JP4618663B2 - フォークリフト - Google Patents

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Description

本発明は、複数のフォークによって荷を荷役するフォークリフトに関するものである。
一般的なフォークリフトは、車体にマストが立設され、当該マストに沿って車体の上下方向に昇降するキャリッジに、荷を荷役する複数のフォークが取り付けられている。パレットとパレット上に積まれた荷を荷取る場合、フォークリフトは、フォークをパレットに向かって前進させることにより、フォークをパレットの挿込口に挿し込み、キャリッジとともにフォークを上昇させることにより、フォークでパレットを持ち上げて、パレットと荷を荷取る。また、パレットとパレット上に積まれた荷を荷置きする場合、フォークリフトは、キャリッジとともにフォークを下降させることにより、フォークで持ち上げたパレットを所定位置に載置し、フォークをパレットから遠ざかるように後退させることにより、フォークをパレットの挿込口から引き抜いて、パレットと荷を荷置きする。
図8は、従来のフォークリフトによるパレットと荷の荷置き状態を説明するための図である。図8において、W1、W2は荷、P1、P2はパレット、Gは床である。50aと50bはフォークリフトに備わる一対のフォークであって、パレットP1、P2の挿込口Paに挿し込まれる。水平精度の高い床GにパレットP1と荷W1を荷置きする場合、パレットP1と荷W1を持ち上げたフォーク50a、50bを所定の高さまで下降させると、図8(a)に示すようにパレットP1が床Gに載置される。このとき、フォーク50a、50bは、パレットP1の上板Pbと下板Pcとから離間する。この状態で、フォーク50a、50bをパレットP1から後退させると、フォーク50a、50bが挿込口Paから引き抜かれて、パレットP1と荷W1が床Gに荷置きされた状態となる。
上記のように荷置きした荷W1の上にさらにパレットP2および荷W2を荷置きする、いわゆる段積みを行う場合は、先に荷置きした荷W1の上方にパレットP2および荷W2を持ち上げたフォーク50a、50bを位置させた後に、フォーク50a、50bを所定の高さまで下降させる。このとき、先に荷置きした荷W1の高さが不揃いである場合は、図8(b)に示すように段積みするパレットP2が先に荷置きした荷W1の上に傾いた状態で載置され、フォーク50aがパレットP2の下板Pcに接触し、フォーク50bがパレットP2の上板Pbに接触する。この状態で、フォーク50a、50bを挿込口Paから引き抜こうとして後退させると、フォーク50a、50bと上板Pbおよび下板Pcとの摩擦力によって、フォーク50a、50bが段積みするパレットP2を引き摺り、当該パレットP2上の荷W2が荷崩れして床Gへ落下することがある。特に、無人フォークリフトでは、作業者がフォーク50a、50bとパレットP2との接触状態を確認できないので、上記のように荷崩れが顕著に生じる。また、パレットP2上の荷W2が軽いと、フォーク50a、50bがパレットP2を引き摺り易くなるので、上記のように荷崩れが顕著に生じる。このようなパレットの引き摺りによる荷崩れは、パレットを所定位置に載置したときにフォークに対してパレットが傾くことが原因であるため、高さの不揃いな荷の上にパレットと荷を段積みする場合だけに限られず、凹凸等があって水平精度の低い床や荷受台等の上にパレットと荷を荷置きする場合や、上板や下板が湾曲変形したパレットとこれに積まれた荷を所定位置に荷置きする場合や、フォークリフトの接地面の水平精度が低くて車体が傾いた状態でパレットと荷を荷置きする場合等にも生じることがある。
