JP4631674B2

JP4631674B2 - 保護カバーの接続構造

Info

Publication number: JP4631674B2
Application number: JP2005345931A
Authority: JP
Inventors: 隆則宮垣; 敏泰中積
Original assignee: Panasonic Corp; Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Corp; Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 2005-11-30
Filing date: 2005-11-30
Publication date: 2011-02-16
Anticipated expiration: 2025-11-30
Also published as: JP2007147042A

Description

本発明は、壁面に沿って配索される管状体や配線等の配索体の外側を覆う保護カバーの接続構造に関する。

エアコンは室外機と室内機とを冷媒管で接続して冷媒を循環させるようになっており、一般に冷媒管は室外機から外壁に沿って室内機の配置部分まで配索した後、その外壁を貫通して室内機へと案内されるが、そのとき、室外および室内の壁面に沿って配索される冷媒管を保護カバーによって覆う場合がある。

保護カバーは、冷媒管の一般部分を覆うカバー本体部材（管材）と、そのカバー本体部材同士を接続するカバー継手部材（管材保持具）と、によって構成され、カバー本体部材同士を接続する際には、接続しようとするカバー本体部材の端末部をカバー継手部材の内側に差し込むようになっている（例えば、特許文献１参照）。
特開２００２−３１０３３７号公報（第３頁、第２，３図）

上記従来の保護カバーの接続構造では、カバー継手部材の内側にカバー本体部材を差し込むようになっていたので、カバー本体部材の接続部分はカバー継手部材の肉厚部分を介して壁面に取り付けられることになる。

このため、外壁に沿って配索した冷媒管を保護カバーで覆った際に、その保護カバーのカバー本体部材と壁面との間には、カバー継手部材の厚さ分の隙間が形成されることになり、保護カバー取り付け部分の見栄えが悪化するとともに、カバー本体部材が壁面から浮いた状態となるためカバー本体部材の支持強度が低下してしまうという問題があった。

そこで、本発明は、カバー本体部材をカバー継手部材を用いて接続した際に、カバー本体部材とカバー継手部材との接続方向の位置決めを確実に行いつつ、カバー本体部材と壁面との間に隙間が形成されるのを防止できる保護カバーの接続構造を得ることを目的とする。

請求項１の発明にあっては、壁面に沿って配索される配索体の外側を覆い、その外側面が長手方向に段差の無い滑面状または蛇腹状となったカバー本体部材と、当該カバー本体部材の接続端部に設けられるカバー継手部材と、を備える保護カバーの接続構造において、カバー継手部材の底壁からカバー本体部材の接続方向に舌状突出部を突設するとともに、カバー本体部材の壁面との当接面に前記舌状突出部を嵌合する凹部を形成し、前記カバー継手部材のカバー本体部材を嵌合する接続口の内側を端縁から一定区間凹設して薄肉部と厚肉部とを形成し、前記外側面が滑面状となったカバー本体部材の端末を突き当てるとともに前記外側面が蛇腹状となったカバー本体部材の蛇腹溝を係合する突起部を、当該薄肉部の内側面に形成し、前記カバー継手部材が相互に分割可能な継手側ベース部と継手側カバー部とによって構成され、前記継手側ベース部は、壁面に取り付けられる底壁と、その底壁の両側から立ち上がる両側壁と、によって断面略逆Ｕ字状に形成されるとともに、前記継手側カバー部は、前記薄肉部と厚肉部を有し、前記継手側ベース部の両側壁の外側に重なり合う両側壁と、これら両側壁を連結する天井壁と、によって断面略Ｕ字状に形成され、前記継手側カバー部の両側壁の前記厚肉部に前記継手側ベース部の両側壁にそれぞれ嵌合する嵌合部を設けたことを特徴とする。

請求項２の発明にあっては、上記舌状突出部の両側部分に、カバー本体部材の端末切断面の凹凸または傾斜を吸収する切欠凹部を形成したことを特徴とする。

請求項１の発明によれば、カバー本体部材の接続端部をカバー継手部材に嵌合して接続する際に、カバー継手部材から突設した舌状突出部をカバー本体部材の凹部に嵌合することにより、それら舌状突出部と凹部とを重なり合わせることができるため、カバー本体部材の取付面を壁面に接触させることが可能となる。したがって、カバー本体部材の取付面と壁面との間に隙間が形成されるのを防止することができる。

