JP4616741B2 - 昇降テーブル - Google Patents

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隆志 小村
隆志 金田
利蔵 今成
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Description

本発明は、昇降テーブルに関するものである。
従来のベッド用サイドテーブル、あるいは、ベッド用オーバーベッドテーブル等として使用される昇降テーブルは、基台と、天板と、伸縮支脚と、この支脚内に収納されたロック機構付きのガススプリングと、を備え、天板側に取付けられた操作レバーを手動で操作することにより、ガススプリングのロック機構を解除して天板を昇降させていた。また、天板に上方向の力を加えた場合に天板が上方向に自由に上昇するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来の昇降テーブルに使用されるロック機能付のガススプリングは、シリンダ部の内周面に摺動自在に配設した隔壁(摺動部材)によって、シリンダ部内の基端側(末端)に高圧ガスを封入してガス室を構成すると共に、摺動部材の先端側にオイル室を構成し、このオイル室内に、ピストンを、オイル室を二分するように進退可能に装着する。ピストンにはロッド部が連結され、このロッド部がシリンダ部から先端側に突設する。かつ、ピストンは、二分されたオイル室を連通する極めて狭小なオイル流路(オリフィス)を有する。そして、ピストン及びロッド部には、先端基端方向に挿通孔が形成されると共に、この挿通孔に、オイル流路を開閉する開閉弁を基端に有する操作軸がスライド自在に挿入されている。そして、天板側に取付けた上記操作レバーを操作して、操作軸をピストン及びロッド部の挿通孔内を上下進退させることで、開閉弁を開閉作動させる。これにより、二分されたオイル室を連通するオイル流路(オリフィス)を連通状態と遮断状態に切換えていた。即ち、上記ロッド部を昇降可能状態と、ロック状態に切換えるためのオイル遮断式ロック機構を備えていた。
特許第2778683号公報
ところが、従来のこのようなオイル遮断式ロック機能を有するガススプリングでは、オイルがピストン部の極めて狭小なオイル流路(オリフィス)を通過し、そのオイルの粘性抵抗により、高速スピードでの伸長が困難であり、そのため、起伏式ベッド又は昇降ベッドのサイドテーブルやオーバーベッドテーブルとして使用した場合、ベッド床部の上昇時にその一部が天板の下面に干渉して、天板を押し上げるとき、その上昇スピードが大きいと、ロック機能付ガススプリングを支持脚に有する天板はその上昇スピードに追随できず、昇降テーブルが転倒したり、天板が破損するという問題があった。
しかも、オイル遮断式ロック機能を備えたガススプリングは、上述した隔壁、ピストン部、オイル室等を必要とする構造であるので、(同一取付長に対して)十分なストロークを確保することが難しいという問題もあった。特に、ロック機能付ガススプリングは、上述の構造であるので、ガス室の容量が少なくなり、封入されるガス容量が少なくなり、伸長に伴って急に弾発力が減少するという欠点があった。従って、昇降テーブルの天板に対して上方向の一定の弾発力を付与する上で問題があった。
また、オイル流路(オリフィス)の開閉弁と極めて細い操作軸は、頻繁な開閉作動にて故障を生ずる原因にもなっていた。
そこで、本発明は、天板の下面側に上方向の力が加わった際に、天板をスムーズに上昇させる(上方向に逃がす)ことができる安全性の高い昇降テーブルを提供することを目的とする。
また、天板の昇降のストロークを十分に確保することができ、さらに、長期間繰り返しの使用に対し、昇降のロック・解除の機能を故障なく維持できる(耐久性に優れた)昇降テーブルを提供することを、他の目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る昇降テーブルは、基台を有する静止部と、天板を有する可動部と、該静止部と該可動部との間に介在して該可動部に上方向への押上力を付勢するガススプリングと、を備え、該ガススプリングはオイル遮断式ロック機構を有さない非ロック構造とし、かつ、該静止部と該可動部との間に、該可動部の下方への移動を機械的にロックすると共に該可動部の上方への移動が自由な機械式ロック機構を、上記ガススプリングとは独立状に、設けたものである。
