JP4639989B2 - 通信装置及びそれに用いる周波数変換器 - Google Patents

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本発明は、通信装置及びそれに用いる周波数変換器に関し、特に局部発振信号と無線周波数帯変調信号とが同時に送出される通信方式において使用される通信装置及び周波数変換器に関する。
通信方式の一つとして、中間周波数帯変調信号(以下、IF信号と呼ぶ)をアップコンバートした無線周波数帯変調信号(以下、RF信号と呼ぶ)と、アップコンバートに使用した局部発振信号(以下、LO信号と呼ぶ)とを同時に送信する自己テロダイン方式がある(特許文献1、2参照)。この自己ヘテロダイン方式の受信側では、LO信号とRF信号とを同時に受信し、これら両信号を使用して復調が行われる。例えば、乗積回路を用いて両信号の乗積成分を生成することで、RF信号がIF信号に変換される。この方式では、受信装置には高価な局部発振器の設置が不要であり、よって低コストの通信システムを提供できる。なお、ここでのRF信号は、対向通信装置に送信される信号であるので送信変調信号とも呼ぶ。
このような自己ヘテロダイン方式において、受信側でのキャリア対ノイズ比(C/N指数)を最適とするため、送信電力一定という条件のもとでは、RF信号電力とLO信号電力を等しくする必要がある(非特許文献1参照)。このため、送信側では、周波数変換器のIF信号の入力電力はRF信号とLO信号の電力が一致するポイントに設定することが好ましいとされている。
図9は、このような通信方式で用いられる周波数変換器の構成を示している。周波数変換器は、LO信号を発生して出力する局部発振器401と、電力分配器402と、LO信号とIF信号とをミキシングするミキサ403と、電力分配器402と対をなす電力合成器404と、IF信号を発生して出力するIF信号発生部405と、IF電力調整器406と、を備えている。電力分配器402は、局部発振器401から出力されたLO信号を2分岐して、ミキサ403に供給するとともに電力合成器404の一方の入力端に供給する。ミキサ403は、入力されたLO信号とIF信号とからRF信号を生成し、生成したRF信号を電力合成器404の他方の入力端に供給する。電力合成器404は、電力分配器402からのLO信号とミキサ403からのRF信号とを合成して出力する。この周波数変換器では、電力合成器404の出力におけるRF信号電力とLO信号電力とを等しくするため、IF信号電力調整器406はIF信号発生器405とミキサ403との間に挿入されており、ミキサ403に入力されるIF信号電力を調整する。
この周波数変換器では、出力されるLO信号の電力にRF信号の電力を一致させることができる。しかしながら、LO信号の電力とRF信号の電力とが等しいという条件では、周波数変換器からの全体としての出力電力はLO信号の電力で決定されてしまうため、周波数変換器におけるP1dB(1dB利得圧縮点)からのバックオフ量は、LO信号の電力により決まることになる。
ここで、バックオフ量について、図10を使用して説明する。図10は、横軸を周波数変換器に対するIF信号の入力電力PIFとし、縦軸を周波数変換器の出力電力Poutとしたものであり、IF信号の入力電力PIFに対するLO信号の出力電力(LOと記された曲線で示す)及びRF信号の出力電力(RFと記された曲線で示す)の関係を示している。LO信号の出力電力はPIFによらずにほぼ一定であり、RF信号の出力電力は、PIFに比例する。ただし、PIFが大きくなるとRF信号の出力電力は頭打ちとなり、さらにはPIFが大きくなるとRF信号の出力電力は低下する。RF信号の1dB圧縮点(PIFに比例するものとしたときからRF信号の実際の出力電力が1dBだけ低下する点)であるP1dBから、PIFの減少方向に、LO信号とRF信号の出力電力が一致する点Aまでの電力量をバックオフ量と称する。バックオフ量が小さい場合には、RF信号の電力が周波数変換器の非線形領域にかかってしまうこととなり、周波数変換器の出力が歪むという問題が発生する。そこでこのバックオフ量には最適な値が存在する。しかしながら、前述したように、IF信号の入力電力PIFは、RF信号とLO信号の出力電力が相互に一致する点である点Aに設定しなければならず、周波数変換器におけるP1dBからのバックオフ量は、この一致ポイントAによって決定されてしまうことになる。
