JP4639965B2 - 撮像装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置に係り、特に移動体を被写体として流し撮りなどを行う場合に用いて好適な撮像装置と、この撮像装置に用いられる画像処理方法及びプログラムに関する。
例えば、電車や自動車などの移動体を撮影する場合に、所謂「流し撮り」という技法が用いられる。これは、シャッタ速度を通常よりも遅く設定した状態で、撮影者が移動体の動きに合わせてカメラをパンニング(移動)することにより、背景を流して移動体のスピード感を強調した画像を得る方法である。
従来、このような流し撮り画像を効果的に得るための提案がなされている。例えば、特許文献1では、手ぶれ補正機能を備えた電子カメラにおいて、撮影者が流し撮りを行った場合に、その流し撮りの方向に応じて手ぶれ補正のための画像処理を変更することで、背景を自然に流した画像を得ることが開示されている。
特開2002−305682号公報
しかしながら、流し撮りは高度なテクニックを要し、なかなか撮影者の意図した画像を得ることはできない。この場合、前記特許文献1のように、流し撮りの方向に応じて手ぶれ補正を変更する技術を用いたとしても、移動体の動きとカメラの動きが合っていない場合には、移動体がぶれて撮影されたり、メインでない背景の方がぶれずに撮影されてしまうことになる。
そこで、本発明の目的は、移動体の動きにカメラを的確に合わせて撮影しなくとも、その移動体の動きを強調した流し撮り画像を簡単に得ることのできる撮像装置、画像処理方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の請求項1に係る撮像装置は、被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段により取得される複数の画像データの比較により移動体を特定する特定手段と、前記撮影手段により取得される複数の画像データの中で前記特定手段により特定された移動体を含む画像データと該移動体を含まない画像データとを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記移動体を含む画像データから該移動体に対応する部分画像を抽出し、この抽出した部分画像を前記移動体を含まない画像データに合成する合成手段と、を具備したことを特徴とする
また、請求項2に係る発明は更に、前記合成手段は、前記抽出した部分画像を前記移動体を含まない画像データの中央に合成することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は更に、前記選択手段により選択された前記移動体を含まない画像データに対してぼかし処理を施す画像処理手段を更に備え、前記合成手段は、前記抽出した部分画像を前記画像処理手段によりぼかし処理が施された前記移動体を含まない画像データに合成することを特徴とする
また、請求項4に係る発明は更に、前記特定手段により特定された移動体の移動方向を検出する検出手段を更に備え、前記画像処理手段は、前記移動体を含まない画像データに対して前記移動体の移動方向のぼかし処理を施すことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は更に、前記特定手段により特定された移動体の移動速度を検出する検出手段を更に備え、前記画像処理手段は、前記移動体を含まない画像データに対して前記移動体の移動速度に応じた量のぼかし処理を施すことを特徴とする。
本発明の請求項6に係る撮像装置は、被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段により取得される複数の画像データの比較により各被写体部分の移動速度を検出する検出手段と、前記検出手段により移動速度が検出された複数の被写体部分の中で、最も移動速度の遅い被写体部分を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された被写体部分に対してシャープ化処理を施す画像処理手段と、を具備したことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は更に、流し撮り撮影時の動作モードとして、カメラ追従モードとカメラ固定モードとを選択するモード選択手段と、前記選択手段は、前記カメラ追従モードが設定されている場合には最も移動速度の遅い被写体部分を選択し、前記カメラ固定モードが設定されている場合には最も移動速度の速い被写体部分を選択し、前記画像処理手段は、前記カメラ追従モードが設定されている場合には前記選択手段により選択された被写体部分に対してシャープ化処理を施し、前記カメラ固定モードが設定されている場合には前記選択手段により選択された被写体部分に対してぼかし処理を施すことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は更に、前記カメラ追従モードが設定されている場合にはシャッター速度を所定以下に設定して撮影を行い、前記カメラ固定モードが設定されている場合にはシャッター速度を所定以上に設定して撮影を行うことを特徴とする。
本発明の請求項9に係る画像処理方法は、被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影ステップと、前記撮影ステップにより取得される複数の画像データの比較により移動体を特定する特定ステップと、前記撮影ステップにより取得される複数の画像データの中で前記特定ステップにより特定された移動体を含む画像データと該移動体を含まない画像データとを選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された前記移動体を含む画像データから該移動体に対応する部分画像を抽出し、この抽出した部分画像を前記移動体を含まない画像データに合成する合成ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項10に係る画像処理方法は、被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影ステップと、前記撮影ステップにより取得される複数の画像データの比較により各被写体部分の移動速度を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより移動速度が検出された複数の被写体部分の中で、最も移動速度の遅い被写体部分を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された被写体部分に対してシャープ化処理を施す画像処理ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項11に係るプログラムは、撮像装置に搭載されたコンピュータを、被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段により取得される複数の画像データの比較により移動体を特定する特定手段と、前記撮影手段により取得される複数の画像データの中で前記特定手段により特定された移動体を含む画像データと該移動体を含まない画像データとを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記移動体を含む画像データから該移動体に対応する部分画像を抽出し、この抽出した部分画像を前記移動体を含まない画像データに合成する合成手段と、して機能させることを特徴とする。
本発明の請求項12に係るプログラムは、撮像装置に搭載されたコンピュータを、被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段により取得される複数の画像データの比較により各被写体部分の移動速度を検出する検出手段と、前記検出手段により移動速度が検出された複数の被写体部分の中で、最も移動速度の遅い被写体部分を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された被写体部分に対してシャープ化処理を施す画像処理手段と、して機能させることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、移動体をメイン被写体として撮影する場合において、その移動体の動きにカメラを的確に合わせて撮影しなくとも、その移動体の動きを強調した流し撮り画像を簡単に得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る撮像装置としてデジタルカメラを例にした場合の外観構成を示す図であり、図1(a)は主に前面の構成、同図(b)は主に背面の構成を示す斜視図である。
このデジタルカメラ1は、略矩形の薄板状ボディ2の前面に、撮影レンズ3、セルフタイマランプ4、光学ファインダ窓5、ストロボ発光部6、マイクロホン部7などを有し、上面の(ユーザにとって)右端側には電源キー8及びシャッタキー9などが設けられている。
電源キー8は、電源のオン/オフ毎に操作するキーであり、シャッタキー9は、撮影時に撮影タイミングを指示するキーである。
また、デジタルカメラ1の背面には、撮影モード(R)キー10、再生モード(P)キー11、光学ファインダ12、スピーカ部13、マクロキー14、ストロボキー15、メニュー(MENU)キー16、リングキー17、セット(SET)キー18、表示部19などが設けられている。
撮影モードキー10は、電源オフの状態から操作することで自動的に電源オンとして静止画の撮影モードに移行する一方で、電源オンの状態から繰返し操作することで、静止画モード、動画モードを循環的に設定する。静止画モードは、静止画を撮影するためのモードである。また、動画モードは、動画を撮影するためのモードである。
前記シャッタキー9は、これらの撮影モードに共通に使用される。すなわち、静止画モードでは、シャッタキー9が押下されたときのタイミングで静止画の撮影が行われる。動画モードでは、シャッタキー9が押下されたときのタイミングで動画の撮影が開始され、シャッタキー9が再度押下されたときにその動画の撮影が終了する。
再生モードキー11は、電源オフの状態から操作することで自動的に電源オンとして再生モードに移行する。
マクロキー14は、静止画の撮影モードで通常撮影とマクロ撮影とを切換える際に操作する。ストロボキー15は、ストロボ発光部6の発光モードを切換える際に操作する。メニューキー16は、流し撮りモードを含む各種メニュー項目等を選択する際に操作する。リングキー17は、上下左右各方向への項目選択用のキーが一体に形成されたものであり、このリングキー17の中央に位置するセットキー18は、その時点で選択されている項目を設定する際に操作する。
表示部19は、バックライト付きのカラー液晶パネルで構成されるもので、撮影モード時には電子ファインダとしてスルー画像のモニタ表示を行う一方で、再生モード時には選択した画像等を再生表示する。
また、このデジタルカメラ1には、光学ズーム機能が備えられており、ズームキー20a,20bの操作により焦点距離を物理的に変化させて画像の拡大率を変更することができる。ズームキー20a,20bのうち、一方のズームキー20aはテレ端用であり、望遠側へズーム倍率を変更する場合に用いられる。他方のズームキー20bはワイド端用であり、広角側へズーム倍率を変更する場合に用いられる。
なお、図示はしないがデジタルカメラ1の底面には、記録媒体として用いられるメモリカードを着脱するためのメモリカードスロットや、外部のパーソナルコンピュータ等と接続するためのシリアルインタフェースコネクタとして、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等が設けられている。
図2はデジタルカメラ1の電子回路構成を示すブロック図である。
このデジタルカメラ1には、前記撮影レンズ3を構成する図示せぬフォーカスレンズおよびズームレンズを含むレンズ光学系22がモータ21の駆動により光軸方向に所定の範囲内で移動可能に設けられている。このレンズ光学系22の光軸後方に撮像素子であるCCD(charge coupled device)23が配設されている。このCCD23は、撮影レンズ3を通して入力される被写体の各部位からの光を受光し、その光の強度に応じた電気信号を出力する。
基本モードである記録モード時において、CCD23がタイミング発生器(TG)24、ドライバ25によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。このCCD23の光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路26でサンプルホールドされ、A/D変換器27でデジタルデータに変換される。
