JP4637676B2 - 作用電極及びこれを用いた電気化学測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質溶液に電圧を印加するための作用電極及びこれを用いた電気化学測定装置に関するものである。
従来、電気化学測定法を用いた装置(以下、電気化学測定装置という。)は、測定試料と電解質とを溶媒に溶解してなる電解質溶液を測定セル内に貯めて、その電解質溶液内に作用電極を浸漬することにより、電解質溶液に電圧を印加する(電流を流す)ようにしている。
そして近年、作用電極として導電性ダイヤモンド電極が用いられるようになってきている。このダイヤモンド電極は、導電性を有するシリコン(Si)基板上に、導電性ダイヤモンド膜を成膜して形成されている。
この導電性ダイヤモンド電極を電気化学測定装置に用いた場合には、導電性ダイヤモンド膜を電解質溶液内に浸漬する際は、必ずシリコン基板等も電解質溶液内に浸漬されるため、短絡を避けるために防水処理を施さなければならない。
この防水処理の方法には、特許文献1に示すようにシリコン基板等をレジンモールドすることにより防水する方法、ガラス棒に埋め込むことにより防水する方法、あるいはメカニカルシートを用いて防水する方法などが考えられる。
しかしながら、レジンモールドによる防水は、シリコン基板のみをモールドすることは難しくある程度ダイヤモンド膜も含めてモールドする必要があるが、ダイヤモンド表面は接着性が悪いという特性から十分にモールドすることができず、防水することができないという欠点がある。
また、ガラス棒に埋め込むことによる防水に関しては、シリコン基板上に導電性ダイヤモンド膜を形成する平板構造のため、これをガラス棒に埋め込むことが製造上困難であり、たとえ埋め込んだとしても、埋め込む際にガラス棒の熱によりシリコン基板が熱応力による破壊をしてしまう等して、ガラス棒とシリコン基板との間に隙間が生じ電解質溶液がガラス棒に入ってしまい防水をすることができないという問題も生じる。
さらに、メカニカルシートを用いた防水の場合、メカニカルシールに用いるハウジングやシーリングのレジンから添加物が溶出して、測定結果に悪影響を与えるという問題があり、さらに作用電極の大きさが肥大化してしまうという問題がある。また、超エンプラやフッ素系ゴムを用いて防水することも考えられるが、超エンプラはコストが非常に高く、ゴムOリングは劣化が導電性ダイヤモンド電極に比べて早いという問題がある。
さらに、これら防水処理方法を用いて短絡を避けるための防水を効果高く行うためには、いきおい作用電極自体及びその周辺部の面積が大きくなり、これによって、測定試料量の微少化が困難な状態であった。
このように、上記いずれの防水処理方法によっても、シリコン基板などを完全に防水することができず、その結果測定結果や測定操作の利便性に悪影響を与えてしまうという問題がある。
特開2001−147211号公報
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされたものであり、従来の作用電極を電解質溶液に浸すという発想から離れ、全く新しい発想によりなされたものであり、作用電極の防水処理を不要にすることをその主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る作用電極は、電解質溶液に電圧を印加するための作用電極であって、前基板と、前記基板に形成されており、前記電解質溶液を収容する収容凹部と、を有し、当該収容凹部の表面に導電性ダイヤモンド膜形成されていることを特徴とする。ここで、電解質溶液とは、電解質が電離している溶液をいい、試料と電解質とを溶媒に溶解してなる溶液を含む。また、電解質溶液に電圧を印加することは、電解質に電流を流すことを含む。
このようなものであれば、導電性ダイヤモンド膜で覆われた収容凹部のみに電解質溶液を収容して、電解質溶液が導電性ダイヤモンド膜のみに接触するので、防水処理を施すべきシリコン基板等が電解質溶液に接触することが無く、その結果作用電極に防水処理を施す必要がなくなる。
