JP4615861B2 - キラル的に純粋なα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸の生産 - Google Patents

キラル的に純粋なα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸の生産 Download PDF

Info

Publication number
JP4615861B2
JP4615861B2 JP2003551090A JP2003551090A JP4615861B2 JP 4615861 B2 JP4615861 B2 JP 4615861B2 JP 2003551090 A JP2003551090 A JP 2003551090A JP 2003551090 A JP2003551090 A JP 2003551090A JP 4615861 B2 JP4615861 B2 JP 4615861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituted
alkyl
group
amino
alkenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003551090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005511727A5 (ja
JP2005511727A (ja
Inventor
リン・レズニック
Original Assignee
ワイス・エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=46204648&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP4615861(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from US10/014,304 external-priority patent/US6610734B2/en
Priority claimed from US10/166,896 external-priority patent/US6657070B2/en
Application filed by ワイス・エルエルシー filed Critical ワイス・エルエルシー
Publication of JP2005511727A publication Critical patent/JP2005511727A/ja
Publication of JP2005511727A5 publication Critical patent/JP2005511727A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4615861B2 publication Critical patent/JP4615861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D307/34Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D307/56Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D307/64Sulfur atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D333/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D333/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D333/04Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings not substituted on the ring sulphur atom
    • C07D333/26Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings not substituted on the ring sulphur atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D333/30Hetero atoms other than halogen
    • C07D333/34Sulfur atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D409/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D409/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D409/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links