フォークによるパレットの引き摺りを防止するため、従来は、下記の特許文献1に記載されているように、パレットの有無を検知するセンサを一対のフォークの先端に設けていた。そして、フォークをパレットから引き抜こうとしてフォークを所定距離後退させたときに、センサによってパレットが検知されなければ、荷引き摺り無しと判断してフォークの後退を継続し、センサによってパレットが検知されれば、荷引き摺り有りと判断してフォークの後退を停止させていた。また、下記の特許文献2に記載されているように、パレットを所定位置に載置した後各フォークをパレットから抜去できる時、即ち下降させているフォークがパレットの上板から所定距離離れた時を検出する抜去センサを各フォークに設けていた。そして、最初にフォークが離れた時を検出した抜去センサからの信号を受信してから、最後にフォークが離れた時を検出した抜去センサからの信号を受信するまでのフォークの下降距離を演算し、当該下降距離が予め設定した許容できる下降距離よりも短ければ、フォークをパレットから引き抜き、許容できる下降距離よりも長ければ、フォークをパレットから引き抜かずに、警告を発していた。
特開2003−81595号公報 特開2003−267695号公報
しかしながら、特許文献1、2のようなフォークリフトでは、フォークがパレットを引き摺っていること、または引き摺るおそれがあることを検出すると、フォークをパレットから引き抜かないようにするので、フォークでパレットを引き摺って荷崩れを生じるのを防止することはできるが、荷置き作業が中断されてしまい、パレットおよび荷を所定位置に荷置きできないという問題がある。
本発明は、上記のような問題を解決するものであって、その目的とするところは、荷崩れを生じることなく、パレットおよび荷を所定位置に確実に荷置きすることが可能なフォークリフトを提供することにある。
本発明では、車体に立設されたマストと、マストに沿って車体の上下方向に昇降するキャリッジと、パレットの挿込口に挿し込まれて荷を荷役する複数のフォークとを備えたフォークリフトにおいて、前記パレットを載置した後もなお前記パレットの挿込口に挿し込んだフォークを下降させたとき、該フォークがパレットの下板に押されることにより前記キャリッジに対して上昇すべく、前記複数のフォークのそれぞれを、前記キャリッジに対して独立して自由に前記上下方向へ移動可能に前記キャリッジに取り付ける複数のスライド機構と、前記複数のフォークのそれぞれを、前記キャリッジに対して独立して動かないように同一の高さに固定する固定機構とを備え、前記固定機構は、前記各フォークに固定され、前記上下方向に突出するボスが設けられたプレートと、前記キャリッジに前記各プレートと対向するように固定され、前記ボスを係合させるV字形溝が形成されたブロックと、伸縮可能なロッドが前記上下方向に伸縮するように前記キャリッジに固定されたシリンダと、から構成され、前記シリンダのロッドを伸張させることにより、当該ロッドで前記各プレートを押して、前記ボスを前記V字形溝に係合させ、前記各フォークを前記キャリッジに対して独立して動かないように固定し、前記シリンダのロッドを収縮させることにより、当該ロッドが前記各プレートから離れて、前記ボスが前記V字形溝に押し付けられなくなることで、前記各フォークを前記キャリッジに対して独立して自由に前記上下方向へ移動可能にすることを特徴とする。
上記のようにすることで、フォークによって荷取ったパレットを所定位置に載置したときに、フォークに対してパレットが傾いて、フォークとパレットとが接触しても、各フォークが独立して自由に上下方向へ移動するので、フォークをパレットから引き抜くときに、フォークとパレットとの摩擦力が小さくなって、パレットを引き摺ることなくフォークを引き抜くことができる。よって、パレット上に積んだ荷の荷崩れを生じることなく、パレットと荷を所定位置に確実に荷置きすることが可能となる。
また、本発明の実施形態においては、スライド機構は、キャリッジに上下方向と平行に固定されたガイドレールおよび当該ガイドレールに沿って移動するキャリアからなる直動ベアリングと、キャリアに固定されたブラケットと、フォークの幅方向と平行にフォークに設けられた軸受け孔に挿通されて、ブラケットに保持されたフォーク受け軸とから構成されている。このようにすることで、パレットを所定位置に載置したときに、フォークに対してパレットが傾いて、フォークとパレットとが接触しても、各フォークを確実に上下方向へスムーズに移動させることができる。
