JP4623487B2 - 流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波流量計や熱式流量計等のように検出した流速に基いて流体の流量を間欠的にサンプリングして流体の使用量を計測する流量計測装置に関するものである。
従来、この種の流量計として、熱式フローセンサや、超音波センサを用いたものが多数提案されており、これらは、微小な流れを検出できる高感度な流量計としての特徴を備えている。
しかしながら、微小な流れを検出できる反面、高感度であるがゆえの欠点として、流体の流れがないのにもかかわらず、局所的な流れに反応して流量を検出してしまうケースがあった。
特に、供給配管に大きな圧力変動が発生した場合にこの現象が顕著に現れる。そのため、検出した値をそのまま積算していくことにより、流体使用を停止しているにもかかわらず、積算流量の値が増加してしまうことがあった。この現象を防ぐため、センサが検出した流量値を一旦、相殺バッファと呼ばれる補助の積算手段に加算する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、従来の流量計測装置は、家庭用のガスメータのように広い計測範囲(数[L/h]〜数千[L/h])をカバーするために、大流量はフルイディック素子の流体発振現象を圧電膜センサにより計測し、流体発振の起こりにくい小流量域は、熱式フローセンサを用いて計測するようにしている。
図6は、その流量計測装置を示すもので、小流量域、すなわち、フローセンサの計測領域の計測処理内容を具体的に示したものである。図6に示すように、フローセンサ21、換算手段22、相殺バッファ23、タイマ24、積算手段25、表示手段26で構成されている。フローセンサ21は、6秒毎に駆動されて、装置内で発生している流速に応じた電気信号を出力する。
換算手段22は、フローセンサ21の出力を元にセンサ駆動間隔である6秒間に装置内を通過した流量を求めて、相殺バッファ23に出力する。相殺バッファに加算された値は、1[L]に達する毎に信号を出力し、積算手段25は信号出力を受けて積算値に1[L]]を加算する。そして、積算手段25の値が表示手段26で表示される。
上記構成の流量計測装置において、例えば、ガスを使用していない条件下において、大きな圧力変動が発生しているケースでは、換算手段22の出力は、大きなばらつきを持ち、瞬間的には、正の大きな値となることもあるが、逆に、負の大きな値を出力することもあり、長い時間平均すれば0[L]に落ち着く。
しかし、一時的には、正の値に偏って出力されることもある。そのまま、放置しておけば、相殺バッファ23の内容が1[L]に達して、表示手段26の値が増加する危険性がある。そこで、タイマ24が定期的に相殺バッファ23が保持している積算値をクリアする。
この時間は例えば、次のように決定される。ガス漏れの判定基準を3[L/h]とすれば、この値を装置の検出下限流量と考える。3[L/h]の流量が発生している場合には、相殺バッファの値は20分で1[L]に達する。したがって、タイマ24の定めるクリア時間を20分より大きな値に定めれば、3[L/h]の検出も可能であると共に、ガス不使用時の積算値の増加も防ぐことができる。
特開2002−62179号公報
しかしながら、前記従来の構成では、所定時間が経過すると、相殺バッファ23の内容がクリアされてしまうので、ガス器具の使用を停止した時点で相殺バッファ23に残された値が、捨てられることになり、積算誤差が発生するという課題があった。
この現象について、図7を用いて説明する。図7はガス器具の瞬時流量値、相殺バッファ23の値、表示手段26の表示値の動きを示したものである。図7において、15[L/h]のガス器具を14分間使用したものとし、簡単のため、ガス器具の使用を開始した時点、時刻T0における相殺バッファ23の値、積算手段25の値が共に0Lとする。
時刻T1,T2,T3において相殺バッファの値は1[L/h]を超えるため、その都度、積算手段25に1[L]が加算されると同時に、相殺バッファ23はクリアされる。また、これと同時に、タイマ24は再スタートする。