また、上記機械式ロック機構は、上記静止部に立設された芯部材と、上記可動部に下向きに取付けられると共に該芯部材に間隙をもって外嵌する筒部材と、複数のリンクをピンで屈曲自在に連結して成り下端が上記筒部材の内側に止着されると共に通常時は複数の該リンクがジグザグ状となりかつ複数の該ピンが上記芯部材を側方から交互に挟んで該筒部材の下方移動をロックするチェーン部材と、を有し、さらに、該チェーン部材の上端に取付けられ、該チェーン部材の上端を押し下げかつ上記ピンによる上記芯部材に対する挟持を緩めて該チェーン部材のロックを解除するためのロック解除部材を、備えている。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る昇降テーブルは、基台を有する静止部と、天板を有する可動部との間に、可動部に上方向への押上力を付勢するガススプリングを設けると共に、可動部の下方への移動をロックすると共に可動部の上方への移動が自由な機械式ロック機構を、ガススプリングとは独立状に設けたものであり、ガススプリングがオイル遮断式ロック機構を有さない非ロック構造なので、ガススプリングが(オイル遮断式ロック機構に一般に用いられる)オイルの粘性抵抗を受けることがなく、ガススプリングのロッド部の上昇が非常にスムーズである。よって、例えば、昇降ベッドの側柵が天板取付部の下面に上方向の力を加える場合に、可動部が上方向へ自由に逃げることができ、転倒や故障の虞れがなく、安全である。
また、ガススプリングが(オイル遮断式ロック機構に用いられる)ピストンやオイル室等を具備しないので、ロッド部の十分なストロークを確保でき、可動部の可動幅が大きくなる。しかも、高圧ガスを十分な量だけ封入できるので、可動部がいずれの高さにあっても、可動部に略一定の押上力を与えることができ、バランスが良い。
また、ガススプリングは、複雑な構造のオイル遮断式ロック機構を具備していないので、長期間の繰り返しの使用にも耐久性を有する。
特に、ガススプリングとしては、オイル遮断式ロック機構の内蔵されたものでは、ガススプリングの特性として長期放置時の初期作動荷重が大きかった。よって、ガススプリングがオイル遮断式ロック機構を有さないことで、長期放置時の初期作動荷重の軽減を図ることができ、迅速かつ確実にロックの解除が可能であり、使い勝手が良好で、特に、身体障害者にとって望ましい昇降テーブルであるといえる。
また、ロック解除部材により、容易にロック機構のロックを解除できるので、可動部の高さ調整が容易である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1〜図7は、本発明に係る昇降テーブルの実施の一形態を示し、この昇降テーブルは、基台4を有する静止部5と、天板6を有する可動部7と、静止部5と可動部7との間に介在して可動部7に上方向への押上力を付勢するガススプリング8と、を備えている。この昇降テーブルは、例えば(病院用の)昇降ベッド40に側面から差し入れてベッドサイドテーブルとして利用される。
可動部7は、昇降テーブルで昇降可能となる部位をいい、天板6と、天板6を支持する天板取付部28と、天板取付部28の下面に突設される外筒支柱部29と、を有する。
静止部5は、昇降テーブルのうち昇降せずに静止した部位をいい、車輪を有する基台4と、基台4の上面に突設される内筒支柱部30と、を有する。内筒支柱部30に外筒支柱部29が外嵌されており、外筒支柱部29(可動部7)が内筒支柱部30(静止部5)にて確実に上下方向にガイドされる。
ガススプリング8は、オイル遮断式ロック機構を有さない非ロック構造であり、シリンダ部10内に、高圧ガスが封入されたものである。ロッド部9(及び摺動部材)は、高圧ガスの圧力により、先端側へ突出する方向へ付勢される。
このガススプリング8は、内筒支柱部30内に装着される。即ち、ガススプリング8のシリンダ部10の基端が、天板取付部28の下面に孔・突部結合等で固定されると共に、ロッド部9の先端が、基台4の上面に取付けられた保持部材にボルト・ナット結合44にて固着される。
また、静止部5と可動部7との間に、可動部7の下方への移動を機械的にロックすると共に可動部7の上方への移動が自由な機械式ロック機構1が、ガススプリング8とは独立状に、設けられている。機械式ロック機構1は、内筒支柱部30内に装着され、内筒支柱部30内でガススプリング8に隣接して平行に設けられる。なお、本発明に於て、機械式とは、上述のオイル(流体)を用いた方式、及び、電気を用いた方式を除外したものをいう。
