JP4627330B2 - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機の制御装置に関し、特にバッテリと、該バッテリよりも内部抵抗が低いキャパシタとで電動機に電力を供給する制御装置に関する。
従来から、バッテリの電力で駆動輪に接続された電動機を力行させて走行する電気車両では、制動時に電動機を発電機として機能させ、得られた電力によってバッテリの充電(回生)を行っている。また、フォークリフトに代表される荷役車両では、バッテリの電力で電動機を力行させてフォークを上昇させる一方、フォークと荷物の位置エネルギを利用して、フォークの下降時に電動機を発電機として機能させ、得られた電力によってバッテリの回生を行っている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記車両の中には、バッテリに大容量のキャパシタを並列接続したものもある。一般に、キャパシタはバッテリよりも内部抵抗が低い。したがって、このタイプの車両によれば、積極的にキャパシタを充放電させつつ力行/回生制御を行うことによってバッテリの内部抵抗による損失を低減することができ、電力効率を高めることができる(例えば、特許文献2参照)。
従来の制御装置の一例として、電気車両に備えられてその走行を制御する制御装置を図8に示す。
制御装置1Cは、バッテリ2と、これに並列に接続されたキャパシタCapとを備えている。インバータ部3は複数のスイッチからなり、力行時には、制御部5Cの制御下でこれらのスイッチがON/OFFすることにより、バッテリ2及び/またはキャパシタCapから供給される直流電圧を三相交流電圧に変換して電動機4に出力する。また、回生時において、インバータ部3は、発電機として機能する電動機4が発生した三相交流電圧を直流電圧に変換する。そして、この直流電圧によってバッテリ2及び/またはキャパシタCapの回生が行われる。
図9に、外部からのアクセル信号をきっかけとして、電動機4が停止状態から力行状態に切替わる際のインバータ電流I、バッテリ電流I、及びキャパシタ電流Iのグラフを示す。図8から明らかなように、インバータ電流Iはバッテリ電流Iとキャパシタ電流Iとの和電流である。
図9に示すように、時間tにおいて力行状態に切替わった後の一定期間の間、インバータ部3では、電動機4の力行を開始するために大きなインバータ電流Iが必要となる。仮にキャパシタCapが存在しないとすると、このインバータ電流Iは全てバッテリ電流Iで賄われることになるが、この場合はバッテリ2に一時的に過大な電流が流れることになり、バッテリ2が劣化しやすくなるという問題が発生する。また、前記のように、バッテリ2は比較的大きな内部抵抗を有しているので、この抵抗にインバータ電流Iに等しい過大な電流が流れることにより、損失が発生して電力効率が低下する。
しかしながら、図8に示す制御装置1Cでは、バッテリ2にキャパシタCapが並列接続されているので、インバータ電流Iのオーバーシュート部分をキャパシタ電流Iで補うことができ、バッテリ電流Iの波高値を低減することができる(図9参照)。そして、これによりバッテリ2の劣化や、電力効率の低下を防ぐことができる。
特開2001−89098号公報 特開2006−318818号公報
しかしながら、市場の要請により、高効率化やバッテリの長寿命化については、さらなる改善が求められている。
また、図8に示す従来の制御装置1Cは、力行状態が続いてインバータ3に供給される直流電圧が低下した場合に電動機4の正常な制御が困難になるという問題と、回生状態が続いてインバータ3から出力される直流電圧が上昇した場合にインバータ3を構成する素子等が損傷するおそれがあるという問題とを有していた。
そこで、本発明は、電動機を安定して制御することができ、インバータ等を構成する素子の損傷を防ぐことができ、さらにバッテリの長寿命化及び損失の低減による高効率化が可能な制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る制御装置は、力行時に電源ライン−接地ライン間の直流電圧を交流電圧に変換して制御すべき電動機に出力するとともに、回生時に発電機として機能する前記電動機が出力した交流電圧を直流電圧に変換して前記電源ライン−接地ライン間に出力するインバータ部と、前記電源ライン−接地ライン間に接続されたキャパシタと、前記接地ラインに一端が接続された第1スイッチ、該第1スイッチの他端に一端が接続されるとともに他端が前記電源ラインに接続された第2スイッチ、及び前記第1及び第2スイッチの接続点に一端が接続されたコイル素子を有する昇圧部と、前記コイル素子の他端と前記接地ラインとの間に接続され、バッテリ電圧を出力するバッテリとを備え、前記電動機の停止時に、前記バッテリ電圧が昇圧部によって昇圧され、前記電源ライン−接地ライン間の直流電圧が所定のインバータ目標電圧にまで昇圧されることを特徴としている。