Description

本発明は、キラル的に(chirally)純粋なα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸の新規な生産方法に関する。本発明の化合物は、医薬組成物における使用を含む、様々な目的のために有用である。
α−アミノ酸からの好ましいエナンチオマーの生産について様々な技術が記載されている。より効率的なキラル的に純粋な標的化合物の生産手段が望まれている。
(発明の概略)
1つの態様において、本発明は、α−アミノ酸のキラル的に純粋なS−エナンチオマーの調製方法を含む。
さらなる態様において、2−アミノアルコール、アルデヒドおよびオキシムのキラル的に純粋なS−エナンチオマーの調製方法が提供される。
さらに別の態様において、N−スルホニルα−アミノ酸のキラル的に純粋なS−エナンチオマーの調製方法が提供される。
さらなる態様において、キラル的に純粋なN−スルホニル2−アミノアルコール、アルデヒドおよびオキシムの調製方法が提供される。
これらのそしてその他の本発明の態様は、以下の発明の詳細な説明を読むことにより、当業者に明らかであろう。
(発明の詳細な説明)
1つの態様において、本発明はキラルなα−アミノ酸の調製方法に関する。
別の態様において、本発明はキラルなN−スルホニルα−アミノ酸の分割方法を提供する。
本発明の方法はともに、キラル的に純粋な化合物を提供し、これらは好適な標的化合物に変換されうる。好適な標的化合物としては望ましい標的化合物のなかでもとりわけ、対応する2−アミノアルコールまたはN−スルホニル2−アミノアルコール、アルデヒドおよびオキシムが挙げられる。
本明細書において使用される場合、「キラル的に純粋な」という語は、キラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定して、約95%、好ましくは約97%より多くがS−エナンチオマー形態である化合物を意味する。キラル純度を測定するその他の方法には常套の分析方法、例えば、比旋光度、および常套の化学的方法が含まれる。しかし、キラル純度を測定するのに用いられる技術は本発明では限定されない。
本明細書において使用される場合、「医薬上有用な」という語は、所望の生物学的効果を有する化合物を意味し、該効果は治療薬、免疫賦活薬または免疫抑制薬、補助剤、またはワクチン剤としてのいずれのものであるかは問わない。同様に、例えば、特に診断剤、マーカーなどの非医薬用途での使用に好適な種々の化合物も本発明の方法によって生産できる。しかし、その他の医薬上有用な化合物も本発明の方法によって生産できる。
本発明により生産される化合物およびそれらが変換されて生じるあらゆる標的化合物は、医薬上または生理上許容される酸または塩基から誘導される塩の形態で使用してもよい。かかる塩には、これらに制限されないが、以下の有機酸および無機酸との塩(例えば、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、リンゴ(mallic)酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩および同様に公知の許容される酸との塩)およびそれらの混合物が含まれる。その他の塩としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩、例えばナトリウム塩(例えば、水酸化ナトリウム)、カリウム塩(例えば、水酸化カリウム)、カルシウム塩またはマグネシウム塩が挙げられる。
これらの塩、ならびに本発明の方法によって生産されるその他の化合物は、エステル、カーバメートおよびその他の常套の「プロドラッグ」の形態であってもよい。プロドラッグはその形態で投与された後にインビボで活性部分に変換されるものである。1つの望ましい態様において、プロドラッグはエステルである。例えば、B. Testa and J. Caldwell、”Prodrugs Revisited: The ”Ad Hoc” Approach as a Complement to Ligand Design”、Medicinal Research Reviews、16(3):233-241、ed.、John Wiley & Sons (1996)を参照されたい。
天然および非天然のα−アミノ酸、天然および非天然の2−アミノアルコール、およびそれらの中間体はともに、本発明によって調製できる。典型的にはα−アミノ酸は式(NH)(CHR.)(COOH)によって表され、ここでR.は脂肪族ラジカルである。本発明によって調製されるα−アミノ酸はN−スルホニルα−アミノ酸およびその他の所望の化合物に変換されうる。その他の所望の化合物としては、これらに限定されるわけではないが、対応する2−アミノアルコール、アルデヒド、オキシム、およびそれらの医薬上許容される塩、水和物およびプロドラッグが挙げられる。同様に、天然および非天然のN−スルホニルα−アミノ酸、天然および非天然のN−スルホニル2−アミノアルコール、ならびにそれらの中間体も、本発明によって調製することができる。したがって本明細書に記載されるN−スルホニルα−アミノ酸は、当業者に周知の技術を用いて容易に2−アミノアルコールへと還元され得、あるいは対応するアルデヒド、オキシム、およびそれらの医薬上許容される塩、水和物ならびにプロドラッグへと変換されうる。
例えば、本発明の方法によって生産され、式(R)CH(CHCH(COH)NH−R’で表されるキラル的に純粋なα−アミノ酸は、容易にキラル的に純粋な2−アミノアルコールへと変換できる。別の例において、本発明によって生産され、式(R)CH(CHCH(COH)NH−S(O)R’で表されるキラル的に純粋なN−スルホニルα−アミノ酸は、容易に式(R)CH(CHCH(CHOH)NHS(O)R’で表されるN−スルホニル2−アミノアルコールへと変換される。好ましくは、上記の各式において、nは、0から約10;Rは、低級アルキル、置換された低級アルキル、低級アルケニル、置換された低級アルケニル、低級アルキニル、置換された低級アルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、フェニル、置換されたフェニル、ベンジル、置換されたベンジル、CHシクロアルキル、CH−3−インドール、CH(低級アルキル)−2−フラン、CH(低級アルキル)−4−メトキシフェニル、CH(低級アルキル)フェニル、またはCH(OH)−4−SCH−フェニル;そしてR’は、以下から選択される:H、低級アルキル、置換された低級アルキル、低級アルケニル、置換された低級アルケニル、低級アルキニル、置換された低級アルキニル、複素環、置換された複素環、フェニル、置換されたフェニル、ベンジル、置換されたベンジル、シクロアルキル、および置換されたシクロアルキル、その他の好適な基。別の例において、式(R)CH(CHCH(CHOH)NH−S(O)−2−CS−5−Clを有するN−スルホニル2−アミノアルコールも、本発明の方法によって調製される。しかし本発明の方法によって生産されるキラル的に純粋な化合物は上記各式に限定されない。
本明細書において用いられる「アルキル」の語は、炭素原子数1〜10、好ましくは炭素原子数1〜8、もっとも好ましくは、炭素原子数1〜6の直鎖状および分枝鎖状の飽和脂肪族炭化水素基を意味する;「アルケニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し、炭素原子数2〜8、好ましくは炭素原子数2〜6の直鎖状および分枝鎖状アルキル基を意味する;「アルキニル」基とは、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有し、炭素原子数2〜8、好ましくは炭素原子数2〜6の直鎖状および分枝鎖状アルキル基を意味する。本明細書において使用される場合、「低級」の語は、炭素原子数1〜6の上記の基を意味する。
「置換されたアルキル」、「置換されたアルケニル」、「置換されたアルキニル」、「置換された低級アルキル」、「置換された低級アルケニル」、「置換された低級アルキニル」の語は、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、置換されたアリール、置換された複素環、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アリールオキシ、置換されたアルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、およびアリールチオを含む基から選択される1〜3の置換基を有する上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、低級アルキル、低級アルケニル、および低級アルキニルを意味する。かかる置換基はアルキル、アルケニル、またはアルキニル基のいずれの炭素に結合していてもよいが、ただし、結合は安定な化学的部分を構成するものとする。
本明細書において用いられる「アリール」の語は、炭素環芳香族系を意味し、単環式でもよく、縮合または連結による多環式芳香族環でもよく、少なくとも縮合環または連結環の一部が共役芳香族系を形成するものとする。アリール基としては、これらに限定されないが、フェニル、ナフチル、ビフェニル、アントリル、テトラヒドロナフチル、フェナントリル、およびインダンが挙げられる。
「置換されたアリール」の語は、1〜4の以下から選ばれる置換基を有する上記のアリールを意味する。置換基としては、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、置換されたアルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、およびアリールチオが挙げられる。
「置換されたベンジル」の語は、ベンゼン環上で1〜5の置換基によって置換されたベンジル(Bn)基を意味する。置換基としては、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、置換されたアルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、およびアリールチオが挙げられる。
本明細書において用いられる「複素環」の語は、安定な4〜7員環の単環式または安定な多環式複素環を意味し、飽和、部分的に不飽和、または不飽和であり、炭素原子および1〜4のN、O、およびS原子からなる群から選択されるヘテロ原子から構成されるものを意味する。NおよびS原子は酸化されていてもよい。複素環には、上記複素環がアリール環に縮合している多環式環も含まれる。複素環はいかなるヘテロ原子または炭素原子に結合していてもよいが、ただし、結果として得られる構造は化学的に安定なものとする。かかる複素環基としては、例えば、テトラヒドロフラン、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペリジニル、アゼピニル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、モルホリニル、インドリル、キノリニル、チエニル、フリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、イソキノリニル、およびテトラヒドロチオピランが挙げられる。
本明細書において用いられる「置換された複素環」の語は、上記の複素環基であって1〜4の置換基を有するものを意味する。かかる置換基としては、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、アルキルオキシ、置換されたアルキルオキシ、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、置換されたアルキルカルボキシ、アルキルアミノ、置換されたアルキルアミノ、アリールチオ、または置換されたアリールチオが挙げられる。
本明細書において用いられる「置換されたシクロアルキル」の語は、3以上の炭素原子を有する炭素ベースの環であって、安定な環を形成し、1〜5の置換基を有するものを意味する。かかる置換基としては、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、置換されたアルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、置換されたアルキルアミノ、アリールチオ、複素環、置換された複素環、アミノアルキル、および置換されたアミノアルキルが挙げられる。
「置換されたアルキルシクロアルキル」、「置換されたアルキルOBn」、「置換されたアルキルピリジル」、「置換されたアルキルフラニル」、「置換されたアルキルNHR」、および「フェニル(置換された)アルキル」、「置換されたアルキルOH」、および「置換されたアルキルSR」の語は以下の式Iおよび式Iaで用いられている場合、置換はアルキル基または対応する基本化合物におけるものである。