そして、画像処理回路28において、画素補間処理及びγ補正処理を含む画像処理が行われて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号U,V(Cb,Cr)が生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ29に出力される。
DMAコントローラ29は、画像処理回路28の出力する輝度信号Y及び色差信号U,Vを、同じく画像処理回路28からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ29内部のバッファに書き込み、DRAMインタフェース(I/F)30を介してバッファメモリとして使用されるDRAM31にDMA転送を行う。
制御部32は、デジタルカメラ1全体の制御を行うものであり、CPUと、このCPUで実行される動作プログラムを記憶したROM、そして、ワークメモリ32aとして使用されるRAMなどを含むマイクロコンピュータにより構成される。
輝度及び色差信号のDRAM31へのDMA転送終了後、この制御部32は、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してDRAM31より読み出し、VRAMコントローラ33を介してVRAM34に書き込む。
デジタルビデオエンコーダ35は、前記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ33を介してVRAM34より定期的に読み出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部19に出力する。
この表示部19は、上述した如く撮影時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ35からのビデオ信号に基づいた表示を行うことで、その時点でVRAMコントローラ33から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することとなる。
このように、表示部19にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されている状態で、例えば静止画撮影を行いたいタイミングでシャッタキー9を押下操作すると、トリガ信号が発生する。
制御部32は、このトリガ信号に応じて、その時点でCCD23から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM31へのDMA転送の終了後、直ちにCCD23からのDRAM31への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
この記録保存の状態では、制御部32がDRAM31に書き込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読み出して、JPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路37に書き込み、このJPEG回路37でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
そして得た符号データを1画像のデータファイルとして該JPEG回路37から読み出して記録用のメモリ38に書き込む。このメモリ38としては、予め本体に内蔵されたフラッシュメモリ等の内部メモリの他に、記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカードなどを含む。1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリ38への全圧縮データの書込み終了に伴って、制御部32はCCD23からDRAM31への経路を再び起動する。
制御部32には、さらに音声処理部39、USBインタフェース(I/F)40、ストロボ駆動部41が接続される。
音声処理部39は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時には前記マイクロホン部(MIC)7より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばMP3(MPEG−1 audio layer 3)規格に従ってデータ圧縮して音声データファイルを作成してメモリ38へ送出する一方、音声の再生時にはメモリ38から読み出された音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、上述したデジタルカメラ1の背面側に設けられるスピーカ部(SP)13を通じて出力する。
USBインタフェース40は、USBコネクタを介して有線接続されるパーソナルコンピュータ等の他の情報端末装置との間で画像データ、その他の送受を行う場合の通信制御を行う。ストロボ駆動部41は、撮影時に図示せぬストロボ用の大容量コンデンサを充電した上で、制御部32からの制御に基づいてストロボ発光部6を閃光駆動する。
なお、前記キー入力部36は、上述したシャッタキー9の他に、電源キー8、撮影モードキー10、再生モードキー11、マクロキー14、ストロボキー15、メニューキー16、リングキー17、セットキー18、ズームキー20a,20bなどから構成され、それらのキー操作に伴う信号は直接制御部32へ送出される。
また、静止画像ではなく動画像の撮影時においては、シャッタキー9が押下操作されたときに、上述したJPEG回路37によりmotion−JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの手法により撮影動画をデータ圧縮してメモリ38へ記録する。再度シャッタキー9が操作されると、動画データの記録を終了する。
一方、基本モードである再生モード時には、制御部32がメモリ38に記録されている画像データを選択的に読み出し、JPEG回路37で記録モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で、圧縮されている画像データを伸長する。そして、この伸長した画像データをDRAMインタフェース30を介してDRAM31に保持させた上で、このDRAM31の保持内容をVRAMコントローラ33を介してVRAM34に記憶させ、このVRAM34より定期的に画像データを読み出してビデオ信号を発生し、表示部19で再生出力させる。