測定試料が収容凹部内で偏在することを防ぎ、また、測定温度を一定にするためには、前記導電性ダイヤモンド膜を熱することにより、前記収容凹部内の電解質溶液に対流を起こす加熱手段を備えていることが望ましい。
また本発明に係る電気化学測定装置は、電解質溶液に、少なくとも作用電極と参照電極とを浸漬して印加することにより、前記電解質溶液の分析を行う電気化学測定装置であって、前記作用電極が、基板と、前記基板に形成されており、前記電解質溶液を収容する収容凹部を有し、当該収容凹部の表面に導電性ダイヤモンド膜形成されていることを特徴とする。
このようなものであれば、導電性ダイヤモンド膜で覆われた収容凹部に電解質溶液を収容して、電解質溶液が導電性ダイヤモンド膜のみに接触するので、防水処理を施すべきシリコン基板などが電解質溶液に接触することが無く、その結果作用電極に防水処理を施す必要がなくなる。
また、本発明の作用電極を用いてフローセル型の電気化学測定装置とするためには、前記電解質溶液を前記収容凹部に導入する導入口と、当該電解質溶液を前記収容凹部から導出する導出口とを備えた蓋部をさらに備え、前記作用電極と前記蓋部とを接合させることにより、電解質溶液を流通させる流通経路を形成していることが好ましい。
そして、前記蓋部に前記参照電極と前記作用電極と対をなす対電極とを設けて、参照電極及び対電極を配置の仕方の簡略化及び組み立ての容易化を図るようにすることが好ましい。
このように本発明によれば、導電性ダイヤモンド膜で覆われた収容凹部に電解質溶液を収容して、電解質溶液が導電性ダイヤモンド膜のみに接触するので、防水処理を施すべきシリコン基板などが電解質溶液に接触することが無く、その結果作用電極に防水処理を施す必要がなくなる。したがって、防水処理に関連する種々の問題を解決することができる。
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態に係る電気化学測定装置1の一実施形態ついて図面を参照して説明する。
本実施形態に係る電気化学測定装置1は、図1に示すように、測定試料と電解質とを溶媒に溶解してなる電解質溶液Lに電圧を印加することにより、前記測定試料の分析を行う三電極方式によるボルタンメトリー測定を行うバッチ式の電気化学測定装置であって、その基本構成は作用電極2と、参照電極3と、対電極4と、作用電極2の参照電圧3に対する電圧を制御するポテンシオスタット5と、ポテンシオスタット5により得られた電流及び電圧に基づいて測定試料の濃度などを算出する情報処理装置6とかなる。
本実施形態では、電解質として塩化カリウム(KCl)を用い、溶媒は純水とし、電解質溶液は約0.1mol/リットルであるKClの溶液としている。
作用電極2は、図1に示すように、導電性を有する基板であるシリコン基板21と、当該シリコン基板上に成膜された導電性ダイヤモンド膜22とから構成される。そして作用電極2は、電解質溶液Lを収容するための収容凹部23を有し、当該収容凹部23を前記導電性ダイヤモンド膜22により形成している。この伝導性ダイヤモンド膜22は、ポテンシオスタット5に繋がっているリード線10と配線用部材24によって接続されている。この配線用部材24は、例えばエポキシ系の導電性塗料からなり、シリコン基板21と同様に防水処理を施す必要があるが、本実施形態では電解質溶液Lに接触しないように収容凹部23の開口縁付近の導電性ダイヤモンド膜22と接触させているので、電解質溶液Lと接触することはない。また、このシリコン基板21の収容凹部23が形成されない裏面には、導電性ダイヤモンド膜22を熱することにより、前記収容凹部23内の電解質溶液Lに対流を起こし、測定試料を撹拌する加熱手段としてサーミスタ25を設けている。このサーミスタ25により収容凹部23内の電解質溶液Lを40℃程度(環境温度(例えば室温25℃)に対して20℃程度高い温度)に加熱している。サーミスタ25の制御は、通常のフィードバック制御を行う。すなわち情報処理装置6から駆動回路11に設定値(温度)を送り、その設定値(温度)に基づいて駆動回路11が、サーミスタ25に電流を流してサーミスタ25を加熱し、流れる電流の電圧よりサーミスタ25の抵抗を計算し、サーミスタ25固有の温度−抵抗特性表よりサーミスタ25の温度を知り、電流値にフィードバックする。