上記制御装置の前記昇圧部は、さらに、前記コイル素子の他端に一端が接続されるとともに他端が前記電源ラインに接続された第3スイッチを有することが好ましい。
また、上記制御装置は、力行時に前記電源ライン−接地ライン間の直流電圧が前記バッテリ電圧を下回ると前記第2スイッチがONされ、回生時に前記電源ライン−接地ライン間の直流電圧が前記インバータ目標電圧を上回ると前記第2スイッチがONされ、さらに、前記第2スイッチがONされると前記第3スイッチもONされることが好ましい。
本発明に係る制御装置によれば、インバータ部の電源ライン−接地ライン間の直流電圧の上昇及び下降が制限されるので、電動機を安定して制御することができ、インバータ等を構成する素子の損傷を防ぐことができる。
また、本発明に係る制御装置によれば、電動機が力行状態となった直後の一定期間の間はバッテリ電流が流れないので、バッテリの長寿命化及び損失の低減による高効率化が可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る制御装置の好ましい実施形態について説明する。
図1に、実施例1に係る制御装置の回路図及びブロック図を示す。本実施例に係る制御装置1Aは、一例として電気車両に備えられてその走行を制御するもので、主にバッテリ2と、昇圧部6Aと、キャパシタCapと、コンデンサCと、インバータ部3と、制御部5Aとからなる。制御部5Aは、電圧センサVM1、VM2、電流センサIMU、IMV、及びパルスジェネレータPGが検知した各種情報に基づいて各部の制御を行う。
バッテリ2は鉛蓄電池であり、本実施例では満充電時に48V(=バッテリ初期電圧Vb0)を出力する鉛蓄電池が使用される。バッテリ2には電圧センサVM1が並列に接続されており、バッテリ2が出力するバッテリ電圧Vを検知し、検知した電圧に関する情報を制御部5Aに伝達する。
昇圧部6Aは、コイル素子Lと、第1及び第2スイッチSW、SW(本実施例では、一例としてNMOS型FET)とを含む。コイル素子Lの一端はバッテリ2の正端子に接続され、他端は第1及び第2スイッチSW、SWの接続点、すなわち第2スイッチSWのソースと第1スイッチSWのドレインとの間に接続される。第2スイッチSWのドレインはインバータ部3の電源ラインに接続され、第1スイッチSWのソースは接地ラインに接続される。また、第1及び第2スイッチSW、SWには、それぞれソース側からドレイン側に電流を通流させるダイオードが接続されている。
キャパシタCapは、電源ライン−接地ライン間に接続される。本実施例において、キャパシタCapは比較的大容量の電気二重層コンデンサである。電力効率を改善するという観点から、キャパシタCapの内部抵抗は、バッテリ2の内部抵抗と等しいか、またはバッテリ2の内部抵抗よりも小さいことが好ましい。また、キャパシタCapには電圧センサVM2が並列に接続されており、キャパシタCapの両端の電圧、すなわちインバータ電圧V(インバータ部3の電源ライン−接地ラインと間直流電圧)を検知し、検知した電圧に関する情報を制御部5Aに伝達する。
図1に示すように、電源ライン−接地ライン間には、さらにコンデンサCが接続されている。コンデンサCは、インバータ電圧Vを平滑する役割を果たしている。
インバータ部3は、U相、V相、W相アームからなる三相インバータで、各相アームは電源ライン−接地ライン間に直列接続される2つのスイッチから構成される。そして、各相アームを構成する2つのスイッチの接続点は、制御すべき電動機4の各相端に接続されている。
インバータ部3は、力行時には、電源ライン−接地ライン間の直流電圧(インバータ電圧V)を三相交流電圧に変換して電動機4に出力する。一方、回生時には、発電機として機能する電動機4が出力した三相交流電圧を直流電圧に変換して電源ライン−接地ライン間に出力する。また、力行も回生も行っていない停止時には、各相を構成するスイッチはいずれもOFFしており、上記いずれの動作も行わない。
インバータ部3と電動機4との接続ラインのうち、U相とV相の接続ライン上には電流センサIMU、IMVが備えられ、インバータ部3と電動機4との間で通流する電流の電流量及び通流方向を検知する。また、電動機4の近傍にはパルスジェネレータPGが備えられ、電動機4の回転数を検知する。検知された電流、回転数に関する情報は、制御部5Aに伝達される。
制御部5Aは、これらの情報に基づいて電動機4の状態を判断した上で、インバータ部3を構成するスイッチのスイッチング動作をフィードバック制御する。また、前記のように、制御部5Aには、バッテリ電圧V及びインバータ電圧Vに関する情報も伝達される。制御部5Aは、これらの電圧情報に基づいて昇圧部6Aの第1及び第2スイッチSW、SWの制御も行う。