選択した画像データが静止画像ではなく動画像であった場合には、その動画データを構成する複数フレームの静止画データを時系列の順で順次再生して表示し、すべての静止画データの再生を終了した時点で、例えば、次に再生の指示がなされるまで先頭に位置する静止画データを表示するなどを行う。
次に、本発明の第1の実施形態の動作について説明する。
今、例えば自動車などの移動体をメイン被写体として流し撮りを行う場合を想定する。通常、流し撮りを行う場合には、移動体の動きに合わせてカメラをパンニングしながらシャッタキーを押下するといった高度なテクニックを必要とする。本発明では、このような高度なテクニックを必要とせずに、移動体の動きを強調した流し撮り画像を簡単に得る方法を提案する。
図3乃至図5を参照して、その方法を簡単に説明する。
(1)まず、図3に示すように、デジタルカメラ1を移動体(この例では自動車)に向けて三脚等で固定し、スルー画像が表示された状態とする。
図4は移動体が一方向(この例では右から左方向)に移動している場合に順次得られる各フレームの画像データの一例を表している。なお、図中のP1〜P4は移動体の位置を示しており、P2がデジタルカメラ1の正面位置とする。これらの画像データは、スルー画像として表示部19にモニタ表示される。
(2)スルー画像表示中に順次得られる各フレームの画像データを比較し、輝度や色信号の変化から移動体を特定すると共に、その移動体の移動方向を検出する。
(3)ここで、移動体がデジタルカメラ1の正面に来たとき、つまり、P2の位置に来たときに撮影者がシャッタキー9を押下したときのタイミングで、図5に示すように、移動体を含んだ画像[A]を取得する。
(4)画像[A]の記録後もフレーム間の比較を行いながら移動体を監視する。この間に移動体がP4の位置まで進み、フレームアウトしたことを確認したときに、図5に示すように、背景のみの画像[B]を取得する。
(5)後処理として、図6に示すように画像[A]から移動体部分[C]の画像を抽出する。また、背景画像である画像[B]に対して、移動体の移動方向にぼかし処理を施す。
(6)最後に、ぼかし処理後の画像[D]と移動体部分[C]の画像とを合成する。これにより、合成後の画像[E]を流し撮り画像として得ることができる。
以下に、このような方法によって流し撮り画像を作成するための具体的な処理について詳しく説明する。なお、以下の各フローチャートで示される処理は、マイクロコンピュータである制御部32がROMやRAM等の記録媒体に記録された所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
図7および図8は第1の実施形態におけるデジタルカメラ1の流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。この流し撮り撮影処理は、例えばメニューキー16の操作により流し撮りモードが設定されたときに実行される。
流し撮りモードが設定されると、デジタルカメラ1に備えられた制御部32は、まず、CCD23から順次得られる各フレームの画像データをスルー表示すると共に、これらの画像を取り込んでワークメモリ32aに一時的に記憶する(ステップA11,A12)。そして、制御部32は、ワークメモリ32aから直前の2フレーム分の画像データを取り出して各画素を比較することにより(ステップA13)、輝度や色信号が所定値以上に変化する画素部分を移動体として特定すると共に(ステップA14)、その画素変化の情報に基づいて移動体の移動方向を検出する(ステップA15)。
なお、輝度や色信号が所定値以上に変化する画素部分が多数存在する場合には、その中で最も大きな割合を占める画素部分を移動体として特定するものとする。
ここで、画像中の移動体が確認されている状態で、撮影者によりシャッタキー9が押下操作されると(ステップA16、A17のYes)、制御部32は、予め設定されたシャッタースピード(露光時間)に従って撮影された画像データを取り込み、これを画像[A]としてメモリ38に記録する(ステップA18,A19)。図5に示すように、画像[A]とは、メイン被写体である移動体を含んだ画像データである。
また、前記同様にして、制御部32は、スルー画像表示中における各フレームの画像データをワークメモリ32aに順次取り込みながら(ステップA20,A21)、直前の2フレーム分の画像データの各画素を比較して移動体の有無を判断する(ステップA22〜24)。そして、移動体がフレームアウトして画像データから消えたことを確認すると(ステップA25のNo)、制御部32は、ステップA18の処理と同様に予め設定されたシャッタースピード(露光時間)に従って撮影された画像データを取り込み、これを画像[B]としてメモリ38に記録する(ステップA26)。図5に示すように、画像[B]とは、背景のみの画像データである。
このようにして、画像[A]と画像[B]が得られると、制御部32は、画像[A]から移動体部分[C]のデータを抽出する(ステップA27)。この移動体部分[C]のデータ抽出は、画像[A]と画像[B]を比較することで行う。
続いて、制御部32は、背景画像である画像[B]に対し、移動体の移動方向にぼかし処理を施して画像[D]を作成する(ステップA28)。このときのぼかし量としては、固定量であっても良いし、例えば図9に示すようなぼかし量選択画面51にてユーザ(撮影者)が任意に設定することでも良い。図9の例では、項目52〜54をカーソル等により選択することで、レベル1〜3の間でぼかし量を任意に設定できるようになっている。この場合、レベル1〜3の順にぼかし量が多くなるものとすると、ぼかし量が多いほど、背景の流し効果は高くなり、移動体が速く移動しているように見える。
次に、制御部32は、ぼかし処理後の画像[D]に移動体部分[C]のデータを重ね合わせることで画像[E]を作成し(ステップA29)、その画像[E]を流し撮り画像としてメモリ38に記録する(ステップA30)。図6に示すように、画像[E]は移動体と背景画像を合成したものであり、背景画像については移動方向のぼかし処理が施されている。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、メイン被写体となる移動体の動きにカメラを的確に合わせて撮影しなくとも、背景を流して移動体を動きを強調したような流し撮り画像を簡単に得ることができる。