具体的には、ロック機構1は、静止部5の基台4の上面に立設された芯部材11と、可動部7に下向きに取付けられると共に芯部材11に間隙をもって外嵌する筒部材12と、複数のリンク13をピン14で屈曲自在に連結して成り下端15aが筒部材12の内側に止着されると共に通常時は複数のリンク13がジグザグ状となりかつ複数のピン14が芯部材11を側方から交互に挟んで筒部材12の下方移動をロックするチェーン部材15と、を有する。筒部材12は円筒や角筒形状を有すると共に、その下部の内周面に、チェーン部材15の下端15aを揺動自在に止着する保持部22が固着されている。具体的には、保持部22は、最下端のピン14が横側から嵌合され回転自在に保持して外れ止めされる凹溝を有する小ブロック体から成る(図4,図5参照)。
芯部材11は丸棒とする。また、チェーン部材15については、各ピン(ローラ)14…は、芯部材11の円柱状外周面に沿って当接可能として、中央部位が弯曲状に凹むように形成される。また、リンク13…は、各ピン14を、その両端側で繋いでおり、ピン14を挟んで平行である。つまり、2列の平行な、リンク13…の連繋体と、ピン14とが、芯部材11を側方から挟む(図6参照)。なお、芯部材11を角棒とし、ピン14をストレートな外形としても自由である(図示省略)。
さらに、昇降テーブルは、チェーン部材15の上端15bに取付けられ、チェーン部材15の上端15bを押し下げかつピン14による芯部材11に対する挟持を緩めてチェーン部材15のロックを解除するためのロック解除部材2を、備えている。
具体的には、ロック解除部材2は、筒部材12の上部にスライド自在に外嵌されたスライド外嵌筒体19と、筒部材12の上部に形成された一対の縦長挿通窓部16,16に通されると共に両端がスライド外嵌筒体19に固着された横杆17と、筒部材12内にて横杆17の中間部とチェーン部材15の上端15bとを連結する縦杆18と、基端部21aがスライド外嵌筒体19の上端縁に当接するハンドル部材21と、を有する。ハンドル部材21は、その中間部が天板取付部28に枢結され、一端部に把持部を有する。また、ハンドル部材21の基端部21aは、平面視コの字状(図7参照)やU字状等の二股の挟持部が形成され、この挟持部が、筒部材12を挟むと共にスライド外嵌筒体19の上端縁に当接するように、配設される。
また、スライド外嵌筒体19が、筒部材12に対し上方向への弾発付勢力を(図示省略の)コイルバネ等により受けており、通常時は、スライド外嵌筒体19及びハンドル部材21の基端の挟持部が、上方向に付勢されている。これにより、チェーン部材15の上端15bが上方へ引き上げられるので、通常時は、チェーン部材15のリンク13…が、そのジグザグ度合いが小さくなる方向に伸びて、複数のピン14…が芯部材11を側方から交互に挟むので、筒部材12の下方移動が機械的に(摩擦抵抗力により)ロックされる。
ガススプリング8の上方向の押上力は、(何も載置されていない状態の)可動部7の荷重よりも僅かに小さく設定されており、通常使用時に可動部7が不意に上昇することがなく、かつ、可動部7に上方向の力が加えられると、スムーズに上昇する。
次に、図8,図9は本発明に係る昇降テーブルの他の実施の形態を示し、図1〜図7の昇降テーブルとは、機械式ロック機構1、及び、ロック解除部材2の構造において相違する。
具体的には、図8,図9に示した昇降テーブルの機械式ロック機構1は、静止部5に立設された上方開口状の円筒体23と、円筒体23の底部に立設された芯部材11と、(図1〜図7のものと同様の)筒部材12及びチェーン部材15と、を有する。筒部材12の下端部には、円筒体23の内周面に摺接すると共にチェーン部材15の下端15aが止着される略円筒状のチェーン固定部材24が取付けられる。
また、ロック解除部材2は、筒部材12の内周面に摺接すると共に芯部材11にスライド自在に外嵌されチェーン部材15の上端15bに止着されるロック解除筒体26と、ロック解除筒体26に上向きに取付けられ筒部材12内に空隙をもって配設されると共に芯部材11に空隙をもって外嵌する内筒体25と、棒部材から成り内筒体25の上部を横方向に貫通すると共に両端が筒部材12の挿通窓部16,16から突出しかつ該筒部材12の外周面に相互に反対方向に巻設した引掛部材27と、引掛部材27に上側から当接するハンドル部材21と、を有する。ハンドル部材21は、図1〜図7のものと同様のものでよい。31は、筒部材12・引掛部材27に包囲状に外嵌するカバー部材である。32は、筒部材12の内側に配設され、筒部材12の上部の内周面と内筒体25の上端を連結し内筒体25を筒部材12に対し上方へ弾発付勢するための引っ張りコイルバネである。
