JP4642555B2 - ロープ用定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤロープ、PC鋼線、PC鋼の撚り線等の各種のロープ材(本明細書ではこれらをまとめて「ロープ材」という)を安定した一定の力で把持するロープ用定着装置に関する。
特に、本発明は、ロープ用定着装置がロープ材を把持しながら摺動するときに、ロープ材の撚り線が破断しないようにしたロープ用定着装置に関する。
一般に、ロープ材を一定の力で把持し、あるいは完全に拘束するする定着装置として、楔定着式のロープ用定着装置が知られている。
従来から、円錐状の内周面を有する筒体にロープ材を挿通させ、ロープ材と前記筒体の内周面の間に断面楔状の楔体を挿入する楔定着式のロープ用定着装置が知られている。
アンカー等のロープ材を完全に拘束するロープ用定着装置は、楔体をロープ材に固定し、ロープ材が筒体の円錐状の内周面の小径側に向かって摺動しようとすると、楔体が筒体に当接し、ロープ材を完全に拘束する。
これに対して落石や雪崩や車両等の衝突エネルギーを吸収する緩衝用のロープ用定着装置は、楔体とロープ材が相対的に摺動可能に構成され、ロープ材が筒体の円錐状の内周面の小径側に向かって摺動すると、断面楔状の楔体がロープ材と筒体の内周面の間の狭い隙間に入り込み、より強い力でロープ材を圧縮する。しかし、楔体とロープ材が相対的に摺動可能に構成されているため、ロープ材が摩擦力に抗して楔体に対して摺動し、その摺動の過程で衝突エネルギーが吸収される。
従前のロープ用定着装置は、ロープ材の長さ方向に垂直な方向の楔体の横断面が、円弧状の断面になっていた。かかる横断面は、曲げに対して高い剛性を有している。
そのため、ロープ材が筒体の円錐状の内周面の小径側に向かって摺動し、楔体が外筒の奥に進むときに、楔体が外筒の円錐状の内周面の形状変化に追従せず、破損等する問題があった。
これに対して、本願出願人は、先に可撓性を有し、外筒の円錐状の内周面の形状変化に追従する楔体を有するロープ用定着装置を開発した(特開2004−360121号)。
特開2004−360121号に係る技術は、外周面がテーパー状を呈し、内周面にロープ材を収容可能な凹面を有する楔体と、該楔体を挿入するテーパー孔を有するロープ用定着装置において、楔体の内周面に軸方向の内溝や楔体の周壁に軸方向にスリットを設けたものである。
この特開2004−360121号に係るロープ用定着装置によれば、楔体の内周面に軸方向の内溝を設けている場合は、内溝の存在によって楔体の横断面が湾曲し易いため、楔体が外筒のテーパー孔の奥に進むときに、楔体が外筒のテーパー孔内周面の形状変化に追従する利点を有する。
また、楔体に軸方向のスリットを設けている場合は、スリットの存在によって楔体の横断面が周方向に変形し、楔体が外筒のテーパー孔の奥に進むときに、楔体が外筒のテーパー孔内周面の形状変化に追従する利点を有する。
特開2004−360121号記載の技術は上記内溝とスリットとを適宜組み合わすことができるようになっている。
特開2004−360121号公報
しかし、特開2004−360121号公報に記載された技術は、ロープ材が楔体に対して摺動している途中で、ロープ材が楔体に引っかかり、摺動が停止し、ロープ材が損傷することがあった。
本願出願人は、上記ロープ材の摺動停止の現象を様々な角度から検討し、ロープ材の損傷がロープ材を構成する一部の鋼線の係止と破断に始まり、損傷が累進的に進行することに原因があることを見いだした。
ロープ材は、径の小さい鋼線が、数多く撚り合わされて形成されている。
ロープ材が楔体に対して摺動しているときは、ロープ材が楔体によって周囲から圧縮された状態で摺動するため、楔体に入る前にロープ材の外周に位置している鋼線が浮き上がる傾向にある。これらの浮き上がった鋼線が、楔体の進入口部分(楔体の大径側端の内周面)に引っかかって破断し、これによってロープ材表面が平滑でない形状になってさらに他の鋼線も破断するようになる。つまり、ロープ材の一部の鋼線が楔体に引っかかると、鋼線の破断が累進的に進行するのである。
楔体の内周面の内側に入ったロープ材でも鋼線が破断することがある。
