成はHf0.8Al0.2Oに限らない。さらに、他の金属酸化物を用いることも可能であろう。
その他、種々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自明であろう。
以下、本発明の特徴を付記する。
(付記1)(1) シリコン基板と、
前記シリコン基板表面に形成された酸化シリコン層と、
前記酸化シリコン層上に形成された第1酸化物層、その上に形成された第2酸化物層、さらにその上に形成された第3酸化物層を含む高誘電率絶縁層であって、第1酸化物層と第3酸化物層は、第2酸化物層より小さい酸素の拡散係数を有する、高誘電率絶縁層と、
前記高誘電率絶縁層上に形成されたゲート電極と、
を有する半導体装置。
(付記2)(2) 前記第2酸化物層は、HfO,TiO,TaO,ZrO,YO,WO,AlO、LaOのいずれかを含む請求項1記載の半導体装置。
(付記3)(3) 前記第2酸化物層は、HfO、または、HfAlO,HfSiO,HfAlSiO、HfAlON,HfSiON,HfAlSiONのいずれかで形成されている請求項2記載の半導体装置。
(付記4)(4) 前記第1酸化物層および前記第3酸化物層は、AlOを含む請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体装置。
(付記5)(5) 前記第1酸化物層および前記第3酸化物層は、さらにHfO,TiO,TaO,ZrO,YO,WOのいずれかを含む付記4記載の半導体装置。
(付記6)(6) 前記第2酸化物層は、前記第1酸化物層および前記第3酸化物層よりもトラップ準位が少ない付記1〜5のいずれか1項記載の半導体装置。
(付記7) 前記第2酸化物層はHfAlO層であり、、前記第1酸化物層および前記第3酸化物層はAlO層である付記1〜6のいずれか1項記載の半導体装置。
(付記8) 前記第2酸化物層の厚さは1nm〜5nmである付記1〜7のいずれか1項記載の半導体装置。
(付記9) 前記第1酸化物層または前記第3酸化物層の厚さは、0.3nm〜1nmである付記1〜8のいずれか1項記載の半導体装置。
(付記10)(7) 前記第2酸化物層の厚さは1nm〜5nmの範囲であり、前記第1酸化物層と前記第3酸化物層の厚さは0.3nm〜1nmの範囲である付記1〜7のいずれか1項記載の半導体装置。
(付記11)(8) (a)シリコン基板表面の自然酸化膜をウエットエッチングで除去する工程と、
(b)自然酸化膜を除去したシリコン基板表面に化学処理により下地酸化シリコン層を形成する工程と、
(c)下地酸化シリコン層の上に、第1の酸素供給率で第1高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
(d)前記第1高誘電率酸化物層の上に、前記第1の酸素供給率より高い第2の酸素供給率で第2高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
(e)前記第2高誘電率酸化物層の上に、前記第2の酸素供給率より低い第3の酸素供給率で第3高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
(f)前記第3高誘電率酸化物層の上に酸化可能材料でゲート電極を形成する工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
(付記12) 前記工程(b)は、塩酸、過酸化水素水溶液による処理を行なう付記11記載の半導体装置の製造方法。
(付記13) 前記工程(c)、(e)の少なくとも一方は、AlOを含む層を堆積する付記11または12記載の半導体装置の製造方法。
(付記14) 前記工程(d)は、HfAlO層を堆積し、前記工程()(e)の少なくとも一方はAlO層かAl組成の高いHfAlO層を堆積する付記11〜13のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)(9) 前記工程(d)は、前記第1高誘電率酸化物層下に実質的に新たな反応層を成長させることなく行われる付記11〜14のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)(10) 前記工程(f)は、前記第3高誘電率酸化物層の上に実質的に新たな反応層を成長させることなく行われる付記11〜15のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
(付記17) 前記工程(f)は、シリコン層またはアルミニウム層を堆積する付記16記載の半導体装置の製造方法。
(付記18) 前記工程(c)、(e)は、前記工程(d)と成長ガスの総流量は同一で、酸素供給量は半分以下で行う付記11〜17のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
産業上の利用の可能性
微細化したIG−FETを含む半導体集積回路装置等に利用できる。
