JP4623222B2 - 映像信号処理装置、映像信号処理方法及び映像信号処理システム、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

映像信号処理装置、映像信号処理方法及び映像信号処理システム、プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、映像信号処理装置、映像信号処理方法及び映像信号処理システム、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に1つのフレームに関する画像を時分割で表示する技術に関する。
従来、種類の異なる複数のコンテンツの画像を1つの画面上に同時に表示させ、複数の鑑賞者のそれぞれが、異なるコンテンツの画像を視聴できるようにすることが行われている。例えば特許文献1には、2つのプロジェクタのそれぞれに偏光方向を異にした偏光パネルを装着させ、偏光パネルを通してスクリーンに投射される映像を、偏光メガネを通して視聴させる技術が記載されている。このようにすることにより、1つの画面上で、鑑賞者毎に異なるコンテンツを視聴させることができる。
また特許文献2には、異なるコンテンツの画像を画像表示装置上に時分割で表示させ、その画像を、液晶シャッタ付きのメガネを通して視聴させる技術が記載されている。この技術では、鑑賞者が視聴を希望するコンテンツに属する画像が表示されるタイミングで、鑑賞者が装着しているメガネの液晶シャッタを開口させることで、鑑賞者が所望するコンテンツの画像のみを鑑賞者に選択的に到達させている。
上述したような技術を用いることで、複数の画面を用意することなく、複数の鑑賞者に対して、それぞれが視聴を希望するコンテンツの画像を個別に提示することができる。
特開平4−321020号公報 特開2006−186768号公報
ところで、上述したような、1つの画面を通して種類の異なる複数のコンテンツを提示する手法では、種類の異なるコンテンツに属する各画像は、鑑賞者のそれぞれに対して個別に提示される。従って、提示される各画像同士が関連性を持っていないことに意義があった。
つまり、偏光方向の異なる偏光パネルを通して、あるいは時分割で提示される各画像同士を関連付けて考えるようなことは行われていなかった。例えば、同一のソースによる画像を時分割で表示することにより、新たな価値を提供するようなことは行われていなかった。
一方、近年では、デジタル放送によって供給される高精細な映像コンテンツや、Blu-ray Disc(登録商標)に記録された高画質な映像コンテンツ等を、例えば40インチ以上の大画面で視聴する形態がとられている。ところが、このような大きな画面においては、従来の39インチ以下の画面では気にならなかったような、画面上の微小なノイズや歪み等が目立ってしまう。これにより、解像度の調整、歪み抑制、コントラスト調整、色調整等の処理を、従来の小さな画面での処理と同様に画面全体に対して均一に行ったり、入力画像の画柄等を解析して画質を最適化するような自動調整を行った場合には、画面内のある箇所では画質が良くなるが他の箇所では良くならないといった現象が生じることがあった。場合によっては、調整前よりも画質が劣化してしまう箇所が出てきてしまうこともあった。
このため、高画質化したり自動調整を行う対象を、人の顔のような判別しやすい被写体(オブジェクト)に限定することで、不均一又は局所的に画質調整を行うことも行われている。ところが、このような処理において、人の目や脳に代わるような判別を行わせることは非常に難しい。画質調整を行う箇所の指定や画質調整そのものを、人によって手動で行わせることも有効な手段であるが、40インチ以上の大画面でかつ表示装置の画素数が90万画素(1280×768)以上の高精細の画面に表示された被写体のそれぞれを1人の人が調整するのは、時間や手間がかかってしまうという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、同一のソースによる画像を時分割で表示することにより、画質調整を効率的に行うことを目的とする。
本発明の映像信号処理装置は、時系列に並ぶ複数の画像より構成される映像信号が入力される映像信号入力部と、前記各画像に対応するn枚(nは2以上の整数)の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次出力する時分割出力部と、前記n枚の画像それぞれに対応して設けられ、前記時分割出力部から出力される前記画像の画質調整処理を行うn個の信号処理部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部における前記画質調整の調整値が入力されるn個の操作入力部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部で画質調整処理が施された画像を出力するn個の画像出力部とを備え、前記操作入力部において入力可能な前記調整値の範囲は、前記n個の操作入力部でそれぞれ異なり、前記n個の前記信号処理部それぞれは、前記画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の前記信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域を、前記画質調整処理の対象として指定するエリア指定部と、前記エリア指定部で指定された領域に表示される特定のオブジェクトを抽出して、抽出した前記オブジェクトの追尾を行うオブジェクト追尾部と、前記オブジェクト追尾部で追尾されたオブジェクトの動きに合わせて、前記エリア指定部で指定された領域を移動させるエリアシフト部と、前記画像のうち、前記エリア指定部で指定された領域の画像のみに対して、前記操作入力部を介して入力された前記調整値による前記画質調整処理を行う画質調整部と、前記エリアシフト部における前記領域の移動量と、前記操作入力部を介して入力された前記調整値を記録する画質調整値記録部とを有し、さらに、前記画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、前記画質調整部は、前記画質調整値記録部に記録された前記調整値による前記画質調整処理を行い、前記エリアシフト部は、前記画質調整値記録部に記録された前記領域の移動量に基づいて前記エリア指定部で指定された領域を移動させるようにしたものである。
本発明の映像信号処理方法は、時系列に並ぶ複数の画像より構成される映像信号が入力される映像信号入力部と、前記各画像に対応するn枚(nは2以上の整数)の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次出力する時分割出力部と、前記n枚の画像それぞれに対応して設けられ、前記時分割出力部から出力される前記画像の画質調整処理を行うn個の信号処理部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部における前記画質調整の調整値が入力されるn個の操作入力部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部で画質調整処理が施された画像を出力するn個の画像出力部とを備える映像信号処理装置の映像信号処理方法であって、前記時分割出力部が、前記映像信号入力部に入力された、時系列に並ぶ複数の画像それぞれに対応してn枚の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次前記n個の信号処理部に出力し、前記操作入力部において、前記n個の操作入力部それぞれで異なる前記調整値の範囲内で調整値が入力され、前記n個の前記信号処理部それぞれが、前記画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の前記信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域を、前記画質調整処理の対象の処理対象領域として指定し、指定された前記処理対象領域に表示される特定のオブジェクトを抽出して、抽出した前記オブジェクトの追尾を行い、追尾された前記オブジェクトの動きに合わせて、指定された前記処理対象領域を移動させ、前記画像のうち、指定された前記処理対象領域の画像のみに対して、前記操作入力部を介して入力された前記調整値による前記画質調整処理を行い、前記処理対象領域を移動させたときの移動量と、前記操作入力部を介して入力された前記調整値を画質調整値記録部に記録し、前記n個の画像出力部それぞれが、対応する前記信号処理部で前記画質調整処理が施された画像を出力し、さらに、前記画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、前記画質調整部は、前記画質調整値記録部に記録された前記調整値による前記画質調整処理を行い、前記エリアシフト部は、前記画質調整値記録部に記録された前記領域の移動量に基づいて前記エリア指定部で指定された領域を移動させるステップを含む。