また、本発明の実施形態においては、複数のフォークのそれぞれをキャリッジと独立して動かないように同一の高さに固定する固定機構を設けている。このようにすることで、フォークによってパレットと荷を荷取る際に、固定機構によって各フォークを固定することにより、各フォークをパレットの挿込口に精度良く挿し込んで、安定してパレットと荷を持ち上げることができ、パレットの取り合い精度を高く維持することが可能となる。また、フォークによって荷取ったパレットと荷を搬送する際に、固定機構によって各フォークを固定することにより、フォークリフトの走行によって振動が発生しても、フォークの振れを抑えて、安定してパレットと荷を搬送することができる。
さらに、本発明の実施形態においては、固定機構は、各フォークに固定され、上下方向に突出するボスが設けられたプレートと、キャリッジに各プレートと対向するように固定され、ボスを係合させるV字形溝が形成されたブロックと、伸縮可能なロッドが上下方向に伸縮するようにキャリッジに固定されたシリンダとから構成されていて、シリンダのロッドを伸張させることにより、当該ロッドで各プレートを押して、ボスをV字形溝に係合させ、各フォークをキャリッジと独立して動かないように固定する。このようにすることで、フォークによってパレットと荷を荷取る際や、荷取ったパレットと荷を搬送する際に、シリンダのロッドを伸張させることにより、ボスをV字形溝に所定の圧力で押え付けて係合させ、フォークを固定することが可能となる。また、フォークによってパレットと荷を荷置きする際に、シリンダのロッドを収縮させることにより、ボスがV字形溝から離脱可能になり、各フォークの上下方向への移動や幅方向への揺動が可能となる。
本発明によれば、フォークによってパレットを所定位置に載置したときに、フォークに対してパレットが傾いて、フォークとパレットとが接触しても、各フォークが独立して自由に上下方向へ移動するので、フォークをパレットから引き抜くときに、フォークとパレットとの接触力が低減されて、パレットを引き摺ることなくフォークを引き抜くことができ、パレット上の荷の荷崩れを生じることなく、パレットと荷を所定位置に確実に荷置きすることが可能となる。
図1〜図5は、本発明の実施形態に係るフォークリフトを示す図である。図1はフォークリフトの全体を示す側面図である。図2および図3はフォークリフトに備わるフォークの取り付け部分を拡大した側面図、図4は同取り付け部分を拡大した正面図、図5は同取り付け部分を拡大した平面図である。
図1に示すフォークリフト1は、外部にある管理装置からの信号を受信して、荷およびパレットの荷役を行う無人式のリーチ型フォークリフトである。2はフォークリフト1の車体、3は車体2の前方(矢印のF方向)から突出するように伸びるストラドルレッグである。ストラドルレッグ3の先端にはロードホィール4が取り付けられ、車体1の後部にはドライブタイヤ5が取り付けられている。ロードホィール4とドライブタイヤ5は、車体2の荷重を支えるとともに、転動することで車体2を走行させる。また、ドライブタイヤ5は旋回することで車体2の進行方向の向きを変化させる。ストラドルレッグ3の内側には、内マスト6a、6bと外マスト7a、7bとがそれぞれ2本ずつ立設されている(図4および図5に図示)。これらのマスト6a、6b、7a、7bはストラドルレッグ3に沿って車体2の前後方向F、Bに進退(リーチ)可能である。また、内マスト6a、6bは外マスト7a、7bに沿って車体2の上下方向U、Dに昇降可能である。
8は内マスト6a、6bの前方に固定されたキャリッジである。このキャリッジ8は、内マスト6a、6bとともに外マスト7a、7bに沿って上下方向U、Dに昇降する。キャリッジ8の前方には、スライド機構10a、10bを介してL字形をした左右一対のフォーク9a、9bがそれぞれ取り付けられている。このフォーク9a、9bは、パレットの挿込口に挿し込まれて荷取りおよび荷置きの荷役作業を行うためのものであって、マスト6a、6b、7a、7bとともに前後方向F、Bに進退し、内マスト6a、6bおよびキャリッジ8とともに上下方向U、Dに昇降する。