楔体の内周面に入ったロープ材は周囲から圧縮を受けるため、鋼線がわずかな隙間に入り込むようになる。
特開2004−360121号公報に記載された技術では、楔体の内周面に内溝やスリットが設けられている。
このため、ロープ材の鋼線が内溝やスリットに入り込み、場所によっては鋼線が摺動できないほど内溝やスリットと係合することがある。
いったん一部の鋼線が楔体の内溝やスリットと係合して摺動できなくなったり、さらにそれらの鋼線が破断したりすると、他の鋼線が連鎖的に破断し、ロープ材が摺動不能になる。
本願出願人は、楔体に対してロープ材が摺動不能になることを防止するためには、摺動時におけるロープ材の鋼線の挙動に注目し、鋼線が楔体に引っかかることを防止しなければならないとの知見を得るに至った。
本願発明が解決しようとする課題は、ロープ材の鋼線が楔体に引っかかるのを防止し、一定の摩擦に抗しながらロープ材がスムーズに摺動することができるロープ用定着装置を提供することにある。
本発明によるロープ材用定着装置は、
ロープ材を挿通させる開口部を有する底壁と、前記底壁に一端が接続され内周面にロート状の傾斜面を有する周壁と、を有する外筒と、
内周面が前記ロープ材を収容可能な凹面を有し、外周面が前記外筒の周壁内周面と傾斜がほぼ整合する概略テーパー状の面になっている楔体と、
前記外筒の周壁と係合する係合部を有する封止部材とを備えたロープ用定着装置において、
前記楔体は、ロープ材の長さ方向に平行な方向にスリットが形成され、かつ、大径側の端部の内周面は、大径側端に向かって内径が拡開する傾斜面あるいは円弧面になっていることを特徴とする。
前記楔体のスリットは楔体の大径側端から小径側端に向かって所定距離形成され、前記楔体の小径側端部は平滑な環状内周面を有しているようにすることができる。
前記楔体のスリットは、楔体の大径側端から小径側端に向かって開設されたスリットと、楔体の小径側端から大径側端に向かって開設されたスリットが、周方向に所定の間隔をおいて設けられている、ようにすることができる。
前記楔体が前記外筒とロープ材の間に装着され、前記外筒のロート状に傾斜した内周面の小径側に向かって所定距離圧入されたときに、前記楔体のスリットは少なくとも楔体の大径側端部においては前記ロープ材の鋼線の直径以下に狭まるように構成されている、ようにすることができる。
前記外筒の周壁の内周面の傾斜面の小径側端部、あるいは、前記外筒の底壁の開口部には、前記楔体を係止する係止部が形成されている、ようにすることができる。
前記楔体のスリットの内端の端面と楔体の内周面の交差部は、傾斜面あるいは円弧面に形成されているようにすることができる。
前記楔体の厚さおよび前記楔体のスリットの距離は、前記楔体を前記外筒に圧入するときに前記楔体の小径端部が前記外筒の内周面に形状が整合可能なように設定されている、ようにすることができる。
前記楔体のスリットは、ロープ材の長さ方向に対して傾斜して形成されている、ようにすることができる。
前記封止部材は、前記楔体を前記外筒の内部に封止するための封止部を有するようにすることができる。
本発明によるロープ材用定着装置は、ロープ材を挿通させ内周面にロート状の傾斜面を有する外筒と、内周面がロープ材を収容可能な凹面を有し外周面が前記外筒の傾斜面と整合するテーパー状の面になっている楔体とを有する。
前記楔体は、スリットを有し、かつ、大径側の端部の内周面は、大径側端に向かって内径が拡開する傾斜面あるいは円弧面になっている。
これにより、ロープ材が定着装置に対して摺動しているときに、楔体に入る前にロープ材の外周の浮き上がった鋼線が、楔体進入口の内側の傾斜面あるいは円弧面に案内され、楔体に引っかかることなく楔体の内部に進入することができる。
これにより、楔体進入口の内側部分において、一部の鋼線が係止・破断することよってロープ材の摺動不良や大規模な鋼線の破断に進展することが防止され、所定の摩擦力に抗してスムーズに摺動するロープ用定着装置を得られる。
なお、本発明によれば、楔体がスリットを有するため、楔体が外筒のロート状の内周面の小径部側に進入するときに、楔体が外筒のロート状の内周面の形状変化に追従して変形(縮径)し、ロープ材の外周から均等な力でロープ材を圧縮・把持することができる。
