JP4626175B2 - Soi基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコン支持体と表面シリコン層との間に酸化膜からなる絶縁層を設けた構造の基板つまりSOI基板の製造方法に関する。
シリコン支持体と表面シリコン層との間に酸化膜からなる絶縁層を設けた構造を有するSOI(Silicon on Insulator)基板の製造方法として、酸素イオンをシリコン基板に注入し、所定の温度の熱をかける熱処理を行なうことで、シリコン基板の内部に埋め込み酸化膜の層、つまりBOX(Buried Oxide)層と称される絶縁層を形成するSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法と、表面シリコン層となるシリコン基板の表面に酸化膜を形成した後、シリコン支持体となる他のシリコン基板と貼り合わせ、酸化膜を形成したシリコン基板を所定の厚みになるまで薄膜化する貼り合わせ法などが用いられている。
SIMOX法では、酸素イオンをシリコン基板に打ち込んで注入し、その後、炉に入れ、例えば1350℃以上で加熱する熱処理工程を施すことによって絶縁層を形成し、SOI基板を形成する方法である。熱処理工程では、酸素または酸素をわずかに含むアルゴンガスを炉内に供給することで、酸素または酸素をわずかに含むアルゴンガス雰囲気中で行なわれる。そして、熱処理工程後、SOI基板を炉から取り出すアンロード工程が行なわれ、このアンロード工程は、炉内の雰囲気を窒素ガスに置換し、炉内の温度が800℃以下の状態で行なわれる。また、ウェーハ径が、例えば300nmといったように大口径化するのに伴って、SOI基板の品質やSOI基板の製造の歩留まりの低下に繋がるスリップの発生を抑えるため、アンロード工程は、炉内の温度が600℃以下の状態で行なう傾向にある。
一方、貼り合わせ法では、表面シリコン層となるシリコン基板の表面に酸化膜を形成した後、シリコン支持体となる他のシリコン基板と貼り合わせるため、炉に入れ、例えば1000℃以上で加熱する熱処理工程を施すことによって、貼り合わせ界面を密着させて貼り合わせ界面の強度を高める。この熱処理工程では、通常、窒素または酸素を炉内に供給することで、窒素または酸素雰囲気中で行なわれる。そして、熱処理工程後、SOI基板を炉から取り出すアンロード工程が行なわれ、このアンロード工程は、SIMOX法の場合と同様に、炉内の雰囲気を窒素ガスに置換し、炉内の温度が800℃以下の状態で行なわれる。また、ウェーハ径が、例えば300nmといったように大口径化するのに伴って、SOI基板の品質やSOI基板の製造の歩留まりの低下に繋がるスリップの発生を抑えるため、アンロード工程は、炉内の温度が600℃以下の状態で行なう傾向にあるのもSIMOX法の場合と同様である。
この後、貼り合わせ法では、アンロード工程の後、表面シリコン層となるシリコン基板の外面側の酸化膜の除去やダメージの除去、また、表面シリコン層の厚みの調整などのため研磨を行なう研磨工程を行なう。
さらに、SIMOX法、貼り合わせ法共に、SOI基板の厚みの調整のため、表面シリコン層の表面に犠牲酸化膜を形成して表面シリコン層を薄膜化させる犠牲酸化膜形成工程を、各々の熱処理工程に続けて行なう場合がある。犠牲酸化膜形成工程は、SOI基板を炉に入れ、酸素を炉内に供給することで、酸素雰囲気中で、例えば1000℃以上の温度で熱処理を施すものである。このような犠牲酸化膜形成工程を行なう場合には、犠牲酸化膜形成工程の後に、上記のような熱処理工程の後の場合と同様にアンロード工程を行なっている。
ところで、本発明者らは、このような従来のSOI基板の製造方法で製造したSOI基板のSOI基板の表面シリコン層と絶縁層との界面の特性について検討を行なった。その結果、従来のSOI基板の製造方法で製造したSOI基板では、SOI基板の表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度に問題が生じることにより、界面の電子移動度など表面シリコン層と絶縁層との界面の特性に問題が生じる場合があることが判明した。例えば界面の電子移動度は、SOI基板の表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度が高くなるに連れて低下してしまう。
このような表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度に問題が生じると、表面シリコン層と絶縁層との界面の特性に問題が生じることにより、SOI基板を用いて形成したトランジスタなどの電子デバイスにおいて、閾値電圧がシフトしてしまう、サブスレッシュホールド係数が大きくなる、また、トランジスタなどのようなスイッチングを行なう電子デバイスの駆動能力が低下するといったように、電子デバイスの動作性能や信頼性が低下してしまう。
このため、SOI基板を用いて形成した電子デバイスの動作性能や信頼性の低下を抑制するため、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減したSOI基板が必要となっている。
一般にシリコン層と酸化シリコン層との界面の界面準位密度の上昇は、界面のシリコン原子の未結合ボンドつまりダングリングボンドが存在することによって生じることが分かっている(例えば、非特許文献1参照)。したがって、SOI構造における表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度の上昇に関しても、界面のシリコン原子のダングリングボンドに起因していると考えられる。このような、シリコン層と酸化シリコン層との界面のダングリングボンドを減少させる方法として、水素原子でダングリングボンドを終端させる方法が知られている(例えば、非特許文献2参照)。そこで、SOI基板を形成した後、水素雰囲気中で熱処理することにより、表面シリコン層と絶縁層との界面部分に水素を導入し、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減することが考えられる。