本発明のプログラムおよび記録媒体に記載されたプログラムは、コンピュータを、時系列に並ぶ複数の画像それぞれに対応してn枚(nは2以上の整数)の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次出力する時分割出力部と、前記n枚の画像それぞれに対応して設けられ、前記時分割出力部から出力される前記画像の画質調整処理を行うn個の信号処理部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられたn個の操作入力部で入力された、前記信号処理部における前記画質調整の調整値を取得する調整値取得部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部で画質調整処理が施された画像を出力するn個の画像出力部として機能させ、前記操作入力部において入力可能な前記調整値の範囲は、前記n個の操作入力部でそれぞれ異なり、前記n個の前記信号処理部それぞれは、前記画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の前記信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域を、前記画質調整処理の対象として指定するエリア指定部と、前記エリア指定部で指定された領域に表示される特定のオブジェクトを抽出して、抽出した前記オブジェクトの追尾を行うオブジェクト追尾部と、前記オブジェクト追尾部で追尾されたオブジェクトの動きに合わせて、前記エリア指定部で指定された領域を移動させるエリアシフト部と、前記画像のうち、前記エリア指定部で指定された領域の画像のみに対して、前記操作入力部を介して入力された前記調整値による前記画質調整処理を行う画質調整部と、前記エリアシフト部における前記領域の移動量と、前記操作入力部を介して入力された前記調整値を記録する画質調整値記録部とを有し、さらに、前記画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、前記画質調整部は、前記画質調整値記録部に記録された前記調整値による前記画質調整処理を行い、前記エリアシフト部は、前記画質調整値記録部に記録された前記領域の移動量に基づいて前記エリア指定部で指定された領域を移動させるためのものである。
本発明の映像信号処理システムは、時系列に並ぶ複数の画像より構成される映像信号が入力される映像信号入力部と、前記各画像に対応するn枚(nは2以上の整数)の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次出力する時分割出力部と、前記n枚の画像それぞれに対応して設けられ、前記時分割出力部から出力される前記画像の画質調整処理を行うn個の信号処理部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部における前記画質調整の調整値が入力されるn個の操作入力部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部で画質調整処理が施された画像を出力するn個の画像出力部とを備え、前記操作入力部において入力可能な前記調整値の範囲は、前記n個の操作入力部でそれぞれ異なり、前記信号処理部それぞれは、前記画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の前記信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域を、前記画質調整処理の対象として指定するエリア指定部と、前記エリア指定部で指定された領域に表示される特定のオブジェクトを抽出して、抽出した前記オブジェクトの追尾を行うオブジェクト追尾部と、前記オブジェクト追尾部で追尾されたオブジェクトの動きに合わせて、前記エリア指定部で指定された領域を移動させるエリアシフト部と、前記画像のうち、前記エリア指定部で指定された領域の画像のみに対して、前記操作入力部を介して入力された前記画質調整の調整値による前記画質調整処理を行う画質調整部と、前記エリアシフト部における前記領域の移動量と、前記操作入力部を介して入力された前記画質調整の調整値を記録する画質調整値記録部とを有し、さらに、前記画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、前記画質調整部は、前記画質調整値記録部に記録された前記調整値による前記画質調整処理を行い、前記エリアシフト部は、前記画質調整値記録部に記録された前記領域の移動量に基づいて前記エリア指定部で指定された領域を移動させる映像信号処理装置と、光を透過する透過状態と光を遮断する非透過状態とを切り替え可能なシャッタと、前記映像信号処理装置の前記時分割出力部から出力される複数の画像に同期して前記シャッタを開口するシャッタ開閉制御部とを備えたシャッタ付きメガネとを有する。
本発明においては、時分割出力部で、映像信号入力部に入力された、時系列に並ぶ複数の画像それぞれに対応してn枚の画像が生成され、n相に位相をずらされて、入力されたときのn倍速で順次n個の信号処理部に出力され、操作入力部において、n個の操作入力部それぞれで異なる調整値の範囲内で調整値が入力され、n個の信号処理部それぞれにおいて、画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域が、画質調整処理の対象の処理対象領域として指定され、指定された処理対象領域に表示される特定のオブジェクトが抽出されて、抽出されたオブジェクトの追尾が行われ、追尾されたオブジェクトの動きに合わせて、指定された処理対象領域が移動され、画像のうち、指定された処理対象領域の画像のみに対して、操作入力部を介して入力された調整値による画質調整処理が行われ、処理対象領域を移動させたときの移動量と、操作入力部を介して入力された調整値が画質調整値記録部に記録され、n個の画像出力部それぞれから、対応する信号処理部で画質調整処理が施された画像が出力される。また、画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、画質調整値記録部に記録された調整値による画質調整処理が行われるとともに、画質調整値記録部に記録された領域の移動量に基づいてエリア指定部で指定された領域が移動される。
本発明によると、1つの映像信号よりなる画像の画質が、時分割で出力されるn枚の画像に対応して設けられた各信号処理部によって並行して調整されるため、画質調整の処理の効率化を図れるようになる。
本発明の第1の実施の形態によるシステムの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態による時分割出力部の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるプロジェクタからの映像の出力タイミングとシャッタ付きメガネのシャッタの開閉タイミングとの関連の例を示すタイミングチャートであり、(a)はプロジェクタからの映像の出力タイミングを示し、(b)はシャッタ付きメガネのシャッタの開閉タイミングを示す。 本発明の第1の実施の形態によるスクリーンでの画像表示の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態によるスクリーンでの画像表示の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態によるシステムの構成例を示す概要図である。 本発明の第1の実施の形態による画質調整時の処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるリプレイ再生時の処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態による各作業領域の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態によるシステムの内部構成例を示すブロック図である 本発明の第2の実施の形態による各作業領域の例を示す説明図であり、(a)は操作者U1に見える画面での領域の例を示し、(b)は操作者U2に見える画面での領域の例を示し、(c)は操作者U3に見える画面での領域の例を示し、(d)は操作者U4に見える画面での領域の例を示す。 本発明の第2の実施の形態によるシステムの構成例を示す概要図である。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図8を参照して説明する。図1は、本実施の形態によるシステムの構成例を示すブロック図である。本実施の形態では、1つの画面に表示される同一ソースによる画像を、4人の操作者のそれぞれが個別に調整できるようにする構成及び処理を、例として挙げている。
図1に示したシステムは、映像信号が入力される映像信号入力部10と、位相をずらして出力する時分割出力部20と、時分割出力部20から時分割で出力される各画像の数に対応して設けられ、映像信号に対して画質調整処理を施す信号処理部30−1〜信号処理部30−4を備える。さらに、信号処理部30−1〜信号処理部30−4で信号処理された各映像信号を出力する、出力部としてのプロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4と、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4からの投射光が映し出されるスクリーン50とを備える。
信号処理部30−1〜信号処理部30−4で行われる画質調整の調整値は、操作入力部としてのリモートコントローラ60−1〜リモートコントローラ60−4を通して、操作者U1〜操作者U4より入力される。そして各操作者Uは、時分割出力部20から位相をずらして時分割で出力される各映像信号の出力タイミングに合わせてシャッタ71の開閉が制御される、シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4を装着する。シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4のシャッタ71の開閉の制御は、メガネ用シャッタ制御部80から出力されるシャッタ制御信号に基づいて行われる。メガネ用シャッタ制御部80では、時分割出力部20より位相をずらして時分割で出力される映像信号の同期信号が供給され、その同期信号で示されたフレーム周期に同期したタイミングで、それぞれのシャッタ付きメガネ70−1〜70−4用のシャッタ制御信号が生成される。
なお、本実施の形態においては、映像信号は、複数のフレームから構成されていると表現しているが、フレームに限定する訳ではなく、複数のフィールドから構成されていても構わない。即ち、本実施の形態におけるフレームを、フィールドと読み替えて実施することが可能である。