また、図示省略するが、図1〜図7にて既述した外筒支柱部29・内筒支柱部30が設けられる。
次に、本発明に係る昇降テーブルの作用(使用方法)について説明する。
先ず、図1〜図7に示した昇降テーブルについて説明する。通常時には、図1,図4に示したように、スライド外嵌筒体19及びハンドル部材21の基端の挟持部が、上方向に付勢されていて、チェーン部材15の上端15bが上方へ引き上げられるので、チェーン部材15のリンク13…が、そのジグザグ度合いが小さくなる方向に伸びて、複数のピン14…が芯部材11を側方から挟み、筒部材12の下方移動が摩擦抵抗にて止められロックされる。よって、可動部7(筒部材12)に下方への力が加えられても、チェーン部材15は、その下端15aが下方へ引っ張られて伸びようとして、ピン14…が芯部材11に一層強く圧接して、確実にロックされる。
次いで、可動部7の位置を下げる場合には、ハンドル部材21の握り部を手で矢印35のように上方向に操作すると、図5に示したように、ハンドル部材21の基端部21aがスライド外嵌筒体19の上端縁を押下げて、該筒体19が下方へスライドするので、それに伴って、横杆17,縦杆18を介して、チェーン部材15の上端15bが押し下げられる。すると、チェーン部材15のジグザグ度合いが大きくなり、交互に配設されたピン14…と芯部材11との間に隙間が形成される。つまり、ピン14…による芯部材11に対する挟持が緩められて、チェーン部材15によるロック状態が解除されるので、図2,図3に於て、ハンドル部材21を握ったまま(上方向に操作したまま)、ガススプリング8の押上力に抗って可動部7に矢印36のような下方へ力を加えると、可動部7を押し下げることができる。そして、所望の高さまで押し下げたら、ハンドル部材21から手を離して操作を止める。そうすれば、既述したように、スライド外嵌筒体19が、筒部材12に対して上方向への弾発付勢力を(図示省略のコイルバネ等により)受けて、図4に示したように、上方向に付勢されて、チェーン部材15の上端15bが上方へ引っ張られて、チェーン部材15により、筒部材12の下方移動がロックされる。
次に、図8,図9に示した昇降テーブルの作用(使用方法)について説明する。通常時には、図8に示したように、内筒体25がコイルバネ32により上方向に付勢されていて、チェーン部材15のリンク13…が、そのジグザグ度合いが小さくなる方向に伸びて、複数のピン14…が芯部材11を側方から挟み、筒部材12の下方移動が摩擦抵抗にて止められロックされる。よって、可動部7(筒部材12)に下方への力が加えられても、チェーン部材15は、その下端15aが下方へ引っ張られて伸びようとして、ピン14…が芯部材11に一層強く圧接して、確実にロックされる。
次いで、可動部7の位置を下げる場合には、ハンドル部材21の操作により、引掛部材27を筒部材12に対して押下げると、ロック解除筒体26が下方へスライドして、チェーン部材15の上端15bが押し下げられる。すると、チェーン部材15のジグザグ度合いが大きくなり、ピン14…による芯部材11に対する挟持が緩められて、チェーン部材15によるロック状態が解除されて、可動部7を押し下げることができる。そして、所望の高さまで押し下げたら、ハンドル部材21から手を離して操作を止めれば、チェーン部材15により、筒部材12の下方移動がロックされる。
次に、図1,図4に於て、昇降ベッド40の床面の上昇により、側柵が昇降テーブルの天板取付部28の下面に上方向の力を加える場合について説明する。天板取付部28、即ち、可動部7に上方向の力が加わると、筒部材12が上昇し、チェーン部材15の下端15aを押し上げて、ロック状態が緩む。よって、可動部7は、ガススプリング8から上方向への押上力を受けて、スムーズに上昇して、上方向に自由に逃げる。
また、図1,図4に於て、可動部7の天板6の一部を把持して上方向に力を加えると、筒部材12が上昇して、チェーン部材15の下端15aが押し上げられる。すると、芯部材11に圧接した状態であったチェーン部材15のピン14…によるロック状態が解除され、緩む。よって、可動部7は、ガススプリング8から上方向への押上力を受けて、スムーズに上昇する。