ところで、複数の変調方式での通信を可能にしておいて、通信環境の変化に応じて通信品質が変化する場合に、その通信環境(あるいは通信品質)に適した変調方式に変更し、快適な通信を行う方法がある。この方法では、例えば通信品質が良好な場合には高速通信可能な変調方式を使用し、逆に通信品質が悪い場合には、通信途切れを少なくするために低速通信の変調方式が用いる。このように異なる変調方式を用いる場合、変調方式ごとに、周波数変換器の出力の1dB圧縮点P1dBに対して最適なバックオフ量が存在することが知られており、変調方式に応じたバックオフ量に変更しなければ、通信品質に適した通信を行うことができないことになる。
特開2001−53640号公報 特開2003−264470号公報 IEEE TRANSACTION ON BROADCASTING, Vol. 47, No. 3, pp. 218-227, 2001
上述したように、中間周波数帯変調(IF)信号を局部発振(LO)信号によってアップコンバートした無線周波数帯変調(RF)信号とそのLO信号とを同時に送信する場合、従来は、IF電力調整機構を用いることにより、周波数変換器においてLO信号の出力電力とRF信号の電力を等しくしていた。しかしながらこのようにLO信号とRF信号の電力を制御した場合には、異なる変調方式を選択して利用する場合に、変調方式に応じた最適なバックオフ量でLO信号とRF信号を出力することができなかった。
そこで本発明の目的は、通信環境の変化により通信品質が変化した場合にその変化に伴い変調方式を変更し、その変調方式に応じてRF信号の出力電力とLO信号の出力電力とを独立に変更制御できるようにした通信装置と、その通信装置に用いる周波数変換器とを提供することにある。
本発明の通信装置は、中間周波数帯(IF)信号を送信変調(RF)信号に変換する際に用いられた局部発振(LO)信号とRF信号とを同時に送出し、通信品質に応じてIF信号の変調方式を変更制御できる自己ヘテロダイン方式に使用する通信装置であって、LO信号とIF信号とが供給されてRF信号を生じ、RF信号とLO信号とを同時に出力する本発明による周波数変換器と、IF信号の変調方式を決定するとともに、決定した変調方式に応じて周波数変換器を制御することによって、電力合成器の出力において送信変調信号の電力と局部発振信号の電力とが等しくなるように制御する制御部と、を備えている。
本発明による第の周波数変換器は、IF信号をRF信号に変換する際に用いられたLO信号とRF信号とを同時に出力する自己ヘテロダイン方式に使用する周波数変換器であって、LO信号を第1の経路と第2の経路とに2分配する電力分配器と、第1の経路のLO信号とIF信号とを混合しRF信号とLO信号とを出力するミキサと、第2の経路のLO信号の位相を変更する位相変更機構と、ミキサから出力される信号と位相変更機構から出力される信号とを合成する電力合成器と、を備え、位相変更機構における位相量を制御することによって電力合成器の出力に現れるRF信号の電力とLO信号の電力とを等しくするためにLO信号の電力を制御できるようにしたものである。
本発明による第3の周波数変換器は、IF信号をRF信号に変換する際に用いられたLO信号とRF信号とを同時に出力する自己ヘテロダイン方式に使用する周波数変換器であって、LO信号を第1の経路と第2の経路とに第1の位相差αでもって2分配する電力分配器と、第1の経路のLO信号とIF信号とを混合しRF信号とLO信号とを出力するミキサと、ミキサから出力される信号と第2の経路のLO信号とを第2の位相差βでもって合成する電力合成器と、を備え、第1の位相差α及び第2の位相差βを制御することによって電力合成器の出力に現れるRF信号の電力とLO信号の電力とを等しくするためにLO信号の電力を制御できるようにしたものである。
本発明の通信装置では、受信信号を基に通信品質を測定してこの通信品質に応じてIF信号の変調方式を制御すると同時に、周波数変換器から出力されるLO信号の電力を制御する。こうすることにより、周波数変換器の出力におけるLO信号の電力とRF信号の電力が等しくなるようにしつつ、変調方式に対応したLO信号の電力の制御が可能となって、結果的にバックオフ量が変更でき、よって、変調方式に適したバックオフ量とすることが可能となる。