また、カバー本体部材の外側面が長手方向に段差の無い滑面状である場合は、そのカバー本体部材の端末をカバー継手部材の内側面に形成した突起部に突き当てることにより、また、カバー本体部材の外側面が蛇腹状である場合は、その蛇腹溝を上記突起部に係合させることにより、カバー本体部材をカバー継手部材に対して接続方向に確実に位置決めできるという利点もある。

請求項２の発明によれば、上記舌状突出部の両側部分に切欠凹部を形成したので、カバー本体部材を切断した際に、その端末切断面に生じる凹凸や傾斜等を上記切欠凹部で吸収できるので、カバー本体部材の端末部とカバー継手部材とを相互に干渉させることなく接続することができる。

また、この切欠凹部により、外側面が蛇腹状となったカバー本体部材の先端部分（突起部と係止した部分より端末切断面側の部分）がカバー継手部材上に乗り上げて、当該蛇腹状のカバー本体部材の底面が壁面から浮き上がるのを抑制することができるという効果もある。

以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。

（第１実施形態）図１は、外側面が長手方向に段差の無い滑面状となるカバー本体部材を用いた保護カバーの接続状態を示す表側斜視図、図２は、外側面が滑面状となるカバー本体部材を用いた保護カバーの接続状態を示す裏側斜視図であり、図３は、カバー継手部材の分解斜視図、図４は、外側面が滑面状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との分解斜視図である。

また、図５は、外側面が滑面状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との接続状態を示す表側斜視図、図６は、外側面が滑面状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との接続状態を示す裏側斜視図であり、図７は、図１中Ａ−Ａ線に沿った拡大断面図、図８は、図７中Ｂ部の拡大断面図である。

さらに、図９は、外側面が蛇腹状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との分解斜視図、図１０は、外側面が蛇腹状となるカバー本体部材を用いた保護カバーの接続状態を示す表側斜視図であり、図１１は、外側面が蛇腹状となるカバー本体部材を用いた保護カバーの接続状態を示す裏側斜視図、図１２は、外側面が蛇腹状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との接続状態を示す表側斜視図である。

本実施形態にかかる保護カバー１０は、図１に示すように、エアコンの室外機と室内機とを接続する冷媒循環用の配索体としての冷媒管１を覆うものとして構成される。冷媒管１は、室外または室内の壁面に沿って配索されており、壁面に取り付けた保護カバー１０によって保持される。なお、冷媒管１の外側には断熱材２が巻かれている。

保護カバー１０は、図２にも示すように、冷媒管１の一般部分を覆うカバー本体部材１１と、そのカバー本体部材１１の接続端部１１ａの外側を嵌合してカバー本体部材１１を繋ぐカバー継手部材１２と、を備えて構成される。

カバー本体部材１１は、図１に示すように、相互に分割可能な本体側ベース部１３と本体側カバー部１４とによって構成され、本体側ベース部１３は、壁面に取り付けられる底壁１３ａと、その底壁１３ａの両側から立ち上がる両側壁１３ｂ，１３ｃと、によって断面略逆Ｕ字状に形成されるとともに、本体側カバー部１４は、両側壁１３ｂ，１３ｃの外側に重なり合う両側壁１４ａ，１４ｂと、これら両側壁１４ａ，１４ｂを連結する天井壁１４ｃと、によって断面略Ｕ字状に形成される。

そして、本体側ベース部１３の両側壁１３ｂ，１３ｃの外側に、本体側カバー部１４の両側壁１４ａ，１４ｂを被せることにより、カバー本体部材１１は断面矩形状となる閉断面のダクト状に組み立てられる。

カバー継手部材１２は、図２に示すように、相互に分割可能な継手側ベース部１５と継手側カバー部１６とによって構成され、継手側ベース部１５は、図３に示すように、壁面に取り付けられる底壁１５ａと、その底壁１５ａの両側から立ち上がる両側壁１５ｂ，１５ｃと、によって断面略逆Ｕ字状に形成されるとともに、継手側カバー部１６は、両側壁１５ｂ，１５ｃの外側に重なり合う両側壁１６ａ，１６ｂと、これら両側壁１６ａ，１６ｂを連結する天井壁１６ｃと、によって断面略Ｕ字状に形成される。

