JP4617560B2 - 静止誘導電器およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、大電流を出力する工業用の静止誘導電器に関し、特に、製作工数の少ない静止誘導電器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、従来の静止誘導電器の巻線結線図である。静止誘導電器が主変圧器1と直列変圧器2とで構成されている。主変圧器1は、鉄心3に主変1次巻線4と主変2次巻線2とタップ巻線6とが巻回されてなり、直列変圧器2はもう一つの鉄心8に直変1次巻線7と直変2次巻線9とが巻回されている。主変2次巻線5と直変2次巻線9とは直列接続され、直変1次巻線7の両端にタップ巻線6が並列接続されている。
【0003】
図10は、例えば電気炉用の変圧器など大電流を出力する工業用の静止誘導電器の巻線結線図であり、電圧の入力端U,Xが主変1次巻線4の両端であり、電圧の出力端u,xが主変2次巻線5と直変2次巻線9との直列回路の両端である。出力端u,xの電圧調整は、タップ巻線6のタップ位置を選択することによって行われる。すなわち、タップ巻線6のタップ位置の選択によって直変1次巻線7の励磁電圧が調整されるので、それによって、直変2次巻線9両端の電圧が変化し、出力端u,xの電圧が調整される。
【0004】
図11は、図10の静止誘導電器の巻線断面図である。左側、右側の点線枠内がそれぞれ主変圧器1、直列変圧器2であり、いずれも片側断面図である。主変圧器1は、鉄心3の周りに内径側からタップ巻線6、主変1次巻線4、主変2次巻線5の順で巻回されている。一方、直列変圧器2は、鉄心8の周りに内径側から直変1次巻線7、直変2次巻線9の順で巻回されている。主変2次巻線5は複数の巻線対5Cが積層されてなるとともに、直変2次巻線9も複数の巻線対9Cが積層されてなり、各巻線対5C,9Cがそれぞれ直列接続されて出力端u,xへの縦リード10,11に接続されている。
【0005】
図12は、図11の巻線構成を示す要部斜視図である。主変2次巻線5が、上部円板巻線5Aと下部円板巻線5Bとで構成される巻線対5Cからなり、主変1次巻線4の外周を巻回している。一方、直変2次巻線9が、上部円板巻線9Aと下部円板巻線9Bとで構成される巻線対9Cからなり、直変1次巻線7の外周を巻回している。巻線対5Cと9Cとで構成された巻線ブロック29が複数備えられ、その巻線ブロック29の数は、50MVAクラスの静止誘導電器の場合、約40個程度になる。図12ではその内、2個の巻線ブロック29が示されている。その他の巻線ブロック29は全く同じ構成でもって軸方向に積層されている。各巻線ブロック29は、出力端uへの縦リード10に接続される平角電線13が上部円板巻線9Aにおいて直変1次巻線7の外周に半ターン巻回された後に上部円板巻線5A側へ移され、主変1次巻線4の外周に3ターン巻回される。その後、平角電線13が下部円板巻線5Bへ移され、主変1次巻線4の外周に3ターン巻回される。さらに、平角電線13が下部円板巻線9Bへ移され、直変1次巻線7の外周に3ターン巻回される。その後、平角電線13が上部円板巻線9Aへ移され、直変1次巻線7の外周に2.5ターン巻回され、最終的には、平角電線13は出力端xへの縦リード11に接続される。
【0006】
図13は、図12の巻線ブロック29の構成を示す平面図であり、(A)が図12のR矢視図、(B)が図12のS矢視図である。各円板巻線5A,5B,9A,9Bでは平角電線が3ターンずつ巻回され、巻線ブロック29は8の字の形状をしていることから8の字巻線と呼ばれている。なお、巻線ブロック29は必ずしも3ターンとは限らず、静止誘導電器の仕様によって異なる。
【0007】
図14は、図12のT−T断面図であり、平角絶縁導体12が平角導体12Aを絶縁紙12Bでもって覆うことによって構成されている。平角電線13は、平角絶縁導体12を4本重ねたものからなり、下部円板巻線9Bから上部円板巻線9Aへの渡り部31で平角絶縁導体12を転位させてある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の静止誘導電器は、巻線ブロックが製作し難いという問題があった。