映像信号入力部10には、例えば60Hzのフレームレートを有する映像信号が入力される。ここでは、画像コンテンツを構成する映像信号のうち、画質調整を行うフレーム区間における映像信号が繰り返し入力される。すなわち、画質調整の開始フレームFsから終了フレームFeまでのフレームが、所定の回数繰り返して入力される。開始フレームFsから終了フレームFeまでの総フレーム数をmとし、入力の繰り返し回数をpとすると、映像信号入力部10には、m×p枚のフレームが入力される。
時分割出力部20は、映像信号入力部10を介して入力された60Hzの映像信号を4倍速の240Hzの映像信号に変換する。つまり、1フレームの画像から4倍速により4フレームの画像を生成する。以降の説明では、時分割出力部20により分割されるフレームの数をnとする。図2に、時分割出力部20の構成例を示してある。図2に示した時分割出力部20は、FIFO(First In First Out)メモリ21と、スイッチSW1〜スイッチSW4を有するデマルチプレクサ(直列−並列変換処理部)22と、タイミングコントローラ23とよりなる。
FIFOメモリ21は、タイミングコントローラ23によるクロック制御に基づいて、データが書き込まれた順にデータを読み出すことができるメモリであり、1フレーム分の映像信号を格納可能に構成してある。このようなFIFOメモリ21において、次のフレームの映像信号が書き込まれるまでの間は、前のフレームの映像信号が保持される。
そして、FIFOメモリ21に保持されたフレームの映像信号が、タイミングコントローラ23の制御に基づいて、1フレームの書き込み期間に対するn倍の速度で読み出されることで、FIFOメモリ21からの出力信号がn倍速化される。
デマルチプレクサ22のスイッチSW1〜スイッチSW4それぞれは、タイミングコントローラ23の制御に基づいて、所定のタイミングで接続される。具体的には、プロジェクタ40−1から映像信号を投射させるタイミングでスイッチSW1がオンにされ、プロジェクタ40−2から映像信号を投射させるタイミングでスイッチSW2がオンにされる。また、プロジェクタ40−3から映像信号を投射させるタイミングでスイッチSW3がオンにされ、プロジェクタ40−4から映像信号を投射させるタイミングでスイッチSW4がオンにされる。なお、映像信号の出力タイミングについては図3を参照して後述する。
デマルチプレクサ22は、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4に接続してあり、スイッチSW1に入力された映像信号をプロジェクタ40−1に出力し、スイッチSW2に入力された映像信号をプロジェクタ40−2に出力する。また、デマルチプレクサ22は、スイッチSW3に入力された映像信号をプロジェクタ40−3に出力し、スイッチSW4に入力された映像信号をプロジェクタ40−4に出力する。
タイミングコントローラ23は、FIFOメモリ21に対しては、書き込みを指示するタイミング信号(60Hzの書き込みクロック及び書き込みイネーブル信号)と、読み出しを指示するタイミング信号(240Hzの読み出しクロック及び読み出しイネーブル信号)を供給する。デマルチプレクサ22に対しては、4相のタイミングパルスを供給する。
このように構成してあることで、時分割出力部20によって60Hzの入力映像信号が240Hzに高速化され、高速化された映像信号を構成する各フレームの映像が、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4のそれぞれに分配されるようになる。なお、時分割出力部20で変換された4フレームの画像は、同じ画像を4フレーム繰り返す構成とするか、或いは、フレーム補間処理などで動き補正が行われた、それぞれ異なる画像でもよい。
さらにデマルチプレクサ22は、4枚のフレームを構成する各映像信号を、1/240秒毎に位相をずらしながら、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4のそれぞれに出力する。それと同時に、デマルチプレクサ22は、映像信号から抽出した同期信号を、メガネ用シャッタ制御部80に出力する。
なお本例では、画質調整を行う操作者Uを4人としているため、時分割出力部20で映像信号を4倍速させているが、倍速の率を示すnは、4に限定されるものではなく、2以上の整数であればよい。例えば5人の操作者Uによって画質調整を行わせる場合には、時分割出力部20は、元の映像信号を5倍速させる処理を行えばよい。つまり、1/300秒毎に位相をずらしながら映像を出力するようにすればよい。nの値は、操作者Uの数に応じて任意の値に変更することができる。
信号処理部30−1〜信号処理部30−4は、リモートコントローラ60−1〜リモートコントローラ60−4を通して入力される調整値を用いて、時分割出力部20から入力される映像信号に対して画質調整処理を施す。画質調整は、例えば標準テレビ信号からハイビジョン信号のフォーマットに変換するクラス分類適応処理等を用いて行うものとする。クラス分類適応処理のアルゴリズムについては、例えば、米国特許第6987539号明細書(USP6987539)に開示されている。
クラス分類適応処理は、SD(Standard Definition)信号とHD(High Definition)信号との相関特性を利用して、高解像度映像を演算処理で創り出す技術であり、線形補間の手法を用いた場合と比べて、被写体の質感や解像感をよりリアルに表現することができる。
クラス分類適応処理は、HD信号とそれを超える情報量を有する仮想信号との相関関係を用いて、被写体の持つ質感や解像感をよりリアルに表現することもできる。また、HD信号からプログレッシブの映像信号を直接創り出すこともできる。これにより、デジタル放送によって、SD信号から1080i(インターレス)のHD信号にフォーマット化されたHD映像が放送されるような場合にも、このHD信号から1080p(プログレッシブ)を創り出すことができるため、フルHDパネルの表現能力を最大限に引き出すこともできる。
クラス分類適応処理は、解像度とノイズ抑制の2軸で構成される調整軸を用いた画質調整や、表示画像を所望の倍率にズーム、パン、チルトさせた上での画質調整を行うことができる。本実施の形態は、例えばこのような調整を、複数の操作者U1〜操作者U4によって同時に行わせる。
つまり、解像度とノイズ抑制の2軸の調整軸における調整値や、ズーム率やパン・チルトの移動量を各操作者U1〜操作者U4に個別に操作させるものである。これらの値の調整は、リモートコントローラ60のつまみ(図示略)等を用いて行うようにしてもよいが、十字キー等を用いて行うようにしてもよい。特に、解像度とノイズ抑制の2軸を用いた調整では、十字キーを用いることで、2軸により構成される2次元平面上の所望の位置を指定させることができる。よって、操作者U1〜操作者U4に、より直感的な操作を行わせることができるようになる。なお、リモートコントローラ60の代わりにジョイスティック等を使用するようにしてもよい。
本実施の形態では、操作者U1〜操作者U4のそれぞれに、クラス分類適応処理の調整軸で表現される調整幅のうち、異なる調整幅を予め割り振っておき、各操作者Uには、割り振られた調整幅の範囲内で調整値を調整させるようにしている。調整幅は、例えば8ビット(0〜255)で構成され、その調整幅を「解像度がかなり高め」「解像度が高め」「解像度が低め」「解像度がかなり低め」の4領域に分割する。そして、「解像度がかなり高め」な調整幅は、解像度がかなり高めな画質を好む操作者U1に分担させ、「解像度が高め」な調整幅は、解像度が高めな画質を好む操作者U2に分担させる。また、「解像度が低め」な調整幅は、解像度が低めな画質を好む操作者U3に分担させ、「解像度がかなり低め」な調整幅は、解像度がかなり低め画質を好む操作者U4に分担させる。
なお、本例では解像度の調整を行う場合を例に挙げているが、ノイズ抑制処理を行うようにしてもよく、解像度とノイズ抑制の2軸を用いた調整を行うようにしてもよい。2軸を用いて調整を行う場合には、解像度における各調整幅と、ノイズ抑制における各調整幅との組み合わせをすべて試せるような組み合わせで複数回調整作業を行い、その調整履歴を記憶させるようにすればよい。
操作者U1により設定される調整値は、リモートコントローラ60−1を通して信号処理部30−1に入力され、操作者U2により設定される調整値は、リモートコントローラ60−2を通して信号処理部30−2に入力される。さらに、操作者U3により設定される調整値は、リモートコントローラ60−3を通して信号処理部30−3に入力され、操作者U4により設定される調整値は、リモートコントローラ60−4を通して信号処理部30−4に入力される。
信号処理部30−1〜信号処理部30−4は、リモートコントローラ60−1〜リモートコントローラ60−4より入力される調整値に基づいて画質調整を行い、画質調整後の映像信号を、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4に出力する。リモートコントローラ60−1〜リモートコントローラ60−4より調整値が入力されない場合は、デフォルトとして、画質調整前の映像信号を、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4に出力する。また、信号処理部30−1〜信号処理部30−4は画質調整に用いられた調整値を蓄積する画質調整値記録部31−1〜画質調整値記録部31−4を備える。つまり画質調整値記録部31−1〜画質調整値記録部31−4には、操作者U1〜操作者U4におけるリモートコントローラ60−1〜リモートコントローラ60−4の操作履歴が記録されることになる。
画質調整値記録部31−1〜画質調整値記録部31−4に記録された各調整値は、操作者U1〜操作者U4による画質調整処理が終了した後に、各操作者Uによる作業内容を確認する際に使用される。作業内容の確認は、画像をリプレイ再生することにより行うことができる。リプレイ再生時の処理については後述する。
プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4は、入力された映像信号による映像をスクリーン50に投射する。またプロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4は、光変調素子には例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶パネル)を用い、光源にはLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を使用しているものとする。そして、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4は、信号処理部30−1〜信号処理部30−4から入力される映像信号に同期して、光源のオン/オフが制御されるように構成してある。つまり、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4は、信号処理部30−1〜信号処理部30−4から映像信号が入力されるタイミングで光源をオンにし、映像信号が入力されない間は光源をオフにすることを行っている。
本例においては、プロジェクタ40を4台用いており、それぞれに対して、時分割出力部20から時分割で出力された映像信号が順に入力される。このため、光源のオン/オフを光の透過/非透過(遮断)を切り替えるシャッタに見立てた場合、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4のそれぞれにおけるシャッタ開口率は、1/n=1/4=25%となる。そして、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4からの投射光は、スクリーン50の同一面上に映し出される。
なお、本例ではLCDを光変調素子とし、LED光源を有するプロジェクタ40を用いた場合を例に挙げているが、光変調素子としてDMD(Digital Micromirror Device)素子を用いたプロジェクタに適用してもよい。もしくは、CRT(Cathode Ray Tube)方式のプロジェクタに適用してもよい。また、光源によるシャッタの開閉制御が困難な装置、例えばキセノン、メタルハライド等の、オン/オフの時間応答の遅いランプ類を光源に用いた装置を用いる場合は、物理的なシャッタを、プロジェクタ40の映像出力口の前面に設けるようにすればよい。ここで採用される物理的なシャッタは、例えば、円板の外周部の一部を所定の中心角を有する扇形状に切り欠いた、切り欠きを有する円板とすることができる。この切り欠きを有する円板を回転させることにより、切り欠き部分が映像出力口の前面にあるときをシャッタのオープン、切り欠き部分以外の部分が映像出力口の前面にあるときをシャッタのクローズとすることができる。切り欠きの範囲を決める扇形の中心角は上述のシャッタ開口率に対応して決定され、シャッタ開口率が1/n=1/4=25%である場合には、中心角は360°×0.25=90°となる。
操作者U1〜操作者U4が着用するシャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4は、液晶シャッタ等よりなるシャッタ71と、シャッタ71のオン/オフを制御するシャッタ開閉制御部72と、制御信号入力部73とにより構成される。制御信号入力部73には、メガネ用シャッタ制御部80から出力されるシャッタ制御信号が入力される。シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4には、図示せぬ切り替えスイッチを設けてあり、このスイッチを切り替えることで、受信するシャッタ制御信号の種類を選択できるようにしている。
ここでは、時分割出力部20から信号処理部30−1に映像信号が入力される系をチャンネルCHA、信号処理部30−2に映像信号が入力される系をチャンネルCHBとする。そして、信号処理部30−3に映像信号が入力される系をチャンネルCHC、信号処理部30−4に映像信号が入力される系をチャンネルCHDとする。
この場合は、信号処理部30−1に対して調整値の入力を行う操作者U1であれば、シャッタ付きメガネ70−1で受信するシャッタ制御信号を、チャンネルCHAを通して伝送される同期信号に基づいて生成されるもののみとするように、切り替えスイッチを切り替える。このような設定を行うことで、チャンネルCHAの映像がスクリーン50に表示されるタイミングで、シャッタ71がオンとなる。つまり操作者U1には、信号処理部30−1で画質調整がされて、プロジェクタ40−1を通してスクリーン50に投影される画像のみが見えるようになる。
なお、切り替えスイッチを切り替えれば任意のチャンネルの映像を視聴することができるため、操作者U以外の人間に、特定のチャンネルの映像を視聴させるようなことを行ってもよい。さらに、例えば操作者U1が、シャッタ付きメガネ70−1の切り替えスイッチを他のチャンネルCHB〜CHDに合わせて他の操作者U2〜操作者U4による調整が行われる画面を見て、調整内容を確認しながら、再び自分の担当するチャンネルCHAに切り替えて実際の調整作業を行う、というようなことを行ってもよい。
なお本例では、シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4と、メガネ用シャッタ制御部80とが、ケーブル等によって物理的に接続されていることを想定しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、赤外線信号等の無線信号を用いてシャッタ制御信号を伝送する構成に適用してもよい。
また本例では、シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4のシャッタ71を液晶分子に電界による力を加えて透過率を制御する液晶シャッタで構成した例を挙げているが、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の技術を用いて機械的に光の透過状態と遮断状態とを切り替えられるようにしてもよい。さらに、光の透過状態と遮断状態とを切り替えられるものであれば、液晶シャッタ、MEMS以外のその他の方式でも構わない。
次に、図3を参照して、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4から映像が出力されるタイミングと、シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4の各シャッタ71が開閉するタイミングについて説明する。
図3(a)は、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4のそれぞれから映像が出力されるタイミングを、タイミングチャートで示したものであり、横軸は時間(T)である。図3(a)には、プロジェクタ40−1から映像がt1のタイミングで出力されると、続くt2のタイミングでプロジェクタ40−2から映像が出力される様子が示されている。以降、t3のタイミングではプロジェクタ40−3から、t4のタイミングではプロジェクタ40−4から映像が出力されている。
このように、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4において、映像が次々に出力されることで、スクリーン50上では、図4に示すようにチャンネルCHAの画像A、チャンネルCHBの画像B、チャンネルCHCの画像C、チャンネルCHDの画像Dが1/240秒毎に切り替わって順番に表示される。
図3(b)は、メガネ用シャッタ制御部80から出力されるシャッタ制御信号に基づいて、シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4の各シャッタ71がオン又はオフされるタイミングを示したものでもある。図3(a)と同様に、横軸は時間(T)を示す。
図3(b)には、プロジェクタ40−1から映像が出力されるt1のタイミングで、シャッタ付きメガネ70−1のシャッタ71が開口し(オン)、次にプロジェクタ40−1から映像が出力されるt5のまでの間は、シャッタ71は閉口している様子が示されている。同様に、シャッタ付きメガネ70−2では、プロジェクタ40−2から映像が出力されるt2のタイミングに同期してシャッタ71が開口し、シャッタ付きメガネ70−3では、プロジェクタ40−3から映像が出力されるt3のタイミングに同期してシャッタ71が開口している。そしてシャッタ付きメガネ70−4では、プロジェクタ40−4から映像が出力されるt4のタイミングに同期して、シャッタ71が開口している様子が示されている。
つまり、シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4の各シャッタ71が、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4から映像が出力される(同期信号が入力される)タイミングに合わせて開口している様子が示されている。
なお、図3においては、t1〜t5までのタイミングしか記載していないが、時分割出力部20から入力される最終フレームをFE(Eは、入力画像のフレーム数m、倍速数n、再生表示の繰り返し回数pを用いてm×n×pで表される数)とすると、最終フレームFEが出力されるtEのタイミングまで続くものとする。つまり、図3(b)に示すように、シャッタ付きメガネ70−1のシャッタ71は、図3(a)に示したプロジェクタ40−1から映像信号が出力されるt1,t5,…tE−3のタイミングで開口する。そして、シャッタ付きメガネ70−2のシャッタ71は、プロジェクタ40−2から映像信号が出力されるt2,t6,…tE−2のタイミングで開口する。シャッタ付きメガネ70−3のシャッタ71は、プロジェクタ40−3から映像信号が出力されるt3,t7,…tE−1のタイミングで開口する。さらに、シャッタ付きメガネ70−4のシャッタ71は、プロジェクタ40−4から映像信号が出力されるt4,t8,…tEのタイミングで開口する。