スライド機構10a、10bは、図2〜図5に示すようにガイドレール11a、11bとキャリア12a、12bとからなる直動ベアリング13a、13bと、ブラケット14a、14bと、フォーク受け軸15a、15bとから構成されている。直動ベアリング13a、13bのガイドレール11a、11bは、キャリッジ8に上下方向U、Dと平行に固定されていて、キャリア12a、12bはガイドレール11a、11bに沿って上下方向U、Dに自由に移動する。なお、ガイドレール11a、11bの上端と下端には、図示しないスライドエンドが取り付けられていて、キャリア12a、12bがガイドレール11a、11bから脱落するのを防止している。ブラケット14a、14bは、キャリア12a、12bに固定されていて、F方向側へ突出している部分に保持孔14c、14dが車体2の左右方向L、Rと平行に形成されている。フォーク受け軸15a、15bは、ブラケット14a、14bの保持孔14c、14dと、フォーク9a、9bの背面(B方向側の面)にパイプ16a、16bがフォーク9a、9bの幅方向L、Rと平行に溶接されることによって設けられた軸受け孔16c、16d(パイプ16a、16bの中空部)とに、例えば図5の左側に矢印で示すように挿通される。なお、上記のようにパイプ16a、16bを用いてフォーク9a、9bに軸受け孔16c、16dを設けずに、フォーク9a、9b自体に幅方向L、Rへ貫通孔を形成することによって軸受け孔を設けてもよい。挿通されたフォーク受け軸15a、15bは、両端に図示しない抜止具が取り付けられることによって、抜けないようにブラケット14a、14bに保持され、フォーク9a、9bを支持する。
上記のようなスライド機構10a、10bによって各フォーク9a、9bは、独立して自由に上下方向U、Dへ移動可能にキャリッジ8に取り付けられる。また、保持孔14c、14dの径は、フォーク受け軸15a、15bを挿通できる程度にフォーク受け軸15a、15bの径よりも若干大きくなっているが、軸受け孔16c、16dの径は、フォーク受け軸15a、15bとの間に、所定の大きさの隙間Sが形成されるようにフォーク受け軸15a、15bの径よりも大きくなっている。このため、各フォーク9a、9bは、軸受け孔16c、16d内でフォーク受け軸15a、15bが動くことによって、図4に矢印で示すようにフォーク9a、9bの幅方向L、Rに独立して揺動する。
20は各フォーク9a、9bを固定する固定機構である。この固定機構20は、プレート21a、21bと、ブロック22a、22bと、シリンダ23とから構成されている。プレート21a、21bは、各フォーク9a、9bの上端に固定されていて、下面にD方向に突出するボス21c、21dが設けられている。ブロック22a、22bは、キャリッジ8に各プレート21a、21bと対向するように固定されていて、上面にボス21c、21dを係合させるV字形溝22c、22dが形成されている。シリンダ23は、油圧またはエアーによって伸縮させるロッド23aを備えていて、当該ロッド23aがD、U方向に伸縮するようにプレート21c、21bの上方で取付板24を介してキャリッジ8に固定されている。シリンダ23のロッド23aの先端には、プレート21a、21bをD方向に押すためのバー25が固定されている。
上記のような固定機構20において、図2に示す状態からシリンダ23のロッド23aをD方向に伸張させると、図3に示すようにロッド23aがバー25を介してプレート21a、21bをD方向に押して、ボス21c、21dをV字形溝22c、22dに所定の圧力で押し付けて係合させる。これにより、各フォーク9a、9bが、キャリッジ7と独立してU、D方向へ移動しなくなるとともに、R、L方向に揺動しなくなって、同一の高さであるガイドレール11a、11bの最下位置に固定される。このような固定状態から、シリンダ23のロッド23aをU方向に収縮させると、バー25がプレート21a、21bから離れて、ボス21c、21dがV字形溝22c、22dに押し付けられなくなる。これにより、ボス21c、21dがV字形溝22c、22dから離脱可能になり、各フォーク9a、9bが独立して自由にU、D方向へ移動可能になるとともに、R、L方向へ揺動可能になる。なお、図2では、構造を分かり易くするため、ボス21c、21dがV字形溝22c、22dから離脱した状態を示しているが、通常は、シリンダ23のロッド23aが収縮した状態でも、フォーク9a、9bの重みによってボス21c、21dがV字形溝22c、22dに係合し、各フォーク9a、9bがガイドレール11a、11bの最下位置に位置している。