そして、継手側ベース部１５の両側壁１５ｂ，１５ｃの外側に、継手側カバー部１６の両側壁１６ａ，１６ｂを被せることにより、カバー継手部材１２は矩形状の枠体として組み立てられ、カバー本体部材１１の接続口１２Ａ，１２Ｂが対向配置されている。

カバー本体部材１１は、図２に示すように、予め提供される長尺の状態若しくは壁面に配索される冷媒管１の長さに応じて現場等で適宜長さＬ１に切断して使用される一方、カバー継手部材１２は、カバー本体部材１１を接続するに必要な所定長さＬ２をもって形成される。

本体側ベース部１３の両側壁１３ｂ，１３ｃの内面には、図７に示すように、それら側壁１３ｂ，１３ｃの起立方向中間部に位置して長さ方向に連続する凸部１３ｄが形成されるとともに、本体側カバー部１４の両側壁１４ａ，１４ｂの内面には、凸部１３ｄに対応する位置に凹部１４ｄが形成され、本体側ベース部１３に本体側カバー部１４を嵌合して組み付ける際に、凸部１３ｄと凹部１４ｄが互いに嵌合して抜止めされる。

継手側ベース部１５の両側壁１５ｂ，１５ｃの外側には、図３に示すように、それらの起立方向に延びる浅い溝部２０がそれぞれ形成されるとともに、継手側カバー部１６の両側壁１６ａ，１６ｂの内側には溝部２０に嵌合される凸部２１およびストッパー２２が突設され、継手側ベース部１５に継手側カバー部１６を嵌合して組み付ける際に、溝部２０が凸部２１にガイドされつつ押し込まれるとともに、組み付け完了時に両側壁１５ｂ，１５ｃの先端がストッパー２２に当接して位置決めされ、凸部２１が溝部２０の形成終端部に設けた凹部２３に係合して抜止めされる。

また、図４，図５に示すように、本体側ベース部１３の底壁１３ａの幅方向中央部には、長さ方向に適宜間隔をもって取付穴２４が形成されるとともに、継手側ベース部１５の底壁１５ａの中央部に取付穴２５が形成され、それら取付穴２４，２５にビス等の締結部材を挿通して本体側ベース部１３および継手側ベース部１５を壁面に取り付けるようになっている。

さらに、図１に示すように、本体側カバー部１４の天井壁１４ｃおよび継手側カバー部１６の天井壁１６ｃのそれぞれの表面には、長さ方向に連続する縦縞状のトレッド１７が形成され、このトレッド１７によって作業上の滑り止めと意匠効果の向上が図られる。

トレッド１７は、図８に示すように、曲率半径の大きな円弧状凹部１７ａを幅方向に複数並設して形成され、それぞれの円弧状凹部１７ａの境界部には角の有る稜線１７ｂが形成されるとともに、図７に示すように、トレッド１７は幅方向中央部の所定範囲Ｓ１に形成され、その形成範囲Ｓ１は両側の無形成範囲Ｓ２よりも十分に広く設定される。そして、このようにトレッド１７を円弧状に形成したことで、トレッド１７内に塵芥や汚れ等が残存しにくくなる上、掃除しやすくなるという利点がある。

ところで、カバー本体部材１１（本体側カバー部１４）の外側面は、図１，図２に示すように、長手方向（延伸方向）に沿って段差の無い滑らかな滑面状に形成されるが、この滑面状のカバー本体部材１１に代えて、図９，図１０に示すように外側面が蛇腹状に形成されたカバー本体部材１８が必要に応じて用いられる。

すなわち、蛇腹状のカバー本体部材１８は、その外側面を形成する底壁１８ａと両側壁１８ｂ，１８ｃと天井壁１８ｄが断面矩形状を成して一体に形成され、それら側壁１８ａ〜１８ｄの周方向に連続した蛇腹溝１９ａを形成することにより蛇腹部分１９となり、その蛇腹部分１９によってカバー本体部材１８に可撓性を与えてある。