本発明のロープ用定着装置は、楔体のスリットが楔体の大径側端から小径側端に向かって所定距離形成され、楔体の小径側端部が平滑な環状内周面を有している。
本発明によれば、環状内周面が楔体の小径側端部に位置しているため、ロープ材が最も強く圧縮を受ける部分においてスリットや内溝が存在せず、鋼線がスリットや内溝に係止することない。
さらに、平滑な環状内周面は、摺動する鋼線をロープ材の中心部に案内することができ、上流側でスリットに入り込んだ鋼線をスリットから脱出させる作用を有する。
このため、鋼線がスリットと係合する可能性が低減され、ロープ材に対してスムーズに摺動することができるロープ用定着装置を実現することができる。
この発明によれば、ロープ材の摺動によって鋼線が楔体に入るところでは鋼線がテーパー面や傾斜面によって案内されて楔材の内部にスムーズに入り込み、楔体から出るところでは平滑な環状内周面によって鋼線がスムーズに滑出し、これらの相互の作用によってロープ材がスムーズに摺動することができるロープ用定着装置を実現することができる。
本発明は、楔体の大径側端から小径側端に向かって開設されたスリットと、楔体の小径側端から大径側端に向かって開設されたスリットを設けることができる。
このような形態のスリットを有するロープ用定着装置であっても、楔体の大径側の端部の内周面を傾斜面あるいは円弧面に形成することができる。この発明によっても、鋼線をスムーズに楔体内部に進入させることができる。
本発明は、楔体が外筒のロート状に傾斜した内周面の小径側に向かって所定距離圧入されたときに、楔体のスリットが少なくとも楔体の大径側端部においてロープ材の鋼線の直径以下に狭まるように構成されている。
本発明によれば、楔体が外筒の内部に押し込まれ、スリットが少なくとも楔体の大径側端部においてロープ材の鋼線の直径以下に狭まり、鋼線がスリットに進入するのを防止することができる。
これにより、摺動時に鋼線がスリットの間に入り込んで引っかかることを防止し、ロープ材に対してスムーズに摺動することができるロープ用定着装置を実現することができる。
本発明は、外筒の内周面の傾斜面の小径側端部、または、底壁の開口部に楔体を係止する係止部が形成されている。
本発明によれば、係止部の高さ、すなわちロープ材の長さ方向と平行な方向の距離を適切に設定することにより、楔体が外筒の内部に一定の距離進入した後は、係止部と係合して停止し、所定の力でロープ材を把持することができる。これにより、楔体は一定の摩擦抵抗でロープ材を摺動させることができる。
本発明は、楔体のスリットの内端の端面と楔体の内周面の交差部は、傾斜面あるいは円弧面に形成されている。
本発明によれば、ロープ材の摺動中に楔体のスリットの間に入り込んだ鋼線が、スリットの内端でスリットから出るときに、スリットの内端の端面と楔体の内周面の交差部が傾斜面あるいは円弧面に形成されていることにより、スムーズにスリットから抜け出ることができる。
これにより、鋼線がスリットの間に入り込んで引っかかることを防止し、ロープ材に対してスムーズに摺動することができるロープ用定着装置を実現することができる。
本発明は、楔体を外筒に圧入するときに楔体の小径端部が外筒の内周面に形状が容易に整合するように、楔体の厚さおよび楔体のスリットの距離を設定することができる。
すなわち、楔体の厚さが薄く且つスリットが長ければ、楔体の小径端部が湾曲し易くなり、一方、肉厚な大径端部はスリットによって湾曲し易い。
これにより、全体として外筒の内周面に形状が容易に整合するロープ用定着装置を得ることができる。
本発明は、ロープ材の長さ方向に対して傾斜するように、スリットを設けることができる。
本発明によれば、摺動時にはロープ材の鋼線はロープ材の長さ方向に平行に移動するので、スリットに入り込んで係止されることを防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の1実施形態によるロープ用定着装置を分解して示した斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のロープ用定着装置1は、外筒2と、楔体3と、封止部材4とを有している。符号5はロープ材を示している。
外筒2は、図1において一部切断されて示されているが、底壁6と周壁7とを有している。