具体的な作用電極2の形状は、図2の作用電極2の正面図に示すように、正方形状であり、シリコン基板21の横幅は、20.5±0.5mmであり、導電性ダイヤモンド膜22が成膜してある範囲の幅、つまり収容凹部23の横幅は6.8±0.05mmである。また、図3の断面図に示すように、導電性ダイヤモンド電極2(シリコン基板21)の厚さは450±25μmであり、収容凹部23の深さは250±12μmである。
このダイヤモンド電極2の作製方法は、まず正方形のシリコン基板21を水酸化カリウム(KOH)溶液を用いてエッチングして収容凹部23を形成する。このエッチングにより収容凹部23の側壁面231の水平に対する勾配は概ね55度になる。そして、この収容凹部23にプラズマCVD法を用いてダイヤモンド膜22を成膜する。このとき、ダイヤモンド膜22を導電性とするために、不純物としてホウ素をドープする。
参照電極3は、作用電極2の電位の基準となる電極であり、本実施形態では例えば銀・塩化銀電極(Ag/AgCl電極)を用いており、その直径は約2mmである。そして、収容凹部23に収容された電解質溶液Lに浸漬されるように図示しない保持部材によって固定される。
対電極4は、作用電極2にある電位を設定する場合に、作用電極2での電流が支障なく流れるようにするもので、作用電極2に直列に接続されている。そして、本実施形態ではプラチナ(Pt)電極を用いており、その直径は約0.1mmである。対電極4も参照電極3と同様に収容凹部23に収容された電解質溶液Lに浸漬されるように図示しない保持部材によって固定される。
ポテンシオスタット5は、後述する情報処理装置6により制御されるものであり、作用電極2、参照電極3及び対電極4から電圧信号を受信するとともに、それら電極2、3、4を制御する。そして、作用電極2と対電極4との間に加える電圧を常に調整し、作用電極2の参照電極3に対する電圧を制御する。
情報処理装置6は、ポテンシオスタット5を制御するとともに、ポテンシオスタット5からの電圧信号及び電流信号に基づいて電流−電圧曲線を求め、この電流−電圧曲線に基づいて測定試料の濃度を算出するものである。さらに、サーミスタ25を駆動する駆動回路11に設定値(温度)を示す設定信号を出力するものである。
このように構成した本実施形態の電気化学測定装置1によれば、導電性ダイヤモンド膜22で覆われた収容凹部23に電解質溶液Lを収容して、電解質溶液Lが導電性ダイヤモンド膜22にのみ接触するので、防水処理を施すべきシリコン基板21などが電解質溶液Lに接触することが無く、その結果作用電極2に防水処理を施す必要がなくなる。したがって、防水処理に関連する種々の問題を解決することができる。
また、導電性ダイヤモンド膜22を熱することにより、収容凹部23内の電解質溶液Lに対流を起こす加熱手段25を備えているので、収容凹部23内で測定試料を撹拌し偏在することを防ぐことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る電気化学測定装置1の一実施形態ついて図面を参照して説明する。なお、前記第1実施形態に対応するものには同一の符号を付している。
第2実施形態に係る電気化学測定装置1は、前記第1実施形態とはことなり、図4に示すように、測定試料と電解質とを溶媒に溶解してなる電解質溶液Lをフローセル7に流通させ、そのフローセル7内にある電解質溶液Lに電圧を印加することにより、測定試料の分析を行う三電極方式によるボルタンメトリー測定を行う電気化学測定装置である。その基本構成はフローセル7を構成する作用電極2と、フローセル7内に設けた参照電極3及び対電極4と、各電極2、3、4の電圧を制御するポテンシオスタット5と、ポテンシオスタット5により得られた電流及び電圧に基づいて測定試料の濃度などを算出する情報処理装置6とかなる。