すなわち、従来の巻線ブロック29は、8の字状に一体化されているので、専用の巻線治具の周りに多数本の平角絶縁導体よりなる平角電線13を当てその形に成形する必要があった。そのために、巻線ブロック29の巻線作業には、高度の技量が要求されていた。しかも、上部円板巻線と下部円板巻線とを積層した後に縦ダクトを取り付けるとともに、円板巻線間の絶縁スペーサを取り付ける必要があったので、巻線の組み立てに多くの工数がかかっていた。また、上部円板巻線と下部円板巻線との渡り部で平角絶縁導体を転位させるのにも時間がかかっていた。さらに、平角絶縁導体を使用しているので巻線内の渦電流が多くなり、巻線の損失も大きいという欠点があった。
この発明の目的は、巻線ブロックの巻線工数を低減させることにあり、さらには、巻線の損失を低減させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明によれば、主変1次巻線と主変2次巻線とタップ巻線とを備えた主変圧器と、直変1次巻線と直変2次巻線と備えた直列変圧器とからなり、前記主変2次巻線と前記直変2次巻線とは直列接続されるとともに巻き軸方向を同じにして並べて配され、前記タップ巻線と前記直変1次巻線とは並列接続され、入力電圧が前記主変1次巻線に加えられ、出力電圧が前記主変2次巻線と前記直変2次巻線との直列回路の両端から取り出され、前記タップ巻線のタップ位置が選択されることによって前記出力電圧の値が調整されてなる静止誘導電器において、前記主変2次巻線が主変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線を巻き軸方向に積層するようにして構成されるとともに、前記直変2次巻線が直変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線を巻き軸方向に積層するようにして構成され、前記主変2次巻線の円筒巻線と前記直変2次巻線の円筒巻線がそれぞれ1つずつ隣接されるとともに,つなぎ部での接続により直列接続されて複数の巻線ブロックが形成され、前記巻線ブロックの両端から出力電圧が取り出され、前記静止誘導電器の出力端への1対のリードに前記複数の巻線ブロックの各両端がそれぞれ接続されてなるようにするとよい。それによって、主変2次巻線の円筒巻線と直変2次巻線の円筒巻線は、それぞれ異なる巻型に巻回されたのちにその円筒巻線同士の接続をすることができる。また、円筒巻線内の冷却用の絶縁スペーサは円筒巻線の巻回中に介装することができる。そのために、巻線ブロックの巻線作業が容易になり、巻線の組み立て工数が低減される。
【0010】
また、かかる構成において、前記巻線ブロックが、樹脂皮膜で覆われた複数の素線導体が積層されるとともに各素線導体の積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるようにしてなる転位導体からなるようにしてもよい。それによって、転位導体とすることによって、転位される多数本の並列導体に分割することができるので、巻線内の渦電流が少なくなる。しかも、巻線中に導体を転位させる必要がなくなるとともに、巻線ブロック数が減り、巻線ブロックの接続個所が減る。そのために、巻線の組み立て工数がさらに減る。
【0011】
また、かかる構成において、隣接される前記巻線ブロックの主変圧器の円筒巻線と直列変圧器の円筒巻線とを接続する渡り部同士が直交してなるようにしてもよい。それによって、渡り部の導体に電磁力が発生しないので、短絡時に発生する電磁機械力が働いても渡り部の導体同士が解け難くなる。
また、かかる構成において、前記巻線ブロックのターン間に主変2次巻線と直変2次巻線との軸方向長さを一致させる絶縁スペーサが介装されてなるようにしてもよい。それによって、主変2次巻線と直変2次巻線とのタ−ン数が異なっていても、その巻線軸方向の長さを同じにすることができ、巻線の組み立てが楽になる。
【0012】
また、かかる構成において、前記巻線ブロックの主変2次巻線および直変2次巻線が、互いに異なる軸方向幅を備えた導体でもって形成されてなるようにしてもよい。それによって、主変2次巻線と直変2次巻線とのタ−ン数が異なっていても、その巻線軸方向の長さを同じにすることができ、巻線の組み立てが楽になる。
【0013】
また、かかる構成において、前記巻線ブロックが主変2次巻線側の円筒巻線と直変2次巻線側の円筒巻線との接続位置を変える接続片を備えてなるようにしてもよい。
それによって、主変2次巻線と直変2次巻線とのタ−ン数が異なっていても、その巻線軸方向の長さを同じにすることができ、巻線の組み立てが楽になる。