図5に、シャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4を装着した操作者U1〜操作者U4のそれぞれに見える画像のイメージを示してある。図5の縦軸は時間(T)である。図5の左端には、プロジェクタ40−1から出力される映像のみを透過するシャッタ付きメガネ70−1を装着した、操作者U1に見える画像を示してある。操作者U1においては、t1のタイミングではシャッタ71が開口するため画像Aを視認することができ、t2〜t4までの間はシャッタ71が閉口しているため、何の映像も見えなくなる。
同様に、プロジェクタ40−2から出力される映像のみを透過するシャッタ付きメガネ70−2を装着した操作者U2は、t2のタイミングで表示される画像Bのみを視聴することができる。プロジェクタ40−3から出力される映像のみを透過するシャッタ付きメガネ70−3を装着した操作者U3は、t3のタイミングで表示される画像Cのみを視聴することができる。そして、プロジェクタ40−4から出力される映像のみを透過するシャッタ付きメガネ70−4を装着した操作者U4は、t4のタイミングで表示される画像Dのみを視聴することができる。
一方、シャッタ付きメガネ70を装着しない場合には、t1のタイミングでは画像A、t2のタイミングでは画像Bといったように、各プロジェクタ40から出力される画像をすべて視認することができるようになる。つまり、シャッタ付きメガネ70を外して画面を見ることで、操作者U1〜操作者U4による画質調整内容がすべて反映された画像を視聴することができるようになる。
そして、このような形態で視聴する画像においては、画像の解像度も平均化されたものとなる。つまり、シャッタ付きメガネ70を用いずに視聴する画像においては、解像度が(「解像度がかなり高め」+「解像度が高め」+「解像度が低め」+「解像度がかなり低め」)/4となる。
また、シャッタ付きメガネ70を装着せずに視聴する画面においては、映像が、240Hzと、入力に対し4倍速で表示されることになる。
図6は、本実施の形態によるシステムの構成例を概要図で示したものである。壁面にスクリーン50を配置してあり、そのスクリーン50に対して、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4から画像が時分割で次々に投射される。そして、操作者U1〜操作者U4が、それぞれシャッタ付きメガネ70−1〜シャッタ付きメガネ70−4を装着し、スクリーン50に表示される画像を見ながら、リモートコントローラ60−1〜リモートコントローラ60−4を用いて画質調整を行う様子が示されている。
操作者U1が着用しているシャッタ付きメガネ70−1のシャッタ71は、プロジェクタ40−1から映像が出力されるt1,t5,…tE−3のタイミングで開口する。これにより、操作者U1には、プロジェクタ40−1からt1,t5,…tE−3のタイミングで出力される画像A1〜画像A(m×p)のみが見えるようになる。すなわち操作者U1には、プロジェクタ40−1から出力される画像A1〜画像A(m×p)に対する画質調整作業が分担されていることになる。
操作者U2が着用しているシャッタ付きメガネ70−2のシャッタ71は、プロジェクタ40−2から映像が出力されるt2,t6,…tE−2のタイミングで開口する。このため、操作者U2には、プロジェクタ40−2からt2,t6,…tE−2のタイミングで出力される画像B1〜画像B(m×p)のみが見えるようになる。すなわち操作者U2には、プロジェクタ40−2から出力される画像B1〜画像B(m×p)に対する画質調整作業が分担されていることになる。
操作者U3が着用しているシャッタ付きメガネ70−3のシャッタ71は、プロジェクタ40−3から映像が出力されるt3,t7,…tE−1のタイミングで開口する。このため、操作者U3には、プロジェクタ40−3からt3,t7,…tE−1のタイミングで出力される画像C1〜画像C(m×p)のみが見えるようになる。すなわち操作者U3には、プロジェクタ40−3から出力される画像C1〜画像C(m×p)に対する画質調整作業が分担されていることになる。
操作者U4が着用しているシャッタ付きメガネ70−4のシャッタ71は、プロジェクタ40−4から映像が出力されるt4,t8,…tEのタイミングで開口する。このため、操作者U4には、プロジェクタ40−4からt4,t8,…tEのタイミングで出力される画像D1〜画像D(m×p)のみが見えるようになる。すなわち操作者U4には、プロジェクタ40−4から出力される画像D1〜画像D(m×p)に対する画質調整作業が分担されていることになる。
このような処理を行うことにより、1つの画面を通して複数人の操作者Uが同時にそれぞれ別の調整項目についての画質調整作業を行うことができる。
次に、図7のフローチャートを参照して、システム全体における画質調整中の処理の例について説明する。図7において、まず時分割出力部20(図1参照)によって映像信号のフレームレートがn倍に高速化され(ステップS1)、n倍に高速化された各フレームが、位相がn相にずらされて時分割で出力される(ステップS2)。そして、n倍高速化された画像が時分割で、n相の各フレームが出力されるタイミングで、映像信号に重畳された同期信号に同期して、各シャッタ付きメガネ70−1〜各シャッタ付きメガネ70−4のシャッタ71が開口される(ステップS3)。
そして、時分割出力部20から供給された画質調整処理前の映像信号が、信号処理部30−1〜信号処理部30−4を介してプロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4から時分割で投射される(ステップS4)。シャッタ付きメガネ70−1〜各シャッタ付きメガネ70−4を装着した各操作者U1〜操作者U4より、リモートコントローラ60−1〜リモートコントローラ60−4を通して調整値が出力されると、それらの調整値が、信号処理部30−1〜信号処理部30−4に入力される(ステップS5)。
信号処理部30−1〜信号処理部30−4では、入力された調整値を用いた画質調整処理が行われ(ステップS6)、画質調整された映像信号がプロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4に出力される。そして、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4からスクリーン50に対して、映像が時分割で投影される(ステップS7)。次に、操作者U1〜操作者U4における画質調整作業が完了したか否かの判断が行われ(ステップS8)、完了した場合には処理は終了となる。作業が完了していない場合には、ステップS5に戻って処理が続けられる。
次に、図8のフローチャートを参照して、ここまでの調整作業の結果を確認するためのリプレイ再生時の信号処理部30−1〜信号処理部30−4の処理の例について説明する。まずリモートコントローラ60等を介してリプレイ再生の指示がされると、映像信号入力部10(図1参照)にフレーム期間Fs〜Feの映像信号が入力される。そしてその映像信号は、時分割出力部20によって4倍速されるとともに、時分割で各信号処理部30−1〜信号処理部30−4に出力される(ステップS11)。
信号処理部30−1〜信号処理部30−4では、画質調整値記録部31−1〜画質調整値記録部31−4から各調整値を読み出す処理が行われ(ステップS12)、読み出した調整値を用いて、入力された映像信号への画質調整処理が行われる(ステップS13)。画質調整処理後の映像信号は、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4に出力される(ステップS14)。そして、リモートコントローラ60−1〜リモートコントローラ60−4からのリプレイ再生終了指示を受けて、映像信号の入力が止まるが、映像信号の入力の有無の判断が行われ(ステップS15)、映像信号の入力が終わった場合には処理は終了となる。映像信号の入力を受け付けている間は、ステップS11に戻って処理が続けられる。
この場合も、スクリーン50に投射される映像を、シャッタ付きメガネ70を用いずに視聴すれば、操作者U1〜操作者U4のそれぞれによる画質調整内容が反映された画像を見ることができる。また、シャッタ付きメガネ70の切り替えスイッチを任意のチャンネルに合わせることにより、そのチャンネルの映像での画質調整処理の履歴を確認することもできる。
なお、図8においては、プロジェクタ40〜1〜プロジェクタ40−4のすべてを使用してリプレイ再生を行う場合を例に挙げたが、例えばプロジェクタ40−1のみ等、いずれかのプロジェクタ40のみを使用して再生を行うようにしてもよい。
上述した実施の形態によれば、入力された映像信号がn倍速され、フレーム数がn倍に増えた映像信号がn相に分けて時分割表示される。そして各操作者Uは、時分割でn回表示される画像のうちいずれかのみを、シャッタ付きメガネ70を通して視聴し、画質の調整を行うことができる。これにより、1つの画面を通して複数の操作者Uが画質調整作業を同時に行うことができ、作業時間の短縮化を図ることができる。
また上述した実施の形態によれば、複数人で作業を分担する場合にも、各操作者Uが画質調整を担当する対象の画像が時分割で表示される。従って、操作者Uの人数に合わせて画面の領域を分割する必要がなくなり、画質調整を大きな画面上で行うことができるようになる。また、大画面を操作者の人数分だけ装備するような広大な調整スペースも当然不要である。つまり、コンテンツが実際に提示される画面と同じ大きさの画面上で画質調整を行うことができるため、画質調整の内容を、より実際の視聴環境に即したものとすることができるようになる。
また上述した実施の形態によれば、同一のコンテンツの画質を、複数の操作者Uにより調整することが可能となるため、画質調整の作業に、n人分の知恵や知識を反映させることができ、きめの細かい調整や、視聴者の多様な好みに合った多彩な調整が行える。また、従来、1人で調整を行っていた場合には見落としによる未調整部分が残る可能性があったが、上述した実施の形態によれば、複数の操作者Uにより調整することが可能となるため、各操作者Uの負担が軽減され、見落としを防止することができる。したがって、高画質化が可能である。詳しくは後述する。