ここで、上述した特許文献1にて既述した昇降テーブル(以下、「文献1」とする)と、本発明の昇降テーブル(以下、「本発明」とする)とを比較する。
先ず、文献1は、シリンダ部内にオイルが封入されており、オイルの粘性抵抗を受けるので、ピストンの作動がスムーズでなく、その結果、天板の昇降の動きが遅い。一方、本発明は、ロック用のオイルを有していないので、ロッド部9の昇降が非常にスムーズであり、昇降ベッド40の側柵が天板取付部28の下面に上方向の力を加える場合でも、可動部7は、スムーズに(高スピードに)上昇する。即ち、天板6が上方向へ高スピードで逃げることができ、転倒等の虞れがなく、安全である。
また、文献1のガススプリングは、オイル室、ピストン等が大きなスペースをとるため、上下方向に十分なストロークを確保することが困難であり、結果として、天板の昇降ストロークを十分にとるのが難しい。しかも、ガス室の容量が小さくなり、高圧ガスの量が少ないので、ロッド部のシリンダ部からの突出長さが大きくなるほど、押し出す力が弱くなり、天板が高い位置になるほど、上方向へ押し上げる力が弱くなってしまう。これに対し、本発明は、ガススプリング8が十分なストロークを確保できるので、可動部7の可動幅が大きくなる。しかも、高圧ガスが十分に封入されており、可動部7がどの高さにあっても略一定の押上力を受けるので、天板6上の荷重等に対して、いずれの高さにおいてもバランスが良い。
また、文献1のガススプリングが長く使用されると、オイル流路を開閉する開閉弁が故障してオイル流路を完全に塞ぐことができなくなってロック機能が低下する虞がある。これに対し、本発明のガススプリング8は、このような構造を有しておらず、長く使用されても、故障を起こしにくい。
特に、ガススプリング8としては、オイル遮断式ロック機構の内蔵されたものでは、ガススプリングの特性として長期放置時の初期作動荷重が大きかった。よって、ガススプリング8がロック機構を有さないことで、長期放置時の初期作動荷重の軽減を図ることができ、迅速かつ確実にロックの解除が可能であり、使い勝手が良好で、特に、身体障害者にとって望ましい昇降テーブルであるといえる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、設計変更自由であって、支持脚を左右に有するオーバーベッドテーブルとしたり、ベッドと関係なく使われる昇降テーブルとすることも、自由である。
以上のように、本発明に係る昇降テーブルは、基台4を有する静止部5と、天板6を有する可動部7と、静止部5と可動部7との間に介在して可動部7に上方向への押上力を付勢するガススプリング8と、を備え、ガススプリング8はオイル遮断式ロック機構を有さない非ロック構造とし、かつ、静止部5と可動部7との間に、可動部7の下方への移動を機械的にロックすると共に可動部7の上方への移動が自由な機械式ロック機構1を、ガススプリング8とは独立状に、設けたものなので、ガススプリング8が(ロック機構に一般に用いられる)オイルの粘性抵抗を受けることがなく、ガススプリング8のロッド部9の上昇が非常にスムーズである。よって、例えば、昇降ベッド40の側柵が天板取付部28の下面に上方向の力を加える場合に、可動部7が上方向へ自由に逃げることができ、転倒等の虞れがなく、安全である。
また、ガススプリング8が(ロック機構に一般に具備される)ピストンやオイル室等を具備しないので、ロッド部9の十分なストロークを確保でき、可動部7の可動幅が大きくなる。しかも、高圧ガスを十分な量だけ封入できるので、可動部7がいずれの高さにあっても、可動部に略一定の押上力を与えることができ、バランスが良い。
また、ガススプリング8は、複雑な構造のロック機構を具備していないので、長期間の繰り返しの使用にも耐久性を有する。
特に、ガススプリング8としては、オイル遮断式ロック機構の内蔵されたものでは、ガススプリングの特性として長期放置時の初期作動荷重が大きかった。よって、ガススプリング8がオイル遮断式ロック機構を有さないことで、長期放置時の初期作動荷重の軽減を図ることができ、迅速かつ確実にロックの解除が可能であり、使い勝手が良好で、特に、身体障害者にとって望ましい昇降テーブルであるといえる。