また、この発明によれば、主変1次巻線と主変2次巻線とタップ巻線とを備えた主変圧器と、直変1次巻線と直変2次巻線と備えた直列変圧器とからなり、前記主変2次巻線と前記直変2次巻線とは直列接続されるとともに巻き軸方向を同じにして並べて配され、前記タップ巻線と前記直変1次巻線とは並列接続され、入力電圧が前記主変1次巻線に加えられ、出力電圧が前記主変2次巻線と前記直変2次巻線との直列回路の両端から取り出され、前記タップ巻線のタップ位置が選択されることによって前記出力電圧の値が調整されてなる静止誘導電器であって、前記主変2次巻線が,主変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線を巻き軸方向に積層するようにして構成されるとともに、前記直変2次巻線が,直変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線を巻き軸方向に積層するようにして構成され、前記主変2次巻線の円筒巻線と前記直変2次巻線の円筒巻線とがそれぞれ1つずつ隣接されるとともに,つなぎ部での接続により直列接続されて複数の巻線ブロックが形成され、前記巻線ブロックの両端から出力電圧が取り出され、前記静止誘導電器の出力端への1対のリードに前記複数の巻線ブロックの各両端がそれぞれ接続されてなる静止誘導電器を製造するための製造方法において、前記主変2次巻線の円筒巻線と前記直変2次巻線の円筒巻線とをそれぞれ異なる巻型に巻回した後に、その円筒巻線同士の接続を前記つなぎ部で行なうことにより前記巻線ブロックを製作する構成とする。
また、かかる構成において、前記巻線ブロックが、樹脂皮膜で覆われた複数の素線導体が積層されるとともに各素線導体の積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるようにしてなる転位導体からなる構成とすることができる。
また、かかる構成において、前記主変2次巻線の円筒巻線と前記直変2次巻線の円筒巻線とをそれぞれ異なる巻型に,ターン間に冷却用の絶縁スペーサを挿入しながら巻回した後に、その円筒巻線同士の接続を前記つなぎ部で行なうことにより前記巻線ブロックを製作する構成とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施例に基づいて説明する。図1は、この発明の実施例にかかる静止誘導電器の巻線ブロックの構成を示す要部斜視図である。主変2次巻線5が、主変1次巻線4の外周を巻回する複数の円筒巻線15であり、直変2次巻線9が、直変1次巻線7の外周を巻回する複数の円筒巻線16である。巻線ブロック17は、円筒巻線15と16とがつなぎ部14を介して直列接続されたものからなる。図1では、2個の巻線ブロック17が示され、その他の巻線ブロック17は全く同じ構成でもって上下方向に積層されている。巻線ブロック17は転位導体18でもって構成され、図2が転位導体18の断面図である。すなわち、図2の転位導体18は、図示されていない樹脂皮膜で覆われた複数の素線導体18Aが左右方向積層されるとともに上下2列に並べられ、外周が絶縁紙18Bで覆われている。また、素線導体18Aの積層位置は長さ方向に行くに従って変わるように構成されている。
【0015】
図1に戻り、各巻線ブロック17は、円筒巻線15の上部から転位導体18が直変1次巻線7の外周を半ターン巻回した後に、出力端uへの縦リード10に接続されている。一方、円筒巻線15の下部から転位導体18が直変1次巻線7の外周を半ターン巻回した後に、円筒巻線16とのつなぎ部14に接続されている。また、円筒巻線16の上部から転位導体18が出力端xへの縦リード11に接続されている。
【0016】
図1において、巻線ブロック17は、以下のようにして巻回される。まず、各円筒巻線15,16は、転位導体18でもってそれぞれ異なる巻き枠にターン間に冷却用の絶縁スペ−サを挿入しながら円筒状に巻回される。その際、円筒巻線15の上端は、予め直変2次巻線9の半ターン分と、縦リード10までの長さ分の転位導体18を確保しておく。また、円筒巻線15の下端も、直変2次巻線9の半ターン分の転位導体18を確保しておく。さらに、円筒巻線16の上端は、予め縦リード11までの長さ分の転位導体18を確保しておく。次に、円筒巻線15,16を所定の間隔に並ぶように立て、円筒巻線15の下端の予め長くした転位導体18を直変2次巻線9側の巻き枠に半ターン分巻き付け、円筒巻線15下端の転位導体18の端部x0 と円筒巻線16の下端の転位導体18の端部u2 とがつなぎ部14でもって接続される。その後、円筒巻線15の上端の予め長くした転位導体18を直変2次巻線9側の巻き枠に半ターン分巻き付け、さらに、転位導体18の端部を縦リード10に接続する。また、円筒巻線16の上端の予め長くした転位導体18の端部も縦リード11に接続する。