そして、時刻T4で、ガス器具の使用を停止したため、T4以降、バッファ23の値は0.5[L]のまま、ほとんど変化しない。そして、最後に積算流量値が増加した時点T3からクリア時間20分が経過した時刻T5において相殺バッファ23はクリアされる。T0〜T4において使用されたガスの総使用量は3.5[L]であるが、実際、積算手段25に出力された値は3[L]であり、残りの0.5[L]は捨てられてしまう。
上記のケースを含めて、ガス器具の使用を停止した時点で、相殺バッファに保持されている流量は0〜1[L/h]の間の任意の値となるため、平均すると0.5[L]と考えることができる。
よって、ガス器具の使用をバッファクリア時間より長い時間停止する度に平均0.5[L]の流量が捨てられることになる。したがって、小口のガス器具を、比較的短い時間ずつ小刻みに使用するケースにおいては、相対的な誤差は無視できなくなってしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ガス不使用時に積算値が増えることを防ぐと同時に、ガス使用時の積算誤差をも小さくすることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流量計測装置は、通過流量演算手段の出力を定期的にクリアされる補助積算手段に補助積算値として加算し、補助積算値から求めた平均流量が閾値より大きい時には、補助積算値を積算値として主積算手段に加算する構成としているので、流体不使用時に検出された流量はクリアされ、流体使用時に検出された流量はクリアされずに積算値として加算されていくことになる。
本発明の流量計測装置は、流体不使用時に積算値が増えることを防ぐと同時に、流体使用時の積算誤差をも小さくすることができる。
第1の発明は、流体の流量と相関のある物理量を間欠的に計測する計測手段と、前記計測手段の出力から流体流量または流速を算出する演算手段と、前記演算手段の出力から通過流量を算出する通過流量演算手段と、前記通過流量演算手段の出力を加算する積算手段とを備え、前記積算手段は、前記通過流量演算手段の出力を加算する補助積算手段と、前記補助積算手段の保持する補助積算値が所定値に達する毎に前記補助積算値が加算される主積算手段と、前記補助積算値を定期的にクリアするクリア手段と、前記補助積算手段の積算開始からの経過時間と前記補助積算値とから平均流量を算出する平均流量演算手段と、前記流量演算手段の出力と閾値との大小比較を行い流量の大小判定を行う判定手段とからなり、前記判定手段の判定結果が流量大の時に、前記補助積算値が前記所定値に達する以前に前記補助積算値を前記主積算手段の保持する積算値に加算する構成とすることにより、流体不使用時に検出された流量はクリアされ、流体使用時に検出された流量はクリアされずに積算値として加算されるようになるので、流体不使用時に積算値が増えることを防ぐと同時に、流体使用時の積算誤差をも小さくすることができる。
第2の発明は、判定手段における判定閾値を想定される最小の流体使用量に応じて可変とすることにより、使用される流体流量に応じて、適切な判定値を定めることができるようになり、積算値の精度を向上することができる。
第3の発明は、判定手段において、判定閾値を補助積算開始からの経過時間にしたがって小さくなるようすることにより、流体使用時に検出された流量がより積算されやすくなり、流体使用時の積算誤差を小さくすることができる。
第4の発明は、判定手段において、補助積算開始からの所定時間は、流量大小判定を禁止する構成とすることにより、流体の使用、不使用がより的確に判断でき、積算値の精度を向上することができる。
第5の発明は、補助積算値が負から正に変わった場合には、平均流量演算手段がその時点を起点とした経過時間を基に平均流量を算出する構成とすることにより、流体の流れ始めがより的確に判断でき、流体使用時の積算誤差を小さくすることができる。
第6の発明は、補助積算値が負から正に変わった場合には、クリア手段がその時点を起点として補助積算値のクリア時間を判断する構成とすることにより、流体の流れ始めに検出した流量が誤ってクリアされることがなくなり、流体使用時の積算誤差を小さくすることができる。
第7の発明は、演算手段の出力が所定値より大きければ、平均流量に関わらず補助積算値を主積算手段に加算する構成とすることにより、大流量を検出した時には確実に積算値に反映され、流体使用時の積算誤差を小さくすることができる。