シリコン基板上に高誘電率絶縁膜を化学気相堆積(CVD)で形成する方法を説明するための断面図である。 熱CVD装置の構成を概略的に示すブロック図、および実験条件をまとめて示す表である。 作成したMOS構造のC−V特性を示すグラフである。 フラットバンド電圧変化量ΔVfbとヒステリシスをまとめて示すグラフである。 実施例によるMOSトランジスタの構成を示す断面図である。 半導体集積回路装置の構成を示す断面図である。 半導体集積回路装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 自然酸化膜
3 ケミカルオキサイド膜(酸化シリコン膜)
4 高誘電率絶縁層
4x 酸素供給量の十分な高誘電率絶縁層
4y 酸素供給量を低くした高誘電率絶縁層
4a 酸素供給量を低くしたAlO層
4b 酸素供給量の十分なHfAlO層
4c 酸素供給量を低くしたAlO層
5 ゲート絶縁層
6 反応室
7 サセプタ
8 シャワーヘッド
9 配管

Claims (11)

  1. シリコン基板と、
    前記シリコン基板表面に形成された酸化シリコン層と、
    前記酸化シリコン層上に形成された第1酸化物層、その上に形成された第2酸化物層、さらにその上に形成された第3酸化物層を含む高誘電率絶縁層であって、第1酸化物層と第3酸化物層は、第2酸化物層より小さい酸素の拡散係数を有する、高誘電率絶縁層と、
    前記高誘電率絶縁層上に形成されたゲート電極と、
    を有し、
    前記第1酸化物層および前記第3酸化物層は、AlOを含み、
    前記第1酸化物層および前記第3酸化物層は、さらにHfO,TiO,TaO,ZrO,YO,WOのいずれかを含む、
    半導体装置。
  2. 前記第2酸化物層は、HfO,TiO,TaO,ZrO,YO,WO,AlO,LaOのいずれかを含む請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2酸化物層は、HfO、または、HfAlO,HfSiO,HfAlSiO、HfAlON,HfSiON,HfAlSiONのいずれかで形成されている請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2酸化物層は、前記第1酸化物層および前記第3酸化物層よりもトラップ準位が少ない請求項1〜のいずれか1項記載の半導体装置。
  5. 前記第2酸化物層の厚さは1nm〜5nmの範囲であり、前記第1酸化物層と前記第3酸化物層の厚さは0.3nm〜1nmの範囲である請求項1〜のいずれか1項記載の半導体装置。
  6. シリコン基板と、
    前記シリコン基板表面に形成された酸化シリコン層と、
    前記酸化シリコン層上に形成されたAlOを含む第1酸化物層、その上に形成されたHfAlOを含む第2酸化物層、さらにその上に形成されたAlOを含む第3酸化物層を含む高誘電率絶縁層と
    前記高誘電率絶縁層上に形成されたゲート電極と、
    を有する半導体装置。
  7. 前記第2酸化物層は、Hf 1−x Al O(0.1<x<0.3)の組成を有する請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記第1酸化物層および前記第3酸化物層は、さらにHfを含むHfAlO層であり、前記第2酸化物層のAl濃度は、前記第1酸化物層および前記第3酸化物層のAl濃度よりも低い請求項6または7記載の半導体装置。
  9. (a)シリコン基板表面の自然酸化膜をウエットエッチングで除去する工程と、
    (b)自然酸化膜を除去したシリコン基板表面に化学処理により下地酸化シリコン層を形成する工程と、
    (c)下地酸化シリコン層の上に、第1の酸素供給率でAlOを含む第1高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
    (d)前記第1高誘電率酸化物層の上に、前記第1の酸素供給率より高い第2の酸素供給率でHfAlOを含む第2高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
    (e)前記第2高誘電率酸化物層の上に、前記第2の酸素供給率より低い第3の酸素供給率でAlOを含む第3高誘電率酸化物層をCVDで形成する工程と、
    (f)前記第3高誘電率酸化物層の上に酸化可能材料でゲート電極を形成する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  10. 前記工程(d)は、前記第1高誘電率酸化物層下に実質的に新たな反応層を成長させることなく行われる請求項記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記工程(f)は、前記第3高誘電率酸化物層の上に実質的に新たな反応層を成長させることなく行われる請求項または10記載の半導体装置の製造方法。
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