本発明は、自己テロダイン通信方式において、通信品質に応じてIF信号の変調方式を制御すると同時に、LO信号の電力の制御を行うことにより、バックオフ量を自由に変更でき、通信環境の変化に応じた最適の変調方式とすることができるという効果がある。
次に本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明が適用される通信装置の構成の一例を示している。図示される通信装置は、通信装置の全体の制御を行う送受信制御部1と、中間周波数帯(IF)信号を発生するIF信号発生部2と、送信RF部3、受信RF部4、IF信号復調部5、送信RF部3に接続した送信用のアンテナ6と、受信RF部4に接続した受信用のアンテナ7と、を備えている。図1及びそれ以降の各図において、太線は送受信制御部1からの制御信号線を表わし、細線は情報信号線を示している。
IF信号発生部2は、ベースバンド信号などの情報信号を変調してIF信号を発生するものであり、複数の変調方式から送受信制御部1によって指定された変調方式を用いてIF信号を発生する。送信RF部3は、IF信号発生部2からのIF信号をRF(無線周波数)帯の信号に周波数変換し、その得られたRF信号をアンテナ6へ出力する。アンテナ6から送信されたRF信号は、対向する通信装置で受信されることとなる。
アンテナ7は、対向通信装置からのRF信号を受信し、受信RF部4は、アンテナ7からの受信RF信号をダウンコンバートし、IF信号として、IF信号復調部5へ出力する。本実施形態では、対向通信装置からの受信信号にはその対向通信装置で検出されたビット誤り率(BER)のデータが含まれているものとする。IF信号復調部5は、入力されたIF信号を復調し、その中から対向通信装置のビット誤り率を選び出して送受信制御部1へ入力する。
送受信制御部1は、入力された対向通信装置のビット誤り率から、対向通信装置への送信に用いる変調方式を決定し、IF信号発生部2へ変調方式の変更を要求する。同時に送信RF部3へLO信号電力の変更を要求する。
図2は、送信RF部2の構成を示してしている。送信RF部2は、IF信号発生部2からのIF信号が入力するIF電力調整器11と、局部発振(LO)信号を発生する局部発振器12と、LO信号とIF電力調整器11を経たIF信号とが入力する周波数変換器13と、周波数変換器13の出力に接続する帯域フィルタ14と、帯域フィルタ14から出力される信号を増幅してアンテナ6へ供給する送信増幅器15と、を備えている。
周波数変換器13は、IF電力調整器11から入力されるIF信号を、局部発振器12から入力されるLO信号を用いてRF信号帯の信号へとアップコンバートしてRF信号を生成し、アップコンバートに使用したLO信号と一緒にこのRF信号をフィルタ14へ出力する。フィルタ14は、入力された信号を所定の周波数帯域の信号となるようにフィルタリングし、送信増幅器15へ出力する。送信増幅器は、入力されたRF信号とLO信号とを送信電力まで増幅し、アンテナ6へ出力する。
送受信制御部1からの制御信号線は、IF電力調整器11、周波数変換器13及び送信増幅器15に接続する。周波数変換器13は、変調方式変更に伴い送受信制御部1から出されるLO電力変更要求に応じて、出力LO信号の電力を変更する。同時にIF電力調整器11も、変調方式に応じたLO電力となり、かつRF電力とLO電力とが一致するように、周波数変換器13へ出力するIF信号の電力を変更する。特にこの構成では、送受信制御部1は、周波数変換器13の出力においてLO信号の電力とRF信号の電力とが等しくなるように、LO電力変更要求によって周波数変換器13を制御する。
図3は、本実施形態で用いられる周波数変換器13の回路構成を示している。周波数変換器13は、電力分配器101、ミキサ102、電力変更機構103、電力合成器104を備えている。電力分配器101及び電力合成器104には、例えば、ウィルキンソン電力分配器が使用される。電力変更機構103は、例えば、減衰量可変減衰器または利得可変増幅器またはそれらの組み合わせによって構成される。