以下の式IおよびIaにおけるR基の定義に用いられるように、N−置換されたピペリジニル基は、置換された複素環基として定義される。所望の置換基としては特に、N−アルキル−、N−アリール−、N−アシル−、およびN−スルホニルピペリジニル基が挙げられる。1つの特に好適なN−アシル−ピペリジニル基は、N−t−ブチルオキシカルボニル(BOC)−ピペリジンである。しかし、その他の好適な置換基も当業者によって容易に決定される。
本明細書において用いられる「アルコキシ」の語は、O(アルキル)基を意味し、結合部分は酸素原子を介するものであり、アルキルは所望により置換されていてもよい。本明細書において用いられる「アリールオキシ」の語は、O(アリール)基を意味し、結合部分は酸素原子を介するものであり、アリールは所望により置換されていてもよい。本明細書において用いられる「アルキルカルボニル」の語は、CO(アルキル)基を意味し、アルキルは所望により置換されていてもよく、結合部分はカルボニル基の炭素原子を介するものである。本明細書において用いられる「アルキルカルボキシ」の語は、COO(アルキル)基を意味し、アルキルは所望により置換されていてもよく、結合部分はカルボキシ基の炭素原子を介するものである。「アミノアルキル」の語は、二級および三級アミンであって、炭素原子数1〜8のアルキルまたは置換されたアルキル基(これらは同じであっても異なっていてもよい)を有し、結合部分が窒素原子上のものをいう。
「ハロゲン」の語は、Cl、Br、F、またはIを意味する。
「環」構造の語は、例えば、式IにおいてRおよびRが環構造を形成する場合は、特に環構造のタイプについて断りのない限り、単環式構造、架橋されたシクロ構造、および縮合シクロ構造を意味する。
「非求核性強塩基」の語は、非求核性塩基性試薬であって、求核試薬として作用せず、反応に用いられる試薬と結合しないものを意味する。多くの非求核性塩基は当該技術分野で知られており、水素化ナトリウム、水素化カリウム、リチウムジイソプロピルアミドおよびカリウムヘキサメチルジシラジドが挙げられる。
「塩基水溶液」の語は、少なくとも、塩基と水を含んでなる溶液を意味する。水に容易に溶解する塩基は当該技術分野で多数知られており、例えば、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)が挙げられる。塩基水溶液はさらにその他の本発明の反応に影響を及ぼさない試薬を含んでいてもよく、かかる試薬としては、有機溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノールまたは炭化水素溶媒)、塩(例えば、塩化ナトリウム)および、バッファー類が挙げられる。
「酸水溶液」の語は、少なくとも、酸と水を含んでなる溶液を意味する。酸水溶液はさらに、その他の本発明の反応に影響を及ぼさない試薬を含んでいてもよい。
「強酸」または「強塩基」の語は、溶液中で完全にイオン化する酸または塩基を意味する。一般的な強酸としては、HCl、HBr、HI、HNO、HSO、およびHClOが挙げられ、一般的な強塩基としては、アルカリ金属(Li、Na、K、Rb、Cs)の水酸化物および重アルカリ土類(Ca、Sr、Ba)の水酸化物が挙げられる。
「無機」酸または「無機」塩基の語には、炭素を含まない酸および塩基が含まれる。
「有機溶媒」の語は、当該技術分野で知られている炭素含有溶媒であって、反応に用いられる試薬と反応しないものであり、例えば、飽和炭化水素溶媒、不飽和炭化水素溶媒が挙げられ、芳香族炭化水素溶媒、アルコール、ハロ炭素、エーテル、およびアセテートが含まれる。
キラル的に純粋な化合物の合成
キラル的に純粋な化合物は以下に記載する方法を用いて調製することができる。常套技術を参照することにより、当業者であれば容易に、有機合成の技術で知られている適当な合成方法および試薬を選択することができ、あるいは以下の方法を改変することができよう。例えば、Comprehensive Organic Synthesis、”Selectivity、Strategy & Efficiency in Modern Organic Chemistry”、ed.、I. Fleming、Pergamon Press、New York (1991); Comprehensive Organic Chemistry、”The Synthesis and Reactions of Organic Compounds”、ed. J.F. Stoddard、Pergamon Press、New York (1979)を参照されたい。
キラル的に純粋なα−アミノ酸の調製
1つの態様において、本発明は、キラル的に不純なα−アミノ酸からのキラル的に純粋なα−アミノ酸の調製方法を提供する。キラル的に純粋なα−アミノ酸XXXXVIの調製のために、新規なStreckerα−アミノ酸合成の不斉バリアントが用いられる(スキーム14;J. Org. Chem. 54:1055-1062 (1989))。この経路(スキームI)において、アルデヒドXXXXVIIをシアン化物塩およびα−メチルベンジルアミンまたはその塩と1:1:1のモル比で好適な溶媒中で反応させて化合物XXXXVIIIを得る。望ましいシアン化物塩としてはシアン化ナトリウムおよびシアン化カリウムが挙げられる。しかし、他の好適なシアン化物塩も本発明の方法において使用するために容易に選択できる。好ましくは、溶媒は1:1のメタノール:水である。好ましくは、反応は約12〜約24時間、もっとも好ましくは約18時間行う。しかし、より長いあるいは短い反応時間も容易に用いることができる。場合により、この反応の後、沈殿を含む懸濁液が生じるが、これをろ過および洗浄(例えば水)して粉末を得てもよい。化合物XXXXVIIIを無機強酸に溶解し、好ましくは化合物との混合時に冷却して(例えば約0℃〜約10℃)化合物XXXXIXを得る。好ましくは、無機強酸は硫酸である。しかしその他の無機強酸も容易に選択することができる。反応混合物を無機塩基で中和し、有機溶媒で抽出して化合物XXXXIXを得る。好ましくは、抽出には酢酸エチルまたはその他の好適な化合物を用い、さらに乾燥および濃縮して化合物XXXXIXを得る。水素化分解反応を好適な触媒(例えばPdまたはRaNi)の存在下、圧力下(例えば3atm)で行い、ろ過して触媒を除いた後、濃縮して溶媒を除いて化合物XXXXXを得る。次いで化合物XXXXXを酸水溶液に溶解して式XXXXVIの誘導体を得る。XXXXXを乾燥させて粉末形態にした場合、それを無機強酸に高温で溶解してキラル的に純粋なα−アミノ酸の塩を得る。例えば、100℃で塩酸を用いるとよい。当業者であれば、その他の酸およびその他の好適な温度を容易に選択することができる。もっとも好ましくは、加水分解工程を約12〜18時間、あるいはそれ以上行う。1つの好適な態様において、該工程は16時間行う。場合により、その結果得られる反応混合物を濃縮して、アミノ酸塩および1当量のアンモニウム塩からなる生成物を得てもよい。この例において、生成物はアミノ酸塩酸塩と1当量の塩化アンモニウムである。この生成物を水に溶解し、これに塩基(例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化アンモニウム)を添加し、溶液を形成する。
Figure 0004615861
本発明の方法により生産されるかかるキラル的に純粋なα−アミノ酸は、生産された形態で、あるいは所望の標的化合物に変換して容易に利用することができる。例えば、キラル的に純粋なα−アミノ酸はキラル的に純粋な2−アミノアルコールに容易に変換することができる。これはα−アミノ酸を2−アミノアルコールに還元し、2−アミノアルコールを再結晶させてキラル的に純粋な2−アミノアルコールを得ることによる。これらおよびその他の本発明のキラル的に純粋なα−アミノ酸の利用は本明細書に記載する情報および周知情報から当業者に明白である。
キラル的に純粋なN−スルホニルα−アミノ酸の調製
別の態様において、本発明は、β−分枝したアルキル置換基を有するキラル的に不純なN−スルホニルα−アミノ酸を分割して、キラル的に純粋なN−スルホニルα−アミノ酸を提供するためのスキームを提供する。好ましくは、N−スルホニルα−アミノ酸はN−スルホニルβ−エチルノルバリンである。別の態様において、ノルバリン化合物の代わりに以下から選択される化合物を用いてもよい:N−スルホニルβ−エチルノルバリン、N−スルホニルバリン、およびN−スルホニルβ−n−プロピルノルロイシン。あるいは、当業者であれば、対応するキラル的に純粋な化合物の調製のために、β−分枝したアルキル置換基を有するN−スルホニルα−アミノ酸を選択して本発明の方法に用いることができる。
好ましくは、N−スルホニルβ−エチルノルバリン(あるいはその他の選択された化合物)をエタノール中でキラル的に純粋なエフェドリン半水化物とモル比1:1で混合する。次いで混合物を加熱して固体を溶解させる。1つの態様において、混合物を約80℃に加熱する。しかし、その他の好適な温度を適宜選択してもよい。その後、混合物を冷却して沈殿を形成させる。この冷却工程は、室温あるいは低温(例えば、約5℃)で一晩(約16〜20時間)行う。冷却工程の温度および時間は、所望により適宜増減してもよい。所望により懸濁液を冷却後にろ過または洗浄する。塩が再結晶しこれを溶媒および強酸水溶液に溶解する。好ましくは、再結晶工程は、沸騰した酢酸エチル中で行い、再結晶した塩を分離する。これはろ過またはその他の常套方法によってもよい。好ましくは、塩を有機溶媒および強酸水溶液に溶解する。有機抽出物を洗浄し、乾燥させ濃縮してキラル的に純粋なN−スルホニルα−アミノ酸を得る。1つの態様において、洗浄工程は強酸水溶液(例えば塩酸)を用い、乾燥は硫酸ナトリウムなどで行う。
好ましくは、かかるキラル的に純粋なα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸は種々の目的に有用なものである。例えばこれらのキラル的に純粋なα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸は本明細書に記載する方法によって、対応するN−スルホニル2−アミノアルコールに変換されうる。
したがって1つの態様において本発明によって生産されるキラル的に純粋なα−アミノ酸はキラルなN−スルホニルα−アミノ酸の合成に有用なものである。かかるキラルなN−スルホニルα−アミノ酸の好適な調製方法を本明細書に記載する。
2−アミノアルコールへの変換
本発明の方法はキラル的に純粋なSエナンチオマーのα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸の合成の効率的な経路を提供し、これらは様々な目的に有用な2−アミノアルコールまたはN−スルホニル2−アミノアルコールおよびそれらの中間体の調製に有用である。
例えば、本明細書に例示する化合物である、N−スルホニル2−アミノアルコールおよびそれに対応するアルデヒド、オキシムおよび塩は、β−アミロイド生産の調節に有用であり、それは、アミロイド血管障害、脳性アミロイド血管障害、全身性アミロイド症、アルツハイマー病(AD)、オランダ型アミロイド症を伴う遺伝性脳性出血、封入体筋炎、ダウン症などに関係する。したがって式(I)の化合物は、ADまたは脳内βアミロイドタンパク質レベルの上昇の結果起こるその他の疾患を患っているか患うおそれのある対象におけるβアミロイド生産の調節のために有用である。かかる化合物およびそれらの使用は同時係属中の米国特許出願第10/014304号(2001年12月11日出願)により詳細に記載されており、これを引用により本出願に含める。式(I)の化合物は、その医薬上許容される塩および/または水和物あるいはプロドラッグも含み、ここで式(I)は以下の通りである:
Figure 0004615861
[式中、
は、以下からなる群から選択される:水素、アルキル、および置換されたアルキル;
は、以下からなる群から選択される:水素、アルキル、置換されたアルキル、アルキルシクロアルキル、置換されたアルキルシクロアルキル、フェニル(置換された)アルキル、アルキルOH、置換されたアルキルOH、アルキルOBn、置換されたアルキルOBn、アルキルピリジル、置換されたアルキルピリジル、アルキルフラニル、置換されたアルキルフラニル、CH(OH)フェニル、CH(OH)置換されたフェニル、アルケニル、置換されたアルケニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、N−置換された−ピペリジニル、ピペリジニル、置換されたピペリジニル、テトラヒドロチオピラン、置換されたテトラヒドロチオピラン、2−インダン、置換された2−インダン、フェニル、置換されたフェニル、アルキルNHR、および置換されたアルキルNHR
(ただしRおよびRの両方が水素であることはない);
は、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ベンジル、置換されたベンジル、アルキルOH、置換されたアルキルOH、アルキルSR、または置換されたアルキルSR
は、アルキル、置換されたアルキル、ベンジル、または置換されたベンジル;
