JP4621149B2 - 爆薬の装填方法及び装填装置 - Google Patents
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Description
第3の発明の爆薬の装填方法は、第1の発明において、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分との間に直線部分を有することを特徴とするものである。
第5の発明の爆薬の装填方法は、第1から第4のいずれかの発明において、前記圧送手段又は給水手段は、装薬孔が穿孔された切羽面を形成するための坑内既存設備であることを特徴とするものである。
第8の発明の爆薬の装填装置は、第6の発明において、前記装填ホースは、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分との間に直線部分を有することを特徴とするものである。
第9の発明の爆薬の装填装置は、第6から第8のいずれかの発明において、前記ハウジングにはハウジング内に投入された複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物の数を計数するカウンターが設けられていることを特徴とするものである。
第12の発明の爆薬の装填装置は、第10又は第11の発明において、前記給水手段には分配器が設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明の爆薬の装填方法においては、装填機を装填作業者の操作範囲内に配置し、投入口が筒状部より上になるようにして、投入口から複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を投入し、該複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を装填ホース内に一旦ストックした後、圧送手段により複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を装填パイプを介して装薬孔に装填する。このため、前記従来技術のように装填機が装填作業者と離れた位置に配置されることなく、装填作業者の操作範囲内に配置される。従って、装填ホースを短くすることができ、装填作業の邪魔にならず、その張り具合又は弛み具合を検知する必要もない。その結果、複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物の装填時における操作性を著しく向上させることができる。
第3の発明の爆薬の装填方法では、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分との間に直線部分を有している。このため、直線部分に複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物をストックすることができる。
第8の発明の爆薬の装填装置では、前記装填ホースは、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分との間に直線部分を有しているため、その直線部分に複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物をストックすることができる。
図1は、本実施形態における爆薬の装填方法を示す概略説明図である。図2はそれに用いる装填機の一例を示す一部破断した正面図であり、図3はその平面図であり、図4はその投入口側の側面図である。図5は、装填装置の装填ホース内に包装爆薬及び込め物が保持されている状態を示す説明図である。図6は装填機取付治具の一例を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。図7は装填機取付治具に取り付けられた装填機の作動状態を示す作用図である。
装填機21は、略円筒状のハウジング34を備え、該ハウジング34はその一端に投入口35を有し、他端に筒状部36を有している。投入口35は、爆薬45や込め物を投入し易くするために、端面に向かって末広がりのラッパ状の形状を有しているが、必ずしもこの形状である必要はない。投入し易い形状ならば、どんな形状でも差し支えない。筒状部36は内部を包装爆薬が通過できるものならばどんな形状でも差し支えないが、例えば図9に示すスイベルジョイント61のような回転機構を有する筒状体を用いれば装填ホース22の捻れを補正することができるので操作上好ましい。すなわち、筒状部36がスイベルジョイント61の嵌合穴62に嵌入され、ボールベアリング63によって回転可能に構成されている。
図6に示されるように、装填機21は装填機取付治具24によって回転可能に取り付けられる。装填機取付治具24は上クランプ47と下クランプ48によりバスケット18の枠体26に装着される。各種のバスケット18に装着可能なように取付調整部49を有し、例えば長さ方向に20cm程度の伸縮ができるようになっている。装填機取付治具24の着脱は容易であるが、施工期間中他の作業の妨げにならないため、その期間中バスケット18に取付けた状態で保持される。装填機取付治具24への装填機21の取付けは、装填機取付治具24の取付孔50に装填機21の突出部51を嵌合させる方式でもよいし、これとは別のワンタッチで着脱が可能な方式でもよい。例えば、ワンタッチ方式の着脱治具を図10(a)及び(b)に示す。すなわち、装填機取付治具24には上下一対の鍵孔状をなす係合孔64が形成され、該係合孔64を構成する円孔の下部には係合用の長孔65が連通形成されている。一方、装填機21の取付軸部68の先端には取着板66が設けられ、該取着板66の上下位置には横L字状をなす係合用のフック67が突設されている。そして、装填機21のフック67を装填機取付治具24の係合孔64に挿通した後、下へ降ろすことによりフック67を長孔65の部分に係合させ、装填機21が脱落しないようにすることができる。さらに、取付軸部68に回転機構を付与することにより、操作性を一層向上させることができる。装填機21を装填機取付治具24から外す場合には、装填機21を持ち上げてフック67を上方へ移動させ、係合孔64から抜き出すことにより行われる。なお、図10(b)に示される装填機21は、図9に示される装填機21のハウジング34と投入口35のみを示している。
図1に示されるように、切羽面13の手前約2mのところにバスケット18が位置するようにドリルジャンボ15のブーム16を伸縮させるとともに、上下、左右に移動させる。続いて、バスケット18上の装填作業者17は***の取り付けられた起爆用爆薬(親ダイ)を装薬孔14に装薬する。この親ダイの装薬は通常の込め棒による手装填でも良いが、これとは別に親ダイを装填パイプ23の先端に取り付けて装薬孔14に装填パイプ23を挿入し、圧縮空気をブローして、装薬孔14の孔底部に親ダイを装薬することもできる。次いで、バスケット18上の装填作業者17は、爆薬45の装填が予定されている装薬孔14に装填パイプ23を挿入する。次いで、装填作業者17がバスケット18に取り付けられた装填機21の投入口35へ爆薬45を投入するにあたり、装填機21の給水用のボールバルブ37を開くか、又はスイッチ操作により、自動給水される給水作動弁を開いて所定量の水を装填機21内に噴霧する。その後、所定本数例えば3本の爆薬45を投入口35へ投入し、それら3本の爆薬45の全てが投入できたか否かをカウンター40で確認する。