このような周波数変換回路13において、電力分配器101は局部発振器12から入力されたLO信号を第1の経路及び第2の経路に2分配し、第1の経路を介してLO信号をミキサ102に供給するとともに第2の経路を介してLO信号を電力変更機構103に供給する。ミキサ102は、第1の経路から供給されたLO信号によって、入力されたIF信号を無線周波数帯の信号へと周波数変換してRF信号を生成し、電力合成器104の一方の入力端にこのRF信号を供給する。電力変更機構103は、第2の経路から供給されたLO信号の電力を、送受信制御部1からのLO信号変更要求にしたがって変更して、電力合成器104の他方の入力端に供給する。電力合成器104はミキサ102から入力されたRF信号と電力変更機構103から入力されたLO信号とを合成し、LO信号とRF信号が共存する信号としてフィルタ14へ出力する。この場合、電力変更機構103は、送受信制御部1によって、電力合成器104の出力においてLO信号の電力とRF信号の電力とが等しくなるように制御される。
ここで電力変更機構103がLO信号の電力すなわちレベルをどれだけ変更・調整するかを減衰量で表わすものとする。減衰量は一般にデシベル(dB)値で表されるが、デシベル値が負の場合は、電力変更機構103はLO信号を増幅していることになる。
図4(a)〜(c)は、電力変更機構103におけるLO信号の減衰量ごとの、IF信号の入力電力PIFに対する周波数変換器13のRF信号の出力電力の変化とLO信号の出力電力の変化を示している。図4(a)は、減衰量を−2dBとした場合におけるIF信号の入力電力PIFに対する周波数変換器13の出力電力Poutの計算結果を示し、同様に図4(b)は減衰量が3dBの場合の計算結果を、図4(c)は減衰量が8dBの場合の計算結果を示している。これらの図から明らかなように、以上より、減衰量を制御することによりLO信号の出力電力が制御できることが分かる。また、RF信号に関しては、減衰量に依存せずにほぼ同じ1dB利得圧縮点P1dBを示している。その結果、減衰量を制御することによって、バックオフ量も制御できることになる。
本実施形態では、検出された通信品質に基づいて、送受信制御部1は、図5に示すように変調方式を採用する。すなわち通信品質が悪い場合には、情報伝送速度が最も遅いBPSK(Binary Phase Shift Keying)方式、通信品質が中程度の場合には、比較的情報伝送速度が速いQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式、通信品質が良い場合には、情報伝送速度が速い8PSK方式とする。そして、送受信制御部1は、BPSK変調方式の場合には、バックオフ量は小さくてよいので、減衰量を例えば−2dBとし(図4(a)参照)、QPSK変調方式の場合には減衰量を例えば3dBとし(図4(b)参照)、8PSK変調方式の場合には減衰量を例えば8dBとするように(図4(c)参照)、送受信制御部1はLO信号変更要求を送出する。
(第2の実施の形態)
本発明に基づく通信装置で用いられる周波数変換器としては、第1の実施形態に示したもののほかにも各種のものが考えられる。図6は、本発明の第2の実施形態の周波数変換器の構成を示している。
第2の実施形態の周波数変換器を示している。本実施形態の周波数変換器は、電力分配器101、ミキサ201、位相変更機構202、電力合成器104から構成される。位相変更機構としては、例えば可変移相器が用いられる。
電力分配器101は局部発振器12から入力されたLO信号を第1の経路及び第2の経路に2分配し、第1の経路を介してLO信号をミキサ201に供給するとともに第2の経路を介してLO信号を位相変更機構202に供給する。ミキサ201は、第1の経路から供給されたLO信号によって、入力されたIF信号を無線周波数帯の信号へと周波数変換してRF信号を生成し、電力合成器104の一方の入力端にこのRF信号を供給する。このミキサ201は、周波数変換に使用したLO信号を出力側へ漏洩するタイプのものであり、したがって、生成されたRF信号と一緒に漏洩したLO信号も電力合成器104に供給される。位相変更機構202は、第2の経路から供給されたLO信号の位相を、送受信制御部1からの制御信号にしたがって変更して、電力合成器104の他方の入力端に供給する。