図6および図7は、上記フォークリフト1によるパレットと荷の荷置き状態を説明するための図である。ここでは、先に荷置きした荷の上にさらにパレットおよび荷を荷置きする、いわゆる段積みを行う際に、先に荷置きした荷の高さが不揃いである場合を例に説明する。各図において、P1は水平精度の高い床Gに先に荷置きしたパレット、W1はパレットP1上に積まれた荷、P2は荷W1の上に段積みするパレット、W2はパレットP2上に積まれた荷である。9a、9bは前述の一対のフォークである。
先に床Gに荷置きしたパレットP1と荷W1の上に、パレットP2と荷W2を段積みするために、まずフォークリフト1は、前述のシリンダ23のロッド23aを伸張させて、各フォーク9a、9bをキャリッジ7と独立して動かないように同一の高さに固定する。そして、フォークリフト1は、所定位置に載置されているパレットP2の挿込口Paにフォーク9a、9bを挿し込み、フォーク9a、9bを上昇させてパレットP2を持ち上げ、パレットP2と荷W2を荷取る。この後、フォークリフト1は、フォーク9a、9b上にパレットP2と荷W2を載せた状態で走行して、パレットP2と荷W2を先に荷置きしたパレットP1と荷W1の手前まで搬送して停止する。そして、フォークリフト1は、先に荷置きした荷W1より高い所定の高さまでフォーク9a、9bを上昇させた後に、フォーク9a、9bを前進させて、図6(a)に示すようにフォーク9a、9b上のパレットP2と荷W2を先に荷置きした荷W1の上方に位置させる。
続いて、フォークリフト1は、シリンダ23のロッド23a収縮させて、各フォーク9a、9bを独立して自由にU、D方向へ移動可能にするとともに、R、L方向へ揺動可能にする。そして、フォークリフト1は、フォーク9a、9bを下降させて行って、パレットP2を先に荷置きした荷W1の上に載置する。このとき、先に荷置きした荷W1の高さが不揃いであるため、図6(b)に示すようにパレットP2が先に荷置きした荷W1の上に傾いた状態で載置される。またこのとき、フォーク9aがパレットP2の下板Pcに接触し、フォーク9bがパレットP2の上板Pbに接触する。
図6(b)に示す状態から、さらにフォークリフト1がフォーク9a、9bを下降させて行くと、図7(c)に示すように、フォーク9aが、パレットP2の下板Pcに押されて、U方向へ上昇するとともに、L方向へ揺動して、パレットP2の傾きにならってパレットP2と略平行になる。また、フォーク9bが、D方向へ下降し、パレットP2の上板Pbから離れて下板Pcに接触する。このとき、フォーク9aはフォーク9bよりも高い位置にある。この後、図7(c)に示す状態から、さらにフォークリフト1がフォーク9a、9bを下降させて行くと、図7(d)に示すように、フォーク9aが、パレットP2の下板Pcに押されて、さらにU方向へ上昇する。また、フォーク9bが、パレットP2の下板Pcに押されて、U方向へ上昇するとともに、L方向へ揺動して、パレットP2の傾きにならってパレットP2と略平行になる。このときも、フォーク9aは、フォーク9bよりも高い位置にある。
そして、フォークリフト1は、図7(d)に示す状態でフォーク9a、9bの下降を停止させた後に、フォーク9a、9bを後退させて、フォーク9a、9bをパレットP2の挿込口Paから引き抜いて行く。このとき、各フォーク9a、9bはパレットP2の下板Pcと接触しているが、各フォーク9a、9bはU方向に自由に移動できるため、フォーク9a、9bとパレットP2との摩擦力が小さくなって、フォーク9a、9bがパレットP2を引き摺ることなく挿込口Paから引き抜かれて行く。フォーク9a、9bが引き抜かれると、パレットP2と荷W2が、荷崩れを生じることなく先に荷置きされた荷W1の上に段積みされた状態となる。