底壁6は、ロープ材を5挿通させる開口部8を有している。
周壁7は、筒状の形態を有し、底壁6に一端が接続され、内周面にロート状傾斜面9と係合部10と有している。なお、係合部10は、図1の例ではねじ部になっているが、ねじ部である必要はなく、当業者が適宜なし得る任意の係合構造でよい。
底壁の開口部8と周壁のロート状傾斜面9の接続部には段部が形成され、楔体3の係止部18になっている。
楔体3は、内周面がロープ材5を収容可能な凹面11になっており、外周面が外筒のロート状傾斜面9と傾斜がほぼ整合するテーパー状のテーパー面12になっている。
楔体3は、ロープ材5の長さ方向に平行な方向にスリット13を有している。
さらに、楔体3は、大径側の端部の内周面が、大径側端に向かって内径が拡開する円弧面14になっている。
楔体3は、本実施形態では、2つの部材に分割されているが、一つの部材からなっていてもよいし、三つ以上の部材からなっていてもよい。
スリット13は、楔体3の大径側端から小径側端に向かって所定距離形成され、楔体3の小径側端部は平滑な環状内周面11aを有している、
封止部材4は、外筒2の周壁の係合部10と係合する係合部15と、楔体3の脱落を防止し、外筒2の内部に楔体3を封止するための封止部16とを有している。
図1の例では、封止部材4は、頭部にナット状部分を有し、係合部15を外筒の係合部10に螺入できるようになっている。
封止部材4はロープ材を挿通させる貫通孔17を有している。該貫通孔17は、前記ナット状部分と封止部16とを貫通している。本実施形態では、貫通孔17はナット状部分と封止部16の部分で内径が異なるが、同一の内径でももちろんよい。
図2は、ロープ材5にロープ用定着装置1を取り付けて組み立てた状態の縦断面図を示している。
ロープ用定着装置1を取り付けるには、外筒の底壁の開口部8にロープ材5を挿通させ、ロープ材5と外筒の周壁のロート状傾斜面9の間に楔体3を挿入し、ジャッキ等の手段を用いて楔体3を外筒のロート状傾斜面9の小径側に向かって所定距離圧入する。
楔体3のテーパー面12が外筒2のロート状傾斜面9と傾斜が整合していることにより、楔体3が外筒2の内部に進入するにつれて、楔体3はロープ材5の中心に向かって移動し、ロープ材5を挟着し把持する。
楔体3の外筒2の内部への進入距離によってロープ材5を挟着し把持する力が決定される。
なお、楔体3が外筒2の内部に進入する際には、スリット13が狭まり、楔体3が外筒のロート状傾斜面9の形状変化に追従して変形し、ロープ材5を外側から均等な圧縮力でロープ材5を挟着し把持することができる。
図2においては、封止部材4を取り付けた状態で楔体3の下端と外筒2の係止部18の間に余裕があるが、圧入が完了し封止部材4を取り付けた状態で、楔体3の下端が外筒2の係止部18に当接し且つ楔体3の上端が封止部材4の封止部16の下端に当接するようにロープ用定着装置1を設計してもよい。
次に、ロープ用定着装置1の作用について説明する。
ロープ材5にロープ用定着装置1を装着した状態で、ロープ材5は楔体3から一定の圧縮力を受けて把持される。
今、ロープ材5にロープ用定着装置1の最初の把持力以上の張力が働いたときに、ロープ材5がロープ用定着装置1に対して移動するようになる。
本発明は、このような状態で一定の摩擦力を生じさせながらロープ材5をスムーズに摺動させる技術に関するものである。
以下に、ロープ材5が摺動するときの楔体3の作用について説明する。
図3は、楔体3とロープ材5の鋼線の関係を示している。
ロープ材5は、小さい直径の鋼線を所定本数一方向に撚り合わせて中程度の直径の鋼線の束を形成し、次に該鋼線の束を複数本反対方向に撚り合わせてロープに形成したものである。
ロープ材5の外周部分には鋼線がロープ材5の長さ方向と平行に多数露出して配列している(図3においては簡略化して一部のみ示している)。
ロープ材5の外側に図3に示すように楔体3を装着すると、ロープ材5の鋼線は楔体3のスリット13と平行になる。
今、ロープ材5が楔体3に対して摺動すると、鋼線は楔体3の大径側端部の周縁部に対して垂直に擦過しながら楔体3の内部に入る。また、楔体3の内部では鋼線は楔体3のスリット13と平行に入り込みやすい状態で移動する。