あるいは、RおよびRは連結して環を形成してもよい;
は、以下からなる群から選択される:水素、低級アルキル、置換された低級アルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、CHシクロアルキル、置換されたCHシクロアルキル、ベンジル、置換されたベンジル、およびCHCHQR
Qは、O、NHまたはS;
は、低級アルキル、置換された低級アルキル、フェニル、または置換されたフェニル;
は、以下からなる群から選択される:水素、ハロゲンおよびCF
Tは、以下からなる群から選択される:
Figure 0004615861
およびRは、独立に以下からなる群から選択される:水素、アルキル、置換されたアルキル、CF、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、フェニル、置換されたフェニル、および(CH(1,3)ジオキサン(ここで、nは、2〜5);
W、YおよびZは、独立に以下からなる群から選択される:C、CR10およびN(ただし、W、YおよびZの少なくとも1つはCでなければならない);
10は、以下からなる群から選択される:水素およびハロゲン;
Xは、以下からなる群から選択される:O、S、SO、およびNR11
11は、以下からなる群から選択される:水素、低級アルキル、置換された低級アルキル、ベンジル、置換されたベンジル、フェニル、および置換されたフェニル]。
W−X−Y−Z−C複素環がSO基に結合する点は本発明を制限するものではない。しかし1つの好適な態様において、環は炭素原子を介してSO基に結合する。しかし、環は、O、S、またはNヘテロ原子を介して結合してもよい。
式(I)の化合物は1または複数の不斉炭素原子を含み、化合物のなかには1または複数の不斉(キラル)中心を有し、光学異性体およびジアステレオマーをもたらすものもある。式(I)において立体化学については示されていないが、式(I)の化合物が1または複数のキラル中心を有する場合、少なくともα−アミノ酸由来のキラル中心はS−立体化学でなければならない。もっとも好ましくは、N、T、RおよびRが結合している炭素原子はS−立体化学のものである。
1つの態様において、本発明は、一般式IaのN−スルホニル2−アミノアルコールのキラルなSエナンチオマーの調製方法に関する。
Figure 0004615861
[式中、Rは、低級アルキル、置換された低級アルキル、低級アルケニル、置換された低級アルケニル、低級アルキニル、置換された低級アルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、フェニル、置換されたフェニル、ベンジル、置換されたベンジル、CHシクロアルキル、CH−3−インドール、CH(低級アルキル)−2−フラン、CH(低級アルキル)−4−メトキシフェニル、CH(低級アルキル)フェニル、またはCH(OH)−4−SCH−フェニルおよびnは0から約10]。
好ましくは、本発明の方法によって調製される化合物は、少なくとも1つのキラルな炭素中心を有し、ここで上記構造におけるRは同一である。望ましい1つの態様において、R基は、メチル、エチル、およびn−プロピルであり、もっとも好ましくはR基はエチルである。しかし、本発明はさらに上記一般式においてR基が異なるα−アミノ酸および2−アミノアルコールの生産も含む。かかる化合物においては1または複数のさらなるキラル中心が存在しうる;しかしさらなるキラル中心は光学的に純粋でなければならず、本発明のキラル的に純粋なα−アミノ酸、2−アミノアルコール、および純粋なSエナンチオマーのN−スルホニル2−アミノアルコールの生産を妨げるものであってはならない。
別の好適な態様において、キラルな炭素中心はS−立体化学であって、エナンチオマー的に純粋な生成物をもたらすものである。
1つの態様において、本発明の方法は、N−スルホニルα−アミノ酸へと容易に変換されるキラル的に純粋なα−アミノ酸の生産に用いられる。例えば、本発明によって調製されるキラル的に純粋なα−アミノ酸を式(I)の化合物の調製に利用することができる。特に望ましい式(I)の化合物としては、チオフェンスルホンアミド、より好ましくは、5−ハロチオフェンスルホンアミド、もっとも好ましくは、一級アルコールの側鎖においてβ分枝を有する5−ハロチオフェンスルホンアミドが挙げられる。したがって式(I)について、本発明により生産される化合物は好ましくは以下の構造を有する;XはS、WはC、YはC(またはCR10)そしてZはC(またはCR10)であり、スルホンアミドがチオフェン環のC2に結合している。より好ましくは、XはS、WはC、YはC(またはCR10)、ZはC(またはCR10)そしてRはハロゲンである。もっとも好ましくは、XはS、WはC、YはC、ZはC、Rはハロゲン、TはC(OH)Rであり、RおよびRは水素、RはH、RはS−立体化学の低級アルキル、そしてRはHである。別の望ましい式(I)の化合物はフランスルホンアミドであって、XがO、WがC、YがC、そしてZがCのものである。1つの特に望ましい態様において、式(I)のフランスルホンアミドはさらに一級アルコールの側鎖におけるβ分枝によって特徴づけられる。したがって式(I)に関して、これら化合物において、TはC(OH)R、ここでRとRは水素、RはH、RはS−立体化学の低級アルキル、RはH、そしてRはハロゲンである。インビトロおよびインビボでの予備的スクリーニングアッセイにおいて、かかる構造の選択された化合物が予期せず良好なベータ−アミロイド抑制活性を示し、多くの場合において、その他の複素環を有する式(I)の化合物(例えば、フランであって、XがOのもの)よりも良好な活性を示すことが見いだされた。しかし、その他の式(I)の化合物も本明細書に記載する目的のために有用である。
さらに、本発明によって調製されるその他のキラル的に純粋なα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸を所望のN−スルホニル2−アミノアルコールに変換することができ、それには式(I)の化合物が含まれる。式(I)の化合物は、式(I)のスルホンアミドであり、一級アルコール基の側鎖においてβ分枝を有することによって特徴づけられる。したがって式(I)に関して、これら化合物においてTがC(OH)R、RおよびRが水素、RがH、RがS−立体化学の低級アルキル、そしてRがHである。これらおよびキラル的に純粋なN−スルホニルα−アミノ酸は本明細書に記載する方法に従って調製することができる。
第一の調製方法は、2−アミノアルコールIIと適当なハロゲン化スルホニルとの塩基(例えばトリエチルアミン(TEA))の存在下で好適な溶媒中での反応により式IIIの化合物を得ることからなる。RおよびRが水素である化合物については、N−スルホニル一級アルコールのクロロクロム酸ピリジニウム(PCC)による酸化またはSwern条件下で対応するアルデヒドIVを得、これをグリニャール試薬(RMgX、ここでRは有機ラジカル、Xはハロゲン)と反応させて二級アルコールVをジアステレオマー混合物として得ることができ、これは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって分離できる(スキーム2)。
Figure 0004615861
第二の調製方法は、α−アミノ酸またはエステルIXと適当なハロゲン化スルホニルとの塩基(例えばトリエチルアミン)の存在下、好適な溶媒中での反応により式Xの化合物を得ることからなる(スキーム3)。中間体N−スルホニル酸X(Rx=H)を対応する一級アルコールVIII(R=R=H)に標準方法(例えば、LiAlH、Bまたは塩化シアヌル/NaBH)を用いて変換することができる。中間体N−スルホニルエステルX(Rx=アルキル、Bn)をLiAlHなどの標準方法を用いて対応する一級アルコールVIII(R=R=H)へと還元することができる。あるいは中間体N−スルホニルエステルX(Rx=アルキル、Bn)をDiBALによってアルデヒドIVに変換することもできる。
Figure 0004615861
最後に、中間体N−スルホニルエステルX(Rx=アルキル、Bn)を2当量のグリニャール試薬と反応させてR=R=アルキルである三級アルコールIIIを得ることができる。あるいはRとRとが異なる三級アルコールIIIについては、対応するN−スルホニル酸のWeinrebアミド(スキーム11参照)を調製し、次いでRMgXおよびRMgXと反応させる。α−アミノ酸炭素において不斉中心を有する式Xの化合物(Rx=H)については、純粋なエナンチオマーは、様々なキラルな塩基と形成される塩の再結晶を行う標準的分割方法によって得ることができる。
一級アルコールの第二の調製方法の改変方法において、α−アミノ酸またはエステル(あるいはそのN−保護された誘導体)VIをまず(前述の方法を用いて)対応する一級2−アミノアルコールVIIに変換し、これを、(必要であれば)脱保護の後、適当なハロゲン化スルホニルと反応させて(スキーム4)式VIIIの化合物を得る。
Figure 0004615861
アミノ酸側鎖においてベータ分枝を含む非天然α−アミノ酸由来の化合物の調製については、Hruby (Tet. Lett. 38: 5135-5138 (1997))の研究に基づく調製方法をスキーム5に概説する。この経路にはα,β−不飽和酸XIからのEvansキラル補助基のα,β−不飽和アミドXIIの形成、次いで有機銅塩の共役付加、その結果得られるエノラートアニオンXIIIのN−ブロモスクシンイミド(NBS)による補足が必要であり、ブロミドXIVをアジドアニオン(テトラメチルグアニジウムアジド(TMGA)により提供される)により置換してXVを得、その後2−アミノアルコールへと還元し、次いでスルホニル化して標的化合物XVIを得る。スキーム2から5において、RはHである。
Figure 0004615861
N−アルキル化スルホンアミドVIII(R=アルキルなど)の調製については、スルホンアミドエステルXVIIを以下のいずれかによってN−アルキル化する:好適な塩基(例えば炭酸カリウム)、次いでアルキル化剤RXによる処理;またはミツノブ条件(ROH/DEAD、TPP)の使用。N−アルキル化スルホンアミドエステルのLiBH還元により一級アルコール類のN−アルキル化スルホンアミドVIIIが得られる(スキーム6)。これら一級アルコールVIIIを上記の化学合成により二級アルコールVまたはアルデヒドIVに変換することができる。あるいは、N−アルキル化スルホンアミドエステル、または対応するWeinrebアミドを、グリニャール試薬で処理してN−アルキル化三級アルコールIIIを得ることができる。
Figure 0004615861
上記アルコールにおけるスルホンアミドに結合している複素環がチオフェンの場合、対応するスルホン誘導体XIXは、チオフェン化合物XVIIIのMCPBAによる酸化により得ることができる(スキーム7)。
Figure 0004615861
非天然2−アミノアルコールに由来するスルホンアミドの調製の別法には、Streckerα−アミノ酸合成のBucherer改変法を用いる(スキーム8)。この経路において、アルデヒドXXをシアン化物アニオンおよび炭酸アンモニウムと反応させてヒダントインXXIを得、これを加水分解してα−アミノ酸XXIIを得る。次いでこの化合物をXXIIIに還元してスルホニル化して所望の式XXIVの化合物を得る。
Figure 0004615861
側鎖においてNまたはOヘテロ原子を含む2−アミノアルコールに由来するスルホンアミドについては、D−セリンから出発する経路が考案された(スキーム9)。この経路において、D−セリンXXVをまずスルホニル化してXXVIとし、次いでケトンXXVIIへと変換し、これを還元的アミノ化して式XXVIIIの標的化合物を得る。
Figure 0004615861
=HかつR=CFである二級アルコール類において2−アミノアルコールに由来するスルホンアミド(化合物XXIX)について、アルデヒドIV(スキーム2により調製される)から出発する調製方法が考案され、これをスキーム10に示す。
Figure 0004615861
スキーム2に関して前述したように、二級アルコール類Vにおける2−アミノアルコールに由来するスルホンアミドの調製の結果、ジアステレオマー混合物が形成される。純粋なジアステレオマーの生産を導くかかる化合物の代替調製方法をL−イソロイシン由来の化合物についてスキーム11に概説する。この方法は、Roux (Tetrahedron 50: 5345-5360 (1994))によって以前に行われた化学合成方法を用いるものであるが、グリニャール試薬のWeinrebアミドXXX(必要なα−アミノ酸由来)への添加、次いでケトンXXXIの立体特異的還元により単一のジアステレオマーであるN−保護された2−アミノアルコールXXXIIを得ることからなる。この化合物の脱保護、次いで塩化スルホニルとの反応により式XXXIIIの純粋なジアステレオマーのスルホンアミド二級アルコールが得られる。
Figure 0004615861