【0017】
上述のようにして巻回された巻線ブロック17は、転位導体18が使用されているので、従来の平角電線による図12のような巻線ブロック29より数が少なくて済む。すなわち、図12における従来の巻線ブロック29が平角絶縁導体12が4本重ねられた平角電線13(図14)で構成され、その巻線ブロック29が40個設けられていたとする。平角絶縁導体12の平角導体12Aの幅が10mm、厚さが3mmとすると、従来の巻線ブロック29の合計の導体断面積は、
【0018】
【数1】
40個×4本×10mm×3mm=4800mm2
となる。一方、図1における巻線ブロック17の転位導体18が31本の素線導体18Aで撚られ(図2)、その素線導体18Aの幅が8mm、厚さが2mmとすると、10個の巻線ブロック17の合計の導体断面積は、
【0019】
【数2】
10個×31本×8mm×2mm=4960mm2
となり、従来の巻線ブロック29の40個分の導体断面積とほぼ同じになる。したがって、図1の構成の巻線ブロック17の個数は、従来の場合の4分の1と非常に少なくて済む。このように大きな差が生ずる理由は、巻線ブロック17を従来の平角電線13から転位導体18にしたことによるもので、それによって、多数本の素線導体18Aを一括して巻回できるようになったからである。従来の巻線ブロック29の構成では、数十本の平角絶縁導体12を重ねて8の字巻線に成形することは不可能である。
【0020】
また、図1の構成の巻線ブロック17は、転位導体18を巻枠に円筒状に巻き付けるので、巻線作業が従来のように8の字状に加工するための熟練した技量は不要であり、巻線工数が大幅に低減される。さらに、従来の場合における平角電線13の接続は、40個の巻線ブロック29の場合、縦リード10,11に合計80個所行う必要があった。一方、転位導体18の接続は、10個の巻線ブロック17の場合、縦リード10,11での20個所と、つなぎ部14での10個所と、合計30個所で済み、この点からも巻線工数が低減される。
【0021】
なお、図2における転位導体18の素線導体18Aの外周を熱融着性の樹脂で覆ってもよい。それによって、転位導体18自体の曲げ強度が高くなり、機械的に丈夫な巻線ブロック17を形成することができる。したがって、短絡時に発生する電磁機械力に対しても充分に耐えられるようになる。
図3は、この発明の異なる実施例にかかる静止誘導電器の巻線ブロックに使用される転位導体の構成を示す断面斜視図である。転位導体19は、図示されていない熱融着性の樹脂皮膜で覆われた複数の素線導体19Aが左右方向に積層されるとともに上下2列に並べられ、外周が拘束部材19Bでもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されている。また、素線導体19Aの積層位置は長さ方向に行くに従って変わるように構成されている。拘束部材19Bとしては、例えば、ポリエステル製の絶縁紐や熱収縮性のテープなどが用いられる。転位導体19は、図2の転位導体18のように絶縁紙18Bで覆われていないので熱放散性に優れている。したがって、この転位導体19が、図1のような巻線ブロック17に使用された場合、巻線ブロック17の冷却特性が向上する。また、素線導体19A同士が熱融着するので巻線ブロック17の機械的特性も優れている。
【0022】
図4は、この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の主変2次巻線の構成を示す要部斜視図である。すなわち、図4は、図1の主変2次巻線5を右側から見た図に対応する。転位導体18が絶縁スペーサ21を介して6ターン円筒状に巻回されて主変2次巻線5側の巻線ブロック17が形成されている。主変2次巻線5の上下の端部u1 ,端部x1 は、手前側の直変2次巻線9(図1)に渡るように構成されている。下部の巻線ブロック17における端部u1 での直変2次巻線9側への渡り部と、その上部の巻線ブロック17における端部x1 での直変2次巻線9側への渡り部とが互いに直交するように配されている。そのために、その渡り部で転位導体18同士に電磁力が発生しなくなるので、短絡時に発生する電磁機械力が働いても渡り部の導体は解け難くなり、機械的に信頼性の高い静止誘導電器を提供することができる。
【0023】