図4は、ロープ材5が摺動中の楔体3の作用を説明的に示したものである。
ロープ材5は楔体3によって外周から圧縮されながら移動するので、楔体3の内部に入る前の部分では鋼線が若干浮き上がるようになる(ロープ材5が多少膨らむようになる)。
本発明の楔体3によれば、楔体3の大径側端部の内周面が円弧面14になっていることにより、多少膨らんだロープ材5の鋼線が円弧面14によって案内されてスムーズに楔体3の内部に進入することができる。図4の右側の矢印は楔体3の内部に進入するときの鋼線が受ける力を示している。円弧面14の案内によって、ロープ材の鋼線が楔体の内部に進入する際に、鋼線が楔体進入口の内周縁に引っかかって破断することが防止される。
また、楔体3内部で摺動中のロープ材5は、楔体3から圧縮力を受けるため、鋼線がわずかな隙間を求めてスリット13の間にも入り込むようになる。
本発明の楔体3によれば、ロープ材5がもっとも圧縮を受ける楔体3の小径側端部で、楔体3の内周面が平滑な環状内周面11aに形成されているため、その部分で鋼線がスリットに引っかかることを防止することができる。
また、環状内周面11aは、その上流部分でスリット13の間に入り込んだ鋼線をスリット13から脱出させ、鋼線がスリットに引っかかることを防止することができる。図4の左側の矢印は環状内周面11aによって鋼線が受ける力を示している。
このように、本発明によれば、ロープ材5が楔体3に対して摺動するときに、楔体3の入口と出口の部分で、楔体3がロープ材5を縮径するように案内し、浮き上がった鋼線が楔体3の一部(大径側端の内縁部あるいはスリット等)に引っかかることを防止することができる。
次に本発明の他の特徴について説明する。
図5は、ロープ材5に外筒2と楔体3を装着し、封止部材4を外筒2に取り付けた状態の縦断面図を示している。
なお、図5では、楔体3の下端と係止部18の間に余裕があるが、好ましくは楔体3を完全に圧入した時は楔体3の下端が係止部18とほぼ当接するようにすることができる。
図6は、図5の矢印A−A方向に見たロープ用定着装置1とロープ材5の横断面図を示している。
ロープ材5は前述した通り多数の鋼線5aを撚り合わせたものであるが、図6においてはロープ材5の最外周の鋼線5aのみを示している。
本実施形態によれば、楔体3を完全に圧入したときは、楔体3が外筒2の内部に進入し、図6に示すように楔体3のスリット13が窄まり、それらの隙間がロープ材5の鋼線5aの直径以下に狭まるように設定されている。
これにより、鋼線5aはそもそも楔体3のスリット13の内部に入り込むことができなくなり、鋼線5aが楔体のスリット13に引っかかって断裂あるいは停止することを防止することができる。
楔体のスリット13の隙間がロープ材の鋼線5aの直径以下に狭まる場所は、スリット13の長さ方向の大部分にわたるようにしてもよいが、少なくとも楔体3の大径側端部において楔体のスリット13の隙間がロープ材の鋼線5aの直径以下に狭まるようにするのが好ましい。
楔体3の大径側端部において楔体のスリット13の隙間がロープ材の鋼線5aの直径以下に狭まれば、鋼線5aがスリット13に入り込む初期状態が回避され、鋼線5aがスリット13に引っかかる可能性を大幅に減少させることができる。
次に係止部18の作用効果について以下に説明する。
本実施形態では、底壁の開口部8と周壁のロート状傾斜面9の接続部には段部が形成され、楔体3の係止部18になっている。
係止部18は、楔体3を係止することができる段部になっていればよく、外筒2の周壁のロート状傾斜面9の一部、あるいは外筒2の底壁の開口部8のいずれかの部分、あるいは外筒周壁のロート状傾斜面9と外筒底壁の開口部8の交差部のいずれに形成してもよい。
係止部18は、ロープ材5に対する楔体3の圧縮力を制御することができる。
係止部18によってロープ材5に対する楔体3の圧縮力を制御するためには、楔体3の下端が係止部18と係合するまで楔体3を圧入した時に、楔体3のロープ材5に対する圧縮力が所定の値になるように、楔体係止部18の高さ、すなわち係止部18のロープ材軸方向と平行な方向の厚さ、あるいは係止部18の外筒2に対する位置を予め設計しておけばよい。