続いて、図2及び図3を参照して、実施例1に係る制御装置の動作について説明する。
制御装置1Aは、起動すると、まず図2(A)に示す停止時のフローチャートに従って動作し、その後、アクセルがONされると図2(B)に示す力行時のフローチャートに従って動作を開始する。そして、アクセルがOFFされると(ブレーキがかけられると)、再びアクセルがONされるか車両が停止するまで図2(C)に示す回生時のフローチャートに従って動作する。
具体的には、時間0〜tの起動前の状態において、昇圧部6Aの第1及び第2スイッチSW、SWはいずれもOFFしている。また、インバータ電圧Vは、ほぼ0Vとなっている。
時間tにおいて制御装置1Aが起動すると、制御装置1Aは、図2(A)のフローチャートに従って動作を開始し、力行状態となるか走行が終了するまでの間、インバータ電圧Vとインバータ目標電圧V(本実施例では、一例として55V)とを比較し続ける(ステップS4)。そして、インバータ電圧Vがインバータ目標電圧Vよりも低い場合には、第1及び第2スイッチSW、SWのON/OFFを繰り返し行い、インバータ電圧Vを昇圧する(ステップS5)。図3に示す具体例では、時間t〜tの間、インバータ電圧Vの昇圧が行われる。そして、時間tにおいてインバータ電圧Vが目標である55Vに到達すると(ステップS4の“Yes”)、第1及び第2スイッチSW、SWはOFFし(ステップS1)、インバータ電圧Vは55Vで一定に保たれる。
時間tにおいてアクセルがONされ、制御部5Aにその旨の信号(アクセル信号)が入力されると力行状態であるとの判定がなされ(ステップS2の“Yes”)、制御装置1Aは、図2(B)のフローチャートに従って動作を開始する。このとき、バッテリ2と電源ラインとの間に接続されている第2スイッチSWはOFFされているので(ステップS6)、電動機4を駆動するために必要なインバータ電流Iは、全てキャパシタCapからのキャパシタ電流Iによって賄われることになる。そして、キャパシタCapの両端の電圧、すなわちインバータ電圧Vは、徐々に低下していく。
時間tにおいてアクセルがOFFされ、制御部5Aにその旨の信号(ブレーキ信号)が入力されると回生状態であるとの判定がなされ(ステップS7の“Yes”)、制御装置1Aは、図2(C)のフローチャートに従って動作を開始する。このとき、第2スイッチSWはOFFされているので(ステップS10)、発電機として機能している電動機4が発生した電力は、全てキャパシタCapの回生に使用されることになる。これにより、インバータ電圧Vは徐々に上昇していく。
時間tにおいてアクセル信号が入力されると(ステップS11の“Yes”)、制御装置1Aは、再び図2(B)のフローチャートに従って動作を開始し、時間t〜tと同様の動作をする。そして、時間tにおいてインバータ電圧Vがバッテリ電圧Vを下回ると(ステップS8の“No”)、第2スイッチSWをONする(ステップS9)。これにより、コイル素子Lを介してバッテリ2からもインバータ部3に電流(バッテリ電流I)が供給されるようになり、インバータ電圧Vの低下が緩やかになる。これとともに、バッテリ電圧Vも緩やかに低下していく。
ここで、インバータ電圧Vが低下すると電動機4の正常な制御が困難になるが、本発明に係る制御装置1Aでは、予めインバータ電圧Vがインバータ目標電圧Vまで昇圧されているので、インバータ電圧Vが多少低下しても電動機4の制御が困難になることはない。また、例えば、急加速等によりインバータ電圧Vが過度に低下した場合には、第2スイッチSWをONし、バッテリ2とキャパシタCapとの双方から電流を供給することによってインバータ電圧Vの低下が抑制されるようになっている。
したがって、本発明に係る制御装置によれば、必要となるインバータ電圧Vを確保し、電動機4の制御を安定して行うことができる。
その後、時間tにおいてブレーキ信号が入力されると(ステップS7の“Yes”)、制御装置1Aは、再び図2(C)のフローチャートに従って動作を開始し、第2スイッチSWをOFFする(ステップS10)。したがって、インバータ電圧Vがインバータ目標電圧Vに到達するまでの間、電動機4が発生した電力は全てキャパシタCapの回生に使用され、インバータ電圧Vは徐々に上昇していく。そして、時間tにおいてインバータ電圧Vがインバータ目標電圧Vを超えると(ステップS13の“Yes”)、第2スイッチSWをONする(ステップS14)。これにより、電動機4が発生した電力は、主にバッテリ2の回生に使用されるようになり、バッテリ電圧Vは徐々に上昇していく。また、インバータ電圧Vはインバータ目標電圧Vに向かって徐々に低下していく。