ここで、本実施形態では、図３および図４に示すように、カバー継手部材１２の壁面に当接する底壁１５ａからカバー本体部材１１の接続方向、つまり接続口１２Ａ，１２Ｂからカバー本体部材１１の延伸方向に突出するように舌状突出部１００を突設するとともに、カバー本体部材１１の壁面への当接面となる底壁１３ａに舌状突出部１００を嵌合する凹部１１０を形成し、図５，図６に示すように舌状突出部１００を凹部１１０に差し込むようになっている。

もちろん、蛇腹状のカバー本体部材１８にあっても、図１１に示すように、底壁１８ａには舌状突出部１００を嵌合する凹部１１１が形成され、その凹部１１１に舌状突出部１００が差し込まれる。

ところで、舌状突出部１００は、図４に示したように、底壁１５ａの幅方向中央部に対して両側方向に所定間隔ｍをあけて対称に一対が設けられており、これに伴って滑面状のカバー本体部材１１に設けた凹部１１０も幅方向に一対設けられるが、蛇腹状のカバー本体部材１８では一対の舌状突出部１００を嵌合できる幅をもって凹設した１箇所の凹部１１１となっており、いずれの凹部１１０および凹部１１１にあってもカバー本体部材１１，１８の長さ方向に連続した溝状として形成される。

そして、カバー継手部材１２の内側面となる舌状突出部１００の基端部には、滑面状となったカバー本体部材１１の端末を突き当てるとともに、蛇腹状となったカバー本体部材１８の端末部の蛇腹溝１９ａを係合する突起部１２０を形成してある。

このとき、突起部１２０は、図３に示すように、継手側カバー部１６の接続口１２Ａ，１２Ｂ近傍の内側面、つまり側壁１６ａ，１６ｂおよび天井壁１６ｃの内面にも形成される。

また、舌状突出部１００の両側部分、つまり、本実施形態では一対設けられた舌状突出部１００の幅方向外側部分には、図４にも示すように、カバー本体部材１１，１８の端末切断面の凹凸や、傾斜（幅方向に対する傾き）、寸法誤差等を吸収する切欠凹部１３０を、突起部１２０の形成位置より深く形成してある。この切欠凹部１３０を設けたことで、蛇腹部分１９の突起部１２０より先端側の部分が継手側ベース部１５に乗り上げて、当該蛇腹部分１９の底面が壁面から浮き上がるのが抑制されるという効果もある。なお、この切欠凹部１３０の深さ（奥行き）は、例えば、突起部１２０から蛇腹部分１９の１〜３山相当としている。

したがって、本実施形態の保護カバー１０にあっては、冷媒管１を壁面に沿わせて室外機から室内機へと配索する際に、図５，図６に示すように、舌状突出部１００を凹部１１０に差し込みつつ本体側ベース部１３と継手側ベース部１５とを繋ぎ合わせて、それらを冷媒管１の配索部位に沿って取付穴２４，２５を介して壁面に固定する。

そして、本体側ベース部１３内に冷媒管１を収納し、図１，図２に示すように、本体側ベース部１３に本体側カバー部１４を被せた後、継手側ベース部１５に継手側カバー部１６を被せることになる。このとき、継手側カバー部１６の長さ方向両端部は、本体側カバー部１４の端末部外側に重ね合わさるようにして覆うようになっている。

以上の構成により、本実施形態にかかる保護カバーの接続構造によれば、カバー継手部材１２の底壁１５ａから舌状突出部１００を突設するとともに、外側面が滑面状となったカバー本体部材１１の底壁１３ａに凹部１１０を形成して、その凹部１１０に舌状突出部１００を差し込み、それら舌状突出部１００と凹部１１０との重なり部分でカバー本体部材１１とカバー継手部材１２とを接続するようにしたので、カバー本体部材１１の底壁１３ａを壁面に接触させることが可能となり、それら底壁１３ａと壁面との間に隙間が形成されるのを防止できる。

また、外側面が蛇腹状となったカバー本体部材１８にあっても同様に、底壁１８ａに形成した凹部１１１に舌状突出部１００が差し込まれて、その底壁１８ａと壁面との間に隙間が形成されるのを防止できる。

したがって、滑面状のカバー本体部材１１および蛇腹状のカバー本体部材１８のいずれに対しても、壁面との間に隙間が形成されるのが防止されるため外観上の見栄えを良好にできるとともに、カバー本体部材１１，１８が直接壁面に接触されるため、当該壁面での支持性を向上することができる。