図5は、この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の直変2次巻線の構成を示す要部斜視図である。すなわち、図5は、図1の直変2次巻線9を右側から見た図に対応する。転位導体18が絶縁スペーサ22を介して6ターン円筒状に巻回されて直変2次巻線9側の巻線ブロック17が形成されている。図5において、太線で書かれた部分は、奥行き側の主変2次巻線5から半ターン巻回された後の転位導体18を示し、その転位導体18の端部u0 ,端部x2 はそれぞれ手間側の縦リード10,11(図1)へ接続される。また、端部x0 はつなぎ部14を介して端部u2 へ接続されている。巻線ブロック17の主変2次巻線5側と直変2次巻線9側との高さ調整用の絶縁スペーサ23が転位導体18間に介装されている。すなわち、絶縁スペーサ23は、巻線ブロック17の主変2次巻線5側と直変2次巻線9側との円筒巻線の巻回数が異なる場合があるので、その高さを互いに一致させるためのものである。それによって、主変2次巻線5と直変2次巻線9との高さを同じにすることができるので、巻線の組み立てが楽になり製作工数を低減することができる。
【0024】
図6は、この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の直変2次巻線の構成を示す要部斜視図である。巻線ブロック17の直変2次巻線9側の巻回数が、図5のそれより1ターン少ない場合であり、巻線ブロック17の主変2次巻線5側と直変2次巻線9側との高さ調整用の絶縁スペーサ23が転位導体18間に介装されている。図6のその他は、図5の構成と同じである。それによって、主変2次巻線5と直変2次巻線9との高さを同じにすることができるので、巻線の組み立てが楽になり製作工数を低減することができる。
【0025】
なお、この発明にかかる図5および図6は図の構成に限定されるものではなく、主変2次巻線5と直変2次巻線9との軸方向長さを一致させる絶縁スペーサが主変2次巻線5側のターン間に介装されてもよい。それによっても、巻線の組み立てが楽になり製作工数を低減することができる。
図7は、この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の直変2次巻線の構成を示す要部斜視図である。巻線ブロック17の直変2次巻線9側の巻回数が、図5のそれより1ターン多い場合である。直変2次巻線9側の転位導体25の上下方向の幅を図5の転位導体18のそれより小さくすることによって巻線ブロック17の主変2次巻線5側と直変2次巻線9側との高さが調整されている。図7のその他は、図5の構成と同じである。それによって、主変2次巻線5と直変2次巻線9との高さを同じにすることができるので、巻線の組み立てが楽になり製作工数を低減することができる。
【0026】
なお、この発明にかかる図7はこの構成に限定されるものではなく、巻線ブロック17の直変2次巻線9側の巻回数が、図5のそれより少ない場合、直変2次巻線9側の転位導体25の上下方向の幅を図5の転位導体18のそれより大きくすることによって巻線ブロック17の主変2次巻線側と直変2次巻線9側との高さの調整を行ってもよい。それによって、巻線の組み立てが楽になり製作工数を低減することができる。
【0027】
図8は、この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の巻線ブロックの構成を示す要部斜視図である。各巻線ブロック17は、円筒巻線15の下部から転位導体18が直変1次巻線7の外周を半ターン巻回した後に、接続片27とのつなぎ部28に接続されている。接続片27は、その上部がつなぎ部30を介して円筒巻線15上端の端部x2 に接続されている。円筒巻線15下端の端部u2 は縦リード11に接続されている。図8のその他は、図1の構成と同じである。接続片27の円筒巻線16との接続位置を変えることによって、円筒巻線16に流れる電流の向きが変わる。それによって、円筒巻線16の実質的なターン数を調整することができる。すなわち、図8の場合、縦リード10から流れ込んだ電流は、端部u。と端部u1 との間の半ターンと、端部x1 と端部x0 との間の半ターンとで、直変1次巻線7の周りを反時計方向に合計1ターン分流れる。さらにその電流は、接続片27の上部へ流れ、端部x2 と端部u2 との間で直変1次巻線7の周りを時計方向に5ターン分流れる。その結果、実質的には、円筒巻線16には時計方向に4ターン分の電流が流れることになる。このように、接続片27によって、円筒巻線16の実質的なターン数を調整することができる。
【0028】