ここで、インバータ電圧Vが上昇し過ぎると、インバータ部3を構成するスイッチや、キャパシタCap等の部品が損傷するおそれがある。その点、本発明に係る制御装置では、インバータ電圧Vがインバータ目標電圧Vを超えると第2スイッチSWをONして、バッテリ2の回生を開始する。これにより、インバータ電圧Vの上昇を制限し、各種部品の損傷を回避することができる。
その後、時間tにおいて走行が停止すると、図2(C)のステップS12で停止状態であるとの判定がなされ、制御装置1Aは、図2(A)のフローチャートに従って動作を開始する。図3に示す具体例では、時間tの時点で既にインバータ電圧Vがインバータ目標電圧Vに到達しているので(ステップS4の“Yes”)、昇圧部6Aによってそれ以上インバータ電圧Vを昇圧することなく、ステップS1〜ステップS4を繰り返し実行することになる。
図4に、電動機4が停止状態から力行状態に切替わる際のインバータ電流I、バッテリ電流I、及びキャパシタ電流Iのグラフを示す。なお、図4の時間tは図3のtに相当し、図4の時間tは図3のtに相当する。前記したように、インバータ電流Iはバッテリ電流Iとキャパシタ電流Iとの和電流である。
図4に示すように、時間tにおいて停止状態から力行状態に切替わった後の一定期間の間、インバータ電流Iは全てキャパシタ電流Iで賄われる。そして、時間t以降は第2スイッチSWがONし、主にバッテリ電流Iによってインバータ電流Iが賄われる。
すなわち、本発明に係る制御装置では、停止状態から力行状態に切替わった後の一定期間の間はバッテリ電流Iが一切流れない。したがって、本発明に係る制御装置によれば、バッテリ電流Iの波高値を低減することよってバッテリ2の劣化を防止できるだけでなく、バッテリ電流Iが流れない時間帯を設けることにより、バッテリ2の内部抵抗における損失を低減することもできる。
図5に、実施例2に係る制御装置の回路図及びブロック図を示す。本実施例に係る制御装置1Bは、実施例1に係る制御装置1Aと同様、電気車両に備えられてその走行を制御するもので、主にバッテリ2と、昇圧部6Bと、キャパシタCapと、コンデンサCと、インバータ部3と、制御部5Bとからなる。
昇圧部6Bは、コイル素子Lと、第1及び第2スイッチSW、SW(本実施例では、一例としてNMOS型FET)とに加え、第3スイッチSW(本実施例では、一例としてNMOS型FET)を含んでいる。コイル素子Lの一端はバッテリ2の正端子に接続され、他端は第1及び第2スイッチSW、SWの接続点、すなわち第2スイッチSWのソースと第1スイッチSWのドレインとの間に接続される。第2スイッチSWのドレインはインバータ部3の電源ラインに接続され、第1スイッチSWのソースは接地ラインに接続される。また、第1及び第2スイッチSW、SWには、ソース側からドレイン側に電流を通流させるダイオードが接続されている。
また、バッテリ2の正端子は第3スイッチSWのソースにも接続され、第3スイッチSWのドレインはインバータ部3の電源ラインに接続される。第3スイッチSWには、ソース側からドレイン側に電流を通流させるダイオードが接続されている。
制御部5Bは、電圧センサVM1、VM2からの電圧情報に基づいて昇圧部6Bの第1及び第2スイッチSW、SWを制御するとともに、本実施例で新たに追加した第3スイッチSWも制御する。
この他、バッテリ2、キャパシタCap、インバータ部3等の他の構成要素については、実施例1と同様である。
実施例1に係る制御装置1A(図1参照)では、必要に応じて第2スイッチSWをONし、コイル素子Lを介してバッテリ2からインバータ部3にバッテリ電流Iを通流させたり、バッテリ2を回生したりしている。しかしながら、コイル素子Lに電流が流れると、コイル素子Lのインピーダンス成分によって損失が発生する。この点、本実施例に係る制御装置1Bによれば、コイル素子Lを介さずにバッテリ2とインバータ部3とを接続する第3スイッチSWを備えているので、これをONさせることにより、コイル素子Lによる損失をも低減することができる。
図6及び図7を参照して、実施例2に係る制御装置の動作について説明する。
本実施例に係る制御装置1Bでは、力行時にインバータ電圧Vがバッテリ電圧Vを下回っていると判定された場合(ステップS8の“No”)と、回生時にインバータ電圧Vがインバータ目標電圧Vを上回っていると判定された場合(ステップS13の“Yes”)に、第3スイッチSWがONする(ステップS9、S14)。