上記アルコールにおいてスルホンアミドに結合している複素環がチオフェンの場合、対応する5−ヨードおよび5−フルオロ−チオフェン誘導体は、5−ブロモ−チオフェン誘導体XXXIV(スキーム2のようにして得られる)から5−トリアルキルスズ−チオフェン中間体XXXVへの変換、次いで中間体XXXVをヨウ化ナトリウムおよびクロラミンTによる処理により5−ヨード−チオフェン(XXXVII)に変換するか、あるいはSELECTFLUOR(商標)(Aldrich Chemical Co)による処理により5−フルオロ−チオフェンアナログ(XXXVI)に変換することにより得られる(スキーム12)。
Figure 0004615861
シクロヘキサン環の4位においてアルコキシおよびアミノ基によって置換されたシクロヘキシルグリシノール由来のスルホンアミドは本明細書に記載の方法に従って調製することができる(スキーム13)。この経路は、第一に4−L−ヒドロキシフェニルグリシンXXXVIIIの水素化、次いでスルホニル化、ジボランによるカルボン酸の還元そしてN,O−アセトニドXXXIXの形成を必要とする。4−ヒドロキシアセトニドXXXIXを水素化ナトリウムおよびアルキル化剤(例えばアルキルまたはベンジルブロミド)を用いてO−アルキル化する。この後、酸水溶液による処理により保護基を除去し、式XXXXの4−エーテル誘導体を得る。あるいは、4−ヒドロキシアセトニドXXXIXを酸化して4−ケトンとし、これを還元的アミノ化および脱保護して対応する式XXXXIの4−アミノアナログを得る。
Figure 0004615861
所望の場合は、オキシムXXXXXIVをスキーム14に示す標準的方法により対応するアルデヒドIVから導くことができる。
Figure 0004615861
以下の実施例により本発明の方法による代表的な化合物の生産について説明する。特定の試薬および条件が以下の実施例において記載されているが、当業者であれば、これらの試薬および条件は本発明を限定するものではないことを理解するであろう。
(実施例1)
方法1
5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−ホルミルブチル]チオフェン−2−スルホンアミド
Figure 0004615861
A.5−(1−エチル−プロピル)−イミダゾリジン−2,4−ジオン
シアン化ナトリウム(12.0g、244.8mmol)および2−エチルブチルアルデヒド(10.0mL、81.3mmol)をHO(300mL)中の炭酸アンモニウム(25.4g、325.3mmol)に添加した。エタノール(300mL)を添加し、塩を沈殿させた。反応混合物を90℃に加熱した。1時間後、混合物は均一となり、90℃で18時間撹拌した。25℃に冷却した後、約500mLの溶媒を減圧下で除去した。濃HClを添加して混合物をpH1−2まで酸性にし、沈殿を形成させた。これをろ過し、沈殿をEtOAcから再結晶させて5−(1−エチル−プロピル)−イミダゾリジン−2,4−ジオンを白色固体(12.9g、93%)として得た。質量スペクトル(−ESI):169(M−H)
B.N−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリン
5−(1−エチル−プロピル)−イミダゾリジン−2,4−ジオン(12.3g、72.3mmol)を150mLのNaOH水溶液(11.6g、289.2mmol)に溶解した。溶液を密封容器中で1時間マイクロ波により加熱した(マイクロ波条件:15分@100%出力、150℃、50psi、次いで5分0%出力、次いで15分@100%出力、150℃、50psi、この順番の繰り返し)。水および水酸化アンモニウムを反応混合物から減圧下で除去し、その結果得られる粗アミノ酸およびNaOH混合物をさらに精製せずに次の反応に用いた。
粗アミノ酸およびNaOH混合物を300mLの水に溶解した。混合物を氷浴中で0℃に冷却した。5−クロロチオフェン−2−塩化スルホニル(17.3g、79.5mmol)を100mLのTHFに溶解し反応混合物に0.5時間滴下した。1時間後、反応混合物を徐々に25℃まで昇温し、16時間撹拌した。THFを減圧下で除去し、次いで混合物を1N HClによりpH1まで酸性にした。約15分後、沈殿が乳白色溶液から析出し始めた。1時間後、混合物を冷蔵室で1時間冷却し、ろ過した。沈殿を1N HClで洗浄してN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリンを白色固体(18.5g、78%)として得た。質量スペクトル(−ESI):325(M−H)
C.N−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチル−L−ノルバリン
(+)−(1S,2R)−エフェドリン半水化物(16.7g、95.6mmol)を185mLのEtOH中のN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリン(31.2g、95.6mmol)の懸濁液に添加した。混合物を弱く加熱して固体および形成した沈殿を溶解した。5℃に18時間冷却し、その結果得られる懸濁液をろ過し、沈殿を冷EtOHおよびEtOAcで洗浄して27%の収率でジアステレオマーの塩を得た。塩を沸騰しているEtOAc(420mL)から再結晶させ、ろ過した。その結果得られる白色固体を300mLのEtOAcおよび300mLの1N HClに溶解した。層を分離し、有機抽出物を1N HCl(2x200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、そして濃縮してN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチル−L−ノルバリンを白色固体(5.6g、18%)として得た。キラルHPLC[キラルパックAD(25x0.46cm)、8:2ヘキサン(0.1%TFA):イソプロパノール、L−異性体は9.6分で溶出し、D−異性体は13.1分で溶出した]により96%キラル純度が示された。[α] 25=+4.5°(c=1%溶液、MeOH)。質量スペクトル(−ESI):325(M−H)。C1116ClNOについての理論計算値:C、40.55;H、4.95;N、4.30、実測値:C、40.30;H、4.78;N、4.16
D.5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]−2−チオフェンスルホンアミド
THF(150mL)中の0℃のN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチル−L−ノルバリン(5.6g、17.2mmol)にTHF中の1Mボランテトラヒドロフラン複合物(69mL、69mmol)の溶液を添加漏斗から滴下した。15分後、反応混合物を25℃に昇温させ、18時間撹拌した。これをゆっくりと90mLのMeOH中の10%AcOHでクエンチした。揮発物を減圧下で除去し、残渣をEtOAc(300mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液で洗浄し(3x200mL)、乾燥させ(NaSO)、濃縮して白色沈殿(5.1g、96%収率、96%キラル純度)を得た。沈殿をヘプタン/EtOAc、4:1で再結晶させ、光学的に純粋な5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]−2−チオフェンスルホンアミドを白色針状物質(4.4g、81%収率)として得た。mp113−114℃、[α] 25=+4.5°(c=1%溶液、DMSO)、質量スペクトル(−ESI):310(M−H)、C1118ClNOについての理論計算値:C、42.37;H、5.82;N、4.49、実測値:C、42.37;H、5.79;N、4.38
E.5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−ホルミルブチル]チオフェン−2−スルホンアミド
二クロム酸ピリジニウム(2.4g、6.4mmol)をCHCl(20mL)中の5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]−2−チオフェンスルホンアミド(0.5g、1.6mmol)の溶液に添加した。18時間後、反応混合物をセライト栓でろ過した。ろ液を濃縮し、その結果得られる残渣シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:1:4EtOAc−ヘキサン)によって精製して5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−ホルミルブチル]チオフェン−2−スルホンアミドを白色固体(303mg、61%)として得た。[α] 25=+136.76°(c=1%溶液、CHCl)、質量スペクトル(−ESI):308(M−H)、C1116ClNOについての理論計算値:C、42.64;H、5.21;N、4.52、実測値:C、42.57;H、5.24;N、4.52
(実施例2)
方法2
5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−ホルミルブチル]チオフェン−2−スルホンアミド
A.(2S)−3−エチル−2−{[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}ペンタンニトリル
80mLの1:1MeOH/HO中の(S)−(−)−α−メチルベンジルアミン塩酸塩(1.2g、7.6mmol)に、シアン化カリウム(0.5g、7.6mmol)および2−メチルブチルアルデヒド(0.94mL、7.6mmol)を添加した。30分後に沈殿が形成した。20時間後、懸濁液をろ過しHOで洗浄して(2S)−3−エチル−2−{[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}ペンタンニトリルを白色粉末(1.29g、74%)として得た。質量スペクトル(+ESI):310(M+H)、C1522についての理論計算値:C、78.21;H、9.63;N、12.16、実測値:C、77.90;H、9.75;N、12.32
B.3−エチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]−L−ノルバリンアミド
0℃の25mL硫酸に、少しずつ(2S)−3−エチル−2−{[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ}ペンタンニトリル(2.7g、11.6mmol)を添加した。混合物を25℃に昇温した。2日後、反応混合物を約100gの粉砕した氷に注いだ。濃NHOHを添加して酸を中和した。この混合物をEtOAcで抽出し(3x100mL)、NaSOで乾燥させ、ろ過および濃縮して3−エチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]−L−ノルバリンアミド(2.6g、90%)を得、これをさらに精製せずに次の工程に用いた。質量スペクトル(+ESI):249(M+H)、C1524Oについての理論計算値:C、72.54;H、9.74;N、11.28、実測値:C、72.24;H、10.04;N、11.01
C.3−エチル−L−ノルバリンアミド
3−エチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]−L−ノルバリンアミド(2.6g、10.5mmol)および5%Pd/C(800mg)の混合物を24時間Parr装置でH、3atm下で振盪した。混合物をセライト栓でろ過し溶媒を減圧下で除去して3−エチル−L−ノルバリンアミドを白色固体(1.4g、93%)として得、これをさらに精製せずに次の反応に用いた。質量スペクトル(+ESI):145(M+H)
D.N−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチル−L−ノルバリン
3−エチル−L−ノルバリンアミド(1.2g、4.8mmol)を濃HCl(10mL)に溶解し100℃で16時間加熱した。反応混合物を濃縮してアミノ酸塩酸塩と1当量のNHClからなる白色固体を得、これを次の反応に精製せずに用いた。
アミノ酸塩酸塩と1当量のNHCl(0.28g、1.19mmol)を6mLのHOに溶解し、次いでNaOH(0.24g、6.00mmol)を添加した。溶液を℃に冷却し、6mLのTHF中の5−クロロチオフェン−2−塩化スルホニル(0.29g、1.32mmol)を滴下した。混合物を25℃に昇温した。19時間後、THFを減圧下で除き、残った溶液を10mLのHOで希釈し、EtOAc(2x10mL)で洗浄した。溶液を1N HClで酸性にして沈殿を形成させた。これをろ過してN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチル−L−ノルバリンを白色固体(0.17g、44%)として得た。キラルHPLCにより、Sエナンチオマーのみが存在していることが示された。