また、SOI基板を用いて電子デバイスを製造する際に窒素を所定濃度偏析させた窒素偏析層を形成することにより、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2002−26299号公報(第3頁、第1図) 「キャラクタリスティック・エレクトロニック・ディフェクツ・アト・ザ・Si−SiO2・インターフェース(Characteristic electronic defects at the Si-SiO2 interface)」、アプライド・フィジックス・レター(Appl. Phys. Lett.)、1983年、43、p.563 「パッシベーション・アンド・デパッシベーション・オブ・シリコン・ダングリング・ボンド・アト・ザ・Si/SiO2・インターフェース・バイ・アトミック・ハイドロジェン(Passivation and depassivation of Silicon dangling bonds at the Si / SiO2 interface by atomic hydrogen)」、 アプライド・フィジックス・レター(Appl. Phys. Lett.)、1993年、63, p.1510
しかし、水素雰囲気中で熱処理することにより表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減する方法や、特許文献1のように表面シリコン層と絶縁層との界面に窒素を所定濃度偏析させた窒素偏析層を形成することにより表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減する方法では、SOI基板の製造工程が増えることにより、製造工程の煩雑化やコストの増大などを招く場合がある。このため、製造工程を増やすことなく、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できるSOI基板の製造方法も必要とされている。
本発明の課題は、製造工程を増やすことなく、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減することにある。
本発明のSOI基板の製造方法は、シリコン支持体、該シリコン支持体の一面側に設けられた酸化膜からなる絶縁層、及び、該絶縁層をシリコン支持体とで挟んだ状態で形成された表面シリコン層を備えたSOI基板を形成するための熱処理工程の後、該熱処理工程を行なった炉から前記SOI基板を取り出すアンロード工程を行なうとき、炉内の温度を250℃以上800℃以下とし、前記SOI基板を取り出す雰囲気を水素または水分を含む雰囲気とすることにより上記課題を解決する。
本発明者らは、種々の検討を行なった結果、アンロード工程を行なうときの温度や、炉からSOI基板を取り出す雰囲気などの条件によって、アンロード工程で表面シリコン層と絶縁層との界面部分に水素を導入でき、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できることを見出した。したがって、本発明のSOI基板の製造方法のように、アンロード工程を行なうときの炉内の温度を250℃以上800℃以下とし、SOI基板を取り出す雰囲気を水素または水分を含む雰囲気とすることにより、従来から行なわれていたアンロード工程において水素を導入でき、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できる。このため、製造工程を増やすことなく、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できる。
また、アンロード工程は、このアンロード工程を行なうときの炉内の温度を350℃以上750℃以下とし、雰囲気として水素または水蒸気を0.1体積%以上含む雰囲気とすることにより、アンロード工程において水素をより確実に導入でき、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をより確実に低減できる。
さらに、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、この炉内に供給されるガスがこの炉の出口から流出するときの流量を20SLM以下にして行なう方法とする。このような方法とすれば、炉の出口から流出するガスが、炉から取り出されたSOI基板への水素または水分を含む雰囲気の接触を妨げるのを防ぐことができる。このため、アンロード工程において水素をより確実に導入でき、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をより確実に低減できる。加えて、アンロード工程において水素をさらに確実に導入し、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をさらに確実に低減する上では、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、この炉内に供給されるガスがこの炉の出口から流出するときの流量を5SLM以下にして行なうことが望ましい。
また、本発明者らの検討の結果、炉内に供給されるガスが窒素ガスの場合、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下になると界面準位密度を有意に低減できず、ガスとしてアルゴンガスを供給すると、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下でも界面準位密度を有意に低減できることがわかった。したがって、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、この炉内に供給されるガスとしてアルゴンガスを供給する方法とすれば、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下でも、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をより確実に低減できる。