電力合成器104はミキサ102から入力されたRF信号と電力変更機構103から入力されたLO信号とを合成し、LO信号とRF信号が共存する信号としてフィルタ14へ出力する。図7は、位相変更機構103での位相量を変化させたときの周波数変換器13のRF信号とLO信号の出力電力Poutの変化を示している。図示されるように、位相変更機構202においてLO信号に与えられる移相量を制御することでLO信号の出力電力を制御できることが分かる。この場合、位相変更機構202は、送受信制御部1によって、電力合成器104の出力においてLO信号の電力とRF信号の電力とが等しくなるように制御される。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3の実施の形態の周波数変換器を示している。本実施形態の周波数変換器は、制御可能な位相差を与えて信号を分配する電力分配器301、ミキサ201、制御可能な位相差でもって信号を合成する電力合成器302から構成される。そのような電力分配器301及び電力合成器302としては、例えば、アクティブバランが使用される。
電力分配器301は、局部発振器から入力したLO信号を第1の経路及び第2の経路に位相差αでLO信号を2分岐し、第1の経路を介してLO信号をミキサ201に供給するとともに第2の経路を介してLO信号を電力合成器302の他方の入力端に供給する。ミキサ201は、第1の経路から供給されたLO信号によって、入力されたIF信号を無線周波数帯の信号へと周波数変換してRF信号を生成し、電力合成器302の一方の入力端にこのRF信号を供給する。このミキサ201は、周波数変換に使用したLO信号を出力側へ漏洩するタイプのものであり、したがって、生成されたRF信号と一緒に漏洩したLO信号も電力合成器302に供給される。電力合成器302はミキサ102から入力されたRF信号と電力合成器301から第2の経路を介してから入力したLO信号とを位相差βをもって合成し、LO信号とRF信号が共存する信号としてフィルタ14へ出力する。
電力分配器301及び電力合成器302は、送受信制御部1からのLO信号電力変更要求に従い、LO信号の電力がIF信号の変調方式に応じた電力となり、かつ電力合成器302の出力においてLO信号の電力とRF信号の電力と等しくなるように、それぞれ位相差α、βを変更する。
上述した実施の形態においては、通信品質の例として、受信信号のビット誤り率(BER)を用いているが、通信品質を示す情報であれば、ビット誤り率の代わりに他の指標、例えばCNR(Carrier to Noise Ratio)やSNR(Signal to Noise Ratio)などを使用してもよい。また、通信品質に応じて変更する変調方式としては、上述のBPSK、QPSK、8PSKの3段階に限らず、さらに16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等による高速の変調方式を追加することも可能である。
本発明が適用される通信装置の構成の概略を示すブロック図である。 送信RF部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の周波数変換器を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、図3に示した周波数変換器による、減衰量に対する出力電力変化を示すグラフである。 送受信制御部における変調方式の変更態様の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の周波数変換器を示すブロック図である。 図6に示した周波数変換器による、移相量に対する出力電力変化を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態の周波数変換器を示す図である。 従来の周波数変換器を示すブロック図である。 バックオフ量を説明するグラフである。
符号の説明
1 送受信制御部
2,405 IF信号発生部
3 送信RF部
4 受信RF部
5 IF信号復調部
6,7 アンテナ
11,406 IF電力調整器
12,401 局部発振器
13 周波数変換器
14 フィルタ
15 送信増幅器
102,201,403 ミキサ
101,301,402 電力分配器