5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]−2−チオフェンスルホンアミドおよび5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−ホルミルブチル]チオフェン−2−スルホンアミドを次ぎに実施例1の方法1に従ってN−[(5−クロロ2−チエニル)スルホニル]−3−エチル−L−ノルバリンから調製した。
(実施例3)
5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]−2−チオフェンスルホンアミド
窒素注入管、機械的スターラーおよびストッパー付きの添加漏斗を備えた3Lの3首フラスコに水素化ホウ素リチウム(THF中145mLの2M溶液、0.29mol)を入れた。溶液を窒素下に置き、0℃に冷却した。クロロトリメチルシラン(73.8mL、0.58mol)を30分間滴下した。氷浴をのぞき、その結果得られるスラリーを25℃で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、米国仮特許出願第60/339264号にしたがって調製した3−エチル−L−ノルバリン(21.1g、0.145mol)を固体として少しずつ15分添加した。反応混合物をゆっくりと25℃に昇温し、氷浴を溶かした。25℃で3日後、反応混合物を0℃に冷却し、メタノール(217mL)を80分間注意深く添加した。溶液をさらに40分間25℃で撹拌し、水浴中60℃、減圧下で濃縮した。その結果得られたスラリーを20%水酸化ナトリウム(37.5mL)で塩基性にした。水(37.5mL)を添加し、すべての水層をメチレンクロリド(300mL)で抽出し、乾燥させた(NaSO)。減圧下で濃縮して3−エチル−L−ノルバリノールを油(17.3g、91%)として得、これをすぐに使用するかあるいはフリーザーで一晩保存した:旋光度[α] 25=−3.7°(1%溶液、DMSO);H NMR(DMSO−d、500mHz):δ4.38(ブロードs、1H)、3.35(dd、δ3.32のブロードsとオーバーラップ、J=4.5、10.3Hz、3H)、3.14(dd、J=7.9、10.2Hz、1H)、2.63(m、1H)、1.45−1.05(m、5H)、0.82および0.81(2つのオーバーラップするトリプレット、J=7.4Hz、6H);MS(+ESI):[M+H]、132(60%)
3−エチル−L−ノルバリノール(34.1g、0.26mol)とメチレンクロリド(700mL)との混合物をアルゴン下に置き、0℃に冷却した。トリエチルアミン(36.2mL、0.26mol)を添加し、メチレンクロリド(400mL)中の5−クロロチオフェン−2−塩化スルホニル(56.4g、0.26mol)を滴下した。反応混合物をゆっくりと25℃に昇温させ、氷浴を溶かした。25℃で3日後、反応混合物を2つの0.6L部分に分けた。各部分を酢酸エチル(1L)で希釈し、飽和リン酸カリウム一水和物(200mL)で3回、塩水(200mL)で1回洗浄し、乾燥させた(NaSO)。減圧下での濃縮により白色固体(74.5g、92%)を得た。数連からの生成物(87.98g)を一緒にし、熱ヘプタン:酢酸エチル(4:1、775mL)から再結晶させ、標題の化合物を結晶(74.9g、85%)として得た:mp115−117.6℃;旋光度[α] 25=+10.81°(1%溶液、MeOH);H NMR(DMSO−d、500mHz):δ7.71(d、J=8.1Hz、1H)、7.44(d、J=4.1Hz、1H)、7.22(d、J=4.1Hz、1H)、4.56(t、J=5.2Hz、OH)、3.31−3.15(m、3H)、1.40−1.15(m、4H)、1.07(m、1H)、0.79および0.76(2つのオーバーラップするトリプレット、J=7.3Hz、6H);13C NMR(DMSO−d、100mHz):δ141.75、133.73、130.95、127.60、60.41、56.89、41.57、21.31、20.80、11.79、11.51;MS(−ESI):[M−H]、1塩素アイソトープパターン、310(100%)、312(30%);C1118ClNOについての理論計算値:C、42.37、H、5.82、N、4.49、実測値:C、42.34、H、5.65、N、4.43、キラルHPLC(キラルパックAD、25x0.46cm、溶出液8:2ヘキサン/イソプロパノール(0.1%TFA含有)、流速0.5mL/分、254nmでUV検出、保持時間、SおよびR異性体についてそれぞれ10.95分および11.95分)によりS/R比が100.0:0.0であることが明らかになった。
(実施例4)
5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−(1−ヒドロキシエチル)ブチル]チオフェン−2−スルホンアミド
Figure 0004615861
トルエン/THF(75:25)中のメチルマグネシウムブロミド(1.4M、7.0mL、9.7mmol)の溶液に、0℃のTHF(30mL)中の5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−ホルミルブチル]チオフェン−2−スルホンアミド(実施例1または2、1.0g、3.2mmol)の溶液を添加した。混合物を25℃に昇温し、2時間後塩化アンモニウム飽和水溶液(25mL)で注意深くクエンチした。混合物をEtOAc(3x25mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、ろ過および濃縮して無色油を得た。生成物をカラムクロマトグラフィー(Biotage)(溶出液:1:4EtOAc−ヘキサン)により精製し、5−クロロ−N−[(1S)−2−エチル−1−(1−ヒドロキシエチル)ブチル]チオフェン−2−スルホンアミドを白色固体(876mg、83%)として得た。生成物は比3:7のジアステレオマー混合物であった。mp95−98℃、C1220ClNOについての理論計算値:C、44.23;H、6.19;N、4.30、実測値:C、44.25;H、6.35;N、4.29、質量スペクトル(−ESI):324(M−H)
(実施例5)
アッセイ条件
A.セミ分取RP−HPLC条件:
ユニポイント(Unipoint)ソフトウェアを備えたギルソン(Gilson)セミ分取HPLCシステム
カラム:Phenomenex C18 Luna 21.6mmx60mm、5μ
溶媒A:水(0.02%TFAバッファー)
溶媒B:アセトニトリル(0.02%TFAバッファー)
溶媒グラジエント:時間0:10%B;2.5分:10%B;14分:90%B
流速:22.5mL/分
生成物ピークをUV吸収に基づいて回収し、濃縮した。
B.分析LCMS条件:
ケムステーション(ChemStation)ソフトウェアを備えたヒューレットパッカード(Hewlett Packard)1100MSD
カラム:YMC ODS−AM 2.0mmx50mm 5μカラム23℃;
3μL注入;
溶媒A:水(0.02%TFAバッファー)
溶媒B:アセトニトリル(0.02%TFAバッファー)
グラジエント:時間0:95%A;0.3分:95%A;4.7分:10%A;4.9分:95%A
流速1.5mL/分;
検出:254nm DAD;
API−ESスキャニングモードポジティブ(Scanning Mode Positive)150−700;フラグメンテーター70mV
C.分析LCMS条件:
ZMD(Waters)またはプラットフォーム(Platform)(Micromass)またはLCZ(Micromass)
カラム:ゾルバックス(Zorbax)SB−C8
溶媒:アセトニトリル+HO(0.1%TFAまたは0.1%FA含有)
グラジエント:2.5分15%アセトニトリル−95%アセトニトリル
流速3ml/分
検出:ELSD検出(SEDEX 55)
UV253検出(Schimadzu)
(実施例6)
リプレッサー・リリース・アッセイ(RRA)
実施例1から4に記載のようにして調製した化合物を公表された方法[Shuey、D.J.、Sheiffele、P.、Jones、D.、Cockett、M.I.、and Quinet、E.M. (1999)、”Repressor release: a useful tool for monitoring amyloid precursor protein (APP) proteolysis in mammalian cells”、Society for Neuroscience Abstracts、Vol. 25、29th Annual Meeting of Society for Neuroscience、Miami Beach、Florida、October 23-28、1999]に従ってRRAにて試験した。簡単に説明すると、このアッセイは以下のように行う。
A.細胞培養
CHO−K1細胞を完全DMEM培地(DMEM−高グルコース、10%ウシ胎児血清、1%非必須アミノ酸、および1%ペニシリン−ストレプトマイシン含有)で37℃、5%COで培養する。200万の細胞をトランスフェクションの24時間前に10cmシャーレに播く。
一過性トランスフェクションをリポフェクタミンプラスシステム(Lipofectamine Plus system)を用いてGibco BRLによって推奨されているように行う。まず、6μgのpRSVO−lucおよび6μgのAPP−lacIコンストラクトDNAを460μLのOpti−Memトランスフェクション培地に添加し、30μLのプラス(Plus)試薬とともに15分間インキュベートする。次いで、40μLのリポフェクタミン試薬と460μLのOpti−Memトランスフェクション培地の脂質混合物をDNA−プラス試薬混合物とともに15分間インキュベートする。DNA−脂質インキュベーションの間に、CHO−K1細胞を1回洗浄し、ペニシリン−ストレプトマイシンを含まない5.0mLのDMEM培地に入れる。DNA−脂質調製物をこれら細胞の上に層置し、37℃で一晩インキュベートする。
ウェル(100μL総容量)あたり150万のトランスフェクションされた細胞を無菌の、不透明なパッカード(Packard)96−ウェル培養プレートで新鮮なDMEM完全培地(DMEM−フェノールレッド不含)に播き、37℃で5%CO下、3−5時間インキュベートする。
B.化合物の希釈
化合物を2種類のプロトコールを用いて希釈する;1つのプロトコールは固形の化合物(バイアル中の計量された粉末)についてのものであり、もう1つのプロトコールは溶液(DMSO中20mM、96−ウェルプレート)中の化合物についてのものである。両プロトコールについて、25mMHepesおよび25mMHepes/1%DMSOを希釈液として用いるために新たに調製する。Hepes/DMSOをすべての被験プレートに対して希釈コントロールとして用いる。
以下の表は、化合物希釈段階を示す(最終段階は組織培養プレートにおける細胞/培地への化合物の添加であることを注意されたい)。
Figure 0004615861
96−ウェル形式においていくつかの化合物が20mMに達するので、以下にそれらの希釈プロトコールを示す(かかる化合物の平均分子量を用いて希釈を計算し、上記のように最後の段階は組織培養プレート中の細胞/培地への化合物の添加であることを注意されたい)。
Figure 0004615861
化合物を希釈したら、組織培養プレート(上記のように調製)に二連で細胞に与える。細胞を化合物とともに37℃で5%CO下、さらに36−48時間インキュベートする。
C.アッセイの測定
ルシフェラーゼアッセイ(LucLite試薬、(Packard))を行い、パッカードトップカウント装置(Packard TopCount instrument)で読みを得る。培地を各96−ウェルプレートからのぞき、ウェルあたり100μLのPBS(Mg2+およびCa2+含有)と混合する。等量(100μL)のLucLite溶解/基質バッファーを各ウェルに添加し、プレートを密封し、暗黒化でロータリーシェーカーで室温で15−30分間混合する。ルシフェラーゼの読みをトップカウント装置によって得る。測定は相対光ユニット(RLU)として表し、以下のようにMSエクセル(MS Excel)で計算及び分析する。
D.データ分析
ここで例証した化合物に関するアッセイ結果を以下の表に表す。化合物は、少なくとも1.5倍のルシフェラーゼ活性の上昇を20μg/mLにおいてもたらし、シグナルの消失(0.75倍の上昇以下)によって判断して非毒性である場合、RRAにおいて活性であるとみなす。「倍」の上昇とは、希釈コントロールと比べたルシフェラーゼ活性の量である(相対光ユニットで測定)。SEMは倍の上昇の平均の標準誤差を表す(ここでは示さない)。すべての被験化合物は非毒性であることが判明した。
Figure 0004615861
本明細書において引用したすべての文献を引用により本出願に含める。本発明を特定の好適な態様に言及して記載したが、本発明の精神から逸脱することなく改変を行うことができることは明らかであろう。かかる改変は添付の請求の範囲の枠内に含まれると考えられる。