また、機械式ロック機構1は、静止部5に立設された芯部材11と、可動部7に下向きに取付けられると共に芯部材11に間隙をもって外嵌する筒部材12と、複数のリンク13をピン14で屈曲自在に連結して成り下端15aが筒部材12の内側に止着されると共に通常時は複数のリンク13がジグザグ状となりかつ複数のピン14が芯部材11を側方から交互に挟んで筒部材12の下方移動をロックするチェーン部材15と、を有し、さらに、チェーン部材15の上端15bに取付けられ、チェーン部材15の上端15bを押し下げかつピン14による芯部材11に対する挟持を緩めてチェーン部材15のロックを解除するためのロック解除部材2を、備えているので、可動部7に下向きの力が加わると、チェーン部材15のジグザグ度合いが小さくなり、ピン14…が芯部材11を強固に挟み付けるので、筒部材12の下方移動が強固にロックされる。よって、可動部7は、使用中に、上に物が載せられたり、可動体7自体の荷重によって下方向の力を受けても、不意に下がることがない。
また、可動部7の下面が上方への力を受けると、ピン14による芯部材11の挟持が緩んでロック状態が解除される。よって、例えば、近接させた昇降ベッドの床面が上昇してその側柵が可動部7の下面に上方向の力を加える場合でも、ロックが解除されると共に、可動部7は、スムーズ(高スピード)に上昇して、上方向に逃げるので、昇降テーブルが転倒する等の虞れがない。
また、可動部7の位置を下げたい場合には、ロック解除部材2を操作することで、チェーン部材15の上部15bを押し下げてジグザグ度合いを大きくすれば、チェーン部材15による芯部材11へのロックが容易に解除されるので、ガススプリング8の押上力に抗って可動部7に下方へ力を加えることで、可動部7を押し下げることができる。
可動部7の位置を上げたい場合には、手で、可動部7に上方向の力を加えれば、チェーン部材15のピン14によるロックが解除されるので、可動部7を容易に上昇させることができる。よって、可動部7の高さ調整が容易である。
本発明に係る昇降テーブルの実施の一形態を示す正面図である。 説明用要部正面図である。 説明用側面図である。 説明用要部一部断面正面図である。 説明用要部一部断面正面図である。 要部一部断面平面図である。 要部断面平面図である。 本発明に係る昇降テーブルの他の実施の形態を示す要部一部断面正面図である。 要部一部断面平面図である。
符号の説明
1 ロック機構
2 ロック解除部材
4 基台
5 静止部
6 天板
7 可動部
8 ガススプリング
11 芯部材
12 筒部材
13 リンク
14 ピン
15 チェーン部材
15a 下端
15b 上端

Claims (2)

  1. 基台(4)を有する静止部(5)と、天板(6)を有する可動部(7)と、該静止部(5)と該可動部(7)との間に介在して該可動部(7)に上方向への押上力を付勢するガススプリング(8)と、を備えた昇降テーブルに於て、
    該ガススプリング(8)はオイル遮断式ロック機構を有さない非ロック構造とし、かつ、該静止部(5)と該可動部(7)との間に、該可動部(7)の下方への移動を機械的にロックすると共に該可動部(7)の上方への移動が自由な機械式ロック機構(1)を、上記ガススプリング(8)とは独立状に、設けたことを特徴とする昇降テーブル。
  2. 上記機械式ロック機構(1)は、上記静止部(5)に立設された芯部材(11)と、上記可動部(7)に下向きに取付けられると共に該芯部材(11)に間隙をもって外嵌する筒部材(12)と、複数のリンク(13)をピン(14)で屈曲自在に連結して成り下端(15a)が上記筒部材(12)の内側に止着されると共に通常時は複数の該リンク(13)がジグザグ状となりかつ複数の該ピン(14)が上記芯部材(11)を側方から交互に挟んで該筒部材(12)の下方移動をロックするチェーン部材(15)と、を有し、
    さらに、該チェーン部材(15)の上端(15b)に取付けられ、該チェーン部材(15)の上端(15b)を押し下げかつ上記ピン(14)による上記芯部材(11)に対する挟持を緩めて該チェーン部材(15)のロックを解除するためのロック解除部材(2)を、備えた請求項1記載の昇降テーブル。
JP2005274842A 2005-09-22 2005-09-22 昇降テーブル Active JP4616741B2 (ja)

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JP2002248019A (ja) * 2001-02-26 2002-09-03 Osamu Matsutani 多目的の木製テーブル

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