むろんこの場合は、楔体3の装着時に楔体3の下端が係止部18と係合するまで楔体3を圧入する。 また、係止部18は、その高さや厚さや位置を決定することにより、装着時に楔体3の下端が係止部18と係合していない場合でも、ロープ材5が摺動すると、ロープ材5の摺動にしたがって楔体3が外筒2の内部に進入して係止部18と係合し、楔体3が所定の力でロープ材5を把持し、ロープ材5を一定の摩擦抵抗で摺動させることができる。
上記摩擦抵抗をロープ材5の破断強度以下になるように設定することにより、仮に係止部18が存在しない場合に楔体3による圧縮が無制限に増大してロープ材5の破断に至ることを防止することができる。
封止部材4は、楔体3の脱落を防止する作用を奏する。
本発明の封止部材4は、楔体3を外筒2の内部に圧入した後に、外筒2に係合させる。
封止部材4は、万一ロープ材5が外筒のロート状傾斜面9の大径側に摺動したときに、楔体3の脱落を防止することができる。
本実施形態の楔体3は、楔体3を外筒2に圧入するときに、楔体3が全体として容易に外筒の内周面に形状整合する作用を奏する。
すなわち、楔体3の厚さが薄く且つスリット13が長ければ、楔体3の小径端部が湾曲し易くなり、一方、肉厚な大径端部はスリット13によって湾曲し易い。
したがって、楔体3の厚さおよび楔体のスリット13の距離を適宜設定することにより、全体として外筒2の内周面に形状が容易に整合するロープ用定着装置1を得ることができる。
上記実施形態では、楔体3の大径側の端部の内周面が、大径側端に向かって内径が拡開する円弧面14になっているが、円弧面ではなく傾斜面であってもよい。
また、楔体3の「外周面が概略テーパー状」とは、母線が直線であって外周面が平滑な円錐状になっているもののほか、母線が凹凸を有するが母線の凸部を結ぶと傾斜した直線になっており、全体としてみれば外周面が円錐状になっているものや、外周面にスプライン状の溝が形成されたものを含む意味である。
母線が凹凸を有するものの例として、たとえば外周面に円環状の突起部を有し、円環状の突起部が外筒の内周面に接するようにしたものがある。
楔体のテーパー面12の傾斜が外筒のロート状傾斜面9の傾斜と「ほぼ整合」するとは、楔体の外周面が連続的なテーパー面になっており、外周面全体が外筒周壁のロート状傾斜面に摺動可能に接する場合と、前記楔体の外周面が凹凸を有し、外周面の一部が外筒周壁のロート状傾斜面と摺動可能に接する場合とを含む意味である。
図7は、本発明の他の実施形態である。
図7において図4と同一部分については同一の符号を示して重複する説明を省略する。
図7の楔体3は、スリット13の内端の端面13aと、楔体3の内周面11との交差部が、傾斜面19に形成されている。
スリット13の内端部の傾斜面19により、ロープ材5の摺動中に楔体のスリット13の間に入り込んだ鋼線5aが、スリット13の内端でスリット13から出るときに、スムーズにスリット13から抜け出ることができる。これにより、鋼線5aが楔体3の一部と係合して破断に至る可能性を低減することができる。
図8は、本発明の楔体3の他の実施形態を示している。
図8において図1と同一部分については同一の符号を示して重複する説明を省略する。
図8の楔体20は、内周面がロープ材を収容可能な凹面21になっており、外周面が図示しない外筒のロート状傾斜面と傾斜がほぼ整合するテーパー面22になっている。
楔体20のスリットは、楔体20の大径側端から小径側端に向かって開設されたスリット23と、楔体の小径側端から大径側端に向かって開設されたスリット24が、周方向に所定の間隔をおいて設けられている。
楔体20の大径側の端部の内周面は、大径側端に向かって内径が拡開する傾斜面25に形成されている。
傾斜面25の代わりに、楔体20の大径側端に向かって内径が拡開する円弧面としてもよい。
本実施形態によっても、図4で説明したように、ロープ材が楔体20に対して摺動中に、楔体20に進入する前の部分において浮き上がった鋼線を傾斜面25によって案内し、スムーズに楔体20の内側に進入させることができる。これによって、鋼線が楔体の一部に引っかかって破断等に至ることを防止し、安定して一定の摩擦力に抗してロープ材を摺動させるロープ用定着装置を得ることができる。