フローセル7は、作用電極2と蓋部71とを接合部材72によって接合することにより構成される。そして、電解質溶液Lを導入する導入管8と導出する導出管9と接続されて電解質溶液Lを流通させる流通経路を形成している。電解質溶液Lは図示しないポンプによりこの流通経路を流通している。なお、液漏れを防ぐために、作用電極2と蓋部71との間には、防水用ガスケット73を挟み込んでいる。
作用電極2は、前記第1実施形態と同様の方法によって作製され、図5に示すように、平面視略ひし形の収容凹部23を有している。具体的には、このひし形の長い方の対角線の頂点それぞれに連続して設けた案内溝232を含んでいる。そして1つの案内溝232に連続して隣接している2つの側壁面231のなす角度は約30度未満となるようにしている。これにより、一方の案内溝232から流れる電解質溶液Lは乱流になることなく層流のままでフローセル7内を通過することができ、電解質溶液Lの残液などを防ぐことができる。
蓋部71は、電解質溶液Lを前記収容凹部23に導入する導入ポート711と、当該電解質溶液Lを前記収容凹部23から導出する導出ポート712とを備えており、作用電極2及び蓋部71を接合したときに導入ポート711又は導出ポート712が案内溝232の上方において開口するようにしている。そして導入ポート711及び導出ポート712にそれぞれ対電極4を配置している。この対電極は、図4の概略構成図、及び図5の部分拡大図に示すように、電解質溶液Lの流通を妨げないために、蓋部71に打ち込み、そして導入管8と導出する導出管9とを連結させ、対電極4の内径が導入ポート711の内径並びに導出ポート712の内径及び導入管8の内径並びに導出管9の内径と略一致するように嵌合されている。また、参照電極3を収容凹部23の略中央部に配置するために、蓋部71の略中央部に設けた貫通孔713に参照電極3が嵌合して、参照電極3の先端部が蓋部71から突出するようにしている。
参照電極3は、前記第1実施形態と同様に銀・塩化銀電極(Ag/AgCl電極)を用いており、対電極4は、プラチナ(Pt)電極を用いている。
このように構成した本実施形態の電気化学測定装置1によれば、フローセル7を用いた電気化学測定装置1であっても、フローセル7内に作用電極2を浸漬する構造ではなく、導電性ダイヤモンド膜22のみが電解質溶液Lに接触するようにしているので、防水処理を施すべきシリコン基板21などが電解質溶液Lに接触することが無く、その結果作用電極2に防水処理を施す必要がなくなる。したがって、防水処理に関連する種々の問題を解決することができる。
蓋部71に参照電極3と、作用電極2と対をなす対電極4とを設けているので、参照電極3及び対電極4を配置の仕方の簡略化及び組み立ての容易化を図ることができる。
<第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態に係る電気化学測定装置1の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、前記各実施形態に対応するものには同一の符号を付している。
第3実施形態に係る電気化学測定装置は、図7に示すように、測定試料と電解質とを溶媒に溶解してなる電解質溶液Lに電流を流すことにより、前記測定試料の分析を行う二電極方式による定電流測定を行うバッチ式の電気化学測定装置であって、その基本構成は作用電極2と、対電極4と、作用電極2及び対電極4に流れる電流を制御するガルバノスタット12と、ガルバノスタット12により得られた電流及び電圧に基づいて測定試料の濃度などを算出する情報処理装置6とかなる。
ガルバノスタット12は、情報処理装置6により制御されるものであり、作用電極2及び対電極4から電圧信号及び電流信号を受信するとともに、それら電極2、4に流れる電流を制御して、作用電極2と対電極4に流れる電流を一定に保つようにするものである。
情報処理装置6は、ガルバノスタット12を制御するとともに、ガルバノスタット12からの電圧信号及び電流信号に基づいて電流−電圧曲線を求め、この電流−電圧曲線に基づいて測定試料の濃度を算出するものである。