なお、前記第1の実施形態では、画像[A](移動体を含んだ画像)、画像[B](背景画像)、画像[E](流し撮り画像)のそれぞれをメモリ38に記録するものとして説明したが、必ずしもこれらの画像を記録する必要はない。例えば、シャッタータイミングで得られた画像[A]のみをメモリ38に記録し、画像[B]と画像[E]についてはワークメモリ32aに一時的に記憶しておき、必要に応じて画面に表示するなどしてから、ユーザの指示に従いメモリ38に選択的に記録することでも良い。
また、ユーザがシャッタキー9を押下して移動体(メイン被写体)の位置を決めていたが、例えば画像の中心位置に移動体が来たことを判断し、そのときの画像を画像[A]として自動的に取得するような構成としても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、背景画像のぼかし量を固定あるいはユーザが任意に指定するものとしたが、第2の実施形態では、移動体の移動速度に応じて最適なぼかし量を決定することを特徴とする。
図10および図11は第2の実施形態におけるデジタルカメラ1の流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。この流し撮り撮影処理は、例えばメニューキー16の操作により流し撮りモードが設定されたときに実行される。
基本的な処理の流れは前記第1の実施形態(図7および図8)と同様である。すなわち、流し撮りモードが設定されると、デジタルカメラ1に備えられた制御部32は、まず、CCD23から順次得られる各フレームの画像データをスルー表示すると共に、これらの画像を取り込んでワークメモリ32aに一時的に記憶する(ステップB11,B12)。そして、制御部32は、ワークメモリ32aから直前の2フレーム分の画像データを取り出して各画素を比較することにより(ステップB13)、輝度や色信号が所定値以上に変化する部分を移動体として特定する(ステップB14)。
なお、輝度や色信号が所定値以上に変化する画素部分が多数存在する場合には、その中で最も大きな割合を占める画素部分を移動体として特定するものとする。
ここで、第2の実施形態では、画素変化の情報に基づいて移動体の移動方向を検出すると共に、さらに画角やAF(automatic focusing)によるメイン被写体までの距離の情報に基づいて、移動体の移動速度を演算することを含む(ステップB15)。
画像中の移動体が確認されている状態で、撮影者によりシャッタキー9が押下操作されると(ステップB16、B17のYes)、制御部32は、予め設定されたシャッタースピード(露光時間)に従って撮影された画像データを取り込み、これを画像[A]としてメモリ38に記録する(ステップB18,B19)。図5に示すように、画像[A]とは、メイン被写体である移動体を含んだ画像データである。
また、前記同様にして、制御部32は、スルー画像表示中における各フレームの画像データをワークメモリ32aに順次取り込みながら(ステップB20,B21)、直前の2フレーム分の画像データの各画素を比較して移動体の有無を判断する(ステップB22〜24)。そして、移動体がフレームアウトして画像データから消えたことを確認すると(ステップB25のNo)、制御部32は、ステップB18の処理と同様に予め設定されたシャッタースピード(露光時間)に従って撮影された画像データを取り込み、これを画像データを画像[B]としてメモリ38に記録する(ステップB26)。図5に示すように、画像[B]とは、背景のみの画像データである。
このようにして、画像[A]と画像[B]が得られると、制御部32は、画像[A]から移動体部分[C]のデータを抽出する(ステップB27)。この移動体部分[C]のデータ抽出は、画像[A]と画像[B]を比較することで行う。
ここで、制御部32は、図12に示すようなぼかし制御テーブル61を参照して、移動体の移動速度に応じた最適なぼかし量を選択する(ステップB28)。このぼかし制御テーブル61には、移動速度に対する最適なぼかし量が予め設定されている。なお、このぼかし制御テーブル61は、例えば制御部32内のRAMなどに設けられる。そして、制御部32は、背景画像である画像[B]に対し、桁移動体の移動方向と前記選択されたぼかし量に応じたぼかし処理を施して画像[D]を作成する(ステップB29)。
次に、制御部32は、ぼかし処理後の画像[D]に移動体部分の[C]のデータを重ね合わせることで画像[E]を作成し(ステップB30)、その画像[E]を流し撮り画像としてメモリ38に記録する(ステップB31)。図6に示すように、画像[E]は移動体と背景画像を合成したものであり、背景画像については移動方向のぼかし処理が施されている。
このように、本発明の第2の実施形態によれば、メイン被写体となる移動体の移動方向だけでなく、移動速度の要素を含めて背景画像のぼかすことで、移動体のスピード感をより効果的に表現した流し撮り画像を得ることができる。
なお、ここでは画角や被写体までの距離に基づいて移動体の実際の移動速度を算出したが、単に、画素変化の情報に基づいて画像データ上におけるメイン被写体部分の移動速度を算出しても良い。
また、前記第1の実施形態で説明したように、画像[A](移動体を含んだ画像)、画像[B](背景画像)、画像[E](流し撮り画像)は必ずしも記録する必要はなく、例えば、シャッタータイミングで得られた画像[A]のみをメモリ38に記録し、画像[B]と画像[E]についてはユーザの指示に従いメモリ38に選択的に記録することでも良い。
また、ユーザがシャッタキー9を押下して移動体(メイン被写体)の位置を決めなくても、例えば画像の中心位置に移動体が来たことを判断し、そのときの画像を画像[A]として自動的に取得するような構成としても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
前記第1および第2の実施形態では、カメラを固定して撮影を行うものとしたが、第3の実施形態では、カメラを固定せずにパンニングしながら撮影を行う場合なども含めて、撮影者の意図した流し撮り画像を簡単に得ることのできる方法を提案する。