なお、図6のステップS9とS14、及び図7の時間t〜tとt〜tに示すように、第3スイッチSWがONするときは、第2スイッチSWもONするので、バッテリ2とインバータ部3との間には、コイル素子Lを介した経路とコイル素子Lを介さない経路の2つの経路が形成されることになる。しかしながら、コイル素子Lを介した経路は相対的にインピーダンスが高いので、バッテリ電流Iの通流、及びバッテリ2の回生は、主にコイル素子Lを介さない方の経路、すなわち実施例2で新たに設けた第3スイッチSWを通る経路で行われる。
停止時に、第1及び第2スイッチSW、SWのON/OFFを繰り返し行ってインバータ電圧Vを昇圧する(ステップS5)等の他の動作については、実施例1と同様である。
結局、実施例2に係る制御装置1Bによれば、コイル素子Lによる損失をも低減することができるので、さらに電力効率を向上させることができる。
以上、本発明に係る制御装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。
例えば、各実施例では電動機を三相交流電動機としたが、これに限定されず、単相交流電動機等の他の電動機を使用することもできる。なお、電動機を変更する場合は、それに合わせてインバータ部も変更する必要がある。
また、各実施例ではスイッチとしてNMOS型FETを使用したが、高速スイッチングが可能な他のスイッチ、例えばIGBT等の半導体スイッチを使用することもできる。
この他、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外にも種々の変更を行うことが可能である。
実施例1に係る制御装置の回路図及びブロック図である。 実施例1に係る制御装置の動作を示すフローチャートであって、(A)は停止時、(B)は力行時、(C)は回生時のフローチャートである。 実施例1に係る制御装置の動作の一具体例を示すグラフである。 本発明に係る制御装置において、停止状態から力行状態に切替わった際のインバータ電流、バッテリ電流、及びキャパシタ電流の関係を示すグラフである。 実施例2に係る制御装置の回路図及びブロック図である。 実施例2に係る制御装置の動作を示すフローチャートであって、(A)は停止時、(B)は力行時、(C)は回生時のフローチャートである。 実施例2に係る制御装置の動作の一具体例を示すグラフである。 従来の制御装置の回路図及びブロック図である。 従来の制御装置において、停止状態から力行状態に切替わった際のインバータ電流、バッテリ電流、及びキャパシタ電流の関係を示すグラフである。
符号の説明
1A〜C 制御装置
2 バッテリ
3 インバータ部
4 電動機
5A〜C 制御部
6A、B 昇圧部
Cap キャパシタ
L コイル素子
SW 第1スイッチ
SW 第2スイッチ
SW 第3スイッチ

Claims (5)

  1. 力行時に電源ライン−接地ライン間の直流電圧を交流電圧に変換して制御すべき電動機に出力するとともに、回生時に発電機として機能する前記電動機が出力した交流電圧を直流電圧に変換して前記電源ライン−接地ライン間に出力するインバータ部と、
    前記電源ライン−接地ライン間に接続されたキャパシタと、
    前記接地ラインに一端が接続された第1スイッチ、該第1スイッチの他端に一端が接続されるとともに他端が前記電源ラインに接続された第2スイッチ、及び前記第1及び第2スイッチの接続点に一端が接続されたコイル素子を有する昇圧部と、
    前記コイル素子の他端と前記接地ラインとの間に接続され、バッテリ電圧を出力するバッテリと、
    を備え、前記電動機の停止時に、前記バッテリ電圧が昇圧部によって昇圧され、前記電源ライン−接地ライン間の直流電圧が所定のインバータ目標電圧にまで昇圧されることを特徴とする制御装置。
  2. 前記昇圧部は、さらに、前記コイル素子の他端に一端が接続されるとともに他端が前記電源ラインに接続された第3スイッチを有することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 力行時に前記電源ライン−接地ライン間の直流電圧が前記バッテリ電圧を下回ると、前記第2スイッチがONされることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 回生時に前記電源ライン−接地ライン間の直流電圧が前記インバータ目標電圧を上回ると、前記第2スイッチがONされることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  5. 力行時に前記電源ライン−接地ライン間の直流電圧が前記バッテリ電圧を下回るか、または回生時に前記電源ライン−接地ライン間の直流電圧が前記インバータ目標電圧を上回り、前記第2スイッチがONされると、前記第3スイッチもONされることを特徴とする請求項3または4に記載の制御装置。
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