(実施の形態1)
図は家庭用のガスメータへの適用を想定したものである。
図1において、計測手段であるフローセンサ2が流体流路1に配置されており、流体流路1内の流速を検知して、流速に対応した電気信号を出力する。演算手段3はフローセンサ2の出力から流体の瞬時流量を算出し、通過流量演算手段4は演算手段3の出力から流体の通過流量を算出して、結果を積算手段5に出力する。そして、表示手段6が積算手段5で求められた流体の積算流量を表示する。更に、積算手段5は以下のような構成となっている。
すなわち、補助積算手段7は、通過流量演算手段の出力を加算することにより積算値を求める。以後、補助積算手段7で求めた積算値を補助積算値と呼ぶ。補助積算値は予め定められた容量である1[L]に達する毎に、主積算手段8に出力されるが、クリア手段9が定期的(20分毎)に補助積算値をクリアするため、一定水準に達しない小さな値は積算されない。
また、平均流量演算手段10は補助積算値と、補助積算の開始経過時間とから平均流量を求める。そして、判定手段11は、平均流量演算手段10の出力と設定手段12により設定された判定閾値との大小比較により流量の大小2値判定を行い、判定結果が流量大の時に補助積算値は主積算手段8に出力し加算される。
主積算手段8には補助積算値が1[L]に達した時、および、判定手段11の判定結果が流量大の時のふたつの場合に補助積算値が加算されることになる。なお、主積算手段8で求めた積算値は、補助積算値と区別するために、以後、単に積算値と呼ぶことにする。そして、表示手段6は、主積算手段8の内容を1[L]単位で表示する。
以上のように構成された流量計測装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、フローセンサ2の出力が通過流量に変換されるまでの動作について説明する。フローセンサ2は一定時間(例えば2秒)毎に駆動され、その時点で流体流路内に発生している流速vをAD変換して電圧信号Eとして出力する。流速vとフローセンサ2の出力は比例関係にあり、Eがわかれば(式1)を用いて流速vを求めることができる。
v=K・E (式1)
なお、(式1)において、Kは比例定数である。流路内の流速分布が一様であるとすれば、流速と断面積Sの積を求めることにより、流体の流量を求めることができるが、実際は、流体の粘性の影響などにより、流速分布は一様ではない。したがって、流速vを瞬時流量Qsに変換するには、流速vに依存する補正係数Mを用いて(式2)で求めることができる。
Qs=M・S・v=M・S・K・E (式2)
なお、(式2)を用いて流体流量を求めているのが演算手段3である。更に、(式2)で求めた流量にフローセンサ2の駆動間隔tを乗じることにより、t秒間の、装置内の通過流量Qiを求めることができる。
Qi=Qs・t (式3)
例えば、Qがであったとすれば、(式3)に値を代入し、(式4)を用いて求められる。
Qi=180[L/h]×2[s]×(1[h]/3600[s])=0.1[L] (式4)
なお、(式3)を用いて通過流量を求めているのが、通過流量演算手段4である。
次に、積算手段5の動作・作用について説明する。平均流量演算手段10は、補助積算値と補助積算が開始されてからの経過時間とから平均流量値を求める。なお、補助積算値の積算経過時間とは、補助積算値がクリアされるのと同期して0と考えるものとする。
すなわち、通常は背景技術で述べたのと同様に定期的(20分毎)にクリアされるが、後述するように、補助積算値が所定条件に達してこの値を主積算手段8に加算する場合にもクリアされる。そして、(式5)を用いてある時点での補助積算値Qpを補助積算経過時間Tpで割ることにより、補助積算処理中の時間当たりの流量、すなわち平均流量Qavを求めることができる。
Qav=Qp/Tp (式5)
例えば、Qpが0.6[L]、Tpが60秒であったとすれば、Qavは(式6)を用いて求められる。
Qav=0.6[L]/60[s]=0.01[L/s]=0.01[L/s]×3600[s]/1[h]=36[L/h]