上記実施形態でもスリット13,23がロープ材の長さ方向と平行な方向に設けられているが、スリット13,23はロープ材の長さ方向に対して傾斜して設けてもよい。
ロープ材の長さ方向に対して傾斜してスリット13,23を設けることにより、ロープ材の鋼線の移動方向がスリット13,23と交差するようになり、ロープ材の鋼線がスリット13,23に入り込んで係合することを防止することができる。
本発明の一実施形態によるロープ用定着装置を分解して一部切断して示した斜視図。 本発明の一実施形態によるロープ用定着装置の取り付け状態を示した縦断面図。 本発明の楔体とロープ材の鋼線の関係を示した説明図。 本発明の楔体の作用を説明した説明図。 本発明の他の実施形態によるロープ用定着装置の縦断面図。 本発明の他の実施形態によるロープ用定着装置の横断面図。 本発明の他の実施形態による楔体を示した断面図。 本発明の他の実施形態による楔体を示した斜視図。
符号の説明
1 ロープ用定着装置
2 外筒
3 楔体
4 封止部材
5 ロープ材
5a 鋼線
6 底壁
7 周壁
8 開口部
9 ロート状傾斜面
10 係合部
11 凹面
11a 環状内周面
12 テーパー面
13 スリット
13a スリットの内端の端面
14 円弧面
15 係合部
16 封止部
17 貫通孔
18 係止部
19 傾斜面
20 楔体
21 凹面
22 テーパー面
23 スリット
24 スリット
25 傾斜面

Claims (8)

  1. ロープ材を挿通させる開口部を有する底壁と、前記底壁に一端が接続され内周面にロート状の傾斜面を有する周壁と、を有する外筒と、
    内周面が前記ロープ材を収容可能な凹面を有し、外周面が前記外筒の周壁内周面と傾斜がほぼ整合する概略テーパー状の面になっている楔体と、
    前記外筒の周壁と係合する係合部を有する封止部材とを備えたロープ用定着装置において、
    前記楔体は、ロープ材の長さ方向に平行な方向にスリットが形成され、かつ、大径側の端部の内周面は、大径側端に向かって内径が拡開する傾斜面あるいは円弧面になっており、
    前記楔体のスリットの内端の端面と楔体の内周面の交差部は、傾斜面あるいは円弧面に形成されていることを特徴とするロープ材用定着装置。
  2. 前記楔体のスリットは楔体の大径側端から小径側端に向かって所定距離形成され、前記楔体の小径側端部は平滑な環状内周面を有している、ことを特徴とする請求項1記載のロープ材用定着装置。
  3. 前記楔体のスリットは、楔体の大径側端から小径側端に向かって開設されたスリットと、楔体の小径側端から大径側端に向かって開設されたスリットが、周方向に所定の間隔をおいて設けられている、ことを特徴とする請求項1記載のロープ材用定着装置。
  4. 前記楔体が、前記外筒とロープ材の間に装着され、前記外筒のロート状に傾斜した内周面の小径側に向かって所定距離圧入されたときに、前記楔体のスリットは少なくとも楔体の大径側端部においては前記ロープ材の鋼線の直径以下に狭まるように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載のロープ材用定着装置。
  5. 前記外筒の周壁の内周面の傾斜面の小径側端部、あるいは、前記外筒の底壁の開口部には、前記楔体を係止する係止部が形成されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のロープ材用定着装置。
  6. 前記楔体の厚さおよび前記楔体のスリットの距離は、前記楔体を前記外筒に圧入するときに前記楔体の小径端部が前記外筒の内周面に形状が整合可能なように設定されていることを特徴とする請求項2に記載のロープ材用定着装置。
  7. 前記楔体のスリットは、ロープ材の長さ方向に対して傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のロープ材用定着装置。
  8. 前記封止部材は、前記楔体を前記外筒の内部に封止するための封止部を有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のロープ材用定着装置。
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