さらに、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、この炉内に供給される不活性ガスとして、0.1体積%以上の水素または水蒸気を含むガスを供給する方法とすれば、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下で、炉内に供給されるガスが窒素ガスなどであっても表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をより確実に低減できる。
また、炉が下部からSOI基板を取り出す縦型の炉であり、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、SOI基板を取り出す空間内の雰囲気よりも重いガスを炉内に供給して行なう方法とする。このような方法とすれば、炉内に供給されたSOI基板を取り出す空間内の雰囲気よりも重いガスが炉の下方に流下することにより、縦型の炉の下方の空間に取り出されたSOI基板の下方の水素または水分を含む雰囲気をSOI基板の周囲に巻き上げる。これにより、SOI基板に水素または水分を含む雰囲気が接触し易くなるため、アンロード工程において水素をより確実に導入でき、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をより確実に低減できる。
さらに、アンロード工程は、炉からSOI基板を取り出すときのこのSOI基板の移動速度を20mm/分以上500mm/分以下とする。アンロード工程で炉から取り出されるボートなどに載ったSOI基板は、炉から引き出されるに連れて炉内の温度より低い温度環境で熱処理されることになる。したがって、炉から取り出すときのSOI基板の移動速度が500mm/分より速いと、水素あるいは水蒸気を含む雰囲気で、界面準位密度を低減するのに有効な温度範囲で熱処理される時間が短くなり、界面準位密度の低減ができなくなる場合がある。また20mm/分より遅すぎると、SOI基板の製造のスループットが低下してしまう。OI基板の製造のスループットが低下を一層確実に抑制しながら界面準位密度を一層確実に低減する上では、炉からSOI基板を取り出すときのこのSOI基板の移動速度を50mm/分以上100mm/分以下とすることが望ましい。
なお、複数の熱処理工程がある場合、少なくとも一つの熱処理工程の後のアンロード工程を上記のいずれかの条件で行なうことで、本発明の効果を得ることができる。さらに、複数の熱処理工程がある場合、SOI基板の製造において最後に行なう熱処理工程の後のアンロード工程を上記のいずれかの条件で行なうことで、本発明の効果をさらに確実に得ることができる。
本発明によれば、製造工程を増やすことなく、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できる。
以下、本発明を適用してなるSOI基板の一実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなるSIMOX法によるSOI基板の製造方法を示すフロー図である。図2は、SIMOX法によるSOI構造の形成方法を模式的に示す図である。図3は、擬似FETを形成して電子移動度や界面準位密度の計測方法を説明する図であり、(a)は断面図、(b)はソース電極とドレイン電極を形成した面側から見た平面図である。図4は、本発明を適用してなる貼り合わせ法によるSOI基板の製造方法を示すフロー図である。図5は、貼り合わせ法によるSOI構造の形成方法を模式的に示す図である。
シリコン支持体と表面シリコン層との間に酸化膜からなる絶縁層を設けた構成を有するSOI(Silicon on Insulator)構造のウェーハ、すなわちSOI基板の製造には、2種類の方法が用いられている。一つは、酸素イオンをシリコン基板に注入し、所定の温度の熱をかけるアニール処理することで、シリコン基板内部に埋め込み酸化膜つまりBOX(Buried Oxide)層からなる絶縁層を形成するSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法である。もう一つは、予めシリコン基板上に酸化膜を形成した後、他のシリコン基板と貼り合わせ、酸化膜を形成したシリコン基板の表面を所定の厚みになるまで薄膜化する貼り合わせ法である。
本発明を適用してなるSOI基板の製造方法を、まず、SIMOX法の場合について説明する。本発明を適用してなるSIMOX法によるSOI基板の製造方法は、図1及び図2に示すように、シリコン基板1に酸素イオンを注入するイオン注入工程(ステップ101)、イオン注入工程の後に熱処理により酸化シリコン膜であるBOX層からなる絶縁層3を形成する絶縁層形成工程(ステップ103)、絶縁層形成工程を行なった炉から形成されたSOI基板9を取り出すアンロード工程(ステップ105)、そして、表面シリコン層5の表面に形成された熱酸化膜を剥離して除去する酸化膜除去工程(ステップ107)などからなる。
ステップ101のイオン注入工程では、シリコン基板1を用意し、このシリコン基板1内の所定部位に酸素イオンが到達するよう、例えば加速エネルギー170keV、ドーズ量5×1017/cmの条件で酸素イオンを注入する。イオン注入工程の後、ステップ103の絶縁層形成工程では、炉に酸素イオンを注入したシリコン基板1を入れ、例えば酸素をわずかに含むアルゴンを炉内に供給して炉内をAr/O雰囲気とし、1350℃で6時間の熱処理を施す。これにより、シリコン基板1の酸素イオンを注入した部位に酸化膜からなる絶縁層3が形成される。また、絶縁層3が形成されることにより、絶縁層3の両側にシリコン支持体7と、活性層となるSOI層つまり表面シリコン層5が形成された状態となり、SOI基板9となる。
ステップ103の絶縁層形成工程の後、この絶縁層形成工程の熱処理を行なった炉からSOI基板9を取り出すステップ105のアンロード工程を行なう。ステップ105のアンロード工程では、SOI基板9は、炉から、この炉の出入り口または出口に連続して設けられたチャンバーまたはクリーンルーム内に取り出される。したがって、炉の出入り口または出口に連続して設けられたチャンバーまたはクリーンルーム内を水素または水分を含む雰囲気にしておく。また、アンロード工程を開始するとき、つまり、SOI基板9を炉から取り出すときの炉内の温度は、250℃以上800℃以下にしておく。