また、カバー継手部材１２の内側面に突起部１２０を形成して、その突起部１２０に滑面状となったカバー本体部材１１の端末を突き当てるとともに、蛇腹状となったカバー本体部材１８の端末部の蛇腹溝１９ａを係合するようにしたので、滑面状および蛇腹状のいずれのカバー本体部材１１，１８についても、カバー継手部材１２に対して接続方向により確実に位置決めすることができる。

さらに、カバー継手部材１２には、舌状突出部１００の両側部分（幅方向両側部分）に切欠凹部１３０を形成したので、現場等でカバー本体部材１１，１８を切断する際等に生じる端末切断面のいびつな形状を当該切欠凹部１３０によって吸収することができるので、カバー本体部材１１，１８の端末部がカバー継手部材１２と干渉し合うことなくスムーズに接続することができる。また、外側面が蛇腹状となったカバー本体部材１８に対しては、蛇腹部分１９の突起部１２０より先端側の部分が継手側ベース部１５に乗り上げて、当該蛇腹部分１９の底面が壁面から浮き上がるのが抑制されるという効果もある。

（第２実施形態）図１３は、カバー継手部材の表側斜視図、図１４は、カバー継手部材を表側から見た分解斜視図、図１５はカバー継手部材を裏側から見た分解斜視図である。なお、本実施形態にかかる保護カバーの接続構造は、第１実施形態にかかる保護カバーの接続構造と同様の構成要素を備える。よって、以下では、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。

本実施形態では、カバー本体部材１１，１８（図１，図９参照）をＬ字状に繋ぐカバー継手部材３０を例示している。このカバー継手部材３０は、第１実施形態と同様に相互に分割可能な継手側ベース部３１と継手側カバー部３２とによって構成され、継手側ベース部３１は、図１４，図１５に示すように、壁面に取り付けられる略矩形状の底壁３１ａと、その底壁３１ａの隣り合う２辺とそれらに対向した角部から立ち上がる平面状の側壁３１ｂ，３１ｃおよび断面く字状の側壁３１ｄと、によって形成される。

また、継手側カバー部３２は、側壁３１ｂ，３１ｃの外側に重なり合う平面状の側壁３２ａ，３２ｂおよび側壁３１ｄの外側に重なり合う断面く字状の側壁３２ｃと、これら側壁３２ａ〜３２ｃを連結する天井壁３２ｄと、によって形成される。

そして、継手側ベース部３１の側壁３１ｂ〜３１ｄの外側に、継手側カバー部３２の側壁３２ａ〜３２ｃを被せることにより、カバー継手部材３０は接続口３０Ａ，３０Ｂが隣接するＬ字状の枠体として組み立てられる。

また、本実施形態にあっても、底壁３１ａからカバー本体部材１１の接続方向、つまり接続口３０Ａ，３０Ｂからカバー本体部材１１の延伸方向に突出するように一対の舌状突出部１００を突設するとともに、継手側カバー部３２の接続口３０Ａ，３０Ｂ近傍の内側面に突起部１２０が形成される。

したがって、本実施形態のようにカバー本体部材１１，１８をＬ字状に繋ぐカバー継手部材３０にあっても、第１実施形態と同様に、カバー継手部材３０の底壁３０ａから突設した舌状突出部１００を、カバー本体部材１１，１８に形成した凹部１１０，１１１（図４，図９参照）に差し込むことで、カバー本体部材１１，１８の底壁１３ａ，１８ａと壁面との間に隙間が形成されるのを防止することができる。

また、カバー継手部材３０の接続口３０Ａ，３０Ｂ近傍の内側面に形成した突起部１２０によって、滑面状となったカバー本体部材１１の端末を突き当てるとともに、蛇腹状となったカバー本体部材１８の端末部の蛇腹溝１９ａを係合することができ、滑面状および蛇腹状のいずれのカバー本体部材１１，１８にあってもカバー継手部材１２に対して接続方向に確実に位置決めすることができる。

さらに、本実施形態にあっても、舌状突出部１００の両側部分に、カバー本体部材１１，１８の端末切断面の凹凸や、傾斜、寸法誤差等を吸収する切欠凹部１３０を形成してある。したがって、外側面が蛇腹状となったカバー本体部材１８に対しては、蛇腹部分１９の突起部１２０より先端側の部分が継手側ベース部３１に乗り上げて、当該蛇腹部分１９の底面が壁面から浮き上がるのが抑制されるという効果も得られる。