図13は第3の実施形態で用いられる流し撮りモード選択画面の一例を示す図である。例えばメニューキー16の操作により流し撮りモードを設定したときに、図13のような流し撮りモード選択画面71が表示される。この流し撮りモード選択画面71には、流し撮りモードとして、「カメラ追従モード」、「カメラ固定モード」、「自由モード」のいずれかを選択するための項目72〜74が設けられている。
「カメラ追従モード」とは、撮影者が移動体の動きに合わせてカメラをパンニングして撮影する場合を想定したモードである。「カメラ固定モード」とは、前記第1および第2の実施形態と同様に、カメラを固定して移動体を撮影する場合を想定したモードである。「自由モード」とは、カメラを固定せずに通常のカメラ操作で移動体を撮影する場合を想定したモードである。
図14および図15は第3の実施形態におけるデジタルカメラ1の流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。この流し撮り撮影処理は、例えばメニューキー16の操作により流し撮りモードが設定されたときに実行される。この流し撮りモードの設定に伴い、図13に示すような流し撮りモード選択画面71が表示される。撮影者は、この流し撮りモード選択画面71上で「カメラ追従モード」、「カメラ固定モード」、「自由モード」のいずれかを選択し、その選択したモードに対応した撮影方法で移動体の撮影を行うものとする。
デジタルカメラ1に備えられた制御部32は、まず、前記流し撮りモード選択画面71で選択されたモードを判断する(ステップC11)。「カメラ追従モード」であれば、シャッタ速度を所定値以下になるように露出条件を決定する(ステップC12)。また、「カメラ固定モード」であれば、シャッタ速度を所定値以上になるように露出条件を決定する(ステップC13)。なお、「自由モード」であれば、撮影者が設定したシャッタ速度に従うものとする。
撮影が開始されると、制御部32は、前記決定された露出条件に従ってCCD23から順次得られる各フレームの画像データをスルー表示すると共に、最新のものを所定数(例えば2フレーム分)だけをワークメモリ32aに循環的に記憶する(ステップC14)。そして、撮影者がシャッタキー9を押下すると(ステップC15のYes)、制御部32は、そのシャッタータイミングで得られる画像データを含め、所定数分の画像データをワークメモリ32aに追加記憶した後(ステップC16)、以下のようなメイン被写体を特定するための処理を行う。
すなわち、まず、制御部32は、前記ワークメモリ32aに記憶された各フレームの画像データを比較し、画素値およびその配置パターンが所定面積以上に亘って連続的に類似している領域部分を抽出する(ステップC17)。そして、これらの領域部分の画像内の各画素の移動ベクトル(速度および方向)を算出し(ステップC18)、画像上で移動ベクトル(速度および方向)の異なる領域部分を実際に移動速度の異なる別々の被写体部分として識別する(ステップC19)。
続いて、これらの被写体部分の中でメインとなる被写体を特定する。メインとなる被写体とは、撮影者が着目している移動体のことであり、その移動体の動きはカメラの撮影状態によって異なる。つまり、カメラを固定して撮影している場合には、メイン被写体である移動体は画像上では最も速く移動しているのに対し、カメラをパンニングしながら撮影している場合には画像上では最も遅く移動していることになる。
そこで、制御部32は、現在設定されている流し撮りモードの種別を判断する(ステップC20)。その結果、「カメラ追従モード」が設定されていれば、最も移動速度の遅い被写体部分の画像をメイン被写体として決定すると共に(ステップC21)、そのメイン被写体部分に対してシャープ化処理を施すことを決定する(ステップC22)。一方、「カメラ固定モード」が設定されていれば、最も移動速度の速い被写体部分の画像をメイン被写体として決定すると共に(ステップC23)、そのメイン被写体部分に対してぼかし処理を施すことを決定する(ステップC24)。
また、「自由モード」が設定されていれば、制御部32は、ファインダ内のターゲット領域(画面中心)に最も近い被写体部分の画像をメイン被写体として決定すると共に(ステップC25)、そのメイン被写体部分に対してシャープ化処理、その他の部分に対してぼかし処理を施すことを決定する(ステップC26)。さらに、「カメラ固定モード」と「自由モード」では、ぼかし処理を行う部分に対し、その方向と強度(ぼかし量)を当該メイン被写体部分の移動方向と移動量に基づいて決定する(ステップC27)。
次に、制御部32は、ワークメモリ32a内の各フレームの画像データの中から前記決定されたメイン被写体(移動体)が中央に存在する画像データを検索する(ステップC28)。該当する画像データがあれば(ステップC28のYes)、制御部32は、それを元画像として採用する(ステップC29)。ここで言う元画像とは、流し撮り画像の元になる画像のことであり、図5に示した画像[A]に相当する。
該当する画像データがない場合には(ステップC28のNo)、以下のようにしてメイン被写体(移動体)を中央に含んだ元画像を作成する。
すなわち、制御部32は、ワークメモリ32a内の各フレームの画像データの中からメイン被写体が写っていない画像データを背景画像として選択すると共に(ステップC30)、メイン被写体の全体が写っている画像データを選択し、そのメイン被写体部分の画像を切り出す(ステップC31)、そして、この切り出したメイン被写体部分を前記背景画像として選択した画像データの中央に合成し、この合成画像を元画像とする(ステップC32)。
メイン被写体(移動体)を中央に含んだ元画像を取得すると、制御部32は、その元画像のメイン被写体部分とその他の部分に対して、前記モード種別に応じて決定された画像処理(シャープ化処理/ぼかし処理)を別々に施す(ステップC33)。
すなわち、「カメラ追従モード」であれば、制御部32は、元画像のメイン被写体部分に一定のシャープ化処理を施す。これにより、撮影者が実際に移動体の動きに合わせてカメラをパンニングしながら撮影した場合において、移動体の動きにカメラが合わないことにより移動体がぶれて撮影されたとしても、その移動体部分のぶれが自動補正される。その結果、移動体を静止させたような撮り画像を得ることができる。なお、シャープ化処理については一定としたが、ぼかし処理と同様に移動体の移動方向および移動量に応じて変化させるようにしても良い。