104,302,404 電力合成器
103 電力変更機構
202 位相変更機構

Claims (5)

  1. 中間周波数帯信号を送信変調信号に変換する際に用いられた局部発振信号と前記送信変調信号とを同時に送出し、通信品質に応じて中間周波数帯信号の変調方式を変更制御できる自己ヘテロダイン方式に使用する通信装置であって、
    前記局部発振信号を第1の経路と第2の経路とに2分配する電力分配器と、
    前記第1の経路の局部発振信号と前記中間周波数帯信号とを混合し前記送信変調信号と前記局部発振信号とを出力するミキサと、
    前記第2の経路の局部発振信号の位相を変更する位相変更機構と、
    前記ミキサから出力される信号と前記位相変更機構から出力される信号とを合成する電力合成器と、
    前記中間周波数帯信号の変調方式を決定するとともに、決定した変調方式に応じて前記位相変更機構における移相量を制御することによって、前記電力合成器の出力に現れる前記送信変調信号の電力と前記局部発振信号の電力とが等しくなるように制御する制御部と、
    を有する通信装置。
  2. 中間周波数帯信号を送信変調信号に変換する際に用いられた局部発振信号と前記送信変調信号とを同時に送出し、通信品質に応じて中間周波数帯信号の変調方式を変更制御できる自己ヘテロダイン方式に使用する通信装置であって、
    前記局部発振信号を第1の経路と第2の経路とに第1の位相差でもって2分配する電力分配器と、
    前記第1の経路の局部発振信号と前記中間周波数帯信号とを混合し前記送信変調信号と前記局部発振信号とを出力するミキサと、
    前記ミキサから出力される信号と前記第2の経路の局部発振信号とを第2の位相差でもって合成する電力合成器と、
    前記中間周波数帯信号の変調方式を決定するとともに、決定した変調方式に応じて前記第1の位相差及び前記第2の位相差を制御することによって、前記電力合成器の出力に現れる前記送信変調信号の電力と前記局部発振信号の電力とが等しくなるように制御する制御部と、
    を有する通信装置。
  3. 前記電力分配器に前記局部発振信号を供給する局部発振器と、前記制御部によって指定された変調方式で変調された前記中間周波数帯信号を生成して前記ミキサに供給する信号発生部と、前記電力合成器の出力に設けられたフィルタと、をさらに備える請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 中間周波数帯信号を送信変調信号に変換する際に用いられた局部発振信号と前記送信変調信号とを同時に出力する自己ヘテロダイン方式に使用する周波数変換器であって、
    前記局部発振信号を第1の経路と第2の経路とに2分配する電力分配器と、
    前記第1の経路の局部発振信号と前記中間周波数帯信号とを混合し前記送信変調信号と前記局部発振信号とを出力するミキサと、
    前記第2の経路の局部発振信号の位相を変更する位相変更機構と、
    前記ミキサから出力される信号と前記位相変更機構から出力される信号とを合成する電力合成器と、
    を備え、前記位相変更機構における位相量を制御することによって前記電力合成器の出力に現れる前記送信変調信号の電力と前記局部発振信号の電力とを等しくするために前記局部発振信号の電力を制御できる周波数変換器。
  5. 中間周波数帯信号を送信変調信号に変換する際に用いられた局部発振信号と前記送信変調信号とを同時に出力する自己ヘテロダイン方式に使用する周波数変換器であって、
    前記局部発振信号を第1の経路と第2の経路とに第1の位相差でもって2分配する電力分配器と、
    前記第1の経路の局部発振信号と前記中間周波数帯信号とを混合し前記送信変調信号と前記局部発振信号とを出力するミキサと、
    前記ミキサから出力される信号と前記第2の経路の局部発振信号とを第2の位相差でもって合成する電力合成器と、
    を備え、前記第1の位相差及び前記第2の位相差を制御することによって前記電力合成器の出力に現れる前記送信変調信号の電力と前記局部発振信号の電力とを等しくするために前記局部発振信号の電力を制御できる周波数変換器。
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