以上によると、フォーク9a、9bによって荷取ったパレットP2を、高さの不揃いな荷W1の上に載置したときに、フォーク9a、9bに対してパレットP2が傾いて、フォーク9a、9bとパレットP2とが接触しても、各フォーク9a、9bが独立して自由に上下方向U、Dへ移動するので、フォーク9a、9bをパレットP2から引き抜くときに、フォーク9a、9bとパレットP2との摩擦力が小さくなって、パレットP2を引き摺ることなくフォーク9a、9bを引き抜くことができる。よって、パレットP2上に積んだ荷W2の荷崩れを生じることなく、パレットP2と荷W2を荷W1の上に確実に荷置きすることが可能となる。
また、各フォーク9a、9bをスライド機構10a、10bを介してキャリッジ8に取り付けたことで、パレットP2を荷W1の上に載置したときに、フォーク9a、9bに対してパレットP2が傾いて、フォーク9a、9bとパレットP2とが接触しても、各フォーク9a、9bを確実にU方向へスムーズに移動させることができる。
また、フォーク受け軸15a、15bと軸受け孔16c、16dとの間に隙間Sを設けて、フォークをR、L方向へ揺動可能にしたことで、パレットP2を荷W1の上に載置したときに、フォーク9a、9bに対してパレットP2が傾いて、フォーク9a、9bとパレットP2とが接触しても、各フォーク9a、9bがL方向に揺動して、パレットP2の傾きにならってパレットP2と略平行になるので、フォーク9a、9bをパレットP2から引き抜くときに、各フォーク9a、9bの角部がパレットP2に引っ掛かることなく、フォーク9a、9bを引き抜くことができる。
さらに、フォーク9a、9bによってパレットP2と荷W2を荷取る際に、固定機構20によって各フォーク9a、9bを固定することで、各フォーク9a、9bをパレットP2の挿込口Paに精度良く挿し込んで、安定してパレットP2と荷W2を持ち上げることができ、パレットP2の取り合い精度を高く維持することが可能となる。また、フォーク9a、9bによって荷取ったパレットP2と荷W2を搬送する際に、固定機構20によって各フォーク9a、9bを固定することで、フォークリフト1の走行によって振動が発生しても、フォーク9a、9bの振れを抑えて、安定してパレットP2と荷W2を搬送することができる。
以上述べた実施形態では、直動ベアリング13a、13bを用いたスライド機構10a、10bによって、各フォーク9a、9bを独立して自由に上下方向U、Dへ移動可能にした場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、スライド機構としては、例えば上下方向に長い長孔が形成されたブラケットをキャリッジ8に固定し、当該長孔とフォーク9a、9bに設けられた軸受け孔16c、16dとにフォーク受け軸15a、15bを挿通させて、長孔でフォーク受け軸15a、15bをガイドしながら、各フォーク9a、9bを独立して自由に上下方向U、Dへ移動可能にするような機構であってもよい。つまり、スライド機構としては、複数のフォークのそれぞれを、独立して自由に上下方向へ移動可能にキャリッジに取り付けることができるような機構であればよい。
また、上記実施形態では、シリンダ23を駆動源とする固定機構20によって、各フォーク9a、9bをガイドレール11a、11bの最下位置で動かないように固定した場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、固定機構としては、例えばモータ等を駆動源とするアクチュエータを備え、アクチュエータによって各フォーク9a、9bをガイドレール11a、11bの最上位置まで押し上げて動かないように固定するような機構であってもよい。つまり、固定機構としては、複数のフォークのそれぞれを、キャリッジと独立して動かないように同一の高さに固定することができるような機構であればよい。
また、上記実施形態では、フォークリフト1によって高さの不揃いな荷W1の上にパレットP2と荷W2を段積みする場合を例に挙げているが、これ以外に、例えば、凹凸等があって水平精度の低い床や荷受台等の上にパレットと荷を荷置きする場合や、上板や下板が湾曲変形したパレットとこれに積まれた荷を所定位置に荷置きする場合や、フォークリフトの接地面の水平精度が低くて車体が傾いた状態でパレットと荷を荷置きする場合等においても、本発明のフォークリフト1によれば、パレットを所定位置に載置したときに、フォーク9a、9bに対してパレットが傾いて、フォーク9a、9bとパレットとが接触しても、パレット上の荷の荷崩れを生じることなく、パレットと荷を所定位置に確実に荷置きすることが可能となる。