図9は、図8の直変2次巻線9を右側から見た要部斜視図である。転位導体18の端部x0 と端部x2 との間が、つなぎ部27でもって接続されている。図9のその他は、図5の構成と同じである。図8で記述されたように、直変2次巻線9のターン数は実質的には4ターンとなるが、主変2次巻線5と直変2次巻線9との高さを同じにすることができる。それによって、巻線の組み立てが楽になり、製作工数を低減することができる。
【0029】
【発明の効果】
この発明は前述のように、主変2次巻線が主変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線より構成されるとともに、直変2次巻線が直変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線より構成され、主変2次巻線の円筒巻線と直変2次巻線の円筒巻線がそれぞれ1つずつ隣接されるとともに直列接続されて複数の巻線ブロックが形成され、巻線ブロックの両端から出力電圧が取り出されてなるようにすることによって、巻線の組み立て工数が低減され製作コストを下げることができる。
【0030】
また、かかる構成において、巻線ブロックが転位導体からなるようにすることによって、巻線の組み立て工数がさらに減り、製作コストをさらに下げることができる。
また、かかる構成において、隣接される巻線ブロックの主変圧器の円筒巻線と直列変圧器の円筒巻線とを接続する渡り部同士が直交してなるようにすることによって、巻線ブロックの機械力が増し、信頼性が向上するようになる。
【0031】
また、かかる構成において、前記巻線ブロックのターン間に主変2次巻線と直変2次巻線との軸方向長さを一致させる絶縁スペーサが介装されてなるようにすることによって、巻線の組み立てが楽になり製作コストをさらに下げることができる。
また、かかる構成において、前記巻線ブロックの主変2次巻線および直変2次巻線が、互いに異なる軸方向幅を備えた導体でもって形成されてなるようにすることによって、巻線の組み立てが楽になり製作コストをさらに下げることができる。
【0032】
また、かかる構成において、前記巻線ブロックが主変2次巻線側の円筒巻線と直変2次巻線側の円筒巻線との接続位置を変える接続片を備えてなるようにすることによって、巻線の組み立てが楽になり製作コストをさらに下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる静止誘導電器の巻線ブロックの構成を示す要部斜視図
【図2】図1の転位導体の断面図
【図3】この発明の異なる実施例にかかる静止誘導電器の巻線ブロックに使用される転位導体の構成を示す断面斜視図
【図4】この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の主変2次巻線の構成を示す要部斜視図
【図5】この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の直変2次巻線の構成を示す要部斜視図
【図6】この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の直変2次巻線の構成を示す要部斜視図
【図7】この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の直変2次巻線の構成を示す要部斜視図
【図8】この発明のさらに異なる実施例にかかる静止誘導電器の巻線ブロックの構成を示す要部斜視図
【図9】図8の直変2次巻線を右側から見た要部斜視図
【図10】従来の静止誘導電器の巻線結線図
【図11】図10の静止誘導電器の巻線断面図
【図12】図11の巻線構成を示す要部斜視図
【図13】図12の巻線ブロックの構成を示す平面図であり、(A)が図12のR矢視図、(B)が図12のS矢視図
【図14】図12のT−T断面図
【符号の説明】
1:主変圧器、2:直列変圧器、3,8:鉄心、4:主変1次巻線、5:主変2次巻線、6:タップ巻線、7:直変1次巻線、9:直変2次巻線、10,11:縦リード、14,28,30:つなぎ部、15,16:円筒巻線、17:巻線ブロック、18,19,25:転位導体、21,22,23:絶縁スペーサ、27:接続片

Claims (9)