判定手段11では、設定手段12により設定された流量大小判定の閾値Qthと平均流量量Qavを比較し、Qavの方が大きければ、「流量大」、Qthの方が大きければ、「流量小」と判断する。「流量大」とは、ガス器具を使用している状態に相当し、「流量小」はガス器具の使用を停止している状態に相当する。
したがって、判定閾値Qthは、ガス器具の使用有無を判断するための閾値と言い換えることができる。この判定閾値Qthは可変であり、設置時に、各家庭の状況に応じてリモコン等の外部機器を使って、設定手段12の設定値を変更することができる。例えば、設置されているガス器具の最低流量よりも小さな値に設定しておくことにより、ガス器具の使用有無を判別できるようになる。
次に、判定手段11の判定方法の詳細について説明する。図2はガス不使用時、すなわち流量0[L/h]の時の平均流量Qavの時間推移の一例を示す。演算手段3で算出した瞬時流量Qsにはばらつきがあるため、経過時間が浅い段階では、平均流量Qavの絶対値は大きいが、時間経過と共に、0[L/h]に収束している。
図2において点線で示したのが経過時間毎にQavが取り得る値の上限値および下限値を示している。この性質は0[L/h]のみではなく、全ての流量値において同様の傾向がある。よって、この性質を用いることにより、流体流量を認識することにより、流体の使用状況を判別して、積算流量に反映することができる。
図3を用いてその具体的方法について説明する。使用が想定されるガス器具の最低流量が15[L/h]であるとする。図3では瞬時流量0[L/h]、15[L/h]の時の平均流量Qavの時間推移の例を実線で示し、瞬時流量0[L/h]の時に、平均流量演算手段10で求める平均流量Qavの取り得る上限値を点線、瞬時流量15[L/h]の時のQavの取り得る下限値を一点鎖線で示している。
この図において、点線より上部の領域は流量は0[L/h]ではない、すなわち、何らかのガスの流れが発生しているとみなせる状態を示しており、一点鎖線より下部の領域はガス器具は使われていない状態を示している。両曲線は経過時間T1において交差し、それ以降は、各々の真値に近づいている。
そのため、経過時間T1以降は、平均流量Qavの値によって両者の区別、すなわち、ガス器具を使用しているかどうかの区別は可能となる。よって、経過時間60秒までを判定禁止時間とすることにより、流量大小判定をより的確に行なうことが可能となる。
そして、この判定禁止時間60秒経過時点での点線と一点鎖線の交点が7.5[L/h]であるから、流量大小判定閾値Qthを7.5[L/h]とし、平均流量QavがQthを超えていれば、流量大と判断して、補助積算値を主積算手段8が保持している積算値に加算し、同時に、補助積算値をクリアして0[L/h]とする。
上記した、積算手段5の動作を図4を用いて説明する。図4において、15[L/h]のガス器具を使用した場合の主積算手段12の内容、すなわち積算値の動きを示すものである。また、判定手段11における流量大小判定の閾値Qthは7.5[L/h]である。説明を簡単とするため、演算手段3の出力にはばらつきがなく、かつ真値が得られるものとし、時刻T0の直前まで積算値、補助積算値ともに、0[L]で、かつ時刻T0で補助積算値がクリアされるものとする。
時刻T0においてガス器具の使用を開始し、判定禁止時間が解除される60秒後の時刻T1において、平均流量Qavは15[L/h]であり、判定閾値であるQth=7.5[L/h]を超えているので、この時点の補助積算値は主積算手段8へ加算され、積算値が増加する。ここで、積算される値は次式より0.25[L]となる。
15[L/h]×60[s]×(1[h]/3600[s])=0.25[L] (式6)
以後、一定流量15[L/h]が継続しているので、60秒毎に積算値が0.25[L]づつ増加することになる。そして、時刻T3において、ガス器具の使用を停止した場合に補助積算値に残された値は最大でも0.25[L]となるが、図2においては、0.25[L]の半分の0.125[L]であるものとする。
そのまま、ガス器具の使用を停止した場合、平均流量は時刻T3における15[L]を起点として、徐々に小さくなる。そして、最後に、積算値が加算された時刻T2から判定禁止時間である60秒が経過した時刻T4における平均流量Qavは(式7)により求められる。
Qav=0.125[L]/60[s]=0.125[L]/60[s]×(3600[s]/1[h]=7.5[L/h] (式7)