さらに、上記実施形態では、2本のフォーク9a、9bを備えた無人式のリーチ型フォークリフト1に、本発明を適用した例を挙げているが、本発明はこれ以外にも、例えば3本以上のフォークを備えたフォークリフトや、オペレーターが搭乗する有人のフォークリフトや、リーチ型でないフォークリフトに適用することが可能である。
本発明に係るフォークリフトの全体を示す側面図である。 同フォークリフトのフォークの取付部分を拡大した側面図である。 同フォークリフトのフォークの取付部分を拡大した側面図である。 同フォークリフトのフォークの取付部分を拡大した正面図である。 同フォークリフトのフォークの取付部分を拡大した平面図である。 同フォークリフトの荷置き状態を説明するための図である。 同フォークリフトの荷置き状態を説明するための図である。 従来のフォークリフトの荷置き状態を説明するための図である。
1 フォークリフト
2 車体
6a、6b 内マスト
7a、7b 外マスト
8 キャリッジ
9a、9b フォーク
10a、10b スライド機構
11a、11b ガイドレール
12a、12b キャリア
13a、13b 直動ベアリング
14a、14b ブラケット
15a、15b フォーク受け軸
16c、16d 軸受け孔
20 固定機構
21a、21b プレート
21c、21d ボス
22a、22b ブロック
22c、22d V字形溝
23 シリンダ
23a ロッド
P1、P2 パレット
Pa 挿込口
R、L 幅方向
S 隙間
U、D 上下方向
W1、W2 荷

Claims (2)

  1. 車体に立設されたマストと、マストに沿って車体の上下方向に昇降するキャリッジと、パレットの挿込口に挿し込まれて荷を荷役する複数のフォークとを備えたフォークリフトにおいて、
    前記パレットを載置した後もなお前記パレットの挿込口に挿し込んだフォークを下降させたとき、該フォークがパレットの下板に押されることにより前記キャリッジに対して上昇すべく、前記複数のフォークのそれぞれを、前記キャリッジに対して独立して自由に前記上下方向へ移動可能に前記キャリッジに取り付ける複数のスライド機構と、
    前記複数のフォークのそれぞれを、前記キャリッジに対して独立して動かないように同一の高さに固定する固定機構とを備え、
    前記固定機構は、
    前記各フォークに固定され、前記上下方向に突出するボスが設けられたプレートと、
    前記キャリッジに前記各プレートと対向するように固定され、前記ボスを係合させるV字形溝が形成されたブロックと、
    伸縮可能なロッドが前記上下方向に伸縮するように前記キャリッジに固定されたシリンダと、から構成され、
    前記シリンダのロッドを伸張させることにより、当該ロッドで前記各プレートを押して、前記ボスを前記V字形溝に係合させ、前記各フォークを前記キャリッジに対して独立して動かないように固定し、前記シリンダのロッドを収縮させることにより、当該ロッドが前記各プレートから離れて、前記ボスが前記V字形溝に押し付けられなくなることで、前記各フォークを前記キャリッジに対して独立して自由に前記上下方向へ移動可能にすることを特徴とするフォークリフト。
  2. 請求項1に記載のフォークリフトにおいて、
    前記スライド機構は、
    前記キャリッジに前記上下方向と平行に固定されたガイドレールおよび当該ガイドレールに沿って移動するキャリアからなる直動ベアリングと、
    前記キャリアに固定されたブラケットと、
    前記フォークの幅方向と平行にフォークに設けられた軸受け孔に挿通されて、前記ブラケットに保持されたフォーク受け軸と、から構成されていることを特徴とするフォークリフト。
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