Claims (35)

  1. 以下の工程を含む光学活性なα−アミノ酸の塩の製造方法:
    (a)RC(O)Hおよびシアン化物塩をキラルなα−メチルベンジルアミンまたはその塩と反応させ、ろ過して生成物(a)の塩:
    Figure 0004615861
    生成物(a)
    ここで、
    Rは、C−Cアルキル、置換されたC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されたC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されたC−Cアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、フェニル、ベンジル、置換されたベンジル、CHシクロアルキル、CH−3−インドール、CH(C−Cアルキル)−2−フラン、CH(C−Cアルキル)−4−メトキシフェニル、CH(C−Cアルキル)フェニルおよびCH(OH)−4−SCH−フェニルからなる群より選択され;
    該置換されたアルキルのアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルケニルのアルケニルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルキニルのアルキニルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたベンジルのベンジルは、そのベンゼン環上に、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有し;
    該置換されたシクロアルキルのシクロアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、アリールチオ、複素環、およびアミノアルキルからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有する;
    を得る工程;
    (b)無機強酸と生成物(a)を反応させ、生成物(b)を形成する工程;
    Figure 0004615861
    生成物(b)
    (c)工程(b)の無機強酸を中和する工程;
    (d)生成物(b)を中和された無機強酸から抽出する工程;
    (e)生成物(b)を触媒の存在下で水素化して生成物(c)を得る工程;
    Figure 0004615861
    生成物(c)
    および、
    (f)強酸水溶液中で生成物(c)を加水分解する工程。
  2. 請求項1の方法によって製造された光学活性なα−アミノ酸の塩を中和することを含む光学活性なα−アミノ酸の製造方法。
  3. 反応工程(a)を12から24時間続ける請求項1の方法。
  4. 工程(a)を溶媒中で行い、溶媒および 生成物(a)を含む懸濁液を得、さらに該懸濁液をろ過し、ろ過物を水で洗浄して生成物(a)の粉末を得る工程を含む請求項1の方法。
  5. シアン化物塩が、シアン化ナトリウムおよびシアン化カリウムから選択される請求項1の方法。
  6. 無機強酸が硫酸である請求項1の方法。
  7. 工程(b)が0℃にて生成物(a)を硫酸に添加することによって行われる請求項6の方法。
  8. 工程(c)水酸化アンモニウムである無機強塩基を用いて行われる請求項1の方法。
  9. 工程(d)を酢酸エチルを抽出溶媒として用いて行う請求項1の方法であって、工程(d)後にさらに乾燥、ろ過、および濃縮により生成物(b)を得る工程を含む方法
  10. 触媒がパラジウムである請求項1の方法。
  11. 工程(e)3atmの圧力下で行われる請求項1の方法。
  12. 工程(f)を温度100℃で行う請求項1の方法。
  13. 工程(e)後にさらに、工程(e)の生成物をろ過して触媒を除去し、濾液を濃縮して溶媒を除去する工程を含む請求項1の方法。
  14. 工程(f)を16時間行う請求項1の方法。
  15. 工程(b)の無機強酸および工程(f)の強酸水溶液が塩酸であり、工程(f)の生成物がα−アミノ酸の塩酸塩および1当量の塩化アンモニウムを含み、工程(f)後にさらに、
    (g)工程(f)の生成物を濃縮する工程を含む請求項1の方法。
  16. さらに
    (h)アミノ酸塩酸塩と1当量の塩化アンモニウムを水に溶解し、
    (i)水酸化ナトリウムを工程(h)の生成物に添加して溶液を形成させる工程を含む請求項15の方法。
  17. 光学活性な2−アミノアルコールの製造方法であって:
    請求項1の方法によって製造されたα−アミノ酸の塩を塩基と反応させて α−アミノ酸を形成させる工程;
    α−アミノ酸を2−アミノアルコールへと還元する工程;および、
    2−アミノアルコールを再結晶させ工程を含む、方法。
  18. 式(R)CH(CHCH(COH)NH−S(O)R’(ここに、nは0〜10であり、
    Rは、C−Cアルキル、置換されたC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されたC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されたC−Cアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、フェニル、ベンジル、置換されたベンジル、CHシクロアルキル、CH−3−インドール、CH(C−Cアルキル)−2−フラン、CH(C−Cアルキル)−4−メトキシフェニル、CH(C−Cアルキル)フェニル、およびCH(OH)−4−SCH−フェニルからなる群から選択され、
    R’は、H、C−Cアルキル、置換されたC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されたC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されたC−Cアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環、置換された複素環、フェニル、ベンジル、および置換されたベンジルからなる群から選択され、
    ここに、
    該置換されたアルキルのアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルケニルのアルケニルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルキニルのアルキニルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたベンジルのベンジルは、そのベンゼン環上に、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有し;
    該置換された複素環の複素環は、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、およびアリールチオからなる群より選択される1個ないし4個の置換基を有し;
    該置換されたシクロアルキルのシクロアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、アリールチオ、複素環、およびアミノアルキルからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有する)
    で示されるβ−分枝アルキル置換基を有する光学活性なN−スルホニルα−アミノ酸の製造方法であって:
    (a)エタノール中にモル比1:1にて光学活性なエフェドリン半水化物と式(R)CH(CHCH(COH)NH−S(O)R’で示されるN−スルホニルα−アミノ酸を混合し
    (b)工程(a)の生成物を80℃に加熱して固体を溶解させる工程;
    (c)工程(b)の生成物を冷却して沈殿を形成させる工程;
    (d)沈殿をろ過してジアステレオマーの塩を得る工程;
    (e)ジアステレオマーの塩を再結晶させる工程;
    (f)有機溶媒および強酸水溶液に再結晶したジアステレオマー塩を溶解し、層を分離して有機抽出物を得る工程;
    (g)有機抽出物を強酸水溶液を用いて洗浄する工程;および、
    (h)有機抽出物を乾燥および濃縮する工程
    を含む、方法。
  19. N−スルホニルα−アミノ酸がN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリンである請求項18の方法であって、工程(d)後にさらに、該ジアステレオマー塩をエタノールと酢酸エチルで洗浄する工程を含む方法。
  20. 工程(c)を5℃で18時間行う請求項1の方法。
  21. 工程(c)を室温で行う請求項1の方法。
  22. 工程(e)を沸騰した酢酸エチル中で行う請求項1の方法。
  23. さらに再結晶したジアステレオマー塩をろ過により収集する工程を含む請求項1の方法。
  24. 工程(g)を塩酸を用いて行う請求項1の方法。
  25. 工程(h)の乾燥をNaSO を用いて行う請求項1の方法。
  26. 式(R)CH(CHCH(CHOH)NH−S(O)R’(ここに、nは0〜10であり、
    Rは、C−Cアルキル、置換されたC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されたC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されたC−Cアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、フェニル、ベンジル、置換されたベンジル、CHシクロアルキル、CH−3−インドール、CH(C−Cアルキル)−2−フラン、CH(C−Cアルキル)−4−メトキシフェニル、CH(C−Cアルキル)フェニル、およびCH(OH)−4−SCH−フェニルからなる群から選択され、
    R’は、H、C−Cアルキル、置換されたC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されたC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されたC−Cアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環、置換された複素環、フェニル、ベンジル、および置換されたベンジルからなる群から選択され、
    ここに、
    該置換されたアルキルのアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルケニルのアルケニルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルキニルのアルキニルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたベンジルのベンジルは、そのベンゼン環上に、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有し;
    該置換された複素環の複素環は、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、およびアリールチオからなる群より選択される1個ないし4個の置換基を有し;
    該置換されたシクロアルキルのシクロアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、アリールチオ、複素環、およびアミノアルキルからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有する)
    で示される光学活性なN−スルホニル2−アミノアルコールの製造方法であって:
    請求項1の方法によって製造されたβ−分枝アルキル置換基を有するN−スルホニルα−アミノ酸をN−スルホニル2−アミノアルコールへと還元する工程;および、
    N−スルホニル2−アミノアルコールを再結晶させる工程
    を含む、方法。
  27. N−スルホニル2−アミノアルコールが式(I)で表されるものであるか、またはその医薬上許容される塩であり、式(I)が以下の構造を有する請求項2の方法:
    Figure 0004615861
    およびR 水素であり
    は以下からなる群から選択される:水素および(R) CH
    は以下からなる群から選択される:水素および(R) CH
    (ただし、RとRの両方が水素であることはない);
    Rは、C −C アルキル、置換されたC −C アルキル、C −C アルケニル、置換されたC −C アルケニル、C −C アルキニル、置換されたC −C アルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、フェニル、ベンジル、置換されたベンジル、CH シクロアルキル、CH −3−インドール、CH(C −C アルキル)−2−フラン、CH(C −C アルキル)−4−メトキシフェニル、CH(C −C アルキル)フェニル、およびCH(OH)−4−SCH −フェニルからなる群から選択され;
    ここに、
    該置換されたアルキルのアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO 、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルケニルのアルケニルは、ハロゲン、CN、OH、NO 、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルキニルのアルキニルは、ハロゲン、CN、OH、NO 、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたベンジルのベンジルは、そのベンゼン環上に、ハロゲン、CN、OH、NO 、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有し;
    該置換されたシクロアルキルのシクロアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO 、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、アリールチオ、複素環、およびアミノアルキルからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有し;
    水素であり;
    は以下からなる群から選択される:水素、ハロゲンおよびCF
    Tは:
    Figure 0004615861
    W、YおよびZは独立に以下からなる群から選択される:C、CR10およびN;
    10は以下からなる群から選択される:水素およびハロゲン;
    (ただし、W、YおよびZの少なくも1つはCでなければならない);
    Xは以下からなる群から選択される:O、S、SO、およびNR11
    11は以下からなる群から選択される:水素、C−Cアルキル、置換されたC−Cアルキル、ベンジル、置換されたベンジル、およびフェニル
    ただし、化合物が1または複数のキラル中心を含む場合、少なくともα−アミノ酸由来のキラル中心はS−立体化学でなければならない]。
  28. がハロゲンである請求項2の方法。
  29. が塩素または臭素である請求項2の方法。
  30. WとZの両方がCである請求項2の方法。
  31. がS−立体化学 である請求項2の方法。
  32. XがS、WがC、ZがC、Rがハロゲン、RがS−立体化学であり、Rが水素 である請求項2の方法。
  33. XがS、そしてW、YおよびZが独立にCまたはCR10である請求項2の方法。
  34. 以下の工程を含む光学活性なN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリンの製造方法:
    (a)エタノール中にモル比1:1にて(+)−エフェドリン半水化物とN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリンを混合する工程;
    (b)最低でも80℃に加熱して固体を溶解させる工程;
    (c)工程(b)の混合物を冷却して沈殿を形成させる工程;
    (d)沈殿をエタノールと酢酸エチルで洗浄してN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリンのジアステレオマーの塩を得る工程;
    (e)N−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリンのジアステレオマーの塩を再結晶させる工程;
    (f)再結晶させたN−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリンのジアステレオマーの塩を酢酸エチルと1N塩酸の1:1の混合液に加え、N−[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]−3−エチルノルバリン遊離酸を形成させる工程;
    (g)その遊離酸を抽出し、有機抽出物を得る工程;
    (h)有機抽出物を塩酸で洗浄する工程;および、
    (i)洗浄した有機抽出物を乾燥および濃縮する工程。
  35. 以下の工程を含む光学活性なα−アミノ酸の製造方法:
    (a)アルデヒドおよびシアン化カリウムをα−メチルベンジルアミンまたはその塩酸塩と反応させ、ろ過して生成物(a)を得る工程;
    Figure 0004615861
    生成物(a)
    ここで、
    Rは、C−Cアルキル、置換されたC−Cアルキル、C−Cアルケニル、置換されたC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、置換されたC−Cアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、フェニル、ベンジル、置換されたベンジル、CHシクロアルキル、CH−3−インドール、CH(C−Cアルキル)−2−フラン、CH(C−Cアルキル)−4−メトキシフェニル、CH(C−Cアルキル)フェニルおよびCH(OH)−4−SCH−フェニルからなる群より選択され;
    該置換されたアルキルのアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルケニルのアルケニルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたアルキニルのアルキニルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アリール、複素環、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし3個の置換基を有し;
    該置換されたベンジルのベンジルは、そのベンゼン環上に、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノおよびアリールチオからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有し;
    該置換されたシクロアルキルのシクロアルキルは、ハロゲン、CN、OH、NO、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、アリールチオ、複素環、およびアミノアルキルからなる群より選択される1個ないし5個の置換基を有する;
    を得る工程;
    (b)硫酸と生成物(a)を反応させ、生成物(b)を得る工程;
    Figure 0004615861
    生成物(b)
    (c)工程(b)の反応物中の硫酸を中和する工程;
    (d)生成物(b)を中和された酸から抽出する工程;
    (e)生成物(b)を触媒の存在下で水素化して生成物(c)を得る工程;
    Figure 0004615861
    生成物(c)
    (f)生成物(c)を塩酸中にて混合し、光学活性なα−アミノ酸の塩を得る工程;および
    (g)α−アミノ酸の塩を中和する工程。
JP2003551090A 2001-12-11 2002-11-26 キラル的に純粋なα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸の生産 Expired - Fee Related JP4615861B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/014,304 US6610734B2 (en) 2000-12-13 2001-12-11 Heterocyclic sulfonamide inhibitors of beta amyloid production
US10/166,896 US6657070B2 (en) 2000-12-13 2002-06-11 Production of chirally pure α-amino acids and N-sulfonyl α-amino acids
PCT/US2002/038117 WO2003050062A2 (en) 2001-12-11 2002-11-26 PRODUCTION OF CHIRALLY PURE α-AMINO ACIDS ADN N-SULFONYL α-AMINO ACIDS