以上、本発明を上記第１および第２実施形態に例をとって説明したが、本発明はこれら実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。

例えば、上記各実施形態では冷媒管１を配索体としてこれを保護カバー１０で覆った場合を示したが、本発明の保護カバーはその他の管状体や配線等の配索体にあっても適用することができるし、また、舌状突出部１００は所定間隔ｍをあけて１対設けたが、その舌状突出部は１つ若しくは３つ以上でもよい。

本発明の第１実施形態における外側面が滑面状となるカバー本体部材を用いた保護カバーの接続状態を示す表側斜視図。本発明の第１実施形態における外側面が滑面状となるカバー本体部材を用いた保護カバーの接続状態を示す裏側斜視図。本発明の第１実施形態におけるカバー継手部材の分解斜視図。本発明の第１実施形態における外側面が滑面状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との分解斜視図。本発明の第１実施形態における外側面が滑面状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との接続状態を示す表側斜視図。本発明の第１実施形態における外側面が滑面状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との接続状態を示す裏側斜視図。図１中Ａ−Ａ線に沿った拡大断面図。図７中Ｂ部の拡大断面図。本発明の第１実施形態における外側面が蛇腹状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との分解斜視図。本発明の第１実施形態における外側面が蛇腹状となるカバー本体部材を用いた保護カバーの接続状態を示す表側斜視図。本発明の第１実施形態における外側面が蛇腹状となるカバー本体部材を用いた保護カバーの接続状態を示す裏側斜視図。本発明の第１実施形態における外側面が蛇腹状となるカバー本体部材のベース部材とカバー接続部材のベース部材との接続状態を示す表側斜視図。本発明の第２実施形態におけるカバー継手部材の表側斜視図。本発明の第２実施形態におけるカバー継手部材を表側から見た分解斜視図。本発明の第２実施形態におけるカバー継手部材を裏側から見た分解斜視図。

符号の説明

１冷媒管（配索体）
１０保護カバー
１１外側面が滑面状となるカバー本体部材
１２カバー継手部材
１３ａ底壁
１５ａ底壁
１８外側面が蛇腹状となるカバー本体部材
１８ａ底壁
１９蛇腹部分
１９ａ蛇腹溝
１００舌状突出部
１１０，１１１凹部
１２０突起部
１３０切欠凹部

Claims

壁面に沿って配索される配索体の外側を覆い、その外側面が長手方向に段差の無い滑面状または蛇腹状となったカバー本体部材と、当該カバー本体部材の接続端部に設けられるカバー継手部材と、を備える保護カバーの接続構造において、
カバー継手部材の底壁からカバー本体部材の接続方向に舌状突出部を突設するとともに、カバー本体部材の壁面との当接面に前記舌状突出部を嵌合する凹部を形成し、
前記カバー継手部材のカバー本体部材を嵌合する接続口の内側を端縁から一定区間凹設して薄肉部と厚肉部とを形成し、前記外側面が滑面状となったカバー本体部材の端末を突き当てるとともに前記外側面が蛇腹状となったカバー本体部材の蛇腹溝を係合する突起部を、当該薄肉部の内側面に形成し、
前記カバー継手部材が相互に分割可能な継手側ベース部と継手側カバー部とによって構成され、
前記継手側ベース部は、壁面に取り付けられる底壁と、その底壁の両側から立ち上がる両側壁と、によって断面略逆Ｕ字状に形成されるとともに、前記継手側カバー部は、前記薄肉部と厚肉部を有し、前記継手側ベース部の両側壁の外側に重なり合う両側壁と、これら両側壁を連結する天井壁と、によって断面略Ｕ字状に形成され、
前記継手側カバー部の両側壁の前記厚肉部に前記継手側ベース部の両側壁にそれぞれ嵌合する嵌合部を設けたことを特徴とする保護カバーの接続構造。
前記舌状突出部の両側部分に、カバー本体部材の端末切断面の凹凸または傾斜を吸収する切欠凹部を形成したことを特徴とする請求項１に記載の保護カバーの接続構造。