さらに、上述した実施の形態によれば、操作履歴のみが蓄積されるため、蓄積するデータの量が、画像そのものを蓄積する場合と比べて数十万〜数百万分の一程度となる。これにより、メモリ容量を大幅に節減することができるようになる。また、メモリ容量を気にすることなく、何度でも調整作業を行うことができるという効果も奏する。
また上述した実施の形態によれば、スクリーン50に投射された画像を、シャッタ付きメガネ70を装着せずに視聴することで、n人により画質調整が行われている最中の平均画像を、リアルタイムに確認することができる。これにより、新たな調整軸が発見しやすくなったり、あるいは開発のヒントを得ることができるようになる。以下、新たな調整軸や開発のヒントとはどのようなものかについて説明する。
これまでは、放送で送られてくる映像信号はできる限り実世界に忠実であるべきと考えられており、その結果、画素数をできるだけ増やしたり色数を8ビット(1670色)以上にするようなことが行われてきた。すなわち、実世界に近い条件は1つに収束される(大数の法則)という考え方がされていた。ところが、このような法則に基づいて画質調整がされた場合も、それを見るのは人間であり、画面上に表示された画像を綺麗であるとか好みであると感じるのは、各個人の目と脳の働きによる。つまり、実世界が1つに収束することはあり得ない。従って、個々の人間の好みに合った画質調整軸を見つけ提供することが、大きな価値を生むものと考えられる。
このため、本実施の形態による映像信号処理装置を用いて様々な操作者Uによる操作履歴を取得し、取得した調査値とその時のクラス分類適応処理の特徴量の記録を統計的に解析することによって、新たな調整軸を発見することもできるようになる。つまり、調整目的と調整値との関係が従来の法則に則っているような、想定の範囲内における調整軸とは異なる調整軸を発見することもできるようになる。またこの場合、同じような調整軸を使用する人間同士で構成される集団(コミュニティ)を発見したり、それを定義づけることも可能となる。そして、このような情報を基に、新たなサービスを提供することもできるようになる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態を、図9〜図11を参照して説明する。本実施の形態では、操作者U毎に画質調整作業を行うエリアを設定し、各操作者Uに、担当するエリアに表示される画像の画質調整を行わせる。図9に、エリア分割の例を示してある。図9に示したスクリーン50には豹(ヒョウ)の画像が表示されており、画質調整作業の領域として領域Ar1〜領域Ar4の4つの領域を設けてある。領域Ar1には豹の背景の草むらが映っており、領域Ar2には豹の頭の部分が映っており、領域Ar3には豹の胴体部分が映っており、領域Ar4には豹が横たわっている草の部分が映っている。
本実施の形態では、これらの領域Ar1〜領域Ar4を、画面上の動物体(この場合は豹)の動きに伴って移動させるようにしてある。そして、領域Ar1を操作者U1、領域Ar2を操作者U2、領域Ar3を操作者U3、領域Ar4を操作者U4といったように、各領域Ar(以下、エリア、作業領域とも称する)を操作者Uのそれぞれに割り振っている。
システム構成は、図1に示したものと同一の構成をとってあり、時分割出力部20(図1参照)で映像信号がn倍速に高速化され、n相で時分割出力されるとともに、同期信号に同期してシャッタ付きメガネ70のシャッタ71が開閉される。これに加えて本実施の形態では、時分割出力部20から時分割して出力される各映像信号に対して、所定のエリア以外の領域の画像が表示されないようにマスク処理を施すことを行っている。これにより、操作者U1〜操作者U4が、自分が担当するエリアArの画像のみを視聴しながら画質調整を行うことができるようにしている。
さらに、全体の作業状況や各操作者Uの作業内容を管理する管理者Adは、シャッタ付きメガネ70を装着せずに画面を見ることで、図9に示したような、マスク処理の施されていない画面を視聴することができるようにしている。
図10に、本実施の形態による信号処理部30′の内部構成例を示してある。図10に示した信号処理部30′の構成は、信号処理部30′−1〜信号処理部30′−4のすべてにおいて共通するものである。信号処理部30′は、エリア指定部32と、オブジェクト追尾部33と、エリアシフト部34と、マスク処理部35と、エリアシフト量・画質調整値記録部36と、操作者インタフェース部37と、画質調整部38とを含む。
エリア指定部32は、操作者インタフェース部37を経由してリモートコントローラ60から作業領域Arの大きさや位置を指定する信号が入力された場合に、時分割出力部20から入力された映像信号に、指定されたエリアArの情報を反映させる処理を行う。そして、エリアArの情報を付加情報として反映させた映像信号を、オブジェクト追尾部33と画質調整部38に出力する。
オブジェクト追尾部33は、作業領域Ar内に存在する動物体の追尾を行う。例えば、エリア指定部32より、図9に示した画像を構成する映像信号と領域Ar2の情報とが入力された場合には、領域Ar2内に位置している豹の頭の部分を追尾する。そして、オブジェクト追尾部33は、追尾情報をエリアシフト部34に出力する。具体的には、エリア指定部32より領域Ar2の情報が入力されると、オブジェクト追尾部33は、領域Ar2の始点と終点を示すxとyの座標値等に基づいて、その領域内の被写体の特徴量(例えば色相等)を取得する。領域Ar2であれば領域内には豹の頭が表示されているため、黄色の値等が記憶される。
そして、同一領域における現在のフレームの画素値と前のフレームの画素値との差分(アクティビティ)を算出することで、フレーム間の動きベクトルを算出する。なお、ここで比較する画素値は、1対1であってもよく、複数対複数であってもよい。それと同時に、領域内で取得した特徴量を基に、現在のフレームに映っている被写体と前のフレームに映っている被写体とが同一であるか否かの判別を行う。判別の結果、被写体の動き量が確定するため、オブジェクト追尾部33は、この動き量を、エリアシフト量(追尾情報)としてエリアシフト部34に出力する。
エリアシフト部34は、画質調整中においては、オブジェクト追尾部33から入力された追尾情報に基づいて、領域Arの位置を、動物体の存在する位置に移動させる。そして、エリアシフト部34は、移動先の領域Arの位置情報を、マスク処理部35と画質調整部38に出力し、領域Arの移動量をエリアシフト量・画質調整値記録部36に出力する。また、エリアシフト部34は、リプレイ再生中においては、エリアシフト量・画質調整値記録部36にから入力された追尾情報に基づいて、領域Arの位置を、動物体の存在する位置に移動させる。
マスク処理部35は、エリアシフト部34から入力された領域Arの位置(及び大きさ)情報に基づいて、領域Ar以外の領域にマスクをかける処理を行う。マスク処理部35による処理後の画像の例を図11に示してある。図11(a)は、領域Ar1以外の領域がマスクされた状態を示し、図11(b)は領域Ar2以外の領域がマスクされた状態を示し、図11(c)は領域Ar3以外の領域がマスクされた状態を示している。
図11(d)は、領域Ar4の画質調整を行う操作者U4に対して提示される画面を示すものであるが、図11(d)においては、領域Ar4以外の領域も表示されている。これは、管理者Ad等がシャッタ付きメガネ70を用いないで画面を視聴した場合に、図9に示したような画面を視認することができるようにするためである。
図11(d)においても領域Ar4以外の領域をマスクしてしまうと、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4から図11(a)〜図11(d)の画像が順に出力された場合に、各画像による合成画像において、マスクされた領域が表示されてしまう。シャッタ付きメガネ70を外して画面を視聴した場合に、画像全体のバランスを確認することができるようにするために、図11(d)の画像では、領域Ar1〜領域Ar3をマスクし、領域Ar4以外の領域も含むそれ以外の領域をすべて表示している。このような処理を行うことで、シャッタ付きメガネ70を外して視聴する画面上の画像が、図9に示したような、マスクされた領域のない画像となる。
再び図10に戻って説明を続けると、エリアシフト量・画質調整値記録部36は、エリアシフト部34から入力される領域Arの移動量と、画質調整部38で行われた画質調整の調整値とを記録する。そして、調整作業の終了後に画質調整内容の確認をする意味で、画質調整が施された画像がリプレイ再生される際に、エリアシフト量・画質調整値記録部36は、蓄積していた画質調整の調整値をエリアシフト部34に出力し、領域Arの移動量を画質調整部38に出力する。
画質調整部38は、画質調整中においては、エリア指定部32から入力される映像信号のうち、エリアシフト部34から入力された領域Arに対してのみ画質調整処理を施す。画質調整の値としては、操作者インタフェース部37を介してリモートコントローラ60から入力される値が用いられる。そして、画質調整部38は、画質調整後の映像信号をプロジェクタ40に出力するとともに、画質調整に用いた調整値を、エリアシフト量・画質調整値記録部36に出力する。また、画質調整部38は、リプレイ再生中においては、エリアシフト量・画質調整値記録部36から入力された調整値を用いて、エリアシフト部34から入力された領域Arに対してのみ画質調整処理を施す。そして、画質調整部38は、画質調整後の映像信号をプロジェクタ40に出力する。