SOI基板9を炉から取り出すときの炉内の温度が250℃より低いと、SOI基板9を取り出す空間を水素または水分を含む雰囲気にしても、水素を導入できず、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度を低減することができない。一方、SOI基板9を炉から取り出すときの炉内の温度が800℃より高いと、SOI基板9とSOI基板9を取り出す空間の温度との温度差が大きくなり過ぎ、SOI基板9の径に関係なくスリップが発生し易く、SOI基板の品質やSOI基板の製造の歩留まりが低下してしまう。したがって、SOI基板9を炉から取り出すときの炉内の温度は、250℃以上800℃以下にする。
さらに、ステップ105のアンロード工程では、アンロード工程を行なうときの炉内の温度を350℃以上とし、雰囲気として水素または水蒸気を0.1体積%以上含む雰囲気とすることが、アンロード工程において水素をより確実に導入し、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度をより確実に低減する上で望ましい。また、この条件の場合、アンロード工程を行なうときの炉内の温度を750℃以下にしてもアンロード工程において水素をより確実に導入することができる。したがって、この条件の場合、スリップの発生により、SOI基板の品質やSOI基板の製造の歩留まりの低下をより確実に防ぐうえで、アンロード工程を行なうときの炉内の温度を750℃以下にすることが望ましい。
また、ステップ105のアンロード工程を行なうとき、SOI基板の熱処理を行なった炉内にステップ103の絶縁層形成工程で炉内に供給したガスを供給しながら行なうことができる。通常、炉で熱処理を行なう場合、炉内には不活性ガスである窒素ガスまたはアルゴンガス、そして、これらの不活性ガスのいずれかに酸素を混合したガスが供給される。したがって、ステップ105のアンロード工程を炉内にガスを供給しながら行なう場合も、窒素ガス、アルゴンガス、または、これらのガスのいずれかに酸素を混合したガスが炉内に供給される。
ステップ105のアンロード工程において炉内に供給されたガスは、SOI基板9を取り出すために開いた炉の出口から炉外に流れ出すことになる。このため、炉内に供給されたガスが炉の出口から炉外に流れ出す流量によっては、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できるような量の水素をSOI基板9に導入できない場合がある。これは、炉から取り出されているSOI基板9の周囲を炉内に供給され炉の出口から炉外に流出したガスが流れることによって、炉から取り出されたSOI基板9に水素または水分を含む雰囲気がSOI基板9に接触し難くなり、SOI基板9に水素を導入でき難くなるためと考えられる。
そこで、炉内に供給されるガスが、この炉の出口から流出するときの流量を20SLM以下にすると、界面の界面準位密度を低減できた。さらに、この炉の出口から流出するときの流量を5SLM以下にすると、一層確実に界面の界面準位密度を低減できた。したがって、炉内にガスを供給しながらアンロード工程を行なう場合、アンロード工程においてSOI基板9に水素をより確実に導入し、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度をより確実に低減する上で、炉内に供給されるガスが、この炉の出口から流出するときの流量を20SLM以下にすることが望ましい。また、界面の界面準位密度を一層確実に低減する上で、炉内に供給されるガスが炉の出口から流出するときの流量を5SLM以下にすることがさらに望ましい。
また、アンロード工程は、炉からSOI基板を取り出すときのこのSOI基板の移動速度、つまり、アンロードスピードを20mm/分以上500mm/分以下とすることによって、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度を低減できた。これは、アンロード工程で炉から取り出されるボートなどに載ったSOI基板9は、炉から引き出されるに連れて炉内の温度より低い温度環境で熱処理されることになる。したがって、アンロードスピードを500mm/分以下とすることで、水素あるいは水蒸気を含む雰囲気で、界面準位密度を低減するのに有効な温度範囲、例えば350℃以上750℃以下の範囲で十分な時間熱処理され、水素が十分に導入されることで界面準位密度を低減ができたものと考えられる。
逆に、アンロードスピードが500mm/分より速いと、水素あるいは水蒸気を含む雰囲気で、界面準位密度を低減するのに有効な温度範囲で熱処理される時間が短くなり、界面準位密度の低減ができなくなる。また、アンロードスピードが20mm/分より遅すぎると、SOI基板の製造のスループットが低下してしまう。したがって、SOI基板の製造のスループットの低下を確実に抑制しながら界面準位密度をより確実に低減する上では、アンロードスピードを20mm/分以上500mm/分以下とすることが望ましい。また、SOI基板の製造のスループットの低下を一層確実に抑制しながら界面準位密度を一層確実に低減する上では、炉からSOI基板を取り出すときのこのSOI基板の移動速度を50mm/分以上100mm/分以下とすることがさらに望ましい。
また、炉内にガスを供給しながらアンロード工程を行なう場合、ステップ103の絶縁層形成工程における熱処理に、下方からSOI基板を取り出す縦型の炉を用いているとき、炉内にSOI基板を取り出す空間内の雰囲気よりも重いガス、例えばSOI基板を取り出す雰囲気が大気であるとき、酸素、アルゴンガス、または、酸素とアルゴンの混合ガスを供給したところ、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度を確実に低減することができた。これは、SOI基板9を取り出す空間内の雰囲気よりも重いガスを炉内に供給すれば、炉内に供給されたSOI基板を取り出す空間内の雰囲気よりも重いガスが炉の下方に流下することにより、炉から取り出されたSOI基板9の下方の水素または水分を含む雰囲気が、この取り出されたSOI基板9の周囲に巻き上げられ、SOI基板9に水素または水分を含む雰囲気が接触し易くなるためと考えられる。