・ 本実施形態の爆薬の装填方法では、装填機21を装填作業者17の操作範囲内に配置し、投入口35が筒状部36より上になるようにして、投入口35から爆薬45を投入し、該爆薬45を装填ホース22内に一旦保持した後、圧送手段により爆薬45を装填パイプ23を介して装薬孔14に装填する。このため、従来のように装填機(車両Aに搭載)が装填作業者(ホイールジャンボのバスケット)と離れた位置に配置されることなく、装填作業者17の操作範囲内に配置されている。従って、装填ホース22を大幅に短くすることができ、装填ホース22が装填作業の邪魔にならず、不要に長い部分を巻き取るためのホースリールや、その張り具合や弛み具合を検知するためのセンサも必要ではない。その結果、爆薬の装填時における操作性を向上させることができる。
・ さらに、給水装置30から給水管33を介して装填機21内に給水し、装填機21及び装填ホース22内に給水するように構成されているため、装填機21及び装填ホース22の内面に水膜が形成され、包装爆薬等の爆薬45を装填ホース22内で詰まることなく円滑に装薬孔14に装填することができる。
・ さらに、爆薬の装填装置20では、装填機21を構成するハウジング34にカウンター40を設けることにより、装填ホース22内に投入した爆薬45等の必要本数を容易に確認することができる。
・ 装填装置20では、給水手段に分配器32を設けることにより、複数の装填機21を用いて例えば同時に爆薬45を装薬孔14に円滑に装填することができる。
・ 分配器32を圧縮空気用の分配器と給水用の分配器とに分けて配設することもできる。
・ 給水手段としての給水装置30及び給水管33を省略することも可能である。
(1) 前記圧送手段又は給水手段は、装薬孔が穿孔された切羽面を形成するための坑内既存設備であることを特徴とする請求項6から請求項12のいずれか一項に記載の爆薬の装填装置。このように構成した場合、請求項6から請求項12のいずれか一項に係る発明の効果に加え、装填装置専用のコンプレッサや水タンクが不要となり、装填装置を一層小型化することができる。
Claims (12)
- 一端に複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を投入する投入口及び他端に筒状部が設けられ、複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を圧送するための圧送手段が接続された装填機と、該装填機の筒状部に連結された装填ホースと、該装填ホースに接続された装填パイプとを備えた装填装置を用い、前記圧送手段により複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を圧送して切羽面に穿孔された装薬孔に複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を装填する方法において、
前記装填ホースを、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分を備えた形状とし、装填機を装填作業者の操作範囲内に配置し、投入口が筒状部より上になるようにして、投入口から複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を投入し、該複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を自重により装填機を通過させて装填ホース内に一旦ストックした後、圧送手段により装填ホース内に一旦ストックされた複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を装填パイプを介して装薬孔に装填することを特徴とする爆薬の装填方法。 - 前記装填ホースは、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分とが連続した形状であることを特徴とする請求項1に記載の爆薬の装填方法。
- 前記装填ホースは、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分との間に直線部分を有することを特徴とする請求項1に記載の爆薬の装填方法。
- さらに、装填機には給水手段が接続され、該給水手段から装填機内に給水することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の爆薬の装填方法。
- 前記圧送手段又は給水手段は、装薬孔が穿孔された切羽面を形成するための坑内既存設備であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の爆薬の装填方法。
- 一端に複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を投入する投入口及び他端に筒状部が設けられ、それらの間に投入弁が設けられたハウジング並びに複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物を圧送するための圧送手段が接続されるとともに、装填作業者の操作範囲内に配置される装填機と、該装填機の筒状部に連結され、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分を備えた形状であり複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物が自重により装填機を通過して内部に一旦ストックされる装填ホースと、該装填ホースに接続された装填パイプとを備えることを特徴とする爆薬の装填装置。
- 前記装填ホースは、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分とが連続した形状であることを特徴とする請求項6に記載の爆薬の装填装置。
- 前記装填ホースは、一旦下方に向かう曲線部分と上方に向かう曲線部分との間に直線部分を有することを特徴とする請求項6に記載の爆薬の装填装置。
- 前記ハウジングにはハウジング内に投入された複数の包装爆薬又は複数の包装爆薬と複数の込め物の数を計数するカウンターが設けられていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の爆薬の装填装置。
- さらに、前記ハウジングには給水手段が接続され、該給水手段から装填機内に給水することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の爆薬の装填装置。
- 前記圧送手段には分配器が設けられていることを特徴とする請求項6から請求項10のいずれか一項に記載の爆薬の装填装置。
- 前記給水手段には分配器が設けられていることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の爆薬の装填装置。
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