図12に、本実施の形態による各操作者Uの作業分担の例を示してある。プロジェクタ40−1から出力される映像のみを透過するシャッタ付きメガネ70−1を装着した操作者U1には、プロジェクタ40−1から出力される画像A1〜画像A(m×p)の領域Ar1のみが見える。そして操作者U1は、リモートコントローラ60−1を用いて画像A1〜A(m×p)の領域Ar1の部分の画質調整を行う。ここでいう"m"と"p"は、第1の実施の形態におけるものと同一である。つまり、"m"は画質調整が行われる開始フレームFsから終了フレームFeまでの総フレーム数を示し、"p"は入力のm枚のフレームが繰り返し映像信号入力部10に入力される場合の、繰り返し回数を示す。
同様に、操作者U2は画像B1〜画像B(m×p)の領域Ar2の部分の画質調整を行い、操作者U3は画像C1〜画像C(m×p)の領域Ar3の部分の画質調整を行い、操作者U4は画像D1〜画像D(m×p)の領域Ar4の部分の画質調整を行う。
そして、管理者Adは、シャッタ付きメガネ70を装着しないで画面を見ることで、操作者U1〜操作者U4が調整した領域Ar1〜領域Ar4の各エリアでの調整をすべて盛り込んだ画像を、確認することができるようになる。これにより、画面全体のバランスを確認することができる。従って、画面全体としてのバランスが保たれるように、各操作者U1〜操作者U4に対して個別に指示を出すことも可能となる。その結果、領域Arに分割して画質調整作業を行うにもかかわらず、画質調整後の画像を、全体として統制のとれたものとすることができる。
上述した第2の実施の形態によれば、操作者U毎に異なる作業領域Arを分担させることができ、かつ、画質調整作業を時間的に並行して行わせることができる。また、各領域に映っている被写体の種類毎の画質調整を、操作者Uに分担させることができるため、被写体毎の調整のバラツキが生じ難くなる。つまり、例えば領域Ar2を担当する操作者U2であれば、領域Ar2内に映っている豹の頭部のみに対して画質調整を行うため、豹の頭部における画質が、画質調整を行った区間において統一のとれたものとなる。このような手法を用いることで、大画面における不均一処理又は局所的処理を実現することができる。
また上述した第2の実施の形態によれば、映像中の動物体の動きに追従して作業領域Arの位置も変化するため、作業領域Arの中から、画質調整対象の動物体が消えてしまうようなことはない。一方で、作業領域Arが画面の範囲で移動するため、操作者Uが作業領域Arを目で追うのが大変な場合もある。
そこで、例えば、画質調整対象となっている動物体の動きベクトルを抽出し、抽出された動きベクトルと反対の方向に映像を移動させることで、作業領域Arの位置を所定の位置に固定させつつ、画質調整対象の動物体が作業領域Arの中から消えないようにすることができる。
また、画質調整前の画像確認中に、画質調整対象の動物体の移動範囲が、現在設定されている作業領域Arより僅かに大きい範囲であることが認識できた場合には、操作者Uが動物体の移動範囲内となるように作業領域Arを変更(再設定)するようにしてもよい。この場合も、作業領域Arの位置および大きさが固定となり、かつ、画質調整対象の動物体が作業領域Ar内から消えてしまうようなことはない。また、動物体の動きベクトルの抽出は不要である。
さらに、動物体の動きに追従して作業領域Arの位置を移動させる方式、動物体の動きに追従させつつ作業領域Arの位置は固定とする方式、作業領域Arの大きさを変更する方式を操作者Uが任意に選択できるようにしてもよい。
なお、ここまで説明した各実施の形態では、60Hzのフレームレートで画像を表示可能なプロジェクタ40を用いているため、時分割出力部20とプロジェクタ40−1〜40−4のような複数台の並列同時表示で映像信号のn倍速のハイフレームレート化を行っているが、この構成に限定されるものではない。例えば本例のように、入力される映像信号フレームレートが60Hzであり、4人の操作者Uによる作業分担を行う場合には、240Hzでの駆動が可能なプロジェクタ40を用いれば、時分割出力部20を設ける必要はなくなる。
上述した第1の実施の形態において、このようなプロジェクタ40を用いる場合は、信号処理部30−1〜信号処理部30−4から出力される映像信号を合算する合成器等をさらに設けて、合算後の映像信号をプロジェクタ40から投射させるようにしてもよい。時分割出力部20からは4つの映像信号が時系列に出力されるため、この場合の合成器は、マルチプレクサ(並列−直列変換)により構成するようにする。
また、第2の実施の形態においてこのような合算映像を得る場合には、まず信号処理部30−1〜信号処理部30−4のそれぞれで調整された映像信号のフレームレートを、240Hzから60Hzに落とす処理を行うようにする。そして、OR回路等で構成した加算器によって各映像信号を合算し、プロジェクタ40−1〜プロジェクタ40−4のいずれかから出力させるようにすればよい。
また、ここまで説明した各実施の形態では、図6に示したように、プロジェクタ40としてフロントプロジェクタを用いているが、これに限定されるものではなく、リアプロジェクション方式のプロジェクタ40を用いるようにしてもよい。また、240Hz程度の高速駆動が可能なものであれば、有機EL(Electro Luminescence)やFED(Field Emission Display)、LCD(Liquid Crystal Display)等の直視型ディスプレイに適用してもよい。
また、ここまで説明した各実施の形態では、解像度やノイズ抑制度合いを調整する例を挙げているが、これに限定されるものではない。例えば、本発明の構成及び処理によって、画像の色相や彩度などのパラメータを各操作者が個別に調整するようにしてもよい。もしくは、ガンマ値の補正等を行うようにしてもよい。また、フィールドシーケンシャル方式での表示を行う装置に適用する場合等であれば、映像信号のR信号、G信号、B信号の各信号における画質調整作業を、操作者U毎に分担させるようにしてもよい。
上述した処理のうち、時分割出力部20、信号処理部30、メガネ用シャッタ制御部80などが行う一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。ソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109、及びドライブ110が接続されている。
入力部106は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる。出力部107は、ディスプレイ、スピーカ、信号出力端子などよりなる。記憶部108は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部109は、赤外線通信モジュール、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア(記録媒体)111を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU101)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア111に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる場合はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで実行されてもよい。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10 映像信号入力部,20 時分割出力部,30−1〜30−4 信号処理部,31−1〜31−4 画質調整値記録部,32 エリア指定部,33 オブジェクト追尾部,34 エリアシフト部,35 マスク処理部,36 エリアシフト量・画質調整値記録部,37 操作者インタフェース部,38 画質調整部,40−1〜40−4 プロジェクタ,50 スクリーン,60−1〜60−4 リモートコントローラ,70−1〜70−4 シャッタ付きメガネ,71 シャッタ,72 シャッタ開閉制御部,73 制御信号入力部,80 メガネ用シャッタ制御部,101 CPU,102 ROM,103 RAM,106 入力部,107 出力部,108 記憶部,109 通信部

Claims (12)

  1. 時系列に並ぶ複数の画像より構成される映像信号が入力される映像信号入力部と、
    前記各画像に対応するn枚(nは2以上の整数)の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次出力する時分割出力部と、
    前記n枚の画像それぞれに対応して設けられ、前記時分割出力部から出力される前記画像の画質調整処理を行うn個の信号処理部と、
    前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部における前記画質調整の調整値が入力されるn個の操作入力部と、
    前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部で画質調整処理が施された画像を出力するn個の画像出力部と
    を備え、
    前記操作入力部において入力可能な前記調整値の範囲は、前記n個の操作入力部でそれぞれ異なり、
    前記n個の前記信号処理部それぞれは、
    前記画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の前記信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域を、前記画質調整処理の対象として指定するエリア指定部と、
    前記エリア指定部で指定された領域に表示される特定のオブジェクトを抽出して、抽出した前記オブジェクトの追尾を行うオブジェクト追尾部と、
    前記オブジェクト追尾部で追尾されたオブジェクトの動きに合わせて、前記エリア指定部で指定された領域を移動させるエリアシフト部と、
    前記画像のうち、前記エリア指定部で指定された領域の画像のみに対して、前記操作入力部を介して入力された前記調整値による前記画質調整処理を行う画質調整部と、