このようなステップ105のアンロード工程の後、ステップ107の酸化膜除去工程を行なう。ステップ107の酸化膜除去工程では、炉から取り出したSOI基板9の表面に形成された熱酸化膜11を、フッ酸などを用いて剥離して除去し、最終的なSOI基板9を得る。
ここで、ステップ105のアンロード工程において炉に供給するガスの種類や組成、熱処理の温度に対するSOI層である表面シリコン層5とBOX層である絶縁層3との界面の電子移動度及び界面準位密度を検討した。ここでは、図1に示すステップ101からステップ107のような工程にしたがい、また、ステップ101のイオン注入工程及びステップ103の絶縁膜形成工程の説明で例示した条件で形成した直径200mm、P型(ボロンドープ)のSOI基板9を試料として用いる。試料となるSOI基板9は、フッ酸で表面シリコン層5やシリコン支持体7の表面に形成されている自然酸化膜を除去した後、純水を用いて洗浄し、Nブローで乾燥させる。
洗浄し乾燥した後、図3に示すように、試料となるSOI基板9の表面シリコン層5に水銀で環状のソース電極13と、環状のソース電極13の中心に円盤状のドレイン電極15を形成する。また、シリコン支持体7の表面にアルミニウムでゲート電極17を形成する。このように、SOI基板9に各電極を設けて擬似FETとし、ソース電極13、ドレイン電極15、そして、ゲート電極17に配線19を介して電源を接続し、ソース電極13、ドレイン電極15、そして、ゲート電極17にそれぞれ電圧を印加する。これによりIds−Vgsカーブを得、このIds−Vgsカーブから界面準位密度や電子移動度を計算する。この結果の一例を表1に示す。
Figure 0004626175
表1に例示されているように、炉に供給するガスが窒素ガスであるとき、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が700℃では、有意な表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度の低減、そして、電子移動度の向上が見られた。しかし、炉に供給するガスが窒素ガスであるとき、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下では、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度の低減、そして、電子移動度の向上は見られなかった。
これに対し、炉に供給するガスがアルゴンガスであれば、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下でも、有意な表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度の低減、そして、電子移動度の向上が見られた。したがって、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度をより確実に低減するには、炉内に不活性ガスを供給しながらアンロード工程を行なう場合、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下のときには、炉に供給するガスとしてアルゴンガスを供給することが望ましい。
さらに、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下で、炉に供給するガスが窒素ガスの場合であっても、この窒素ガスに0.1体積%以上の水素または水蒸気を含有した状態で供給すると、有意な表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度の低減、そして、電子移動度の向上が見られた。したがって、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度をより確実に低減するには、炉内に不活性ガスを供給しながらアンロード工程を行なう場合、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下のときには、炉に供給するガスに0.1体積%以上の水素または水蒸気を含有させることが望ましい。このとき、ガスの種類は窒素ガスに限らずSOI基板の品質に影響を与えない様々なガスを用いることができる。
また、表1に例示されているように、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が400℃以上であれば、炉内にガスを供給している状態でも、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度を確実に低減できる。
次に、本発明を適用してなるSOI基板の製造方法について、貼り合わせ法の場合を例として説明する。本発明を適用してなる貼り合わせ法によるSOI基板の製造方法では、図4及び図5に示すように、表面シリコン層5となるシリコン基板21の表面に酸化膜23を形成する酸化膜形成工程(ステップ201)、酸化膜形成工程後にシリコン基板21に水素イオンを注入する水素イオン注入工程(ステップ203)を行なう。
水素イオン注入工程の後、シリコン基板21の酸化膜23の一方とシリコン支持体7の鏡面とを貼り合わせた状態で熱処理することによりシリコン基板21の一部を、水素イオンを注入した部分から剥離して絶縁層3と表面シリコン層5を形成する剥離工程(ステップ205)、SOI基板9を再度炉に入れて熱処理することで絶縁層3となった酸化膜23とシリコン支持体7の鏡面との貼り合わせ界面を完全に貼り合わせるための貼り合わせ工程(ステップ207)を行なう。
そして、貼り合わせ工程の後、炉から形成されたSOI基板9を取り出すアンロード工程(ステップ209)を行なう。アンロード工程の後、ダメージの除去、剥離後の表面ラフネス低減、厚みの調整などのため、炉から取り出されたSOI基板9の表面シリコン層5の表面を化学研磨する研磨工程(ステップ211)を行なう。
ステップ201の酸化膜形成工程では、シリコン基板21を用意し、このシリコン基板21を、例えば1000℃の湿雰囲気中で熱処理することで、シリコン基板21の両表面全体に膜厚1350Åの酸化膜23を形成する。ステップ203の水素イオン注入工程では、所定の深さに、水素イオンが到達するように加速エネルギー50keV、ドーズ量6×1016/cmで水素イオンを注入した。水素イオンを注入後、酸化膜23を形成し、水素イオンを注入したシリコン基板21を洗浄する。
ステップ205の剥離工程では、洗浄したシリコン基板21の一方の面の酸化膜23とシリコン支持体7の鏡面とを貼り合わせた後、炉に入れ、炉内に窒素ガスを供給して窒素雰囲気とし、例えば500℃で熱処理を行う。これにより、酸化膜23を形成して水素イオンを注入したシリコン基板21の水素イオンを注入した部分21aからシリコン基板21の一部が剥離する。そして、シリコン基板21の一部が剥離することにより、シリコン基板21の一部と共に、絶縁層3となる酸化膜23とは反対側の酸化膜23が除去され、シリコン支持体7と表面シリコン層5との間に絶縁層3を設けたSOI構造が形成される。
ステップ207の貼り合わせ工程では、洗浄したSOI基板9炉に入れ、炉内に窒素ガスを供給して窒素雰囲気とし、例えば1100℃で120分間熱処理し、両者を完全に密着させ、貼り合わせ強度を増大させる。そして、ステップ207の貼り合わせ工程の後、この貼り合わせ工程の熱処理を行なった炉からSOI基板9を取り出すステップ209のアンロード工程を行なう。ステップ209のアンロード工程では、SIMOX法の場合と同様に、SOI基板9は、炉から、この炉の出入り口または出口に連続して設けられたチャンバーまたはクリーンルーム内に取り出される。したがって、炉の出入り口または出口に連続して設けられたチャンバーまたはクリーンルーム内を水素または水分を含む雰囲気にしておく。また、アンロード工程を開始するとき、つまり、SOI基板9を炉から取り出すときの炉内の温度は、250℃以上800℃以下にしておく。
さらに、ステップ209のアンロード工程でも、SIMOX法の場合と同様に、アンロード工程を行なうときの炉内の温度を350℃以上とし、雰囲気として水素または水蒸気を0.1体積%以上含む雰囲気中にSOI基板9を置くことが、アンロード工程において水素をより確実に導入し、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度をより確実に低減する上で望ましい。また、この条件の場合、アンロード工程を行なうときの炉内の温度を750℃以下にしてもアンロード工程において水素をより確実に導入することができる。したがって、この条件の場合、スリップの発生により、SOI基板の品質やSOI基板の製造の歩留まりの低下をより確実に防ぐうえで、アンロード工程を行なうときの炉内の温度を750℃以下にすることが望ましい。
また、ステップ209のアンロード工程を行なうとき、SIMOX法の場合と同様に、SOI基板の熱処理を行なった炉内にステップ209の貼り合わせ工程で炉内に供給したガスを供給しながら行なうことができる。
ステップ209のアンロード工程において炉内に供給されたガスは、SOI基板9を取り出すために開いた炉の出口から炉外に流れ出すことになる。このため、炉内に供給されたガスが炉の出口から炉外に流れ出す流量によっては、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できるような量の水素をSOI基板9に導入できない場合がある。そこで、SIMOX法の場合と同様に、炉内に供給されるガスが炉の出口から流出するときの流量を20SLM以下にすると、界面の界面準位密度を低減できた。さらに、この炉の出口から流出するときの流量を5SLM以下にすると、一層確実に界面の界面準位密度を低減できた。したがって、貼り合わせ法においても、炉内にガスを供給しながらアンロード工程を行なう場合、SIMOX法の場合と同様に、アンロード工程においてSOI基板9に水素をより確実に導入し、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度をより確実に低減する上で、炉内に供給されるガスが炉の出口から流出するときの流量を20SLM以下にすることが望ましい。また、界面の界面準位密度を一層確実に低減する上で、炉内に供給されるガスが炉の出口から流出するときの流量を5SLM以下にすることがさらに望ましい。
また、アンロードスピードに関してもSIMOX法の場合と同様であり、SOI基板の製造のスループットの低下を確実に抑制しながら界面準位密度をより確実に低減する上では、アンロードスピードを20mm/分以上500mm/分以下とすることが望ましい。また、SOI基板の製造のスループットの低下を一層確実に抑制しながら界面準位密度を一層確実に低減する上では、炉からSOI基板を取り出すときのこのSOI基板の移動速度を50mm/分以上100mm/分以下とすることがさらに望ましい。
また、炉内にガスを供給しながらアンロード工程を行なう場合、ステップ207の貼り合わせ工程における熱処理に、下方からSOI基板を取り出す縦型の炉を用いているとき、炉内にSOI基板を取り出す空間内の雰囲気よりも重いガス、例えばSOI基板を取り出す雰囲気が大気であるとき、酸素、アルゴンガス、または、酸素とアルゴンの混合ガスを供給したところ、SIMOX法の場合と同様に、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度を確実に低減することができた。
このようなステップ209のアンロード工程の後、ステップ211の研磨工程を行い、ステップ211の研磨工程では、アンロード工程後のSOI基板9の表面シリコン層5の表面を化学研磨により、所定の厚みになるまで研磨し、表面シリコン層5の厚みの調整と共に、ダメージの除去、剥離後の表面ラフネス低減などを行ない、研磨後、SOI基板9を洗浄して最終的なSOI基板9を得る。
ここで、ステップ209のアンロード工程において炉に供給するガスの種類や組成、熱処理の温度に対するSOI層である表面シリコン層5とBOX層である絶縁層3との界面の電子移動度及び界面準位密度を検討した。ここでは、図4に示すステップ201からステップ211のような工程にしたがい、また、ステップ201の酸化膜形成工程、ステップ203の水素イオン注入工程、ステップ205の剥離工程及びステップ207の貼り合わせ工程の説明で例示した条件で形成した直径200mm、P型(ボロンドープ)のSOI基板9を試料として用いる。試料となるSOI基板9は、フッ酸で表面シリコン層5やシリコン支持体7の表面に形成されている自然酸化膜を除去した後、純水を用いて洗浄し、Nブローで乾燥させる。
洗浄し乾燥した後、SIMOX法の場合と同様に、図3に示すように、試料となるSOI基板9の表面シリコン層5に水銀で環状のソース電極13と、環状のソース電極13の中心に円盤状のドレイン電極15を形成する。また、シリコン支持体7の表面にアルミニウムでゲート電極17を形成する。このように、SOI基板9に各電極を設けて擬似FETとし、ソース電極13、ドレイン電極15、そして、ゲート電極17に配線19を介して電源を接続し、ソース電極13、ドレイン電極15、そして、ゲート電極17にそれぞれ電圧を印加する。これによりIds−Vgsカーブを得、このIds−Vgsカーブから界面準位密度や電子移動度を計算する。この結果の一例を表2に示す。
Figure 0004626175
表2に例示されているように、貼り合わせ法においても、SIMOX法の場合と同様に、炉に供給するガスが窒素ガスであるとき、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が700℃では、有意な表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度の低減、そして、電子移動度の向上が見られた。しかし、炉に供給するガスが窒素ガスであるとき、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下では、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度の低減、そして、電子移動度の向上は見られなかった。
これに対し、炉に供給するガスがアルゴンガスであれば、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下でも、有意な表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度の低減、そして、電子移動度の向上が見られた。したがって、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度をより確実に低減するには、炉内に不活性ガスを供給しながらアンロード工程を行なう場合、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下のときには、炉に供給するガスとしてアルゴンガスを供給することが望ましい。
さらに、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下で、炉に供給するガスが窒素ガスの場合であっても、この窒素ガスに0.1体積%以上の水素または水蒸気を含有した状態で供給すると、有意な表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度の低減、そして、電子移動度の向上が見られた。したがって、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度をより確実に低減するには、炉内に不活性ガスを供給しながらアンロード工程を行なう場合、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が600℃以下のときには、炉に供給するガスに0.1体積%以上の水素または水蒸気を含有させることが望ましい。
また、表2に例示されているように、アンロード工程を行なうときの炉内の温度が400℃以上であれば、炉内にガスを供給している状態でも、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度を確実に低減できる。
このように、本実施形態のSOI基板の製造方法では、アンロード工程を開始するときの炉内の温度を250℃以上800℃以下とし、SOI基板9を取り出す雰囲気を水素または水分を含む雰囲気とすることにより、アンロード工程において、SOI基板の周囲の水分、水分が分解したことによって生じる水素、外部から供給される水素などが、SOI基板9内に拡散し、SOI基板9の表面シリコン層5と絶縁層3との界面のダングリングボンドを終端できる。このように従来から行なわれていたアンロード工程において、その工程を行なう条件を調整することにより、SOI基板9に水素を導入し、表面シリコン層5と絶縁層3との界面の界面準位密度を低減できる。すなわち、製造工程を増やすことなく、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できる。
さらに、製造工程を増やすことなく、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できることにより、製造工程の煩雑化やコストの増大などを招くことなく、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できる。加えて、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を低減できることにより、SOI基板を用いて形成した電子デバイスの動作の高速化や消費電力の低減、また、閾値電圧がシフトしてしまう、サブスレッシュホールド係数が大きくなる、また、トランジスタなどのようなスイッチングを行なう電子デバイスの駆動能力が低下するといったような問題を抑制し、電子デバイスの動作性能や信頼性の低下を抑制できる。
さらに、アンロード工程は、このアンロード工程を行なうときの炉内の温度を350℃以上750℃以下とし、雰囲気として水素または水蒸気を0.1体積%以上含む雰囲気中にSOI基板を置く方法とすることにより、アンロード工程において水素をより確実に導入でき、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をより確実に低減できる。加えて、アンロード工程を行なうときの炉内の温度を400℃以上とすることにより、炉内にガスを供給している状態でも、アンロード工程において水素を一層確実に導入でき、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を一層確実に低減できる。