  1. 主変1次巻線と主変2次巻線とタップ巻線とを備えた主変圧器と、直変1次巻線と直変2次巻線と備えた直列変圧器とからなり、前記主変2次巻線と前記直変2次巻線とは直列接続されるとともに巻き軸方向を同じにして並べて配され、前記タップ巻線と前記直変1次巻線とは並列接続され、入力電圧が前記主変1次巻線に加えられ、出力電圧が前記主変2次巻線と前記直変2次巻線との直列回路の両端から取り出され、前記タップ巻線のタップ位置が選択されることによって前記出力電圧の値が調整されてなる静止誘導電器において、前記主変2次巻線が主変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線を巻き軸方向に積層するようにして構成されるとともに、前記直変2次巻線が直変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線を巻き軸方向に積層するようにして構成され、前記主変2次巻線の円筒巻線と前記直変2次巻線の円筒巻線がそれぞれ1つずつ隣接されるとともに,つなぎ部での接続により直列接続されて複数の巻線ブロックが形成され、前記巻線ブロックの両端から出力電圧が取り出され、前記静止誘導電器の出力端への1対のリードに前記複数の巻線ブロックの各両端がそれぞれ接続されてなることを特徴とする静止誘導電器。
  2. 請求項1に記載の静止誘導電器において、前記巻線ブロックが、樹脂皮膜で覆われた複数の素線導体が積層されるとともに各素線導体の積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるようにしてなる転位導体からなることを特徴とする静止誘導電器。
  3. 請求項1または2に記載の静止誘導電器において、隣接される前記巻線ブロックの主変圧器の円筒巻線と直列変圧器の円筒巻線とを接続する渡り部同士が直交してなることを特徴とする静止誘導電器。
  4. 請求項1または2に記載の静止誘導電器において、前記巻線ブロックのターン間に主変2次巻線と直変2次巻線との軸方向長さを一致させる絶縁スペーサが介装されてなることを特徴とする静止誘導電器。
  5. 請求項1または2に記載の静止誘導電器において、前記巻線ブロックの主変2次巻線および直変2次巻線が、互いに異なる軸方向幅を備えた導体でもって形成されてなることを特徴とする静止誘導電器。
  6. 請求項1または2に記載の静止誘導電器において、前記巻線ブロックが主変2次巻線側の円筒巻線と直変2次巻線側の円筒巻線との接続位置を変える接続片を備えてなることを特徴とする静止誘導電器。
  7. 主変1次巻線と主変2次巻線とタップ巻線とを備えた主変圧器と、直変1次巻線と直変2次巻線と備えた直列変圧器とからなり、前記主変2次巻線と前記直変2次巻線とは直列接続されるとともに巻き軸方向を同じにして並べて配され、前記タップ巻線と前記直変1次巻線とは並列接続され、入力電圧が前記主変1次巻線に加えられ、出力電圧が前記主変2次巻線と前記直変2次巻線との直列回路の両端から取り出され、前記タップ巻線のタップ位置が選択されることによって前記出力電圧の値が調整されてなる静止誘導電器であって、前記主変2次巻線が,主変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線を巻き軸方向に積層するようにして構成されるとともに、前記直変2次巻線が,直変1次巻線の外周に巻回されてなる複数の円筒巻線を巻き軸方向に積層するようにして構成され、前記主変2次巻線の円筒巻線と前記直変2次巻線の円筒巻線とがそれぞれ1つずつ隣接されるとともに,つなぎ部での接続により直列接続されて複数の巻線ブロックが形成され、前記巻線ブロックの両端から出力電圧が取り出され、前記静止誘導電器の出力端への1対のリードに前記複数の巻線ブロックの各両端がそれぞれ接続されてなる静止誘導電器を製造するための製造方法において、前記主変2次巻線の円筒巻線と前記直変2次巻線の円筒巻線とをそれぞれ異なる巻型に巻回した後に、その円筒巻線同士の接続を前記つなぎ部で行なうことにより前記巻線ブロックを製作することを特徴とする静止誘導電器の製造方法。
  8. 請求項7に記載の静止誘導電器の製造方法において、前記巻線ブロックが、樹脂皮膜で覆われた複数の素線導体が積層されるとともに各素線導体の積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるようにしてなる転位導体からなることを特徴とする静止誘導電器の製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の静止誘導電器の製造方法において、前記主変2次巻線の円筒巻線と前記直変2次巻線の円筒巻線とをそれぞれ異なる巻型に,ターン間に冷却用の絶縁スペーサを挿入しながら巻回した後に、その円筒巻線同士の接続を前記つなぎ部で行なうことにより前記巻線ブロックを製作することを特徴とする静止誘導電器の製造方法。
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