この値はQth以上であるので、時刻T4において補助積算値0.125[L]は、積算手段8に出力され積算値に加算される。ここで、求めた値は、補助積算値がクリアされないための条件であり、もし、補助積算値がクリアされたとしても、その値は最大で0.125[L]ということになる。
よって、背景技術のように補助積算値が1[L]に達しないと、積算値として加算されない構成に比べてガス器具の使い終わりの積算誤差を遥かに小さくすることができる。なお、以上の説明は、判定閾値Qthは経過時間と関わらずに固定であるものとして説明したが、Qthの判定閾値を図3における実線、すなわち0[L/h]のばらつき上限値と一致させたり、あるいは、この曲線より大きな値を取る近傍値を結ぶ曲線として経過時間と共に小さくなる構成であっても良い。
この場合、判定閾値が時間と共に減少していくので、ガス器具を使い終わった後に補助積算手段7に保持された補助積算値が積算値に加算される確率が高くなるので、ガス器具使用時の積算誤差を更に小さくすることができるようになる。
一方、ガス器具の使い始め時刻T0と補助積算開始のタイミングとは必ずしも同期するとは限らない。補助積算開始してから、ガス器具の開始まで遅延がある場合もある。この場合、補助積算値は0[L]からスタートして時間経過と共に増加する。補助積算値のクリア時間である20分が経過する以前に、補助積算値が1[L]に達すれば、この値が積算値として主積算手段8に加算されるのは背景技術の方式と同一であり、更に、平均流量Qavが7.5[L/h]を超える場合もあるので、ガス器具の立ち上がりにおける積算誤差も背景技術に比べて小さくすることができるということが言える。
ガス器具の使い始めの積算誤差を小さくする方法として、例えば、図5のような構成を用いても良い。図5では補助積算開始からの経過時間と、補助積算値との推移を示している。ガス器具は時刻T0において使用開始されていて、それ以前の時間帯においては、演算手段3の出力が大きなばらつきを示しているため、補積算値が0[L]を中心として上下に振動している。経過時間T0からガス器具を使用したものとすると、例えば、経過時間T2における平均流量Qavは(式8)によって、求められる。
Qav=Qa/T2 (式8)
しかし、この場合、補助積算値が負の値から正の値に変化した時点を起点とした方がより正確な平均流量が求められることは明らかである。よって、このようなケースにおいては、補助積算値が負から正に変わった経過時間T0において経過時間を0とみなして判断するようにすれば良い。この考え方を用いれば、平均流量Qavは(式9)を用いて求めることができる。
Qav=Qa/Ta=Qa/(T2−T1) (式9)
この時、合わせて、クリア手段9も、経過時間T1となった時点でクリア周期である20分の計測を開始するようにしても良い。この場合には、経過時間T1がクリア時間20分の間際であったとしても、補助積算値がクリアされることがなくなるので、更にガス器具の使い始めの積算誤差が小さくなるため、積算値の精度を更に高めることができる。
以上はガス器具の最下限流量である15[L/h]について述べてきたが、これより遥かに大きな流量のガス器具を使った場合には、即座に、ガス器具を使用しているということが判断できる。したがって、このような場合には、平均流量Qavの大小とは無関係に、補助積算値を積算値に加算する構成とすれば、この時検出した流量がクリアされることがなくなるので、積算誤差を小さくすることができるようになる。
以上のように、本実施の形態においては、通過流量演算手段4の出力を定期的にクリアされる補助積算手段7に補助積算値として加算し、補助積算値から求めた平均流量が閾値より大きい時には、補助積算値を積算値として主積算手段8に加算する構成としているので、流体不使用時に検出された流量はクリアされ、流体使用時に検出された流量はクリアされなくなるため、流体不使用時に積算値が増えることを防ぐと同時に、流体使用時の積算誤差をも小さくすることができる。
また、判定手段11における判定閾値を想定される最小の流体使用量に応じて可変とすることにより、使用される流体流量に応じて、適切な判定値を定めることができるようになるので、積算値の精度を向上することができる。
また、判定手段11における判定閾値を補助積算開始からの経過時間にしたがって小さくなるようすることにより、流体使用時に検出された流量がより積算されやすくなるので、流体使用時の積算誤差を小さくすることができる。
また、判定手段11が、補助積算開始からの所定時間は、流量大小判定を禁止する構成とすることにより、流体の使用、不使用をより的確に判断できるようになるので、積算値の精度を向上することができる。
また、補助積算値が負から正に変わった場合には、平均流量演算手段10が、その時点を起点とした経過時間を基に平均流量を算出する構成とすることにより、流体の流れ始めをより的確に判断できるようになるので、流体使用時の積算誤差を小さくすることができる。
また、補助積算値が負から正に変わった場合には、クリア手段9が、その時点を起点として補助積算値のクリア時間を判断する構成とすることにより、流体の流れ始めに検出した流量が誤ってクリアされることがなくなるので、流体使用時の積算誤差を小さくすることができる。
更に、演算手段3の出力が所定値より大きければ、平均流量に関わらず補助積算値を主積算手段8に加算する構成とすることにより、大流量を検出した時には、確実に積算値に反映されるので、流体使用時の積算誤差を小さくすることができる。
本発明の流量計測装置は、流体不使用時に表示手段の値が増えることを防ぐと同時に、流体使用時の積算誤差をも小さくすることができるので、各種ガスメータ、石油、ガソリンなどの液体計測用メータ等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における流量計測装置のブロック図 同積算手段の動作を説明する特性図 同積算手段の動作を説明する別の特性図 同積算手段の動作を説明する別のタイムチャート 同積算手段の動作を説明する別のタイムチャート 従来の流量計測装置のブロック図 従来の流量計測装置の動作を説明するタイムチャート
符号の説明
2 フローセンサ
3 演算手段
4 通過流量演算手段
5 積算手段
7 補助積算手段
8 主積算手段
9 クリア手段
10 平均流量演算手段
11 判定手段
12 主積算手段

Claims (7)

  1. 流体の流量と相関のある物理量を間欠的に計測する計測手段と、
    前記計測手段の出力から流体流量または流速を算出する演算手段と、
    前記演算手段の出力から通過流量を算出する通過流量演算手段と、
    前記通過流量演算手段の出力を加算する積算手段とを備え、
    前記積算手段は、前記通過流量演算手段の出力を加算する補助積算手段と、前記補助積算手段の保持する補助積算値が所定値に達する毎に前記補助積算値が加算される主積算手段と、前記補助積算値を定期的にクリアするクリア手段と、前記補助積算手段の積算開始からの経過時間と前記補助積算値とから平均流量を算出する平均流量演算手段と、前記流量演算手段の出力と閾値との大小比較を行い流量の大小判定を行う判定手段とからなり、
    前記判定手段の判定結果が流量大の時に、前記補助積算値が前記所定値に達する以前に前記補助積算値を前記主積算手段の保持する積算値に加算するようにした流量計測装置。
  2. 判定手段における判定閾値を想定される最小の流体使用量に応じて可変とした請求項1に記載の流量計測装置。
  3. 判定手段における判定閾値を補助積算開始からの経過時間にしたがって小さくなるように定めた請求項1または2記載の流量計測装置。
  4. 補助積算開始からの所定時間は、判定手段による流量大小判定を禁止する構成とした請求項1〜3いずれか1項記載の流量計測装置。
  5. 補助積算値が負から正に変わった場合には、平均流量演算手段が、その時点を起点とした経過時間を基に平均流量を算出する構成とした請求項1〜4いずれか1項記載の流量計測装置。
  6. 補助積算値が負から正に変わった場合には、クリア手段が、その時点を起点として補助積算値のクリア時間を判断する構成とした請求項5に記載の流量計測装置。
  7. 演算手段の出力が所定値より大きければ、平均流量に関わらず補助積算値を主積算手段に加算する構成とした請求項1〜6いずれか1項記載の流量計測装置。
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