    前記エリアシフト部における前記領域の移動量と、前記操作入力部を介して入力された前記調整値を記録する画質調整値記録部と
    を有し、
    さらに、前記画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、
    前記画質調整部は、前記画質調整値記録部に記録された前記調整値による前記画質調整処理を行い、
    前記エリアシフト部は、前記画質調整値記録部に記録された前記領域の移動量に基づいて前記エリア指定部で指定された領域を移動させる
    映像信号処理装置。
  2. 前記n個の前記信号処理部それぞれは、
    前記エリア指定部で指定された領域以外の領域の画像が表示されないようにするマスク処理を行うマスク処理部を備える
    請求項記載の映像信号処理装置。
  3. 前記n個のうちの1つの前記信号処理部の前記マスク処理部は、前記エリア指定部で指定された領域以外の領域の画像のうち、他の(n−1)個の前記エリア指定部で指定された領域を除く領域の画像を表示させるようにするマスク処理を行う
    請求項2記載の映像信号処理装置。
  4. 前記画像出力部は、前記画像の透過又は非透過を切り替え可能なシャッタを有し、
    前記シャッタは、前記時分割出力部から画像が出力される1/nの期間だけ開口される
    請求項1記載の映像信号処理装置。
  5. 前記信号処理部は、前記画像の解像度を調整する前記画質調整処理を行う
    請求項記載の映像信号処理装置。
  6. 前記信号処理部は、前記画像の色相を調整する前記画質調整処理を行う
    請求項記載の映像信号処理装置。
  7. 前記信号処理部は、前記画像の彩度を調整する前記画質調整処理を行う
    請求項記載の映像信号処理装置。
  8. n=3であり、
    前記3個の信号処理部は、前記映像信号のうちR、G、Bの各映像信号に対応して設けられ、それぞれが前記Rの映像信号又は前記Gの映像信号又は前記Bの映像信号に対する画質調整を行う
    請求項記載の映像信号処理装置。
  9. 時系列に並ぶ複数の画像より構成される映像信号が入力される映像信号入力部と、前記各画像に対応するn枚(nは2以上の整数)の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次出力する時分割出力部と、前記n枚の画像それぞれに対応して設けられ、前記時分割出力部から出力される前記画像の画質調整処理を行うn個の信号処理部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部における前記画質調整の調整値が入力されるn個の操作入力部と、前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部で画質調整処理が施された画像を出力するn個の画像出力部とを備える映像信号処理装置の映像信号処理方法であって、
    前記時分割出力部が、前記映像信号入力部に入力された、時系列に並ぶ複数の画像それぞれに対応してn枚の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次前記n個の信号処理部に出力し、
    前記操作入力部において、前記n個の操作入力部それぞれで異なる前記調整値の範囲内で調整値が入力され、
    前記n個の前記信号処理部それぞれが、前記画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の前記信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域を、前記画質調整処理の対象の処理対象領域として指定し、指定された前記処理対象領域に表示される特定のオブジェクトを抽出して、抽出した前記オブジェクトの追尾を行い、追尾された前記オブジェクトの動きに合わせて、指定された前記処理対象領域を移動させ、前記画像のうち、指定された前記処理対象領域の画像のみに対して、前記操作入力部を介して入力された前記調整値による前記画質調整処理を行い、前記処理対象領域を移動させたときの移動量と、前記操作入力部を介して入力された前記調整値を画質調整値記録部に記録し、
    前記n個の画像出力部それぞれが、対応する前記信号処理部で前記画質調整処理が施された画像を出力し、
    さらに、前記画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、
    前記画質調整部は、前記画質調整値記録部に記録された前記調整値による前記画質調整処理を行い、
    前記エリアシフト部は、前記画質調整値記録部に記録された前記領域の移動量に基づいて前記エリア指定部で指定された領域を移動させる
    ステップを含む映像信号処理方法。
  10. コンピュータを、
    時系列に並ぶ複数の画像それぞれに対応してn枚(nは2以上の整数)の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次出力する時分割出力部と、
    前記n枚の画像それぞれに対応して設けられ、前記時分割出力部から出力される前記画像の画質調整処理を行うn個の信号処理部と、
    前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられたn個の操作入力部で入力された、前記信号処理部における前記画質調整の調整値を取得する調整値取得部と、
    前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部で画質調整処理が施された画像を出力するn個の画像出力部
    として機能させ、
    前記操作入力部において入力可能な前記調整値の範囲は、前記n個の操作入力部でそれぞれ異なり、
    前記n個の前記信号処理部それぞれは、
    前記画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の前記信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域を、前記画質調整処理の対象として指定するエリア指定部と、
    前記エリア指定部で指定された領域に表示される特定のオブジェクトを抽出して、抽出した前記オブジェクトの追尾を行うオブジェクト追尾部と、
    前記オブジェクト追尾部で追尾されたオブジェクトの動きに合わせて、前記エリア指定部で指定された領域を移動させるエリアシフト部と、
    前記画像のうち、前記エリア指定部で指定された領域の画像のみに対して、前記操作入力部を介して入力された前記調整値による前記画質調整処理を行う画質調整部と、
    前記エリアシフト部における前記領域の移動量と、前記操作入力部を介して入力された前記調整値を記録する画質調整値記録部と
    を有し、
    さらに、前記画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、
    前記画質調整部は、前記画質調整値記録部に記録された前記調整値による前記画質調整処理を行い、
    前記エリアシフト部は、前記画質調整値記録部に記録された前記領域の移動量に基づいて前記エリア指定部で指定された領域を移動させる
    ためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
  12. 時系列に並ぶ複数の画像より構成される映像信号が入力される映像信号入力部と、
    前記各画像に対応するn枚(nは2以上の整数)の画像を生成し、前記n枚の画像をn相に位相をずらして、入力されたときのn倍速で順次出力する時分割出力部と、
    前記n枚の画像それぞれに対応して設けられ、前記時分割出力部から出力される前記画像の画質調整処理を行うn個の信号処理部と、
    前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部における前記画質調整の調整値が入力されるn個の操作入力部と、
    前記n個の信号処理部それぞれに対応して設けられ、前記信号処理部で画質調整処理が施された画像を出力するn個の画像出力部と
    を備え、
    前記操作入力部において入力可能な前記調整値の範囲は、前記n個の操作入力部でそれぞれ異なり、
    前記信号処理部それぞれは、
    前記画像が表示される領域のうち、他の(n−1)個の前記信号処理部で指定される領域いずれとも異なる領域を、前記画質調整処理の対象として指定するエリア指定部と、
    前記エリア指定部で指定された領域に表示される特定のオブジェクトを抽出して、抽出した前記オブジェクトの追尾を行うオブジェクト追尾部と、
    前記オブジェクト追尾部で追尾されたオブジェクトの動きに合わせて、前記エリア指定部で指定された領域を移動させるエリアシフト部と、
    前記画像のうち、前記エリア指定部で指定された領域の画像のみに対して、前記操作入力部を介して入力された前記画質調整の調整値による前記画質調整処理を行う画質調整部と、
    前記エリアシフト部における前記領域の移動量と、前記操作入力部を介して入力された前記画質調整の調整値を記録する画質調整値記録部と
    を有し、
    さらに、前記画質調整値記録部に記録された値を再現するモードにおいて、
    前記画質調整部は、前記画質調整値記録部に記録された前記調整値による前記画質調整処理を行い、
    前記エリアシフト部は、前記画質調整値記録部に記録された前記領域の移動量に基づいて前記エリア指定部で指定された領域を移動させる
    映像信号処理装置と、
    光を透過する透過状態と光を遮断する非透過状態とを切り替え可能なシャッタと、
    前記映像信号処理装置の前記時分割出力部から出力される複数の画像に同期して前記シャッタを開口するシャッタ開閉制御部とを備えた
    シャッタ付きメガネとを有する
    映像信号処理システム。
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