また、「カメラ固定モード」であれば、制御部32は、元画像のメイン被写体部分以外の背景部分に移動体の移動方向および移動量に応じたぼかし処理を施す。これにより、前記第1および第2の実施形態のように、カメラを固定して移動体を撮影するだけで、背景部分の画像を流した流し撮り画像を得ることができる。
また、「自由モード」であれば、制御部32は、元画像のメイン被写体部分にシャープ化処理、その他の部分に移動体の移動方向および移動量に応じたぼかし処理を施すことになる。これにより、撮影者が移動体を自由に撮影した場合において、移動体の動きにカメラが合わないことにより移動体がぶれて撮影されたり、移動体以外の背景の方がぶれずに撮影されたとしても、これらが自動補正される。その結果、移動体を静止させると共に、移動体以外の部分を移動方向に流したような流し撮り画像を得ることができる。
つまり、メイン被写体部分にシャープ化処理を施す場合であっても、その他の背景部分にぼかし処理を施す場合であっても、メイン被写体部分とその他の背景部分のぼけやぶれの量が相対的に異なる状態となるので、移動体の動きが強調された合成画像を得ることができる。
なお、シャープ化処理やぼかし処理については様々な方法が周知技術として知られているので詳細は記載しないが各々どの方法を用いてもよい。
また、指定されたぼかし方向や量に基づいてぼかし処理を行うことや、シャープ化処理を行う場合に、予め画像のぶれやぼけの方向や量が特定されている場合に、この特定された情報を用いてより精度良くぶれやぼけのない状態に復元させる技術も知られている。例えば、PSF(Point Spred Function:点像分布関数)法は、ぶれやぼけの方向や量の情報に基づいて、より精度良くぶれやぼけのない状態に復元させることのできる技術の1つである。
このようにして、各モードに応じて生成された流し撮り画像は、例えば画面に表示された後、ユーザの指示に従ってメモリ38に記録保存される。
以上のように、本発明の第3の実施形態によれば、前記第1および第2の実施形態と同様にカメラを固定した状態で簡易に流し撮り画像を得ることができ、さらに、カメラを固定せずに移動体を撮影した場合でも、その移動体の動きにカメラを的確に合わせたような流し撮り画像を簡単に得ることができる。
また、前記各実施形態では、デジタルカメラを例にして説明したが、本発明はこれに限る者ではなく、例えばデジタルムービカメラの他、同様の撮像機能を備えた携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などにも適用可能である。
要するに、本発明は前記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は本発明の第1の実施形態に係る撮像装置としてデジタルカメラを例にした場合の外観構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるデジタルカメラの電子回路構成を示すブロック図である。 図3は同実施形態における移動体の撮影方法を説明するための図である。 図4は同実施形態におけるスルー画像表示中のフレーム画像の一例を示す図である。 図5は同実施形態における移動体を含んだ撮影画像と背景画像の一例を示す図である。 図6は同実施形態における移動体部分の画像とぼかし処理後の背景画像と、その合成画像である流し撮り画像の一例を示す図である。 図7は同実施形態におけるデジタルカメラの流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。 図8は同実施形態におけるデジタルカメラの流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。 図9は同実施形態におけるぼかし量選択画面の一例を示す図である。 図10は本発明の第2の実施形態におけるデジタルカメラの流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。 図11は同実施形態におけるデジタルカメラの流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。 図12は同実施形態におけるぼかし制御テーブルの一例を示す図である。 図13は本発明の第3の実施形態における流し撮りモード選択画面の一例を示す図である。 図14は同実施形態におけるデジタルカメラの流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。 図15は同実施形態におけるデジタルカメラの流し撮り撮影処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…デジタルカメラ、2…ボディ、3…撮影レンズ、4…セルフタイマランプ、5…光学ファインダ窓、6…ストロボ発光部、7…マイクロホン部、8…電源キー、9…シャッタキー、10…撮影モードキー、11…再生モードキー、12…光学ファインダ、13…スピーカ部、14…マクロキー、15…ストロボキー、16…メニュー(MENU)キー、17…リングキー、18…セット(SET)キー、19…表示部、20a,20b…ズームキー、21…モータ、22…レンズ光学系、23…CCD、24…タイミング発生器(TG)、25…ドライバ、26…サンプルホールド回路(S/H)、27…A/D変換器、28…画像処理回路、29…DMAコントローラ、30…DRAMインタフェース(I/F)、31…DRAM、32…制御部、32a…ワークメモリ、33…VRAMコントローラ、34…VRAM、35…デジタルビデオエンコーダ、36…キー入力部、37…JPEG回路、38…メモリ、39…音声処理部、40…USBインタフェース(I/F)、41…ストロボ駆動部、51…ぼかし量選択画面、61…ぼかし制御テーブル、71…流し撮りモード選択画面。

Claims (12)

  1. 被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影手段と、
    前記撮影手段により取得される複数の画像データの比較により移動体を特定する特定手段と、