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005511727A JP2005511727A (ja) 2005-04-28
JP2005511727A5 JP2005511727A5 (ja) 2006-01-05
JP4615861B2 true JP4615861B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=46204648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003551090A Expired - Fee Related JP4615861B2 (ja) 2001-12-11 2002-11-26 キラル的に純粋なα−アミノ酸およびN−スルホニルα−アミノ酸の生産

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP1461332A4 (ja)
JP (1) JP4615861B2 (ja)
AU (2) AU2002351170B8 (ja)
CA (1) CA2470111A1 (ja)
MX (1) MXPA04005366A (ja)
TW (1) TWI260316B (ja)
WO (1) WO2003050062A2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1263750C (zh) 2000-12-13 2006-07-12 惠氏 β淀粉样蛋白产生的杂环磺酰胺类抑制剂
CL2004000647A1 (es) 2003-03-31 2005-02-04 Wyeth Corp Compuestos derivados de heterociclicos de sulfonamida que contienen fluoro y trifluoro alquilo; composicion farmaceutica; kit farmaceutico; procedimiento de preparacion; y su uso como inhibidores de beta amiloides para tratar alzheimer, angiopatia am
EP1709003B1 (en) 2004-01-16 2009-09-23 Wyeth Heterocyclic sulfonamide inhibitors of beta amyloid production containing an azole
EP2010478A1 (en) 2006-04-21 2009-01-07 Wyeth Production of chirally pure amino alcohol intermediates, derivatives thereof, and uses thereof

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3802981A1 (de) * 1988-02-02 1989-08-10 Basf Ag Verfahren zur reduktion reduzierbarer verbindungen
US5264577A (en) * 1992-04-22 1993-11-23 Warner-Lambert Company Cyclic amino acids and derivatives thereof
US5968942A (en) * 1992-08-25 1999-10-19 G. D. Searle & Co. α- and β-amino acid hydroxyethylamino sulfonamides useful as retroviral protease inhibitors
ES2177868T3 (es) * 1992-08-25 2002-12-16 Searle & Co Hidroxietilaminosulfonamidas de alfa- y beta-aminoacidos utiles como inhibidores de proteasas retroviricas.
US6191306B1 (en) * 1999-08-03 2001-02-20 Eastman Chemical Company Process for the preparation of cyclopropylglycine

Also Published As

Publication number Publication date
AU2002351170B2 (en) 2009-09-24
AU2002351170B8 (en) 2009-10-08
EP1461332A4 (en) 2009-10-21
AU2009251195A1 (en) 2010-01-21
WO2003050062A3 (en) 2003-11-20
TW200306292A (en) 2003-11-16
CA2470111A1 (en) 2003-06-19
WO2003050062A2 (en) 2003-06-19
AU2002351170A1 (en) 2003-06-23
MXPA04005366A (es) 2004-09-27
EP1461332A2 (en) 2004-09-29
JP2005511727A (ja) 2005-04-28
TWI260316B (en) 2006-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6610734B2 (en) Heterocyclic sulfonamide inhibitors of beta amyloid production
US7858658B2 (en) Fluoro- and trifluoroalkyl-containing heterocyclic sulfonamide inhibitors of beta amyloid production and derivatives thereof
AU2002245123A1 (en) Heterocyclic sulfonamide inhibitors of beta amyloid production
JP4530849B2 (ja) βアミロイド産生の置換フェニルスルホンアミド阻害剤
US6657070B2 (en) Production of chirally pure α-amino acids and N-sulfonyl α-amino acids
AU2009251195A1 (en) Production of chirally pure alpha-amino acids and n-sulfonyl alpha-amino acids
CA2693959A1 (en) Inhibitors of beta amyloid production
JPS6147838B2 (ja)
JPS62103088A (ja) 4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔3,2−c〕ピリジン又はその塩の製造方法
JPS62103087A (ja) 5−(2−クロロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔3,2−c〕ピリジン又はその塩の製造方法
JPH0859611A (ja) ヘテロ環誘導体の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051018

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081015

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081022

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081117

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081125

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081215

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100506

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100805

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees