JP4624666B2 - イオン導電性をもつ導電性粘着材 - Google Patents

イオン導電性をもつ導電性粘着材 Download PDF

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Description

本発明は、経時的に導電性の低下が生じ難いポリウレタンゲルからなる高イオン導電性粘着材に関する。
この種の導電性粘着材として、本出願人が先に提案したイオン導電性高分子粘着材、即ち、アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリオールプレポリマー又は/及びアルキレンオキサイド鎖を有するポリオールと、アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーとを反応させてなるポリウレタンゲルに、イオン化合物を含有させた粘着材が知られている(特許文献1)。
この非ハイドロゲルでない、液状のポリアルキレンオキサイド鎖をもつ一成分系の導電性粘着材は、少量の水分を含有させることで10〜10Ω・cmオーダーの体積抵抗率を有し、且つ、良好な粘着性を有するため、乾式の生体電極材などの用途に好ましく使用される。けれども、乾燥によって含水量が減少したり無水状態になったりすると、体積抵抗率が元の10〜10Ω・cmに上昇して導電性が低下するので、生体電極材その他の高い導電性が求められる用途に使用し難くなるという問題を残していた。
特開昭62−139628号公報
本発明は上記の問題に対処すべくなされたもので、高いイオン導電性を有し、水分の蒸発により経時的に導電性の低下を生じ難い、ポリウレタンゲルからなる導電性粘着材を提供することを解決課題としている。
上記課題を解決するため、本発明の導電性粘着材は、アルキレンオキサイドのセグメントを有する粘着性のポリウレタンゲルに、イオン化合物と、20℃における飽和蒸気圧が10mmHg以下の極性溶媒とが含有されている導電性粘着材であって、
上記ポリウレタンゲル100重量部に対し、極性溶媒としてジグライム、トリグライム、テトラグライム、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトンのいずれかの単独溶媒もしくは2種以上の混合溶媒が20〜400重量部含有されており、
上記イオン化合物が、上記ポリウレタンゲルのアルキレンオキサイドのエーテル酸素のモル数と上記極性溶媒の分子中のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2/100〜10/100のモル数となるように含有されており、
初期の体積抵抗率が10 〜10 Ω・cm、JIS Z0237の180度引き剥がし法による初期の粘着力が60〜610gf/25mm幅であって、45℃のギャオーブン内で1週間放置後も上記の範囲内の体積抵抗率と粘着力を有する、ことを特徴とするものである。
本発明の導電性粘着材は、ポリウレタンゲルのアルキレンオキサイドのセグメントに存在するエーテル酸素がイオン化合物と錯体を形成してイオンを分子分散するので、このポリウレタンゲルに電位を与えると、イオンが移動して導電性を発現する。このとき本発明の導電性粘着材のように極性溶媒がポリウレタンゲルに含まれていると、極性溶媒に溶解したゲルのセグメントの運動とイオンの移動が容易になるため導電性が向上し、しかも、この極性溶媒は20℃における飽和蒸気圧が10mmHg以下と低く常温常圧ではポリウレタンゲルから気散し難い溶媒であるため、極性溶媒の減少に伴う経時的な導電性の低下を生じることが殆どなく、良好な導電性を維持できる。
特に、ポリウレタンゲル100重量部に極性溶媒が20〜400重量部含有され、イオン化合物が、ポリウレタンゲルのアルキレンオキサイドのエーテル酸素のモル数と極性溶媒の分子中のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2/100〜10/100のモル数となるように含有されている導電性粘着材は、後述の実験データによって裏付けられるように、10〜10Ω・cm程度の体積抵抗率を有し、高い導電性を発揮する。極性溶媒が20重量部を下回ると導電性が低下し、400重量部を上回るとポリウレタンゲルの強度や粘着性が低下する。また、イオン化合物のモル数が上記の合計モル数の2/100よりも少なくなると導電性が低下し、合計モル数の10/100よりも多くなると、エーテル酸素との錯体形成が必要以上に多くなり、アルキレンオキサイドのセグメントの運動が抑制されて固くなるため導電性ならびに粘着性が低下する。
上記のジグライム、トリグライム、テトラグライム、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトンはいずれも、20℃又は25℃での飽和蒸気圧が0.01〜3mmHgの不揮発性ないし低揮発性の極性溶媒であるため、これを含有させた導電性粘着材は長時間に亘って良好な導電性を維持できる。
以下、本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
本発明の導電性粘着材の基材となるポリウレタンゲルは、アルキレンオキサイドのセグメントを有する粘着性のポリウレタンゲルであり、例えば下記の構造式のポリオール成分A〜Dとポリイソシアネート成分E〜Iを反応させて双方の成分の−OH基と−NCO基をウレタン結合させることにより得られる、いわゆる三次元貫入形(Interpenetrated Network)のセグメントポリウレタンである。
Figure 0004624666
(R1,R2はアルキル化合物、脂環式化合物、芳香族化合物のいずれかでありAOはアルキレンオキサイドのセグメントである。)
Figure 0004624666
(AOはアルキレンオキサイドのセグメントであり、lは1又は4である。)
Figure 0004624666
(AOはアルキレンオキサイドのセグメントである。)
Figure 0004624666
(AOはアルキレンオキサイドのセグメントであり、Rは水素原子もしくはアルキル化合物、脂環式化合物、芳香族化合物のいずれかである。)
Figure 0004624666
(Rはアルキル基、脂環式化合物、芳香族化合物のいずれかであり、AOはアルキレンオキサイドのセグメントである。)
Figure 0004624666
(Rはアルキル基、脂環式化合物、芳香族化合物のいずれかであり、AOはアルキレンオキサイドのセグメントである。)
Figure 0004624666
(Rはアルキル基、脂環式化合物、芳香族化合物のいずれかであり、AOはアルキレンオキサイドのセグメントであり、lは1又は4である。)
Figure 0004624666
(Rはアルキル基、脂環式化合物、芳香族化合物のいずれかであり、AOはアルキレンオキサイドのセグメントである。)
Figure 0004624666
(Rはアルキル基、脂環式化合物、芳香族化合物のいずれかであり、AOはアルキレンオキサイドのセグメントである。)
構造式A〜Dに掲げたポリオール成分としてのプレポリマーについて説明すると、構造式Aはポリエーテルポリオールとジイソシアネートの反応物であるポリウレタンポリオールプレポリマーであって、両末端成分がポリエーテルポリオールからなり、末端は−OH基である。ここで使用されるジイソシアネート化合物は、後に記載するポリウレタンポリイソシアネートのプレポリマーの中のそれと同じものであり、例えばフェニレンジイソシアネート、2,4−トルイレンジイソシアネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフタリン−1,5−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、テトラメチレンジイソシアネート(TMDI)、リジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水添加TDI、水素化MDI、ジシクロヘキシルジメチルメタン−p,p′−ジイソシアネート、ジエチルフマレートジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)などが任意に使用できる。
構造式Bはグリセロール(l=1)又はソルビトール(l=4)にポリエーテルポリオールを付加したものであり、また、構造式Cはトリメチロールプロパンにポリエーテルを付加したものである。同様に下記の構造式Jの1,2,6−ヘキサントリオール、構造式Kのトリメチロールエタン、構造式Lのペンタエリスリット、構造式Mのポリグリセリン(n=2〜30の整数)やその部分エステルなどの多価アルコールとポリエーテルポリオールの付加物も使用できる。
Figure 0004624666
Figure 0004624666
Figure 0004624666
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構造式Dはアルキレンオキサイドのセグメントを有するポリエーテルポリオールであって、両末端が−OH基の場合と、片末端がアルキル基、芳香族基などで封鎖されている場合があり、市販品として容易に入手できる。
次に、構造式E〜Iに掲げたポリイソシアネートプレポリマーについて説明すると、構造式Eはトリメチロールプロパンにジイソシアネートを反応させて得られるトリイソシアネートの2分子をアルキレンオキサイド(AO)の1分子で2量化したもので、4官能であるテトライソシアネートである。そして、トリメチロールプロパンの代わりにグリセロールを用いたものが構造式Fのテトライソシアネートである。この種のテトライソシアネートは、AOの2分子又は3分子でトリイソシアネートが2量化され易いので反応を微妙に調節する必要がある。そのため、未反応のトリイソシアネートが混在するが、ポリオールと反応した場合にセグメントポリウレタン分子の大きさのバラツキが生じ粘着性をコントロールするのに都合の良い方に作用することもある。
構造式Gは構造式Bのポリオールにジイソシアネートを反応させたものである。また、構造式Hは同様に構造式Cのポリオールにジイソシアネートを反応させたものであり、3官能である。構造式Iはポリエーテルポリオールとジイソシアネートの反応物で2官能である。
上記の構造式A〜I中のAOで表記されるアルキレンオキサイドのセグメントは、導電性を高めることを考慮すると、そのエーテル酸素のメチレン基の炭素数に対する比率が比較的大きくてイオン化合物と錯体を形成する機会の多いことが望ましいため、具体的には親水性のエチレンオキサイド(EO)、疎水性のプロピレンオキサイド(PO)、これらのEO−PO共重合体[例えば下記の構造式Nで表されるブロック共重合体や、−(PO−EO−EO−PO)m−,−(PO−PO−EO)m−、−(EO−EO−PO)m−、−(EO−PO−EO−PO)m−などの交互共重合体(mは1以上の正数である)や、EOとPOのランダムな共重合体など]、疎水性のブチレンオキサイド(BO)、BO−EO共重合体などが好適である。
Figure 0004624666
上記のAOのセグメントは、良好な粘着性を有するポリウレタンゲルを得るためには、その大半ないし全てが常温で液状であることが望ましく、それゆえに分子量が規制される。EOセグメントの分子量MWは150〜1000が適当であり、好ましくは300〜800である。これに対し、POセグメントは分子量が数万でも液体であり、使用できる分子量の範囲は広い。しかし、末端基の比率が小さいほど反応確率が低くなり、また、あまり長いセグメントの場合はポリウレタンゲルが流動性に富み保形性に乏しくなるので、大略200〜数千の範囲が適当である。
また、EO−PO共重合体はそれらの比率や配列によって流動性(柔らかさ)や粘着性が左右される。例えば、ブロック共重合体においてPOのモル分率が高い場合には分子量が高くても液状であるが、POのモル分率が低い場合でもEOの分子量が低ければ液状となる。しかし、既述したようにPOの分子量が高ければ保形性などの問題が生じるため、600〜8000、好ましくは800〜6000の分子量を有する常温で液状のEO−PO共重合体が使用される。
BOセグメントは重合度が大きいと固体となるため、好ましい分子量の範囲は300〜3000であり、BO−EO共重合体の分子量はEO−PO共重合体とあまり変わらず数百〜数千である。
上記のような分子量の各AOセグメントを有するポリウレタンゲルは、AOセグメントの大半ないし全てが常温で液状であって適度の分子長(セグメント長)を有するため、良好な粘着性を発現する。そして、この適度な分子長のAOセグメントは、そのエーテル酸素が種々のイオン化合物と錯体を形成する「場」として有効であり、これによって前述したように良好な導電性が発現される。
ポリオール成分とポリイソシアネート成分の官能数は、粘着性の良好な比較的嵩高い三次元網目鎖構造のポリウレタンゲルを得るためには、一方が2官能で他方が3官能以上の組合わせとするか、又は、互いに3官能以上の組合わせとすれば良い。但し、官能数が3以上のもの同士を反応させる場合は、網目鎖濃度が高くなりすぎるので、よほど長いAOセグメントが存在しないと、弾性が粘性を上回って良好な粘着性は得られ難く、イオン化合物や極性溶媒の含有保持性も低下する。それゆえ、双方の成分の好ましい官能数は大略2〜4の組合わせであり、この組合わせであれば粘着性などのコントロールが容易である。
また、ポリオール成分とポリイソシアネート成分の反応比は、粘着性の良いポリウレタンゲルを得るためには、末端の官能基の比率、即ちOH/NCOの価を1≦OH/NCO≦5となるように規制することが望ましい。このようにOH/NCOの価が1以上、5以下の状態では、嵩高い分子の集まりにおいて末端にOH基を有する直鎖セグメントが尾を出して自由に運動している状態であると想像でき、これが粘着性を向上させる働きをする。このフリーの尾は、OH/NCOの価が5に近いほど長くて多い状態になる。尚、OH/NCOが1未満では、未反応の−NCOが残って後反応を生じるので、1以上とすることが必要である。
ポリオールとポリイソシアネートの分子量の範囲は、AOやイソシアネートの種類、分子形状、AOがホモポリマーであるかコポリマーであるか等によって広い範囲で変わるが、ポリウレタンポリオールプレポリマーで大略1400〜10000、ポリオールで大略150〜6000、ポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーで大略500〜10000である。好ましくは、各々大略1000〜6000、大略300〜3000、大略1000〜6000の範囲で選択できる。
上記のポリウレタンゲルに含有させるイオン化合物としては各種の金属塩が使用されるが、その中でも塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、過塩素酸リチウム、塩素酸カリウム、ホウフッ化リチウム、チオシアン酸ナトリウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウムなどの、AOセグメントのエーテル酸素と錯体を形成しやすいアルカリ金属塩が好適であり、特に、リチウム塩はイオン導電性に優れるので好ましく使用される。リチウム塩の中でも過塩素酸リチウムは、後述する飽和蒸気圧の低い極性溶媒に溶解しやすく、エーテル酸素との錯体形成が極めて容易で高い導電性を発現するため、最適である。
かかるイオン化合物は、ポリウレタンゲルのAOセグメントのエーテル酸素のモル数と、ポリウレタンゲルに含有される後述の極性溶媒の分子中のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2/100〜10/100のモル数となるように、その含有量を調整してポリウレタンゲルに含有させることが望ましい。イオン化合物のモル数が上記の範囲内であると良好な導電性と粘着性を発現するが、イオン化合物のモル数が上記の合計モル数の2/100よりも少なくなると導電性が低下し、合計モル数の10/100よりも多くなると、エーテル酸素との錯体形成が必要以上に多くなり、AOセグメントの運動が抑制されて固くなるため導電性及び粘着性が低下するといった不都合を生じる。
AOセグメントのエーテル酸素のモル数は、AOセグメントの分子量をそのアルキレンユニットの分子量で除することによって求められる。AOセグメントが例えば分子量400のポリエチレングリコール(PEG)からなる場合は、これをエチレンユニットの分子量44で除した値、即ち、400/44がエーテル酸素のモル数となる。また、後述する極性溶媒の分子中のエーテル酸素は、その数をカウントするのが原則であるが、例外的に、エチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートについてはその特異な構造式からエーテル酸素数を1とし、グライム系のエーテル酸素については、ジグライムのエーテル酸素を2、トリグライムのエーテル酸素を3、テトラグライムのエーテル酸素を4とする。
一方、ポリウレタンゲルに含有させる極性溶媒は、イオン化合物を溶解してAOセグメントのエーテル酸素との錯体の形成及びイオンの移動を容易にして良好な導電性を発現させると共に、この良好な導電性を長時間維持させる役目を果たすものであり、20℃における飽和蒸気圧が10mmHg以下の極性溶媒を使用することが必要である。飽和蒸気圧が10mmHgよりも高い極性溶媒は、常温常圧で比較的短時間のうちに蒸発してポリウレタンゲルから気散するため、長時間に亘って良好な導電性を維持することが困難であり、本発明に用いる極性溶媒としては不適当である。極性溶媒の好ましい飽和蒸気圧は5mmHg/20℃であり、さらに好ましい飽和蒸気圧は0.01〜3mmHg/20℃である。
かかる極性溶媒としては、ジグライム(3mmHg/20℃)、トリグライム(0.9mmHg/20℃)、テトラグライム(0.01mmHg/20℃)、プロピレンカーボネート(0.03mmHg/20℃)、γ−ブチロラクトン(0.45mmHg/25℃)、ε−カプロラクトン(0.135mmHg/25℃)等が挙げられ、これらは単独でもしくは2種以上の混合してポリウレタンゲルに含有される。これらの極性溶媒はいずれも沸点が162.0〜275.3℃の範囲にあり、飽和上記圧が3mmHg/20℃以下と低いことと相俟って、常温常圧では超低揮発性ないし実質不揮発性の溶媒であり、ポリウレタンゲルから実質的に気散することがなく、イオン化合物を溶解したままポリウレタンゲル中に長時間保有される。なお、γ−ブチロラクトンとε−カプロラクトンについては25℃の飽和蒸気圧を示しているが、20℃の飽和蒸気圧はこれより低い値であるから、これらが20℃で10mmHg以下の飽和蒸気圧を有する極性溶媒であることは明らかである。
また、エチレンカーボネート(0.02mmHg/36.4℃)も好ましい極性溶媒である。このエチレンカーボネートは、融点が36.4℃で常温では固体であるため、上記のジグライム、トリグライム、テトラグライム、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトンのいずれか1種もくしは2種以上と混合してポリウレタンゲル中に含有される。
上記の極性溶媒は、ポリウレタンゲル100重量部に対して20〜400重量部の範囲内で含有させることが好ましい。この範囲内で極性溶媒をポリウレタンゲルに含有させると共にイオン化合物を前記の含有量で含有させると、10〜10Ω・cm程度の体積抵抗率を有する高導電性の粘着材が得られる。極性溶媒の含有量が20重量部を下回ると導電性が低下し、400重量部を上回るとポリウレタンゲルの強度や粘着性が低下するので好ましくない。
このような導電性粘着材は、例えば次の方法によって簡単に製造することができる。即ち、イオン化合物を極性溶媒に溶解した溶液を液状のポリオール成分又はポリイソシアネート成分のいずれかに溶解し、両成分を混合、反応させてポリウレタンゲルの導電性粘着材を得る。また、極性溶媒と液状のポリオール成分との混合溶媒にイオン化合物を溶解し、これをポリイソシアネート成分と混合、反応させて導電性粘着材を得てもよい。また、ポリオール成分とポリイソシアネート成分を混合、反応させてポリウレタンゲルを作成し、イオン化合物を極性溶媒に溶解した溶液をポリウレタンゲルに吸収させて導電性粘着材を得てもよい。
なお、ゲルの強度を高める目的で、合成樹脂の不織布をポリウレタンゲルの表層部分や中間層部分に埋設してもよい。
以上のような導電性粘着材は、生体用電極は勿論、タッチパネル(ELパネル)、圧力スイッチ、電池の固体電解質など、種々の用途に好適に利用することができる。
次に、本発明の更に具体的な実施例と比較例を説明する。
[実施例1]
下記の表1に示す配合組成で実施例1の導電性粘着材を作製した。即ち、ポリオール成分であるEO−POランダム共重合体ジオール49.3重量部(33.77wt%)及びモノメトキシPEG7.4重量部(5.07wt%)と、極性溶媒であるエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶媒(等モル)40重量部(27.40wt%)との混和溶液に、イオン化合物として過塩素酸リチウム6重量部(4.11wt%、これはエーテル酸素のモル数と極性溶媒のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)を溶解し、これにポリイソシアネート成分であるEO−POランダム共重合トリイソシアネート43.3重量部(29.66wt%)を加えて十分に混和した後、更に有機スズ系触媒を適量加えて混和した。この配合液を減圧脱泡し、離型フィルム上で配合液を型枠に注入して60℃で3時間反応させ、1mmのポリウレタンゲルの導電性粘着材を作製した。
得られた導電性粘着材を直径25mmの円形に打ち抜いて試料を作製し、この製作直後の試料を2枚のSUS板(50mm角、厚さ1mm)の間に挟んで、LCRメーター(ヒューレットパッカード社製)で1VP−P×1kHzの条件下に体積抵抗率(Ω・cm)を測定することにより、導電性を調べた。その結果を下記の表1に示す。
また、得られた導電性粘着材の片面に、プライマー処理が施されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ50μm)を貼合せ、これを25mm(幅)×150mm(長さ)に切出して試料を作製した。この試料をSUS板に貼付け、JIS Z0237の180度引き剥がし法によって300mm/分の速度で引き剥がし試験を行うことにより、粘着力を調べた。
更に、得られた導電性粘着材を45℃のギャオーブン内で1週間放置し、この放置した導電性粘着材を用いて上記と同様に1週間後の導電性と粘着力を調べた。その結果を下記の表1に示す。
[実施例2,3]
下記の表1に示すように、極性溶媒であるエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶媒の配合量を、ポリマー成分100重量部に対して40重量部から120重量部(52.59wt%)に変更すると共に、この極性溶媒の変更に伴って過塩素酸リチウムの配合量を8.2重量部(3.59wt%、これはポリウレタンゲルのエーテル酸素のモル数と極性溶媒のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)に変更した以外は実施例1と同様にして、1mmの厚さを有する実施例2の導電性粘着材を作製した。
また、下記の表1に示すように、極性溶媒であるエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶媒の配合量を、ポリマー成分100重量部に対して40重量部から350重量部(75.32wt%)に変更すると共に、この極性溶媒の変更に伴って過塩素酸リチウムの配合量を14.7重量部(3.16wt%、これはポリウレタンゲルのエーテル酸素のモル数と極性溶媒のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)に変更した以外は実施例1と同様にして、1mmの厚さを有する実施例3の導電性粘着材を作製した。
これら実施例2,3の導電性粘着材について、実施例1と同様にして、作製直後と1週間経過後の導電性及び粘着力を調べた。その結果を下記の表1に示す。
[比較例1,2]
下記の表1に示すように、極性溶媒であるエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶媒の配合量を、ポリマー成分100重量部に対して10重量部(8.68wt%)に変更すると共に、この変更に伴って過塩素酸リチウムの配合量を5.2重量部(4.51wt%、これはポリウレタンゲルのエーテル酸素のモル数と極性溶媒のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)に変更した以外は実施例1と同様にして、1mmの厚さを有する比較例1の導電性粘着材を作製した。
また、下記の表1に示すように、極性溶媒であるエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶媒の配合量を、ポリマー成分100重量部に対して500重量部(80.80wt%)に変更すると共に、この変更に伴って過塩素酸リチウムの配合量を18.8重量部(3.04wt%、これはポリウレタンゲルのエーテル酸素のモル数と極性溶媒のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)に変更した以外は実施例1と同様にして、1mmの厚さを有する比較例2の導電性粘着材を作製した。
これら比較例1,2の導電性粘着材について、実施例1と同様にして、作製直後と1週間経過後の導電性及び粘着力を調べた。その結果を下記の表1に示す。
[実施例4,5]
下記の表1に示すように、ポリマー成分100重量部に対し、極性溶媒としてγ−ブチロラクトン40重量部(27.38wt%)を配合し、これに伴って過塩素酸リチウムの配合量を6.1重量部(4.18wt%、これはポリウレタンゲルのエーテル酸素のモル数と極性溶媒のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)に変更した以外は実施例1と同様にして、1mmの厚さを有する実施例4の導電性粘着材を作製した。
また、下記の表1に示すように、ポリマー成分100重量部に対し、極性溶媒としてテトラグライム40重量部(27.25wt%)を配合し、これに伴って過塩素酸リチウムの配合量を6.8重量部(4.63wt%、これはポリウレタンゲルのエーテル酸素のモル数と極性溶媒のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)に変更した以外は実施例1と同様にして、1mmの厚さを有する実施例5の導電性粘着材を作製した。
これら実施例4,5の導電性粘着材について、実施例1と同様にして、作製直後と1週間経過後の導電性及び粘着力を調べた。その結果を下記の表1に示す。
[比較例3,4]
下記の表1に示すように、ポリマー成分100重量部に対し、極性溶媒としてモノグライム40重量部(27.38wt%)を配合し、これに伴って過塩素酸リチウムの配合量を6.1重量部(4.18wt%、これはポリウレタンゲルのエーテル酸素のモル数と極性溶媒のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)に変更した以外は実施例1と同様にして、1mmの厚さを有する比較例3の導電性粘着材を作製した。
この導電性粘着材について、実施例1と同様にして、作製直後と1週間経過後の導電性及び粘着力を調べた。その結果を下記の表1に示す。
[比較例4]
下記の表1に示す配合組成の比較例4の導電性粘着材を次の方法で作製した。即ち、ポリオール成分であるEO−POランダム共重合体ジオール49.3重量部(33.77wt%)及びモノメトキシPEG7.4重量部(5.07wt%)との混和溶液に、過塩素酸リチウム4.9重量部(3.92wt%、これはポリウレタンゲルのエーテル酸素のモル数と後から浸透させる水のモル数との合計モル数の2.5/100に相当する)を溶解し、これにポリイソシアネート成分であるEO−POランダム共重合トリイソシアネート43.3重量部(34.67wt%)を加えて十分に混和した後、更に有機スズ系触媒を適量加えて混和した。この配合液を用いて実施例1と同様にして、1mmの厚さを有するポリウレタンゲルを作製し、更に、このポリウレタンゲルを相対湿度が90%の45℃の恒湿器内で36時間放置して、20重量部(16.01wt%)の水分を吸収させることにより、比較例4の導電性粘着材を作製した。
この導電性粘着材について、実施例1と同様にして、作製直後と1週間経過後の導電性及び粘着力を調べた。その結果を下記の表1に示す。
Figure 0004624666
表1の比較例1、実施例1〜3、比較例2から、極性溶媒であるエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶媒の含有量を増加させ、これに伴ってイオン化合物の含有量を、エーテル酸素のモル数と極性溶媒のモル数との合計モル数の2.5/100となるように増加させると、初期の導電率が低下して導電性が向上することが分かる。そして、比較例1、実施例1〜3、比較例2のいずれの導電性電極も、1週間後の体積抵抗率が初期の体積抵抗率と殆ど変わらず、時間が経過しても導電性の実質的な低下を生じないことが分かる。また、粘着性は、極性溶媒の含有量が多くなるほど低下することが分かる。
極性溶媒の含有量がポリマー成分つまりポリウレタンゲル100重量に対して20〜400重量部の範囲内にある実施例1,2,3の導電性粘着材は、体積抵抗率が10〜10Ω・cmのオーダーで優れた導電性を有し、引き剥がし試験による粘着力も70〜600gf/25mmの範囲にあって実用に適したものである。これに対し、極性溶媒の含有量がポリウレタンゲル100重量部に対して10重量部である比較例1の導電性粘着材は、初期の体積抵抗率及び1週間後の体積抵抗率がいずれも10Ω・cmオーダーであり、高導電性が要求される用途には不向きであることが分かる。また、極性溶媒の含有量がポリウレタン100重量部に対して500重量部である比較例2の導電性粘着材は、初期粘着力が33gf/25mm、一週間後の粘着力が21gf/25mmと劣り、実用できる粘着性を具備していないことが分かる。これらのことから、極性溶媒の含有量をポリウレタンゲル100重量部に対して20〜400重量部とすることが必須であることが分かる。
また、極性溶媒として飽和蒸気圧が10mmHg以下のγ−ブチロラクトン、テトラグライムを含有させた実施例4,5の導電性粘着材は、いずれも初期の体積抵抗率が10Ω・cmオーダーで良好な導電性を有し、一週間経過しても導電性の実質的な低下はみられず、初期及び一週間経過後の粘着力も600gf/25mm前後できわめて良好である。これに対し、20℃における飽和蒸気圧が48mmHgのモノグライムを含有させた比較例3の導電性粘着材や、20℃における飽和蒸気圧が17.5mmHgの水を含有させた比較例3の導電性粘着材は、いずれも初期の体積抵抗率が10Ω・cmオーダーと良好であるものの、一週間後の体積抵抗率は10Ω・cmオーダーまで上昇し、経時的な導電性の低下を生じることが分かる。このことから、経時的な導電性を実質的に生じさせないようにするためは、20℃における飽和蒸気圧が10mmHg以下の極性溶媒を含有させることが必須であることが分かる。

Claims (1)

  1. アルキレンオキサイドのセグメントを有する粘着性のポリウレタンゲルに、イオン化合物と、20℃における飽和蒸気圧が10mmHg以下の極性溶媒とが含有されている導電性粘着材であって、
    上記ポリウレタンゲル100重量部に対し、極性溶媒としてジグライム、トリグライム、テトラグライム、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトンのいずれかの単独溶媒もしくは2種以上の混合溶媒が20〜400重量部含有されており、
    上記イオン化合物が、上記ポリウレタンゲルのアルキレンオキサイドのエーテル酸素のモル数と上記極性溶媒の分子中のエーテル酸素のモル数との合計モル数の2/100〜10/100のモル数となるように含有されており、
    初期の体積抵抗率が10 〜10 Ω・cm、JIS Z0237の180度引き剥がし法による初期の粘着力が60〜610gf/25mm幅であって、45℃のギャオーブン内で1週間放置後も上記の範囲内の体積抵抗率と粘着力を有する、
    ことを特徴とするイオン導電性をもつ導電性粘着材。
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