さらに、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、この炉内に供給されるガスがこの炉の出口から流出するときの流量を20SLM以下に、望ましくは5SLM以下にして行なう。加えて、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、この炉内に供給されるガスとしてアルゴンガスを供給する。また、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、この炉内に供給される不活性ガスとして、0.1体積%以上の水素または水蒸気を含むガスを供給する。これらのいずれかの条件でアンロード工程を行なうことにより、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をより確実に低減できる。加えて、これらの条件を組み合わせてアンロード工程を行なうことにより、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度を一層確実に低減できる。
さらに、炉が下部からSOI基板を取り出す縦型の炉であり、アンロード工程は、炉内にガスを供給して行なうとき、SOI基板を取り出す空間内の雰囲気よりも重いガスを炉内に供給して行なう。これにより、SOI基板に水素または水分を含む雰囲気が接触し易くなるため、アンロード工程において水素をより確実に導入でき、表面シリコン層と絶縁層との界面の界面準位密度をより確実に低減できる。
また、本発明は、本実施形態で示した方法に限らず、熱処理を用いてSOI構造を形成する様々なSOI基板の製造方法に適用できる。例えば、本発明は、水素注入工程や剥離工程を行なわず、研磨工程において不要な酸化膜や表面シリコン層を除去する貼り合わせ法などにも適用できる。また、表面シリコン層の厚みを調整するために、酸素を含む雰囲気中で熱処理することによって犠牲酸化膜を形成する犠牲酸化膜形成工程をSIMOX法における縁層形成工程や貼り合わせ法における貼り合わせ工程に引き続き行なう場合、犠牲酸化膜形成工程の熱処理を行なった炉からSOI基板を取り出すときのアンロード工程を、本実施形態に示した条件で行なう。
このように、SOI基板の製造において、様々な目的で複数の熱処理工程を行なう場合、その中の少なくとも一つの熱処理工程に対して、本実施形態に示したような条件でアンロード工程を行なうことで上記のような効果を得ることができる。特に、SOI基板の製造において、最後に行なう熱処理工程の後に本実施形態に示したような条件でアンロード工程を行なうことで上記のような効果をさらに確実に得ることができる。
本発明を適用してなるSIMOX法によるSOI基板の製造方法の一実施形態を示すフロー図である。 SIMOX法によるSOI構造の形成方法の一例を模式的に示す図である。 擬似FETを形成して電子移動度や界面準位密度の計測方法を説明する図であり、(a)は断面図、(b)はソース電極とドレイン電極を形成した面側から見た平面図である。 本発明を適用してなる貼り合わせ法によるSOI基板の製造方法の一実施形態を示すフロー図である。 貼り合わせ法によるSOI構造の形成方法の一例を模式的に示す図である。
符号の説明
1 シリコン基板
3 絶縁層
5 表面シリコン層
7 シリコン支持体
9 SOI基板
11 酸化膜

Claims (3)

  1. シリコン支持体、該シリコン支持体の一面側に設けられた酸化膜からなる絶縁層、及び、該絶縁層をシリコン支持体とで挟んだ状態で形成された表面シリコン層を備えたSOI基板を形成するための熱処理工程の後、該熱処理工程を行なった炉から前記SOI基板を取り出すアンロード工程を行なうとき、炉内の温度を350℃以上750℃以下とし、かつ、該炉に水素又は水蒸気を0.1体積%含む窒素ガスを供給して行い、該炉から前記SOI基板を取り出す炉外の雰囲気を水素または水蒸気を0.1体積%含むガス雰囲気とし、
    前記アンロード工程において、前記炉内に供給する前記水素又は水蒸気を0.1体積%含む窒素ガスが、該炉の前記SOI基板の取出し口から流出するときの流量を20SLM以下にし、前記炉からSOI基板を取り出すときのSOI基板の移動速度を20mm/分以上500mm/分以下とすることを特徴とするSOI基板の製造方法。
  2. シリコン支持体、該シリコン支持体の一面側に設けられた酸化膜からなる絶縁層、及び、該絶縁層をシリコン支持体とで挟んだ状態で形成された表面シリコン層を備えたSOI基板を形成するための熱処理工程の後、該熱処理工程を行なった炉から前記SOI基板を取り出すアンロード工程を行なうとき、炉内の温度を350℃以上750℃以下とし、かつ、該炉にアルゴンガスを供給して行い、該炉から前記SOI基板を取り出す炉外の雰囲気を水素または水蒸気を0.1体積%含むガス雰囲気とし、
    前記アンロード工程において、前記炉内に供給する前記アルゴンガスが、該炉の前記SOI基板の取出し口から流出するときの流量を20SLM以下にし、前記炉からSOI基板を取り出すときのSOI基板の移動速度を20mm/分以上500mm/分以下とすることを特徴とするSOI基板の製造方法。
  3. シリコン支持体、該シリコン支持体の一面側に設けられた酸化膜からなる絶縁層、及び、該絶縁層をシリコン支持体とで挟んだ状態で形成された表面シリコン層を備えたSOI基板を形成するための熱処理工程の後、該熱処理工程を行なった炉から前記SOI基板を取り出すアンロード工程を行なうとき、炉内の温度を600℃を超え750℃以下とし、かつ、該炉に窒素ガスを供給して行い、該炉から前記SOI基板を取り出す炉外の雰囲気を水素または水蒸気を0.1体積%含むガス雰囲気とし、
    前記アンロード工程において、前記炉内に供給する前記窒素ガスが、該炉の前記SOI基板の取出し口から流出するときの流量を20SLM以下にし、前記炉からSOI基板を取り出すときのSOI基板の移動速度を20mm/分以上500mm/分以下とすることを特徴とするSOI基板の製造方法。
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