    前記撮影手段により取得される複数の画像データの中で前記特定手段により特定された移動体を含む画像データと該移動体を含まない画像データとを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記移動体を含む画像データから該移動体に対応する部分画像を抽出し、この抽出した部分画像を前記移動体を含まない画像データに合成する合成手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記合成手段は、前記抽出した部分画像を前記移動体を含まない画像データの中央に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記選択手段により選択された前記移動体を含まない画像データに対してぼかし処理を施す画像処理手段を更に備え、
    前記合成手段は、前記抽出した部分画像を前記画像処理手段によりぼかし処理が施された前記移動体を含まない画像データに合成することを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記特定手段により特定された移動体の移動方向を検出する検出手段を更に備え、
    前記画像処理手段は、前記移動体を含まない画像データに対して前記移動体の移動方向のぼかし処理を施すことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記特定手段により特定された移動体の移動速度を検出する検出手段を更に備え、
    前記画像処理手段は、前記移動体を含まない画像データに対して前記移動体の移動速度に応じた量のぼかし処理を施すことを特徴とする請求項3または4記載の撮像装置。
  6. 被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影手段と、
    前記撮影手段により取得される複数の画像データの比較により各被写体部分の移動速度を検出する検出手段と、
    前記検出手段により移動速度が検出された複数の被写体部分の中で、最も移動速度の遅い被写体部分を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された被写体部分に対してシャープ化処理を施す画像処理手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  7. 流し撮り撮影時の動作モードとして、カメラ追従モードとカメラ固定モードとを選択するモード選択手段と、
    前記選択手段は、前記カメラ追従モードが設定されている場合には最も移動速度の遅い被写体部分を選択し、前記カメラ固定モードが設定されている場合には最も移動速度の速い被写体部分を選択し、
    前記画像処理手段は、前記カメラ追従モードが設定されている場合には前記選択手段により選択された被写体部分に対してシャープ化処理を施し、前記カメラ固定モードが設定されている場合には前記選択手段により選択された被写体部分に対してぼかし処理を施すことを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 前記カメラ追従モードが設定されている場合にはシャッター速度を所定以下に設定して撮影を行い、前記カメラ固定モードが設定されている場合にはシャッター速度を所定以上に設定して撮影を行うことを特徴とする請求項6または7記載の撮像装置。
  9. 被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影ステップと、
    前記撮影ステップにより取得される複数の画像データの比較により移動体を特定する特定ステップと、
    前記撮影ステップにより取得される複数の画像データの中で前記特定ステップにより特定された移動体を含む画像データと該移動体を含まない画像データとを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにより選択された前記移動体を含む画像データから該移動体に対応する部分画像を抽出し、この抽出した部分画像を前記移動体を含まない画像データに合成する合成ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. 被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影ステップと、
    前記撮影ステップにより取得される複数の画像データの比較により各被写体部分の移動速度を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより移動速度が検出された複数の被写体部分の中で、最も移動速度の遅い被写体部分を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにより選択された被写体部分に対してシャープ化処理を施す画像処理ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 撮像装置に搭載されたコンピュータを、
    被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影手段と、
    前記撮影手段により取得される複数の画像データの比較により移動体を特定する特定手段と、
    前記撮影手段により取得される複数の画像データの中で前記特定手段により特定された移動体を含む画像データと該移動体を含まない画像データとを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記移動体を含む画像データから該移動体に対応する部分画像を抽出し、この抽出した部分画像を前記移動体を含まない画像データに合成する合成手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 撮像装置に搭載されたコンピュータを、
    被写体を連続的に撮影して複数の画像データを取得する撮影手段と、
    前記撮影手段により取得される複数の画像データの比較により各被写体部分の移動速度を検出する検出手段と、
    前記検出手段により移動速度が検出された複数の被写体部分の中で、最も移動速度の遅い被写体部分を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された被写体部分に対してシャープ化処理を施す画像処理手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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