このように構成した本実施形態の電気化学測定装置1によれば、導電性ダイヤモンド膜22で覆われた収容凹部23に電解質溶液Lを収容して、電解質溶液Lが導電性ダイヤモンド膜22にのみ接触するので、防水処理を施すべきシリコン基板21などが電解質溶液Lに接触することが無く、その結果作用電極2に防水処理を施す必要がなくなる。したがって、防水処理に関連する種々の問題を解決することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態ではKOH溶液によるエッチングにより収容凹部の側壁面の水平に対する勾配を約55度にしているが、これに限られることはなく、図8に示すように例えば機械的な研磨により球状の収容凹部にしても良いし、図9に示すように例えば側壁面の水平に対する勾配が直角となるようにしても良い。
また、対極及び参照極はプラチナ(Pt)電極や銀・塩化銀(Ag/AgCl)電極に限るものではなく、一般的な電極を用いて構わない。
さらに、電解質溶液は、水溶液に限らない。また液体に限らず、ゲル等であっても構わないし、電解質はKClに限らず例えばNaClなどであっても良い。
本発明の作用電極は、前記第1、第3実施形態の他にも電気化学測定法を用いた種々の装置、例えば電気滴定装置、ポーラログラフ、電解分析装置、電量分析装置及び電極式濃度測定装置などにも用いることができる。
また、全血を例えば酵素電極法を用いて測定する装置、あるいは銅など精錬に用いる電極としても用いることができる。
その他、前述した各実施形態や変形実施形態の一部又は全部を適宜組み合わせてよいし、本発明は前記各実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
本発明の第1実施形態に係るバッチ式電気化学測定装置の概略構成図。 同実施形態における作用電極の平面図。 同実施形態における作用電極の断面図。 本発明の第2実施形態に係るフローセル式電気化学測定装置の概略構成図。 同実施形態における導入ポートの部分拡大断面図。 同実施形態における作用電極の平面図。 本発明の第3実施形態に係るバッチ式電気化学測定装置の概略構成図。 その他の変形実施形態における作用電極の断面図。 さらに他の変形実施形態における作用電極の断面図。
符号の説明
1 ・・・電気化学測定装置
L ・・・電解質溶液
2 ・・・作用電極
22 ・・・導電性ダイヤモンド膜
23 ・・・収容凹部
231・・・側壁面
25 ・・・加熱手段(サーミスタ)
3 ・・・参照電極
4 ・・・対電極
71 ・・・蓋部
711・・・導入ポート
712・・・導出ポート

Claims (5)

  1. 電解質溶液に電圧を印加するための作用電極であって、
    基板と、前記基板に形成されており、前記電解質溶液を収容する収容凹部と、を有し、当該収容凹部の表面に導電性ダイヤモンド膜形成されている作用電極。
  2. 前記導電性ダイヤモンド膜を熱することにより、前記収容凹部内の電解質溶液に対流を起こす加熱手段を備えている請求項1記載の作用電極。
  3. 電解質溶液に、少なくとも作用電極と参照電極とを浸漬して印加することにより、前記電解質溶液の分析を行う電気化学測定装置であって、
    前記作用電極が、基板と、前記基板に形成されており、前記電解質溶液を収容する収容凹部を有し、当該収容凹部の表面に導電性ダイヤモンド膜形成されている電気化学測定装置。
  4. 前記電解質溶液を前記収容凹部に導入する導入ポートと、当該電解質溶液を前記収容凹部から導出する導出ポートとを備えた蓋部をさらに備え、
    前記作用電極と前記蓋部とを接合させることにより、前記電解質溶液を流通させるフローセルを構成している請求項3記載の電気化学測定装置。
  5. 前記蓋部に前記参照電極と前記作用電極と対をなす対電極とを設けている請求項4記載の電気化学測定装置。
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